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戦争体験記録集「平和へのいのり」を副読本にと、市内各校に配本
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駒ケ根市立博物館(小川清美館長)は10日、3月発刊した戦争体験記録集「平和へのいのり」を市内の2中学校、5小学校に合計200冊を配布した。
このうち、赤穂中学校(杉田純治校長)には、小川館長や博物館職員ら3人が訪れ、「授業などで副読本や資料として活用を」と、図書委員会の春日直也委員長らに80冊を手渡した=写真。
杉田校長は「身近なみなさんの戦争体験を知ることは大切。社会科や総合学習で使わせていただく」。春日委員長は「駒ケ根市の方の戦争体験を平和学習に役立てたい」と話していた。
「平和へのいのり」は、戦争を知らない次世代に悲惨な戦争の記憶と、平和への祈りを伝える記録集。「太平洋戦争のあらまし」「戦争体験者十九人の証言」「十六人からの寄稿」「写真と資料」の4章からなる。現在、市博物館で販売している。1冊千円。 -
母子生活自立支援講演会
母子家庭親子に自立的な生活をおくる足がかりにしてもらおう竏窒ニ6日、「母子生活自立支援講演会」が駒ケ根市の文化センターであった。上伊那、諏訪、飯田地区の88人が参加。県看護大学で母性看護学講座を担当する清水嘉子教授の講演会などがあり、母と子が一緒に自立的な生活を送っていくうえで、心得るべきことなどを学んだ=写真。
母子家庭が急増する中、同講演会は県の委託事業として県母子寡婦福祉連合会が昨年から始めた。昨年は北信地区で開催したが、今年は南信で開催することとなり、地元地区の駒ケ根市母子寡婦福祉会と一緒に企画した。
講演会で清水さんは、今の子育ての傾向について説明。子どもを1、2人しか産まない人が増えた結果、「母親の中には“良い子に育てなければならない”というプレッシャーを感じる人が多い」と指摘。一方で子育てだけでは満たされず、仕事をしたいと考える人が多いことを示した。
しかし、実際子育ての中で幸せを感じる場面もあり、「子育ては大変なことだらけだが、たった一つ良いことがあればそれで幸せになれる。それを大切にしてほしい」とした。
また、子どもや親の介護など、他者の世話を担う女性の役割について触れ、「人の世話をするということは、その人自身が成長するという意義のあること。これがまさに女性が生きるということに通じる」とし、その関係の重要性を語った。 -
駒ケ根市教育委員会、幼年教育研究会で愛着障害を学ぶ
駒ケ根市教育委員会は7日、幼児幼年教育研修会を赤穂公民館で開いた。保育園・幼稚園の年長園児の担任、小学校1、2年生の担任など約60人が参加。同市の保育カウンセラーで臨床心理士の清水多加志さんを迎え、虐待などにより、子どもたちに現れる症状の一つ、愛着障害について学んだ=写真。
同研究会は子どもの成長に大きな影響を与える幼児期、幼年期のスタッフに同じ意識を持って取り組んでもらうことなどを目的として毎年テーマを換えて開催している。
今回のテーマは「愛着障害とその連鎖」。清水さんは虐待を受けた子どもは本来なら親から学習する絶対的な安心感や信頼感を学ぶことができず、約束を守れなかったり、遊べないなど、当たり前のことができないことを説明。また、小さいころから愛情を与えられた経験がないため、きりがない要求をするなどの症状があることを示した。
また、そうした子どもが親になった場合、子どもに対してどう接したらよいか分からず、結局は虐待の連鎖が生じてしまうことを指摘。そのため、親に対しても個人として認めてあげ、話を聞いてあげるなどといった対応の中で幼いころに形成できなかった「愛着」を少しずつ学んでもらい、子どもには「自分は無条件で愛されている存在なんだ」と実感を持たせてあげられるよう、接していくことが重要であることを示した。
また「幼児期に得られなかった愛着は二度と得ることはできないが、愛着は成長に合わせて形を変え、生涯存続していくもの。その年齢に合わせた形で獲得するチャンスはあると思う」と語った。 -
駒ケ根市職員共済組合が四川・ミャンマー災害義援金を集める
駒ケ根市職員共済組合(組合長・清水亀千代副市長、280人)は8日、大地震とサイクロンの発生で甚大な被害が発生した中国四川省とミャンマーの人たちのために集めた義援金14万8593円を、日本赤十字社県支部駒ケ根地区の会長である杉本幸治市長を通じて寄付した=写真。
