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仙丈小屋 15日の本格営業に向け荷揚げ
南アルプスの仙丈小屋は今シーズンの営業開始に向け、ヘリコプターで食料や燃料などを輸送する荷揚げを10日行いました。 午前7時、伊那市長谷の標高1,680メートルにある歌宿から、仙丈ケ岳直下にある仙丈小屋への荷揚げが行われました。 荷揚げしたのは、食料や燃料などで約4.5トンを8往復して小屋に届けました。 仙丈小屋は南アルプスの標高2,900メートルにあり、去年の宿泊客は3,646人でした。 小屋のスタッフによりますと、今年は、残雪が少ないという事ですが、谷筋には雪渓があるので注意して上ってほしいという事です。 今シーズンの本格的な営業は今月15日から10月末までを予定しています。
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仙丈小屋へ天候で荷揚げできず
15日の南アルプス林道バスの全線開通を前に、仙丈ヶ岳の仙丈小屋を開くための荷揚げが9日に行われる予定でしたが、あいにくの天候のため、10日に延期となりました。 9日は、仙丈小屋を運営する伊那市観光株式会社や、管理人夫婦、電気など設備の点検をする技術者など10人ほどが歌宿に集まりました。 ヘリで飛ぶために、軽油やガスなどの燃料、野菜や米などの食料、消耗品など4.5トンが荷造りされています。 朝6時頃から荷揚げをするヘリコプターを待ちました。 雲が開けたため、午前8時半ごろ、八ヶ岳から歌宿にヘリが飛んできました。 ニホンジカの食害対策のための防護柵を設置する馬の背までは荷を積んで飛行することができました。 しかし、仙丈ヶ岳の山頂付近は、雲がかかってしまい荷揚げは10日に延期となりました。 参加者はヘリを見送ったあと、荷物が濡れないように、近くの小屋に移す作業などを行っていました。 10日の早朝は晴れる見込みで、関係者たちは明日こそ荷揚げができることを期待しています。
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伊那市長谷で住宅が全焼
6日の午後11時20分頃、伊那市長谷で住宅が全焼する火事がありました。 この火事によるけが人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと火事があったのは、伊那市長谷市野瀬の宮下房子さん宅です。 火はおよそ1時間30分後に消し止められましたが、この火事で木造平屋建ての住宅が全焼し、隣接する蔵の一部を焼きました。 この火事によるケガ人はいませんでした。 伊那署では屋内から出火したものとみて現在調べを進めています。
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長谷中の和室を開放し地域交流
伊那市長谷地区では学校を中心とした地域交流の場所づくりを進めています。 6日にその第一弾イベントとして長谷中学校の和室を地域住民に開放し交流しました。 長谷地区では、今年度より保育園、小中学校、伊那市社会福祉協議会が連携して、地域全体で子育てを行う信州型コミュニティスクールの組織づくりを進めています。 今回その第一弾のイベントとして、長谷中学校の和室を社協が認定する「まちの縁側」として地域住民に開放しました。 社協では、地域交流の拠点となる場所を「まちの縁側」として認定しています。 今回の長谷中学校で25か所目の認定で、学校の敷地を利用するのは初めてだということです。 この日は地域住民およそ20人が学校を訪れ、和室でお茶を飲んだあと生徒と花の移植作業を行いました。 マリーゴールドやサルビアの苗をトレイからポットに移し替えました。 長谷中学校では、7月にも和室を開放する予定で、将来的には常時開放できるよう安全面などの課題に取り組んでいきたいとしています。
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地域を知る入野谷学習
地域のことを知る総合学習、入野谷学習が3日、伊那市長谷の長谷中学校で行われました。 入野谷学習は「ふるさと長谷」をキーワードに学年の枠を越えて行われる総合学習です。 全校生徒36人が伝統文化や食文化、地域探索の3つの講座に分かれて地域の人たちを講師に招き学習します。 このうち伝統文化講座では、地元のざんざ節保存会会員が地域に伝わる民謡のざんざ節やキンニョンニョの振り付けを指導していました。 また食文化講座では雑穀アマランサスを使ったスパゲティが作られました。 生徒たちはこの学習体験を秋に開かれる文化祭で発表することにしています。
