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東保育園のひな祭り
宮田村東保育園は桃の節句の3日、ひな祭りの行事に親しんだ。飾りつけたひな人形の前で、歌やリズム体操を元気に披露した。
飯島千恵子園長が、ひな人形の由来などを説明。昔の人たちは、健康で生活できるようにと、人形に思いを込めたと話した。
未満児と年少はリズム体操、年中はうた、年長はペープサートをそれぞれ発表。
おやつの時間にはひなあられも食べて、子どもたちは伝統の行事を心ゆくまで満喫していた。 -
工場の新規進出など助成制度を大幅に優遇見直しへ
企業誘致のアピール材料に宮田村は、村内への新たな工場進出や、既存の村内企業が工場を移設、増設した場合の奨励助成金制度を大幅に見直し、8日開会の村議会3月定例会に商工業振興条例改正案を提出する。現在は課税初年度のみ取得に関係した固定資産税所得額相当分を全額補助しているが、新規進出の場合は最大で5年間助成。手厚い優遇措置で企業誘致を図り、村内企業の活性化も推進する考え。
5年間優遇の対象になるのは、土地、建物、設備に関する取得額が3億円以上で、新規雇用が10人以上期待できる新規進出の工場。
3年目までは取得に関係した固定資産税所得額全額を補助し、土地、建物分については4年目も半額、5年目は25%を助成する。
また、取得額が3000万円以上の場合も、初年度は全額、2年目は75%、3年目は半額を補助する。
村産業建設課は「上伊那全体を調査して、企業進出が目立つ駒ヶ根市や伊那市などと同程度に設定した。企業に来てもらうための条件整備」と説明する。
同じく初年度のみだった村内既存企業の工場移設、増設についても2年から3年間の助成に変更。初年度は関係した固定資産税所得額の全額、2年目は半額、3年目は25%の補助とする。
また、空き工場を取得して再利用した場合の助成を新設。初年度のみの補助となるが「コストをかけずに進出や移転を考える企業ニーズに応える」(同課)制度となる。
店舗、その他の事業所については従来通りの初年度のみの助成だが、より分かりやすい内容に規則変更する。
改正案によると、新制度は05年中に取得した固定資産で06年度の課税台帳に登録されたものから適用する。
宮田村は先月、企業誘致促進連絡会を発足。見直した優遇措置もアピール材料にして、誘致を推進する考え。 -
土地開発公社が積極的な保有地売却に取り組み
宮田村土地開発公社の本年度分の宅地分譲が3月3日現在、3区画で1974年の公社設立以来最低水準にとどまっていることが分かった。3日の公社理事会で報告があり、新年度は保有地の処分を積極的に図るため、民間業者が売買の仲介にあたって契約成立した場合に、・ス成功報酬・スとして手数料を支払うことも申し合わせた。
建物を販売するためにハウスメーカーや建設業者などは、安価で有利な分譲地を客に紹介するケースがあり、同公社にも話しが寄せられる。
今までは客との商談が成立した場合も、手数料などは払っていなかったが、積極的な販売を見通して民間業者とも関係強化を図る。
本年度は公社の債務が多額に及ぶことを指摘する住民意見も考慮に入れ、住宅用地の新規取得、用地造成を凍結。「販売に影響があったことは確か」と公社事務局は説明する。
新年度は手持ちの17区画に加え、区画整理事業が終了する関係で町2区の西原で新たに8区画を宅地分譲。
また中越区東保育園周辺の農地を新年度予算で新規に取得。15区画に宅地造成し、2008年度に販売する。
この日の理事会は、新年度の予算、事業計画を承認。凍結から一転して攻勢に転じる様相だが、理事長を務める清水靖夫村長は「工場誘致を含め、積極的な土地利用に取り組みたい」と説明した。 -
農協と村の理事者らが懇談
上伊那農協と宮田村の理事者懇談会は1日、同農協宮田支所で開いた。発足した村営農組合の機能充実に向けてより連携を密にして、移管事務の円滑な移行なども確認した。
農協側からは征矢福二組合長や村選出の理事ら、村は清水靖夫村長と小林修助役、担当課長らが出席した。
