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東伊那小体験入学
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は31日、08年度入学児の体験入学を同小で行った。保護者らが担当教諭から入学についての説明を受けている間、来入児らは1年生の教室で「先輩」たちとの交流を楽しんだ。
1年生の児童らはいすに座った来入児らと向かい合い、入学の日に教室に飾る似顔絵を画用紙に描いた。来入児26人に対し、1年生は14人で、多くの児童が2人を掛け持ち。似顔絵を時間内に仕上げようと懸命にクレヨンを動かした。1年生が懸命に絵を描いている間、手持ち無沙汰の来入児は絵をのぞきこんだり、隣りの友達と無邪気に笑い合ったりしていた=写真。絵を描き終わった児童は来入児に絵本を読んでやるなど、優しいお兄さん、お姉さんぶりを発揮していた。
来入児はこの後体育館に移動し、入学式での入場や整列などの練習をした。 -
駒工生が企業で検定準備
国家検定の「機械検査3級」を受験する駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の生徒3人は29日夕、学校よりも測定施設が整っていることなどから駒ケ根市内の精密機器製造、コガネイ駒ケ根事業所の検査室で受験に向けての測定練習を行った。
機械検査は、複雑な形をした金属製の「サンプル」の各部分の寸法をできる限り正確に測定する技能を認定するもので、同校からは初めての受験。検定は学科と実技があり、実技は2月2日に行われる。地元製造業者などでつくるテクノネット駒ケ根の仲介とコガネイの好意により、学校外での事前練習が実現した。
3人の生徒はノギスやマイクロメーター、各種のゲージなどの測定器具を手に持ち、同社社員の資格者のアドバイスを受けながら、本番さながらの真剣な表情で測定の練習に取り組んでいた=写真。
本間校長は「地元の企業がこうして学校の活動に協力してくれるのは大変ありがたいこと。期待に応えられるよう、さらにレベルアップを図っていきたい」と話している。 -
お産勉強会
医師不足により昭和伊南総合病院で4月から産科が休止されることを受け、市民有志でつくるグループ「安心して安全な出産ができる環境を考える会(in駒ケ根)」は30日「よりよいお産のための勉強会 助産師さんを活用しよう!」を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。伊南地域の男女約40人が参加し、助産師の川手幸子さん、真木喜子さん、小林まゆみさんらとの対話や質問を通じて、お産のあり方と助産師の活用方法などを考えた=写真。参加者からは「医師確保が第一だが、病院、助産師、地域行政が協力し、連携していくことが安全、安心なお産につながる」などの意見が出た。
出産を控えた娘が大阪にいるという女性は「できれば里帰りで生ませてやりたいが、希望はないのか」と昭和病院勤務の助産師らに質問。助産師は「昭和は駄目だが、ほかの病院や助産院で出産できる」と回答した。助産院で出産しようとしたがなかなか生まれず、病院で出産したという女性は「出産は何が起こるか分からない。万一の場合に備える意味で病院との連携も大切」と体験を話した。助産院で2人目の子を出産した女性は「1人目は病院でだったが、苦しい思いをして二度と生みたくないと思った。助産院は病院とは全然違って自然な雰囲気で、精神的にも妊娠中の体調面からも大変よかった」と話した。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 日本創健 舘内修一社長
株式会社日本創健
◆本社/駒ケ根市赤穂8754
◆創業/1990年
◆資本金/1000万円
◆従業員/10人
◆TEL/0265・82・3600 FAX/0265・82・5177
《組織の若返り》
肌トラブルなどを改善する馬油(ばあゆ)商品と・ス中国に伝わる長寿の神果・ス羅漢果(らかんか)から作る健康飲料水を製造販売する日本創健を本紙・ス輝く経営者・スシリーズで紹介したのが05年2月。その後、組織は大きく変わった。