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さくらの家利用者がエゴマの種まき
伊那市長谷の障害者社会就労支援センターさくらの家の利用者が3日に施設近くの畑で、「エゴマ」の種まきを行いました。 さくらの家では、利用者の工賃アップに繋げようと毎年この時期にエゴマの種まきを行っています。 この日は施設の利用者と、活動を支援している伊那ライオンズクラブのメンバーら合わせて30人が、専用の手押し種まき機で作業を行いました。 収穫したエゴマは、毎年春に高遠城址公園のさくら祭りで販売され、売り上げの一部が利用者の工賃として支払われています。 さくらの家の小松幸子所長は「エゴマは毎年完売するほど好評なので、これからも継続して利用者の工賃アップに繋げていきたい。」と話していました。 この日まいたエゴマは9月に収穫するということです。
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遭対協 西村救助隊長が勇退
19歳で南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会に入り53年間にわたり遭難者の救助活動に尽力してきた西村和美救助隊長が3日、勇退しました。 3日伊那市長谷総合支所で協会の総会が開かれ協会会長の白鳥孝伊那市長から西村さんに感謝状が贈られました。 現在71歳の西村さんは平成5年から4代目の隊長となりました。 それ以降救助隊をまとめ遭難防止や救助活動に尽力してきました。 隊長の後任にはこれまで副隊長だった宮下健吾さんが選ばれました。 西村さんは今後、名誉隊長として顧問の立場で救助隊を支えていきます。
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幻の高遠在来のそば栽培現地確認
幻となっている高遠の在来種のそばを復活させる取り組みを行っている伊那そば振興会は、きょう、栽培の拠点となる長谷浦の畑を確認しました。 30日は、伊那そば振興会と伊那市の職員など6人が、伊那市長谷浦の畑を訪れました。 畑は、300平方メートルほどで、現在は何も栽培されていません。 1年目に増やすことに成功すれば、畑を広げていく考えで、その畑も確認しました。 振興会のメンバーは、幻となっていた高遠在来種を5年ほど前から探していて、 長野県野菜花卉試験場に20グラムだけ保管されていることが分かりました。 在来種は現在、1キロほどに増えていて、今回、そのうちの300グラムの種を提供してもらいます。 浦は、国道152号から3キロほど山道を登った標高1150メートルにあり、他の品種のそばと交配する心配がありません。 伊那市も事業を応援していて、有害鳥獣の対策や、重機が入るための道路整備などを行う予定です。 高遠在来種は、貴重な種であり失敗できないとして、信州大学農学部の協力を取り付けました。 振興会では、7月初旬に畑を耕す作業や、獣害防護柵の設置を行い、下旬に種をまく計画です。 収穫は10月中下旬を見込んでいます。
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入笠山 山開き
伊那市長谷と富士見町にまたがる標高1955メートルの入笠山で、28日、夏山シーズンの到来をつげる山開きが行われました。 28日は、県内外から多くの登山客が訪れ、山登りを楽しんでいました。 南アルプス最北部に位置する入笠山は、山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じていて、登山口から頂上までは30分ほどで登ることができます。 登山道は、途中岩場コースと迂回コースに分かれていて、お年寄りや子ども、初心者にも比較的登りやすい山とされています。 また、登山道の脇には自生している草花があり、登山者の目を楽しませています。 標高1955メートルの入笠山頂上です。 28日は、あいにくの曇り空となりましたが、晴れていると中央南の両アルプスの他、八ヶ岳など360度のパノラマを楽しむことができます。 それでも、時折雲の隙間から顔を出す山の頂を見ながら、登山者らはお昼を食べたり写真を撮るなどして楽しんでいました。