営農組合発足による農地保有化合理化事業の適用により、農地流動化の事務所管が村から農協に移るが、農協側は円滑に移行できるよう村側に協力を要請。村には継続して強い指導体制を発揮してほしいとも求めた。
村側も「今後も農協と行政が一枚岩で村の農政を進めていくことが大切」と認識を示した。
本年度1月末現在の宮田支所の事業実績も報告。さらにAコープ宮田店の増床計画も説明し、理解を求めた。
村の平沢正典産業建設課長は「女性の力など、農業にやりがいを持って取り組んでいる人も多い。ぜひ、支援するためにもAコープ店内の直売スペースをもっと広げてもらえたら」と要望。
農協も「増床後の新しい店舗の特徴として直売を充実させたたい」と答えた。 -
6年1組「青空劇団」が卒業公演に向けて稽古に熱
4年生の時から演劇に取り組んできた宮田村の宮田小学校6年1組「青空劇団」が9日、念願叶って村民会館大ホールで卒業公演を開く。「最高の舞台にしたい」と、本番に向けて稽古に熱が入っている。
演じるのは宮沢賢治の作品をモチーフにした「6年1組とどんぐりと山猫」。全員で舞台道具などをつくり、演出や衣装なども自分たちで考えて決めた。 2日も2時間ほどかけて稽古。せりふまわしや動きなどをチェックした。
4年生の社会科の授業で演じて以来、劇の魅力にはまった子どもたち。昨年には村内の各保育園をまわる・スツアー公演・スも実現させて成功を収めた。
青空劇団にとって、村民会館の大ホールは夢の舞台。最後の最後で実現したが「多くの人に見てもらいたい」と、クラス全体がひとつになって張りきっている。
当日は午後6時半開場で、同7時開演。 -
高速バス停を移転
宮田村のAコープ宮田店の増床などに伴い、隣接する高速バスの宮田バス停が5月中にも村役場北西の国道沿いに移設する。同店の駐車場に無断で車を停めて高速バスを利用していた人も多いとみられるが、増床により駐車スペースが減少することから、対応が迫られていた。
Aコープ宮田店は買い物客用に74台分の駐車場を用意。しかし、自宅から乗ってきた車を同駐車場に止めて、高速バスを利用するケースが多々あった。
「本当は無断でよくないが、農協の厚意で止めさせてもらう状態が現実としてあった」と村産業課。しかし、今年11月完成めどの同店の増床では駐車可能台数が65台分に減少する見込みで、農協側は高速バス目的の利用を遠慮してほしいと申し出ていた。
村は名古屋方面の下り線バス停が路上駐車でたびたび交通渋滞を引き起こしていたことも考慮に入れて、移転を計画。
同店と運行主体の伊那バス、県などと協議し、役場前交差点北側の旧路線バス停に移すと決めた。村費などを使って、東京方面の上り線にあった風雨をしのぐ屋根を移設し、下り線にも新たに屋根を設置する。
新しいバス停は現在の場所から数百メートル北側。村は高速バス利用者に役場駐車場を使ってもらう予定でいる。 -
Aコープ宮田店が増床へ
上伊那農協が宮田村で営業しているAコープ宮田店は既存の店舗面積を1・7倍ほど増床し、7月着工、11月初旬のオープンを目指している。同農協管内では伊那中央店などに次いで最大規模の売場面積。地元農産物の直売コーナーを充実させるなど、地産地消の推進も図る。
店舗面積は現在の165坪から285坪に拡大。惣菜や生鮮も含めあらゆる品目を充実する。また、パック済みで仕入れていた精肉は、同店内で加工販売する予定で、より多彩な商品展開を行う。
なかでも村内の登録農家から持ち込まれる直売コーナーを強化。現在の2倍近い26坪に売場面積を広げ、「顔の見える安全安心な農産物」を求める消費者ニーズに対応する。
「その土地の生産物を販売するのは農協の使命でもある。積極的に地元のものをアピールしていきたい」と同店は説明している。
現在の登録農家は338人。定期的に出品しているのは200人ほどだが、主要な農産物がほぼ全て網羅されているという。
同店の担当者によると、もともとAコープ宮田店は直売主体の商品構成で、発足当初は地元産が5割近くを占めていたという。
現在の店舗は1996年から営業を始め、年間売り上げは4億5千万円ほど。10年ぶりの大幅な改装、増床にかかる事業費は1億1千万円と見込む。
