-
向井千秋パネル展
駒ケ根市立博物館はわくわく博物館第6弾として、日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんの宇宙での活動の様子などを集めた写真展「宇宙からのメッセージ」を2月3日まで同館ロビーで開いている。スペースシャトルの打ち上げのもようやシャトル内での実験活動に取り組む向井さんの姿などの写真31点のほか、「宇宙の神秘」として惑星や星雲などの美しい写真12点を展示している=写真。向井さんが宇宙で産卵実験に成功したメダカの子孫である「宇宙メダカ」約10匹も持ち込まれ、水槽の中で元気に泳ぎ回っている。『向井千秋の宇宙教室』などのVTRも放映されている。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。月曜休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
海外協力隊
初の4次隊入所式JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は9日、初めての試みとなる年間4回目の派遣前訓練入所式を開いた。候補者の訓練はこれまで年3回だったが、シニアボランティア枠の拡大を図る方針などにより、今回から回数を増やした。それぞれの訓練期間は70日間から65日間に短縮される。
式には全国から応募して試験に合格した青年海外協力隊(20縲・9歳)141人とシニア海外ボランティア(40縲・9歳)53人の候補者計194人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「派遣先の厳しい環境の中での活動は決して容易なものではないと思うが、その困難に立ち向かうため、65日間の訓練に精いっぱい励んでほしい」とした上で「青年とシニアが双方の持ち味を吸収し合い、訓練の成果を上げることを期待する」と激励した。候補者を代表し、理学療法士としてウルグアイ派遣予定の赤塚みどりさん(大阪府)は「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した。 -
北原よしゑさん(66)
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で昨年、初めて、9教室の受講生70人のちぎり絵作品を一堂に集め、展示した。「違うグループの人の作品に触れ、いい刺激になった」。会場には受講生の習作のほか、07年度第8回日美絵画展ちぎり絵部門に初めて出展、いきなり、秀作に選ばれた創作ちぎり絵「いろり」も披露した。
1940年、飯島町七久保生まれ。地元の高校を卒業後、職場結婚し、駒ケ根市に。ちぎり絵との出会いは40年以上前、小学校で教諭が制作した「かまくら」を一目見て、何時かはちぎり絵を作りたいと思ったとか。子どもに手が離れた18年前から、伊那市のちぎり絵教室に通ったり、通信教育でも勉強した。初めての作品「テッセン」が完成した時は感激ひとしおだった」。JA祭に出品すると、「教えてほしい」と請われ、自宅で数人に教え始めた。
10年前から、本格的にJAのカルチャーリーダーとしてちぎり絵教室を受け持った。埼玉県の小川和紙から、下絵、和紙をセットにしたちぎり絵キッドを取り寄せ、簡単に出来るとあって、教室は次々と増えた。
教える一方でオリジナル作品づくりも手掛けるようになった。「花を観察し、スケッチして、下絵を描く。色々な和紙を組み合わせて、色を作りはっていく。日常の生活用品を見ても、ちぎり絵の素材にならないだろうかと、考えてしまう」。
創作ちぎり絵「いろり」は「東伊那の夫の実家には今もいろりがあり、現役で活躍している。息子が中学生の時描いた絵からヒントを得た」。
構想から完成まで約3カ月かかった。厚く、毛羽立たない神戸和紙を用いた労作。審査員から「田舎のにおいがする」と評価され、受賞した。
「囲炉裏や茅葺き民家などなくなっていくものに心引かれる。今年は茅葺き民家をテーマにしたい」と話す。
また、新たな挑戦として、白い繭を剥がして作ったバラとちぎり絵と融合した立体作品も試みる。
「ちぎり絵は下絵があり、絵心がなくても、制作できる。神経の細やかな人はち密な作品に、大らかな人は大胆な作風と、同じ材料でもその人のセンスで個性的にし上がる」と魅力を。(大口国江)##(写真)
) -
伊南バイパスの交通事故で重傷
9日午前11時50分ごろ、駒ケ根市赤穂市場割の国道153号線伊南バイパスの「中通り入口」信号交差点で、駒ケ根市赤穂北割二区の飲食業遠藤由憲さん(32)運転の軽ワンボックス車と、箕輪町中箕輪のパート従業員上田芳宏さん(64)運転の普通乗用車が衝突。遠藤さんは右脚の骨を折る重傷、上田さんは肺挫傷などの重傷の見込み。共に命に別状はないもよう。
駒ケ根署の調べによると、バイパスを南に向けて走っていた遠藤さんが交差点を右折しようとしたところ、対向してバイパスを直進してきた上田さんの乗用車とぶつかった。同署は詳しい原因を調べている。
信号のない丁字路だった同交差点は12月15日に4方向の供用が開始されたばかりだが、同月24日にもミニバイクと普通乗用車が衝突し、ミニバイクの男性が肋骨と左脚の骨を折る重傷を負う事故が起きている。 -