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長谷地区で6月に地域住民と花づくりイベント
伊那市長谷地区では、地域全体で子育てを行う「信州型コミュニティスクール」の組織作りに向けた取り組みが進められています。 その第1段のイベントとして、6月に地域住民との花づくりイベントを行うことが決まりました。 19日は、組織作りに向けたプランニングチームの会議が伊那市長谷の長谷中学校で開かれました。 信州型コミュニティスクールは、地域と学校が連携して開かれた学校づくりを目指そうと県教育委員会が行っている事業です。 長谷地区では、保育園、小中学校、伊那市社会福祉協議会が協力して取り組んでいることが特徴です。 子どもを中心に、世代間交流をはかり、少子高齢化や過疎化にも対応していきたいとしています。 会議には地域住民や教育関係者17人が出席し、今年度の取り組みについて意見を交わしました。 出された意見の中から地区の花壇を使った地域住民との花づくりイベントを6月に実施することが決まりました。 またその際、中学校の一部を社協が実施している縁側カフェとして開放する計画です。 プランニングチームでは組織の体制を作り、正式な信州型コミュニティスクールの発足を目指すということです。
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中尾歌舞伎春季定期公演
伊那市長谷の伝統芸能「中尾歌舞伎」の春季定期公演が29日中尾座で行われました。会場は満席で、名場面ではおひねりが飛んでいました。 今回の演目は「人情噺 文七元結」です。 江戸時代の義理と人情を描いたコミカルな芝居です。 ばくち好きの男・長兵衛の娘・お久が、父の借金を返すために自ら吉原に身売りしました。 長兵衛は吉原からの帰り、身なげをしようとしている文七に出あい、そのお金を渡してしまいます。 中尾歌舞伎は江戸時代に旅芸人が神社で演じたのが起源とされています。 しかし、太平洋戦争で一旦は途絶えましたが昭和61年に地域の若者が中心となって復活させました。 芝居の最後は、長兵衛に命を救われた文七が長兵衛の家を訪れ、お久を嫁に貰う事となり、ハッピーエンドで幕を閉じます。 春季定期公演の模様は、伊那ケーブルテレビ(121チャンネル)で5月3日午後2時、5日午後3時から放送します。
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中尾歌舞伎 29日の定演に向け稽古
中尾歌舞伎保存会の春季定期公演が29日に行われます。 本番を間近にひかえ会員らは稽古に熱が入っています。 26日は伊那市長谷の中尾座で稽古が行われました。 今回の演目は「人情噺 文七元結(にんじょうばなし ぶんしちもっとい)」です。 ばくち好きの男、長兵衛とその娘で父の借金を返すために身売りするお久など江戸時代の町民の気質と人情が表現されています。 中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり地域の人たちにより、伝えられていましたが、太平洋戦争で一旦途絶えてしまいました。 しかし地元の若者が昭和61年に復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されています。 中尾歌舞伎の春季定期公演は今月29日金曜日、午後1時30分から伊那市長谷の中尾座で行われます。 伊那ケーブルテレビでは公演の模様を122チャンネルで生中継します。
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穴澤さんの写真 林道バスに掲載
南アルプスジオパーク認定ガイドなどとして活動し、去年亡くなった穴澤辰幸さんの写真が掲載された林道バスの新車が25日、お披露目されました。 バスの側面には、生前穴澤さんが撮影したライチョウの写真が、背面には仙水峠からみた東駒ヶ岳の写真が掲載されています。 穴澤さんは、伊那市長谷出身で、南アルプスの魅力の発信や、ニホンジカの食害対策など幅広く活動していました。 林道バスを管理する伊那市では、南アルプスの為に尽力した穴澤さんを供養しようと写真を掲載する事にしました。
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春山シーズン到来 南アルプル北部開山祭
