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高遠中学校 さくらの里に車イス寄贈
伊那市の高遠中学校の生徒は、特別養護老人ホームさくらの里に車イス2台と歩行器1台を寄贈しました。 12日、生徒会役員が、さくらの里の西村安司施設長に目録を手渡しました。 高遠中学校では、毎年、アルミ缶回収で集めたお金で車イスを購入しさくらの里へ贈る取り組みをしていて、今年で6年目です。 6月、9月、11月に地域に回収ボックスを設置して住民にアルミ缶を入れてもらい、登校時に回収しました。 今年度は約660キロ、7万9,760円分が集まったということです。 西村施設長は「気持がとてもありがたい。車いすや歩行器を使って歩いたりすれば、利用者の皆さんも気分が変わると思う」と話していました。 生徒会では、全員が参加できる地域福祉の活動としてアルミ缶回収に取り組んでいます。 3年生で前の生徒会長の矢澤亘くんは「後輩たちにしっかり引き継いて活動を続けていきたい」と話していました。
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高遠城の厩稲荷の奉納品を展示する企画展
高遠城内に存在した3つの稲荷社のうちの1つ「厩稲荷」の奉納品を展示した企画展が、14日から、宮田村の村民会館で始まりました。 会場には、厩稲荷に関する奉納品と関連品77点が展示されています。 これらの文化財は、宮田村の小田切(おたぎり)康彦村長宅が所有するものです。 去年3月、小田切さんから「高遠城に関するものが自宅にある」と宮田村教育委員会に連絡があり、十数回にわたり調査を行った結果、高遠城内にあった厩稲荷であることが分かりました。 高遠城内には、3つの稲荷社があり、厩稲荷はそのうちの1つで本丸の東側の二ノ丸にありました。 明治5年1872年の高遠城の取り壊しの際、高遠城とゆかりのある小田切家に移されたとみられ、以降143年にわたり守られてきました。 去年11月には1日限定で自宅が一般公開されましたが、それ以降も見学を希望する声が多く寄せられたことから企画されました。 こちらののぼり旗は江戸時代中期の寛延4年1751年の物で、上伊那地方に現存するものとしては最古級のもだということです。 他にも、祭りの際に奉納されたものなど、高遠藩に関する貴重な品が展示されています。 また、信州大学副学長で日本中世や近世史に詳しい笹本正治教授も、去年8月に行われた調査の際に「高遠城の実態を知る上で非常に価値のあるもの」としています。 この企画展は、18日水曜日まで、宮田村民会館で開かれています。
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高遠だるま市 多くの人で賑わう
江戸時代から伝わる伝統のだるま市が伊那市高遠町の鉾持神社参道で11日開かれ、だるまを買い求める多くの人で賑わいました。 天候に恵まれた11日、鉾持神社参道は福だるまを求める多くの人で賑わいました。 高遠のだるま市は江戸時代から続いていて、400年以上の歴史があると言われています。 訪れた人達は、値段交渉をして気に入っただるまを買い求めていました。 毎年訪れているという会社経営者は、今年も30号の特大だるまを買い求めます。 値段交渉をし、交渉が成立すると、家内安全や商売繁盛を祈って手締めが行われました。 外国人観光客も訪れていて、だるまを買っていました。 だるま市に合わせて商店街では本町実業団による桜だるまの販売が行われました。 幸、福、合格の3種類のだるまは毎年好評で、予約も含めてお昼過ぎには全て完売したということです。 高遠町総合福祉センターやますそでは、フリーマーケットも開かれました。 だるま市に合わせて商店街を盛り上げようと始められ、今年で20回目です。 この日は県内外から多くの人が訪れ、鉾持神社参道を中心に高遠町の商店街は終日賑わいを見せました。
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だるま市を前に人形飾り並ぶ
11日のだるま市を前に伊那市高遠町の商店街では、恒例の人形飾りが展示されています。 10日の午前中は、町内の保育園児が見学に訪れていました。 今年は去年と同じ6団体の人形飾りが飾られています。 だるま市は11日、伊那市高遠町の鉾持神社を中心に行われます。
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ポレポレの丘でソリすべり