災害の発生後、日本赤十字社では各自治体に義援金の呼びかけなどをしているが、同市では「職員も一住民として協力しよう」と、先月9日から30日までの間に義援金を募集。は組合員だけでなく、嘱託、臨時職員なども募金に応じてくれた。
現在、宮城県、岩手県で発生した地震被災者に向けた義援金も集めており、こちらも杉本会長を通じて日本赤十字社へ寄付する。 -
通学区一部変更検討委員会、下平区については通学区変更の方針固める
駒ケ根市の中学校通学区一部変更検討委員会(委員長・堀内修身下平区長)は8日夜、2回目の会合を開き、市教育委員会のたたき台で通学する中学校を赤穂から東へ変更するとされた地区の一つに名前が挙がっている下平区で、通学区変更を進めるよう、議論をつめていくことを確認した。同区のは変更対象地区の中でも東中学校に最も近く「早急に進めてほしい」という要望も多かった。一方、区、PTAとも通学区変更に消極的な姿勢を見せた町二区、三区、四区については、通学路整備などの具体案や、児童らの中学校見学での感想を踏まえながら、次回再検討する。実施時期についても意見が二分し、議論を次回に持ち越した。
◇ ◇
今回は各委員が、それぞれの所属する団体で集約した意見の結果を報告。それぞれ通学区変更の必要性は認めながらも、竜東と竜西でそれぞれ異なる見解を示した。
竜西地区で通学区変更の対象となる赤穂東小PTAは「通学路環境の整備計画などが具体的に示されていない中、来年4月からの変更では期間が短かすぎる。受け入れがたい」とし、当面は現在の指定校変更で東中の生徒を確保すべきとした。また、関係区の町二、三、四区も「来年度実施では問題点が解決されないのでは」などといった声が挙がった。
一方、竜東地区では「単級化は避けたい」という思いから、区、PTAとも来年4月からの通学区一部変更を要望。立場の違いが明確になった。
市教委では、下平地区の児童が東中に通うようになった場合、赤穂中の大規模化と東中の小規模化は若干緩和されるが、同地区だけでは2017年度から再び東中で単級が生じると予測しており、下平区のほか、町二区8町内、13町内、町三区飯坂第2、町四区第6の通学区を変更する案を示している。
児童らの中学校見学会は今月中に開く。 -
栖林寺本堂のかやぶき屋根の吹き替え完了を祝う
老朽化に伴ない、やぶき屋根の一部でふき替え工事していた駒ケ根市東伊那の栖林寺で8日、しゅん工式があった。檀家や工事関係者など約15人が出席し、完成した屋根を見学するとともに無事に完了したことを祝った=写真。
今回ふき替えした部分は北東隅の北側4間、東側2間半。工事は5月27日から始め、約1カ月ほどで完成。引き渡しとなった。
ふき替え工事は過去10年以上、行われいなかったが、東伊那地区を中心とする檀家79戸に賛同を得て、総事業費約550万円をかけて実施した。
総代会長の小池吉雄さん(77)=東伊那栗林=は「檀家のみなさんの協力があって、こういう仕事が成し遂げられた。寺の風情を守るためにも、かやぶき屋根は大切。そういう風情を大切にしていきたい」と話していた。
今では少なくなったかやぶき屋根を守り続けている同寺が建立されたのは約400年前。曹洞宗の寺院で、現在は宮田村真慶寺の赤尾義道住職が同寺の住職を兼務している。樹齢400年と言われるシダレザクラと中央アルプスを一望できる高台にあり、写真家の撮影スポットとしても有名になっている。 -
東伊那小1年生が牧野さんの無農薬田んぼで水生生物を採集
駒ケ根市東伊那小学校の1年生26人が7日、地元農家・牧野郁生さん(48)の田んぼを訪れ、水生生物を採集した=写真。
今年1年生は、地元の川や田んぼに住む生き物を集めた水族館をつくろう竏窒ニ、取り組んでおり、これまでに川に住むフナやドジョウなどを集めてきた。 今回は田んぼの生き物を採集することになり、牧野さんの田んぼを訪れた。
農薬や化学肥料を一切使っていない牧野さんの田んぼには、今ではあまり見られなくなったゲンゴロウやコオイムシなども元気よく泳いでおり、児童らは「ゲンゴウロウだ!網を貸して」「カエルは飼えないからかわいそう。逃がしてあげて」などと話ながら、夢中でさまざまな生き物を集めていた。
担任の日岐敏明教諭は「人間とは別世界ので生活する生き物が、それぞれどういう環境で生きているかを知るとともに、生き物の生死に触れることで命の大切さ学んでもらえれば」と話していた。
今後は、完成した水族館を公民館などで披露することも検討している。 -