いよいよ春山シーズンの到来です。南アルプスの登山者や観光客の安全を祈願する南アルプス北部開山祭が25日、伊那市長谷の歌宿で行われました。 開山祭には、市や山岳関係者らおよそ50人が出席しました。 伊那市は、春山シーズンの幕開けを山岳愛好者にPRしようと標高1,680メートルの歌宿で毎年式典を行っています。 式で白鳥孝市長は「山に親しみ恩恵に感謝し、全国に南アルプスの自然を発信していきたいです」と挨拶しました。 開山祭では、市役所の職員などでつくるイーナちゃんカルテットが弦楽四重奏を披露しました。
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長谷小学校 1年生と友達になる会
伊那市長谷の長谷小学校で22日、1年生と友だちになる会が開かれました。 今年度、長谷小学校には12人が入学しました。 6年生の児童会を中心に2週間程前から会の計画を立ててきました。 始めに、1年生の自己紹介が行われ、「長谷小学校では勉強や歌を頑張りたい」など、1人ずつ抱負を発表しました。 その後、学校に関するクイズや、フラフープを使ったゲームなどが行われました。 酒井謙一校長は「長谷小学校には楽しいことがいっぱいあります。早く全校のみんなと仲良くなって楽しい学校生活を送りましょう」と一年生に呼びかけました。 長谷小学校では、5月に全校児童が参加するよもぎ採りが行われる予定です。
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市議会総務委が体育施設に提言
伊那市議会総務委員会は、市内の体育施設の在り方、方向性について、伊那市と市教育委員会に、20日提言しました。 この日は、市議会総務委員会が、白鳥孝市長と、北原秀樹教育長に提言を行いました。 市議会総務委員会では、数回にわたり施設を視察し、重点的、または、問題があると思われる施設について提言をまとめました。 提言で問題があるとされた施設は次の通りです。 ●長谷の宿泊施設入野谷隣にある伊那里体育館は、利用者が少ないため市営から外し、民間委託を検討すべき。 ●高遠町小原の河南グラウンドは、ほとんど活用されていないにも関わらず年間200万円の借地料が支払われている点について検討すべき。 ●遠照寺そばにある三義グラウンドについては、ドクターヘリの離発着場として位置づけされていて、存続すべきだが、借地料の点で検討すべきとしています。 ●市民プールの50メートルプールは機能しておらず廃止もやむを得ない。 ●高遠スポーツ公園プールは、ろ過機が寿命を迎えつつあり、今後については地域協議会も含め検討を重ねるべきとしています。 そのほかに重要な施設として、●伊那市民体育館●高遠スポーツ公園文化体育館●陸上競技場●市営・県営野球場●テニスコートをあげ、これらについては、必要があれば改修して存続を図っていくべきとしました。 提言を受けて白鳥市長は、「1つ1つ精査いただきありがたい。無駄をなくすために、できることはすぐに手を打ちたい」と話していました。
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伊那市 南アルプスの学習用DVDを市内小中学校へ配布
伊那市は、南アルプスの成り立ちや自然環境、人との関わりについてわかりやすく紹介した小中学生向けの学習用DVDを製作しました。 DVDは、南アルプスの成り立ちや自然、人との関わりなどの5部構成で全部で14分です。 ユネスコエコパークに登録され、日本ジオパークに認定されている南アルプスについて子どもにも分かりやすく解説しています。 18日は高遠小学校で初めてお披露目され、4年生の児童が鑑賞しました。 子ども達はDVDを見て分かった事を、配布された資料に書き込んでいました。 伊那市ではこのDVDを市内すべての小中学校に配布する事にしています。
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長谷中生徒が地域住民にパンジーの花配る
伊那市長谷の長谷中学校の生徒は自分たちで育てたパンジーの花を14日に地域の住民に配りました。 パンジーの花の配布は長谷中学校の全校生徒36人が行いました。 長谷中学校では、毎年生徒が育てたパンジーを日頃の感謝を込めて長谷地区の全ての家に配っています。 生徒たちはエリアごとに分かれて学校を出発しました。 1軒1軒地図を見ながら訪問し、パンジーの花を手渡していきました。 長谷地区には801軒の家があり、36人で2日間かけて花を配りました。
