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駐車車両の1割以上がドアロックせず
宮田村防犯指導委員会(増田忠直会長)はこのほど、村内6カ所の村営駐輪、駐車場で防犯診断を実施した。調査した自動車の1割以上がドアロックをしていない状態で、所有者に注意を促した。
14人の指導員が2組に分かれ、JR宮田駅周辺や中心商店街に点在する駐輪、駐車場で診断。
駐車中の自動車37台のうち、5台はドアロックしていなかった。また、1台はカギが付いたままの状態。対象車両には注意書を貼って、所有者に自覚を求めた。
自転車は34台中、2台がカギ無し、無施錠で、9台が防犯登録がされていなかった。
31台は姓名住所などの記名がなく、放置と思われる自転車も12台にのぼった。 -
宮田村女子バレーリーグ開幕
第22回宮田村女子バレーボールリーグ戦(村女子バレーボール会主催)が18日夜、宮田村の村農業者トレーニングセンターで開幕した。参加12チームの選手らが集まって開幕式を行い、選手代表の若葉チームキャプテン吉川由美子さんが「正々堂々とけがのないよう戦います」と宣誓した=写真。小田切千恵子会長は「チーム数は昨年より1つ減ったが、けがのないよう楽しんで頑張ろう」とあいさつした。
式後、開幕戦4試合が行われ、出場した選手らは早速コートではつらつとしたプレーを見せていた。
リーグ戦は9月末まで行われ、10月にはトーナメント戦も行われる。 -
ひとり暮らし高齢者の自立をサポート
参加者自らが調理を宮田村社会福祉協議会のひとり暮らし高齢者食事交流会は本年度から、参加者自らが調理して・ス自立・スの意識を高める方式に変更した。昨年度まではボランティアが調理した料理を食べるだけだったが、「自分でやることが介護予防につながるはず」と同社協は期待を寄せている。
19日の交流会から、高齢者自らが厨房に。この日は五平餅に挑戦し、参加した7人は協力しながらご飯をつぶし、団子状に丸めた。
昔を懐かしみつつ、手際良く作業。「一人じゃつくらんけど、みんなで賑やかにやれて楽しい」と、笑顔が広がった。
ホットプレートで焼きながら「若い頃には、囲炉裏で焼いたもんだ」と思い出話も。
山椒とクルミが入った味噌をつけて食べ「本当に美味しい。自分たちでつくると、また味も違う」と喜んでいた。
交流会は、介護保険を受けていない独居高齢者を対象に隔月開催。今後も旬の食材を使って、調理を楽しみつつふれあう予定だ。
「まわりに頼るだけでなく、自分でできることは自分でやることが大切になっている。利用者主体の交流になれば」と同社協は説明している。 -
小学校教諭が中学校の教壇に
チームティーチングで生徒指導宮田村宮田中学校1年生の授業に19日、宮田小学校の教諭が参加。正規の教科担任を支援し、一緒に生徒を指導する「チームティーチング」(TT)を行った。小中交流授業として初の試み。上伊那地方では先駆的な授業となったが「子どもの成長を連携して長い目で見守っていきたい」と両校。・ス一村一小中学校・スの利点を活かして、協力体制をさらに強める考えだ。
複数の教員で指導するTTは、きめ細かな指導ができると全国的に注目されるが、小中学校の教諭が合同で授業するのは珍しい。
この日は、1年1組の数学に宮田小の伊澤通子教諭、1年3組の理科に栗空芳郎教諭が参加。生徒の机をまわって指導するなど、助手的な立場で授業をサポートした。
「小中では指導の方法も違うが、それぞれの良さもある。このような交流ができれば、複眼的な指導にもつながるはず」と宮田小の野溝和人校長。
宮田中の新津吉明校長も「1人だと分からない部分が見えてくる。生徒だけでなく、教諭同士の刺激にもなると思う」と説明する。