伊南消防特別点検
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は8日、中原正純組合長による年頭訓示を受けた。昨年秋に完成したばかりの新庁舎に署員約50人が整列し、新年のスタートに当たって職務への意気込みを新たにした=写真。
中原組合長は「消防本部・北消防署が完成したことで広域消防の基盤が整備された。住民の身体、生命、財産を守るために日々研さん、精進し、旺盛な消防精神と心意気で1年頑張ってほしい」と訓示した。 -
警察犬嘱託
警察犬として働く2頭の犬への嘱託書交付式が8日、駒ケ根警察署で行われた。委嘱を受けたのは共にジャーマン・シェパードのペガ・フォン・トーキョウシゲル(8歳、メス)とフローレンス・フォン・ミナトツネイシ(6歳、メス)。ペガ号を連れて警察署を訪れた飼い主で警察犬指導手の田中京子さん=駒ケ根市下平=が県警本部長名の嘱託書を山本修作署長から受け取った=写真。嘱託期間は12月31日までの1年間で、1年ごとに審査を受けて更新される。田中さんは「2頭は少し神経質だが、しっかりした犬。頑張って捜査の役に立ってほしい」と話している。ペガは行方不明者の捜索などに昨年1年間で3回出動している。委嘱を受けるのはペガが6年目、フローレンスは3年目。
警察犬は現在県下で29頭。県警が毎年行う嘱託警察犬審査会を経て嘱託を受け、警戒業務や足跡追求などに活躍している。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所は7日夜、08年度新春会員大会を駒ケ根商工会館で開いた。伊南4市町村の首長をはじめ約60人の招待者を前に田中靖隆理事長ら新役員らが決意を述べ、たる酒の鏡を開いて華々しく新年度のスタートを切った=写真。
田中理事長はあいさつで「地球温暖化や社会秩序の荒廃、地域格差などの課題が多い時代だからこそ、人と人とが信頼で結ばれた、夢と希望に満ちた明るい豊かな社会をつくりだすべく、JCの衆知を集め、率先して行動していこう」と決意を述べた。
同会議所の08年度スローガンは「We Believe 信頼が人をつなぎ まちをつくる縲怩オなやかに力強く、時代を切り拓く気概を胸に縲怐v。 -
駒ケ根市消防団出初式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は6日、出初式を行った。団員約410人が駒ケ根駅北公園から市文化会館まで威風堂々の分列行進を行って団の意気を示した。昨年に続いて団員の子供たちなど約80人も隊列に加わり、団員らとともに中原正純市長らの観閲を受けた=写真。
文化会館で行われた式典では出席者全員が消防殉職者への黙とうをささげたほか、功労者らに対する表彰が行われた。中原市長は「住民の身体、生命、財産を守る皆さんの努力に市民を代表して心から感謝する」と団員らの労をねぎらった。
表彰を受けたのは次の皆さん。
◇日本消防協会長表彰▽精績章=副団長・北原義康
◇県消防協会長表彰▽功労章=分団長・田中良英、松崎宗孝、萩原道彦、副分団長・原浩則、班長・倉田義裕▽努力章=分団長・山本郁勇、湯沢英喜、副分団長・北原義伸、部長・唐沢裕二▽精績章=副分団長・北沢隆、宮脇勝、藤井茂、部長・下島裕一、竹村英樹、滝沢博文▽技術章=副分団長・久保田博昭、部長・堀内英樹、小原正隆、亀山剛▽精勤章=副分団長・中嶋健作、部長・石沢正志、下島篤、佐久間弘司、北原伸一、班長・小林昌誠、福沢達也、横山隆、小沢康弘、西村克弘、田畑博利、大石正人、吉瀬哲郎、松田伸也、春日隆志、和田明浩、木下昌俊、北原宏明、竹村孝、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、下平隆弘、団員・渋谷豊彦
◇上伊那消防協会長表彰▽分団優秀章=1分団▽功労章=部長・林健司、北沢文彦、平沢勝也、羽場昭▽精勤章=部長・小出徳一、班長・春日崇、春日浩幸、浦岡俊希、石原政伸、山本喜裕、酒井健一、桜井真一、宮沢郁夫、宮沢伸浩、松本寛明、松本貴史、吉沢淳、戸枝仁、横山大樹、森和広、宮沢武史、野村貴、春日秀明、三室真、春上聡、下平直樹、市村実、団員・遠山秀明
◇駒ケ根市長表彰▽15年勤続章=副団長・北原義康、分団長・田中良英、湯沢英喜、部長・竹村英樹、滝沢博文、班長・北原宏明、竹村幸弘、野村貴、春日秀明、三室真、団員・林嘉雄、上山和則、菅沼裕一、馬場浩志、湯沢曽門、佐藤年彦▽10年勤続章=副分団長・北原義伸、部長・林健司、下島裕一、水野毅、浦岡俊希、小林昌誠、福沢達也、西村克弘、清水義和、大石正人、宮沢郁夫、宮沢伸浩、山田盟、飯島和彦、松本貴史、久保田公明、森田徹也、宮下正義、下島重一、木下敦、宮沢隆行、大沼孝之、団員・北原忍、榎本宗良、川上博幸、下沢猛、北村真一、大林澄勇、吉沢国洋、小林晃宏、山田賢二、関幸英、島村吉一、小木曽貴生、林秀樹、宮下和喜、宮脇剛旨、林純司、伊藤徹治、新井裕史、杉本英樹▽5年勤続章=班長・中村昌敬、団員・池上祐司、山本智彦、伊東主税、堺沢智、小松貴志、堺沢伸吾、友野正明、池上英孝、垣屋健一、川上智史、小原誠、遠藤広之、松尾茂樹、今井克明、丸山文彦、村沢祐也、西沢健一、木下昌彦、森脇栄亮、小林雅博、木下平治郎、小岩井久士、向山正浩、岩崎博季、梶田審、西川正樹、北沢篤史、青木広司、窪田敏行、松崎貴志、松崎雄介、気賀沢謙史、池上弘志、下島正史、坂井和樹、竹村大輔、木下肇、竹村彰、木下雅希、小池勝、熊谷精二、田村浩之、小池哲也、寺沢徹、伊藤光一、湯沢貴志、大沼孝章、森田直之▽永年無火災表彰=町二▽1カ年無火災表彰=赤穂中割、北割一、小町屋、市場割、町二、町三、上穂町、中沢▽市長感謝状=信濃燃料、マルトシ、駒ケ根青年会議所
