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市議会3月定例会開会 44議案提出
伊那市議会3月定例会が25日に開会し、来年度当初予算案など44議案が提出されました。
市議会3月定例会には、過去最高の総額346億3,800万円の来年度一般会計当初予算案など44議案が提出されました。
一般会計当初予算案のほか、横山をアクティビティのメッカとして来年度から4年かけて整備する総額3億8,710万円の計画の策定に関する議案も提出されています。
3月定例会は、3月4日から一般質問、9日から委員会審査が行われ、16日に委員長報告と採決が行われる予定です。 -
中尾歌舞伎についての講演会
伊那市長谷中尾に伝わる中尾歌舞伎の歴史や魅力についての講演会が、長谷中学校で20日、開かれました。
この日は、中尾歌舞伎保存会会長の西村篝さんと、役者の仲村啓助さんが長谷中学校を訪れ、実際の台本を読み上げていました。
西村さんは、「出演している人以外にも太鼓を鳴らす人や、黒子の人などがいて初めて成り立っています。」と、話していました。
仲村さんは、「役者として舞台に上がった時には不安もあったが、終わった後に、お客さんのリアクションを肌で感じることができたことが達成感につながった」と役者としての魅力を話していました。
長谷中学校では、3年生が総合学習の時間で中尾歌舞伎を応援しようと活動していて、これまでにファンクラブを立ち上げたり、パンフレットを作りPR活動など行っています。
中尾歌舞伎は、4月29日に定期公演が予定されています。 -
山村の活性化目指すシンポジウム
伊那市の高遠町と長谷の活性化を目指すシンポジウムが、高遠高校で20日、開かれました。
シンポジウムでは、高遠高校の生徒が事例発表をしたほか、東京農業大学の宮林茂幸教授が講演をしました。
高遠高校の2年生6人は、落葉樹クロモジと桜を配合したアロマ製品の製作について発表しました。
生徒たちは、去年の6月からクロモジの油の抽出を行っていて、今年の春から商品化し、「地域活性化に役立たせたい」と話しました。
また、東京農業大学の宮林茂幸教授は、「森林サービス産業の展望」について講演しました。
宮林教授は「森林整備が行われないことで、災害発生や過疎化につながる。
森林資源をいかした商品や施設などができれば、山村の活性化を目指せる」と話していました。
シンポジウムは、森林資源を活用した商品開発を行う「伊那東部山村再生支援研究会」が開いたもので、およそ50人が集まりました。
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市来年度予算案 過去最高346億円
伊那市は、過去最高額となる総額346億3,800万円の来年度一般会計当初予算案を18日に発表しました。
市では「未来を織りなす 創造と循環のまち 伊那市」の実現に向けた予算編成としています。
この日は市役所で定例記者会見が開かれ、白鳥孝市長が概要を説明しました。
白鳥市長は「どこの自治体も財政事情は苦しく、規模は小さくなってしまうが、いま投資しておくことが大事な部分もずいぶんある。将来に渡って循環型社会を目指すこと、伊那からCO2をなくしていくことなどそういった部分に及ぶ予算編成になっていると思う」と話していました。
主な新規事業は、福祉まちづくりセンターの建て替えに11億7,866万円。若宮市営住宅の建て替えに4億8,808万円。旧伊那消防署を再利用した「産業と若者が息づく拠点施設」の運営費に1,200万円。岐阜県高山市から伊那市高遠町を結ぶ、国道361号沿線自治体を周遊するバスの運行に300万円などとなっています。
また、環境にやさしい循環型社会の実現として、自然エネルギー設備を設置し、防災と低炭素を両立させる整備に2億902万円。7月のレジ袋有料化に向けエコバッグの普及促進に100万円などとなっています。
