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高遠高校の将来と同窓会活動を考えるシンポジウム
高遠高校同窓会(井口公雄会長)は30日、「高遠高校の将来と同窓会活動を考えるシンポジウム」を伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」で開いた。同窓会関係者など約30人が集まり、高遠高校を存続させていくための道筋と同窓会活動のあり方について話し合った=写真。
高校再編などの方針として県教育委員会が示した「高校改革プラン今後の進め方について」で、高遠高校のような小規模校は次の再編校の有力候補となっていることを受け、同窓会も一丸となって高遠高校の今後を考えていこうと企画したもので、パネルディスカッションでは、同窓会員や同校の教員らが高遠高校の現状や今後取り組むべき課題について討論を展開。学校改革推進調整委員長の百瀬仁志教諭は、学区制として高遠、長谷地区の中学生が高遠高校に通っていた昔と異なり、現在は高遠、長谷地区の中学生の30%前後しか同校へ進学していないことなどを示す一方、魅力ある高校づくりの取り組みとしてコース制の充実などに取り組んでいることを説明。また、18回卒業生の前田久子さんは「少子化の波に打ち勝つことは並大抵のことではないと思うが、同窓生としてもどうすれば母校に寄与できるか考えて活動していくべき」として、各分野で活躍する同校OBによる特別授業の実施や同校OBでつくる人材バンクの創設などを提案した。
また、現在学校が魅力ある高校づくりの一環として取り組んでいる校名検討については、変更すべきではないとする意見も出た。 -
高遠小5 カヌーで三峰川下り
伊那市の高遠小学校の遠足が28日にあった。好天に恵まれ、5年生は手作りのパドルを使い、カヌーで三峰川を下った。
地域の自然に触れようとカヌー作りに取り組む5年生(北村勝行教諭、35人)は、夏休みなどに地域材でパドルを作った。児童たちから「パドルを使いたい」と声が上がり、遠足で川下りを計画。事前に、プールや高遠湖などでカヌーをこいだり、ひっくり返った場合の対処法などを練習して臨んだ。
伊那小から木製の手作りカヌーを借り、児童たちは高遠町の山田河原駐車場付近の三峰川を出発。約6キロ下流の榛原河川公園を目指した。
1そうに児童4人が乗り込み、石の位置などを確認し「右、右」と声をかけながら、パドルで操作。川の流れがあるところは2人ずつが交代で乗り、水量が少ないところはカヌーを持ち上げて歩き、協力し合い、榛原河川公園手前までこいだ。
川の流れに怖さを感じた児童もいたようだが、男子児童(10)は「底をすったところもあったけど、楽しい。今度は自分たちで作ったカヌーに乗りたい」と話した。
冬休みには、カヌー作りに挑戦する。 -
中学校で文化祭にぎやか
伊那市、箕輪町、南箕輪村の中学校6校で28、29日の両日、文化祭を繰り広げた。学級、部活動、選択教科ごとの展示や生徒有志によるダンス、コントなどの多彩なステージを披露。趣向を凝らした生徒会企画やクラス対抗の音楽祭、体育祭など、各学校の特色あるイベントでにぎわっている。
伊那市の西箕輪中では初日、生徒や職員による自由発表、騎馬戦や玉入れなどの体育祭などを展開して楽しんだ。その内、生徒会企画のゲームでは、体育館や教室などに設けられた「しりとりピンポン」「フリースロー」「ジェスチャーゲーム」などを5、6人のグループに分かれて挑戦した。
ゲームは、悪者により捕えられた文化祭実行委員長を助け出すため、全校生徒がゲームをクリアしながら委員長を助けるための鍵を集める竏窒ニの設定。鍵を集め終えると演劇が始まり、無事に委員長を助け出す内容に会場の生徒たちもわいた。
文化祭実行委員長の立石彩香さんは「劇の反響もよかった。クラスの仲間とゲームに挑戦し、友だちとの絆(きずな)を深め合えたと思う」と話していた。
生徒会企画のゲームでは、文化祭実行委員を助ける竏窒ニの設定で演劇も披露した -
秋の全国交通安全運動始まる