◇駒ケ根市消防団長表彰▽分団無火災章=4分団▽団長特別章=部長・唐沢裕二▽特科勤続章=団員・窪田敏行、松崎貴志、下島正史、熊谷精二、湯沢貴志、小松貴志、西川正樹▽操法功労章=班長・中村昌敬、団員・塩沢俊昭、池上英孝、川上智史、宮下昌邦、横山喬幸、松尾茂樹、丸山文彦、木下知也、小松義知、戸枝昭人、向山正浩、吉瀬誠司、飯山豊、宮下秀和、辰口哲也、森貴、原仁恒、柏原克好、山口源秀、竹村弘光 -
駒ケ根東中始業式
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は7日、3学期の始業式を開いた。全校生徒を前に各学年の代表生徒が学習や部活動、高校受験など、3学期に懸けるそれぞれの目標や決意を堂々と発表した=写真。
小木曽校長は「3学期は一年間のまとめの時期であり、来年度の準備期間でもある。登校日数は50日に満たない短い学期だが、新年を迎えた新たな気持ちで夢や希望を膨らませながら一日一日を大事に過ごし、それぞれの目標を達成してほしい」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市長選 北沢氏総決起大会
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・20日投開票)に立候補を表明している新人で前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=は6日夜に駒ケ根市内で開かれた総決起大会で「中原市長が進めてきた社会基盤整備はいまだ成長過程にある。現在のこの市政の流れを絶やしてはいけない。福祉、子育て、経済、まちづくりなど、市民の暮らしに安心をもたらす施策をきっちりやっていく。何としても当選させてほしい」と集まった約700人の支持者らに協力を強く訴えた=写真。
来賓には中原正純市長、吉田博美参院議員、佐々木祥二県議、竹内正寛市議会議長らのほか、宮下一郎衆院議員、若林正俊参院議員の秘書らが顔をそろえ、それぞれ激励の言葉を述べた。中原市長は「今の市政の良い流れを引き継いで、将来に向かって発展させてほしい。後を継いでくれる新たな市長にふさわしい人物に成長している北沢さんに市政を任せよう」と激励した。
後援会「洋光会」の渋谷敦士会長は「出馬表明以降、各戸訪問や集会などで北沢さんの人柄や決意など、市民への理解は深まったが、これからが大事な期間。緊張感を持って詰めに入ろう」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市長選 林高文氏出馬表明
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・20日投開票)に7日、新人で元市議会議員の林高文氏(69)=無所属、中沢=が立候補を表明した。林氏は「これまでの市政は箱物づくり中心で、福祉や教育、子育てなどの予算は順次削られてきた。市民の暮らしを切り捨ててきた市政を今こそ転換させなければならない。7期28年の市議生活で培った実績と経験を生かしたい」と立候補に向けての決意を述べた。主な政策として医師確保、市長の報酬30%減額と退職金ゼロ、公共事業の入札制度の見直し、市役所の構造改革と天下り廃止などを挙げた。東中学校の移転、新築計画については、移転せずに現在地で機能を拡充し、同時に通学区の見直しを図りたい竏窒ニする考えを示した。
同氏を支援する共産党などでつくる市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」の林奉文代表は出馬に至るまでの経緯について「できれば無党派の人を擁立したいと考えて昨年10月から調整を進めてきた。人選が難航したことで表明が遅れたが、市長として最もふさわしい人だと自信を持って言える。市民が待ち望んだ候補者だ」と話した。
これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長、北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町。ほかに立候補の動きはなく、この2氏に林氏を交えた三つどもえの戦いとなることが確実な情勢となった。
林氏は木曽山林高卒。中沢森林組合(当時)を経て75年、日本共産党公認で市議に初当選。経済、建設委員長などを務め、7期で引退した。現在市東部土地改良区理事長。共産党駒ケ根市委員。農業。 -
正月のふるさと就職相談会
