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市民音楽祭
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駒ケ根市文化会館で25日、第48回駒ケ根市民音楽祭が開かれた。ほぼ満席の聴衆は児童らの元気な合唱、洗練されたコーラス、息の合った吹奏楽など多彩な20プログラムを楽しんだ。
ファンファーレが響きわたり、全員で「駒ケ根市の歌」を歌って幕開け。駒ケ根童唱会赤とんぼは音楽劇「羽衣」を熱唱、四季の会Dоlceがしっとりと「わかれ・秋」を歌い上げ、女声コーラス虹はなじみの曲「秋の夜半」「アニーローリー」を披露した。
赤穂南小合唱団、赤穂小合唱団、中沢小合唱団はそれぞれ、練習の成果を発揮し、美しいハーモニーで音楽祭を盛り上げた。
小学生から高校生まで20人の「すずらん少年少女合唱団」は「さんぽ」「瑠璃色の地球」などで歌う喜びを体いっぱい表現した。
このほか、赤穂高校声楽部、混声合唱明日歌、混声合唱峡の会、駒ケ根女声コーラスなどがそれぞれ特色あるハーモニーで舞台を彩り、アフリカンドラムの「ジュボー・ド・コマガネ」がニジャエ・ローズ直伝の「情熱のセネガル」で西アフリカの風を伝え、最後は全員による合唱「Believe」で余韻を残して、音楽祭の幕が下りた。 -
駒ケ根市で交通事故 小3男児重傷
27日午後5時ごろ、駒ケ根市下平の市道交差点で、近くに住む会社員松井あい子さん(59)運転の軽乗用車と、自転車に乗っていた市内の小学3年生男児(9)が出会い頭に衝突した。男児は脳挫傷のほか脚の骨を折るなどの重傷。松井さんにけがはなかった。
駒ケ根署が原因を調べている。 -
【記者室】新体操 優雅に見えるが実は…
駒ケ根市にある新体操クラブの演技発表会を見た。幼稚園・保育園児から中学生の少女たちが美しい演技の数々をフロアいっぱいに披露したのだが、その優雅で軽やかなイメージと違い、実際の運動量たるや相当にハードであることがよく分かった▼間近で見ていると、演技とともに流れる音楽の切れ切れに「ハッ、ハッ」という激しい息遣いが聞こえてくるのだ。だが彼女たちは苦しくても演技中は一切表情に出さず、あくまで笑顔を絶やさない▼それにしても、片脚を垂直に跳ね上げたり、体を後ろ向きに折り曲げたりできる柔軟性には驚かされる。こんな小さな子たちなのに地道な訓練を懸命に繰り返しているんだろうな竏窒ニ、けなげでひたむきな姿に感銘を受けた。(白鳥文男)
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トヨセット駒ケ根工場ラインオフ式
オフィス家具や鋼製事務机などの製造、販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)駒ケ根工場(北の原工業団地内)は本格生産を前に26日、ラインオフ式を行った。工場や駒ケ根市の関係者など約30人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして稼動開始を祝った=写真。富岡社長はあいさつで「ここで作る製品は全国各地に届けられる。地域とともに良い工場にしていきたい」と述べた。
駒ケ根工場は敷地面積約3万9千平方メートル、鉄骨2階建て(一部3階)工場棟の延べ床面積は約2万9千平方メートル。鋼製システムデスク、収納家具などを製造する。従業員は約100人で、うち地元採用者は65人。 -
初冬の空に、四季桜さく
駒ケ根市の総合駒ケ根文化センター内すずらん公園に植えられた四季桜がちらほらと咲いている。
95年に5本植栽した約4メートルほどの若木。花は11月初旬から咲き始めた。
ほんのりピンクの一重の花は、透き通った初冬の空に映え、散歩の市民は「珍しいね、桜が咲いている」と見上げている。 -
新体操「舞(まい)エンジェルス」発表会
駒ケ根市の新体操クラブチーム「舞(まい)エンジェルス」は24日、第19回演技発表会を駒ケ根市の市民体育館で開いた。スポーツ少年団を中心とした幼稚園、保育園児から中学生の約100人が「夢竏奪ream(ドリーム)」をテーマに、約2時間にわたって団体演技や個人種目などを披露した。