創業者として異彩を放った舘内宗雄氏は07年7月に会長になり、長男で専務兼製造部長だった修一氏(38)が社長に就任。その8カ月前の06年11月には、宗雄氏の長女で日本創健企画部長の希美子氏(40)を社長とする新会社エヌエス・プランニングが立ち上がった。若返った日本創健と、ペット向け馬油商品を製造販売するエヌエス・プランニングの新たな挑戦が始まっている。
《馬油の需要は冬がピーク》
古くから家庭常備薬としても愛用されてきた馬油。アトピー性皮膚炎などの肌トラブルを改善することで知られる。日本創健の人気商品「ナチュラル馬油」の原料は放牧馬のたてがみ下部(こうね)の脂肪だけを使う。1頭からわずかしか取れない。この馬油には皮下組織の血行を促進し、新陳代謝を活発にする「α竏茶潟mレン酸」が豊富に含まれる。
冬季は肌トラブルが増え、馬油の需要も増加。この時期の売上が年間の業績に大きく影響する。社員の動きもきびきびしたものになり、新社長自ら午前5時に製造現場に立つ時もある。
新社長は製造と並行して新商品の研究・実験もする。「温度調整をちゃんとしないと違う商品になってしまう。気候の影響も受けるので、実験中は目が離せない。とにかく時間の勝負」
馬油のほか、馬油を加工したローション・クリーム・せっけんや、馬油関連商品など、アイテムは確実に増え続けている。同社製品の利用者は固定客がほとんど。それら多くの愛用者の意見を聞きながら「こういうのを作ろうか」と研究する。
自社ブランドのほか、PB(プライベート・ブランド=流通業者が企画した製品を外部の製造業者に生産させるブランド)商品の製造も行う。依頼主の仕様書に沿って改良実験を繰り返し、1縲・年かけてようやく完成するものもある。だが、依頼主がそれを気に入って商品化してくれるとは限らない、厳しい世界だ。
《社長の重責を担って》
社長の重責を引き受けたが、「何が変わったということは、特にない。肩書きは代わったが、やっていることは同じ」と、淡々と語る新社長は、原料管理のため、できるだけ現地視察に行くことを心掛けている。昨年6月にはハーブ仕入れ先のオーストラリアを訪れ、11月末にも、馬油と並んで同社の主力商品になっている「羅漢果」の栽培地・中国桂林を視察。「自分の目で確かめて仕入れたい」と強調する。
「会社をそんなに大きくするつもりはない。能力もないし、目も届かなくなってしまう。大量生産はしないし、出来ない。身の丈の経営をしていく」
「企業の信用は今の売上ではない、何年続いているかだ竏窒ニ、ある人に教えてもらい納得した。長く続けられる会社にしたい」
父親の宗雄氏と共通した経営の姿勢が言葉の随所にうかがえる。
一方で「商品あっての日本創健。あまり合理性は求めず、商品の良さを追求していく。会長が作り上げた良いものは壊さず、時代のニーズに合った形でそれを発展させたい」との思いも強い。「やりたいことはいっぱいある。今後・ス共同・スの方向も考えている」 -
アトピー、アレルギーの集い
アトピー、アレルギーの子どもを持つ上伊那の保護者らでつくるサークル「たんぽぽの会」(武田晃子会長、20人)と県看護大学小児看護学講座は27日、第10回講座として「アトピー、アレルギーを持つ子どもと親と支援者の集い」を駒ケ根市の県看護大学で開いた。会員など約20人が集まり、飯田市の矢野こどもクリニック院長矢野秀実さんや管理栄養士、保育士など4人の話を聞いたほか、参加者同士で情報交換するなどしてアトピー、アレルギーへの理解を深めた。
矢野さんは食物アレルギーの起こるメカニズムや症状について「子どもの場合、多くは加齢とともに軽くなる」とした上で、治療と予防法などについて詳しく説明した=写真。 -
テクノネット講演会
連携して互いの体質強化を図る地域の企業でつくるテクノネット駒ケ根の固有技術別研究会、技能士会は28日、講演会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。企業の経営者など約80人が参加し、元トヨタ自動車電子生技部部長の松原秀之さんの講演「製造現場の品質改善 縲恁ツ人のマインドが品質を変える」を聴いた=写真。
松原さんは長く生産現場に携わった経験から得た結論として「品質はいくら検査しても良くならない。技術者が良い製品の作り方を研究し、現場ではそのルールをしっかり守ることが原則だ」と話した。