駒ケ根ベンチャーズコンサート
駒ケ根市近郊のアマチュアオヤジバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は5日夜、第6回コンサート「夏だ!エレキだ!駒ケ根ベンチャーズコンサート」を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。60年代に世界中でエレキブームを巻き起こした米国バンド「ベンチャーズ」の曲を中心に、クラシックや歌謡曲、民謡をアレンジした曲なども加えた約30曲を演奏。集まった約300人の聴衆に懐かしい「テケテケ…」サウンドをたっぷりと聴かせた。観衆は手拍子を取ったり体を揺らしたりしてリズムに乗りながら、大音量の迫力ある演奏を楽しんでいた。
同バンドは02年、高校の同級生らが厄年を機に結成。毎年夏に単独コンサートを開いてきたほか、各地のイベントなどにも出演する「売れっ子バンド」。現在はキーボードを加えた6人編成で活動している。 -
ねずみ川愛護会がねずみ川の河川清掃実施
駒ケ根市北割二区、中割区でつくる「ねずみ川愛護会」(会長・宮下治北割二区区長)が6日、赤穂地区の中心を流れる「ねずみ川」の約4キロ区間で、草刈りとごみ拾いを展開した。作業には両区の約70人が参加。河原の草をビーバーで刈り取るなどして、汗を流した=写真。
作業は出水の時期に合わせて40年以上続いている。この日は、北割二区がやまびこ橋から、中割区が勇心橋からそれぞれ作業を開始。夏の日差しを浴びた河原の草は人の身長を超えるほど丈が高くなっていたが、作業を進めるにつれ、もとのねずみ川が姿を現した。
宮下会長(60)は「昔は両区の間で水争いもあったらしいが、今はこうした活動にともに取り組む中で、親ぼくを深めている。安全性を保ちながら、水に親しみの持てる河川環境を作りたい。また、こうした活動が防災への啓発にもなれば」と話していた。 -
・ウォースペイント杯第3回ミニバスケットボール大会
上下伊那のミニバスケットボール教室が集う「ウォースペイント杯第3回ミニバスケットボール大会」が6日、駒ケ根市の社会体育館などであった。男子14チームm女子23チームが出場し、3ブロックのトーナメント戦を展開=写真。結果、女子の第1ブロックでは伊那ミニバスケットボール教室が、第2ブロックではアストラム伊那がそれぞれ優勝し、実力を見せつけた。
飯田市に本社を置く総合リフォーム会社「ウォースペイント」の協力で実現した同大会は3年目。
女子第1ブロックは、上伊那でも現在トップクラスの実力を持つ伊那が、ほかのチームを引き離して優勝。準優勝の箕輪健全も決勝戦で伊那に7点差まで迫り、健闘を見せた。
女子第2ブロックの決勝では、下伊那の強豪松川と上伊那のアストラム伊那が対戦。アストラム伊那は松川に圧倒的な強さを見せ付け、59対22で優勝を勝ち取った。
男子ブロックは松川が優勝。決勝戦で戦った箕輪は39対23と松川に引き離されたものの、健闘を見せた。
結果は次のとおり。
◇男子(1)松川(2)箕輪(3)イナ・イースト
◇女子第1ブロック(1)伊那(2)箕輪健全(3)駒ケ根
◇女子第2ブロック(1)アストラム伊那(2)TOSC(3)松川 -
第5回サンスポート駒ケ根水泳記録会
障害者を対象とする第5回サンスポート駒ケ根水泳記録会が6日、駒ケ根市の県看護大学温水プールであった。自由形、平泳ぎ、水中歩行など9種目に34人の選手が出場。日ごろの練習の成果を披露し合った=写真。
大会は障害者の社会参加を促すとともに同じスポーツに取り組む中で、互いの交流を深めることなどを目的として県障害者福祉センターやサンスポート駒ケ根などが開催している。各種目はそれぞれの体質などに合わせて内容が設定されており、初心者でも気軽に参加できるようになっている。
今回の出場者のほとんどは普段からこの場所で練習している人で、遠くは松本市から参加した人もいた。
各選手は「頑張れー」という周囲の応援に励まされながらそれぞれのベストを目指し、各競技に取り組んでいた。
また、大会後には水中運動会もあり、それぞれの種目で競い合いながら交流を深めた。 -
・一般選挙農業委員決まる
1日告示の駒ケ根市農業委員会選挙で無投票当選した竜西地区の11人と竜東地区7人に7日、当選書が授与された。
当選者は届け出順に次のみなさん。