このほか継続事業の、環状南線の建設に3億5,371万円。新産業技術の推進に1億8,846万円などとなっています。
総額では、令和元年度よりも23億5,200万円、これまでで最も多かった平成30年度よりも10億2,000万円多い346億3,800万円で、過去最高額となっています。
令和2年度の一般会計当初予算案は、25日から始まる市議会3月定例会に提出されることになっています。 -
まちなかミュージアム 昭和の思い出振り返る
昔の暮らしや風景の、写真を展示する「まちなかミュージアム」が、伊那市内の郵便局や銀行で開かれています。
高遠町歴史博物館は、地域の歴史や自然を後世に伝えていこうと、資料のデジタル化を進めています。
5年ほど前から、地域住民から昭和の暮らしや自然が写っているフィルムや写真などを地域住民から集めていて、これまでに27万点以上がデジタル化されました。
今回はその一部を公開するものです。
11月27日まで、市内の郵便局、八十二銀行、アルプス中央信用金庫で開かれています。
高遠町歴史博物館では、フィルムや写真の収集を引き続き行っていて、集めているのは昭和中ごろまでの風景や行事の写真、出征した家族の写真や戦時中の記録写真などです。
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陽気に誘われ伊那市長谷の常福寺で福寿草咲く
陽気に誘われ、伊那市長谷溝口の常福寺では、福寿草が見ごろになっています。
常福寺によると例年より10日ほど早い見ごろだということです。
境内全体に自生していて、千株は超えているのではないかということです。
福寿草は、日が当たるところから早く咲き、日影の境内北側では3月下旬まで楽しめるということです。
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「青年塾」が中尾歌舞伎を鑑賞
松下政経塾の流れを汲む青年塾が8日伊那市内で行われ、長谷の中尾歌舞伎の公演を鑑賞しました。
8日は伊那市長谷の中尾座で青年塾のための特別公演が行われ、「青年塾東海クラス」の塾生13人や、塾生OB、地域住民など100人が鑑賞しました。
演目は「義経千本桜 鮨屋の段」です。
青年塾は、政治家や経営者を輩出した松下政経塾の塾頭、上甲晃さんが平成8年に創設しました。
今回の鑑賞は講座の一環で「伝統文化の継承」がテーマです。
文化の継承に関わってきた担い手の経験を通じ地域社会に必要とされる人材を育てようと企画されました。
公演の前には中尾歌舞伎保存会の西村篝会長が「中尾歌舞伎は、太平洋戦争によって一度途絶えたが地元の若者や先輩方の協力もあり復活させることができました」などと中尾歌舞伎の歴史を紹介しました。
伊那での講座はあすまでで、9日は伊那食品工業で話を聞くということです。
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「立春」3月中旬並みの気候
2月4日は立春です。暦の上では春が始まる日とされています。
4日の伊那地域の最高気温は10.5度で、3月中旬並みの陽気となりました。
伊那市荒井の造り酒屋・宮島酒店では、立春に合わせて搾りたての酒を味わってもらおうと「立春朝搾り」の出荷作業が早朝から行われました。
午前3時。まだ辺りが暗い中、宮島酒店の従業員10人が出荷に向け作業を行っていました。
搾りたての生原酒を味わってもらおうと、タンクから瓶詰め機に直接ホースで繋ぎ、詰めていました。
午前4時半、瓶詰めが終わると酒販店やボランティアも加わってラベル貼りが行われました。
「令和二年庚子二月四日」と書かれたラベルが貼られ、フタには「立春朝搾り」のシールが貼られます。
午前7時からは神事が行われ、立春朝搾りのお神酒で乾杯し、搾りたての味を確かめていました。
杜氏の宮下拓也さんは「立春の朝日を感じるようなそんな味わい」と話していました。
立春の日の早朝に搾りあがった生原酒をその日のうちに味わってもらおうと毎年行っていて、今年で20年になります。
