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「ネイチャー伊那谷」第12回写真展
駒ケ根市、飯田市などに在住のアマチュア写真家クラブ「ネイチャー伊那谷」(片桐勝彦会長)は第12回写真展「自然賛歌」を駒ケ根市の市立博物館市民ギャラリーで18日まで開いている。中央アルプス駒ケ岳の四季折々の表情を見事にとらえた作品や、コマクサなどの愛らしい高山植物を撮影した写真など、会員7人がそれぞれ撮影した自信作60点を展示している。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終18日は午後4時30分)。問い合わせは同館(83・1135)へ。 -
昭和伊南病院に絵画寄贈
辰野町宮木在住の洋画家垣内カツアキさん(71)は11日、駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)を訪れ、30号の油絵「イタリア・ソレント風景」を寄贈した。垣内さんは「患者や付き添いの家族の心が安らぎ、癒しになってくれればうれしい」と話した。母方の祖母が駒ケ根市中沢の出身であることや、今月同市で10回目の個展を開くことなどから地域への感謝を込めて同病院への寄贈を決めた。千葉院長は「明るい地中海を描いた素晴らしい絵をみんなに見てもらいたい。病院には癒しが必要。多くの人の目に触れる所を選んで飾りたい」と感謝を述べた。
垣内さんはこれまで個展を通算78回開き、海外美術展にも精力的に作品を出品、入選するなど、おう盛な創作活動を行っているほか、箕輪町中箕輪に伊那アルプス美術館を設立、運営している。ル・サロンフランス芸術化協会永久会員。 -
納涼シルクまつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアム周辺で12日までの2日間「納涼シルクまつり」が開かれた。花・農産物直売、ふるさと体験、釣りなどさまざまな催しが多彩に行われ、訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
シルクミュージアムに隣接するため池では無料の釣りコーナーが設けられ、子どもたちがのんびりと釣り糸を垂れた=写真。ふるさと体験コーナーではチーズやシシャモなどを持ち寄った人たちが燻製の手作りに挑戦し、自作の燻製に舌鼓を打った。
軒を並べた屋台では子どもたちにわたあめやスイカが無料で振る舞われたほか、トウモロコシや生ビール、地鶏の焼き鳥などが販売され、訪れた人の人気を集めていた。 -
中体連出場選手があいさつ
全国中学校体育大会の陸上競技大会(香川県、18縲・1日)に出場する赤穂中学校の女子400リレーチームと男子110メートルハードルの森雅貴君、新体操大会(17縲・0日、徳島県)に出場する同中新体操クラブの選手らが10日、市役所保健センターを訪れ、中原稲雄教育長らに出場のあいさつをした。選手らは「優勝できるよう頑張りたい」「出場だけで満足せず、精いっぱい戦いたい」「いい結果が報告できるよう、悔いのない試合をしたい」などと決意を語った=写真。中原教育長は「出場は学校や市民にとっても極めて名誉なこと。コンディションを整えて当日は精いっぱい頑張って」と激励した。
出場選手は次の皆さん(カッコ内は学年)。
◇陸上競技大会(香川県、18縲・1日)▽共通女子400リレー=松井萌(3)大場沙奈(3)中村夕貴(1)赤羽優希(3)アルッガマゲ左諭(2)高山理奈(2)▽男子共通110メートルハードル=森雅貴(2)
◇新体操大会(17縲・0日、徳島県)=笠原基衣(3)北ノ原舞美(3)小町谷梢(3)安藤由香(3)小林佳奈(3)清水累衣(2)小原ちあき(2)唐澤紗希(1) -
駒ケ根市に新ALT着任
駒ケ根市は前任者の任用期間満了に伴い、市内の小中学校で児童・生徒に英語を教えるALT(外国語指導助手)に、英国ポーツマス出身のマシュー・チャールズ・リトルさん(21)を新たに採用した。10日、市役所教育長室を訪れたリトルさんに中原稲雄教育長が人事通知書を手渡し「日本の子どもたちは外国に比べて引っ込み思案。どうかその心を開いてほしい」と笑顔で要望した=写真。リトルさんは土産に持参した英国のカレンダーをプレゼントした。任用期間は07年8月までの1年間。再任用もある。