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分杭峠のゼロ磁場 シャトルバスの運行開始
パワースポットとして知られる伊那市長谷の分杭峠のゼロ磁場へ向かうシャトルバスの運行が、7日から始まりました。 高遠城址公園の花見シーズンに合わせて、今年は10日ほど早い運行開始となりました。 あいにくの雨で、午前8時の始発に乗客はいませんでしたが、バスを運行する伊那市観光㈱の浦野芳一総支配人と伊那市の担当職員が、観光客の受け入れ準備のためバスに乗り込み、ゼロ磁場へ向かいました。 分杭峠へ向かうバスの発着所は伊那市長谷市野瀬の国道152号沿いにあり、100台分の無料の駐車場があります。 高遠駅から循環バスを使って来る事もできます。 伊那市観光では今年、高遠の花見客にもゼロ磁場を訪れてもらおうと、運行開始を10日ほど早めました。 去年は、4月15日から11月23日まで運行し、2万4,119人が利用したという事です。バスは、30分から1時間間隔で運行されていて、往復650円となっています。
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美和ダム着工60年記念誌作成
美和ダムの工事着工から60年を迎えるのを記念して、これまでの歴史を振り返る記念誌が作成されました。 記念誌は「美和ダム起工60周年記念資料作成実行委員会」が作成したものです。 美和ダム建設前から現在までの様子を29ページに渡り紹介しています。 記念誌の発行に伴いこのほど伊那市長谷総合支所で座談会が行われ、地元住民およそ40人が集まり記念誌を見ながらこれまでの歴史を振り返りました。 これからの美和ダムの活用方法について意見交換が行われ、実行委員会のメンバーからは、「桜の季節は景色が美しいので観光資源として活用したい」、「地域の人達と美和湖の使用に関するルール作りをしていきたい。」などの意見が出されていました。 記念誌は、1100部作成され長谷地域の全戸に配られる他公共施設にも設置されます。
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高遠町の桜 オリジナル切手販売
伊那市内の郵便局で、花見シーズンに合わせ、高遠町内の桜を題材にしたオリジナル切手の販売が始まっています。 4日に高遠郵便局の髙橋晴彦局長と伊那東郵便局の井口正弘局長が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長にオリジナル切手2種類を贈りました。 切手は52円切手と82円切手のそれぞれ10枚つづりで、高遠城址公園など高遠町内の桜を題材にしています。 販売価格は、それぞれ930円と1,230円となっています。 4月1日から伊那市内の郵便局で販売されていて、高遠城址公園でも4月6日 から桜の見頃が終わるまで販売されるということです。 白鳥市長は「今年も素晴らしい出来。高遠石工の切手も作って頂き、桜と一緒にPRできればありがたい。」と話していました。
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伊那市消防団 新団長に北原政一さん
平成28年度の伊那市消防団任命式が1日に伊那市高遠町の総合福祉センターで行われました。 新しい団長には高遠町地区から北原政一さんが就任しました。 合併以降旧伊那市以外からの団長就任は初となります。 任命式では、今年度新しく団長に就任した北原政一団長から団員に辞令が手渡されました。 辞令は階級が変更となる団員264人と新しく入団した団員66人に交付されました。 北原団長は、「時代の変化と共に消防団に求められるものも多種多様になってきている。各分団の横の繋がりを一層強め機能的に活動できるようにしなければならない。」と訓示しました。 伊那市の白鳥孝市長は、「方面隊の方式も定着してきた。地域の消防署との連携を極めながら住民の生命財産を守っていってほしい。」とあいさつしました。 最後に全員で火の用心三唱を行いました。
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平成18年3月31日の伊那市合併から10年