出場したメンバーはあでやかなコスチュームに身を包み、フープやリボン、クラブなどを自在に操りながら、アクロバチックな激しい動きと柔らかい繊細な動きがバランスよくミックスされた見事な演技をフロアいっぱいに展開=写真。1年間の厳しい練習で鍛え上げた技をいかんなく発揮した。
客席には大勢の保護者らが詰め掛け、演技の模様を収めようとビデオカメラなどを向けながら食い入るように演技を見守っていた。 -
クリスマス飾りクラフト講座
駒ケ根市の中央商店街の加盟店などでつくる花いっぱい運動実行委員会は23日、クリスマス飾りクラフト講座を駒ケ根市中央のマルトシ旧店舗で開いた。市内の親子など約30人が参加し、群馬県のフラワー・アンド・グリーン・アドバイザー近藤まなみさんの指導でクリスマス用の飾りを作った。
参加者はモミの木やヒイラギの葉、ラグラスなど自然の素材を自由に使い、はさみで切ったりフラワーアレンジ用のオアシスに刺したりして立体的な作品作りに挑戦=写真。「ここにはこの葉を使ったらいいんじゃない」などと親子で楽しく話し合いながら、それぞれのセンスで個性的な飾りを仕上げていた。 -
【古典文学研究者 畔上利春さん】
駒ケ根市の赤穂公民館で古典に親しむ講座の講師を長く務めている。月に1回の講座を担当して今年で8年目。『平家物語』を4年、『万葉集』を3年にわたってそれぞれ講義し、今年度は信濃の古典をテーマに選んでいる。穏やかで飾らない人柄が反映された雰囲気の講座は「窮屈な感じがしなくて気楽に楽しめる」「すんなり頭に入ってくるから疲れない」「古典が身近に感じられる」と聴講者に好評。何年も続けて受講する人も多い。
「古典というと、どうしてもとっつきにくい印象がありますからね。あまり難しく考え過ぎてしまうとせっかくの素晴らしい作品がつまらないものになってしまう。だからとにかく、講座生の皆さんにとって分かりやすく、楽しめるような講義を心掛けています。自分も皆さんと一緒に楽しませてもらっているようなものですよ」。
◇ ◇
飯山市生まれ。教員として県内の小中学校に勤務し、赤穂東小学校の教頭を最後に60歳で退職した。中学では国語を教えていたが、古典への思い入れは特になかったという。古典文学に目覚めたのは意外に遅く、40歳ごろのこと。
「万葉集の中の名歌『信濃道は今の墾道刈株に足踏ましむな沓はけ我が背』(信濃道は新しく切り開いた道です。切り株でけがをしないようにくつをはきなさい、あなた)に出合ってね、とても強くひかれた。妻が夫を思ういじらしい気持ちがよく出ている歌ですね。千数百年も昔の人の歌なのに、その思いは今と同じで変わらない。それを考えると心の奥に迫ってくるものがありました」
それからは本や資料を集めて読んだり、研究者に話を聞いたり、機会あるごとに教育会の書籍に寄稿するなど、万葉集の魅力のとりこになった。お気に入りの歌を懐中時計の裏ぶたに彫りつけたほどだ。
◇ ◇
退職後は妻と2人で万葉集の歌ゆかりの地を訪ねて歩く旅を楽しみにしている。
「ただ好きで長くやっているだけで、研究者なんて大それたもんじゃない。でも、やはり日本人は日本の伝統をしっかりと学ぶべきだと思います。昔に比べてせわしない世の中になりましたが、日本の伝統文化である言葉をもっと大事にしていきたいものですね」
(白鳥文男) -
まるこま市場まつり
駒ケ根市赤穂上穂南にある駒ケ根市公設地方卸売市場「まるこま市場」で23日「第3回まるこま市場まつり」が開かれた。地元産の野菜や果物、花などが格安で販売され、ミカン、シクラメン、ブロッコリーなどのせりの実演なども行われて、訪れた家族連れなどでにぎわった=写真。
会場の一角には青果についてのパネル展示や食育かるた、果物が当たる食育クイズコーナーなどが設けられたほか、来場者には熱い豚汁が無料で振る舞われた。
イベントを主催した同市場生産者組合(小林弘志組合長)と仲買人組合(今村誠組合長)は「ここに市場があることすらあまり知られていないので、一般の人に存在をアピールしようと2年前に始めた祭り。来年以降も続けていきたい」と話している。 -
「背の高いフユアオイ」駒ケ根市民チャンピオンに