今後は8日午後6時半から農協宮田支所で住民説明会を開く。店舗休業は10月から1カ月間ほど予定するが、テントなどを使って一部商品の販売は継続する考え。 -
ミニデイでひな人形づくり
宮田村の社会福祉協議会が各地区で開くミニデイサービスは、3日の桃の節句を前に、粘土を使ったひな人形づくりに励んでいる。
1日は町2区のミニデイがあり、8人の高齢者が童心に返って人形を工作した。
紙粘土に絵の具を混ぜて着物をつくる。マジックで顔の表情を描き、ひな壇飾りも工夫を凝らして完成した。
「昔はこんなに良い粘土じゃなかったけど、遊んだもんだ」とみんな大喜び。かわいらしい人形の出来映えにも満足していた。
ミニデイでは、手先の運動として、年に3、4回ほど工作を取りいれている。 -
6年3組が議場見学で、鋭い質問も
「村民会館を建設する時に議会ではどんな話し合いをしたんですか?」‐。宮田村宮田小学校6年3組は1日、役場内にある村議会の議場を見学した。議員さながらの鋭い質問を議会事務局にぶつける光景も。議会の役割と村政運営の仕組みについて理解を深めた。
めったに入れない議場に子どもたちは興味津々。議長席や理事者席、議員席に座る許可を得ると、さっそくイスの感触を味わった。
ある男子児童は「村長さんのイスは、どうして他の座席と違うんですか?」と質問。
矢田典和議会事務局長は、議員も真っ青のストレートな質問に少し戸惑いながらも「村長は選挙で選ばれた特別な人。他の職員は役場に勤めている人なので区別してあります」と答えた。
6年3組は村民会館が建設された背景を題材に、自分たちの生活と政治のつながりを学習。議会がどのような役割を果たしているのか理解を深めようと、議場を訪れた。
ある女子は村民会館建設時の議会が担った役割について質問。矢田局長は「特別委員会を設けて村民会館の建設に関するあらゆる事柄を検討し、本会議で建設を認める議決をしました」と説明した。
村民の暮らしを豊かにするために話し合う議会の役割。矢田局長は「だからこそ村民の代表である12人の議員は、無責任な発言はできない。自分の発言や行動に責任を持って村のことを決めなければならないのです」と付け加えた。 -
真心こめた竹製の杖と、まごの手、どうぞ
宮田村町3区の湯澤一人さん(70)は手作りした竹製の杖(つえ)や、まごの手を村に寄贈。老人福祉センターなどで希望者に配っており、好評を得ている。
若いころに大工修行の経験もある湯澤さん。退職後に趣味で木工や竹細工を始めた。「何かお役に立てれば」と、昨年には村の福祉交流施設に手製の火ばちなども贈っている。
杖やまごの手は数十本用意したが、使い勝手なども考慮に入れた優れた出来映え。村住民福祉課は「このように協力してくれるのは本当にありがたい」と喜ぶ。
杖もまごの手も数に限りがあるが、リハビリ教室や高齢者の訪問時などにも希望者に配る予定。湯澤さんは「喜んでくれりゃ、それだけうれしい」と話している。 -
本場中国の餃子つくって隣近所が交流
宮田村中越区2班は26日、水餃子づくりに挑戦した。中国黒龍江省から6年前に同班に嫁いできた橋倉貴久江さんが講師。本場の味にふれながら、13世帯の隣近所がさらに絆を深めた。
以前から「橋倉さんに教わりたい」と声があり、生活班(久保田津多江班長)の呼びかけでようやく実現。子どもから大人まで24人が参加した。
橋倉さんの慣れた手つきに参加者は感心しきり。それにならって、皮をのばしたり、具を入れて包んだり、みんなで挑戦した。
餃子の他に肉まんも調理。出来たてのアツアツをさっそく食べて、にぎやかにふれあっていた。
ある男性は「中国では餃子が主食と聞いていたが、本当に食べごたえがある。今後も機会を持って、色々なことを教わりたい」と話していた。 -
地すべりで1戸が自主避難
宮田村町3区で地すべりが発生した。土砂の流出など実被害は出ていないが、家屋への影響が懸念される1世帯が28日夕方までに自主避難。村は近くの村道を通行止めにして警戒している。
現場は駒が原と呼ばれる段丘の下。、高さ3メートル、幅8メートルほどのコンクリートで固めてある斜面が押し出される状態になっている。
