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長谷地域協 「入野谷」へ名称変更問題なし
9日に開かれた伊那市議会経済建設委員会の委員会審査で、住民への説明不足として否決された、南アルプス生涯学習センターの名称を「入野谷」とする条例改正案について、12日夜開かれた長谷地区地域協議会は、名称変更は問題ないとした。
伊那市長谷総合支所で協議会が開かれ、名称変更について協議した。
南アルプス生涯学習センターは、通称「入野谷」として地域住民や観光客から親しまれている。
条例改正案は、「南アルプス生涯学習センター」を「入野谷」に変更するもの。
協議会で委員からは「入野谷として定着しているので問題はない」「呼びなれている愛称の方が親しみやすい」などの意見が出され、条例改正は問題ないとする認識で一致した。 -
池上さん宅近くの福寿草満開
伊那市長谷非持山に住む池上精彦(きよひこ)さん宅の近くの土手で、春の訪れを告げる花、福寿草が一斉に咲き見ごろを迎えている。
福寿草は先日降った雪の中から顔を出し、一面に咲いている。
池上さん宅の裏山の土手に生えている福寿草は、毎年2月終わり頃から咲き始め、この時期に満開となる。
池上さんが幼いときから福寿草は生えていたということで、花が咲き終わると種が飛んで落ちるため、年々数は増えているという。
池上さんによると、福寿草は3月末頃まで楽しめるという。 -
長谷で移送サービス 開始
伊那市長谷地区社会福祉協議会は、高齢者を対象にしたボランティア移送サービスを8日からスタートさせた。
8日は、長谷地区社協の役員や、運転ボランティア、市の関係者等が出席し、サービス開始のセレモニーが行われた。
移送サービスは、65歳以上の独り暮らしや、高齢者のみの世帯を対象に、運転ボランティアが、病院への送迎を行うサービス。
長谷地区社協の池上 明博会長は、「長谷は南北に長い地形。開始当初は、地区内全てでサービスを行えないが、支援体制の充実を図っていきたい」と挨拶した。
運転ボランティアの一人、中山 友悦(ともよし)さんは「近所でも通院の悩みを聞いていた。気兼ねなく安心して使ってもらえるよう努力したい」と話していた。
長谷地区では、運転ボランティアに10人が登録していて、当面の間は、美和診療所への送迎のみのサービスを行うという。
なお、伊那市では、今後、地区を超えた移送ボランティアサービスを行える体制について、検討をしたいとしている。 -
カジカの骨酒販売開始
伊那市長谷の宿泊施設「仙流荘」は10日から、清流に生息する川魚「カジカ」の骨酒の提供を始めた。
カジカはきれいな川に住む魚。昔は長谷地区の川でも見ることができたが、今ではほとんど見られなくなった。
仙流荘では、宿泊客が少なくなる冬場の目玉商品として、カジカが一匹丸ごと入った骨酒を提供しようと考えた。
まず、養殖のカジカを日干ししたものを数分あぶり、香ばしさを出す。それを竹の器の中に入れ、日本酒を注ぐ。
2、3分ほど待つと、香ばしく焼いたカジカの香りとうま味が染みだし、酒全体にこくが出るという。
骨酒は、宴会や宿泊客からの要望があった場合、提供する。価格は1800円で予約が必要。 -
津野祐次さん写真展
山岳写真家、津野祐次さんの写真展「東西駒ケ岳と周辺の峰々」が、伊那市の長谷アルプスフォトギャラリーで開かれている。
会場には津野さんが昨年撮影した東西駒ケ岳の四季の様子のほか、そこに住む動物また高山植物など66点が並べられている。
津野さんは長谷を拠点に活動する山岳写真家で、今回の展示は伊那地域ならではの山の様子や四季の移り変わりを撮影したという。
作品のうち、津野さんが初めてデジタルカメラで撮影したという「ブロッケン」は西駒ケ岳で写したもので、霧に映った自分の影のまわりに虹と似た光の輪が現れる様子を捉えた。
またフィルムで撮影した「塩見岳霧氷」は氷点下の中、空気中の水分が凍り、木の枝に付着した様子を捉えた。
津野祐次写真展「東西駒ケ岳と周辺の峰々」は長谷アルプスフォトギャラリーで3月28日まで。開館は土日祝日、入館料は大学生以上100円。 -
伊那市、南箕輪村で正月の成人式
正月成人式が、伊那市と南箕輪村で行なわれ、新成人が大人としての第一歩を踏み出した。
1日には、伊那市長谷地区成人式が行なわれ、対象者28人全員が出席した。