宮島敏社長は「この時期がくると春が来たなという感じ。災害のない平和な一年になるよう祈念したので、呑んだみなさんが平穏無事に過ごしてもらえたらうれしい」と話していました。
立春朝搾りは、720ミリリットル入りが1,600円(税別)、一升瓶が3,200円(税別)で、伊那市内では酒文化いたやで購入することができます。 -
給食甲子園受賞献立を味わう
学校給食の献立を競う全国学校給食甲子園で4つの賞を受賞した伊那市長谷の長谷学校給食共同調理場の献立を、長谷中の生徒と地域住民らが31日、味わいました。
長谷学校給食共同調理場は全国1447点の応募の中から甲信越・北陸ブロック代表として出場し3位相当の特別賞など4つの賞を受賞しました
給食甲子園には、栄養教諭の原真理子さんと調理技師の中尾志津香さんが出場しました。
31日は、受賞を祝い地域住民や生産者、長谷中学校の生徒合わせておよそ100人が給食を味わいました。
豚肉大葉の元気みそ焼き、干し野菜を使った和え物、地元野菜を使った長谷汁などを味わいました。
31日は、白鳥孝市長も訪れ生徒と一緒に味わいました。
給食甲子園は、学校給食で提供されている献立内容や郷土を代表する地場産物の活かし方を競う大会で2006年から始まりました。
長谷学校給食共同調理場は、第一回大会に出場し初代王者に輝き今回で通算3回目の出場となります。
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美和ダム60周年記念碑 お披露目
伊那市長谷の美和ダム60周年の記念碑が、27日お披露目されました。
27日は除幕式が行われ、白鳥孝伊那市長や安田幸男天竜川ダム統合管理事務所長ら5人が出席しました。
記念碑は、およそ60センチ四方で、御影石を使って作られました。
伊那市の切り絵作家浦野栄一さんが制作した作品を焼き付けたものです。
ダムをモチーフに、湖畔に桜が咲き人々が集まる様子を描いたということです。
美和ダムは、総工費31億6,000万円をかけて昭和33年に完成しました。
記念碑は、天竜川ダム統合管理事務所や三峰川総合開発工事事務所などでつくる実行委員会が、美和ダム完成60周年を記念し作ったものです。 -
三峰川環境整備で樹木伐採
三峰川本来の河川環境や景観を取り戻し、親しみやすい川にしようと26日、伊那市東春近の河川敷で樹木の伐採作業が行われました。
伐採作業を企画した三峰川みらい会議のメンバーとボランティアおよそ20人が、伊那市東春近の河川敷で作業にあたりました。
参加者らはチェーンソーで木を切り倒し、扱いやすいサイズにしていました。
河川内に生えているのは、主にニセアカシアや柳で、大きいものでは樹齢30年ほどにもなります。
このうちニセアカシアはマメ科の樹木で、根の張り方が浅く、川の水量が多くなると流されて水害の原因にもなるということです。
三峰川みらい会議では景観の保全や防災を目的にボランティアを募って毎年作業を行っています。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「目的は三峰川をきれいにすることだが、防災にもつながっている。整備作業には民間の人たちも関わっているということを知ってもらいたい」と話していました。
この日伐採した木は、ストーブ用の薪として参加者が持ち帰ったということです。 -
酒蔵・生産者が地元の新酒PR
伊那市の酒米を使った2つの蔵の新酒をPRする会が20日夜、市内で開かれました。
この日は伊那市狐島のJA上伊那本所で、酒蔵や酒米の生産者、JA職員などおよそ60人が新酒の完成を祝って乾杯しました。
新酒をPRした酒蔵は、伊那市荒井の宮島酒店と高遠町の株式会社仙醸です。
それぞれの酒は市内の地域限定でつくられた酒米を使用しています。
宮島酒店では伊那市荒井の酒米を使った「艶三郎」、高遠町山室の「一飄」、西箕輪の「第六天」、今年から加わった横山の「維者舎」の4種類。
