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地図情報で地域支え合い、全村的に
宮田村の9地区が今年度、パソコンの地図情報(GIS)システムを活用して、緊急災害時などの「支え合いマップ」を作成する。昨年度に先行着手した中越区をモデルケースに、県の元気づくり支援金の補助を受けて事業化。経費、労力とも従来のシステムに比べて軽微になっており、全村あげて住民自ら安心、安全な地域をつくろうと取り組みを始めた。
地図情報システムは数百万から数千万円と高額で、専門知識がないと操作も難しかったが、近年10万円ほどの安価なソフトが登場。
使い勝手も良いため昨年度、村の提案により中越区で区民自らが情報を集めてマップを作成した。
今年度は中越区と既に同様のマップを作成済みの町二区を除く9地区が事業参加。
全村で・ス住民協働・スによるマップが出揃う形となり、高齢者など支援が必要な世帯を地図上で把握。災害時の避難体制のほか、日常の隣近所のささえあいなどにもつなげる。
28日夜は合同の作成説明会を村民会館で開き、各区役員や一緒に作成に携わる村職員ら約40人が出席。
村総務課は「マップをつくることが重要なのではなく、その過程で住民の皆さんが情報を集め、一緒に話し合うことが最も大切」と説明した。
9月の村防災訓練でマップを活用する考えで、修正を図りながら、地域支えあいの基礎としていく。 -
ふわっとテニス教室開講
宮田村公民館「ふわっとテニス教室」は19日、村勤労者体育館で開講した。2年目を迎えた今年度は、宮田小学校6年の女子ら新たに15人を迎え、34人で楽しく、にぎやかに1年間プレーする。
月に2回開講。今季は伊那市の総合スポーツクラブと初の交流試合も予定しており、ふれあいを深めながら本格的なテニスにも通じるニュースポーツを全員で楽しむ。
初心者はさっそく、村公民館公認指導員中塚藤男さんの指導で基本を練習。
ボールを打ち返したり、ルールなどを学んでいた。 -
観光ホテルの活路は?
宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)が08年3月期決算で5期連続の赤字となったが、改めて主力の宮田観光ホテルの厳しい経営状況が明らかになった。多額の長期債務と施設老朽化など同社の経営問題が表面化したのが赤字が始まった04年。その後、人件費削減など進め債務は当時より1億6千万円ほど減らしたが、観光業界全体が激しい競争のなかで、黒字化達成の難しさを伺わせている。
観光ホテルの年間宿泊客は08年度に1万3184人。前年度に比べて5%、約630人減った。客室稼動率をみると、築43年の東館が20・4%、築14年の西館で37・5%。
「設備構造が時代遅れ。限界もある」と同社は株主に対する営業報告で説明する。
04年の定時株主総会。それまで同社の経営状況が問題視されることは少なかったが、長期債務を抱えながらホテルの改築構想が浮上したことで、一気に村全体の関心事に発展した。
その後、社内外の有識者らによる委員会で民営化や分社化なども検討したが結局は困難として、三セクによる事業形態を継続。
債務の状況から施設面の整備は難しいと判断し、接客や料理などソフト面を変えようとコンサルタントなども活用する。
一方、複数の村民からは「努力してるのだろうけど行く機会もない」など厳しい指摘も。ある関係者も「かつての風評をかき消すことができていない」と話す。
同村ではホテル周辺の西山山麓で観光活性を模索する動きが始まっており、地元好感度を高め、つながりを持った取り組みがさらに重要性を増しそうだ。 -
祇園祭実行委員会
7月19日の宮田村津島神社祇園祭に村商工会の立場で関わる実行委員会(委員長・前林善一商工会長)はこのほど、全体会議を開いて準備を始めた。老朽化したちょうちんをスポンサーを募集しながら新調することなど確認し、伝統ある祭りを盛り上げていく。
前林委員長は「祇園祭の中心は氏子のみなさん。我々は黒子に徹して支えていきたい」とあいさつ。
今後の日程や打ち上げ花火の寄付などについて打ち合わせた。 -
祇園祭1、2年祭典委員合同会議