長谷公民館の伊藤智良館長は、「自然豊かな長谷の地に生まれ育ったことを誇りに思い、夢に向けて着実に歩みを進めてほしい」と激励した。
中学校時代の恩師、村松賢教諭は、当時の写真をスライドに映し、新成人との思い出を振り返った。
村松教諭は、「どこで暮らしていても、育った長谷に目を向け、感謝の気持ちを忘れないでほしい」と呼びかけていた。
新成人を代表して宮下瑛彦さんは「それぞれの道で、くじけることなく立ち向かって行けるよう努力していきたい」と誓いの言葉を述べた。 -
冬山相談所開設
年末に南アルプス登山をする人達に、山の情報などを提供する冬山相談所が26日、開設した。
冬山相談所は、南アルプスの冬の登山口となる伊那市長谷の戸台川の河原に毎年開設される。
南アルプス北部地区遭難対策協議会のメンバーが、多くの登山者が出発する午前中の間、常駐する。
冬山登山は危険が伴うことから、登山者の身元や緊急連絡先、登山ルートなどを記入する登山者カードを預かり、山の積雪情報などを提供する。
また装備が不十分な登山者に対しては登山の中止を促すなど、冬山登山の危険性も説明する。
昨年12月31日には、南アルプスの頂上から初日の出を見ようと約70人が南アルプスに登っているということで、年末にかけて増える登山者に注意を呼びかける。
この日は協議会のメンバーが見守る中、11人が南アルプスに向かったという。
冬山相談所は、31日まで設置され、午前6時から午前11時までの間、協議会のメンバーが対応する。 -
江副さんゼロ磁場の土で作品
日本ガラス工芸の第一人者江副(えぞえ)行昭(ゆきあき)さんが分杭峠「ゼロ磁場」の土を使って仕上げた熔壌ガラスの作品が伊那市長谷の温泉宿泊施設、入野谷で限定販売されている。
入野谷で限定販売されているのは、ガラス製のペンダントやお守りなどで、すべて手作りでひとつひとつ色合いや形、重さが異なる。
ゼロ磁場と呼ばれる伊那市長谷の分杭峠には健康に良い「気」のエネルギーがあるといわれていて作品は、そのゼロ磁場の土が使われている。
長谷に工房があり土を高温で溶かしてガラス作品を作る熔壌ガラスの工芸家として知られる江副さんは、ゼロ磁場の土を使い、合計260個の作品を作った。
入野谷を経営する伊那市観光株式会社によると、江副さんがゼロ磁場の土を使って作品を作るのは今回が初めてで、輝きや色合いは熔壌ガラスの中でも独特の雰囲気があるという。
限定販売されているペンダントやガラスのお守りには全て江副さんのサインが入っていて、価格は1個3千円から3万円となっている。
作品に関する問い合わせは、温泉宿泊施設の入野谷(TEL98竏・030)へ。 -
中尾の焼酎「ごひいきに」完成
伊那市長谷中尾で獲れたイモを使った焼酎「ごひいきに」が完成し18日夜、お披露目された。
上伊那8市町村の焼酎いも生産者や酒販店で作る「伊那八峰の会」の新酒試飲会がJA上伊那本所で開かれ、「ごひいきに」がお披露目された。
中尾の焼酎「ごひいきに」は、ラベルに中尾座にかけられた幕と同じ六歌仙が描かれている。
「ごひいきに」は長谷中尾の地区住民や長野県、伊那市などで作る「中尾歌舞伎ふるさとおこし協議会」が中心になって作ったもので、今年から伊那八峰の会に加わった。
今年6月に芋の苗を植え、10月に収穫。サルの食害で収穫量は予想よりも少ない750キロとだったが、良い焼酎ができたという。
長谷中尾の焼酎「ごひいきに」は1本720ミリリットル入りで1250円、長谷地域内の酒販店3店で販売される。 -
「ふるさと便」発送準備
伊那市長谷の農産物加工施設「気の里工房」では、お歳暮など冬の贈り物として、漬物などを詰め込んだ「ふるさと便」の発送準備が進められている。
17日は、漬物などを箱詰めする作業が行われていた。
ふるさと便には、気の里工房で作られた味噌、野沢菜漬け、黒豆、梅漬けなど7種類が入っていて、宅急便で送られる。
野沢菜など季節のものは、2週間前に仕込んだもので、届いた頃に一番美味しくなるように作られているという。
また、買い求めてくれたお客さんに季節を感じてもらいたいと、メッセージに南天を飾り付ける作業も行われていた。
気の里工房では、「安心安全で、野菜の個性を活かした味になっています。手作りなので、おふくろの味・懐かしい味がすると評判です」と話していた。