品質確保はどの企業にとっても将来を左右する重要な問題だけに、参加者は一様に真剣な表情で話に聴き入っていた。 -
杉本市長初登庁
駒ケ根市の第6代市長に当選した杉本幸治新市長は29日、市役所に初登庁した。小雪がちらつくあいにくの門出となったが、庁舎の玄関前で花束を贈られ、出迎えた多くの職員らに笑顔で「おはようございます」とあいさつを交わした。
杉本市長は就任式で職員らに対し「地方行政を取り巻く状況は大変厳しく、また大きく変化している。行政は経済の動きに疎い傾向があるのでそこを意識しながら一体的に取り組んでほしい。市の行政も運営ではなく、経営という感覚が必要だ。これからは都市間競争で大きな差が出る時代。地域の力で新しい市をつくらないと負けてしまう。皆さんも庁舎の外に出て住民と話をし、どんどん提案をしてほしい。職員の協力がなければ一人では何もできない。私も全身全霊で取り組んでいきたい」と力強く決意を述べた。
市長室に入った杉本市長は「市長のいす」に座り「あらためて責任の重さを痛感している。昭和伊南総合病院の医師確保、市財政の健全化など、課題は多いが、急がず、一つ一つ着実に進めていきたい」と話し、緊張した表情で執務についた。 -
中原市長退任
5期20年間にわたって市政を担ってきた駒ケ根市の中原正純市長は任期が切れる28日、市役所で退任式に臨んだ。中原市長は職員に対し「いよいよ終わり。未熟者でわがままな男で、皆さんには迷惑をかけたが、心の通い合いがあったことがうれしい。批判もあったが、責任を果たすために持てるものを精いっぱい出し、誠心誠意務めてきた。これからの人生の糧、励みにして新たな志を持ち、役に立つことがあったら市民の一人として全力でやりたい。新市長の下、市の進展のために誇りを持って頑張ってほしい」と別れの言葉を述べた。
退任する中原市長を見送ろうと市役所玄関前には職員や一般市民など約300人が集まり「ご苦労さまでした」「お元気で」などと声を掛け、長年の労苦を温かくねぎらった。花束を抱えた中原市長は「皆さんのおかげでこれまで務めてこられた。本当にありがとう」と答えながら笑顔で一人一人と握手。市民らの大きな拍手に送られながら、20年間通い慣れた市庁舎を後にした。 -
NAGANOキンボールウインターカップ2008兼第7回駒ケ根市キンボール大会
NAGANOキンボールウインターカップ2008兼第7回駒ケ根市キンボール大会(市体育指導委員会、駒ケ根キンボール愛好会主催、伊那毎日新聞など後援)が27日、駒ケ根市の市民体育館で開かれた。駒ケ根市のほか飯田市、安曇野市など県下6市町村から36チームが出場。小学生対象のジュニア、中学生以上で女性1人参加が義務付けられるフレンドリー、中学生以上で国際ルール適用のチャンピオンの3部門で優勝を争った。出場者らは激しい動きでボールを追いながらも、明るい歓声を上げたり笑顔を見せたりしながら和気あいあいの雰囲気の中で競技を楽しんだ=写真。チャンピオンの部の長和町愛好会A(長和町)は昨年大会に続いて2連覇を果たした。
上位は次の通り。
▼ジュニアの部(1)飯田ファイヤーキッズ(飯田市)(2)東伊那をどげんかせんといかん!(駒ケ根市)(3)ズッコケ魂(安曇野市)▼フレンドリーの部(1)おけらでドン(駒ケ根市)(2)おけらでチョキ(同)(3)おけらでグー(同)▼チャンピオンの部(1)長和町愛好会A(長和町)(2)長和町愛好会B(同)(3)こまちゃんズ(駒ケ根市) -
旧竹村家で防火訓練
第54回文化財防火デーの26日、国の重要文化財に指定されている駒ケ根市の旧竹村家住宅で防火訓練が行われた。住宅そばの土手から出火、強風にあおられて火が住宅に燃え移りそうだ竏窒ニの想定で管理人が消防署に訓練通報。数分後にポンプ車が駆けつけ、ホースをつないで放水した=写真。署員らは「この住宅は木造、わらぶきで火の回りが早い。火を出さないことが何より大切」などと話していた。
文化財防火デーは1949(昭和24)年の火災により奈良・法隆寺の金堂壁画が焼失したことから、貴重な文化財を災害から守ろうと55(昭和30)年、文化庁と消防庁が定めた。 -
雪崩セミナー