関係者によると、現場は今から30年ほど前に民間業者が斜面を削って宅地造成。今回以外にも、家屋には影響がなかったが、小規模な地すべりが発生している。現場に隣接する段丘下には住宅が4戸ある。 -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は28日、06年第1回定例会を開き、06年度一般会計予算案、06年度昭和伊南総合病院事業会計予算案など議案9件を原案通り可決して閉会した。
06年度一般会計予算は総額17億8580万円で、前年度当初比1億1790万円(7・1%)増。歳出では消防本部・北消防署建設事業費として1億6640万円を計上した。同事業は総額6億3540万円の予算で06年度から08年度にかけて実施する計画。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として61億6170万円(前年比3100万円、0・5%増)事業費用として62億6610万円(同9540万円、1・5%増)をそれぞれ見込んだ。 -
警察に届け出ず 生徒の持ち出し6日後に判明
宮田村の宮田中学校(新津吉明校長)で昨年12月、毒劇物法で劇物に指定される4点の薬品が複数の生徒によって校外へ持ち出されていたことが分かった。6日後に生徒の保護者が警察に通報するまで、校長は事実関係を知らず、結果的に警察への届けがなかった。生徒の好奇心で悪用はなかったが「安全管理と報告体制を見直し、再発防止に努める」と同校長は話している。
持ち出されたのは、10%に希釈した塩酸500ミリリットル、硫酸銅、水酸化カリウム各250グラム、硫酸490ミリリットルの劇物4点。12月20日午後、薬品室からなくなっていた。
理科の担当教諭が紛失に気付いて探したが、校長に報告せず、劇物指定の薬品が紛失や盗難にあった場合に法律で義務付けられている警察や保健所への通報をしなかった。
事実関係が判明したのは同26日になってから。自宅に不審な薬品があることに気づいた一人の生徒の保護者が村の駐在所へ通報したことから分かった。
同校によると、普段は薬品庫に劇物は保管されているが、その日は理科の実験のために薬品室の台の上に置かれていた。4点の薬品を使った実験で興味を持った複数の生徒が、「同じ実験をしたくなった」と好奇心で持ち出した。
理科室に隣接する薬品室、薬品庫は通常利用時以外は施錠してあるが新津校長は「当日は変則日課で校内が色々な雑務に追われ、管理がおろそかになってしまった」と説明。連絡体制の不備についても「認識が甘い点もあった」としている。 -
宮田駅前に居酒屋「純酒楽」が開店
宮田村のJR宮田駅前に3月1日、居酒屋純酒楽(じゅんしゅらく)が開店する。和モダンの瀟洒な店内ながら、一品料理やつまみは全て680円が上限と低価格。店長こだわりの緑茶やジャスミン茶の焼酎など、ドリンク類も多彩だ。
東京や横浜の和食料理店で修行を積んだ経験を持つ店長の酒井修さん。自慢の料理をリーズナブルに提供する。
ドリンクも日本酒、焼酎から、飲めない人のソフトドリンクまで豊富。宮田村特産のとうふの豆乳を使ったカクテルなども用意する。
お茶の焼酎は店長こだわりの一品で、上伊那周辺ではめったに味わえない珍品だ。
店内はテーブル、こあがり、座席、カウンターがあり43席。小人数から宴会まで多様に対応する。
開店は午後6時で日曜が定休日。オープン当日は午後7時の開店となる。
問い合わせなどは同店84・1070まで。 -
「アンサンブル信州in宮田」定期演奏会
「アンサンブル信州in宮田」は26日、第4回定期演奏会を宮田村の村民会館で開いた。午後2時から「子どものためのコンサート」を、午後6時から「室内楽の夕べ」を開き、集まった聴衆に一流のアンサンブルを披露した。メンバーはアンサンブル創設者でビオラ奏者の兎束俊之さん、バイオリンの齋藤真知亜さんと浅井万寿美さん、ピアノの石井克典さん、チェロのドミトリー・V・フェイギンさん(ロシア)の5人。
