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宮田中百人一首クラスマッチ
宮田村宮田中学校はこのほど、百人一首のクラスマッチを開いた。生徒会学芸委員会主催の新春恒例の大会。全校生徒が出場し、学年の枠を越えて伝統の遊びを満喫した。
学年関係なく5、6人が入り混じって対戦。上の句を少し詠んだだけで反応する姿もあり、クラスの勝利を目指して、先輩、後輩の上下関係を気にせず真剣勝負に臨んだ。 -
宮田小で半日入学、園児を1年生がお世話
宮田村宮田小学校は30日、4月入学予定の118人の年長園児を対象に半日入学を行なった。1年生が世話をして、遊びや歌などで交流。楽しい学校生活の一端にふれて、園児たちは春からの新生活に期待をふくらませた。
村内3カ所の保育園児が来校し、1年生が校歌や授業で練習しているピアニカを発表して歓迎。園児も一緒に歌う場面もあった。
一緒にビュンビュンゴマの工作も。やさしいお兄さん、お姉さんに教えてもらいながら、完成させてニッコリ。さっそくみんなで回して、楽しんでいた。
引率した保育士は「みんな生き生き楽しんでいる。入学前に学校の生活にふれることは、良いことだと思う」と話した。 -
駒ケ根でNAGANOキンボールウインターカップ熱戦
NAGANOキンボールウインターカップ2007兼第6回駒ケ根市キンボール大会(市体育指導委員会、駒ケ根キンボール愛好会主催)は28日、同市民体育館で開き、3部門に市内外24チームが出場した。ジュニアの部は東伊那小学校6年生チーム「リストラーズ東伊那」、女性参加を義務付けるフレンドリーの部は「駒ケ根キンボール愛好会C」が優勝。中学生以上一般対象のチャンピオンの部は初出場の「長和町愛好会A」が制した。
##写真(たてよこ)
小学4縲・年生が対象のジュニアの部は7チームが出場。東伊那小6年生は2チームを編成して参加し「うなれ東伊那ファイターズ」も2位に入った。
優勝した「リストラーズ」の村上晃一主将は「みんなで協力して楽しく戦うことができた」と、チームメイトの同級生とともに喜びを現した。
昨年までは市民大会として開いてきたが、普及が拡大してきたこともあり、今年から県下各チームにも門戸を拡大。「NAGANOウインターカップ」を冠することになったが、名称通りに各部門とも好試合が続出した。
駒ケ根キンボール愛好会Aが決勝へ進んだチャンピオンの部は、関係者も思わず息を飲む高いレベルの大熱戦。地元優勝はならなかったが、子どもたちなど未来のトップを目指す選手たちの良い刺激にもなっていた。
上位結果は次の通り。
【ジュニアの部】(1)リストラーズ東伊那(駒ケ根市)(2)うなれ東伊那ファイターズ(同)(3)シャトルキューティー(同)
【フレンドリーの部】(1)駒ケ根キンボール愛好会C(駒ケ根市)(2)おけらでドン(同)(3)中沢体協会(同)
【チャンピオンの部】(1)長和町愛好会A(長和町)(2)駒ケ根キンボール愛好会A(駒ケ根市)(3)こまちゃんズ
(同) -
梅公園で初のせん定作業
宮田村の有志でつくる村おこし事業実行委員会は27日、会員が中心となって整備管理し、開園3年目を迎える新田区の梅公園でせん定作業を行なった。園内に植えられた30本の梅を枝打ち。見事な花が咲き誇る春の開花に思いを寄せた。
園内の梅は箕輪町から移植してきたものが中心で、土に慣れてきたことからせん定を初めて本格的に実施。
木全体に日が当たるように余分な枝を取り払い、保護のために薬剤なども塗った。
駒ケ岳から吹き降ろす風は冷たさを増したが、会員は熱心に作業。田中一男会長は「春には今年も花見イベントなどを計画し、多くの人に来てもらいたい」と話した。 -
宮田村公民館新春囲碁将棋お手合わせ会
宮田村公民館の新春囲碁将棋お手合わせ会は28日、村民会館で開いた。将棋は小学生12人がリーグ戦で熱戦を展開。囲碁は村内のクラブ員に加え、伊那市や駒ケ根市の愛好家も参加し、対局を楽しんだ。