このふるさと便は、18日発送される。
希望者があれば、来週頃まで注文を受け付けるという。ふるさと便は、1箱送料・消費税込みで4千円。 -
保育園年長児の作品展
伊那市の高遠と長谷の保育園に通う年長児の作品展が、信州高遠美術館で開かれている。
会場には4つの保育園の年長児が描いた絵など81点が展示されている。
この作品展は、園児の作品を美術館に展示することで、作品を見に足を運んでもらい、小さいときから美術館に親しんでもらおうと毎年開かれている。
作品は市民ギャラリーに飾られていて、いも掘りや友達と遊んでいる様子を描いた作品などがある。
美術館では、「伸び伸びと描かれた作品を見てほしい」と話している。
園児作品展は来年1月10日まで。園児作品展のみの鑑賞は入館無料。 -
長谷公民館でしめ飾り作り
伊那市の長谷公民館で5日、親子しめ飾り作り教室が開かれた。
長谷小学校の親子5組が集まり、正月用のしめ飾り作りに挑戦した。
これは、伝統文化に触れながら親子の関わりを深めてもらおうと、長谷地区青少年育成会が毎年開いている。
参加した親子は、毎年この教室で指導している伊東耕平さんに教わりながら、慣れない手つきでわらをよってしめ飾りの土台を作り、最後は思い思いの飾りをつけて完成させていた。 -
竹島覚二作陶展
陶芸家、竹島覚二さんの作陶展が、伊那市長谷の道の駅メルシーで開かれている。
会場には竹島さんの作品約200点が並んでいる。
竹島さんは富山県出身で、陶芸の道を志して京都で修行を積み、15年ほど前に知人の紹介で環境の良い長谷に移り住んだ。
陶芸は実際に使ってみて良さがわかると話す竹島さんは、日常生活に密着した作品づくりをしていて、会場には湯のみや茶碗、小皿などが並んでいる。
また「井戸釉」と呼ばれる釉薬と九州の土、手作りの窯を使って、陶器の底の部分のみ縮れたような質感を出す技法の作品も作っている。
竹島さんは「陶芸は表側よりも裏側に力を入れて作っている。ぜひ裏側がどうなっているかも見てもらいたい」と話していた。
竹島さんの作陶展は12月1日まで。 -
竹沢長衛を語る会
南アルプス開拓の父、竹沢長衛を偲び、その功績などについて語る会が28日、伊那市長谷の仙流荘で開かれた。
これは南アルプスの開拓者、竹沢長衛の功績を称えるとともに、後世に語り継いでいこうと開かれた。
竹沢長衛は南アルプスの登山道を整備したほか、山小屋を建設するなど南アルプスの開拓者として知られている。
この日は、講演とパネルディスカッションが行われ、最初に長衛の貴重な映像を撮影している矢沢章一さんが、長衛の人物像について映像とともに語った。
矢沢さんは「長衛は自然の中で時に厳しく、時に優しく登山者をしかっていた。そういったところが愛されたところの一つ」と長衛への思いを話していた。
またパネルディスカッションでは長衛にゆかりのある4人がパネラーとして語った。
会場を訪れた人たちは4人の話に耳を傾け、長衛の功績を偲んでいた。 -
伊那市と新宿区連携の環境保全事業
本年度実施分が終了伊那市と新宿区が連携して行っている環境保全事業の長谷地区市有林での今年度実施分が終了し24日、現地視察会が行われた。
伊那市と新宿区は二酸化炭素の吸収量増加を目的に、平成20年2月に地球環境保全協定を結んでいる。
この日は、長谷地区市有林で新宿区が委託している長野県林業コンサルタント協会の職員による説明があり、二酸化炭素吸収量調査の報告などがあった。
本年度の事業では、長谷溝口の約30ヘクタールの市有林でカラマツやアカマツなどを間伐したほか、作業道を開設し道幅を広げた。
この事業は5年計画で行われ毎年30ヘクタールで間伐を行う。
間伐することにより増加した二酸化炭素吸収量で、新宿区内の排出量を相殺する。
新宿区では、伊那市の30ヘクタールの間伐で123tの二酸化炭素の吸収量の増を見込んでいる。
新宿区では今後、二酸化炭素を削減した量を認定するCO2認証の取得を目指していて、二酸化炭素削減に向けた取り組みにはづみをつけたい考えだ。 -
南ア林道バス今季営業終了
利用者約1200人増南アルプス林道バスの今シーズの営業が8日、終了した。今年は、昨年に比べ約1200人利用者が増えた。
南ア林道バスの今年の利用者数は4万4850人で、昨年より1215人増えた。
バスは、伊那市長谷の仙流荘と北沢峠を結んでいる。