「子どものためのコンサート」のステージに登場した5人はバッハ、ブラームス、モーツァルトなどの名曲を次々に演奏=写真。曲の合間には、手にした楽器についてユーモアを交えながら楽しく解説した。集まった小中学生や保護者らは、めったに生で聞けない一流の演奏の音色にうっとりした表情で聴き入っていた。 -
地区営農組合設立総会
26日夜、宮田村の中越、大久保両地区でそれぞれ地区営農組合の設立総会があった。一村を一農場とする考え方が特徴の「宮田方式」と呼ばれる集団営農を再編して1月に発足した村営農組合の下部組織として、今後地域に密着した実践的な活動をしていく。
中越と大久保の各集落センターでそれぞれ行われた総会には組合員ら約40人ずつが出席。規約と正副組合長ら役員人事の提案を受け、全会一致で可決・承認した。新谷組合長(中越)、小田切組合長(大久保)は「皆さんの協力でより良い農業づくりを推進していきたい」などとあいさつした。
新役員は次の皆さん。
◇中越▽組合長=新谷清人▽副組合長=小田切暢明(営農企画・土地利用部長)片桐美義(機械・労働調整部長)▽会計=小田切正義、日向一男▽監事=橋倉糧司、久保田瑞穂
◇大久保▽組合長=小田切島数▽副組合長=小松芳美(営農企画・土地利用部長)小田切忠(機械・労働調整部長)▽監事=伊藤千春、赤羽孝志▽会計=小松俊治 -
リトミック教室開講
宮田村公民館は24日、就園前の乳幼児親子を対象に楽しみながらリズム感を養う「リトミック教室」を開講した。約30組が参加。親子一緒に、音楽にあわせて体を動かした。月2回の講座で、8月まで計12回開く。
大原区の滝沢智恵子さんら、音楽指導者でつくる宮田ミュージックサークルのメンバーが指導。音楽にあわせて乳幼児でも気軽にできる体操を教えた。
ピアノのリズムにあわせて、手足を動かす。時にゆっくりと、時にはダイナミックに。手拍子打ったり、ステップ踏んで跳びあがったりもした。
リズムに乗った親子はみんな満面の笑顔。心地良い汗を流した合間には、会話や遊びも弾み、交流の輪も広げていた。 -
駅前周辺の整備活性化で2回目の懇談
村と地権者が昨年末に話し合いの機会を持って動き始めた宮田村のJR宮田駅前周辺の整備活性化について23日夜、当面関係する住民も含めた懇談会が開かれた。村は地権者、住民一体となり今後のあり方を考えたいと説明。出席者の多くは「痛みも分けあわないと話しは進まない」と認識を示し、継続して協議することになった。
地権者と住民15人ほどが出席。清水靖夫村長は「皆さんの気持ちが1本にならないと、具体的にならない」と説明した。
対象となる駅東側の大部分の土地を所有する2人の地権者は、再整備活性化に向けて前向きな姿勢を示した。
実際に該当地域に住む住民からは、一帯の空き家が今後ますます増える状況だと指摘も。「商売している人、住んでいる人お互いに犠牲にならないような形ができたら、いい整備ができると思う」と意見もあった。
「ある程度行政主導で考えを提示してもらうことも必要」「誰がリーダーや窓口になって話しを進めていくのか」などの声もあり、次回以降さらに煮詰めていくことに。
「再開発するための国や県の補助について、具体的に示してほしい」と要望もあり、村は次回までに利用できそうな補助事業を提示するとも答えた。
同駅前は空洞化が進み、空き家、空き地が目立ち、防災上の課題も浮上。1993年の調査では、村民の多くが何らかの駅前整備が必要と答えている。 -
子どもの安全見守り隊意見交換
宮田村の住民有志が隊員となり昨春発足した「子どもの安全見守り隊」は22日夜、意見交換会を開いた。登下校時を中心に展開しているパトロールの状況を報告。村民ぐるみで協力し、不審者が地域に入らない雰囲気をつくりだそうと話し合った。
同隊は村教育委員会の呼びかけで発足。当初100人だった隊員は、小学校保護者なども積極的に参加し、現在は175人にまで増えている。
意見交換で町1区の男性は、散歩をかねたパトロール中に、積極的に子どもたちにあいさつしていると報告。
初めは返答がなかったが「そのうちにあいさつが返ってくるようになった。本当に気持ちがいい」と話した。
新井洋一教育長は「不審者に間違われると思って遠慮している人も多いはず。間違われてもいい。遠慮せずにどんどん声をかけてほしい」と呼びかけた。