350年の伝統を誇る7月19日の宮田村津島神社祇園祭に向けて、1、2年両祭典委員の合同会議が24日、同神社社務所であった。委員の任務と今後の日程を確認。伝統の重さを感じながら、祭りの成功に向けて各委員が意思疎通を図った。
今年の祭典委員長は「1年」が小池光俊さん、「2年」が小田切洋一さん。
この日は、町一区の東野昌裕さんが祇園祭の歴史と伝統についても語り、「誇りと責任を持って、良かったと思える祭りにして」と呼びかけた。 -
子ども祇園ばやし、伝統受け継いで
あばれみこしで知られる7月の宮田村津島神社祇園祭にむけて25日、まつりの到来を告げる祇園ばやしの練習が始まった。氏子である町一、二、三区の小学生から高校生まででつくる「子ども祇園ばやしの会」で、江戸時代から続く伝統を受け継ごうと取り組んでいる。
大人たちでつくる祇園ばやしの会の川手友幸会長や加藤政義さんらが指導。
「今から350年前に始まった祇園ばやしは、町区の人たちがずっと大切に守ってきた。みんなが次代に伝えていって」と呼びかけ、さっそく練習を始めた。
子ども祇園ばやしの会は1982年に発足。今年は新たに10人ほどが加入し、笛や太鼓など希望の楽器で練習に励んだ。
今後は毎週練習を行い、7月19日の祭り本番で奉納する。 -
宮田村で初の観光シンポジウム
宮田村であらゆる資源をつないで観光に活かそうと、初のシンポジウムが村民会館で開かれた。昨年から住民有志で議論を交わしている「西山山麓観光開発研究会」が中間報告。点在する自然や文化的資源を結び、産業連携も進めるべきと訴え、多くの人の協力が不可欠と投げかけた。拠点施設の必要性も説き、4カ所の候補地を提案した。
同研究会と村の共催で約100人が参加。中間報告では、観光ルート化して地元の人たちによるツアーガイドの確立など提案し、産業含めて地域全体の支援体制を求めた。
観光情報の集積機能を持った拠点施設については「ふれあい広場」「本坊酒造」「宮田観光ホテル」「広域農道」各周辺の4エリアを候補地に挙げた。
北割区の男性(64)は「点在するものを結ぼうとする意識。今までその考えは村に乏しかった。具体的になるよう、もっと人を集めて議論を深めていくべき」と話した。
会場では村の特産品など展示。村内の湧水を使ったコーヒーの振る舞いなどもあり、参加者が村の観光のあるべき姿について語り合う光景もみられた。
松本大学の山根宏文教授の講演や同村民対象に観光などに関するアンケートを行った日本福祉大学の学生による調査報告もあった。
同研究会は中間報告を村のホームページに掲載し、6月20日まで多くの人から意見を募集している。問い合わせは村産業建設課85・4725まで。 -
大田切の県単農道開通、紆余曲折乗り越えて
宮田村の大田切地区で建設中だった県単農道が26日、着工から7年で総延長約2キロが開通し供用開始した。自然保護を理由に一部区間が中止となるなど・ス紆余曲折・スあったが、村南部の動脈として国道153号と広域農道を結ぶ。竣工開通式には約90人が出席し、地域振興につながるよう期待を寄せた。
2001年に着工したが、オオタカの営巣など貴重な動植物保護を理由に広域農道西側331メートルの区間が中止に。さらに03年には事業主体の県の財政難から、全線の2車線確保が見直される事態にも直面した。
村や地元は安全性などを求めて県に・ス復活・スを粘り強く要望し、広域農道東側の区間はほぼ2車線で完成。
村南部の動脈として1日3千台近い交通量も見込むが、中止区間は撤回されず、さらに広域農道との交差点には信号が未設置のままで課題も残る。
「道路の連絡性や安全性を考えるうえで、何とか事業化できるよう別の形で要望や検討を今後も継続したい」と、村は説明する。
計画当初20億円だった事業費は最終的に12億8千万円。
竣工式で清水靖夫村長は「事業見直しなどで道のりは平坦ではなかったが、産業振興、人口増に期待」とあいさつし、安全を祈って地元の大田切獅子舞が演舞。トラクターなどが通り初めをした。
地元住民らでつくる建設推進委員会の田中幸平委員長は「色々な問題もあったが、人命が最優先。安全に通行できるよう今後もお願いしたい」と話した。 -