「高齢者の交通事故防止」を運動の重点とした、秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、飲酒運転の根絶、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止などを重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日は、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約70人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線で啓発チラシなどを信号待ちのドライバーに配布した=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」などと事故防止を呼び掛けた。
本年の伊那署管内の交通事故数(20日現在)は、377件で前年と比べて13件の増加、けが人は476人で同比20人の増となっている。死者は1人で4人減っている。 -
高遠高校福祉コースの2年生が乳幼児のだっこ体験
伊那市の高遠高校福祉コースの2年生が12日、乳幼児の「だっこ体験」をした=写真。
「だっこ体験」は介護福祉や保育などを学ぶ福祉コース2年生が、実体験を通じてこれまでに学習したことを確認するために行っている取り組み。母親らとともに子育てに対する不安などを一緒に考えたり、検診の様子を学ぶため、高遠町保健センターで開く乳幼児検診に合わせて実施している。
3カ月検診に合わせて実施したこの日は、8人の生徒が実習に参加。小さな赤ちゃんにそっと触れたり、抱きかかえたりしながら、笑顔を見せていた。
初めて赤ちゃんを抱いた松枝義幸君(16)=伊那市美篶=は「思った以上に重たい。抱き方は人形などで練習したが、実際には動くので難しかった。いい経験になった」と話していた。 -
介護予防講座受講生が交流会
伊那市高遠町の各地区で展開する介護予防講座の受講生らの交流会が12日、同町の総合福祉センターやますそであった。健康づくり、転倒予防のためにつくったオリジナル体操を披露し合い、互いが今後の参考にした。
参加したのは、65歳以上を対象にした「おたっしゃ教室」と75歳以下を対象に各地域で体操を普及するボランティアを育てる「いきいきサポーター」の計約150人。いずれも3年目の取り組みで、同教室からの参加は初の交流会があった昨年の4から7グループに増えた。
体操は、いすに座りながら全身の筋肉や、柔軟性、バランス感覚を鍛えることができる、高齢者を対象とした軽運動。発表では音楽に合わせ、手足を伸ばしたりなどのストレッチ運動や片足を宙に浮かせたりなどの筋肉トレーニングなどを織り交ぜた体操を披露した。 -
台風9号の影響で美和ダム放流
台風9号の影響で、伊那市長谷の美和ダム「三峰川バイパス」が6日午後10時40分ごろから、放流を始め、7日午前0時10分、最大放流量が毎秒約260立方メートルに達した。関係者によると、最大放流量は過去最大で、放流期間は10日ごろまで続く予定。河川には近づかないよう警戒を呼び掛けている。
三峰川バイパスは、全国の多目的ダムでは初めてとなる「恒久堆砂対策施設」の中心施設で、05年5月に完成。完成後の実質的運用は今回で3回目となる。初回となった06年7月豪雨災害時の美和ダムへの最大流入量が毎秒367立方メートルに対し、今回は毎秒約560立方メートル。流入量、放流量ともに過去最大となった。 -
伊那署管内の小中学生防犯ポスター審査会
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は5日、同署道場で、管内の小中学生を対象に集めた、防犯ポスターの審査会を開いた=写真。
15小学校5中学校(小学2年縲恍・w3年)から402点(前年比24点増)の応募があった。各学年から1縲・人の9作品を県審査会へ送る推薦作品として選出。そのほか金賞、銀賞など40作品を入賞作品とした。
伊那北高校の美術科担当の三沢正博教諭や小嶋惣逸署長ら審査員が、作品のメッセージ性、色使いなどのバランスを審査。薬物乱用、飲酒運転の禁止や振り込め詐欺の注意を促す趣旨のポスターが多かった。
推薦作品などに選ばれたのは次のみなさん。
◇小学4年▼推薦作品=北林未希(西春近南)▼金賞=曽根原智佳(伊那東)▼銀賞=宮下満喜(西春近南)▼銅賞=有賀穂乃夏(南箕輪)
◇小学5年▼推薦作品=春日俊輔(伊那北)▼金賞=倉田祐輔(南箕輪南部)▼銀賞=林優衣(南箕輪南部)▼銅賞=天道美雪(伊那北)▼佳作=中島秀真(長谷)熊谷魁人(南箕輪)伊藤大貴(南箕輪南部)