駒ケ根市の何でもナンバーワンを登録する市民チャンピオンに22日、下島貞衛さん(90)=町四区=方のフユアオイが高さ2メートル29センチで初めて認定された=写真。下島さんは「葉が食用になるというので、知人に分けてもらった苗6本を今年初めて畑に植えてみた。普通は大きくなっても1メートルぐらいだというから、こんなに成長してびっくりしている。特別な手入れは何もしていないよ」と話している。下島さんは毎日取った葉をゆでておいしく食べているという。
下島さんのチャンピオン登録は「長いつるのサトイモ」「重いタマネギ」などに続いて6件目。
フユアオイ(冬葵)は亜熱帯アジア原産のアオイ科ゼニアオイ属の多年草。 -
ときめきランチ15周年
一人暮しのお年寄りへの調理、配食サービスを93年から行っているボランティア・グループ「ときめきランチ」(北沢里子代表、50人)は23日、活動を始めて15周年の節目を祝う記念式典と研修交流会を駒ケ根市のふれあいセンターで開いた。会員と市社会福祉協議会職員など約50人が出席し、15年の歩みを感慨深く振り返った。
北沢代表は式典のあいさつで「これまでの15年が走馬灯のようによみがえってくる。弁当を見て涙ぐんだ利用者がいたことは今も忘れられない。ボランティアの原点を忘れず、これからも頑張ろう」と呼び掛けた=写真。研修交流会には記念講演として上伊那調理師会会長の山越信治さんが招かれ「先人の知恵 行事食あれこれ」と題して、季節ごとのさまざまな料理について楽しく話した。
ときめきランチは毎週土曜日に弁当をつくり、希望者に500円で配達、提供している。01年には市社協表彰、今年9月には県社協表彰を受けた。 -
研修のインドネシア青年送別会
開発途上国の将来を担う青年を日本に招いて研修や交流を行うJICA(国際協力機構)青年技術研修事業で駒ケ根市を訪れていたインドネシアの青年18人が18日間の研修を終えた。受け入れの窓口となった駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)が中心となって20日夜、心づくしの送別会を市内のアイ・パルいなんで開いた。北原理事長は「もっと交流したかったが仕方がない。次は私たちがインドネシアに行って再会したい」とあいさつ。代表の医師フェリー・アドリアンさんは「大変世話になった。駒ケ根でのさまざまな経験を国に持ち帰り、地域医療の発展に役立てたい。別れてもこの友情はきっと続く」と滞在中のもてなしに感謝を述べた。青年らはきらびやかな民俗衣装を着て登場し、記念写真を撮るなどして名残を惜しんでいた=写真。
青年らは医師、薬剤師、看護師など、保健医療に携わる専門家。研修では県看護大、特別養護老人ホーム観成園、市の施設や業務などを視察したほか、中沢小学校の児童との交流も楽しんだ。 -
なかよし東小まつり
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)で21日、なかよし東小まつりが開かれた。代表、図書、放送などの13の児童委員会がそれぞれ趣向を凝らした楽しいゲームやアトラクションを企画、運営。学年縦割りの小グループに分かれた全校児童らは校内各所に設けられた会場を巡ってゲームやクイズに興ずるなど、年に一度のまつりを楽しんだ。
体育委員会は障害物リレーを企画。体育館内につくられたコースには平均台や跳び箱、マット上での前転などが設定され、児童らはグループごと、張り切って記録に挑戦していた=写真。環境・省エネ委員会は「省エネ体験」として、ミニ火力発電機や太陽熱での湯沸かしなどの実演を披露。会場を訪れた児童らは感心しながら興味深そうに実演や展示を見詰めていた。 -
技能検定準備講座
市内の製造企業などでつくるテクノネット駒ケ根(山下善広代表幹事)の固有技術別研究会(塩沢和彦幹事)は21日夜、07年度後期技能検定準備講座の第1回を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。南信各地の製造企業などに勤務する従業員ら30人が参加し、来年1、2月に行われる技能検定の「機械保全(機械系)」1級、2級合格を目指して勉強をスタートさせた。講座は1月9日までの全6回にわたり、学科と実技の講義のほか、模擬テストなどが行われる。