母校を巣立った生徒を、再び指導した2人は「考えていたのとは違う答えを子どもたちは持っていた。小中とつながる学習の必要性も感じた」と話した。
3学期には中学校教諭が小学校で指導する予定。「来年度の中学校入学説明会は、授業体験も導入したい」(新津校長)と、小中連携は深まりをみせる。 -
宮田小の不審者侵入訓練
宮田村宮田小学校は17日、不審者の校内侵入を想定し全教職員参加の訓練を実施した。児童をいかに不審者から遠ざけ守るかを主眼に、不審者との接触、連絡体制など、瞬時の対応を実践で学んだ。
非常階段から校内廊下に侵入したと想定した訓練では、不審者役も教員が務めた。
金づちを持ち威嚇しながら廊下を徘徊。対応に出た教員は催涙スプレーを手に持ち、子どもに害が及ばないよう説得しながら、校長室への誘導を試みた。
全校に放送が流れ、他の担任は教室の出入り口をふさぎ、児童の安全を確保。
終了後すぐにチェックし、「不審者が侵入したことを知らせるため、もっと大きな声で分かるように」など反省点も出し合った。
教室侵入訓練では、駒ヶ根署員が不審者役、教職員は児童役も務め本番さながらに。
刃物を持って飛びかかる不審者に対し、教員は机でバリケードをつくり、児童を教室の外に逃がした。
不審者も廊下に出て執拗に威嚇したが、応援にきた他の教員3人の力で何とか制圧。
署員は「廊下に犯人を出してしまえば、大変なことになる。児童を逃したまでは良かったが、犯人を閉じ込めてしまわないと」と、短時間の勝負になることも指摘した。
同小は昨年、不審者対応の訓練を初めて実施。「昨年やったことで、今回も訓練しながら対応法が何種類か頭に浮かんだ。訓練を重ねていくことが大切と思う」とある男性教員は話していた。 -
デイサービスの昼食、バイキングはいかが
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターは今年から、デイサービス利用者の昼食で月に2、3回ほどバイキング方式を採用。品数も多く、好みの量が自由に選べると好評だ。
16日も行い、やわらかトンカツにオムレツ、おひたし、サトイモの田楽、カボチャの煮物、キュウリの漬物、さらに2種類のフルーツと、多彩なメニューがテーブルに並んだ。
利用者は並んで、好みの量などを注文。職員が「おかわりもあるで、たくさん食べて」とトレーに盛っていった。
「美味しそうだ。みんないただく」「野菜は多めにして」など、色とりどりの食事に利用者も大喜び。さっそく各席で口に運んだ。
「自分で選べるのはいいねぇ」と女性利用者。栄養満点の食事に舌鼓を打っていた。 -
牧草地の肥料まきに新兵器?
肥料まきに新兵器?‐。宮田村の宮田高原内にある牧場で、無線制御(ラジコン)で肥料を散布する機械の試行実験が行われた。実用化を目指す業者が持ち込んだものだが、動きがゆっくりなど問題点も。「もう少し能率が高まれば」と見守った農協や村役場の担当者も期待した。
本来は農機具メーカーが市販している急傾斜地用の草刈り機。
アタッチメントを交換することで肥料散布機としての活用も実験している。
この日の実験は、牧草地の肥料まきにあわせて実施。急傾斜地もズンズンと進んだ。
ただ、牧草地の敷地は広大なため、予想以上に時間を浪費。業者や農協の関係者も「もう少し改良の余地がある」と話した。
宮田高原は夏に雌牛を放牧。牧草肥料は毎年この時期に、関係者の手でまかれている。 -
使用禁止抗菌剤「マラカイトグリーン」
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)の宮田養魚場で、食用魚に使用が禁止されている抗菌剤「マラカイトグリーン」を使っていた問題について、県農政部と衛生部は17日夜、同養魚場を含む県内3カ所での使用があったことを発表した。県は各養魚場に対して、抗菌剤を使用した卵と稚魚の処分を指導し、養魚場から購入した販売先での出荷を停止するとともに、処分することを要請した。