村公民館に登録する囲碁、将棋クラブが全面的に協力。7年目を迎えた。
将棋は、公民館の週5日制対応講座で親しんでいる宮田小の児童が参戦。真剣な表情で対局し、高学年は森田勇希君、低学年は小松竜也君が優勝した。
14人が参加した囲碁は熟練した中高年が占める中、伊那市中央区の高校3年生小松啓太君(18)が3位に入賞。
高校入学してから部活動で囲碁を始め、同会には初めての参加だったが「いつもとは違う指し方も学び、勉強になった」と話した。
上位の結果は次の通り。
【囲碁】(1)墨矢勇夫(宮田村)(2)渡部光彦(同)(3)小松啓太(伊那市)
【将棋】▽小学校低学年(1)森田勇希(2)原遥(3)佐藤陽輔▽同高学年(1)小松竜也(2)倉田臣人(3)片桐壮太郎 -
宮田小合唱団、村の青少年健全育成推進大会に出演
宮田村の宮田小学校合唱団は27日、村青少年健全育成推進大会に参加。アトラクションとして元気な歌声を披露した。児童の純粋に打ち込む姿に、住民ら会場に集まった人たちは「育む」心を再認識した。
200人ほどが見つめるステージで、39人の団員が「翼をください」など2曲を合唱。感情も豊かに元気な歌声で、開会を飾った。
親をはじめ大人が手本になる社会形成を再確認した同大会。参加者は合唱団の楽しんで歌う光景を心に刻み込んでいた。 -
07年度予算案村長査定、予算額本年度当初とほぼ同規模に
宮田村の2007年度当初予算案の村長査定は25、26日に行った。一般会計の予算規模は、目標とした本年度当初並み(約32億9500万円)になる見通し。発表は2月22日ころを予定している。
清水靖夫村長は昨年11月、すべての事務事業を白紙から積み上げる「ゼロベース予算」を07年度予算の編成方針に示し、各課の要求事業を査定。
当初基金繰り入れを見込まない考えも示したが、歳出に歳入が追いつかない厳しいなかでの編成は続いている。 -
県議選 上伊那郡区、小原氏県政報告会
県議選上伊那郡区に立候補を表明している現職の小原勇氏(58)は28日夜、地元の宮田村民会館に約350人を集めて県政報告会を開いた。今春の選挙に向け「現職が必ず1人は落ちる厳しい戦いだが、定数削減を真摯に受け止め戦う。引き続きこの地域から発信し、地域に還元していきたい」と支持を求めた。
宮下一郎代議士、清水宮田村長、高坂飯島町長、唐木南箕輪村長らも駆けつけ激励。4年間の実績を高く評価し、「人柄、実行力申し分ない。議席確保に向けて力を結集しよう」と呼びかけた。
小原氏は地域主権を訴えてきた議会活動を振り返り「誰が県知事になろうとも主人公は県民一人ひとり。全ての人のために開かれた県政であるべきで、前田中県政の良かったことは継続すべき」と話した。
小原氏後援会は2月11日午後6時半から宮田村内で事務所開きを行ない、飯島町、中川村にも事務所の開設を予定している。 -
宮田小自律学級、園児に劇を披露
宮田村宮田小学校の自律学級「5組、6組」の7人は26日、東保育園を訪れて、秋から練習を積んできた劇「力たろう」を上演。年中園児の前で堂々と演技した。同学級の多くの児童は感情を現すことが苦手なハンディを抱える。しかし、演じることで「相手に気持ちを伝える」表現力にたくましさも。経験を積み重ねることで自信にもつながっている。
主人公の力たろうに加え、原作にはないピカチューや仮面ライダーカブトも登場。テレビで見慣れた人気キャラクターに、鑑賞した園児たちも物語にすんなり溶け込み笑顔が広がった。
「喜んでもらうにはどうしたら良いんだろう」。児童みんなで話し合い、原作をアレンジ。その作戦は見事にハートをつかんだ。
1学期に手にした絵本「力たろう」。読み楽しむなかで、何かにして発表したいと想いがふくらんだ。
交流学習を通じて園児の前で発表する機会が設けられることに。10月ころから本格的な練習が始まった。