中越区の男性は、人通りが少ない林や竹やぶの周囲にも気を配り巡回していると説明。
大原区の男性は「区でも隊員を増やそうと考えている。不審者が入りこめない地域の雰囲気をつくりたい」と話した。
歩道の除雪や交通マナーにも話しが及び、大人がすべきことを見つめ直した。
村教委は新たな隊員を募集中。新年度からは名札に加えて腕章も全隊員に貸与する。
「パトロール中」を記すマグネット式のステッカーを、公用車や村内企業の営業車両に貼り、業務中も子どもの安全に目を光らす。
安全見守り隊に関する問い合わせは村教委85・2314まで。 -
対面方式、項目ごとの一般質問6月めどに実施
宮田村議会は22日に全員協議会を開き、定例会一般質問で議員と理事者らが向き合って質疑する「対面方式」を6月定例会をめどに実施すると決めた。
従来の同議会の一般質問は、議員が登壇し、理事者側に背を向けて傍聴席にむかって発言するスタイル。理事者と向き合わないのは不自然との意見が挙がっていた。
また、議員が事前に通告した項目全てを質問した後に、理事者ら村側が答弁する一括質疑の方式も変更。
項目ごとの質疑となり、1項目3回までの質問を認め、1人当たりの全質問時間は40分と新たに制限時間も設ける。
いずれの変更も将来的な「1問1答」方式の実現を見据えたものだが、より一層質問内容のレベルも問われることになる。
この日は、特別職報酬審議会が答申した新年度の議員給与を条例規定額から5%減額する案についても説明があり、異論などはなかった。 -
マツ枯れが急激に拡大
松くい虫侵入の恐れで、緊急対応へ伊那市で松くい虫の被害が確認されたことなどを受け、隣接する宮田村は緊急に対応策に乗り出した。同村内では松くい虫被害が確認されていないが、天竜川に近い地域を中心にマツ枯れが急激に拡大。村は「松くい虫が村内に侵入している可能性も高い」とみており、現在枯れた木の検体を県で調べている。
宮田村が1月末に実施した調査によると、66本のマツ枯れを確認。昨春の調査では20本しか確認しておらず、急激に進行したとみられる。
一方で、前回調査の枯れ木からは松くい虫が確認されておらず、マツ枯れ拡大の原因が松くい虫かどうかは特定できていない。
松くい虫は天竜川沿いを北上する形で、近年は駒ヶ根市にまで被害が拡大。伊那市で確認されたことで、駒ヶ根市に挟まれた宮田村も極めて・スクロ・スに近い状態となっている。
1月に実施した枯れ木の検体結果が3月には分かる見通しだが、村は松くい虫対策の組織を再構築。21日夜には関係者らで森林整備推進協議会(黒河内勇雄会長)を急きょ立ち上げ、対応を図っていくことになった。
松くい虫被害は標高800メートル以下で拡大する恐れがあり、宮田村内で対象となる松林の面積は約50ヘクタールに及ぶ。
被害拡大を防ぐには決め手もなく、多額の費用もかかるが、平沢正典産業建設課長は「関係各所と協力しながら、拡大防止に努めたい」と話す。 -
つどいの広場6月に開設へ
宮田村は子育て支援対策として、6月をめどに町2区のなかなかふれあいセンターにつどいの広場(仮称)を新設する。乳幼児とその親を利用対象に、交流を深める場所として提供。村は外部委託で専門職員を常駐させ、相談業務も取り扱う。新年度予算案に委託費や施設改修費などで263万円を盛った。
村内では若い母親らの要望もあり、一昨年8月に新田区の文化会館の一室を開放して「親子ふれあいの部屋」を開設。母親サークルなどが自主的に管理運営してきたが、専門職員はいなかった。
村住民福祉課は「育児相談など今までも機会は設けてきたが、より気軽に相談してもらえると思う」と説明。広場は平日の午前9時半から午後4時を予定するが、勤めている母親も考慮して柔軟に対応していく考え。
現在、健康診断などを通じて母親にアンケート調査を実施。望んでいるサービスなどニーズ動向の把握を進めている。
なかなかふれあいセンターでは現在、村の委託で福祉法人が福祉作業所を運営。新年度から指定管理者に移って事業を継続する見通しだが、村はつどいの広場の運営委託も含めて話しを進めている。 -