伊那市高遠町のポレポレの丘で8日、親子連れがソリすべりを楽しみました。 この催しはポレポレの丘を、年間を通して活用しようと、住民有志でつくるチームポレポレが開いたものです。 8日は親子連れおよそ60人が集まり、市販のものや木で手作りしたものでソリすべりを楽しみました。 ポレポレの丘は遊休農地を住民有志が花を植えるなどして人が集まる場所に整備したものです。 チームポレポレのメンバーでNPO法人日本冒険遊び場づくり協会の横内紀子さんは子どもの自主性を尊重し楽しんでもらう活動をしていてソリすべりもその一環として企画しました。 ビニール袋にワラを入れて作ったソリで滑る子どももいて参加者は30メートルほどのコースを楽しんでいました。 チームポレポレは月に1回この場所で季節に応じた遊びを企画していて、「子どもたちが自然の中で遊ぶ手伝いをしていきたい。」と話していました。
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高遠引持伝統の大数珠回し
五穀豊穣や無病息災を願う伝統行事、大数珠回しが8日、伊那市高遠町の引持生活改善センターで行われました。 大数珠回しは、伊那市高遠町上山田の引持集落に江戸時代から受け継がれている伝統行事で、地域の伝統を後世に受け継ごうと、引持常会が毎年行っているものです。 この日は、引持の34戸から35人が集まり五穀豊穣、無病息災などを祈願しました。 数珠は、長さ17メートル、玉の数は852個で、なかに一つ大きな玉があります。 集まった人たちは、輪になって座り、数珠を左に回しながら、南無阿弥陀仏と唱えていました。 数珠の中の大きな玉が自分の所へ回ってくると、頭を下げて願い事をしていました。 引持常会では、「これからも地域の行事を大切にして、伝えていきたい」と話していました。
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一日限定 給食メニュー味わう
伊那市高遠町の機器の制御盤などを製造する、伸和コントロールズの社員食堂に、1日限定の学校給食メニューが登場し、社員が昔を懐かしみました。 学校給食メニューが提供されたのは、伊那市高遠町の信和コントロールズの社員食堂です。 これは、先月24日から30日までの全国学校給食週間にあわせて、県教育委員会などが学校給食と食育を知ってもらおうと行ったもので、一般企業では初めてです。 出されたメニューは、鶏肉のアップルソース、枝豆と梅のご飯、糸寒天のサラダで、地域食材を使っています。 このうち、枝豆と梅のご飯、糸寒天のサラダは、平成26年度の県の学校給食コンクールで最優秀賞を受賞しています。 お昼の時間になると、懐かしそうに味わっていました。 県教育委員会では、今後もこうした機会を通して、多くの人に今の子どもたちの、給食がどのようなものなのか知ってもらいたいとしています。
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寒ざらしそばの実 引き上げ
寒ざらしそばの普及を目指す高遠そば組合は、1月20日に伊那市長谷の粟沢川に浸していた「寒ざらしそば」の実を、3日、川から引き上げました。 この日は、高遠町の蕎麦店などでつくる高遠そば組合のメンバー5人が、1月20日から2週間川に浸したそばの実を引き上げました。 そばの実は全て伊那市長谷入野谷産で、今年はおよそ90キロが穫れたということです。 組合によりますと、そばの実を冬の冷たい水や風にさらすことで風味や保存性を高める効果があり、アクが抜け甘みが増すということです。 組合では去年9月に、300食限定で試験的に提供しました。 今年は去年の倍の600食を提供する予定です。 引き上げた蕎麦の実は、今日から10日間天日干しにして乾燥させ、殻をむいてから蕎麦屋に持ち込むということです。 寒ざらしそばは、6月から7月にかけて、伊那市高遠町の蕎麦店、壱刻・華留運・ますやの3軒で味わうことができます。 組合では、信州の三大蕎麦の名産地の1つとされる入野谷産のブランド化を目指して、積極的に蕎麦の栽培や活用をしていきたいということです。
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安否確認 新たに3事業所が締結