今年は、4月25日から11月8日までの197日間運行した。
8日は、バス営業所で終了式が行われ、中山晶計長谷総合支所長が、「お客様が運転手さんの心配りに常に感銘していた。ご努力に敬意を表したい」とあいさつした。
伊那市では、今年、利用者が増えたことについて、高速道路の休日千円効果があったのではないかとみている。 -
新垣勉さんコンサート
全盲のテノール歌手新垣勉さんのおしゃべりコンサートが7日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
これは、長谷地区の生涯学習講演会として開かれたもので、長谷小学校の児童のほか地域住民ら約300人が集まった。
新垣さんは、トークを交えながら、クラシックの名曲や自分の出身地である沖縄の唄を披露した。
新垣さんはメキシコ系アメリカ兵の父と日本人の母のもとに生まれたが、生まれてすぐ失明し、視力を失った。その後、母方の祖母に育てられた。
新垣さんは、「自分なんて生まれてこなければよかったと何度も思ったが、歌が好きで歌に力をもらった」と話した。
また、自分の存在を理解してくれる一人の牧師との出会いを通じて生きる希望を見出したことを話し、「人生は出会いで決まる。心に素晴らしい出会いをたくさん貯めて、自分自身が良い出会いをあげられる人になってほしい」と子どもたちに呼びかけていた。
また最後に、新垣さんと長谷小の児童が一緒に合唱を披露し、会場を盛り上げていた。 -
南ア遭対協救助隊訓練
冬山シーズンを前に南アルプス北部地区山岳遭難救助対策協会救助隊のヘリコプターを使った救助訓練が6日、伊那市長谷で行われた。
訓練は、要救助者を県警ヘリコプターへ引き上げるというもので、対策協会のメンバー30人が参加し、万が一の事態に備えた。
今年ヘリポートとして整備された美和レイクハイランドには、午前10時に県警ヘリコプターやまびこが到着。県警の救助隊員からヘリを使った救助の注意点やポイントの説明を受けたあと、実技が行われた。
対策協会では年に4回、各種訓練を行っているが、ヘリコプターの訓練は久しぶりという。
20メートル上空にホバリングするヘリコプターから隊員1人が降下し、要救助者のもとへ。そこで待機しているほかの隊員が要救助者を抱え、ヘリに上がった。
降下訓練を7人、救助訓練を14人が行ったほか、ヘリに乗り込み滑落の恐れがある危険個所を見る捜索訓練も行われた。
隊員たちは、緊張した表情で訓練に臨んでいた。
南アルプスでは、今年、これまでに4件の遭難事故があり、ほとんどが冬山での事故となっている。 -
長谷小で孝行猿の日
長谷に伝わる親子猿の物語について学ぶ「孝行猿の日」が5日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
3年生15人が、この日に向けて練習してきた孝行猿の劇を児童や祖父母の前で披露した。
「孝行猿の日」は、長谷に伝わる民話を次の世代へ伝えていこうと、祖父母参観に合わせて行われている。
物語では、猟師が一匹の母猿を打ち殺し、家に持ち帰る。その夜、母親を失い、悲しんだ子猿たちが猟師の家に忍び込み、母親の体をさすって生きかえらせようとする。それを見た猟師は深く反省し、母猿の墓を造り、弔ったという話。
子どもたちのかわいらしい演技に、会場からはおひねりが飛んでいた。 -
中尾歌舞伎秋季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の秋季公演が1日、長谷の中尾座で行われた。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争で一時途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活した。
現在は、春と秋の年2回定期公演が行われ、伊那市の無形文化財に指定されている。
この日は、戦いの世の悲話「一の谷嫩軍記・熊谷陣屋の段」を上演した。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。
しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、変わりに息子の首を義経に差し出すという物語。