◇竜西地区=堺沢豊(南割第二)中村一成(町二区)松崎弘道(下平)宮沢辰夫(上穂)竹内稔(福岡区大原)川上正計(北割一区)北原公平(北割二区)山本修司(中割区)清水春雄(市場割)神野幸洋(町四区)遠藤一美(上赤須)
◇竜東地区=瀧沢清(中沢大曽倉)竹村雄一(中沢本曽倉)北原光明(中沢永見山)石塚五登(東伊那伊那)内城政利(中沢上割)寺沢肇(東伊那栗林)小池徳秋(中沢中割) -
駒ケ根市図書館が児童文学作家・和田登さんの講演会を開催
県内在住の児童文学作家・和田登さんの講演会が5日、駒ケ根市文化会館であった。和田さんは「朗読新時代を考える」をテーマに講演。読書が人間形成に重要な役割を果たしていることや声を出してコミュニケーションをとることの大切さについて語り「これからは意識して、声を出していく時代。声は他者と他者、他者と自分をつなぐ力を持っていることを改めて認識してほしい」と訴えた=写真。
和田さんは「現在世間を騒がしているさまざまな事件の根底には、コミュニケーションがきちんと形成できてこなかったことがある」と説明。そのコミュニケーションを形成する一つの手段が、本に触れたり、親しんだりすることであることを示した。
また、インターネットやメールの普及に伴ない、現代は声を出さなくても生きていける時代になってきていることに対する危機感を示す一方、声を出して本を読む読み聞かせの効果について話し「読み聞かせは読み手と聞き手がつながることで安心感、充実感を感じることができる。子どもは本の世界に入り、間接体験をすることで、人への優しさを学んでいく」と語った。
和田さんは長野市出身。児童文学同人誌『とうげの旗』を大学時代に仲間と創刊し、現在はフリーで活躍している。『虫』『ごめんね、ピーくん』ほか、多くの作品を出版している。 -
駒ケ根ソースかつ丼会、15周年記念でイメージソングCDを披露
駒ケ根市内の飲食店などでつくる駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は7日、15周年記念式典を駅前ビル「アルパ」で開き、15周年に合わせて制作したソースかつ丼テーマソング「恋するソースかつ丼」を初披露した=写真。15周年記念イベント実行委員長の池上博康さん(割烹いわたや店主)は「良いものができた。今後、同CDは市内の加盟各店で流したり、PR活動に活用していきたい」と語った。
今回制作したテーマソングは、過去にふるさとCM大賞で使用した歌をベースに3番まで考案。作詞・作曲、歌い手とも市内在住者で、作詞・作曲は福沢明さんが、歌は宮下庸子さん、林めぐみさんが担当した。
テーマソングはソースかつ丼ができるまでの過程や栄養が豊富なことなどをユーモラスな音楽で歌い上げており、初めてこの歌を耳にした出席者も「なかなか良い歌だね」などと話ながら聞き入っていた。
記念式典では下平会長が「平成5年に設立してから食によるまちおこしに取り組み、本年で15周年を迎えた。その間地元のみなさまからはさまざまな立場でご支援いただき、名物料理として育てていただいた。15年という歴史を踏まえ、まちおこしと店おこしを肝に銘じ、今後もたゆまぬ進化をし続けたい」と語った。 -
【記者室】ソースかつ丼元祖論争の行方
伊那谷の名物の一つにソースかつ丼がある。伊那と駒ケ根にそれぞれの飲食店でつくる別の組織があるが互いの交流はなく、独自に活動を続けている。
周囲からは両者が対立しているように見えたためか、当事者を差し置いて両市の間で元祖論争が起きたこともあった。だが両方の会長に別々に話を聞いたところ、いずれも「どっちが最初か竏窒ネんてどうでもいいこと。ただおいしいかつ丼で喜んでもらいたいだけ」と異句同音に話していた。
県が今年策定した「観光立県長野再興計画」の中に、上伊那「どんぶり街道プロジェクト」(仮称)が新たに登場した。これを機会に同じ(少し違うかもしれないが)かつ丼を作る仲間として共同歩調を取るのもいいかもしれない。(白鳥文男) -
商店街ににぎわいを竏秩A空き店舗を市民の活動拠点とした「みんなの広場」がオープン
人の集まる商店街を取り戻そう竏秩B駒ケ根市銀座アーケード内の空き店舗(マルトシホール)に5日、市民の活動拠点「みんなの広場」がオープンした。準備を進めてきたのは商店主などでつくる「わいわいわくわく市民の会」とNPO法人「中央アルプスの郷プロジェクト」。店舗内をきれいに整備し、シャッターだった部分を防音の壁にするなどして工夫。今後は、気軽に立ち寄ってもらえる憩いの場として開放したり、さまざまなイベントに利用してもらおうと考えている。初日のこの日は、朝市で幕開け。訪れた商店街の女性は「とってもきれいになった。今はシャッターが閉まっている店も多く、人通りも少ないので、多くの人が来てくれるようになれば」と語った。