確認されたのは宮田養魚場のニジマス、イワナの卵1786万粒、児玉養魚場(下高井郡山ノ内町)のニジマスの卵300万粒、持田養魚場(同郡木島平村)のニジマスの卵1万粒で、いずれも昨年9月から今年4月にかけて使用。各養魚場は県の調べに対し「分かっていたが使っていた」という。
マラカイトグリーンは1953年ころから、卵の水カビ寄生の予防のために使用していたが、人体に対して発がん性の可能性は否定できないとして、薬事法の一部改正により、昨年8月1日から食用魚への使用は禁止。内閣府の食品安全委員会の調べでは、これまでに発がんした症例はないという。
天竜川漁協によると、抗菌剤使用は宮田養魚場の事業所長の判断だったという。関係者は「禁止後は新しい薬を(基本的に)使っていたが、特に菌の繁殖が多い時に、今までのものの方が効き目がよいと使っていた」と話している。
同漁協は県内13者、中部圏を中心とした県外26府県57者、国外1者の販売先に対し、出荷を停止するとともに、処分することを要請。後藤組合長は「誠に申し訳ないことをした。組合一丸となって、関係各位に誠意をもって対処していきたい」と陳謝している。 -
天竜川漁協の宮田養魚場で禁止医薬品を使用
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)の宮田養魚場で、食用魚に使用が禁止されていた医薬品「マラカイトグリーン」を使用していたことが17日、県の発表で分かった。
同漁協によると、同医薬品はニジマスの卵に付着する水性菌を抑制する薬だが、人体に対して発ガン性があるため昨年8月から使用が禁止されていた。同養魚場はそれを知りながら昨年9月縲恂{年5月の間に数回使っていたという。
禁止後は新しい薬を基本的に使っていたが、特に菌の発生が多い時にのみ、効果があるとして、事業所長の判断で使っていたという。 -
福祉マップ作成にむけて始動
幅広い協力で住民視点に立った内容に宮田村の住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」は16日夜、県のコモンズ支援金の助成を受けて作成する福祉マップの準備会を開いた。今後の作成手順や内容などを検討。小中学生や保護者など幅広い人たちに協力してもらい、住民の視点に立ったマップにしたいと話し合った。
申請していたコモンズ支援金に事業採択されたことを受け、中心になって計画を進めていたメンバーらで準備会を構成。
6月の全体会議までに原々案をつくり、着手する。マップは村内全戸配布を計画している。
この日の検討では、「実際にマップを使う人が目や手でふれて、作っていくことが大切。子どもたちや子育てグループに調査を協力してもらっては」などの意見も。
保健師など村にいる専門家の積極的な活用を求める声もあった。
近隣市町村が作成したマップなども参考にしながら、住民のニーズを調べ、内容を吟味していこうとも確認。
全体会議前に再度準備会を開いて、原々案をまとめる考え。
同ネットは、村が住民に呼びかけて1年余りかけて自立の村政を議論した「むらづくり協議会」が前身。
議論だけで終わらせたくないと、昨夏に協議会の元メンバーらで発足し、いくつかの小グループに分かれて事業を計画している。 -
保育園春の遠足
宮田村内3つの保育園は16、17日、春の遠足を行った。年長は3園合同で親子バス遠足。松本市のアルプス公園まで足をのばし、思いっきり公園遊びを楽しんだ。
中央、東、西の3保育園の年長は、親子バス遠足が毎春恒例。
この日は空模様が心配されたが、親子の願いが通じて暑くもなく、寒くもない絶好の行楽日和に恵まれた。