株式会社仙醸は、高遠町山室の「辛口純米」と「やまむろ生」、御園の「純米うすにごり・四季」と「直汲み生原酒」の4種類です。
参加した人たちはそれぞれの新酒を飲み比べながら味わっていました。
また、酒蔵から酒の紹介やPRもありました。
宮島酒店の宮島敏社長は「日本有数の米の産地でさらに手をかけてつくった酒米でつくったお酒。たくさんの人に味わっていただきたい」と話していました。
㈱仙醸の黒河内貴社長は「おいしい酒米をつくっていただいている。しっかり醸造しなければいけないと改めて感じました」と話していました。
値段は720ミリリットル入りで、【宮島酒店(税込)】艶三郎1,100円 一飄1,350円 第六天1,100円 維者舎1,700円 【㈱仙醸(税抜)】辛口純米1,239円 やまむろ生1,200円 純米うすにごり・四季1,100円 直汲み生原酒1,600円
市内の酒販店で購入することができます。 -
暮らしのなかの食 実践事例報告
伊那市が食育事業の一環で取り組んでいる「暮らしのなかの食」事業の実践事例報告会が21日、伊那市の防災コミュニティセンターで開かれました。
この日は、保育士や学校教諭およそ60人が参加しました。
報告会では保育園2園、小中学校3校が実践事例を発表しました。
西春近北保育園は、地域住民の協力を得ながら、田植えや稲刈り、草餅作りなどを行っています。
農業などの体験を通じて、親への感謝、好き嫌いをなくすなど生きる力につながっていると話していました。
東春近小学校は、学年ごと違った野菜などを作っています。
4年生はりんご学習で感謝の気持ちを、5年生は米作りで後継者不足など農業問題を、6年生はそばづくりで天気とのつきあいの難しさを学んだということです。
白鳥孝市長は「特徴的な様々な取り組みがあるので、参考にして良いものは取り入れてもらいたい」と話していました。
伊那市では2015年度から学校生活の中に農業体験を取り入れる「暮らしのなかの食」事業を市内すべての小中学校で実施していて今年で5年目になります。 -
エレキテル橋本さんら 番組収録
12日に行われた伊那ケーブルテレビの番組「松尾アトム前派出所のりんご長者の旅」の収録に、だめよ~ダメダメの決め台詞で一世を風靡したニッポンエレキテル連合の橋本小雪さんが加わりました。
伊那市坂下区のどんど焼きは、12日に坂下神社境内で行われました。
番組は、そのどんど焼きに参加して、地域の人たちとコミュニケーションをとりながら楽しむ様子を収録したものです。
伊那ケーブルテレビが放送している「松尾アトム前派出所のりんご長者の旅」は、松川町のリンゴ農家でお笑い芸人の松尾さんが地域を回り物々交換を繰り返していく番組です。
今回は、松尾さんと同じ芸能事務所に所属するニッポンエレキテル連合の橋本さんと瞬間メタルの前田ばっこーさんが収録に加わりました。
普段出演しているのは松尾さんのみですが、橋本さん前田さんともに番組内でナレーションなどを担当していて、今回はスペシャル版となります。
3人は、餅つきも体験させてもらい、つきたてを味わっていました。
今回収録した番組は、2月にご覧のチャンネルで放送します。 -
長谷地区成人式
1日は伊那市長谷地区の成人式が、長谷公民館で行われました。
長谷地区では男性4人、女性6人の合わせて10人が成人を迎え、そのうち9人が出席しました。
成人式を主催した、伊那市教育委員会の笠原千俊教育長は「成人としての義務・責任を自覚し、地域に貢献する人となってほしい」と式辞を述べました。
新成人を代表して、山下野絵さんは「成人として広い視野を持って社会と向き合っていきたい」と話しました。
成人式では記念講話も企画され、小学校6年の時の担任の、藤澤康一郎さんが話をしました。
藤澤さんは、当時の思い出を振り返り、人生の選択については「自分自身で納得のできる道を決めていってほしい」と話しました。
成人式の後には写真撮影が行われ、新成人たちはカメラに笑顔を向けていました。 -
「山紫」に100%ジュース仲間入り