伊那市は地域の高齢者宅の安否確認などを行う、地域見守りネットワーク事業として2日、新たに3事業所と協定を締結しました。 この日は、3事業所の代表者が伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長と協定書を取り交わしました。 新たに協定を締結したのは、高齢者に弁当の宅配を行う、西春近の宅配クック123上伊那店。 山寺で弁当の宅配を行う、ワタミタクショク株式会社。 高遠町で商品の宅配を行う、セブンイレブン高遠小原店の3事業所です。 地域見守りネットワーク事業は平成24年度から始まり、これまでに、市内50の事業所と協定を締結しています。 見守り事業は、事業者が配達や集金などの業務の中で安否確認をするものです。 高齢者世帯などで、新聞がポストにたまっていたり、洗濯物が数日間干したままになっているなど、何らかの異変に気付いた場合、市に連絡したり、消防に通報します。 伊那市によりますと、これまでに、13件の通報があり、このうち、3件は死亡が確認され、2件は入院に至ったということです。 白鳥市長は、「地域の安全を守るため、みなさんの協力が不可欠」と感謝していました。
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木育推進事業の一環 高遠第2・第3保育園で木工作品作り
伊那市が県の森林税を活用して行っている木育推進事業の一環で、20日、高遠第2第3保育園の園児が、地元産の木材を使って木工作品を作りました。 この日は、園児22人が地元産の木材を使って作品作りに挑戦しました。 サポートしたのは、市内の木工職人11人です。 木育推進事業は、木のぬくもりや香りを感じて木に親しみをもってもらおうと伊那市が行っているものです。 使ったのは地元産の栗や、桜、ヒノキなどで、車や時計など自分で考えたおもちゃを作りました。 伊那市では、これからも子ども達に木に親しんでもらえるような事業を行っていきたいということです。
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伊那消防組合の職員 意見発表
伊那消防組合の職員が日ごろの職務で感じたことに関する意見発表会が20日伊那市役所で開かれ、最優秀賞に伊那消防署の髙木幸次さんが選ばれました。 この日は、伊那消防組合4つの消防署の7人が発表しました。 発表者は、日ごろの職務で感じたことや課題などを発表しました。 審査の結果、最優秀賞には、伊那消防署の髙木幸次さんが選ばれました。 髙木さんは、幼児期の子ども達を中心に火災予防を習慣化させるため、子どもを火災予防隊員に任命してみてはどうか、との意見を述べました。 最優秀賞に選ばれた髙木さんは、2月12日に長野市で開かれる県消防職員意見発表会に出場します。
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「すんき給食」で木曽地域を支援
去年、御嶽山の噴火や豪雨による土石流の発生など自然災害に見舞われた木曽地域を応援しようと、伊那市の高遠中学校で「すんき漬け」を使ったメニューが給食に出されました。 給食に出されたのは、大根や豆腐などが入った味噌汁にすんき漬けを入れた、「すんき汁(じる)」です。 伊那市と南箕輪村の小中学校の栄養士で作る委員会は、すんきの消費を拡大する事で、御嶽山の噴火など自然災害に見舞われた木曽地域をを支援しようと、初めて給食のメニューに取り入れました。 生徒達の多くは、すんきを食べるのが初めてで「すっぱい」、「不思議な味」と話しながら、笑顔で食べていました。 すんき漬けは木曽地域に保存食として古くから伝わる漬物です。 カブの葉を、乳酸菌で発酵させたもので、塩を使っていないのが特徴です。 高遠中学校栄養士の太田浩美さんは「食事は好きなものを選びがち、食べる事で被災地の支援につながる事を知ってもらえれば」と話していました。 3月までに伊那市と南箕輪村の全ての小中学校ですんきを使ったメニューが出される予定です。
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人形飾りで定住促進PR
2月11日に伊那市高遠町でだるま市が開かれます。 毎年訪れる人を楽しませている人形飾り。 伊那市の職員は人気アニメキャラクターで移住定住促進をPRします。 伊那市高遠町の総合支所では、市の職員が毎晩、人形飾りを製作しています。 作業は、人形を引き立てる背景と人形づくりの2班に分かれて行われています。 今年は、アニメのガンダムで伊那市が力を入れて取り組んでいる移住定住促進をPRします。 伊那市議会事務局の山下隆さんが平成18年から毎年デザインを担当しています。 飾りは発砲スチロールをやすりやノコギリで削って形をつくります。 今年は、初めてパーツ別に作り最後に組み立てる計画です。 職員たちは、プラモデルを確認しながら削ったり、キャラクターが書かれたフィルムをOHPで映し、確認しながら作業を行っていました。 4階では背景の製作が行われていて、ペンキが塗られていました。 アニメの名台詞をモチーフに文字でも移住定住を呼びかける計画です。 人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて、毎年だるま市に合わせて高遠町内の各地区で作られています。 伊那市の職員が製作した飾りは2月9日から総合支所に飾られる予定です。