遊具が満載で、子どもたちは大喜び。園内で飼育されているヤギなどの小動物とふれあう姿もみられた。
保護者も我が子と一緒に公園遊びを満喫。広い園内ににぎやかな笑い声がこだました。
年中、年少は村内を遠足。新緑に包まれたのどかな村内を元気一杯に歩いた。 -
保護者が部活を参観
宮田村の宮田中学校は16日、保護者対象の部活動参観を行った。課外活動に取り組む我が子の様子を見学し、影ながら声援を送っていた。
新たに部活動に加入した1年生も慣れてきた時期。保護者は先輩、後輩の関係を大切にしながら、一つのものに打ちこむ生徒たちを見守った。
保護者は各部に分かれて懇談も行い、運営方針、指導内容、注意点など、顧問の教諭から説明も受けた。 -
子育て学級にぎやかに開講
宮田村公民館の子育て学級は16日、本年度の開講式を開いた。昨年度の倍以上にあたる30組の若い母子が参加。学習したり、遊んだり、世間話しながら交流を深めていく。
乳幼児と母親を対象にした学級だが、例年にない多数の参加となった。
そのうち7割は新たなメンバー。「宮田に引っ越してきたばかりなので、茶のみ友達になれれば」「初めての子育て。色々と教えて」など自己紹介した。
さっそく、親子が互いにふれあう姿も。子育てなど情報を交換したり、学級でやりたいことなどを話し合った。
同学級は年間10回開き、屋内外での遊びや体験、学習などを行う。白鳥剛公民館長は「家庭の外に交流の場が広がるはず。お母さんもお子さんも、ともに一歩踏み出して、成長してください」と、参加者を励ましていた。 -
外国人企業研修生が、法遵守や研修の本ぶんを再確認
宮田村商工会を窓口に同村内の9社が受け入れている外国人企業研修生は14日、法律や取り決めなどを遵守し再徹底する講習を受けた。入国管理が厳しくなっており、同商工会が研修の本ぶんを今一度見直そうと実施。54人全員と受け入れ企業の経営者も出席した。
研修事業は01年から始まり、中国・大連市の意欲ある若者を面接で選考。3年間来日し、働きながら技術や語学を学ぶ。
渡航前や来日時に日本の法律や研修事業の取り決め、自覚などを説明しているが、この日は全員で再確認。
法や決め事に違反すると、研修中止だけでなく、周囲の多くの人に迷惑がかかることも改めて学んだ。
受け入れ企業協議会の原田和愛会長(テーケー社長)は「もう1度、約束事を確認してみて」と話し、経営者側にも協力を求めた。
7月には新たに17人が来日、受け入れ企業も1社増える予定。 -
ボランティア連絡協、幅広い活動を
宮田村ボランティア連絡協議会(24団体、321人)は運営委員会を開き、本年度の事業計画など決めた。地区社協設置に向けた協力のほか、ボランティアの活動範囲を広め、互いに研さんを積んでいこうと確認した。
隠れた特技、技能を積極的に掘り起こし、ボランティアに活用しようと、講座の開催も予定。
県や村が行う精神保健ボランティア事業の積極的な参加、協力も計画した。
席上、仁科智弘会長は近隣の支えあいなど、住民の自主性が求められているとあいさつ。協議会としても連携をとりながら、地域づくりに参画していこうと呼びかけた。 -
地区社協の設立目指し、学習講演会開催へ
宮田村社会福祉協議会と村ボランティア連絡協議会は、地区社協の立ち上げを目指して、住民参加の学習講演会を6月17日の村ボランティアの集いで開く。近隣支え合いの意識を住民レベルで高めてもらう考えで「地区社協を設けるためにも、全体の底上げが必要不可欠」と事務局は参加を呼びかけている。
高齢化が進み、隣近所の助け合いが重要になっていることから、本格的に地区社協設置を検討。
ただ「村社協が形を整えても長続きしない」との観点に立ち、地域、住民みんなで考え、立ち上げていきたいと構想を練っている。