リトルさんはヨーク大学で英国史を学んで卒業。日本の文化、歴史などに深く興味を持ち、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)により来日した。将来は教師を目指すといい、英国でアシスタント教師をした経験もある。趣味はハイキングやバドミントン、サッカー、テニスなど。日本語は今のところ少し話せる程度。 -
駒ケ根市安楽寺で施餓鬼法要
先祖の霊が帰るといわれるお盆を前に11日、駒ケ根市の安楽寺で恒例の施餓鬼(せがき)法要が営まれた。市内全域の檀家から約500人が本堂に集まり、16人の僧侶の読経が響く中「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら手を合わせて焼香し、先祖の霊を慰めた=写真。法要を終えた参加者らは僧侶がまいた散華(さんか)と呼ばれる仏の絵を描いた札や塔婆、小旗などを大切そうに抱えてそれぞれの家路についた。
施餓鬼は地獄で苦しむ餓鬼に施しをするための法要だが、人への思いやりや先祖への感謝の気持ちを忘れないよう、お盆に合わせたこの時期に行われることが多い。 -
記者室大口落語
今年も喬駒会の落語の季節になった。「柳家喬太郎独演会」は7回を数える。オーバーでなく抱腹絶倒、人情ものはしっとりと、話芸のうまさは鳥肌が立つ。第1回の時は真打に昇進したてで「キョンキョンと呼んで」などとおどけていたが芸術選奨文部科学大臣賞という立派な賞をもらい、人気も実力も落語界の大物、貫禄十分▼1度聞いたら、はまる面白さ、最近では「いつ喬太郎師匠は来るの」と催促されるほど。喬太郎師匠の人気に後押しされ、安楽寺さんの協力で、10人ほどのスタッフだが、27日の夜はお客様で本堂をいっぱいにするぞと、気合を入れている▼継続の秘訣は、スタッフが楽しみながらやっている事、収支をとんとんにする事と覚えたり。ご協力を(大口記者)
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優良工事関係者など表彰
駒ケ根市の天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)は9日、護岸やダム建設などの工事に携わった優良建設事業者などの表彰式を行った=写真。三上所長は「建設業は地域の社会資本整備を担う誇りある仕事。胸を張ってこれからも素晴らしい貢献をしてほしい」とあいさつした。
表彰式は7月20日に行われる予定だったが、7月豪雨の対応などにより延期となっていた。
表彰されたのは次の皆さん。
◇中部地方整備局長表彰▽河川の美化・愛護に顕著な功績のあった団体=宮下建設
◇天竜川上流河川事務所長表彰▽優良工事施工者(成績優秀)=カリス▽同(創意工夫)清野建設▽優良工事技術者(創意工夫)=後藤誠(神稲建設監理技術者)▽優良業務(困難克服)=パシフィックコンサルタンツ中部本社▽優良業務技術者(困難克服)=中村清(パシフィックコンサルタンツ中部本社管理技術者)▽その他(社会貢献)=池端工業
◇天竜川上流河川事務所長感謝状▽優良工事等協力会社=辰巳屋建設、松川組、サトウ、ムサシ建設工業 -
高校生ものづくりコンテスト
県下6会場で3日から行われている「第6回高校生ものづくりコンテスト」の電子回路組立部門長野県大会が9日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校で行われた。県内の工業高校3校でそれぞれ選抜された生徒9人が出場し、与えられた課題に挑んだ=写真。1位は松本工業の前田直人君と小口宏之君が分け合い、北信越大会(9月、新潟県)への出場権を得た。駒工からは2人が出場し、情報技術科3年の林和延君が奨励賞を獲得した。