宮田観光開発5期連続の赤字
宮田観光ホテルなど経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は26日、2008年3月期決算を株主総会で発表。当期損失は280万円で、5期連続の赤字を計上した。主力の観光ホテルで宿泊客数減が続き、中央アルプスにある3つの山荘であげた3千万円近い利益を・ス相殺・スする格好に。ディナーショーなどにより日帰り客は増えたが、改めてホテル事業の厳しい現状が浮き彫りになった。
観光ホテルの売り上げは前期比5・4%減の2億530万円。当期だけで3320万円の赤字を出した。
一方で前期は豪雨災害の影響で大幅に業績を落とした山荘は経常利益で77%の大幅増で2900万円の黒字。
懸案の長期債務は約3千万円減の4億2900万円。人件費も2千万円減った。
観光ホテルは稼動率が20縲・0%台と苦戦が続いているが清水社長は「改善のステップを明確にする」とした。
株主総会では新たな取締役、監査役を選任。役員会で、清水社長留任、ホテル支配人に小田切英夫副社長、山荘支配人に吉川覚常務を充てた。 -
かかし隊が田植え、親子仲良く・スどろんこ・スに
親子一緒に農産物の栽培を通じてさまざまな体験をする宮田村公民館「われら、かかし隊」は24日、田植えをした。・スどろんこ・スになって汗を流し、秋の収獲に想いを馳せた。
3年目を迎える同隊は、町三区斎藤診療所横の耕地に水田を設け、今年もコメづくりに挑戦。
川手友幸さん=町三区=、田中一男さん=大田切区=らの指導で、さっそく親子で水田に入った。
ヌルッとした泥の感触に、戸惑い気味の子どもたちも。しかし、徐々に時間が経つにつれて作業にも慣れ、せっせと稲を植えていた。
愛娘の凛ちゃん(3)と参加した大原区の保科ひとみさんは「なかなか家族でこのような体験をする機会もないですからね」と、昔ながらの作業を子どもや仲間と一緒に楽しんでいた。
植えた稲はコシヒカリともち米。水田の横ではジャガイモやニンジンなども育てており、今後秋にかけて交流を深めながら土に親しんでいく。 -
宮田村の旧養魚場近くで子グマ目撃
23日午前8時ころ、宮田村新田区の県道町駒ケ岳線で、子グマが目撃された。現場付近は旧宮田養魚場に近く工場が点在。村は防災無線など使って、注意を呼びかけている。
近くのマレットゴルフ場の管理人が目撃。子グマは県道と交差する北へ向かう道路から現れて、来た道を戻っていったという。
付近は養魚場があった影響もあってか、以前からクマが出没。同村内では2年前に11件の目撃で5頭を捕獲し、昨年は1頭の捕獲で2件の目撃情報が寄せられている。 -
宮田村で不審者
22日午後4時10分ころ、宮田村駒ケ原の駒ケ原霊園駐車場付近で、車から降りてきた男性が下校途中の女子児童3人の前で下半身を露出する不審事案があった。子どもたちはその場から逃げ出して無事だった。学校や村教育委員会などは注意を促し、住民有志による「子どもの安全見守り隊」にパトロール強化など呼びかけている。
男性は35歳くらいで短髪、身長は170センチほど。上下の作業服を着ており、上着は紫色だったという。車は茶色がかったシルバー。
当時、男性と子どもたちの距離は10メートルくらいあったといい、3人はすぐに逃げた。
帰宅した女子児童の保護者から学校に通報があり、同校では23日に全校児童に注意喚起した。 -
宮田中で防犯訓練
宮田村宮田中学校は23日、不審者侵入を想定して防犯訓練を行った。過去2年間行っている訓練の教訓を活かして、教職員が冷静に対応。実際さながらの緊張感で、最優先する生徒の安全確保を徹底した。
不審者役の駒ケ根署員が学校に侵入。察知した教職員が情報を伝達し、生徒たちに危険が及ばないよう対応した。
大声で暴れ叫ぶ不審者役に対して、サスマタと呼ばれる防犯グッズや机を活用してバリケードに。
生徒がいる各教室も不審者が入り込めないように閉鎖した。
数分間の・ス立ち回り・スが続いたが、教職員は距離感を保ちながら警察が到着するまで時間を引き延ばした。