12月の参観日では、先立って家族にも披露した。上手になった所をみせようと臨んだが、結果は散々。保護者からは「やめたほうがいいのでは」と声も聞かれた。
しかし、児童たちは熱意を失わなかった。「もっと練習して失敗してもいいから保育園で演じてみたい」。
この日の終演後、見終わった園児たちは「おもしろかった」と感想も。7人の表情が充実感で緩んだ。 -
村青少年健全育成推進大会、村民一丸で役割認識深め
第24回宮田村青少年健全育成推進大会は27日、村民会館で開いた。村と村安全会議の主催で約250人が出席し、功労者表彰、講演会のほか、南割地区育成会、宮田中学校PTAが活動発表。家庭、地域社会の連携、役割を考え、大人の果たす役割を再認識すると誓う大会宣言を採択した。
学校教育や保育行政向上に協力した矢田敏昭さん=中越区=を村長表彰。
父親で前村長の故・義太郎さんの遺志を受け継いで村に多額な寄付をした功績で、席上「地域の力なくして子どもたちは育てられない。今後とも協力したい」とあいさつした。
村の青少年健全育成協議会長を一昨年まで2年間務めた田中賢一さん=大田切区=、村体操クラブで青少年を長年指導する原田勝則さん=町3区=の2人は、村安全会議議長表彰を受けた。
田原市吉胡地区と児童交歓を続ける南割地区育成会の浦野宗明会長は、隔年度に実施する交流会の様子を報告。「顔を見て交流することで子どもたちの幅広い人生経験につながっている」と話した。
親と子の絆を深める活動が評価され、このほど文部科学大臣表彰を受けた宮田中PTAは、小田切元治会長が取り組み状況を説明。
手紙交換や一緒に汗して作業する活動などを通し、親子の距離感を縮めて心を通わせていることを報告した。
大会長の清水靖夫村長らは、大人が子どもの手本になるよう、社会のあり方を見つめ直そうと呼びかけ。辰野町長久寺の岩波昭賢住職の講演もあった。 -
細田伊佐夫さん(73)染織家、宮田村河原町
「一心不乱に染め上げ、改めて、先哲の言葉と生命の水がめの神聖さ、故郷の山の尊さを思い知らされた」-。中央アルプス駒ケ岳にある阪本天山の四言四句古体詩碑と、村内の山浦正弘さん宅に残る幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸の2大漢詩を原寸大に柿渋で染め上げた。作品は3月から村内のアルプス中央信用金庫宮田支店ロビーに展示する。
細田染織染色工房香藍窟を主宰し、さまざまな模様を染める傍ら、神社の幟旗(のぼりばた)染の詩句に引かれ、以来「言葉染」をライフワークにしている。
村出身の哲学者、唐木順三さんの詩碑、民俗学者で歌人の向山雅重さんの歌、宮沢賢治の真筆「雨ニモマケズ:」。芥川龍之介の「かっぱの図」などのほか、恩師や親交のあった著名な書家の作品などを多数手掛けた。
阪本天山は江戸中期高遠藩郡代の砲術家、勒銘石と呼ばれる詩碑は縦1・5メートル、横2メートル。1784年、天山らは中御所から前岳を踏破し、尾根で堅ろうな石を見つけて、天山が「霊育神駿 高逼天門 長鎮封域 維嶽己尊(聖なる西駒は、神の乗る馬を育て、その頂は高く天門にまで迫る:」と駒峰を称えた詩を読み、同行した石工に刻ませたという。
一方、幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸は縦2メートル、横1メートル。「一朝憤奮義忠情」から始まる詩は、今福清二さん(駒ケ根市)の読みでは「ひと度ふるい立たせる正義の心、骨を砕き身を裂かんとす、天子の兵 孫子の謀を持ち、呉子の智を備え、張飛の勇烈を持ち、岳飛の正義を守る心を持つ、駒の峯に伝う道は雪にさえぎられて行き難し:」と続く。国を憂い、尊王攘夷の志に殉じた耕雲斎の気魂が伝わってくるという。
「染め作品は、日常目に触れることの少ない言葉を手軽に目につくところに飾る利点がある。先哲の顕彰と伝承につながり、村起しの一端になれば」と話した。