◇小学6年▼推薦作品=加藤美沙貴(南箕輪南部)赤羽郁海(箕輪中部)▼金賞=坂本祥子(箕輪中部)▼銀賞=小林大(箕輪中部)▼銅賞=城子颯一朗(箕輪中部)▼佳作=鈴木楓(箕輪中部)唐沢綾(箕輪中部)有賀亮太(西箕輪)小林由里香(箕輪中部)池田ひかる(箕輪中部)
◇中学1年▼推薦作品=有賀莉沙(南箕輪)高橋潤(南箕輪)▼金賞=藤沢亮太(南箕輪)▼銀賞=荒木香名(伊那)▼銅賞=丸山詩織(伊那)▼佳作=大久保杏衣(伊那)亀井翔子(南箕輪)曽我和佳奈(伊那)原真裕子(西箕輪)本井綾華(伊那)村上礼実(南箕輪)佐藤祐介(伊那)
◇中学2年▼推薦作品=鈴木希望(箕輪)尾形怜(南箕輪)▼金賞=荻原祐樹(箕輪)▼銀賞=清水里佳(箕輪)▼銅賞=山口夕貴(箕輪)田中萌乃(箕輪)▼佳作=原安祐美(箕輪)原佑実(南箕輪)平沢裕介(箕輪)藤田慧(箕輪)高山綾(箕輪)城倉未来(箕輪)中田惇一(箕輪)
◇中学3年▼推薦作品=鈴木早恵子(高遠)▼佳作=赤羽駿(高遠)星野雅和(高遠) -
高遠町総合支所に自動交付機を設置
伊那市の高遠町総合支所1階に、住民基本台帳カード(住基カード)を使う証明書自動交付機が設置され、4日、稼働開始式があった。上伊那で6台目。
自動交付機では、住民票の写し、印鑑登録証明、所得証明などの税関係証明、戸籍抄本・戸籍謄本が発行される。発行手数料は1件300円。
住基カードの発行枚数(7月末現在)は、市内で1万1300枚余。うち高遠・長谷は500枚余。県内でも普及率は高いという。
市内の市役所、駅前再開発ビル「いなっせ」にあり、東部地区へ新たに設置。事業費は1200万円で、合併推進体制整備費補助金を充てた。
稼働開始式で、小坂市長は「上伊那のどこででも住民票などが取れる。住民に住基カードを作ってもらい、利用状況によって、おいおい自動交付機を設置したい」と述べた。
そのあと、自動交付機を使って、伊東義人総合支所長が印鑑登録証明書を取った。
自動交付機を利用するにはカードが必要。郡内に住民票があるのが条件で、カードの作成・利用登録(300円)は総合支所窓口で受け付ける。
利用時間は午前7時縲恁゚後8時。閉庁時も利用でき、地域住民の利便性を図る。 -
ローズガーデンを支援
伊那市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」をサポートする友の会が発足し、2日、第1回例会があった。バラ園の管理作業を手伝いながら、花と緑のある美しい地域づくりを進める。
友の会には、市内を中心に、箕輪町、宮田村など近隣から25人が申し込んだ。
初回は、アルプスバラ会代表で、バラ園の技術アドバイザー春日千定さん=西春近=からバラの誕生や品種、露地バラの作業手順などの講義を受け、ローズガーデンで咲き終わった花の摘み取り作業などに当たった。
高遠町的場の大石昭子さん(76)は「昨年からバラを育てている。たくさんの種類があるので、バラ作りを楽しみながら勉強したい」と話した。
例会は月1回で、花がら取りやせん定などバラ園の支援ボランティアに加え、バラの育て方を学習する。
ローズガーデンは6月にグランドオープン。敷地面積8千平方メートルに、108種、4380本が植えられ、12月初旬まで楽しむことができる。 -
高遠ご城下燈籠祭にぎやかに
伊那市高遠町の「高遠ご城下燈籠(とうろう)祭」(実行委員会主催)が1日、西高遠本通りであった。「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画した祭り。市内や友好都市提携を結ぶ地域の伝統芸能がそろい、盛り上がりを見せた。
JR高遠駅縲恂{町T字路間の延長350メートルが歩行者天国となり、芸能発表や大道芸、友好都市の物産展、農産物販売などを展開。
芸能発表は16団体が出演し「高遠ばやし」「伊那節」「ざんざ節」や「白虎隊踊り」(福島県会津若松)、「阿古初午獅子舞」(東京都三宅村)などが披露された。
辺りが暗くなると、沿道に飾った65本のほおずきちょうちん、あんどんに明かりがともり、市無形文化財「高遠囃子(ばやし)」が練り歩いた。三味線や横笛などの音色が響き、見物人やカメラマンが集まった。 -
誘導柵を設け、イノシシなどの捕獲率高める