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地域桜守が作業見学会
冬の桜の手入れ方法などについて学ぶ地域桜守の作業見学会が26日、伊那市高遠町の高遠城址公園で開かれました。 市内各地の地域桜守から見学会を開いて欲しいとの要望を受け、伊那市が開いたもので、地域桜守や桜守講習生、18人が参加しました。 この日は、伊那市高遠町の高遠城址公園内の桜で、この時期の木の手入れや、管理方法について学びました。 指導にあたったのは高遠城址公園などの桜の管理をしている稲辺謙次郎さんです。 稲辺さんは「桜の管理は10年、20年先を見据え、その目標を複数の管理者で共有することが大切だ」と話していました。 こちらは、切り取った枝の断面が大きくなりましたが、新芽の成長を助けられるように考えられた、成功例です。 稲辺さんは、「木が元気なうちは、上へと成長させたほうが良い。弱ってくると自然に下から新芽が出てくるので、その変化を見逃さないように。」とアドバイスしていました。 参加者は、不要な桜の枝の選定の仕方や、防腐剤の使用方法などについても、話しを聞いていました。 地域桜守の作業見学会は28日と30日にも開かれることになっていて、去年の年末の大雪で折れた、公園内のおよそ20本の枝の手入れ方法も指導していくということです。
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高遠の魅力 ウィキペディアで情報発信
伊那図書館と高遠町図書館などでつくる高遠ぶらり制作委員会はウィキペディアを活用した地域情報の発信に取り組んでいます。 25日は会員や一般住民およそ30人が伊那市高遠町の進徳館などでウィキペディアに掲載するための写真撮影や情報収集にあたっていました。 高遠ぶらりは地域の歴史や文化、観光などの情報をデジタル化したアプリで、アイパッドなどで見ることができます。 この情報をより多くの人に見てもらおうと委員会ではウィキペディアに掲載することにしました。 写真の撮影がおわると委員らは高遠町図書館で掲載する進徳館、高遠そば、高遠石工に関する情報集めていました。 ウィキペディアに掲載した情報は高遠ぶらりにも反映されるということで委員会では地域の歴史や文化をより多くの人に発信するオープンデータ化を進めていきたいとしています。
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「ゼロ磁場の秘水」 弘妙寺で願掛け祈願
伊那市長谷の「ゼロ磁場の秘水」を販売している株式会社プラーナ零磁場は、パワースポットとして知られる分杭峠の氣場発見20周年を記念して、願掛け祈願を20日、伊那市高遠町の弘妙寺で行いました。 この日は、「ゼロ磁場の秘水」を販売しているプラーナ零磁場の社員7人が弘妙寺を訪れ、願掛け祈願を行いました。 水は、伊那市長谷の南アルプスの麓にある、パワースポットとして有名な文杭峠から湧き出ているものです。 プラーナ零磁場の木下護取締役によりますと、この水を飲んだ後に結婚したり子どもを授かったという話をよく聞くということです。 また、気の集まるお寺とも言われる弘妙寺でも、水についているお札に願いを書いて賽銭箱に入れる人がいるということです。 ゼロ磁場の秘水は、伊那市長谷のプラーナ零磁場の営業所や、市内の土産店などで購入することができます。 また、氣場発見20周年を記念して、イベントやコラボ商品の開発などに取り組むということです
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高遠引持 伝統の獅子舞 コミカルに
17日は、伊那市高遠町上山田引持に伝わる獅子舞が地区住民に披露されました。 引持の獅子舞は朝まで飲み明かし地区の安泰を願う、お日待ちの行事のなかで、およそ300年前から行われていたと伝えられています。 引持地区はおよそ30戸で、平成に入り子供の数が減り獅子舞の伝承が困難になると感じた住民が、獅子舞を守り伝えようと、平成19年に保存会を結成しました。 それ以降毎年、地区住民に披露していて昨夜は、およそ60人が集まりました。 舞では獅子が鈴と五平を持ち、家内安全や、無病息災を願いました。 また、獅子がひょっとこについたノミを食べるユニークな仕草もありました。 保存会では集落に伝わる伝統文化の継承に取り組んでいきたい。と話していました。 現在子供の数は、保存会結成当時の倍以上に増えたということです。