産・学・官が連携して雇用対策に取り組んでいこうと昨年7月に設立された駒ケ根雇用対策協議会(会長・中原正純市長)は4、5日、ふるさと就職相談会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。Uターンを促進しようと市が初めて行った昨年に続き2年目。年末年始に帰省した大学などの新卒予定者やその家族など約10組が訪れ、地元の就職状況などを担当者に相談した。来場者は真剣な表情で説明に耳を傾け、地元企業の会社案内パンフレットなどを何冊も持ち帰っていた。担当者は「来場者は採用状況が厳しいと分かっていても地元の企業に入りたいという熱意を持っている。希望に応えられるよう協力していきたい」と話している。
協議会は趣旨に賛同した市内の企業約40社を会員に、赤穂高校、駒ケ根工業高校、伊那技術専門校と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市が協力して設立。伊那公共職業安定所とも連携しながらさまざまな雇用対策を行っていく。U、I、Jターンを促進するため、全国の大学を訪問して地元企業をアピールしたり企業ガイドを作成・配布したりするほか、地元高校生に情報提供を行うなどの活動を行う。 -
年末ジャンボ1億円駒ケ根で
昨年の大みそかに抽選が行われた年末ジャンボ宝くじ(第532回全国自治宝くじ)で1億円(2等)の当たりくじ1本が駒ケ根市のカインズチャンスセンターから出ていたことが5日までに分かった。
昨年10月に新たに開設したばかりの同センターでは「大変うれしい。最初から幸運に恵まれているようで、今後が楽しみ」と高額当選を喜んでいる。 -
駒ケ根市長選 第3の候補出馬へ
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・同20日投開票)への出馬に向けて調整を進めてきた、共産党も加わった市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」は5日、立候補者の人選が固まったとして7日に記者会見を開き、詳細を発表することを明らかにした。
これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長、北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=。保守系2人による一騎打ちか竏窒ニの見方が広がっていたが、告示まで一週間に迫ったこの土壇場で三つどもえの戦いとなることが確実な情勢に。選挙戦は一気に混戦の様相となりそうだ。 -
【記者室】もちの事故防止を
毎年のことだが、正月になるとお年寄りがもちをのどにつまらせて亡くなる事故のニュースをいくつも聞く。めでたい正月を祝っている時にこんなことで命を落としてしまうとはさぞ無念だろう▼消防庁は万一つまった場合の対策として、背中をたたく、指でつまみ出すなどの方法を挙げている。過去には家族が機転を利かせ、掃除機で吸引して助かったという事例もあるようだが、いずれの対策もうまくいくとばかりは限らない▼救急車を要請しても早くて数分かかる。その間呼吸が止まっていたのでは助かる可能性は低い。やはり最も大切なのは、事故を起こさないよう、小さく切って食べる、ゆっくりとよくかむ、水分でのどをしめらせておく竏窒ネどの事前の注意だ。(白鳥文男)
-
昭和病院仕事始め式
駒ケ根市の伊南行政組合昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は4日、年頭に当たっての仕事始め式を行った。職員約50人が出席し、中原正純組合長と千葉院長の式辞を聞いた。中原組合長は「昨年は経営改革と医師確保などに前向きに取り組んできた。今年は地域住民の期待に応え、明るい将来展望が見出せるようにしなければならない。院長を中心に厳しい状況を乗り越えられるよう頑張ってほしい」と激励した。
千葉院長は「産科の休止が各地で相次いでいる。何とかこの流れを止めなければならない。国も少しは動き始めたが、病院としては、基本に帰って自分たちがやれる範囲でできることをやるしかない。笑顔とコミュニケーションを忘れずに精いっぱい頑張ろう」と呼び掛けた=写真。
産科休止や経営の悪化など、かつてないほどの厳しい状況に職員らの顔も曇りがち。一様に固い表情で式辞に耳を傾けていた。 -
駒ケ根市仕事始め式
駒ケ根市は4日、新年の業務開始に当たっての仕事始め式を市役所で行った。職員ら約130人が出席。全員で駒ケ根市の歌を歌い、市民憲章を朗読して気持ちも新たに1年をスタートさせた。
今任期(1月28日)限りでの退任を決めている中原正純市長は式辞で「仕事始め式に臨むのもこれが最後。少し感傷的になっている。感慨深い思いだが、残された任期の間、精いっぱい頑張って次につながる道筋をつけられるよう、新たな決意に燃えている」とした上で「今年は地域力をどう高めていくか、勝負の年になる。健全財政を維持しながらも信念を持ち、萎縮せず、積極的、創造的に市政を運営していってほしい」と呼び掛けた=写真。 -
光前寺で千手観音像公開
今年のえとの子(ね)にちなんだ木像が駒ケ根市の古刹光前寺(吉沢道人住職)の本堂で6日まで公開されている。像は子年の守り本尊とされる「千手観音(せんじゅかんのん)像」=写真=で、すべての衆生を救済するためにあるというたくさんの手にはそれぞれ数珠や鐘、弓矢や剣などを持っている。訪れた参拝者は正月から縁起が良い竏窒ニ神妙に手を合わせて拝んでいる。