同プロジェクトを企画したメンバーは、人通りの少なくなった商店街のために市民の力で何かできないかと、昨年からこの場所で歌声喫茶やクリスマスツリーの講習会などを開催してきた。その中で、継続的に活用していく方法がないかを模索。結果、誰もが活用できる広場として開放し、市民活動拠点となるような空間を目指すこととなった。同事業は県の元気づくり支援金の採択も受けている。
広場の広さ約230平方メートル。中にはステージもあり、演奏会もできるほか、各サークルの学習会や会合に使用できる。また、独自イベントも定期的に開催していく予定で、朝市のほか、フィーリングカップル、ワークキャンプなどの開催を予定している。 -
駒ケ根市民プールオープン
夏本番を前に5日、駒ケ根市の市民プールが今期の営業を開始した。無料開放日だった初日は、早速地元の小学生や家族連れらが訪れ、初泳ぎを楽しんだ=写真。
オープンに先立って行われた安全祈願では、市がプールの管理を委託する駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)のメンバーや市教育委員会職員らが出席。
同プールの管理責任者である松崎庄市さんは「事故を起こさないよう、事故にならないように努め、楽しい市民プールにしたい」と決意表明をした。
その後、10時の開場とともに児童らが訪れ、「学校のプールより水は温かい」などと話ながら、水遊びを楽しんでいた。
営業時間は午前10時縲恁゚後5時。入場料は一般150円、高校生100円、中高生50円。営業期間は8月24日まで。
問い合わせはシルバー人材センター(TEL81・5348)へ。 -
かっぱ館に市内の小学校、保育園の子どもたちが制作した灯ろう展示
駒ケ根市下平の「おもしろかっぱ館」は8月23日まで、市内の小学校や保育園の子どもたちが「ホタル祭り」のために作成した灯ろう40点のうち、入賞作品11点を展示している。子どもたちのアイディアに富んだ作品の数々が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
例年同館では、一人でも多くの子どもたちに6月のホタル祭りに足を運んでもらおう竏窒ニ、市内の小学校や保育園の子どもたちに灯ろう制作を依頼しており、ホタル祭り当日、その灯ろうを会場となる水辺の楽校付近に展示している。また、祭りに訪れた人にアンケートを実施し、優秀賞から特別賞までを決める。
今年は上位4作品を優秀賞に選出。最も多い35票を獲得した赤穂東小学校の作品には、ホタルが幻想的に舞う姿が丁寧に描かれている。また、昨年4月に中沢小学校内に開室した伊那養護学校の分教室「はなももの里分教室」も作品を出展。特別賞に選ばれた。
開館時間は午前9時縲恁゚後6時(毎週月曜は休館。ただし、21日は開館し、23日に休館する)。
また、今回寄せられた作品40点は、8月23日の第20回天竜ふるさと祭りで同館周辺に展示し、点灯する予定。 -
あい介護センターのお年寄りたちが昔を懐かしみながら蚕を飼う
駒ケ根市のデイサービスセンター「あい介護センター」(小林はつ江代表)に通う利用者らが、蚕約50匹を飼い始めた。お年寄りたちは昔を懐かしみながら、蚕の成長を見守っている=写真。
同センターでは今年、「昔飼っていたお蚕様をもう一度飼ってみたい」という利用者の要望を受け、施設内で蚕が飼えないか検討。東伊那のシルクミュージアムに相談したところ、小学校などでも児童らが飼育しているということを聞き、約50匹の蚕を提供してもらった。
来た時は4齢だった蚕はみるみる成長し、あと少しでまゆを作り始めるまでに成長した。
昔、蚕を飼育する手伝いをした経験があるという利用者の一人、西村泰(ひろし)さん(82)は「大分大きくなった。梅雨の時期にお蚕様を飼うのは難しいが、新鮮な葉っぱをあげ、汚くなった部分を取り替えてあげると、喜んでもりもりとえさを食べて下さる」と笑顔で話していた。
小林代表は「みなさん蚕を飼った経験があるので、毎日気にかけてくれ、昔を懐かしんでくれているみたいです。今後、まゆをクラフトにするか卵を産ませ、来年も蚕を飼うかを利用者と話し合って検討したい」と話していた。 -
蚕を育てながら命の大切さ学ぶ