伊那市の山ぶどうを使ったワインやジュースのブランド「山紫」に、新たに100%ジュースが仲間入りしました。
市役所で17日に開かれた定例記者会見でお披露目されました。
これまでは果汁60%のものは製造していましたが、今年は去年に比べて収穫量が増えたことから100%ジュースを製造しました。
1本500ミリリットル入りで、980円。353本の限定販売となっています。
山ぶどうは伊那市の11軒の農家でつくる生産者の会が栽培しています。
城倉友幸会長は「一口飲んでみれば、甘さや濃さなど普通のジュースとの違いがわかるので、ぜひ多くのみなさんに味わってもらいたいです」と話していました。
果汁100%のジュースは、高遠さくらホテル、みはらしファーム、アンサンブル伊那、伊那ワイン工房で、18日から販売されます。 -
長谷でクリスマスツリー点灯
一足早いクリスマスイベントが伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷で14日に行われ、大きなクリスマスツリーが点灯されました。
14日は、午後5時過ぎに点灯式が行われ長谷中学校の音楽部の生徒がハンドベル演奏をしました。
高さおよそ8メートルのもみの木に長谷地区の園児や小学生たちが制作したオーナメントが飾りつけられました。
イベントは、伊那市地域おこし協力隊の田中聡子さんが中心となり企画したもので今年で2年目です。
去年は、都市住民を招いたツアーの一環でしたが、今年は地域住民に楽しんでもらう企画として継続させました。
今年は、フォトスポットが設けられ、訪れた人たちが記念撮影をするなどして楽しんでいました。
クリスマスツリーは来年1月7日の夜まで点灯されるということです。
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内藤家に入野谷在来そばを献上
1600年代から8代に渡り高遠藩の藩主を務めた内藤家に入野谷在来そばを納める献上式が10日、伊那市高遠町の飲食店で行われました。
この日は伊那市高遠町の飲食店 楽座・紅葉軒で献上式が行われ、信州そば発祥の地伊那そば振興会の飯島進会長から内藤家17代目当主の内藤頼誼さんにそばの種とそばが献上されました。
飯島会長は「高遠城ご帰還の折に献上差し上げます。先月からご城下の民による毒見は済ませてあります故ご安心の上お召し上がりください」と口上を読み上げました。
この日は内藤頼誼さん夫妻と長男夫妻、孫夫妻も伊那市を訪れ、全員で入野谷在来そばを味わっていました。
入野谷在来そばは、昭和20年代まで高遠町や長谷で育てられていたそばで、県の試験場にわずかに残っていたものから復活させました。
伊那そば振興会によると、江戸時代には米が採れずそばを年貢として納めていたという文献も残っているということです。
内藤さんは「大変感動している。そばの復活は県や大学、住民が関わってくれて三者が一緒になったおかげでできたものですね」と話していました。
またこの日は、内藤さんと白鳥孝市長が高遠城址公園にタカトオコヒガンザクラを植樹しました。
白鳥市長は「当主に作業をさせてしまって申し訳ありませんが、記念になればうれしいです」と話していました。 -
水のない高遠ダムに”岩”出現
伊那市高遠町の高遠湖に、1年に1度、この時期だけ顔を出す「烏帽子岩」が、現在姿を見せています。
毎年この時期、高遠ダムのゲートの点検や修繕を行うために水抜きが行われます。
烏帽子岩はこの水抜きをしている期間のみ現れます。
高遠ダム管理所によると、17日頃から再び水を貯め始めるということです。
10日の伊那地域の最高気温は11月上旬並みの16.4度で、湖の上では羽を休める鳥の姿も見られました。 -
発電施設の制限求める陳情 趣旨採択
伊那市議会9月定例会に提出され、継続審査となっている太陽光発電の適切な導入に向けた制度設計と運用を求める陳情が、10日に開かれた市議会社会委員会で趣旨採択されました。