同様の訓練は今年で3年目。不審者役と相対した教職員のひとりは「過去2年は犯人と格闘する形になってしまったが、反省も踏まえて距離を取りながら対応できた。大きな声で情報を伝達、共有することにも気を配れた」と話した。
この日は、生徒たちの安全教室もあり、署員が携帯電話犯罪の現状などを解説。身の回りに及ぶ危険を自覚し、身を守る術を学んだ。 -
仲良し8人組、サイクリングで・ス冒険気分・ス
保育園の時から友情を深めている宮田村宮田小学校3年2組を中心にした8人が21日、学校の休日にあわせて村総合公園ふれあい広場までサイクリングを楽しんだ。保護者が引率し、ちょっとした・ス冒険気分・スを満喫。思い出をつくりさらに絆を育んだ。
大半が東保育園の出身で大原区、つつじが丘区、駒ケ原在住の仲良し8人組。保護者の木下良広さん=大原区=が引率し、村民会館を発着点にした。
緩い登り坂が続いたが、互いに励まし合いながら新田区のふれあい広場に到着。
キックベースやジャンケン、鬼ごっこなどで思いっきり遊び、帰路についた。
「坂は大変だったけど、本当に楽しかった」と小林航大君。
夏には駒ケ根市のプールにもみんなで出かけたいと夢はふくらんでいる。 -
村議会が昭和伊南病院を懇談視察
現場を知って課題にあたろうと宮田村議会は22日、地域の中核医療機関である駒ケ根市の昭和伊南総合病院を視察した。千葉茂俊名誉院長と懇談したが、松田英俊議長は「厳しいなかで頑張っており、この実態を地域に知らせていくことが大切。議員自ら地域へ説明するなど、一緒に協力していきたい」と話した。
同病院は今春から常勤の産婦人科医師が不在となり分娩が休止。同村議会は「住民の関心が最も高い課題のひとつ」として、初めて病院側と懇談することにした。
国の施策により、地域格差が医療にも及んでいると千葉名誉院長は重ねて指摘。
「伊那谷と都会は違う。広い地域の特質性なども汲んで考えなければ」などと話した。
そのうえで同病院は地域に求められる病院として、さまざまな生き残りための策を講じていると説明。
伊那中央病院や開業医との連携、特色ある医療体制整備などに努めているとした。
議会側からは、産科にかわる院内助産の実施検討を求める意見や連携の実態などについて質問も。
松田議長は「情報が住民に伝わっていない部分もあり、議会としても一緒に協力していきたい。今日の説明を基に我々ができることも考えていかねば」と語り、議会改革のひとつに掲げる・ス現場主義・スの成果に手応えをつかんでいた。 -
幹線道路を花壇でできれいに
宮田村町三区は17日、斎藤診療所から県道一帯の中央線沿線に花壇を整備した。「交通量も多い幹線道路。きれいにしておきたい」と、区役員らが歩道にきれいな花を配した。
村の地域づくり支援事業を活用。乾燥に強いアベリアやサツキなどを植え、花いっぱいの通りにした。
「この道は村内外の人たちがたくさん利用する。イメージも良くしておかないと」と唐澤通夫区長。
今後も定期的に水やりや草取りなどの管理を行い、地域で環境を守っていく。 -
村職労青年女性部が地域歩いて美化作業
宮田村職員労働組合青年女性部(平澤隆靖部長)は17日、観光や公園遊びなどで訪れる人も多い新田区の西山エリアで環境美化作業を行った。組合員とその家族約30人が参加。地域をきれいにしようと、ゴミや空き缶などを拾い集めた。
地域を見つめながら部活動の活性化を図ろうと、今回初めて実施。3つの班に分かれて、村文化会館から観光ホテル、太田切川の駒ケ根橋付近まで範囲を広げた。
家族や仲間とともに、時には談笑しながら地域を歩いて作業。
「これからが観光シーズン。村内外多くの人に気持ち良く利用してもらえれば」と汗を流していた。 -
婦人学級が開講
宮田村公民館生涯学習講座のひとつ「婦人学級」が21日、08年度の開講式を村民会館で行った。36人の女性たちが意欲を持って、本年度も多彩な学習、体験に取り組む。
式で前学級長の春日嘉子さん=新田区=が「村を知ったり、健康づくりしたり。多くの出会いがあり、得がたい経験をしてきた。今年も参加して良かったと思える学級にしましょう」とあいさつ。
細田博人公民館長は「どん欲に学ぶ姿勢が若さと元気を保つ。交流を深め、ハツラツと生活する源に」と話した。