開講式で塩沢幹事は「仕事の後で疲れているのに、技能向上のためにこうして勉強しようとする意欲はすばらしい。講習は長丁場だが、必ずや皆さんの望む結果が出るものと期待している」と激励した=写真。
テクノネットは前期講座として7、8月に機械加工(全6回)の講習を行っている。 -
伊那北高生測量実習
総合的な学習の一環で伊那北高校普通科の1年生3人は22日、駒ケ根市の測量、土地造成業の緑地計画(福沢浩社長)を訪れ、測量の歴史や技術などを学んだ。生徒らは福沢社長と従業員の測量士らに測量の基礎についての講義を受けた後、屋外の道路などへ出て機器を使った実習に取り組んだ。
生徒らは測量士の指導を受けながら測量機器の正確な設置方法や、目標までの距離、高さの測定方法などを実際に体験=写真。正確なデータを取ろうと苦労しながらも、懸命にレンズをのぞいたり数値を読み取ったりしていた。人工衛星の電波を利用して正確な測定ができる最新のGPS(全地球測位システム)測量を体験した生徒らは、先端技術の素晴らしさに一様に驚きの声を上げていた。
これまで知らなかった測量技術の現場を目の当たりにした生徒らは「測量は想像していたよりもはるかに難しい。プロの仕事ぶりに感心した」と話していた。 -
駒ケ根浄化センター増設工事安全祈願祭
駒ケ根市下平の駒ケ根浄化センター(菅沼幸穂所長)は処理能力拡大のため、汚泥棟の増築工事を開始する=写真。地上2階、地下1階の汚泥棟の一部外壁を取り壊し、述べ床面積約510平方メートルを増築する。建物の建設費は1億4180万円。しゅん工は08年10月の予定。
工事開始を前に19日、現地で安全祈願祭が行われた。下水道事業の関係者約30人が出席し、工事の安全と施設の無事完成を祈って祭壇に玉ぐしをささげるなどの神事を行った。
同センターは95年に稼動開始。現在の水処理能力は1日当り最大8100立方メートル。全体計画完成時には2万700立方メートルとなる。 -
駒ケ根市東部土地改良記念像移設
中沢地区のほ場整備事業完成を記念して90年に同区下割に建立され、一昨年の中沢バイパスの工事開始に伴って一時撤去されていた記念像「はぐくむ」=写真=が、周辺の工事が完了に近づいたことから、元の建立地から約50メートル西の地にあらためて建立された。
18日、記念像を建立した駒ケ根市東部土地改良区(林高文理事長)の役員など関係者約20人と像の作者の彫刻家河野新さんらが集まって再建立を祝った。出席者は「日陰にあった像を日の当たる明るい場所に移すことができてよかった」などと口々に話し合い、感慨深そうに像をなでたり眺めたりしていた。 -
クライミング・アジアユース出場選手激励
道具を使わずに岩場を登るスポーツクライミングのアジアユース選手権(23縲・5日、シンガポール)に出場する駒ケ根市の羽鎌田直人君(15)=赤穂中3年=は19日、駒ケ根市役所を訪れ、中原稲雄教育長らの激励を受けた=写真。中原教育長は激励金を手渡し「持てる力を十分発揮してほしい。健闘を祈る」と激励。羽鎌田君は「目標は優勝。悔いの残らないよう、ベストを尽くして精いっぱい頑張ってきたい」と力強く抱負を述べた。
出場クラスは14、15歳対象の「ユースB」。5分間の制限時間内に登る高さを競うボルダリングと、高さ10メートルの壁面を登る速さを競うスピードの2種目で優勝を争う。
羽鎌田君は両親の影響で5歳のころからクライミングを始め、内外の大会で優勝するなど活躍。今年8月のエクアドルでの大会で5位に入賞し、アジアユース選手権への派遣が決まった。海外大会への出場は4回目。 -
駒ケ根市立博物館歴史講座
駒ケ根市立博物館は歴史講座「伊那のろう城戦の実態を探る」の第1回講座「前哨戦 市原の合戦」を市文化センターで開いた。講師は郷土史に詳しい博物館学芸員の田中清文さん。田中さんは、12世紀に起こった源平合戦は大田切郷城の戦いによって火蓋が切られた竏窒ニ説明=写真。駒ケ根市内の地図を示しながら「その決戦3日前に起きたのが市原の合戦。戦場は特定されていないが、市原は『市処』または『市所』が由来と考えられ、その地名が近くにみられることなどから、大御食神社の付近であったと推定される」と話し、聴講者の興味を引いていた。