平成18年、2006年3月31日に、旧伊那市、高遠町、長谷村が合併し新伊那市が誕生して、31日で10年となりました。 平成18年、2006年3月31日、旧伊那市、高遠町、長谷村が合併し、新伊那市が誕生しました。 10年前、伊那市役所で開市式が行われました。 旧合併特例法に基づく県内最後の合併で、上伊那で唯一の合併です。 新伊那市の面積は667平方キロメートルで、県内の市町村では松本市、長野市に次いで3番目に広い面積となりました。 新伊那市の人口は、合併当時、2万6,522世帯、7万3,824人、高齢化率は23.9%、現在は2万7,132世帯、6万9,424人で高齢化率は29.2%となっています。 伊那市ではこの10年、財政の健全化に取り組んできたほか、合併特例債を活用し、保育園や公民館の建て替え、小中学校の耐震化、高遠消防署の整備などを進めてきました。 伊那市では合併10年で、市民の郷土愛を高めさらなる一体感の醸成を目指し、31日に「伊那市民憲章」を制定しました。 合併10年の記念式典は11月3日に行われる予定です。
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地域自治区の設置期限 各総合支所で地域自治区長退任式
合併から10年が経過し、高遠町と長谷地域自治区の設置期限となった31日、各総合支所で地域自治区長の退任式が行われました。 高遠町総合支所では午後3時の年度納め式に続き、地域自治区長の退任式が行われました。 広瀬源司地域自治区長は職員を前に「当たり前に行っていることも先人達の努力があってのことだということを忘れないで欲しい。業務に無駄なことはないのでしっかり取り組んでいってほしい。」と話しました。 長谷総合支所でも午後3時すぎに退任式が行われました。 池上直彦地域自治区長は「長谷には南アルプスと三峰川という大きな財産がある事に誇りをもって欲しい。人口減少対策については、田舎暮らしモデル地域の溝口を手本に住民と協力して進めて欲しい」と話しました。 合併特例法に基づき平成18年3月31日に設置された高遠町と長谷の地域自治区は、31日、設置期限の10年となりました。 これにより市長が任命する、特別職の地域自治区長で総合支所長は廃止となり、新年度からは部長級の市の職員が支所長を務めることになっています。
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南アルプス里山案内人 養成講座修了式
長谷地域の自然や文化などの魅力を訪れた人たちに伝える「南アルプス里山案内人」の養成講座修了式が、26日、伊那市長谷で行われました。 26日は、座学講座と実践研修をそれぞれ5回ずつ受講した5人に池上直彦総合支所長から修了証が手渡されました。 伊那市は、南アルプス山麓一帯の魅力を発信し定住促進に繋げていこうと、 今年度から「南アルプス里山案内人養成講座」を開催しています。 修了証を受け取った受講者は、案内役となり講座を通して学んだ成果を披露していました。 修了生の1人伊那市の兼子陽子さんは、木や石に目のシールを貼り、視点を変えて物を見る遊びを紹介しました。 修了生は、実践研修などをさらに規定の回数を行うと里山案内人として登録することができます。 伊那市では、将来的にはエコツアーやジオツアーを案内人自らが企画するような仕組みをつくっていきたいとしています。
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長谷暮らし座談会
伊那市長谷地区の課題について福祉の観点から考える「長谷暮らし座談会」が16日、気の里ヘルスセンター栃の木で開かれました。 この日は、長谷地域社協や区長など、30人ほどが参加し、「高齢者の交通手段」「雪かき」「住民同士の交流」の3つのテーマで話をしました。 長谷地区では、去年秋に、地域ごとの課題を抽出するための調査を行いました。 少子高齢化に伴い、今回の座談会のテーマとなった3つの課題が浮かび上がってきました。 高齢者の交通手段では、「福祉有償運送などを行っているが、運転手も高齢化してきている」などの話がありました。 雪かきでは、「雪かき機を導入しても操作する人がいない。雪が降ると出かけられなくなる高齢者もいる。住民同士の助け合いのルールを見直す必要がある」といった意見が出ました。 長谷には7つの地区がありますが、そのうち4地区は、高齢化率が50%を超えています。 長谷全体でも高齢化率は40%となっていて、伊那市内のなかでも高い高齢化率となっています。 長谷総合支所では、課題を共通認識にして、助け合い・支えあいの地域づくりを改めて進める必要があるとしています。