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南宮神社初祭り 山車飾り完成
箕輪町の木下山車飾保存会は、10日から南宮神社で開かれる初祭りの、山車飾りの製作を急ピッチで行っています。 山車飾りの製作は、11月から始まりました。 木下山車飾保存会は、30人ほどで、8日は14人が作業にあたっていました。 この山車は、倒幕計画が漏れて隠岐島へ流された後醍醐天皇が脱出し、海岸に上陸した場面です。 木下山車飾保存会は、明治の初めに高遠から木下に養子に入った青年が、高遠の山車飾りのようなものをお祭りに飾ったらどうかと提言したことが始まりとされ、昭和63年に箕輪町の無形民俗文化財に指定されています。 今年の山車飾りは、全部で6つの舞台が作られます。 南宮神社の初祭りは、10日・11日の2日間となっています。
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山と生きる会 炭出し作業
伊那市高遠町の山と生きる会は、去年の年末に火入れした炭窯から8日、炭を出しました。 伊那市高遠町の山と生きる会は去年の年末に火入れを行った炭窯から8日炭出し作業を行いました。 山と生きる会は、自然に親しみながら、地域の伝統を受け継ごうと活動していて、山での作業ができなくなるこの時期に何かできないかと、炭作りに初めて挑戦しました。 炭作りは、40基以上の炭窯を作った経験がある、伊東修さんから指導を受け、去年12月24日に初めて火入れをしました。 火は2日間焚き続け、3日目からは窯の中の木が燃焼し終わるまで待ちました。 この日は、代表の盛太志さんが窯の中に入り、炭になったアカシヤなどを出しました。 アカシアの炭は、燃焼時間が長く、バーベキューやこたつの炭として最適だということです。 この日取り出した炭は、近所の人に分けるということです。
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高遠町地区成人式
伊那市高遠町地区の成人式が、2日に高遠さくらホテルで行われました。 今年、高遠町地区では、男性32人、女性31人の63人が成人を迎え、このうち56人が式に出席しました。 式で、高遠町公民館の原和男館長は「将来どこへ行こうとも、故郷を思う心を持って進めば、故郷は必ず背中を押してくれる」と式辞を述べました。 新成人を代表して北原慶さんは「今、日本は激動の時代で人間性が求められている。社会や郷土の発展に貢献できる人材になれるよう誓います」と話していました。 式では、地元住民でつくる太鼓グループが祝い太鼓を披露しました。 新成人の中にも太鼓経験者がいて、一緒に曲を演奏していました。
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さようなら2014 5月~8月
5月 南アルプス国立公園指定50周年 南アルプスの国立公園指定50周年を祝う記念式典が開かれました。 式典には、山梨県や静岡県から関係者およそ500人が集まりました。 式典では、南アルプスの自然保護などに功績があった個人や団体が表彰されました。 5月 伊那地域 真夏日33日 伊那地域では5月から9月にかけて、最高気温が30度を超える真夏日が33日ありました。 伊那市の東春近小学校では、暑さ対策として5月に運動会を開催しましたが、この日は31度まで気温が上昇しました。 これは、5月の観測史上2位となる真夏日で、児童らは照り付ける太陽の下、競技に臨んでいました。 6月 ワールドカップ開催 伊那地域からも応援 サッカーワールドカップが開催され、伊那市内の飲食店でも早朝からファンが集まり選手に声援を送っていました。 1次リーグ突破を目指して戦ったコロンビア戦でしたが4対1で敗れ、ファンの声援もむなしく、日本代表は1次リーグ敗退となりました。 6月 南箕輪村の日制定記念式典 南箕輪村は、郷土への関心と理解を深めてもらおうと、2月18日を「南箕輪村の日」に制定し、式典を開きました。 南箕輪村は、1875年明治8年2月18日に、田畑村・大泉村など6つの村が合併し、人口は2,333人でした。 今年12月1日現在、村の人口は1万5千人を突破しています。 7月 箕輪町レストラン 箕輪町大出の農産物直売所「にこりこ」の隣にみのわ振興公社が運営する、レストラン「たべりこ」がオープンしました。 たべりこは、旧そば処留美庵を改修し造られたもので、地元の食材を中心としたメニューとなっています。 7月 上伊那農業高校野球部 ベスト4 上伊那農業高校は、夏の全国高校野球長野大会で準決勝まで勝ち進み、1947年の創部以来初のベスト4進出を果たしました。 