この日は市議会社会委員会が市役所で開かれました。
陳情は、9月に「伊那市前原大規模太陽光発電施設の計画見直しを求める会」から提出され、継続審査となっていました。
委員会で議員からは「趣旨については理解できる」「土砂災害危険区域への設置を制限する制度の導入を、委員会として国に求めていってはどうか」などといった意見が出ました。
市議会の委員長報告・採決は16日に行われます。 -
自分の手打ちそばで年越しを
自分で打ったそばで新しい年を迎えようと、伊那市高遠町ではそば打ち講座が3日に開かれました。
この日は高遠城址公園内にある高遠閣でそば打ち講座が開かれ、県内外から訪れた15人が、伊那そば振興会やそば打ち愛好会のメンバーから教わりました。
伊那市産のそば粉を使い、少しずつ水を入れながら混ぜ、塊を大きくしていきます。
講座はそば打ちを覚えてもらい、自分で打った年越しそばで新しい年を迎えてもらおうと開かれました。
ある参加者は「自分の打ったそばで年越ししたいという想いと、県外から高遠に来た人に魅力を伝えられるよう講座に参加しました。食べるのは一瞬だが、打つのは本当に大変です」と話していました。
指導にあたった伊那そば振興会の飯島進会長は「自分で汗水流して打ったそばは、どんな形であれ一番おいしい。そういうそばで年越ししてもらえるのは本当にいいことではないかと思う」と話していました。
講座は12月中にあと2回、来年1月中に2回予定されています。
まだ空きがあるということで、参加したい方は高遠町公民館(94-2557)にお問い合わせください。 -
最低気温氷点下3度 野沢菜の収穫体験
11月30日の伊那地域は午前4時23分に今季最低の氷点下3度を記録し、本格的な冬の寒さが訪れています。
12月中旬並みの寒さの中、伊那市長谷の長谷中学校の畑では、野沢菜の収穫が行われました。
農業初心者を対象にした、農ある暮らし学び塾の実技編で、この日は、伊那市や南箕輪村などから4人が参加しました。
講師をつとめたのは、前の長谷中学校校長で、地域コーディネーターの高木幸伸さんです。
長野地方気象台によると、向こう1週間の気温は、平年並みと予想しています。 -
長谷駐在所 落成式
伊那市長谷に建て替えられた長谷駐在所の落成式が29日、行われました。
駐在所は、老朽化に伴い建設されたものです。
新しい駐在所は長谷公民館東側にあり、9月30日に完成し、先月16日から業務が始まっています。
木造2階建てで、敷地面積はおよそ420平方メートル、建物には県内産の杉が使われています。
コミュニティスペースを設け、相談や少人数の会議にも利用可能な間取りとなっています。
29日は、現地で落成式が行われ市や長谷地区の交通安全協会など30人が出席しました。
式の中で、表札の製作に協力した伊那市高遠町の北原秀樹さんに感謝状が贈られました。
駐在所の高橋義樹所員は「地元のみなさんの安全安心な暮らしを守るためさらに職務に邁進したい」と話していました。
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古代小麦を使った料理教室 開催
アレルギーが起こりにくいとされる古代小麦と雑穀を使った料理教室が、伊那市長谷の、気の里ヘルスセンター栃の木で14日、開かれました。
この日は市内外から29人が集まり、アレルギーが起こりにくいとされる古代小麦の1つ「スペルト小麦」を使ったパンなどを作りました。
講師は京都府で雑穀専門のパン屋のオーナーをしている、弘岡桂子さんです。
弘岡さんによると、現在流通している小麦は、品質改良により、アレルギー反応が起こりやすくなっているということです。
一方で、古代小麦はグルテンが少なく、アレルギーが起こりにくいということです。
参加者の中にはパン作りが初めての人も多くいましたが、楽しみながら作業している様子でした。
教室ではスペルト小麦を入れたスープやサラダも作りました。
毎年秋に開かれているこの雑穀料理教室は今年で13回目になります。