最後に、主人公の熊谷直実が、武士の無情を悟り出家し旅立つ場面では、会場から大きな拍手が送られていた。 -
仙丈小屋から荷下げ
南アルプスにある仙丈小屋の冬の間の営業休止を前に28日、ヘリコプターによる荷下げ作業が行われた。
標高2890mにある仙丈小屋から、標高1680mで荷降ろしの作業ができる歌宿までの間をヘリコプターが往復した。
降ろした荷物は水をくみ上げるためのポンプや小屋の外壁修理に使った資材などだった。
今年は梅雨明け後の長雨や、北海道での遭難事故の影響など登山者数の減少が心配されていた。
しかし仙丈小屋の利用者は6月15日の営業開始から27日現在で2996人に上った。
利用者数は昨年が2698人で、年々増加している。
仙丈小屋を経営する伊那市観光株式会社では、「中高年のリピーターが多かったことや小屋の経営努力が利用者増につながった」と話している。
仙丈小屋は10月末まで営業を続け、冬期間は冬山登山者のために、避難小屋として使えるという。 -
長谷保育園の園児とお年寄り交流
伊那市の長谷保育園の園児は20日、地域のお年寄りとお昼等を食べて交流した。
20日は長谷保育園の年長園児16と非持山高齢者クラブの15人が交流した。
お昼には、公民館でお年寄り達が作った豚汁を味わった。
非持山高齢者クラブとの交流会は今年2回目で子ども達は20日の交流を楽しみにしていたという。 -
雑穀プロジェクトイン伊那
機能性の高い食品として注目されている雑穀に親しんでもらうイベント「雑穀プロジェクトイン伊那」が17日、伊那市長谷で行われた。
伊那市長谷地区で、雑穀の料理教室や講演会・現地見学会が開かれた。
料理教室には40人ほどが参加した。
講師を務めたのは、道の駅南アルプス村でレストランを営む吉田由季子さん。
吉田さんは、日本雑穀協会が認定する雑穀エキスパートで、夫の洋介さんとともに、6月に雑穀料理の本を出版した。
この日は、その本にも掲載されている3つの料理、アマランサスパスタ、アマランサス入りガーリックポテト、もちきびのコールスローサラダを作った。
吉田さんは、「アマランサスは少しくせがあるので、炊くときに生姜を加えると良い」など、料理する時のポイントを参加者に伝えていた。
料理が出来上がると、参加者は早速味わっていた。
雑穀プロジェクトは、伊那市や信州大学農学部などが5年前から取り組んでいて、今回で9回目。
遊休農地の有効活用や、特産化による地域活性化などに期待が寄せられている。 -
中尾歌舞伎 秋季公演に向け衣装で練習
伊那市長谷に伝わる伝統芸能、中尾歌舞伎の秋季公演を間近に控え、熱の入ったけい古が行われている。
12日夜は、中尾歌舞伎保存会のメンバーが、9月からけい古を重ねてきた演目を初めて衣装を着て演じた。
秋季公演で上演するのは「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、変わりに息子の首を義経に差し出すという戦いの世の無情を描いた物語。
保存会のメンバーは公演にむけ週に2回けい古をしているということで、この日は、台詞の言い回しなど細かな点を確認していた。
中尾歌舞伎の秋季公演は、11月1日(日)午後1時半から長谷の中尾座で行われる。 -
南アルプスふるさと祭り
伊那市長谷の第26回南アルプスふるさと祭りが11日、長谷総合グラウンド行われ、多くの人で賑わった。
長谷に伝わる民謡「ざんざ節」をアレンジして2007年にできた「ダンシングNewザンザ」は、今年は長谷小学校の児童がステージで発表した。
長谷小の児童は、運動会などでもこのダンスをしているということで、元気に息のあった踊りを披露していた。
また、今年の祭りでは初めてのメーン企画として、サイコロの出た目によって会場に設けられたマス目を進むチーム対抗のスゴロク大会が行われた。
ゲームでは、進んだマスによって「1分以内に丸太を切る」などの指示が出されていた。 -
秋葉街道交流活発に
街道でウォーキングイベント信仰の道、塩の道として知られる秋葉街道の活性化を目指し、県内外の愛好団体同士の交流が活発になっている。
3日、秋葉街道の伊那市長谷部分を歩くイベントが開かれ、県内外から約60人が参加した。
秋葉街道はその昔、塩の輸送路として、また静岡県浜松市にある秋葉神社への参拝の道として利用された古道。