雪崩のメカニズムを知り、遭難事故防止に役立てようと山岳関係者らでつくる県山岳レスキュー研究会(大村道雄代表)は26日、中央アルプスの千畳敷で雪崩セミナーを開いた。県下各地から約10人が参加し、雪崩の起きやすい積雪状態を確認する方法や、雪崩に埋まった人の救助法などを学んだ。
指導に当たったのは雪崩に詳しい元信州大教授の若林隆三さん。参加者は急斜面に積もった雪をスコップなどで垂直に掘り下げ、断面に現れた層の様子を見ながら雪崩の起きる可能性について確認した=写真。雪の柱を少しずつ崩しながら雪崩の起きやすさを確認する「弱層テスト」などの講習も行った。
セミナーは27日も開かれ、雪崩に埋まった状態を体験するなどの実技と救助法の講義を行う。大村代表は「雪があれば雪崩が起きるものと考え、まず危険性を確認することが必要。救助法も大切だが、一番大事なのは事故に遭わないことだ」と話している。セミナーは毎年冬に開かれていて、今年で8回目。 -
駒ケ根地域自立支援施設完成式
駒ケ根市は特別養護老人ホーム観成園の新築、移転に伴って空いた建物を利用して「駒ケ根地域自立支援施設」を設置する。新施設には児童発達支援施設「つくし園」、地域活動支援センター「伊南桜木園」、小中学校に長期間登校できない児童、生徒の復帰を支援する中間教室をそれぞれ移転し、3月に開所する計画。
昨年10月に着工した建物の改修工事がほぼ終わり25日、現地で完成式が行われた。各施設の利用者など関係者約100人が出席し、テープカットなどをして施設の完成を祝った=写真。中原正純市長はあいさつで「国の補助金の採択を受けて完成することができた。各施設が連携し、市民に親しまれるよう運営していってほしい」と述べた。
建物は鉄筋コンクリート2階建てで、述べ床面積は約1660平方メートル(つくし園560平方メートル、伊南桜木園440平方メートル、中間教室90平方メートル、その他570平方メートル)。敷地面積は約3250平方メートル。建設費は7150万円。 -
源氏物語講演と座談会
駒ケ根市が開いた男女共同参画推進講座の修了生が中心となって05年8月に発足した「こまがね男女共同参画社会をめざす市民の会」は25日「いきいき輝く2008新春座談会」として「いまを見つめる源氏物語 縲恷㍽ョ部の熱い思い」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員約20人が出席し、源氏物語研究会「源リウ会」代表の黒木睦子さんによる講演と、その後の座談会を楽しんだ。
黒木さんは「ぜひ原文のまま声に出して読んでほしい。難しいと思うかもしれないが、現代語訳では得られない味わいがある。あらすじをつかんで繰り返し読んでみれば、きっと理解できるはず。これは昔の日本語なのだから」などと話した上で、源氏をめぐる女性たちの心理などを分かりやすく解説した=写真。
参加者は黒木さんとともに原文を朗読し、興味深そうな表情で解説に聴き入っていた。 -
【記者室】文化財防火デーと住宅火災
1949(昭和24)年の今日、世界最古の木造建築として知られる法隆寺の金堂で火災が起き、貴重な壁画が焼損した。原因は壁画の模写をしていた作業員が使っていた電気座布団の過熱という。これがきっかけとなって1月26日が文化財防火デーと定められた▼文化財の防火はもちろん大切だが、わが家の火災となると重大さはその比ではない。最近の住宅火災の原因としていくつか聞いたのは、ストーブの上で洗濯物を乾かしているうちに落ちて燃え上がった竏窒ニいうケース。お宅は大丈夫ですか▼火災は何もかも奪ってしまう。情け容赦なく、時にはかけがえのない命さえも。空気が乾燥していることもあって冬は一年で火災が最も多い。どうかくれぐれもご注意を。(白鳥文男)
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「い~なちゃんカード」「つれてってカード」がシステム利用提携
伊那市コミュニティーカード協同組合(中村紘司理事長)と駒ケ根市・飯島町・中川村のつれてってカード協同組合(矢沢哲也理事長)のカードシステム利用提携調印式が24日、伊那市内であった。2月1日から、商店街で使うカードのポイント機能の運用を開始。エリア拡大で、商店街の活性化に結びつける。