赤穂東小学校4年2組(内山和美教諭、31人)卵から一生懸命に出てくるところがすごかった。感動した竏秩B
昨年から蚕の飼育に取り組んでいる4年2組。初めてだった昨年は、卵からかえった蚕をシルクミュージアムから提供してもらい、成虫なるまで育てた。
2年目の今年は、卵からの飼育に挑戦。先月はじめ、昨年育てた蚕が産んだ卵、約400個が無事ふ化した。
しかし、卵からかえった蚕を見て児童らはびっくりした。なぜなら、卵から出てきた蚕は1、2ミリしかなく、色も白くなかったからだ。
本当にあの白い蚕になるのかな?竏秩B
最初はそんな思いもあったが、1カ月の間にぐんぐんと成長し、あっという間に見慣れた姿に変化。胸をなで下ろした。これからは更に大きく成長する。
「いっぱい葉っぱを食べて、どんどん大きくなってほしい」と笑顔で話す児童たち。 -
沙羅双樹見ごろに
朝(あした)に開き、夕べに散る。夕べに咲いて、朝に散る、はかない1日花-。
駒ケ根市中沢の常秀禅院(吉江修深住職)の沙羅双樹(さらそうじゅ)の花が見ごろを
迎えた。今月中旬から開きはじめ、7月上旬まで咲き続ける。木の根元の太い部分で直径80センチ余、高さは約20メートル、幹から2本ずつ対生に枝を出し、四方に広がっている。
推定樹齢150年余のこの巨木は、明治時代に檀家が南方(インドシナ半島)から持ち帰った苗木が根づいたもので、これほどの大木は国内でも少ない。 ナツツバキの1種だが、花は1回り大きく、葉は緑濃く、厚みが
ある。
釈迦がこの木の林の中で亡くなり、瞬く間に花の色が変わったと言われている、インド原産のリュウノウコウ科の常緑高木。
吉江住職は「1日花のはかなさに無常を感じ、次々咲き続ける花に、しみじみと命の継続を感じてもらえれば」と話していた。 -
駒ケ根市空手スポーツ少年団の北沢君兄弟と栗山さん、県スポーツ少年団競技別交流大会で入賞
駒ケ根市武道館を拠点をして活動している駒ケ根市空手スポーツ少年団の北沢久遠(くおん)君(10)、北沢以進(いしん)君(8)兄弟=福岡第二=と、栗山歩未(あゆみ)さん(7)=赤穂中割=がこのほど、長野県スポーツ少年団競技別交流大会(6月22日、小諸市総合体育館)に出場し、各部門で優勝から3位までに入賞した=写真。久遠君は形で優勝、組手で2位という2部門入賞。以進君は形の部で優勝したほか、栗山さんも形の部3位となり、それぞれに健闘を見せた。
今大会では学年別に分かれて対戦し、各学年ごと、形、組手で競い合い、順位を決定した(組手の部は小学校高学年、中学生の実施)。
そのうち久遠君は、今回何度も延長戦になる厳しい試合展開となったが、プレッシャーを乗り切って優勝。「自分の力を出し切ってできた。また、組手は大きな大会では初めての入賞なので嬉しい。でも、まだ頑張りたい」と意欲を見せた。
また、形の部で今回初めて優勝したという以進君は「いっぱい練習したので、優勝できた」と笑顔を見せた。
県大会で初めて入賞した栗山さんは、練習を休むことも少なく、その積み重ねが今回の結果につながった。 -
花ろまん41
梅雨の花、アジサイ。咲き始めは緑を帯びた白、後に淡紅色、淡青色、やがて濃青紫色に変わり、「七変化」の別名を持つ。青い花が集まり手まり状に咲く風情から「集真藍(あづさあい)」から転じたとも。大伴家持が「言問わぬ木すら味狭藍(あじさい)」と詠んだ万葉の花。白楽天の詩から「紫陽花」と名付けられ、日本固有の植物でドイツ医師、シーボルトがヨーロッパに移入し、改良され、「西洋アジサイ(ハンドランジア」として逆輸入された花。雨に濡れて古刹に咲く日本アジサイには格別の風情がある。今回は「あじさいまつり」でにぎわう伊那市西春近の深妙寺(重盛快典住職)と、アジサイの小道に数百株が競って咲く駒ケ根高原の光前寺(吉沢道人住職)を取材したほか、近年、人気の山アジサイ(日本アジサイ)を紹介する(大口国江)
◇寺の雰囲気に合い、花の色の変化が魅力な日本的な花
伊那市西春近の深妙寺
「あじさい寺」の異名を持つ伊那市西春近の深妙寺(重盛快典住職)では200種2000株余のアジサイが咲いている。白から淡青色、紅、青紫色と色とりどりの花色が、訪れた人々の目を楽しませている。
同寺は25年ほど前、重盛住職の母、故・登美子さんが挿し木で増やし、境内に植えたのがきっかけ。その後、重盛住職も引き続き、珍しい苗木を購入したり、挿し木で増やし、広い境内を花で埋め尽した。
花の種類は額アジサイや山アジサイなど日本アジサイを中心に、花が大きく豪華な西洋アジサイ(ハイドランジア)、柏葉アジサイ、ノリウツギなど多彩。