国直轄「鳥獣害防止対策事業」に、伊那市高遠町の捕獲体制整備事業が採択された。捕獲おり周辺に誘導柵を設け、イノシシやシカの捕獲率を高める。猟友会だけでなく、農業者も一緒になって技術や知恵を共有し、捕獲体制の整備を図る。
町内の獣害被害面積(06年)は、イノシシ、サル、シカなど15ヘクタール。有害鳥獣対策で集落を防護柵で囲った効果はあるものの、道路から侵入するなど被害面積は増えている。
そのため、信州大学農学部と連携し、有効な捕獲体制を整備する。
事業で、移動用の捕獲おり5基を導入。各地区でそれぞれ現地調査し、頻繁に獣が通る場所に置く。そのうち1基には、夜間撮影が可能な監視カメラを取り付け、シカの生態を調査。おりに対して、どういう警戒をするのかも見て、有効的な捕獲を考える。
誘導柵は全国的にも珍しい取り組みとみられ、獣が入りやすいように、既存の防護柵に沿って捕獲おりを置き、その周囲に設ける。誘導柵の角度などは模索段階。
管理は、各地区で新たに作る管理組合が当たる。9月中にも、営農組合や区を主体に、わなの狩猟免許を持つ人を含めて組織する方向。
28日、高遠町総合支所で第1回効果的な鳥獣害対策推進委員会を開き、事業の進め方を協議した。
町内の集落営農組合代表、農業関係者ら20人余が出席し、委員長に東部地区農業振興推進委員会委員長の守屋文裕さんを選んだ。
伊東義人高遠町総合支所長は「百姓をする気がなくなるという切実な声がある。農業を守るために、力を合わせて有害鳥獣対策に取り組み、一定の成果を上げたい」と話した。 -
アマランサスのラーメン試食会
雑穀アマランサスによる地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所は23日夜、伊那商工会館でアマランサス入りのラーメン・冷やし中華の試作品の試食をした。試食会での意見を参考に、改良を加え、来春の発売を目指す。
市内高遠町に本社を持つ食品加工会社「木曽屋」(熊谷和寛社長)がアマランサスを活用した生そばに次いで、商品化を手がけている。
風味やのどごしなどを生かすそばに比べ、中華めんは作りやすいという。小麦粉にアマランサスのポップした実を練り込み「アマランサスのもちもち感を出した」。
研究会メンバー約10人がラーメン、冷やし中華をそれぞれ試食。
木曽屋では出された意見を参考に、小麦粉の種類、アマランサスの割合、めんの太さ、つるつる感など改良を加える。
アマランサス入りの伊那名物ローメンも研究中。
研究会は、遊休荒廃農地を利用してアマランサスを栽培、栄養価の高い実を使った商品開発に取り組んでいる。すでに、菓子「サクサク勘助」などが商品化されている。 -
高遠小5年生が地域材でパドル作り
伊那市の高遠小学校5年生(北村勝行教諭、35人)は夏休みを利用し、カヌーをこぐパドルを作っている。10月初旬に完成する予定。
1年生のときから、三峰川で遊ぶなど川や水をテーマに活動。地域にある素材を生かした地域学習として、高遠湖でカヌーに乗って、地域の自然に触れようとカヌー作りに挑戦している。来年度、高遠湖でのカヌー体験を計画中。
児童たちは地域材を活用したパドルを作るため、6月、市内のますみケ丘平地林の森林整備で伐採作業に取り組んだ。
16日には、児童たちが学校へ集まり、カヌーをこぐ先端部分や手で握るグリップの型紙を作り、地域材(サワラが主)に線を引くなどした。
パドルは長さ1・4メートル、幅15縲・0センチ。事前に模型を作り、作業手順を確認してから、本番に入った。
「パドルの形を左右対称に書くのがポイント」で、児童は一人ひとり木材と向き合いながら、慎重に作った。
前沢海悠君(10)は「線はうまく書けたけど、のこぎりで型紙通りに切れるか心配」と話したが、手作りカヌーの体験を心待ちにしていた。
カヌー作りは、長谷のNPO法人美和湖倶楽部(クラブ)がサポート。県の「元気づくり支援金」で「パドルを作って高遠湖へでかけよう」(支援金70万円)が採択されている。 -
“歴史の町高遠”を語り継ぐ
伊那市高遠町東高遠
堀井英雄さん(85)とにかくこの町には歴史があり、素晴らしい人たちもたくさんいる。「あー、おれは高遠に生まれて本当に良かったな」って感じる竏秩B
高遠に縁のある歴史的な人物や町の歴史について語っている。高遠城址公園での観光案内のほか、公民館講座などで講演を依頼されることも多い。
85歳とは思えない快活な口調。まるでその時代を見ていたかのような語りに聴衆も引き込まれる。