学習講演会もその一環。当日は1996年に地区社協を全行政区に設置した駒ヶ根市社協の片桐美登さんを講師に迎え、「今なぜ地区社協が必要か?」をテーマに学習する。
7回目となるボランティアの集いは午後1時半から村民会館。講演のほか活動報告、交流会を開き、「地域で安心して暮らせる村づくり」をみんなで考える。
参加費は500円。問い合わせなどは村社協85・5010まで。 -
村駅伝、宮田中陸上部Aが好記録で優勝
第6回宮田村駅伝大会(村走ろう会主催)は14日、中越区の屋内運動場を発着点とする周回コースで開いた。14チームが出場。1周3キロと1・5キロに分かれ、5人がタスキをつないだが、3キロは宮田中学校陸上部A、1・5キロは小学生チームの大原走ろう会が優勝した。
宮田中陸上部からは9チームが出場したが、3年生で構成したAチームは、1区の上田が2位に25秒差をつける力走でトップに。
2区の古河原、5区の谷川も区間賞で、追いすがる社会人チームに4分近い大差をつけてゴールした。
タイムも昨年の優勝記録を1分20秒ほど縮める51分51秒と好時計だった。
1・5キロは大原走ろう会の1チームのみだったが、子どもたちが新緑の村内を元気に快走した。
結果は次の通り。
▼3キロ(1)宮田中陸上部A(上田、古河原、大下、小出、谷川)(2)タカノ陸上部(宮下、石川、井上、折山、鈴木)(3)宮田RC亀B(宮脇、小林、品、下平、小林)(4)宮田RC亀A(5)宮田中陸上部C(6)同陸上部D(7)同陸上部B(8)同陸上部F(9)同陸上部I(10)同陸上部H(11)かんてんぱぱ(12)宮田中陸上部G(13)同陸上部E
▼1・5キロ(1)大原走ろう会(小島、宮下、尾上、木下、有賀)
【区間賞】▽1区=上田成剛(宮田中A)▽2区=古河原達哉(同)▽3区=熊沢昭(宮田RC亀A)▽4区=村沢和樹(宮田中C)▽5区=谷川大輔(宮田中A) -
町三区で職員の地区担当制活用して花壇整備
宮田村町三区は14日、村職員の地区担当制を活用して昨年11月に続いて地区内の花壇整備を行った。住民と職員が、ともに汗して作業。手をたずさえ・ス協働・スの意識を高めた。
宮田中学校近くに設けた花壇では、昨年の作業で植えたパンジーが満開。もっときれいにしようと、サツキの苗木45本を新たに植えた。
地区担当制は協働のむらづくりを推進しようと、村が職員を各地区に配置。導入から2年が経過したが、なかなか接点を見出せずにいるのが現状だ。
町三区では昨年の作業に続き、今年は区の役員会にも地区担当者が出席。
男性職員は「何をどうしたら良いのか分からないのが本音。しかし、顔をあわせる機会を増やすことで、徐々にだが動き始めていると思う」と説明。
増田忠直区長も「ちょっとのキッカケが、職員の皆さんから知恵や手を借りることにつながるはず」と話す。
この日も、協力して作業。職員と住民の枠も越えて、地域のために汗を流していた。 -
地域の力で子どもを育む
新年度も学校週5日制対応講座がスタート宮田村教育委員会が学校週5日制に対応しようと開いている講座が、今年度も新たなメンバー、メニューを盛り込んで始まった。新講座の「みんなで楽しくキンボール」も人気。休日に子どもたちが集まり、元気に走り回ったり、歓声をあげている。
キンボール講座には小中学生25人と、その保護者も登録。毎月第1土曜日に村体育館に集まり、ゲームを楽しむ。
大きなボールを落とさないよう、追いかけるキンボール。誰もが楽しめるニュースポーツとして近年注目を浴びている。
同村内でも公民館が6年前から各種講座などで行い、底辺拡大も進む。指導する上條雅典さんは「細かいルール抜きにして楽しめる。気軽にスポーツに親しんでいければ」と話した。
週5日制対応講座は、キンボール含め手芸や将棋、お茶など全10講座を用意。
得意分野を持った住民有志が講師を務めるのが特徴で、地域の力で子どもたちの休日を支えている。 -