祭り期間中(縲・月10日)は無料の茶菓の接待、くずもち(有料)もある。4縲・日は午後7時から9時まで夜間照明もする。
重盛住職は「アジサイの雨に濡れたしっとりとした風情が寺のたたずまいに合い、心が和む。花の色の変化も魅力」と話す。
◇重盛住職のワンポイントアドバイス「挿し木と管理」
アジサイの繁殖方法は梅雨時の緑枝挿しが一般的だが、冬の凍み上がりでだめになってしまう。3月頃の休眠挿しの方が成功率が高い。
花後は花の下から2節目で切ると、来年も開花する。
花の色はアルカリ性土壌では赤く、酸性土壌では青くなると言われるが、遺伝子が異なり、肥料で赤花を青に、青花を赤くすることは難しい。
##(写真)
(1)「(2)(3)青色のガクアジサイが数10本咲く園内
◇花の少ない梅雨の季節に咲く日本情緒豊かな花
光前寺吉沢道人住職
駒ケ根市の古刹光前寺では約20種類、400株のアジサイが境内を彩っている。
山アジサイ系(ガクアジサイ)が中心で、がく(装飾花)が白からピンクに変わる「紅がく」「清澄沢」。真紅になる「紅」。がくが濃紫の「黒姫」など多彩。
日当たりのよい駐車場前に植えられた「紅がく」は今が見ごろ、辺りをピンクに染めている。
また、鐘楼の周辺には数百株のアジサイを植え、あじさいの小道を作っている。
吉沢道人住職は「アジサイは桜の木の下でもよく咲いてくれる。寺の雰囲気に合うガクアジサイを中心に集め、挿し木で増やしている」と話す。 -
北川製菓の洋菓子が全国菓子大博覧会で名誉総裁賞
北川製菓(本社駒ケ根市)の洋菓子「ドゥスールカスタード」が、寛仁親王が名誉総裁を務める4年に1度の全国菓子大博覧会で名誉総裁賞(技術部門)を受けた。北川浩一社長は「品質が評価されてうれしい」と喜んでいる。
ドゥスールカスタードはカスタードクリームの入ったソフトケーキ。
賞味期間は60日と長いが、柔らかな食感を損なうことなく作りたての味わいが楽しめる人気商品で、スーパーやコンビニ、キヨスクなどで販売している。
同博覧会は全国の菓子に関連する組合が開き、今回は兵庫県姫路市であった。同製菓は初出展で、数ある全国の名菓を抑えて快挙を成し遂げた。
先日発売を開始した焼きドーナツに続き、もち入りアンドーナツなど新製品の開発も次々と進んでおり、「受賞を契機に今後も開発型の企業としてまい進していく」と北川社長は話した。 -
伊南交通安全協会駒ケ根支会全国国民安全週間に合わせて国道沿いの信号機を清掃
良好な交通環境を守ろう竏窒ニ、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦会長)は1日、市内にある国道153号線沿線の交差点9カ所で、歩行者用信号機清掃作業に取り組んだ=写真。
取り組みは「全国国民安全週間」である7月1日から7日までの間に毎年実施している。
今年は11人の会員が参加。手分けして各交差点に設置された歩行者用の信号機にはしごをかけ、表示板やその周りなどをきれいにふき取った。
赤羽根会長は「こうして毎年信号機を掃除してみると、結構汚れている。活動を通して一般の人にも交通安全への意識を高めてもらい、安協のPRになれば」と話していた。 -
河川モニター委嘱式
日常生活の中で知った河川に関する情報を伝えたり、市域住民に対し、河川愛護の普及啓発などに取り組む国土交通省中部地方整備局の「河川愛護モニター」の委嘱式が1日、駒ケ根市の天竜川上流河川事務所であり、今後2年間、モニターとして活動する6人が、伊藤仁志事務所長から委嘱状を受け取った=写真。
モニターの委嘱は河川整備や河川利用などに対する地域の要望を把握するとともに地域連携を図ることなどを目的とするもの。一般から公募したところ、今回は上下伊那に住む6人が委嘱を受けることになった。
各モニターは自宅付近の河川約2、3キロ圏内で、ごみの不法投棄や河川流域の異常などを監視するとともに、河川利用などに関する要望を寄せる役割を担う。
伊藤事務所長「みなさんからいただいた情報を適切な河川整備活動に利用させていただきたい。安全を第一に考え、楽しみながら活動してください」と語った。 -
上伊那医師会と伊南行政組合が昭和伊南総合病院の夜間一次救急診療に関する協定を締結
昭和伊南総合病院に勤務する医師の負担軽減策として、地域の開業医が夜間の一次救急診療の一部を担うことを検討してきた伊南行政組合(組合長・杉本幸治駒ケ根市長)と上伊那医師会(神山公秀会長)が1日夜、協定を締結した=写真。今後は週3日、南部地区の開業医22人が交代で同病院の救急外来で午後7時から午後10時までの夜間一次救急診療を担う。開始は早ければ7月中となる見込み。