「まんず、すごいんだに。正之公が亡くなってから117年した時、幕府が全国の藩に対して『善行者を調査しろ』という御触れを出した。ほかの藩は10縲・0人ほどだったのに、(正之公の治めた)会津藩は926人も善行者がいた。これも正之公が『親を大事にしろ』という政治をした結果。ここに正之公の人柄が出ている」 -
三峰川電力が三峰川風力発電事業計画にかかる環境影響評価の方法書を縦覧
伊那市の入笠山、鹿嶺高原一帯で風力発電事業の検討をしている三峰川電力(酒井宗二社長)は13日から、同事業にかかる環境影響評価の方法書の縦覧を行っている。
環境面での調査方法に対して広く意見を募ることを目的とするもので、9月12日までの午前8時半縲恁゚後5時(土日、祝日は除く)、同社ホームページ(http:www.mibuden.com)で縦覧できる。
これに伴なう意見書の提出を9月26日(必着)まで郵送FAX、電子メール受け付けており、住所、氏名を明記すること。ホームページ上からも意見を提出できるようになっている。
なお、縦覧は事業の可否を問うものではないとしている。
意見書の提出先は〒396竏・403長野県伊那市長谷黒河内2895三峰川電力会社。
問い合わせは三峰川電力三峰川発電所(TEL98・2027)へ。 -
子育て中のお父さん、お母さんもリフレッシュを竏猪~前ジャズin高遠が開催
高遠町在住のジャズピアニスト・緒方美音子さん(35)らによる「盆前ジャズin高遠」が11日夕方、伊那市の高遠町総合福祉センターであった。子育て中の家族連れなど200人以上が集まり、心地良いリズムと迫力のある演奏を楽しんだ=写真。
大学卒業後、働きながらジャズピアニストとして活動を続けていた緒方さん。高遠町へ越してきた2年前からは、活動を休止していた。しかし、子どもの保育園で知り合った友人らから演奏を依頼されたことをきっかけに活動を再開。そんな中、夫の転勤で今月末に渡米することが決まり、「渡米前最後のコンサートを」という友人らの要望を受け、今回のコンサートを企画した。
コンサートには、大学時代からともに演奏をしている佐藤友信さん(バス)、浅谷カヲルさん(ドラム)も出演。緒方さんのオリジナル曲を中心に、「古里」「遠き山に日は落ちて」などの童謡も、バラード調で披露。最後はセカンドアルバムのタイトル曲「SHOOTING STAR(シューティング・スター)」を演奏。大人だけでなく、子どもたちも演奏に合わせて体を動かすなどしてコンサートを満喫していた。 -
住民有志が地域活性化ねらう
伊那市高遠町三義区の「山室の将来と発展を考える会」(松井教一代表)は、区内の遊休農地を利用してショウブなどを栽培する。地域の魅力を発信し、活性化をねらう。
地域が発展するには、区内のさまざまな組織が枠を超え、協働で新たな事業展開が必要であるとして、5月、考える会が発足した。メンバーは農業関係者、地元有志、Iターン者ら10人。
「田舎暮らしの夢」「農業」をキーワードに▽花き栽培▽弱った弱ったボタンの養生園の造成▽人材のネットワーク化と、都会に向けて情報発信するためのホームページ(HP)作成竏窒ネどの事業を組んだ。
山際の湿田でソバを栽培しても生育が悪く、さらに所有者が地元を離れていたり、高齢化している課題も。そのため、湿田30アールにショウブのほか、アヤメ、ハスを植え、農地を有効に利用する。
「ボタン寺」として知られる遠照寺付近の農地には、ボタンを養生する場所を作り、遊休地の解消と苗木の増殖を図る。
HPでは、農作業体験の場を提供する「ふれあい農園」、法華道などの地域資源、人材などの情報を発信する。
松井代表は「人材が集まれば、地域の魅力も増す。夢や希望を描き、できるところから地域おこしを進めていきたい」と話す。
事業は、伊那市の地域づくり活動支援金に採択され、当面、花き栽培の環境整備に当たる。 -
「夏の交通安全やまびこ運動」始まる
07年度「夏の交通安全やまびこ運動」が25日、県内で一斉に始まった。31日までの7日間、県や警察が協力し「信濃路はルールとマナーの走るみち」を運動スローガンに交通事故防止を呼びかける。
南箕輪村の中央道伊那IC出口では、交通安全指導所を開設した。伊那警察署、伊那交通安全協会など関係者約80人が啓発チラシなどを料金所を通過するドライバーに配布=写真。「お気をつけて」などと呼びかけ、無事故を祈った。