去年12月に長谷の秋葉街道道普請隊が3日間かけ秋葉街道を踏破したことをきっかけに、今年2月に県内外の秋葉街道愛好団体12団体でつくる「秋葉街道信遠ネットワーク」が結成された。
今回は長谷部分の知識を深めようと信遠ネットからも飯田市、大鹿村の団体が参加した。
各団体とも地元部分の整備を進めるほかウォーキングイベントを開いていて、25日には飯田市部分で開かれることになっている。
また新遠ネットでは、諏訪市から秋葉神社までの街道全線を網羅した広域的なマップを作るために来年度調査を行うという。 -
南ア林道バス30周年記念式典
伊那市長谷の仙流荘と仙丈ケ岳の登山口、北沢峠を結ぶ南アルプス林道バスが運行開始から30周年を迎えた。
30日、バスの営業所で30周年の記念式典が行われ、関係者ら約50人が出席した。
小坂樫男市長は「運行開始から30年間無事故で運行してこられたのは多くの人の努力があったから。これからも安全第一でお願いします」とあいさつした。
南アルプス林道バスは昭和55年9月8日に運行開始、仙流荘と標高2032メートルの北沢峠までのおよそ21キロの林道を走る。
乗客の多くは仙丈ケ岳登山者だが、これまでに106万2044人の乗客を運んできた。
今まで台風や土砂崩れの被害で運行できないことが3度あったが、多少の土砂は運転手が重機を使って片付けるなどして運行を続けてきたという。
30年前の運行開始の時から現在まで運転し続けている西村茂さんは、「もう30年になったかなぁ。全国的にも、これだけの山岳道路はないので、雄大な自然を見てもらえる。気象条件が厳しいので、安全には十分に注意してきた」と30年の思いを話した。
南アバスを運営する伊那市では30周年を記念して30日から、南ア林道沿いの景色や花をおさめたポストカード3千セットを先着順で乗客にプレゼントすることにしている。 -
長谷中で薬物乱用防止教室
覚せい剤など違法な薬物の恐ろしさを知ってもらおうと伊那市の長谷中学校で15日、薬物乱用防止教室が開かれた。
全校生徒約40人が、伊那保健福祉事務所の平林章男生活衛生係長(薬剤師)から、違法な薬物の現状と、使用するとどのような影響があるかなどを学んだ。
平林さんは、法律で禁止されている覚せい剤や大麻などの薬物には、幻覚や妄想などの精神障害を引き起こす作用があることを説明し、「最近は中学生や高校生がファッション感覚で覚せい剤を使用することが増えている」と話した。
また、違法な薬物は一度でも使用するとなかなかやめられず、一生悩まされることになることを話し、自分の身を守るためにも、病院で出される薬以外は使用しないよう呼びかけていた。 -
死亡事故現地診断
交通死亡事故の現地診断が8日、伊那市長谷の事故のあった国道で行われた。
現地診断は事故の再発を防せごうと、伊那警察署などが行ったもので、地元役員や交通安全協会の会員など30人が参加した。
事故は先月8月に発生したもので、21歳の男性が運転する乗用車が前を走行していた乗用車を追いこそうとした際、反対側から走行してきた77歳の男性が運転する軽トラックと正面衝突したものです。
この事故で77歳の男性が亡くなっています。
参加者からは、「道幅を狭く見せ速度抑制のためのドットマークや赤色回転灯の設置。中央線を追い越し禁止にすればよいのではないか」などの意見が出されていました。
伊那署管内では去年の死亡事故は5件で5人、今年に入ってからは、1件で1人となっています。 -
雑穀の先進地長谷視察
雑穀の調理方法などについて研究している、日本雑穀協会のメンバーが28日、伊那市長谷の圃場を視察した。
28日は、全国から集まった雑穀協会が認定した有資格者など約40人が、雑穀の圃場を視察した。
伊那市長谷では、平成17年から信州大学と協力し、シコクビエやタカキビ、アマランサス等の雑穀の生産に取り組んでいる。
28日は生産者の一人、吉田洋介さんから、畑にまく肥料の種類や、収穫から脱穀の仕方までの手順について説明を受けていた。
協会では、生産地を知る事で、今後の調理方法など普及活動に生かしていこうと、毎年全国各地を視察している。
収穫体験では、初めて見るアマラサスの大きさに驚きながらも、参加者らは、慣れない手つきで作業をしていた。
参加者は、28日夜長谷に宿泊し、29日は、料理講習会や信州大学の圃場を見学する予定という。