さっそく役員を決め、学級長に松浦永子さん=南割区=を選出。今後学級生のアンケートを基に、年間の活動計画を決める。
22日は宮田大学、23日は宮田学級、28日は宮田大学院の開講式がそれぞれ開き、同公民館の各生涯学習講座が本年度も出揃う。
婦人学級役員は次ぎの皆さん。
▽学級長=松浦永子▽副学級長=大島欣江、森山康子▽会計=岡本紀代▽運営委員=太田芳子、小池千晴、片桐幸子 -
宮田中総合学習「プラムデー」、地域とふれあいながら
宮田村宮田中学校は20日、学校を飛び出して調査や活動する総合学習「調べ学ぶプラムデー」を行った。各学級ごとにテーマを決め、地域や住民とふれあいながら学習。目標を持つなかで何ができるか考え、自主的に学ぼうとする意欲的な姿がみられた。
「誰かのために自分たちができるこ」をテーマにした2年2組。
小田切川の清掃やお年寄りとの交流など数班に分かれ、そのうち男子生徒を中心にした「聴導犬班」は村内のスーパー3店舗に空き缶を集めるための段ボール箱を設置した。
同学級は昨年、村内にある日本聴導犬協会から説明を受け「何か協力したい」と思案。アルミ缶を集めて募金しようと思いつき、総合学習で取り組むことにした。
店主の承諾を得て、自動販売機近くに段ボール箱と協力を求める文書ポスターを設置。「少しでも聴導犬育成のお手伝いができたら」と期待を寄せた。
その他の学級もスリランカのことを学んだり、水質調査や駅前花壇整備、村の新名物づくりなど多彩に学習。自ら行動することで学びの輪を広げた。
6月にもプラムデーを予定。秋に行う文化祭「梅樹祭」で学習成果を発表する。 -
酪農家の苦労感じて、宮田小、中支援学級が見学学習
宮田村宮田小、中学校特別支援学級の14人は19日、同村内や伊那市の酪農家などをたずね、牛乳が生産される仕組みを学習した。飼料の高騰などで厳しい現状に立たされながらも、朝から晩まで時間を惜しんで働いている農家の現状にふれた。
酪農離れにより、村内で唯一の乳牛飼育農家となった原田博安さん=中越区=の牛舎を見学。飼っている18頭を間近に見ながら、話しを聞いた。
「うちだっていつまで酪農を続けられるか分からない」と原田さん。
しぼりたてのホットミルクが振る舞われ、子どもたちは「心もあったまる」と喜びながら熱心に目と耳を傾けた。
続いて伊那市ますみケ丘のつつじケ丘牧場へ。経営する高嶋昇さん、和磨さん親子から説明を受け、子牛とふれあう場面もあった。
170頭ほどを飼育し、上伊那最大規模の同牧場。ここでも飼料の高騰などにより先が見えない経営が続いているが、高嶋さんは「現状を知ってもらうことが大切に思う」と、子どもたちの学ぶ姿に目を細めた。
一行は各地区の牧場から運ばれた牛乳が集まる南箕輪村のミルクステーションも見学。
いつもなにげなく飲んでいる牛乳にも、多くの人たちの苦労が折り重なっていることを感じていた。 -
宮田小4年親子レク、ドッジボールで熱戦
宮田村宮田小学校4年生の親子レクリエーションは17日、同小体育館で開いた。ドッジボールの男女別の学級対抗戦。優勝目指して親子で力をあわせた。
児童と保護者が一緒にチームを構成。熱戦を繰り広げた。
優勝は男女ともに1組。しかし、どの学級も最後まで戦い抜き、親子一緒に心地良い汗を流し、心を通わせていた。 -
みやだ夏まつりに・ス青年隊・ス、中央グラウンドで夜開催提案へ
18回目を迎える宮田村のみやだ夏まつりに、若くて柔軟な発想を内容に盛りこもうと20、30代の若者による「おまつり青年隊」が発足して企画、運営に携わっている。会場を従来の県道から中央グランドへ変更し、夜にかけて開催しようと計画。近く開く実行委員会に提案し正式決定するが、多くの人が楽しめるまつりにとアイデアを出しあっている。
今までは村商工観光係が事務局を担っていたが、住民の考えを反映していこうと青年隊は発足。住民公募の若者と村商工会青年部、若手の村職員で構成する。
19日夜にも会合を開いて、会場や内容などについて意見交換。今までは県道の中心商店街一帯で開いてきたが、祭りの一体感を出そうと、中央グランドへの変更を提案した。
また、昼間に行っていた時間帯も見直し、夕方から夜にかけての開催を検討。