同寺は12縲・4日に厄除け、受験合格、交通安全などの祈願祭を午前9時縲恁゚後4時まで随時行う。問い合わせは光前寺(TEL83・2736)へ。 -
駒ケ根市長選
2氏が政策発表任期満了に伴う駒ケ根市長選(13日告示、同20日投開票)に向け、立候補を予定している2氏が相次いで政策発表会見を開いた。前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=は3日に、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=は4日に、それぞれマニフェストの内容を報道関係者に説明。告示を前に熱い戦いが始まった。
共産党も加わった市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」が擁立に動いている第3の候補予定者はいまだ表明を行っていないが、数日中に発表するとする情報もあり、52年ぶりとなる三つどもえの選挙戦の可能性も高まってきている。
北沢氏は医療・福祉、子育て・教育、産業振興、まちづくりの4テーマ、18項目の政策を発表した。医療問題では、医師不足が深刻化する昭和伊南総合病院の経営改善のためのプロジェクトチーム設置や、妊産婦検診の完全無料化などを掲げている。教育分野では、中学校の科目別・小人数指導体制構築、義務教育施設の耐震化早期完了などを、産業振興では街なか居住による商店街活性化などを挙げた。
杉本氏は医療、福祉、子育て支援・教育、市民参加のまちづくり、社会基盤整備・産業振興、環境・災害対策、市の経営健全化、人口5万人構想の8テーマ、74項目の政策を発表した。医療では昭和伊南総合病院の経営健全化のため、市民対象の公募債導入、子育て支援・教育では乳幼児医療費無料対象者の拡大や教員の独自配置を挙げたほか、市の経営健全化では市長の報酬と退職金20%減額を打ち出した。
赤穂、東両中学校の生徒数の格差是正のため、東中を下平地区に移転新築するという市の方針については両氏とも「答申は尊重する」としつつ、方針決定から長い年月がたっていることもあり、もう一度住民の意見を聞いた上で考えたい竏窒ニして、見直しも含めた再検討が必要とする考えを示した。 -
駒ケ根市長選展望
5期20年の長きにわたって市長を務めてきた現職の中原正純氏(67)がさらに6選を目指して出馬するかどうかが注目されていた中、10月3日に「今期限りでの引退」が発表された。これを受けて11月2日、前市議会議長で市社会福祉協議会会長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が、同17日には元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=が相次いで立候補を表明。新人同士による選挙戦突入が確実となった。長期政権が続いたことで良くも悪くも方針にぶれがなかったこれまでの20年間。だが・スカリスマ市長・スの交代により、市政は大きな転換点を迎える。その意味で今選挙は市の歴史を語る上で大きな節目となる。
任期満了(1月28日)に伴う駒ケ根市長選は1月13日告示、同20日投開票。これまでに立候補を表明した2人のほか、共産党も加わった市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」が候補者擁立に向けて調整を進めている。北割二区の男性が支援を受けて出馬する意向を示していたが、11月に断念した。元県議の林奉文氏(62)=南割=を推す声は根強いが本人の言葉や周囲の状況などをみる限り、出馬の可能性は低いと思われる。関係者は「出るか出ないかも含めて熟慮中。ぎりぎりまで検討する」ともらすなど、人選は難航しているようだが、ようやく候補者が決定したとする情報もある。告示まで残された時間は少ないが、三つどもえの選挙戦となる可能性も十分残っている。
北沢氏、杉本氏とも立候補表明以降、各地で精力的にあいさつ回りやミニ集会などを行い、政策のアピールと知名度の向上を図っているが、市民の関心の高まりはいまひとつといった雰囲気だ。
事実上、中原市長の路線を踏襲する後継者と目されている北沢氏は中原市長の後援会のほか、宮下一郎衆院議員、佐々木祥二県議の推薦も受けるなどして組織固めに力を注いでいる。だが後継者の立場が有利に展開するとばかりは限らない。4年前の前回選の結果がわずか198票の僅差だったことからも分かるように、いわゆる「反中原」の市民も相当数存在すると考えられるからだ。これら批判の声をどうかわし、どう味方に取り込めるかが課題となる。
杉本氏は前回選で立候補表明が告示日のわずか1カ月前だったことから出遅れの不利が心配される中、追い風に乗って終始優位に選挙戦を進めたものの、支持者らの間で「勝った」との楽観論が広がり、最終盤で逆転を許して現職の中原氏の前に苦杯をなめた。組織票の怖さを身をもって体験している杉本氏は、前回の苦い経験を生かして地道な活動を展開。「地元にいることが少なかった」との反省から、今回は地に足をつけて草の根的に支持拡大を図っている。