宮田村新年度の一般会計当初予算は0・2%増の32億9千万円
宮田村は22日、総額32億9500万円の2006年度一般会計当初予算案を発表。社会補償関連への繰り出しなどで、前年度当初に比べ0・2%増えた。県単農道、老朽化で更新する防災行政無線など一部を除き、大型事業は引き続き凍結。厳しい予算のなかで、つどいの広場の開設、乳幼児の医療給付対象引き上げなど、子育て支援に重点配分した。
歳入は村税が前年度当初比8・7%増の11億9千万円。そのうち村内企業の業績好調を見込み、法人税は同33・3%増の2億4千万円とした。個人を含めた村民税全体でも同21・8%増の5億8千万円。
一方で地方交付税は、村税の伸びによる減額や国の抑制策などを見通して、同9・9%減の8億6千万円。
預貯金にあたる基金からの繰り入れは8300万円。基金残高は2億100万円ほどになる見込みだ。
歳出のうち人件費は同4・3%減の7億8500万円。本年度末の退職者を考慮し、職員給料の5%減額継続を前提に見込んだ。
借金返済に充てる公債費は同0・6%増の6億1300万円。ただ、06年度が償還のピークとみられる。
社会保障関連で、介護保険特別会計へ前年に比べ約1800万円増の7900万円、老人保険特別会計へ約1200万円増の5500万円それぞれ繰り出し、予算規模がふくらむ要因となった。 -
村選管委員長が総務大臣表彰
宮田村選挙管理委員長の山田豊さん(76)=町3区=が、若者の選挙意識向上や公平公正な選挙執行の功績が認められ、総務大臣表彰を受けた。21日に長野市で伝達式があり「周囲の協力あってこそ。県知事選も控えており、今後も若者への呼びかけや公正な執行に取り組みたい」と話した。
1991年12月から同選管委員で、98年11月からは委員長を務め2期目。
特に若者世代の選挙への関心を高めようと尽力し、毎年村の成人式に出席して啓発。携帯電話を活用した投票など独自のアイデアも提案するなど、地道だが積極的な取り組みが目立つ。
また、3年前の県議選では「一票差問題」の矢面に立ったが、村選管トップとして毅然とした態度を貫いた。
「投開票は一票として間違ってはならない。不明票を絶対に持ち帰り票にはさせない」という信念を貫き、選挙執行にあたる。
22日は村役場を訪れて清水靖夫村長に受賞を報告。「選挙は自分の国の将来を決める。人生で100回ほど投票機会があるといわれるが、せめて全員が8割打者になってもらえれば」とも話した。 -
職員提案制度導入へ
宮田村は4月から、行政改革の一環として職員提案制度を導入する。事業の効率化から村民サービス向上などまで、職員に自由に提案してもらう。良い発想には報奨金を用意し、積極的に採用。職員のやる気を喚起しながら、村政運営の活性化につなげる考え。
報奨金の費用として新年度当初予算案に5万5千円を計上。優秀賞には1万円、優良賞は5千円、奨励賞には3千円を出す。提案は随時募集して、理事者と課長、総務関係係長らが審査する。
町村規模で報奨金を設ける例は珍しいが、村総務課は「職員の発想を積極的に掘り起こすことも考慮に入れた」と説明する。
入賞するなどした提案については、広報などを通じて住民にも発表する方針。 -
新年度当初予算にみる主な新規、継続事業
宮田村が22日に発表した2006年度一般会計当初予算案は、子育てと協働を基調にした編成に。ゼロ予算事業として、役場職員と住民がともに汗を流す事業も盛り込んだ。大型事業は抑制したが、防災行政無線のデジタル化、継続事業の県単農道建設負担金、広域農道交差点改良などで普通建設事業費は前年当初比で19・3%増えた。主な新規、継続事業は次の通り、カッコ内は事業費。
【子育て】相談機能も持たせたつどいの広場を開設(263万円)▽乳幼児福祉医療給付の対象小学1年生まで引き上げ(1893万円)
【教育】前年度は半日分の賃金で対応した宮田小学校図書館司書を3年ぶりに全日採用に変更(163万円)▽宮田小学校の日本語教室、小人数学習継続(259万円)▽村費による宮田中学校の講師配置を継続(255万円)