村職員と住民が協力して役場などを花いっぱいに
宮田村職員労働組合と住民有志が13日、手をとりあって村役場周辺や出先機関などに花のプランターを設置した。昨年に続いて行ったもの。役場職員と村民の・ス壁・スを取り除きたいと、一緒に心地良い汗を流した。
組合費で青と赤のサルビアの苗約500本を購入。あいにくの雨となったが、プランターに1本づつ丁寧に植えていった。
約40人の職員とその家族が参加し、10人ほどの住民が協力。子どもたちも手伝い、にぎやかに作業した。
同組合は昨年、住民が数多く利用する村の機関に花を飾ってきれいにしようと計画。趣旨に賛同した住民有志も加わり、新たなボランティアの形が始まった。
「役場の仕事は、今まで村民の皆さんとじかに接して協力することが少なかったように思う。続けていくことが大切なはず」と男性職員。
住民有志の酒井美智子さん=中越区=も「村が自立を進めていくためには、職員も村民も垣根を低くしていくことが必要。このような輪をもっと広げられたら」と話した。 -
JA上伊那と生活クラブ神奈川が田植え交流会
昨年7月から上伊那農業協同組合(JA上伊那)の減農薬栽培米の年間予約販売を始めた生活クラブ神奈川の視察団が12日、提携栽培をしている伊那市や宮田村のほ場で田植え交流をした。
田植え交流は4年目。生産者と顔の見える関係を築き、実際の生産を知ることで安心した消費につなげたり、生産者の応援をすることを目的としている。田植えだけでなく、草取り、生き物調査、稲刈りの時にも交流をしている。
来訪した林恵美団長は「生産者自身や生産の苦労を知り、必要最低限の農薬で安心な農産物を提供してもらうことが私たちの目指す関係。そういう生産者が年々増えており心強く感じた」と話していた。
昨年JA上伊那が生活クラブに出荷した減農薬米は約15トン。今年は3倍以上の約50トンを出荷する予定で、生産者も48人から166人となった。
農薬を9成分以内に抑えて栽培するため、慣行の25%ほど農薬使用量が少なく、消費者の評価も高いという。 -
太鼓教室開講
宮田村公民館の太鼓教室が11日夜、村民会館で開講した。園児から大人まで初心者が参加し、宮田太鼓の北原健一さんらが丁寧に指導。7月の祇園祭、みやだ夏祭りに出演を予定しており、10回に渡って稽古を積む。
初めてバチを持つ参加者が大半だったが、「とにかく楽しくみんなで一緒にやろう」と北原さんらが激励。
さっそく口でリズムをとりながら「ドン、ドン、ド、ドン」などと思いっきり叩いた。
もともと宮田太鼓は青少年健全育成と地域活性化を兼ねて10数年前に発足。教室を巣立った人たちが、同太鼓のメンバーになるケースも多い。
この日も教室出身者の中学生と高校生が指導のお手伝い。世代が近いこともあり、初心者の子どもたちを懇切丁寧に教えていた。
引き続き教室参加者も募集している。問い合わせは同公民館85・2314まで。 -
負担分かち合い、女性部存続
河井新部長を選任し、再出発存廃も含め組織のあり方を3年かけて協議してきた宮田村商工会女性部(75人)は、役員任期を内規で3年から2年に軽減。みんなで助け合い活動を続けていこうと、部の存続を決めた。9日夜開いた定時総会で役員任期の変更を承認し、河井啓子さんを新たな部長に選任した。
家庭や仕事を守りながら活動する女性部。役員になれば、さらに対外的な活動も多くなり、負担は大きくなっていた。
女性部の任期は商工会連合会の取り決めで一律3年だが、現在では他地区でも負担軽減のため2年に変更している場合もある。
総会では、部長を退任した林靖子さんは「女性部が存続できる方向につながった」とあいさつ。
河井新部長も「女性部をなくしてはならないと議論してきた。切れかけた糸をもう一度つなぎ直して、みんなで取り組んでいきたい」と、協力を求めた。