第3の候補が出て三つどもえとなると、選挙戦は各陣営入り乱れての混戦となることが予想されるが、このまま一騎打ちの戦いとなった場合には竏秩B前回杉本氏を支援した共産党は07年春の県議選などで同氏との考え方の相違が表面化したため、今回は支持しない方針を崩していないことから、この票がどう流れるかも注目される。
市長選はこれまで現職対新人、中原対反中原、保守対革新といった構図が続いてきた。それぞれの主張が真っ向から対立し、時にひぼう中傷合戦が起きるなど、市民を二分するような過熱した戦いが繰り広げられてきたが、反面ある意味で分かりやすい選挙だったともいえる。今回は新人同士の戦いということもあり、市民からは「候補者の顔が見えない」との声が聞かれる。両氏が掲げる政策はいずれも医療、福祉、教育、子育て支援の充実や産業振興などで、新人では無理からぬことだが取り立てて大きな違いは見られず竏秩B政治的な実行力もともに未知数とあって争点が見えにくい。中沢の農業の男性(77)は「言っていることがあんまり違わないから、どっちが市長にふさわしいのか全然分からん。人柄も知らないし…」と話している。
明確な違いとしては中原市政についての評価が挙げられる。北沢氏は「中原市長が取り組んできた社会基盤整備がなければ、現在の発展はなかっただろう」として支持する考えを示している。一方の杉本氏は「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た」と批判。長かった中原時代への評価は市民の間にも賛否両論あるが、次期市長としてこれまでの市政をどう受け止め、どのように変えていくのかがあらためて問われている。
いずれの後援会とも6から10日にかけて、選挙戦に向けての総決起大会を開くことにしている。候補者は駒ケ根市をどんなまちにしていきたいのか明確なビジョンを率直に打ち出し、政策や考え方の違いを市民の前にはっきりと示してほしいものだ。 -
【新春記者室】甘栗についての考察
正月にはこたつで甘栗。親指の爪を横にして皮に切り込みを入れ、左右からぎゅっと押す。うまく割れると気分が良く、味も良いような気がするものだが、最近は初めから皮をむいてある甘栗が出回っている。いやいや、文句を言うつもりなんかありませんよ。皮なしの甘栗をほかに先駆けて商品化した人の発想に感心するばかりです。食べるたびに一つ一つ皮をむくのは面倒だし、指先も汚れる。渋皮がうまくむけなくていらいらすることも多い竏秩Bそんな隠れた意識を敏感に先取りして見事に商売に結び付けているのが素晴らしい。何もかも至れり尽くせりでは人間は退化するばかりだ竏窒ニいう声も聞こえてくるが、まあいいじゃないか。正月ぐらいお気楽にいこうよ。(白鳥文男)
-
【年男】林赳さん(83)
60年で一回りする干支(えと)の一番最初の組み合わせであることから縁起が良いとされる甲子(きのえね)の年の生まれ。教員として県内の小中学校、高校に約40年間勤務した。教員時代から取り組んだ鳥類や動植物の研究で知られ、現在も駒ケ根市立博物館の学芸員として活躍している。
「実は教員になる前は軍人だったんだ」
太平洋戦争開戦直後の1942(昭和17)年に当時のエリート中のエリートコース、陸軍予科士官学校に合格。本科を卒業して45(昭和20)年に少尉に任官した。軍の中でも特に選抜が厳しく、高い能力が求められる戦闘機のパイロットに志願して採用され、兵庫県の航空基地で飛行訓練を積んだ。
「訓練は厳しかったな。飛行機では失敗や事故は即、死だからね。特に着陸は操縦の中で一番難しい技術だから気を使ったよ。今でも旅行なんかで旅客機に乗るとそのパイロットの腕がよく分かるね。着陸の時にショックがあるのは下手なやつだ」
だが、戦地に出る機会はないまま、同年8月に終戦。
「国のためと思って軍人になったはずなんだが、終戦で人生観が変わった。しばらく呆然としていたが、生き延びたんだという思いがだんだんとわいてきてね、これからは何か人の役に立つ仕事をしなければならんと思ったんだ」
戦後しばらく、軍人は公務員になれない規定があったが、その後それも解け、県農林専門学校農科(現信大農学部)を経て、卒業後、教員となった。
「とにかく、昔のような戦争だけは絶対にいかん。人間をおかしくしてしまうからね。今の若い人には分からんかもしれんが、平和というのは本当にありがたいものだ」 -
駒ケ根市中学校通学区変更へ
駒ケ根市教育委員会は今年、市内2中学校の生徒数格差を是正するため、通学区変更の実施に踏み切る。07年12月現在の生徒数は赤穂が918、東が151。学級数(支援学級を含む)はそれぞれ28と7。市教委によると、09年4月の入学者は赤穂で320人を超えて1学年学級数が1増の9となる可能性があり、一方の東は37人で単学級となることが予測されている。学級増による教室の増設は敷地の不足などで非常に困難な状況であり、片や単学級は配置基準によって教員が削減されることや、生徒のさまざまな活動に大きな影響があることなど、いずれも深刻な問題をはらんでいる。
この事態を何としても避けたい市教委はこれまでの方針を転換し、赤穂地区の一部の地域を東中への通学区とする考えを固めた。09年度の実施に向けて残された期間は約1年間と、決して長くはない。今年早々から関係地区やPTAなどを対象にした説明会や懇談会などを開き、住民の理解を得ていくことにしている。