準決勝では、甲子園に出場した佐久長聖に2対1で惜しくも敗れました。 8月 第42回伊那まつり開催 第42回伊那まつりが2日間に渡り開催されました。 1日目の市民おどりには105団体、およそ6,800人が参加しました。 去年より300人多い参加となりましたが、一部区間で音響の不具合が発生し、予定されていたコンテストは中止となりました。 2日目の花火大会では、84番組およそ4,000発の花火が打ち上げられました。 8月 西駒山荘リニューアル 老朽化にともない建て替えが進められていた「西駒山荘」がリニューアルしました。 新しい山荘は、1階が食堂と管理人室、厨房などとなっていて、40人が宿泊できます。 今年は、74日間営業し、およそ550人が利用しました。
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山と生きる会 伝統継承して炭づくり
自然に親しみながら、地域の伝統を受け継ごうと活動する、伊那市高遠町の山と生きる会は24日初めて、炭窯で炭づくりを行いました。 山と生きる会は、今年4月に、炭窯づくりから、炭づくりまで自分たちで行う事を決めました。 炭窯づくりは、県内で40基以上の炭窯を作った経験を持つ、伊東修さんから指導を受け、12月初旬からメンバー6人で行って来ました。 窯は、大きさが奥行、2m70センチ、幅が2m40センチです。 この日は、神事のあと、代表の盛太志さんが火入れを行いました。 炭にするのは地域の森林の間伐材で、ケヤキやサクラ、アカシヤなど、全部でおよそ260本です。 窯では、4日間火を燃やし続けて、正月明けに炭を出すということです。
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冬至 ゆず湯であったか
22日は冬至。1年で昼間の時間が一番短い日です。 冬至に合わせ伊那市高遠町のさくらの湯ではゆず湯のサービスが行われました。 さくらの湯では冬至にゆず湯に入ると風邪をひかないなどのいわれから毎年露天風呂でゆず湯のサービスを行っています。 静岡産のゆずが入れられると訪れた人たちは香りを楽しみながら湯につかっていました。 さくらの湯では「ゆずはビタミンCが豊富でそのお風呂に入ると冷え性や神経痛、腰痛を和らげる効果が期待できる。お客さんの評判も上々。」と話していました。 このゆず湯のサービスは23日も行われるということです。
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高遠町の弘妙寺で正月飾り
伊那市高遠町の弘妙寺で22日、正月を迎える飾り付けが行われました。 弘妙寺では毎年檀家が集まり、正月の飾り付けを行っています。 指導したのは、地域に伝わるしめ縄や門松の作り方を受け継いでいる、北原時雄さん80歳です。 北原さんは、「地域の伝統を若い人に受け継いでもらいたい」と話していました。 午前中には作業は終わり、本堂前に、松、竹、梅、ナンテンなどを飾り付けた、門松が設置されました。 弘妙寺では、訪れた人に少しでも長く楽しんでもらおうと、毎年早めに正月飾りを行っています。
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高遠町引持の楽楽会 しめ縄づくり
伊那市高遠町引持の60歳以上でつくる楽楽会は、14日、正月のしめ縄づくりを行いました。 14日は、メンバー23人が引持公民館隣のビニールハウスに集まり、しめ縄を作りました。 これまでは、市販の物を飾っていたということですが、作り方を後世に伝えていくためにまずは自分たちが覚えようと、今回初めて行いました。 毎年作っているという3人が指導しながら、縄をなったり、飾りを付けたりしていました。 作業が終わると、特製の猪鍋を囲み親睦を深めていました。
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純高遠産の日本酒「やまむろ」完成
伊那市高遠町の山室地区で採れた酒米のひとごこちを使い、仙醸が醸造した純高遠産の日本酒、やまむろが、11日から販売されます。 やまむろは、高遠町の酒販店で作る高遠旨い酒研究会が、地域活性化を目指し造っていて、今年で10周年を迎えました。 8日は、高遠町の鉾持神社の境内にある、酒の神様「松尾社」の前に関係者が集まり、神事をして新酒の完成を祝いました。 酒米のひとごこちは、農事組合法人山室が委託され生産していて、今年は夏の日照不足が心配されましたが、例年より多い収穫量で、米のできも良かったということです。 その米をつかって、高遠町の酒蔵、仙醸が醸造して、今年は720ml入りを1,000本造りました。 純高遠産の酒「やまむろ」は、720ミリリットル入り1,300円で、旨い酒研究会に加盟する高遠町内の7つの酒屋で購入することができます。