各区や団体などによる踊り連主体の内容は継続しながら、新たにステージなどを設けて出し物も多彩にしようと練り上げている。
既に区長会の意見を聞くなかで祇園祭翌日の7月20日開催は決定。今後は6月早々に関係団体が集まる実行委員会で内容を提案し、細部を煮詰めながら新たな装いで本番を迎える考えだ。
マンネリ化の声もあり、16回目から隔年となった夏まつり。一方で昨年末に実施した住民アンケート調査では「継続すべき」が過半数を超え、今年度の開催が決まっていた。 -
トップストーンJr親子大会
宮田村のサッカークラブチーム・トップストーンジュニアは17日、親子大会を村中央グラウンドで開いた。小学生選手とその保護者約150人が参加。楽しみながらボールを追った。
毎年開いているもので、学年別に試合。親子対戦なども盛りこみ、サッカーの醍醐味に保護者もふれた。
「みんなで楽しめれば」と同クラブ。日ごろは観戦で声を枯らしているパパやママも、この日ばかりは我が子の頑張りを体で感じていた。 -
保護者自ら歩いて危険をチェック
宮田村宮田小学校PTA(池上真悟会長)は17日、通学路の危険個所パトロールを実施した。保護者や防犯指導員ら約80人が、毎年改定を続けている「安全マップ」を基に実際に歩いて点検。新たに危険度を3段階で評価し、注意や改善が必要な場所を分かりやすくした。また、万が一の時に児童、生徒が駆け込む「子どもを守る安全の家」も訪問し、地域全体で子どもたちを守っていこうと意識を高めた。
同PTAは一昨年度に安全マップを作成。安全の家の位置などとあわせて学校玄関に張り出し、児童への周知徹底を図っている。
パトロールも毎年実施し、この日も各地区に分かれて巡視。危険が潜んでいそうな場所が他にもないか目を光らせた。
従来のマップで把握している部分も含めて、危険度別にA、B、Cの3段階で評価。さっそくマップに落として改定した。
今後は結果をもとに、村や教育委員会をはじめとする関係機関に施設的な改善要望など行っていく。
池上会長は「みんなが関心を持つことが大切に思う。何かあったら声をかけあえる。地域みんなで子どもたちを見守っていきたい」と話した。 -
駒ケ根高原温泉開発第14回定時株主総会
駒ケ根市、宮田村の旅館など13施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・杉本幸治駒ケ根市長)の第14回定時株主総会が19日、駒ケ根市役所であった。昨年10月1日から本年3月31日までの半期決算では、経常利益48万7千円余、純利益27万9千円余となり3期連続で黒字となった。
今期決算は各施設における入湯税の支援額を明確にするため、入湯税を補助する行政と決算期を合わせ、半期決算となった。昨年7月から4号井の配湯開始となったことを受け、各施設への配湯量は全体で約50パーセント増加しているが、13期の時に使用料を2割減額してあるため、現状では目に見えて大きな収益の変化にはつながっていないものの、その影響は徐々に現れてきているという。
過去に温泉を掘削する時に借り入れた費用などの負債総額は約4億2300万円。数十年周期で返済していく計画で、返済金を差し引いても、現在各施設に黒字が生じる状況が出てきているという。
杉本社長は「経営状況も好転に向かっており、入湯税を全額補てんしなくても、健全運営ができるようになってきている。今後も、安定した湯量を保持に努めていきたい」と語った。
また、不在となっていた取締役には清水亀千代駒ケ根副市長を、監査役には矢田典和宮田村副村長を選出。清水氏は取締役会で代表取締役専務に選出された。 -
町二区分館が・スミニ分館・ス、地域の元気は仲間づくりから
宮田村町二区分館は、気軽な形で地域の絆をさらに深めようと・スミニ分館・ス活動をスタートさせた。17日は第一弾として、健康づくりも兼ねて徒歩で地域の史跡めぐり。太田道雄分館長は「仲間づくりや地域の元気のきっかけになれば」と話している。
誰もが気軽に自由に参加できる形を模索したミニ分館。
事前に区民にアンケート調査を行い、やってみたい活動、事業などを聞いた。