これまでも東の1学年2学級を維持するための措置は取られてきた。通学区外の一部希望者の入学を許可する「指定学校変更制度」を06年度から実施。これにより、毎年数人ずつが入学したために単学級となる事態は回避できてきたが、09年度は加えて赤穂の学級増の可能性も高くなったことから、年度ごとの小規模な対応だけで切り抜けるのはいよいよ限界との判断に達したようだ。
通学区の変更は過去にも議論に上った。現在の通学区は天竜川を境界線としているが、98年縲・000年にかけて設置された通学区検討委員会は、竜西にある赤穂東小学校の通学区全域を東中通学区に組み込む竏窒ニする変更案について審議。だが、通学には距離的、地形的に無理な地域がある竏窒ネどの意見が出て結局実現には至らなかった。この中で、それならば東中を移転してはどうか竏窒ニする案が浮上。02年に設置された中学校適正配置検討委員会で審議した結果、天竜川を越えて下平地区に移転、新築する案が答申された。この新中学校建設計画はその後の市町村合併破綻の影響などもあり、総額40億円にも上る財源の見通しが立たなくなって一時棚上げにされていたが、市は建設をあきらめたわけではなく、今後の重点計画として位置付けていくことを明言している。
今回の通学区変更は新中学校開校までの緊急避難的措置とされ、以前の案とは内容に違いがある。だが、対象となる赤穂地区の一部住民には「竜西と竜東はもともと別の村。一緒にはなれない」などとする根強い反対論者もあり、合意形成は簡単ではなさそうだ。市教委は「何としても理解してもらわなければならない。子どもたちの将来を考え、長い目で見て判断してほしい」として、粘り強く説得に当たっていきたいとしている。 -
上伊那岳風会会長 堀内茂彦(雅号・岳茂)さん
漢詩や和歌などを朗々と吟ずる詩吟の魅力に若くしてとりつかれ1967(昭和42)年、同好の士5、6人とともに駒ケ根吟詠会を設立。翌年には会員が一気に30人余り増え、県岳風会駒ケ根支部へと発展した。その後、名称も上伊那岳風会となって会員も600人を超えるなどさらに成長を遂げ、昨年には創立40周年を迎えた。04年から会長を務めている。
「詩吟とは1分半の芸術である竏秩B日本の伝統を伝える素晴らしい文化であり、精神のよりどころだね。一日1回、腹の底から大きな声を出すことは健康のためにもとてもいいんだよ」
◇ ◇
詩吟を本格的に始めたのは18歳の時。詩吟を愛した父の影響もあり、進学した大学では詩吟部に入部した。
「人前に立つ訓練も兼ねて始めた。最初のころは舞台で本を持っていても緊張で手が震えて困ったものだ。今は人が吟ずるのを審査する立場になったが、60歳を過ぎているような人でもやっぱり同じように震えているのを見ると何だかほほ笑ましい気がするね」
20代後半、全国大会で2位に入賞した。
「あのころは若かったな。毎朝5時に起きて天竜川の河原で一生懸命に練習したものだ。大会では杉浦重剛の『自訟』を6、7人で合吟した。吟じ終わった時「これならいける」と確信したよ。残念ながら優勝はできなかったが」
それからも日々研鑚を積み、3年続けての入賞を果たした。
吟ずるだけでなく、吟に合わせ、刀を持って舞う剣舞や、扇子を持って舞う扇舞にも堪能。さらに剣舞に精進する中で居合いも習得した。6段錬士の腕前だ。
「居合いに使う刀は刃の付いた真剣。なまはんかな気持ちで扱うと大変なことになりかねないから、精神の統一にはもってこいだね」
「吟じても吟じても、詩の心を知ることはなかなか難しい」という。自分で創作してみれば少しでも理解が深まるのでは竏窒ニ考え、漢詩の創作にも挑戦している。
「300作を目標に10年前から始めたんだが、今280作ぐらいかな。達成したら今度は400作りたいな。いろいろな趣味に手を広げているようにも言われるが、根本はあくまで詩吟なんだよ」
◇ ◇
各地で毎週のように開かれる詩吟の大会に出席するのに忙しい。信濃燃料の社長で県LPガス協会理事、上伊那LPガス協会会長でもあり、日曜、祭日には家にいたことがないほどだ。
「だが、詩吟のおかげでたくさんの人たちと接することができ、素晴らしい出会いにも恵まれた。小1と小2の孫も詩吟を始めていてね。時折一緒に吟じるんだ。格別な気分だよ」
(白鳥文男) -
駒ケ根市消防団巡察
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)の年末特別警戒が始まった。27日夜、警戒に当たる団員らを激励するため、小平団長のほか、中原正純市長や駒ケ根警察署の山本修作署長ら約30人が参加し、4つの班に分散して市内の各詰所を巡察。団員らの志気を鼓舞した。
市役所で行われた出発式で中原市長は「今年は大変残念なことに火災が多く発生した。地域の安全、安心確保のため、伝統ある特別警戒に旺盛な消防精神で当たってほしい」と激励した=写真。小平団長は「特別警戒で少しでも被害をなくしてほしい。少しずつの積み重ねが市民の安全、安心につながる。団員600人が全員参加体制で31日まで夜間の警戒に当たるが、一生懸命頑張ってほしい」とあいさつした。 -