◆水戸浪士の通行
幕末の64年、水戸藩は尊王攘夷派と佐幕派に2分され、勤皇派は天狗党を旗揚げしたが幕府の弾圧にあい、攘夷の企ては失敗。武田耕雲斎を首領とする天狗党は、挙兵の志を朝廷に伝えるために、上洛を企てた。一行約千人は11月1日、常陸国太子を出発、幕命を受けた諸藩兵と戦いながら、信濃路、中仙道、美濃路を西上するが、12月11日、敦賀郡新保で、10数藩の兵に阻まれ、17日加賀藩に降伏。敦賀に護送され、2月耕雲斎ら主謀350人は斬罪、他は追放、流罪に処せられた。維新後、耕雲斎らの霊は松原神社の神号を下賜され、靖国神社に合祀された。
伊那街道の通行は11月22日、伊那部(伊那市)で昼食、宮田は午後通過し、上穂、赤須宿(駒ケ根市)に分宿。山浦家に残る耕雲斎の遺墨は、当主、山浦藤左衛門が浪士らに捕らわれた高遠藩士の助命のため、赤穂の本陣に出掛け、耕雲斎に会い、一書を請い受けたものと言われている。 -
山ぶどう今年の収量目標35トンに
ワインに製品化する宮田村の特産山ぶどうの本年収量目標が、過去最高だった昨年をさらに上回る35トンに設定された。25日に栽培組合、JA、農業改良普及センターなどが集まった会議で話し合い、さらなる技術の確立と販路の拡大も目指す。
生産開始から7年が経過し、木も順調に成長。栽培農家13戸の技術も上がり、安定的な収量確保もめどが立ってきた。
ただ、軸枯れや花ぶるいなど病害関係に改善の余地を残しており、土壌検査など対策を引き続き実施していく。
収量増加に伴い販路拡大も必要となってきており、関係者で構成する山ぶどうの里推進会議などで検討を深めていく。 -
西保育園、紙飛行機とばし大会
宮田村西保育園は25日、新春恒例の紙飛行機とばし大会を開いた。年長が年下の園児を手伝い、全園児がオリジナルの一機を完成。初春の空に届けと、舞いあげた。
3人1組となり、年長のお兄さんが、年中、年少をサポート。遠くへ飛ばすことを考えて、思いおもいに紙を折った。
ペンで名前やイラストも描いて完成。さっそく学年性別ごとに競い合った。
上手に飛んでも、失速しても歓声が。優勝者にはメダルのプレゼントもあり、子どもたちの笑みが広がった。 -
宮田小3年2組、社協訪問して「役に立つこと」考える
農産物を栽培し、販売も行なった宮田村宮田小学校3年2組は22日、売り上げ金などで人の役に立ちたいと、宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問見学した。事務局の阿部千元さんは「高齢者と交流する心のプレゼントも一つの方法」とアドバイス。児童はお金を使わなくても日常的にできる貢献法があることも学び、・ス役に立つ・ス想いをさらにふくらませた。
売り上げ金の使い道は漠然とだが「困った人のために使おう」と考えた同学級。しかし、どのような形で役に立てれるのかハッキリせず、悩んでいる。
この日は社協の役割や高齢者の生活などについて説明を受け、デイ利用者の様子や施設も見学した。
「お年寄りは子どもたちと交流すると笑顔が広がります」と阿部さん。ひとり暮らし高齢者宅を訪問したり、誘ったりして話しをすることも貢献のひとつと話した。
児童たちは「他にもお金を使わずに、私たちができることはありますか」など質問する姿も。「僕たちが何をすべきか分かった気がする」と感想を話す男子もいた。
学級に戻り、「何ができるか」再び話し合いを始めた3年2組。4年進級のクラス替えまで日はないが、この仲間で一緒にできることを探していく。 -
通学などに危険性が高い県道、2月中に歩道設置の推進連絡会発足へ
小中学校の通学路で交通量も激しい宮田村内の県道「宮田沢渡線」への歩道設置を強く県に求めていこうと、2月中にも地元関係者で構成する推進連絡会が設立する。近年は子どもが巻きこまれる大きな事故はないが「いつ発生してもおかしくない状況」と村教育委員会。子どもの安全確保のため長年の懸案だったが、県の対応に軟化の姿勢もみられ、地域の力を結集して早期実現を働きかけたい考えだ。