両組合は96年から、それぞれカードを発行し、事業を展開してきたが、老朽化に伴うシステム更新で同じシステムを採用。そのため、提携が可能となった。行政の枠を超え、カード利用できるのは全国に例がないという。プリペイド機能の共同利用も準備中で、5月を目途に始める予定。
カードは買い物や飲食した際、100円につき1ポイントがつく。どちらかのカードを持っていれば、両組合の加盟店で利用できる。
式で、中村理事長は「消費圏の拡大で、商店街の活性化に役立てたい」、矢沢理事長は「希望と夢を持ち、伊那谷の基軸となる商店街のカードにしたい」と期待を込めた。
加盟店は衣料品、飲食、理・美容など約310店。カード発行は「い縲怩ネちゃん」が6千枚、「つれてって」は1万4500枚(更新済み)。
各組合は2月1縲・日、提携記念イベントを企画。ポイント5倍セールや買い物券プレゼントなどの特典がある。
問い合わせは、各組合(い縲怩ネちゃんTEL72・7000、つれてってTEL81・7300)へ。 -
健康生活応援塾修了式
生活習慣病の予防を応援しようと駒ケ根市が今年度新たに開講した「健康生活応援塾」の修了式が24日、市保健センターで行われた。集団指導のAコースと個別指導のBコースに参加した40縲・0歳代の男女68人のうち約30人が出席。半年間にわたる努力の証しとして一人一人が修了証を受け取った=写真。講座の出席率が70%以下だった参加者には「続けま賞」が手渡された。
メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)の解消のためにインターバル速歩や食事の改善などに取り組んできた個別指導のBコースでは、多くの人に体重や腹囲の減少、血糖値の改善などの効果が表れた。
丸山和敏保健福祉課長は「意欲をもってメタボ解消に取り組んできた結果、多くの人に改善がみられた。これからも続けて取り組み、ぜひ健康で長寿を」とあいさつした。
A・Bコースとも、昨年6月28日に開講し、全11回(一部8回)の講座で食事や運動についての講義のほか、各種の測定、インターバル速歩などに取り組んできた。 -
駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第10回課題研究発表会が24日、同校体育館で開かれた。ステージ上では電気、機械、情報技術の各科から2グループずつ選ばれた6グループが代わる代わる登壇し、それぞれの取り組みの成果を発表した。
市販の2足歩行ロボットにサッカーをさせる研究に取り組んだ情報技術科のグループは「片足で立って全身のバランスを取らなければならないキックの動作の制御が難しくて苦労したが、何とかできた。今後はもっと複雑な動作ができるようにしたい」と発表。ペレットストーブの製作に取り組んだ機械科のグループは「板金や溶接が思ったより大変だった」などと活動を振り返った。
会場には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは訪れた人たちの求めに応じて作品をリモコンで動かしたり、質問に笑顔で答えたりしていた。
台湾から修学旅行の途上で同校を訪れた国立東勢高級工業職業学校の生徒らも発表を興味深そうに見詰めていた。 -
伊南消防安全運転講習会
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は22日、職員を対象にした交通安全講習会を開いた。署員ら約50人が参加し、駒ケ根警察署の五十嵐三郎交通課長の講義を聞いた=写真。五十嵐課長は「昨年の県下の交通事故死者は減少したが、駒ケ根市では死亡事故が起きた。シートベルトさえしていれば助かったと思われる」としてベルトの大切さを強調。その上で「事故は交差点で起きることが多い。消防署員の皆さんは火災や救急など、緊急走行も日常的にしているが、そんな時でも安全第一の運転を心掛けてほしい」と呼び掛けた。署員らは時折うなずいたりしながら、真剣な表情で話に耳を傾けていた。
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ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール表彰