伊那市は教室をきっかけに長谷で栽培されている雑穀を広め、地域活性化に繋げていきたいとしています。
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「遠隔医療」実証へ 車両を公開
伊那市が、MONET Technologies株式会社と今年度から来年度にかけ行う、遠隔医療の実証実験で使用される車両が26日、東京都内でお披露目されました。
写真の車両が公開された、伊那市の遠隔医療の実証実験で使用される移動診察車です。
この日は東京都内で関連企業の戦略発表会が開かれ、その場で車両が発表されました。
トヨタ自動車とソフトバンクの共同出資会社、 MONET Technologies株式会社と伊那市は、医療に特化した遠隔サービス「モバイルクリニック」の実証を行い、実用に向け連携・協力していくための協定を今年5月に結びました。
発表された車両を活用し、今年度から来年度にかけて伊那市で実証実験を行います。
伊那市では、12月12日にMONETとモバイルクリニック分野で提携する医療機器大手の株式会社フィリップス・ジャパンとも連携協定を締結する予定です。
伊那市の白鳥孝市長はこの日の戦略発表会に出席し「自宅にいながらにして医薬のサービスが受けられる環境を構築し、将来的には社会的課題にもなっている医師不足や医療を受ける機会の確保など、医療側と患者側の両面から貢献できるものと考える」とコメントを発表しています。 -
宿泊施設「入野谷」 11月末で当分の間休止に
伊那市観光株式会社が運営する長谷の宿泊施設入野谷について市は、「11月末を持って当分の間休止する」ことを明らかにしました。
25日は、市議会全員協議会が開かれ、市から説明がありました。
入野谷は、合併前の旧長谷村が平成10年に建設しました。
鉄筋2階建てで、シングルルーム19室など合わせて32室があります。
分杭峠のゼロ磁場ブームだったおよそ10年前のピーク時には、年間3万4,000人の利用がありましたが、右肩下がりに減少し昨年度は1万6,000人でした。
これに伴い営業利益も赤字が続き、昨年度は特に利用客の少ない冬期の4か月間を休業しましたが、1,700万円の赤字となっています。
年間で3万5,000人前後の利用者がなければ黒字化しないと考えられることから、市は今月末を持って当分の間の休止を決めました。
休止期間について市は、「長く放置しておけばその分建物が傷んでしまう。向う1年間を目途に、廃止も含め検討していきたい」と話しました。
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幻のそば 提供はじまる
幻のそばと呼ばれる入野谷在来そばの販売が伊那市内のそば店で22日から始まりました。
味わった人達からは、香りが強く味が濃いと好評です。
伊那市高遠町のそば店壱刻です。
販売開始の午前11時から多くの人が訪れ入野谷在来そばを味わっていました。
壱刻では、もりそばが1人前1,200円で提供されました。
入野谷在来種は、戦時中まで伊那市の高遠町、長谷地域にまたがる入野谷郷の各家庭で栽培されていましたが、終戦後の食糧難で収穫量の多い品種へと移り変わり消えていきました。
信州そば発祥の地伊那そば振興会のメンバーが在来種が残っていないか探していたところ2014年に塩尻市の長野県野菜花卉試験場でみつかりました。
伊那そば振興会や信州大学・行政などが協力して長谷の圃場で徐々に種を増やしました。
初めて収穫した2016年は18キロでしたが、圃場面積を広げるなどして今年は、503キロを収穫しました。
22日は販売開始を前に、高遠閣でセレモニーが行われました。
出席者にそばが振舞われ香りや風味を楽しんでいました。
幻のそば、入野谷在来そばは、今日から伊那市内のそば店6店舗でそれぞれ350食限定で販売されます。
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伊那市ICT教育 公開授業