講座は第2回(11月25日)「本戦 大田切郷城の戦い」、第3回(12月2日)「大徳王寺城の戦い」と続く。
途中からの受講も可。問い合わせ、申し込みは博物館(TEL83・1135)へ。 -
杉本幸治氏出馬表明 駒ケ根市長選
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示、20日投票)に出馬する意向を固めていた新人の元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=は17日夜に駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた支援者の会で立候補を表明した。杉本氏は集まった約100人の支援者らに対し「子どもたちの笑顔と未来のために活力あふれる元気な駒ケ根市を目指す」とした上で「出港する杉本丸に一緒に乗り、目的を達成しよう」と呼び掛けた。
5期20年に及んだ中原市政について「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た」と批判した。前回選で敗れた原因の一つを「地域を歩いていなかったこと」と反省。「この4年間に地区の分館長を務めたり地元企業を視察したりしたことなどにより、地域のことがよく分かった」と述べ、目標に経済の活性化、医療、福祉、教育の充実などを掲げたほか、市民参加のまちづくりのために市民による「百人委員会」の設置を挙げた。
杉本氏は伊那北高卒。県職員として長野五輪ボランティア課長、体育課長などを歴任。03年12月に退職して臨んだ前回選ではわずか198票差で現職の中原正純氏に敗れた。
立候補は前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=に続いて2人目。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索している。 -
サンスポート健康講座
障害者スポーツ支援センター駒ケ根サンスポートは18日、障害者と家族を対象にした健康講座駒ケ根市の県看護大で開いた。12人が参加し、看護大体育学講座准教授の野坂俊弥さんの「こずく運動のすすめ」、栄養士の丹羽隆江さんの「食生活について」の2つの講義を聴いた。
野坂さんは屋外運動の土台として大切な靴のはき方や選び方を紹介=写真。良い靴の条件として、かかとに厚みがあって衝撃を吸収できること、土踏まずの部分が柔らかいこと、などを挙げ「足元の安定がけがの防止にも大切」と説明した上で「日常生活の中で小さな運動を面倒くさがらずにこまめに実行することが、大きな成果につながる」と話した。 -
【県野生鳥獣救護ボランティア 小口泰人さん】
小学校1年生の時のこと。山の小川の土手に腰を下ろして遊んでいた。ふと見ると、1羽の小鳥が川の中の石から石を散歩するように、自分の方に近づいてはまた逃げていくのが目に止まった。
「手が届くほど近くにまで来たから、遊んでくれているように思えた。うれしかったよ。美しい鳥ではなかったがとてもかわいかった。今思えば、あのミソサザイは川で餌を捕っていただけなんだろう。でも自分にとっては小鳥が友達のように思えた初めての瞬間だった。あれが鳥とかかわることになった原点だね」
◇ ◇
県などの依頼を受け、野生鳥獣救護ボランティアとして傷ついた鳥を保護し、野生に帰す活動を続けている。。これまでに、傷ついた野鳥を600羽以上野生に帰してきた。特に猛禽(もうきん)類の放鳥率は90%を超える。
「人間は鳥が好きでかわいいと思っていても、鳥にとっては違う。人間は最も恐ろしい外敵なんだ。だから傷ついた鳥は、鳥が卵を温めるのと同じように胸に抱いて体温で温めてやる。鳥は心臓の鼓動も感じて安心するんだ。敵じゃないってことが分かって落ち着くと、ようやく餌も食べるようになる。鳥と気持ちがつながらないと駄目なんだ。考えるよりずっと難しいんだよ、野鳥の飼育は」
それだけに、見違えるように元気になった鳥が大空に飛び立って行く瞬間の充実感は何ものにも代えがたい。