料理教室やそば打ちなど20に及ぶアイデアが寄せられ、今後はそれらを基に月に2回程度開き、地域の活力にしていきたい考えだ。
この日の史跡めぐりも、要望の多かった「歩け歩け大会」に地域を学ぶ要素を付け加えて実施。
村教育委員会の小池孝さんを講師に約30人が中越区の石仏群、町区の旧宮田宿などに足を運び、心地良い汗をかきながら地元の歴史に関心を深めた。
「公民館そして分館は色々なきっかけをつくる場。小人数でもいいと思う。さまざまな機会を提供できたら」と、太田分館長は期待を寄せる。 -
ともいきの会が花桃の里へ
宮田村町二区の地域交流グループ・ともいきの会(矢亀誠一会長)はこのほど、駒ケ根市中沢の「花桃の里」を訪れた。谷沿い一面に広がる満開のハナモモを見物し、「すばらしいねぇ」と目を細めた。
高齢者を中心に約20人が参加。あいにくの雨降りとなったが、雫したたる花の可憐な姿はまた違った雰囲気で楽しませた。
「初めて来たけれどいいもんだ」とおじいちゃん、おばあちゃん。心も体も春のやわらかな香りに包まれていた。
同会は発足4年目を迎え、老いも若きも地域みんなで助け合っていこうと、ますます活動の輪を広げている。 -
保育園春の遠足
宮田村の3保育園は15日、春の遠足を行った。年長園児はバスで松本市のアルプス公園、年中、年少園児は村内を散策。絶好の晴天に恵まれて、楽しむ子どもたちの歓声がこだました。
東保育園の年中、年少園児は元気に歩いて、町三区の斉藤診療所へ。さっそく所内にある公園でお弁当を広げた。
ハート型の卵焼きに、顔をかたどったおにぎりなど見た目にも凝っていて、保育士もびっくり。
心がこもった味に「おいしいよ」と子どもたちは満面の笑顔を広げた。
滑り台やシーソーなど公園遊びも心ゆくまで。思い出をみやげに帰路についた。 -
なごみ家で春薫る草餅づくり
宮田村の福祉交流施設なごみ家は15日、草餅づくり教室を開いた。町一区の原定子さんを講師に近所の主婦ら約10人が参加。薫り立つ春の和菓子を楽しみながらつくった。
「おはぎはつくるけど、なかなか草餅までは」と参加者。
コツなどを原さんから学びながら、摘んできたヨモギを使って草餅に。
「みんなでやると本当に楽しい」と笑顔でせっせと作業をこなした。
ふんわりとした餅の食感に草のほのかな香り。甘さを抑えたつぶあんも絶妙で、口の中に春が広がった。
「もち米とうるち米の分量と、コネ具合が大切かな」と原さん。
極上の春の・ススイーツ・スに舌鼓を打ち、和やかな時間が過ぎていった。 -
宮田村の観光活性化で中間報告、25日に住民一緒に考えるシンポジウム開催
住民参加で地元の自然環境を観光に活かそうと検討している宮田村の「西山山麓観光開発研究会」は14日夜、中間報告をまとめた。情報発信の役割を担う拠点施設の必要性、ツアー的要素、体験型観光の導入などを盛りこみ、資源である「自然」に地元の「人」たちが有機的に加わることで誘客に結び付けようと構想した。25日に村と共催で開く観光シンポジウムで内容を公表し、住民の意見も幅広く聞きながら7月の最終報告、その先の実現へ向けて動き出したい考えだ。
中間報告では、中央アルプスのすそ野に広がる自然を最大限に活かしながら、誘客には人の力によるイメージづくりや演出が必要と指摘する。
拠点施設については単に特産品や農産物を販売するだけでなく、情報を網羅して滞在、体験へとつながる仕組みを構築。
西山エリアを観光ルート化して、ツアーガイドの人材バンク機能を拠点施設に持たせるべきと具体的に投げかける。
また、果樹園地帯の駒ケ原地区については「ファーマーズ通り」と位置付けるよう提案。農業と結び付けた体験型観光の中心地帯として整備するよう求めている。
そのほか宮田高原や駒ケ岳、村内に点在する湧水の活用など報告は多岐に及ぶが、課題となる拠点施設の運営、事業主体の問題を含めいずれも地域の人たちの連携協力を不可欠な存在として挙げる。
25日午後1時から村民会館で開くシンポジウムでは、中間報告を含め村の観光について、住民に考えてもらう機会にしようと計画。松本大学の山根宏文教授による講演などもあり、多くの参加を呼びかけている。問い合わせは村産業建設課85・5864まで。