【地域基盤整備】大田切の県単農道事業費負担金(6625万円)▽西原土地区画整理事業、新年度で終了(3381万円)▽広域農道北割交差点改良。右折レーンと歩道設置(2590万円)
【防災】防災行政無線デジタル化(8110万円)▽消防団各部に3個づつ計42個のアスベスト対策マスク配備(29万円)▽救急時の心肺そせいに使う半自動除細動器1台導入(44万円)▽19年経過し、老朽化した消防司令車を更新(260万円)
【地域振興】住宅リフォーム補助(150万円)▽みやだ夏祭り経費(300万円)
【生涯学習】人権教育推進事業(35万円)
【ゼロ予算事業】新田区のこもれ陽の径(遊歩道)の改修。材料費のみ予算化し、作業は役場職員と住民有志で協力(50万円) -
乳幼児福祉医療費給付小学1年まで引き上げ
宮田村は新年度から、乳幼児の福祉医療費給付の対象を独自に現行の就学前から小学1年生に引き上げる。一方で、敬老祝い金や寝たきり老人の介護家族に支給する介護慰労金、障害者への福祉手当てを減額。福祉分野でも・ス明暗・スが分かれた。22日発表の新年度当初予算案で分かった。
医療費の自己負担分を公費で補てんする福祉医療費給付。入院、通院ともに対象となる。県費を含む総額は1893万円で、そのうち村の単独経費は919万円。
また、保育料軽減策については新年度予算案に盛りこんでいないが、他市町村の動向も考慮しながら、次年度以降検討していく。
対して、減額対象となるのが高齢者や障害者関係の補助金。介護慰労金は介護度3が月額で現行より4千円減の8千円、介護度4が7千円減の1万円、介護度5が4千円減の1万3千円となる。
障害のレベルや収入などに応じて支給額が3段階に分かれる福祉手当についても、それぞれ月額4千円から6千円を一律千円減額する。
80歳以上に年1回支給する敬老祝い金は84歳までが現行から千円減の2千円、85歳から99歳が2千円減の3千円。100歳以上は現行通り3万円。 -
軽度発達障害児の接し方理解深める
男女協働参画に取り組む宮田村のグループ「四季の会」は20日、軽度発達障害児の接し方、育て方について理解を深める講演会を村民会館で開いた。参加した約60人は、叱ったり、ほめたりする方法やタイミングが重要であると学び、意思疎通も模擬体験。父親の存在の大きさも知り、夫婦の役割について理解を深めた。
県立子ども病院の言語聴能士・日詰正文さんを講師に、参加者は3人1組に分かれて発達障害児の行動を体感。自分自身が子どもや親、それをみつめる傍観者になって、それぞれの気持ちを見つめた。
衝動的になったり、同じ行動を繰り返す子どもたちの接し方について「今どうしたら良いのか焦点が分からない。ブレーキがかけられず困っているだけ」と日詰さん。
「いけないことは、いけないと叱って本人に理解させる。タイミングを見計らって上手に止めてあげることが、信頼感にもなる」と続けた。
また、男子が特に多い自閉症について「子どもは父親をモデルにして見ている」と説明。母親だけでなく、父親がどのように接するかが大切になるとも伝えた。 -
認定農業者と村議会産業建設委員会の懇談
宮田村の認定農業者協議会(小林壮之助会長)と村議会産業建設委員会(牧田茂成委員長)の懇談会は20日夜、JA上伊那宮田支所で開いた。認定農業者の拡充を担い手育成と重ね合わせながら、発足した営農組合で主体的に取り組むべきなど意見。農業振興を進めるなかで、認定農業者の位置づけについて話し合った。
村内の認定農業者は14人。いずれも有利な制度資金の融資を受けるために認定を受けたが、新たな認定者は2001年以降出ていない。
懇談では「制度資金以外にメリットがないから、認定農業者が増えない」と指摘。一方で「(協議会の活動を通して)他の品目を栽培している農家と交流でき、理解も深められた」と意見も挙がった。
認定基準を緩和するなど、もっと多くの農業者が参加できるシステムにしていくべきなどの提案も。議会側からも優遇措置など行政支援を検討すべきなどの声もあった。
また、2007年からの国の新たな農業政策で担い手確保を重要視している点にもふれ、「営農組合の事業のなかで、担い手と一体的に認定農業者を育てていく必要がある」と共通認識も示した。