「あの感慨は自分以外の誰にも分からんと思う。だけどね、いつもいつもうまくいくわけじゃない。どうしても助けられない時もある。鳥が死ぬのを『落ちる』というが、そんな時は本当に寂しくて悲しくて、残念な気持ちになるよ」
◇ ◇
長いこと、小学生のために野鳥教室や観察会を開いている。
「大事なことは子どものころから教えるべきだ。本当の自然を学ぶためにね。鳥の住まないようなまちをつくってはいかん。生き物は共存共栄だ。子どもたちには野鳥を通じて自然と命の大切さを少しでもわかってもらえたらうれしい」
(白鳥文男) -
中沢地区文化祭
駒ケ根市の中沢地区文化祭が中沢公民館で18日まで開かれている。館内には書道、手芸、陶芸、絵画、生け花、写真などの作品が数多く展示され、訪れた人は「すごい」「いい出来だね」などと感心しながら一つ一つの作品をじっくりと眺めている=写真。
17日には2階研修室に抹茶体験コーナーが設けられ、茶道教室「空木会」の会員らが着物姿で菓子と抹茶を振る舞った。静寂の中で茶を味わった来場者は「ああ緊張した。でもうまかったな」などと笑いながら話し合っていた。
18日は午後1時から芸能発表会が開かれ、中沢小学校合唱団や地元のグループによる歌や踊り、神楽、詩吟などが披露される。バイクの展示と試乗会のほか、パンやこんにゃくなどの販売もある。作品展示は午後3時まで。
問い合わせは同公民館(TEL83・5125)へ。 -
立正佼成会が米寄贈
立正佼成会伊那教会(瀬在快衣教会長)は16日、農家の会員らが今年収穫して奉納した玄米180キロを駒ケ根市を通じて市社会福祉協議会に寄贈した。同教会の三沢宏至渉外部長ら3人が市役所を訪れ「わずかだがどうか福祉に役立てて」と原寛恒副市長に目録を手渡した=写真。原副市長は「毎年の善意に感謝する。温かい気持ちを温かいご飯にして提供したい」と礼を述べた。米は市が委託して市社会福祉協議会が運営している独り暮しのお年寄り向け配食サービス『ときめきランチ』で使われる。同協会は伊那市、飯田市にも玄米を寄贈する。
同協会の米寄贈は1961年、大きな被害をもたらした三六災害の被災者を救済するために行われたのが最初。 -
駒ケ根市高連チャリティ芸能祭
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は16日、クラブ大会とチャリティ芸能祭を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。会員約360人が集い、単位クラブごとに歌や踊りなどの出し物を披露し合って楽しんだ=写真。クラブ大会では、会員らの参加費から経費などを差し引いた6万円が駒ケ根市社会福祉協議会に寄付された。
ステージには会員らのグループが次々に登場して民謡や歌謡曲、童謡などを歌ったり曲に合わせて踊ったりしたほか、三味線や大正琴などの見事な演奏を披露した。演奏が1曲終わるごとに会場のあちこちから「うまい」「いいぞ」などと大きな声援と拍手が飛んでいた。 -
杉本幸治氏駒ケ根市長選出馬表明へ
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選に出馬する意向を固めていた新人の元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=は17日夜に駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれる支援者の会で立候補を表明する。立候補は前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=に続いて2人目。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索している。
杉本氏は伊那北高卒。県職員として長野五輪ボランティア課長、体育課長などを歴任。03年12月に退職して臨んだ前回選ではわずか198票差で現職の中原正純氏に敗れた。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日。立候補手続き説明会は12月中旬、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬の予定。 -