また、伊那安協女性部がつくった人形「伊那娘(いなっこ)」も配布。一つひとつ手作りの人形には、運動スローガンが記した紙の札も付いていて、関係者らは「啓発に役立てば」と配っていた。
伊那署によると、管内で今年に入って発生した人身事故件数(24日現在)は、303件(前年比31件増)、けが人は388人(同58人増)、死者は0人(同3人減)。県内の人身事故発生数が6658件で前年比539人減に対し、増加傾向となっている。
女性や高齢者が被害者となる事故、夜間や交差点内で発生する事故が増えているという。
啓発チラシなどを配布する参加者(中央道伊那IC、南箕輪村) -
高遠町図書館の科学教室
夏休みを前に伊那市の高遠町図書館は22日、科学教室を高遠町文化センターで開いた。小学生とその保護者など15人が集まり、「風船ぐるま」と「スライム」に挑戦した=写真。
夏休みの一研究に役立ててもらおう竏窒ニ企画したもの。講師には、元小学校の理科教師で高遠町内に住む三浦祥三さんを迎えた。
参加者はまず、膨らませた風船の空気を押し出す力を利用して走る風船ぐるまに挑戦。固紙などを切り抜いて車の車輪や胴体部分を作り、ストローやつまようじなどを使って車が走るための仕掛けを仕込んだ。そのほかにも、洗濯のりなどでつくるスライムにも挑戦し、楽しみながら科学に対する理解を深めていた。 -
高遠町公民館里山の文化を歩く講座で御用水「月蔵井筋」を探索
伊那市の高遠町公民館は22日、里山の文化を歩く講座「御用水・月蔵井筋を歩こう」を開いた。約10人の参加者が集まり、花の丘公園から続く月蔵井筋に沿って約6キロの距離を散策。高遠町歴史博物館の北原紀孝館長や高遠森林クラブの稲辺謙次郎会長から井筋の説明など受けながら、水をめぐる地元の歴史について学んだ=写真。
歴史的背景を学びながら地元の山を歩く講座は5年目。今年は第1回講座で守谷山を散策。今年2回目となるこの日は、高遠城下を潤し、東高遠上段の新田開発にも用いられるなどして重要な役割を果たしていた「月蔵井筋」について学ぶこととなった。
参加者は同井筋の約半分ほどの距離となる三義区の小豆坂トンネル上までを散策。井筋を通すために掘られたトンネルの跡や、井筋の高低さをなくすために施された当時の工夫などを見ながら、昔の人の努力に思いをはせていた。 -
宮田村津島神社祇園祭、勇壮に本格的な夏の到来告げる
“天下の奇祭”と呼ばれる宮田村津島神社祇園祭は21日あり、名物のあばれみこしが神社周辺の中心商店街を練り歩いた。梅雨空を吹き飛ばす迫力で、埋め尽くす観客も巻き込んで熱気に満ちた。
18歳から60代後半までの「奉仕者」と称される担ぎ手が、勇壮にみこしを運行。5時間近く練り歩き、神社石段からみこしを豪快に投げ落とす「打ち壊し」で最高潮に達した。
原形をとどめないまでにみこしを粉砕。その破片は厄除けになるとされ、見物客も一緒になり奪い合う光景がみられた。 -
伊那消防組合 資機材搬送車導入
伊那消防組合は13日、本年度予算で整備した資機材搬送車両=写真=の入魂式を伊那消防署で開き、組合長や本部、各消防署職員ら約20人が出席した。
車両は昨年12月、「長野いすゞ」の創立60周年記念の一環で寄贈を受けた2トントラック。同組合はパワーリフト、赤色回転灯、サイレンアンプなどの積載品を取り付けるなどして、組合初となる緊急車両としての資機材搬送車を導入。整備費は250万円。
パワーリフトが整備され、コンテナや資機材の積み下ろしを迅速、安全、確実に行うことができ、関係者は「効率よく作業ができる」と話している。 -
芝平山絵図を虫干し
伊那市指定文化財で、高遠町歴史博物館に所蔵されている芝平山絵図の虫干しが15日、上山田の芝平公民館であった。
絵図は、高遠領6カ村と諏訪領12カ村の境界争いが幾度となく繰り返され、高遠、諏訪奉行所、江戸幕府評定所へ訴訟。1708年、判決と合わせ、紛争が起きないように絵図を作り、高遠と諏訪に渡された。
絵図には芝平山を中心に、道や川筋などが書かれ、諏訪領民の立ち入りを禁じる境界線が引かれている。裏面には、裁定について記される。
虫干しは年1回(7月15日)で、御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場、芝平の持ち回り。
各地区総代ら約10人が集まり、木箱に入った絵図を取り出し、畳の上に広げた。大きさは縦1・8メートル、横2・4メートル。