設置要望の対象区間は「河原町西」から、国道と交わる「駒が原」の各交差点までの延長815メートル。1・5車線で歩道がなく、登下校時など子どもら通行者脇の直近を大型車などが通過する光景も日常的にみられる。
PTAなどの設置要望も強く、村も以前から県に繰り返し求めてきたが進展はなかった。しかし、昨年末に開かれた上伊那市町村と県の懇談会で、村井県知事は検討に前向きな姿勢を示した。
歩道設置には拡幅なども必要となるが「風向きが変わってきており、この機会にさらに地域の力を結集して要請行動をおこしたい」と村産業建設課や村教委。
議会、区長会、PTA、育成会、安協などが参加して設立準備会を開催して、後日正式に設立する。 -
ニホンジカが白昼の街中に
宮田村中心街を逃走、追跡も行方絶つ宮田村役場付近で25日昼、体高1メートルくらいで立派な角があるオスのニホンジカが迷い込んでいるのが発見された。村職員が追いかけたが・ス逃走・ス。駐在所の警察官も加わって追跡したが、交通量が多い国道153号を渡って、宮田小学校周辺で行方を見失った。白昼の中心市街地に突然現れた野生動物。村では注意を呼びかけている。
午後0時45分ころ、村役場近くの中央グラウンドで村職員が発見。国道を渡り、中心商店街方面へ逃げた。
その間に複数の村民が目撃し、国道近くのホームセンター駐車場にいる姿も。
村駐在所近くで自動車内から目撃した町2区の男性(32)は「ものすごい勢いで走ってきて驚いた。興奮している様子で少し怖かった」と話した。
午後1時過ぎに行方を見失った後は同日夕方現在までに目撃情報など寄せられておらず、村は防災無線やメール配信を使って情報提供など求めている。
ニホンジカは天竜川東岸が生息域の中心で、西岸の宮田村に数年前まではいなかった。
しかし3年ほど前から、天竜川に近い大久保区や中越区で目撃情報も。昨年には、猟で追われたニホンジカが西山山麓のマス池に飛び込む珍事もあった。
「中心市街地に現れるのは聞いたことがない。エサの関係かもしれないが、元の場所に戻ってくれればいいが」と村職員は話した。 -
山ぶどう栽培組合品質向上目指して技術講習会
宮田村特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培組合(春日伊平組合長、14戸)は24日、せん定技術講習会と栽培検討会を開いた。より美味しいワインの原料をつくろうと、技術の基本などを確かめ合った。
06年産は31・6トンと生産開始から7年で最高の収量を記録。大半はワインとして醸造し、味も良質で昨年末に販売を開始した新酒「紫輝」も好評だ。
この日、春日組合長は「作り方にも自信がついてきた。責任はますます大きくなるが、今年も良い1年でありますように」とあいさつした。
さっそく農協や農業改良普及センターの職員から指導を受け、春日組合長のほ場でせん定の基本を再確認。
軸がれや花ぶるいなど、着果や品質に影響が出る問題への対策なども検討し、意見を交換した。 -
宮田観光ホテル、外部の意見聞く初の試食会
社内外の意見を聞き、経営改革、サービス向上を進める宮田村の宮田観光ホテル。村の第3セクター方式による運営の蓄積は、長期債務やサービスの低下などで村民の信頼も失墜しかけたが、ここに来て変化の兆しも見え始めた。根幹となる料理もそのひとつ。多くの声やアイデアを取り入れ、マンネリ化の打開を図る。24日は社外モニター機関「サポーター会」を招き、2月からの新メニューの試食会を開いた。
テーブルの上に並ぶ創作料理の数々。切干大根を麺に見立てた「変わり焼きそば」、村特産の豆腐を使った「地獄鍋スープ」など目にも鮮やか。
全て2月中旬から5月末までの宴会、宿泊で提供するメニュー。以前のように、仕入れたものをそのまま客に提供する「出来あい」のメニューは見当たらない。