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モバイルカリング実証結果を報告 2か月で10頭の鹿を捕獲
ニホンジカによる食害を防ぐため、エサを撒いて鹿をおびき寄せ車から猟銃で撃つ方法「モバイルカリング」で、去年10頭の鹿を捕獲したことが、1日報告されました。 この日は、伊那市の長谷総合支所で報告会が開かれました。 報告によりますと、去年10月から11月にかけてモバイルカリングを行い、10頭の鹿を捕獲したということです。 業務を請け負った、東京都の㈱野生動物保護管理事務所の奥村忠誠さんは「暖冬で鹿の移動が遅れ、出没回数が少なく、捕獲数も予想より少なかった。捕獲頭数を増加させるためには、積雪期や春先の残雪期での実施が良いかもしれない」と話していました。 モバイルカリングは、林道の脇にエサを撒いて鹿をおびき寄せ、車の中などから銃により効率的に捕獲する手法です。 中部森林管理局では、今回の結果を踏まえながら、効果的な対策方法を検討していきたいとしています。
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宮本高行さん 分杭峠パワースポットの本を小中学校に寄贈
平成6年から2年9か月、三峰川総合開発工事事務所長をつとめ、分杭峠のパワースポットの発見に関わった宮本高行さんは、ゼロ磁場の総合ガイドブックとなる自身の本を、14日に伊那市の小中学校に寄贈しました。 宮本さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に本を手渡しました。 宮本さんは平成6年から2年9か月、三峰川総合開発工事事務所長をつとめていました。 当時、地元の有志とともに美和ダム水源地の地域振興を模索する中で分杭峠のパワースポット発見に至ったという事です。 去年ゼロ磁場発見20周年を記念して総合ガイドブックを作成することになり、宮本さんが担当しました。 本にはゼロ磁場発見の経緯や伊那谷の自然や歴史、みどころなどが書かれています。 本は125冊寄贈され、市内小中学校に配布されることになっています。
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伊那市の公用車に初の電気自動車を導入
伊那市は、公用車に電気自動車を初めて導入しました。 電気自動車の普及を進める日産自動車の事業で、市に3年間無料で貸し出されます。 18日、市役所で長野日産自動車㈱の茶谷昭二事業推進部長から白鳥孝市長に記念のレプリカキーが手渡されました。 市に貸与されたのは2人乗り用バンの電気自動車です。 これまで電気とガソリン両方で動くハイブリット車はありましたが、電気のみの車は初めての導入です。 日産自動車では、電気自動車の活用事例を集め普及を図ろうと全国の自治体を対象に貸し出しを行っています。 長野県内では10の自治体が対象となっていて、伊那市が初めての貸し出しとなりました。 排気ガスが出ない事から、長谷総合支所に配置し南アルプス林道のパトロールなどに使用するほか、災害時の非常用電源として活用する予定です。 白鳥市長は「ユネスコエコパークに登録されている南アルプスで、エコに取り組んでいる事を登山者などにPRしていきたい」と話していました。 専用の200Vのコンセントを設置すれば家庭用電源でも充電できます。 8時間で満充電となり、一般道で約180㎞走行できるという事です。
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伊那まつり テーマは「つなぐ」
今年の第44回伊那まつりの実行委員会が19日、伊那市役所で開かれ、テーマは「つなぐ」に決まりました。 今年伊那市が合併して10周年にあたることからテーマを「つなぐ」としました。 伊那、高遠、長谷をつなぎ、未来へつなげるとともに、勘太郎まつりと合わせて通算60回に向け新しい時代の魅力ある伊那まつりを目指すとしています。 基本コンセプトは「みんなが主役、誰もが参加できる市民総参加の魅力ある市民まつり」としています。 これらは伊那まつり委員会に報告され正式に決定されることになっています。 今年は8月6日に市民おどり、7日に花火大会が行われます。