県安全運転管理者協会主催の第18回ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール(県安全運転管理者協会、県警主催)の入賞者に対する表彰状の伝達式が21日、駒ケ根警察署で行われた。優秀クラブに選ばれた宮田村のタカノヤングドライバークラブ宮田(鈴木豪会長)と、交通安全メッセージの部佳作に選ばれた同クラブの小笠原いづみさん(23)が山本修作署長らから表彰状を受け取った=写真。同クラブは昨年に続いて、小笠原さんも一昨年に続いての受賞。
小笠原さんは『車を運転する責任』と題して「18歳になったから運転できるのではなく、自分で考えられるようになったから運転を許される。そう思いながら運転したい」などとするメッセージを書いた。 -
消防職員意見発表会出場者激励会
2月7日に野沢温泉村で行われる第29回県消防職員意見発表会に伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)の代表として出場する南消防署の森谷智子消防副士長を激励する会が22日、同消防本部で開かれた。森谷副士長は集まった職員約50人を前にして本番さながらの堂々とした事前発表を行い、竹上消防長から激励金を贈られて職員から大きな拍手を受けた。竹上消防長は「うまくまとめてあり、訴えるものもあって良い内容だ。本番でもプレッシャーに負けず、伊南の代表として堂々と臨んでほしい」と激励した。
森谷副士長の発表は「少しの工夫で火災予防」と題し、同じ原因の火災が多く発生していることから、住民への広報のやり方にもっと工夫が必要だ竏窒ネどと呼び掛ける内容。 -
小中学生書き初め展
駒ケ根市内の小中学生による書き初め作品展が同市下平のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で2月23日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品92点を展示。「はつゆめ」「雪の正月」「希望の朝」などの学年課題を見事な筆遣いで書いた作品の出来栄えに、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている=写真。開催は11年目。今回初めて小学1、2年生による硬筆習字の作品も展示さた。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞が贈られる。 -
青少年福祉の集い
駒ケ根市社会福祉協議会は19日、青少年福祉の集いをふれあいセンターで開いた。市内の5小学校、2中学校と2高校の児童、生徒約120人が参加。各学校の代表1グループずつが代わる代わるステージに立ち、この1年間にそれぞれ取り組んできた福祉活動などについて発表した。
赤穂小学校4年4組は総合的な学習の時間で取り組んできた活動についてスライドを交えて発表=写真。お年寄りとの交流でオペレッタ『地獄のそうべえ』を上演して喜ばれたことについて話したほか、児童会祭りで体験した目隠しや車いすの感想を「車いすはうまく動かすのが難しかった」「障害のある人の気持ちが少し分かった」などと発表した。 -
駒ケ根市町一区子ども会お汁粉会
駒ケ根市の町一区子ども会(小町谷秋子会長)は19日、今年最初の行事、お汁粉会を区内の赤須町地域交流センターで開いた。親子ら約90人が参加し、母親らが愛情こめて作った甘い汁粉をたっぷりと味わった=写真。子どもたちは「甘い」「おいしい」と言いながら無中になって汁粉をほお張り「たくさん作ったからいっぱい食べてね」との呼び掛けに応えて何杯もお代わりを繰り返していた。
汁粉ができるまでの間、子どもたちは紙芝居を見たり、数人ずつ集まってトランプやかるた、百人一首などで遊ぶなど、歓声を上げながら正月の一日を楽しく過ごした。
汁粉会は子ども会が創設された1975年の翌年から30年以上にわたって途切れることなく続いている正月の行事。時に雑煮会に形を変えながらも、毎年連綿と受け継がれてきている。 -
科学遊び教室
駒ケ根市立図書館は19日、科学遊び教室を市総合文化センターで開いた。市内の小中学生約40人が参加し、「電気クラゲ」と「空気砲」作りを通じて科学の面白さを学んだ。