駒ケ根市仕事納め式
駒ケ根市は28日、07年を締めくくる仕事納め式を市役所で行った。今任期(1月28日)限りでの退任を発表している中原正純市長は集まった約120人の職員らに対し「今年ほど長い年はなかった。早いうちから気持ちを固めてきただけに、5期20年の総仕上げの年にしようと頑張ってきた」とした上で「職員の皆さんにはとりわけ苦労をかけた」と感謝とねぎらいの言葉を述べた=写真。今年の成果として、子育て10か条の制定、企業立地、バイパス駒ケ根工区の開通などのほか、東中の駅伝での活躍を挙げた。一方で昭和伊南病院の医師不足問題や景気回復の遅れなどを引き合いに出し「厳しい時代は続くが職員、理事者が心を一つにし、互いに連携して先を見通しながら新しい年に向かって頑張ろう」と呼び掛けた。
-
エコーシティ駒ケ岳の下島さんが手がけたドキュメンタリー番組「大原9年目の挑戦」が全国最優秀賞
宮田村大原区の住民が村民運動会最下位脱出にむけて奮闘する姿を描いたエコーシティ駒ケ岳のドキュメンタリー番組が、全国有線テレビ協議会主催の「農村MPIS施設自主放送番組コンクール」で最優秀賞に選ばれた。制作したのは入社7年目の下島美那子さん(29)。撮影、原稿、ナレーション、編集と全てをこなしたが「大原の皆さんの楽しみながら一生懸命がんばる姿は最高の雰囲気。心に残る作品になった」と受賞を喜んでいる。
伊南4市町村をケーブルテレビでネットするエコーシティで、下島さんは番組製作の放送課に所属し昨年から主に宮田村を担当。
かつて村民運動会で優勝の経験もある大原区が、住民あげて復活を果たそうと取り組んでいることを知り、焦点を当てて練習の時から取材を続けた。
「大原9年目の挑戦」と題した番組には、満面の笑顔で練習に取り組む住民の表情が。運動会当日の一丸となる姿も余すことなく収めた。
大原区が上位も伺える位置にいた運動会だが、最後にドラマも。トップに踊り出す勢いだったラストの団体長リレー。ゴール目前で転倒した。
「まさかと思いましたね」と下島さん。自分のことのように動揺したが、カメラを回し続け、最後までゴールをあきらめない選手の姿を追った。
コンクールには全国の地方ケーブルテレビ局から43作品が出品。下島さんにとって初のコンテスト入賞となったが「今持てる全ての力をだせた」と話す。
この番組は同局コミュニティチャンネルで28日午後10時20分、29日午後5時20分に放送する。 -
駒ケ根市内5小学校で終業式
駒ケ根市内の全5小学校で27日、2学期の終業式がそれぞれ行われた。赤穂南小学校(下平達朗校長)では全校児童を前に1、5年生が学習の成果などを発表した。1年生は難しかった繰り上がりの足し算や繰り下がりの引き算の計算方法などをパネルで実演=写真。「3学期も算数頑張りましょう」と元気に発表した。5年2組は総合的な学習の時間で取り組んだ米作りについて「すごく大変だったが、みんなで協力してたくさんの米を収穫できた」と振り返った。
下平校長は「2学期は86日あったが、みんなそれぞれ頑張った。明日から12日間の冬休み。火遊びをしない、けがをしない、うそをつかない竏窒フ3つの約束を守って良い休みにしてください。3学期の始業式には元気に会いましょう」と呼び掛けた。
市内5小学校の3学期始業式は9日に一斉に行われる。 -
駒ケ根市教委教育基金講演会
駒ケ根市教育委員会は25日、市内の小学5年生と中学2年生を対象にした教育基金講演会を同市文化会館で開いた。児童、生徒のほか学校関係者や一般など約800人が集まり、元NHK放送文化研究所専門委員でNPO「子どもとメディア」代表理事の清川輝基さんによる「・スメディア漬け・ス縲怎Lミは大丈夫?縲怐vと題した講演を聞いた。
清川さんはテレビやビデオ、パソコン、テレビゲームなどに向き合う時間が世界一長い日本の子どもたちの現状について「人間らしい心の働きや思考能力をつかさどる脳の前頭前野に深刻な悪影響があるほか、筋力や視力の衰えが現れるなど、危機的な状況だ」と説明=写真。その上で「子どもにとって一番大切なのは外遊びなどを通じて自然と触れ合い、いろいろな体験をすること。大げさではなく、日本の未来は今のメディア漬けからどう抜け出すかにかかっている」と強く警鐘を鳴らした。 -
厄年会が公園に時計寄贈
1982(昭和57)年度に駒ケ根市の赤穂中学校を卒業した同窓生らが来年厄年を迎えるのを機につくる「57さくら会」(松井秀之会長)は同市福岡にある馬見塚公園内の児童遊園地に屋外用ソーラー電波時計1台(設置費込み約12万円)を寄贈した。26日、現地で行われた贈呈式で松井会長が中原正純市長に目録を手渡した=写真。松井会長は「次代を担う子どもたちのために公園に時計を贈ることにした。厄年を迎えるのを機に、地域への感謝の気持ちを示したい」と述べた。中原市長は「善意を受け止め、大切に使いたい」と感謝した。
同会は12月11日、同窓生が卒業した赤穂小、赤穂東小、赤穂南小、赤穂中を訪れ、それぞれ玄関用掲示板1台、パソコン用プリンター2台、綱引きの綱1本、折りたたみ式パイプいす24脚を贈った。いずれも約10万円相当。来年5月には駒ケ根高原一帯の清掃ボランティアも行う予定。
同会は来年1月12日に総会とパーティーを市文化会館で、物故者の法要を安楽寺で開く。