来賓の前林善一商工会長は「本会としても全面的な支援を惜しまない」と話し、女性部の存続を歓迎した。
席上、長年功労があった有賀美枝子さん(ウエルアルガ)、三浦サツ子さん(三浦木工)、池田五百子さん(シューズショップ大坂屋)の3人に感謝状を贈った。
新役員は次の皆さん。カッコ内事業所名。
▽部長=河井啓子(河井工器)▽副部長=平澤栄子(ヒラサワ建設)中谷洋子(ナカヤ)▽監査委員=川手昌子(クリンケアヨドバシ)下平あや子(リンデン)▽常任委員=伊東久仁子(イトウ)馬場房江(馬場左官店)春日美恵子(春日金属工業)酒井美代子(白木屋商店)下村ふき子(ダイヤ堂)鈴木初美(トノムラヤ薬局)田中真弓(田中製作所)酒井久美子(宮田衛生社) -
フクロウさんと友達に、宮田小1年の野鳥教室
愛鳥週間が10日から始まったが、宮田村宮田小学校1年生は11日、県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん=駒ヶ根市福岡=を招き「野鳥教室」を開いた。小口さんが保護しているフクロウのヒナを見せてもらい、自然界には弱い鳥から強い鳥まで様々な鳥類が共存していると学習。接することで、命の尊さ、やさしさ、思いやりの気持ちも育んだ。
大型連休中に伊那市新山で保護したフクロウ。羽化後30日ほどのヒナで、間近に見た97人の子どもたちは歓声をあげて喜んだ。
「目がビーズみたいできれい」「おとなしいねぇ」「さわりたい」。感想を口にしながら、目を輝かせた。
「みんなはフクロウと友達になった。これからはもっと多くの野鳥とも友達になって」と小口さん。
学校や家庭の庭に、エサ場をつくってみてと提案し「弱くても強くても、鳥にはいろいろな習性がある。まず静かに観察してみよう」と呼びかけた。
野鳥が落としていった羽毛の標本も展示し、子どもたちが見たり、さわったり。熱心に質問する姿もあった。
予想以上の関心の高さに、小口さんや1年主任の原一彦教諭は「この目の輝きを、もっと引き出していければ」と話していた。 -
クマが感電死?!
宮田村の黒川林道で10日夜、体長1メートルほどのクマが死んでいるのを、停電調査で現場を訪れた中部電力の作業員が発見した。付近の木に登って落ちた際に、電線に接触して感電死した可能性などがあるが、同電力伊那営業所は「クマが直接電柱を登ることはないとみられ、今回のような感電のケースも聞いたことがない」と驚いている。
停電は1分ほどで復旧し、各家庭などへの影響もなかったが、原因はクマの感電によるものと特定。
電柱にある電線の接続部分に、何らかの要因でクマが触れたとみられる。
電柱は8メートルほどの高さで、周囲にはそれよりも高い木々が生い茂っている。
現場には電柱の支柱も斜めに立っているが、11日朝に現場を見た同営業所や村林務係の担当者は「支柱を伝わっていったか、木から落ちたのか断定できないが、感電したことは確か」と話した。
同営業所管内でも、鳥やヘビ、サルなどが電線などに接触するケースが年に1件ほどあるが、クマは前例がないという。
現場は県道脇の新大田切発電所から約1・5キロ入った山中。まわりに人家などはなく一般車両も進入できないが、山菜採りや釣り客の入山はある。
同村内では先月末に、現場から数キロ離れた新田区の養魚場近くで、クマが目撃されている。 -
宮田村で男児水死
9日午後5時50分ごろ、宮田村町三区の会社員宮嶋秀幸さん(34)の長男秀斗君(3つ)が自宅近くの用水路でうつ伏せになって倒れているのを秀斗君を探しに出た祖父が発見。村内の病院に収容したが、午後7時15分、転院先の駒ケ根市内の病院で死亡が確認された。