11月から板場の主任に就いた谷口公朗さんは「出来あいは使わず、地元の産物をできるだけ使おうと板場全員でアイデアを出し合いました」と話す。
同社は昨年、社内にイベントや接待など4つのプロジェクトチームを立ち上げた。若い社員もリーダーとなり、封建的だった調理部門にもメスが入った。
「板場も含め以前は上部だけで決めて、我々が意見を言う雰囲気は一切なかった。今は違う。風穴が開いた感じです」と若手社員のひとり。
昨年末には初のディナーショーを開催。小田切英夫副社長は「成果も出つつあり、前向きな姿勢になっている」と話す。
外部に料理の意見を聞くことも初めてだったが、この日の試食会でサポーター会メンバーは「心意気が伝わってきた」と好感触を寄せた。
減少傾向にある利用者数を食い止めるのは容易ではないが、「あぐらをかいている訳にはいかない」と社員の意気込みも増す。 -
アツアツの信濃路ライス召し上がれ、村内保育園給食で
宮田村3つの保育園の給食に24日、キノコをふんだんに使った「信濃路ライス」が出た。山の幸豊かな地元ならではの特別メニューに、園児たちは大喜びで舌鼓を打った。
数年前の上伊那地方の保育士研修会で、地域特産のキノコを使った同ライスが紹介されて以来、村内の保育園では年に2回ほど給食のメニューに取りいれている。
カレー粉で炊いた白米に、シメジ、エリンギ、エノキなどを具材にしたミルクシチューをたっぷりかける。
栄養満点のメニューに「美味しい」と園児たち。湯気が立ちあがるアツアツの出来立てをモリモリと食べ、寒さを吹き飛ばしていた。 -
どんぶりレンジャー頑張って
活躍に保育園児から金メダル、・ス名物丼・スに大きな声援宮田村で開発が進む・ス名物丼・スを世に広めるため誕生したヒーロー戦隊「どんぶりレンジャー」が24日、村中央保育園の1月誕生日会に登場。バランス良く、好き嫌いなく食べることの大切さを伝えた。
地域を元気にするため日夜頑張るレンジャーの活躍ぶりに、園児から金メダルの思わぬプレゼントも。励ますはずが、逆に子どもたちから励まされて人気者のヒーローもびっくり。
「元気をもらい、本当にうれしかった」と、村商工会青年部員扮するレンジャー各隊員。仮面の下の素顔に満面の笑みが広がった。
名物丼は村内の飲食店も巻きこんで、3月の発売開始に向けて準備は着々。園児の元気な声援をもらい、さらに加速する。 -
宮田中3年租税教室
宮田村宮田中学校3年の租税教室は22日、同校ランチルームで開いた。将来的な社会保障制度維持の難しさを学ぶなかで、税金の使い道、負担方法など、未来を担う自分自身の問題として関心を高めた。
上伊那地方事務所税務課の井上雅彦管理係長が、税の種類や歴史、役割にふれ「社会が変わると、それに伴い税のあり方も変わってきた」と説明した。
国や自治体が財政赤字を抱え、少子高齢化が進む現在から近い将来にかけての動向も解説。今まで通りの税の仕組みで、社会保障を維持していくことは難しいと指摘した。
「税金は安全で豊かな生活をするための会費だが、真剣に考えなければならない時。国民、県民、村民のひとりとして、税のあり方について深く考えて」と投げかけた。
同校では毎年この時期に3年生を対象に同教室を実施。この日は終了後、井上さんに熱心に質問する生徒の姿がみられた。 -
大なわとびで心ひとつに、宮田小3年が大会
宮田村宮田小学校3年生は22日、大なわとび大会を初開催。10人ほどで1組となり、3学級で計12チームを編成した。練習を始めて日は浅いが、団結して想像以上の大記録を達成するチームも。一方で呼吸が思うようにあわず悔しい想いをする姿もあったが、個人では体験できない団体競技の醍醐味を味わい、支えあいの心にふれた。
制限時間内に何回跳べたか争う「5分間とび」と、失敗せずに跳び続けることを競う「連続とび」の2種目を用意した。