伊東義人高遠総合支所長が「芝平山をめぐり、6カ村は高遠藩から295両を借りて訴訟した」などと説明し、総代らは絵図を見ながら興味深げに聞き入っていた。
絵図のほか、芝平地区の3千分の1の絵図(1890年)や芝平山の張子の模型も出した。
##(写真)
芝平山絵図を見る総代ら -
高遠、高遠北、長谷の3小学校2年生交流
伊那市の高遠北小学校で12日、2年生による同校を含む高遠、長谷小学校3校の交流会があった。遊びなどの交流を通じて、校外での友だちの輪を広げる目的。年間3回を企画していて、初回のこの日、子どもたちはドッチボールなどをして楽しんだ=写真。
交流会に高遠小41人、高遠北小10人、長谷小7人の計58人の児童が参加した。フォークダンスを一緒に踊ったり、各児童が作った自分の名刺を新しい友だちに配ったりして交流。名刺には自分の好きな食べ物や遊びを記入するなどの工夫があった。
高遠小学校の林千尋ちゃん(8)は「一緒に遊べておもしろかった。ちょっとだけ友だちも出来た」と話していた。
今後の予定としては、プレゼント交換や各学校の紹介などのイベントを開き、交流を深めていく。 -
【高校野球紹介】(8)高遠
春季上伊那大会で、創部以来初の3位を獲得。3年生6人の雰囲気をチームづくりに生かした・ス明るく元気の良い・ス野球は、着実に力をつけ、攻守のバランスが取れてきた。大槻監督は「自慢の明るさで、終盤の苦しい場面でも粘り強く戦いたい」と話す。
右上手の赤羽、左上手の馬場(ともに3年)は・ス打たせて取る・スピッチングが持ち味。「クレバー」な投球の赤羽、制球力に優れた馬場の2枚看板の安定感は増している。捕手宮下(2年)の成長も著しく、監督はゲームキャプテンとして全幅の信頼を寄せている。
守備はセンターラインのまとまりが出てきた。「ボール回しを意識した練習でエラーが少なくなってきた」と大槻監督。遊撃手の山浦主将(3年)が中心となりチームを盛り立て、よい流れを攻撃につなげたい。
打線の軸となるのは、長打力のある3番山浦、4番三石(3年)、5番馬場の3人。得点するには中軸の前でどれだけ出塁するかが鍵となる。走力のある1番北原(3年)、2番島袋(2年)に期待したい。
初戦は松本工業と対戦(15日午前11時30分縲恟シ本市野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は長野東(17日午前11時30分縲恣ッ球場)。
山浦勇希主将
一人ひとりの個性があり、元気のあるチーム。全員が全力で頑張り、雰囲気を盛り上げながら初戦を勝ちたい。見ていて楽しい野球を目指す -
田舎の家族として観光客を温かく迎え入れる竹松旅館
竹松泰義さん(62)
志げ子さん(59)お客さんがみんな親戚のようになっちゃうからね竏秩B
歴史と桜の高遠城下町にたたずむ竹松旅館。その3代目として、各地から訪れる観光客らを温かく迎えている。地元の珍味や季節の山菜やキノコを使ったこの土地ならではの料理は、先代のおかみの時代から変わらない。大きなホテルや旅館にはない家庭的な居心地の良さを求め、度々訪れる客も多い。
「何をするわけでもないけどぶらりと来て、『心が安らぐ』といってしばらく泊まっていくお客さんもいます。料理はすべて手料理。ハチの子もザザムシも全部うちで煮付けるんです。(巣から)ハチの子をむくのを見て、お客さんも『やりたい』って手伝ってくれたりもするんですよ。お客さんがみんな親戚のようになっちゃってね」と志げ子さんは語る。
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志げ子さんの母親である先代のおかみは、雑誌などで紹介されたこともある名物おかみだった。「おばあちゃん来たよ」と、おかみと話すことを楽しみに訪れる客も少なくなく、まさに“田舎おばあちゃん”のような存在。もてなしにも「お客さんに喜んでほしい」という精一杯の思いが込められていた。
そんな母の姿を幼い時から見て育った志げ子さん。泰義さんとの結婚を機に後を継ぐこととなり、「私もお客さんが喜んでくれるようなもてなしをしたい」と決意。地元の食材を使った手作り料理などを引き継いだ。
春にはフキノトウやタラノメ、秋にはマツタケ料理竏秩B四季折々に地元で採れる食材を使い、すべて手作りで出す。団体客であってもそれは変わらないため、合宿などの時は家族総出で大忙しとなった。