取り組みは医師不足が深刻化する中、仕事が激務化する公立病院勤務医の負担軽減を目的として上伊那広域連合が上伊那医師会に協力を求めたもの。すでに伊那中央病院では昨年7月から始まっている。
報酬は1回につき5万円。時間延長または時間短縮があった場合、報酬もそれに順じて増減する。協定期間は来年3月31日まで。伊南地区は伊那地区より開業医の数が少ないため、協力日数を週3回に限定した。
上伊那医師会の神山会長(68)は「開業医として、公立病院の夜間診療に何とか協力したいと考えた。夜間一次救急は『昼間行く時間がないから行く』というものではなく、明日の朝まで待てない人が来る場所。医師という資源に限度がある中、地域住民のみなさんには適切な利用をしてほしい」と呼びかけた。
すでに先行して開業医による夜間一次救急診療を開始している伊那中央病院では、1日平均で4・3人の患者を開業医が診察しており、6月30日までに訪れた患者数は延べ1199人になっている。 -
伊南桜木園20周年記念式典
駒ケ根市障害者就労支援センター「伊南桜木園」は28日、開園20周年記念式典を市役所南庁舎で開き、園の運営に協力してくれた個人・団体など5組に表彰状を贈呈した=写真。
桜木園は今年3月、地域自立支援施設サポートセンター「きらら」の中に移転し、指定就労継続支援B型事業所として新たなスタートを切った。今回の式典は開園20周年をその移転を祝うために開催したもので、利用者23人とその家族ほか、関係者などが集まった。
伊南桜木園保護者会の北原康夫会長は「私をはじめ、保護者の方々は少しでも子どものことが頭から離れたことはないと思う。今後、30周年、40周年と続いていくよう、障害を持ちながら働こうという利用者を見守っていただきたい」と語った。
感謝状の贈呈は次のみなさん。
◇伊南電器、有賀製作所、千寿園、北原よしゑ、堀みどり -
駒ケ根市小学生相撲大会に向け、実技指導始まる
駒ケ根市小学生相撲大会に向けて駒ケ根市内の小学校で1日、大会実行委員会(中村祐次実行委員長)による所作、実技指導が始まった。初日の赤穂小学校では、今年大会に出場する138人の児童が、四股の意味や構え方などの指導を受けた=写真。
小学生相撲大会は日本の国技を通して子どもたちの心身を鍛えることなどを目的として毎年7月に開催しているもの。今年も大会まで20日をきり、大会実行委員会のメンバーが9日までの間に市内の各小学校を回り、基本的な動作などの指導に当たることになった。
児童たちは実際に相撲の構えで講師と向き合った後、勢いよく相手のふところへ飛び込み、力いっぱいにぶつかっていた。
講師らは「練習したら練習しただけ成果がでるので、相手の動作を考えながら、練習してほしい」などと児童らに呼びかけた。
今年の小学生相撲大会は19日の午前9時から、駒ケ根高原切石公園の土俵で行う(雨天の場合は市民体育館)。 -
駒ケ根市が市制施行54周年記念式典を開催
駒ケ根市は1日、市制施行54周年記念式典を開いた。職員や関係者などが集まる中、長年にわたり各分野で活動し、市政に貢献してきた功労者8人ほか多額の寄附をした個人や団体3者、叙勲受賞者2人に表彰状や感謝状などを授与した=写真。
今回表彰を受けた功労者は長年消防団幹部として地域の防災活動をはじめ、社会福祉、観光振興、伝統芸能の継承などの各分野の活動に長年携わることを通して、まちづくりに尽力してきた。
杉本市長は「日本の景気は予断を許さない厳しい状況にあるが、活力の源である地方が魅力ある地域づくりを進める本来の改革が求められている。協働のまちづくり条例が施行
となり、お互いに手を携えて地域の個性や財産を大切にしていきたい」と式辞を述べた。
また、産業功労者として表彰を受けた渋谷敦士さん(75)=市場割=は「本日の受賞者は各分野の仕事に長年携わる中で、市政の進展を願ってきた。今後も市のために、できることをやっていきたい」と語った。
表彰者は次のみなさん。
◇市政功労者▼社会功労=小平佳司、堀千代美、植木温子▼産業功労=山浦義人、渋谷敦士▼文化功労=木下鐵人▼スポーツ功労=林正俊、大嶋信義
◇多額寄附者=故・中島著、塚田理研工業、赤穂中学校38年亥子の会還暦記念事業実行委員会実行委員長 池上善文
◇叙勲受賞者▼瑞宝小綬章=中村良平▼瑞宝双光章=小平協平