2学期終盤から練習してきた各チームだが、3縲・00回が今までの最高。
しかし、この日の本番では練習時の記録を上回る健闘も目立ち、1組Cチームは連続とびで872回もの大記録を樹立した。
5分間とびでは483回の3組Cチームが優勝し、上位チームは「ヤッター」「ヨッシャー」と喜びを爆発。
入賞には手が届かなかった各チームも「ゆっくり」「あせらないで大丈夫」とチームメイトに声をかけるなど、自然のうちに心をひとつにする姿もあった。
誰か1人引っ掛かれば途切れる難しい競技だが、だからこそ必要な支えあいの精神。4年生進級時のクラス替えまで2カ月余りのこの時期に、友人とともに経験を積み、たくましさを増している。 -
村内のリンゴ830本を「改植」
宮田村で、寿命や品質低下がみられるリンゴの木830本を新たな木に植えかえる「改植」事業が国の補助を受けて始まっている。シナノスイートなど改良が進む優良品種に更新するもの。今後も7割以上の木が改植が必要とされ、関係者は「品質維持、向上のために計画的に行っていきたい」と話す。
費用の約半分を助成する補助制度を活用し、今回は宮田村を中心に上伊那地方全域が事業対象。希望により全体の参加戸数は20戸で、約2千本、3ヘクタール分を植えかえる。
そのうち最も本数が多い宮田村では駒ケ原、大久保区、北割区にほ場を持つ7戸が参加した。
既に一部の木は伐採が始まっているが、3月末までには改植を完了する予定。
宮田村では1981年頃に植えた木が25年ほど経過して、一部に樹勢や品質に衰えも。
JA宮田支所は「ほ場全体の4分の1くらいは改植が済んでいるが、品質保持のためにも今後とも古い木は計画的に順次更新していきたい」と説明する。 -
【記者室】昭和伊南総合病院の赤字
駒ケ根市にある昭和伊南総合病院に通う人が「待ち時間が以前より短くなってうれしいよ」と話していた。調べてみると昨年4縲・月の延べ外来患者数は7万8千人で、前年比2500人の減。患者にすればありがたい話である一方、病院経営の面では深刻な問題だ▼同病院の本年度上半期の推定純損失は約2億円。通期での黒字も限りなく望み薄だ。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったが翌年度から再び4期連続の赤字経営を続けている▼経営の立て直しを図ろうと病院はさまざまな対策に取り組んではいるが、思うように収益に結び付かず関係者は苦慮している。何とか改善策を講じ、地域住民の健康のために頑張ってもらいたい。 (白鳥文男)
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チューリップ出荷が本格化
寒中でも、20度前後に保たれたハウスの中は春満開。飯島町本郷の本郷農産サービス(小林雄一社長)のハウスでチューリップの出荷作業が本格化した。
日一日と日ざしが濃くなり、チューリップはたちまち咲いてしまうので、社員らは毎日、ハウスを見回り、つぼみの色が出始めたものから順に収穫。収穫した花は土を取り除き、長さをそろえて束ね、箱に詰めるなどの作業を進めている。
球根はオランダ直輸入のクールチューリップ。白系の「ホワイトフライト」ピンク系の「クリスマスドリーム」覆輪の「メリーウィンド」など20種類、7万8千本を栽培。現在、JAを通して、1日3500本を東京、大阪方面に出荷している。
昨年11月20日から12月20日まで、8-9センチ四方に1球の割合で、ぎちぎちと植え付けた。球根の植え付けから60日後の1月中旬から咲き始めた。
小林社長は「低温で管理しているので、花首がしっかりしており、葉もピンとしている。市場の評判もいい」と話している。 -
なごみ家で新春歌会
宮田村の福祉交流施設なごみ家は22日、新春歌会を開いた。小学生からの投稿も含め、素直に新年の気持ちを表現した20首の短歌を味わった。