指導に当たったのは東伊那小学校の小川清美校長ら数人の教員。「電気クラゲ」は静電気を帯びた塩化ビニールのパイプを手に持ち、細く裂いた軽いビニールひもの束を電気の反発を利用して空中にふわふわと浮かせるもの。児童らは電気クラゲをできるだけ長く浮かせておこうと、歓声を上げながらパイプを操っていた=写真。
「空気砲」の実験では、穴を開けた段ボール箱を強くたたくと、飛び出した空気の塊が数メートル離れたろうそくの火を消すほどの威力があることを確認。参加者は空気の力の強さを知ろうと、先を争って実験に取り組んだ。児童らは「学校の理科の時間ではやらないことばかりで楽しい」と話していた。 -
駒ヶ根市長選 杉本氏当選
任期満了に伴う駒ケ根市長選は20日、投開票が行われ、無所属で新人の元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町=が8975票を獲得して初当選を果たした。いずれも新人で無所属の前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須=は7908票、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=は2725票だった。投票率は76・24%の高率だった4年前の前回選を約4ポイント下回る72・41%にとどまった。
前回選で現職の中原正純氏にわずかの差で敗れた杉本氏は「出馬表明が遅く、駒ケ根にあまりいられなかったために住民との対話ができなかった」反省を生かし、ミニ集会などの草の根型運動を地道に展開。「市民の声を聞き、市民とともに明るい将来を築く」と訴え、幅広い層の支持を受けて1067票差で北沢氏をかわした。
強固な支持基盤を持つ北沢氏は組織の強みを生かし切れず「思わぬ大差」(北沢陣営)で敗れた。林氏は「現市政からの転換」を叫んで一部に支持を広げたが、出馬の出遅れもあって票が伸びなかった。 -
杉本氏に当選証書付与
市長選に当選した杉本幸治氏は21日、市役所を訪れ、市選挙管理委員会の今福清二委員長から当選証書を受け取った=写真。杉本氏は「身の引き締まる思い。思っていることを着実に一つ一つ進め、住みよさが実感できるまちにしていきたい」と話した。
今福委員長は「文字通りの激戦を勝ち抜いて見事当選を果たしたことにお祝いを申し上げる。8項目にわたる重点的、具体的項目が単なる掛け声に終わっては新市長にとっても市民にとっても不幸。市民の力が結集された実のある市政が展開されることを期待する」と激励した。 -
【シンガー・ソングライター 吉本有里さん】
東京学芸大に入学はしたものの、教員になるための勉強に興味が持てなくなっていたある春の日、授業に出る気がせず、大学近くの小金井公園に足が向いた。折りしも盛りだった桜の花びらが空中をひらひらと漂う光景を眺めて「私も力を抜いたらあんなふうになれるのかな」と思っていると、知らず知らずのうちに体が舞っていた。「その時、桜の歌が体の奥からわき出てきて、いつの間にか口ずさんでいたんです」
初めての曲『花びら流れて』を「授かった」瞬間だった。
◇ ◇
卒業後、教員にはならず、シンガーとして全国各地で演奏した。32歳の時、知り合いのつてで探した米カリフォルニアの山中の小屋に移住。「お腹の中の子のためにも自分のためにも、どうしても自然出産がしたかった。でも日本にいると必ず誰かが心配して世話を焼いてくれるので仕方なく国外脱出です」
電気も水道もない、まさに自然の中での暮らしだった。
「生まれてからずっと物に頼って生きてきたけれど、動物としての野生を取り戻したように心が洗われてストレスがなくなった。出産だって初めてなのに、どうすればいいのか内なる声が聞こえてきたんです」
生活する金が底をつくと町に下りて赤ちゃんをおぶって歌を歌い、バイオリンを演奏した。「子連れのミュージシャン」と評判を呼んで、各地から演奏依頼の声が掛かった。
10年後に帰国してからもCDをリリースし、全国ツアーを行うなど活躍している。
◇ ◇
静岡県出身。ほとんどテレビも見ず、音楽も聴かずに育った。
「既製の音楽にとらわれないのはそのせいもあるかな。私の曲は作っているんじゃなく、胸の中に流れて来るもの。だから生みの苦しみはない。今までもそうだったし、今の生き方を続ける限り、これからもずっと流れて来てくれると信じています」