伊那市のICT教育の活用推進などを目的にした公開授業が19日、伊那市内の小中学校で行われました。
この日は、美篶小学校、伊那西小学校、春富中学校で公開授業が行われました。
このうち美篶小では、県内から訪れた学校教諭や大学生、およそ100人が見学しました。
3年2組では、地域の小売店を取材した情報を、タブレット端末でまとめました。
授業では、取材で聞いた情報を入力したり、撮影した写真を貼り付けたりしていました。
伊那市では、平成29年度から小中学校へのICT機器導入を進めていて、今年度、21校すべてに導入されました。
公開授業は、伊那市のICT教育を知ってもらうとともに、教諭のスキルアップを図ろうと去年から行われています。
見学した教諭を目指す学生は「児童同士の意見交換が活発になっている気がする。児童が意見を出しやすい活用について今後学んでいきたい」と話していました。
伊那市では、ICT教育の伊那市版カリキュラムの作成も進めていて、年内の完成を目指しているということです。 -
伊那市中学生キャリアフェス
伊那市内の中学2年生650人全員が、地域について知り、大人とふれあい、未来を考えるキャリアフェスが、14日、エレコム・ロジテックアリーナ・伊那市民体育館で開かれました。
キャリアフェスには、市内の6つの中学校の2年生全員650人が参加しました。
体育館には、105の企業や事業所が出展し、自社の仕事や、その魅力について紹介していました。
キャリアフェスは、4年前に経済団体や教育関係者で作る郷土愛プロジェクトが初めて伊那中学校で開きました。
市内全ての中学生に体験してもらおうと、去年から、中学2年生全員を対象に開催されています。
中学生は、事前に興味のあるブースを下調べしていて、美容室や製造業のブースなどに並び、仕事を体験していました。
伊那ケーブルテレビもブースを出し、中学生がカメラの前でリポートを体験していました。
このイベントは、中学生に地域の魅力を知り、愛着やほこりを持ってもらうことも目的としていて、オープニングでは地域に伝わる伝統芸能なども披露されました。
市内6校から2名ずつが参加する実行委員会が、これらのイベントを企画していて今年3月から準備を進めてきたということです。
中学生が主役の地域を知るお祭りという位置づけもあり、会場は、中学生の熱気で盛り上がっていました。
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長谷 今年も学校給食甲子園へ
12月7日と8日に東京都で開かれる第14回全国学校給食甲子園に、去年に続き伊那市長谷の長谷学校給食共同調理場が出場します。
こちらが、給食甲子園にエントリーしている献立です。
豚肉大葉の元気みそ巻き、干し野菜と手作りこんにゃくの甘辛和え、長谷汁、ごはんです。
6日は、長谷中学校の給食で大会にエントリーする献立が提供されました。
メニューには長谷でとれた野菜が使われています。
「豚肉大葉の元気みそ巻き」は、米麹で味付けした長いもを大葉と豚肉で巻いてオーブンで焼いています。
「干し野菜と手作りこんにゃくの甘辛和え」は、干しニンジンや干し大根、小松菜などの野菜に雑穀アマランサスとしょうがの搾り汁を加えています。
長谷汁には、生徒が育てたネギと大根の葉の他に、里芋やかぼちゃなどの野菜が使われていて、隠し味に長谷中生が作ったラー油が使われています。
この日は使われませんでしたが、本番は地元のホロホロ鳥も使われるということです。
長谷中と長谷小の給食を作っている長谷学校給食共同調理場は去年も全国大会に出場していて、成績は優秀賞でした。
大会には、栄養教諭の原真理子さん、調理士の中尾志津香さん、柿木美幸さんの3人が出場します。
今年は全国1,447校から応募があり、長谷学校給食共同調理場は、甲信越北陸ブロックの代表に選ばれ決勝大会に進むことになりました。
第14回全国学校給食甲子園は、12月7日と8日に東京都で開かれます。