昨年開いた新春歌会がきっかけとなり、利用者や住民有志で「あさがおの会」が発足。2カ月に一度歌会を開いている。
この日は会員を中心に10数人が集まり、新年初めて顔合わせ。
長年歌壇で活躍する新谷悦郎さん、秀子さん夫妻=中越区=が投稿された各作品を添削し、言葉による情景の広がりの楽しさも満喫した。
小学2年生の男子児童は「おもちつき きねでトントンたたいたら ゆげがふわふわ うかんでいたよ」と投稿。
新谷さんは「何も難しい言葉を使うだけが良いのではない。分かりやすく伝えることも大切」と話した。 -
宮田村柔道クラブ、寒さ吹き飛ばし初稽古
宮田村柔道クラブ(太田逸雄会長)は20日夜、新年の初げいこを村武道館で開いた。厳しい寒さも何のその。未来の・ス三四郎・スを目指して、子どもたちが元気に励んだ。
園児から中学生までが集まり、寒さも忘れて稽古開始。ケガをしないよう入念に準備体操、受け身をして、乱取りなど組み合って技の練習にも入った。
指導者の話しに静かに耳を傾け、目標としている・ス黒帯・スに心も体も少しでも近づこうと鍛錬を続けた。
練習は毎週土曜日の午後6時から2時間ほど。新メンバーも募集している。問い合わせは太田さん85・3527、小池さん85・4203へ。 -
宮田中PTA文科大臣表彰受賞祝賀会
宮田村宮田中学校PTAの優良文部科学大臣表彰受賞祝賀会は20日、JA宮田支所で開いた。関係者約30人が出席。親子の絆を深めている活動の成果を振り返りつつ、今後とも地域みんなで協力して子どもたちを育んでいこうと再確認した。
保護者と子どもが手紙交換する「親子レター」をはじめ、学校美化作業やレクリエーションなど、親と子が向き合い協力する各種事業が認められ昨年11月に受賞。
祝賀会で小田切元治PTA会長が「子どもたちの暗い話しが多いなかで、受賞は非常にうれしい。皆さんが盛りたててくれた結果」とあいさつした。
親子レターを開始した2004年度にPTA副会長を務めた竹内誠さんは賛否両論手探りの状態から出発した当時の思い出を回顧。
「面と向って言えないことが伝えられたという意見が多く、続けて良かった」と話した。
堀井健一前会長は「関わった人全ての皆さんのおかげ」と話し、新津吉明校長は地域連携による子どもの育成に協力を呼びかけた。 -
漢字検定意欲的に
宮田小児童290人受験、効果にも手応え宮田村宮田小学校の全児童の4割ほどにあたる290人が20日、漢字検定を受験した。同小では昨年から希望者を対象に行なっており、2回目の今回は受験児童も大幅に増加。上の段階を目指そうと意欲的に学習する子どもも多いと、現場でも効果に手応えをつかんでいる。
会場は同小で、学年やレベルに応じて5級から10級を受験。緊張した面持ちで臨んだが、日ごろの学習の成果をぶつけた。
全員に近い103人が受験した3年生の担任教諭は「正しい日本語、漢字は学習の基礎でもあり、考える力にも影響する」と話し、その成果は普段の学習にもつながっていると説明する。
高橋聡教頭も「子どもたちが自主的に学び、次の目標へ向かっていこうという意欲にもなる」と話した。 -
体験授業で春からの期待ふくらませ、宮田中入学説明会で初の試み
宮田村の宮田中学校は19日、4月入学予定の宮田小6年生115人を対象に入学説明会を開いた。ひと足早く中学校の学習を肌で学んでもらおうと、体験授業を初めて実施。春からの新たな学校生活を垣間見て、夢や希望をふくらませた。
昨年までは学校見学や授業参観のみだったが「より中学校の雰囲気をつかんでほしい」と、新たな試みとして体験授業を実施。英語と数学の2科目を学んだ。
ゲーム感覚も盛り込んだ趣向を凝らした授業内容に、子どもたちも興味津々。新たに始まる英語の発音など、笑顔で学ぶ楽しさにふれた。
その後、中学生の先輩から部活動など学校生活の説明も。「見るだけではなく、実際に学んだり、話しを聞くことで、より期待を持って入学してもらえるのでは」と唐澤久樹教頭は話した。