大切な人に裏切られて起き上がる元気もないくらい落ち込んだこともある。そんな時、ふとギターを手に取ってみると、やはり心に音楽が流れてきた。
「でも、失望し、恨んでいるはずなのに流れてきたのは違う歌。心の奥にある、本当の自分の思いだったんです。信じている、いつかまたきっと出会えるんだっていう竏秩B歌はいつも本来の自分を見せてくれる」
「人は歌を通して人生を分かち合うことができるんです。コンサートで私の歌を聞いた人が自分の人生を呼び起こされ、大切なことを思い出せるような…。そんな歌を歌っていきたい。私も音楽によって生かされているんです」
(白鳥文男) -
北川製菓のドーナツ、ふるさと小包全国人気2位に
北川製菓(本社駒ケ根市)が製造する「信州牧場(まきば)のドーナツ」が、全国の名産を直送する郵便局「ふるさと小包」の昨年1年間の販売実績総合ランキングで2位に入った。松阪牛など知名度の高い商品を上回る人気で、北川浩一社長は「家庭でつくるような手作り感が受けたのだと思う」と高い評価に喜んでいる。
菓子部門では1位を獲得。5年ほど前からふるさと小包に出品しているが、10位までのランキング上位に入るのは初めてという。
水を使わず卵と牛乳を用いる焼き菓子を同社は「信州牧場」と商標登録。20年余り生産する定番商品だが、ドーナツのふるさと小包による売上げは2007年に前年比で倍以上の伸びとなった。
大々的な宣伝をしているわけではないが、注文は北海道から沖縄まで全国各地から寄せられ「お母さんが子どもにつくるような家庭的な味が評価された。リピーターが増えた結果だと思う」と北川社長は分析する。
現在は宮田村新田区で昨年秋に稼動を始めた駒ケ岳工場で生産。近くホームページもリニューアルし、情報を発信していく考えだ。 -
卒業式着用の繭コサージュを親子で手作り
晴れの卒業式に繭を使った手作りのコサージュを着用しようと駒ケ根市の赤穂小学校6年1組(堀内恵子教諭、33人)の児童と保護者らは19日、同市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムでコサージュを作った。児童と保護者は繭クラフト・サークル「桑の実の会」の会員らの指導を受けながら、材料をはさみで切ったり、接着剤でつけたり=写真。「花の茎に色テープを巻くのが大変」「部品が細かくて難しい」などと話しながら、笑顔で作業に当たっていた。コサージュは駒ケ根市の花であるスズランを繭を使って表現したもので、長さ約5センチ。花の色は男子が水色、女子がピンク。
卒業式用のコサージュ製作は同館が今年初めて発案、企画した。学芸員の宮崎久美さんは「ふるさと駒ケ根で昔養蚕が盛んだったことを、コサージュ製作を通じて知ってもらえたらうれしい。来年以降も続けていきたい」と話している。
同小は卒業児童全員が自身で製作した繭のコサージュを着用することにしている。市内の中沢小、飯坂保育園、赤穂南幼稚園もそれぞれ採用する予定という。 -
08年度大学入試センター試験始まる
08年度大学入試センター試験が19日、全国の試験会場であった。上伊那の会場となっている南箕輪村の信州大学農学部と駒ヶ根市の県看護大学には、上下伊那の受験生約1300人がそれぞれの試験会場に集まり、これまでの努力の成果を発揮すべく、試験に臨んだ。
大学入試センターによると、08年度、センター試験を利用する大学は国公立、私立合わせて621大学(08年1月17日現在)と過去最多となっている。こうした状況からか、上下伊那のセンター試験受験者数も過去最多の1456人となり、2会場に収容できなくなる事態が発生したため、約100人が松本会場で試験を受けることとなった。
約900人が受験することとなっている農学部会場には、受け付け開始時刻の午前8時10分ころから受験生が集まり始め、会場の外で待ち構えていた担任の教師らに激励の言葉をかけられると、緊張した面持ちがほぐれて笑顔を見せる姿もあった。
伊那市内の高校に通う受験生の一人は「今まで勉強してきた成果を今日のセンターで十分発揮できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。