駒ケ根署の調べによると秀斗君は夕方、姉(5つ)と2人で自宅北側にある用水路で水遊びをしていた。姉が帰った後も1人で水遊びを続けるうち誤って用水路に転落し、流されておぼれたものとみられる。用水路は幅約60センチ、深さ約40センチのU字溝で、水深は約20センチ。流れはかなり速い。 -
ナイターソフト開幕
宮田村ナイターソフトボール会(田中知足会長)は9日夜、宮田球場で開幕式を行った。半年に及ぶリーグ戦には11チームが出場。多くの若手が消防団操法大会の練習で抜ける6月の中断期間には、壮年チーム戦「ますます青春リーグ」を今季も開催する。10月にはトーナメント戦も行い、熱戦を繰り広げる。
開幕式には各チーム、選手が勢揃い。昨季リーグ戦、トーナメント戦の2冠を達成した石沢KSC、リーグ戦準優勝の河原町クラブ、3位のトリケラトプスが優勝旗やトロフィーを返還した。
中越クラブの小田切勝良さんが「村の活性化にもつながるよう、正々堂々と戦う」と選手宣誓。
田中会長も「スポーツ多様化で個人競技の人気が高いが、このようにみんなで集まることができた。互いの親睦を深める良い機会にもしたい」とあいさつした。
始球式に続き、中越クラブとトリケラトプスの対戦で開幕。選手たちは久しぶりの白球の手応えを感じ、プレーを満喫していた。 -
宮田小クラブ発足会
宮田村の宮田小学校は9日、クラブ発足会を開いた。今年度は運動系、文化系あわせて15のクラブを開講。学年、学級の枠を超えて、1年間打ち込む。
クラブは4年生以上の高学年全員が加入。アウトドアやドミノ、ビーズクラフトなど、一風変わったクラブもあり、児童は自由に選択して決めた。
この日は、メンバーが初顔合わせ。女子ばかり23人が入った手芸クラブも全員で自己紹介し、目標や活動内容などを決めていた。 -
駅前周辺整備で研究会設置へ
宮田村のJR宮田駅前周辺の整備活性化で、具体的に議論を進めていこうと研究会を設置することになった。9日夜開いた周辺住民の懇談会で承認。当初は地権者、住民、村の代表者で構成し、段階に応じて規模を拡大したり、専門家などの助言、参加も仰ぐ考えだ。
村は昨年末から関係する住民を対象に懇談会を開いてきたが、この日は住民側からも「より具体的に研究を進めていく必要がある」と意見が出された。
今後早期に発足する予定。同規模の駅前再開発や中心市街地活性化の先進例から学んだり、補助を受けるための対策など、より具体的な検討を進める。
懇談では「先進的にやっている所を視察してみては」「商業に重きを置くのではなく、人口増を主眼に活性化を考えてみては」などの意見も。
出席者は研究会発足を歓迎し「事業化できるよう、研究を進めていきたい」など前向きな声が聞かれた。
同駅前は空洞化が進み、空き家、空き地が目立つ状態に。防災上の課題も浮上するなど、数十年に渡って駅前整備は村の懸案となっている。 -
高速バス国道153号宮田バス停が移転
毎日5路線、上下各30便が停車する宮田村の国道153号宮田バス停が11日、農協Aコープ宮田店前から村役場近くに移転。始発から運用を開始する。上下線ともバスの停車スペースを路側帯に確保。路上停車により、渋滞や事故の懸念もあった駒ヶ根方面の下り線だが、より安全で快適となる。
新たなバス停は伊那方面の上り線が役場前交差点の北、下り線は南にそれぞれ50メートルほど。現在地からは300メートルほど離れている。
移転にともない同バス停までの運行距離が変わってくるが、5路線いずれも乗車運賃の変更はない。
自宅から車で来て高速バスに乗車する人たちには、役場駐車場を利用してもらう。
同バス停は新宿線が上下各16、横浜線が各2、名古屋線が各9、中部国際空港線が各1、大阪線が各2便停車。
多くの利用者があるが、従来の下り線には十分な路側帯がないことから、後続車両の通行を妨げるなどの影響があった。
また、今まで上り線のみだった風雨をしのぐ停留所の屋根も両線に設ける。