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白山登り窯で窯出し
伊那市高遠町勝間にある白山登り窯で8日焼きあがった壺や皿などの窯出し作業が行われました。 登り窯は幅が3メートルで斜面に沿って4段あります。 窯の中には先月末に4日間火入れをした焼き物およそ800点が入っています。 8日は高遠焼きの陶芸家 浦野真吾さんが焼き物を取り出すためレンガを一つ一つ外していました。 浦野さんは祖父の唐木米之助さんから高遠焼きの指導を受けていましたが今年2月に米之助さんが亡くなったため今回はじめて一人での作品づくりとなりました。 浦野さんは「実際に見るまでは心配だったが、なんとか焼けているので今はほっとしている。祖父の教えをしっかりと受け継いでいきたい。」と話していました。
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サン工業主催のフラメンコギターコンサート
伊那市西箕輪のサン工業株式会社はフラメンコギターのコンサートを6日伊那市の信州高遠美術館で開きました。 コンサートにはサン工業の社員や地域住民などおよそ120人が訪れました。 伊那市西箕輪で金属表面処理加工業をしているサン工業は、地域の人たちに楽しんでもらうとともに、社員教育につなげようと毎年年末にコンサートを開いています。 伊那市高遠町在住のフラメンコダンサー今枝真緒さんと羽生田由香さんが出演し、家田喜博さんのギターに載せ12曲を披露しました。 訪れた人たちは、出演者と共に手拍子をして楽しんでいる様子でした。 サン工業では、「地域の人たちのおかげで仕事ができているので、感謝の気持ちもこめ、今後もコンサートを企画していきたい」と話していました。
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高遠生まれ 池上秀畝展
伊那市高遠町で生まれ、花鳥画や山水画を得意とした日本画家、池上秀畝の生誕140年と没後70年を記念した展示会が3日から、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 信州高遠美術館が、池上秀畝の生誕140年と没後70年を記念して開いたもので、館内には秀畝の作品およそ40点を含む80点が展示されています。 池上秀畝は明治7年高遠町に生まれ、昭和19年に70歳で亡くなった日本画家です。 祖父と父も画家で、秀畝は幼少期から絵に親しんでいたということです。 館内には、フランス万博に出品した「古城驟雨(こじょうしゅうう)」と「薄暮落雁(はくぼらくがん)」も展示されています。 信州高遠美術館には、これまでに遺族などから、秀畝の使用した下図絵やスケッチ帳、作品およそ3,000点が寄贈されていて、今回はその中の40点が飾られています。 「生誕140年・没後70年記念 池上秀畝展」は、来年3月30日まで、信州高遠美術館で開かれています。
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高遠高校 四者協議会初めて開催
伊那市の高遠高校は、よりよい学校づくりを目的に、生徒と教員、PTA、学校評議会のメンバーが一同に会し話しをする「四者協議会」を28日、初めて開きました。 四者協議会には、生徒会役員をはじめ、学校評議員などおよそ50人が出席しました。 生徒、保護者、教職員、地域住民が一体となってよりよい学校づくりを行っていこうと、初めて開かれたものです。 会議では、10月に生徒を対象に行った授業に関するアンケートの結果が報告されました。 それによると「授業内容は興味や関心、学習意欲を高めてくれていますか」との問いに、44.2%の生徒が「とても良い」「だいたいよい」と答えました。 一方で「良くない」と答えた生徒は6.2%で、特に1年生は10.6%と高くなっています。 会議では、授業内容や教師との関係について意見を交わしました。 ある生徒は「先生との間に壁を感じる」「つまらない授業は先生とのやりとりがない」などと、感じていることを話しました。 一方教師は「生徒が主体となって授業をつくりあげていけるようになるとよい」と話していました。 他にPTAからは、「授業以外のことで生徒に声をかけることが、信頼感につながるのではないか」と、教員と生徒の関係の在り方について意見を述べていました。 四者協議会は、今後も年1回のペースで開かれ、来年度までも会の目的や協議事項などを定めた要綱を作成するとしています。