赤穂中合唱コンクール
駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)で16日、運動会、白鈴祭(文化祭)に続く生徒会3大行事の全校合唱コンクールが開かれた。1縲・年の各8クラス、計24クラスが代わる代わるステージに上がり、積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮して美しい歌声を響かせた=写真。
生徒らは一様に硬い表情で登壇。全校生徒がじっと見詰める緊張の中でピアノの伴奏に合わせ、それぞれの曲を個性豊かに精いっぱい歌い上げた。無事に曲を終えて一礼すると、ようやく表情が緩んでほっとした笑顔を見せていた。
混声3部合唱が多い中、2、3年生の7クラスは難しい4部合唱に挑戦。練り上げた繊細なハーモニーを披露して、生徒や教職員、詰めかけた保護者らの大きな拍手を受けていた。 -
ごまプロジェクト試験結果検討会
市の新たな特産品を目指してゴマの栽培実証試験に5月から取り組んでいた駒ケ根市営農センター(会長・中原正純市長)は15日、試験結果の報告・検討会を東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。JAなどの農業関係者と市職員ら約20人が参加し、結果の詳細な報告を聞いたほか、ごまの試食も行った=写真。
試食用のごまは3種類。駒ケ根産(黒)と、比較用の鹿児島県喜界島産(白)、ミャンマー産(黒)が用意された。参加者は地元産のごまについて「思ったより香りが良い」「これならいけるかもしれないな」などと話し合い、将来の地域ブランドに手応えを感じている様子だった。
報告では駒ケ根市に適したゴマを探すため7種類のゴマを栽培して比較した結果や、収穫量などを調べるために種まきの時期や栽植密度などの条件を変えて栽培した結果が発表された。課題として3年連作で障害が出る可能性があることや、湿害に弱いことなども報告された。
プロジェクトは、市内のごま加工会社豊年屋が自社製品に地元産のゴマを使おうと、市に栽培を持ち掛けたことからスタートした。市営農センターは今後、市内の各営農組合を通じて農家に栽培を勧める一方で、希望者には栽培講習会を開いたり種子の配布をするなどしてゴマの普及に努めていく考え。 -
駒ケ根商工会議所接客講習会
駒ケ根商工会議所は14日、市内の企業を対象にした接客講習会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。旅館、ホテルやレストランなどのサービス業のほか製造業の総務担当者など約80人が参加。東京の中華レストラン「赤阪離宮」取締役の佐野由美子さんによる講演「プロの接客はここが違う 一期一会の心、売れる店づくりを目指して」を聴いた=写真。
佐野さんは「愛される店、繁盛する店には共通点がある。当たり前の基本がしっかりできているか、リーダーがやるべきことをきちんとやっているか、本気で人を育てる気があるか竏窒フ3点。すべて人の問題。接客はお客さまに喜んでほしいという心だ」と話した。参加者は真剣な表情で話に耳を傾けていた。
佐野さんはホテル、レストランなどのトータル・コーディネートやコンサルタントに活躍。03年、日本文化振興会の社会文化功労賞を受賞した。 -
認知症を考える講座第2回
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は15日、一般市民を対象にした「認知症を知る講座 基礎編」の第2回講座を市役所南庁舎で開いた。約50人が集まり、寸劇や講義などを通じて認知症のさまざまな症状や認知症の人への対応の仕方などを学んだ。市職員などが演じる寸劇では認知症の人と周囲の人とのやり取りをユーモアを交えながら披露=写真。講義では認知症に詳しいグループホーム所長の宮下貴志子さんが「認知症の方への接し方」について話した。
参加者は時折メモを取ったりしながら、真剣な表情で認知症について学んでいた。