「でも、お客さんが喜んで帰っていく姿を見ると全部忘れちゃうね」と笑顔を見せる。
中でも、20年ほど前から続けている「マツタケ料理」は、広く知られるようになり、全国各地から足を運ぶ客も多くなった。マツタケももちろんすべて地元で採れたもの。
「年によって確保できる量は違うが、不作だったからといってそう簡単に価格を変えることはできない。だからといって輸入マツタケを使うというのも違うと思う。毎年楽しみに来てくれるお客さんがいるからね」と泰義さん。
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会社勤めをしながら志げ子さんを支えてきた泰義さんも、退職した2年ほど前からは旅館業に専念している。
「大きなところと違って、掃除から布団敷きまで全部やらなきゃいけないのは大変」とする一方、毎年合宿に訪れる子どもたちの成長や、旅館を訪れるさまざまな人たちとの出会いを夫婦で楽しんでいる。
「合宿で訪れた小学生が指導者となって戻って来てくれたり、学生時代にお金がなくて泊めてあげた人が泊まりに来てくれたり。いろん人がいるけど、戻って来てくれるのは嬉しい」
一方、以前からの課題だった「桜以外の観光資源の開発」に加え、交通網が発達したことで日帰り観光が増加しており、今後徐々に宿泊者が減少していくのではないかという新たな懸念も生まれている。
「城下町として灯篭まつりなどいろいろやってきたが、なかなか観光客が定着するまでに至らなかった。しかし高遠町は合併しても歴史の街。そういうものを整備して、やっていければと思う。ぼくらの代は何とかなるが、できればここへ残していきたい」 -
伊那市民プールなどで水しぶき
伊那市の市民プールと高遠スポーツ公園屋外プールが7日、オープンし、初日は無料開放された。小学生や家族連れなどが朝から集まり、水しぶきを上げて、ビーチボールや大きな浮き輪で水遊びを楽しんだ。いずれの施設も営業は8月26日まで。
市民プールでは、開場を待つ小学生ら約40人の列が入場口にできた。開場時(午前9時)の水温は23度と温かめで、この日は悪天候だった昨年と比べて211人多い795人がプールを利用した。
開場時間は市民プールが午前9時縲恁゚後5時、スポーツ公園プールが午前10時縲恁゚後6時。外気温、水温が満たない時、台風などの荒天による閉場がある。
流水プールで遊ぶ子どもたち(伊那市民プール) -
まほら伊那民謡会 新宿区民謡大会出演
新宿区と友好都市提携を結ぶ伊那市の代表として「まほら伊那民謡会」(伊沢寛代表)が1日、同区四ツ谷区民ホールであった新宿区民謡大会に参加した。約20年ほど続く交流事業の一環。同民謡会のメンバー11人は、観客約700人の前で「天竜下れば」など3演目を披露した。
大会には区民でつくる40の民謡団体が参加し、全国各地の民謡を題材に86演目があった。この中で伊那民謡会は、特別出演として「天竜下れば」「絵島節」「伊那節」を三味線、太鼓、尺八の演奏で歌い、踊った。
同行した、市関係者は「新宿区民にも喜んでもらえたと思う。演目の中では『伊那節』などの民謡を歌う団体もいたが、本場の生の演奏と歌、踊りを披露できてよかった」と話した。
旧高遠町が1986(昭和61)年7月に同提携を結んだのがきっかけ。民謡大会を主管する新宿区民謡連盟との踊りを通じた交流は88年から始まった。本年は「伊那まつり」の市民おどりに同連盟メンバーが参加する予定だ。
「新宿区民謡大会」に参加するメンバーら -
高遠高・高遠小が教育連携
伊那市の高遠小学校で4日、「七夕習字の会」があった。習字を習い始めた3年生40人に、高遠高校の書道教諭が基本を教えた。高校と小学校の教育連携は初めてで、今後、児童と生徒の交流につなげたいとしている。
高遠小は例年、書道の基本技術を高めようと外部から講師を迎えているが、本年は地元の高遠高へ依頼。
小宮山健司教諭は「マジックと違って、自分の意思で太い、細いを表現する」と横棒や払いなど力の入れ方を教えた。児童たちは何枚か練習したあと「大」の字に挑戦。小宮山教諭は児童たちの座席を見て回り、それぞれアドバイスした。
終了後は、教職員20人を対象にした書道があり、児童への指導法を学んだ。
高遠高には芸術コースがあるため、高遠小は合唱などで交流できたらと考えている。