課題は制限時間内に制御対象回路と配線組立回路を製作し、事前に製作した接続ケーブルでコンピュータに接続して制御プログラムをプログラミングすることにより、指示通りに発光ダイオードを表示させたりモーターを制御するシステムを完成させるもの。回路製作(ハードウエア)とプログラミング(ソフトウエア)の両面が審査される。 -
エーデルこまがね納涼祭
駒ケ根市のケアハウス「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は9日夜、納涼祭を開いた。約60人の利用者が職員らとともに夏の夜のひとときを楽しんだ。職員らによる手づくり縁日コーナーでは景品が当たる魚釣り、輪投げ、宝引き(運試し)、射的などのコーナーが設けられ、利用者は「大きいのが釣れた」などと言いながら笑顔でゲームを楽しんでいた=写真。
食堂の一角に設けられた特設屋台では焼きそば、フルーツポンチ、焼き鳥、トウモロコシなどが振る舞われ、利用者らはビールや日本酒と一緒に祭り気分を味わいながら何回もお代わりをしていた。 -
駒ケ根市「ふるさと就職相談会」13、14日に
駒ケ根市出身者の雇用確保のため今年度から行っているUターン促進事業の一環として駒ケ根市は「ふるさと就職相談会」を13、14日に駒ケ根駅前ビル・アルパ3階で開く。市内企業への就職を希望する社会人や学生、その家族などを対象に、市と商工会議所の担当者が就職情報の提供を無料で行う。
県外に就職した人たちが帰省して来る盆の時期に合わせて今年初めての実施。市は年末から年始にかけて2回目の相談会・情報提供を行いたいとしている。
両日とも午前10時縲恁゚後5時。問い合わせは市役所(TEL83・2111)商工観光課へ。 -
【記者室】夏の風物詩竏茶宴Wオ体操
学校は夏休みの真っただ中だが、小学生は寝坊ができない。毎朝6時20分を過ぎるころになると首にカードをぶら下げた子どもたちがあちこちの家から出てきて近くの広場などに集まってくる。ラジオ体操だ▼運動としては軽過ぎるようにも思えるが、真剣にやってみると意外に疲れる。眠そうな顔をしていた子どもたちも体操が終わって家に帰るころにはスッキリと目が覚めて元気に一日のスタートを切っているはずだ▼ラジオ体操は1928年に逓信省(現日本郵政公社)が制定したのが始まりというから80年近く続いていることになる。朝一番に適度な運動をするのは頭と体に良いし、早起きの習慣づけにもなる。これからもずっと続いてほしい平和な夏の風物詩だ。(白鳥記者)
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駒ケ根市町二区高齢者クラブ寄付
駒ケ根市の町二区高齢者クラブ「鶴声会」(小林俊雄会長)は9日に開いた第19回チャリティーマレットゴルフ大会の会費の一部2万円を同日、市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した=写真。プレー終了後に表彰式と懇親会が行われた十三町内集会所を訪れて寄付金を受け取った竹内会長は「志に感謝する。社会福祉のために有効に使いたい」と礼を述べた。鶴声会は第1回大会から毎年欠かさず寄付を続けている。
大会は市内の赤須城址マレットゴルフ場で開かれ、出場者らは強い日差しにも負けずに笑顔でプレーを楽しんだ。
上位は次の皆さん。
(1)小原義一60(2)稲垣晃一60(3)小林俊雄61 -
大相撲力士保育園児と交流
駒ケ根市で夏合宿中の大相撲入間川部屋の力士4人が8日、東伊那保育園(宮澤操園長)を訪問。園児らと相撲をとったりして楽しい交流のひとときを過ごした。
ちょんまげに浴衣姿の力士を迎えた園児らは目を丸くして「でかい」「すごい」を連発。4人の中で最も上背のある池戸が駒ケ根市の出身と聞いた園児らは「えー!」と驚きの声を上げ、早速質問攻めにした。「体重は?」「何を食べるとそんなに大きくなれるんですか?」などのかわいい質問に池戸は「157キロ」「ちゃんこ鍋だよ」などと笑顔で答えた。「相撲をとりたい人」の呼び掛けに「はーい」と元気よく手を上げた園児らは5、6人がかりで力士らに向かっていった=写真。力士らが大げさに床に転がって見せると園児らは大喜び。精いっぱいの力で大きな体を押したり突いたりしていた。 -
全国大会出場者激励会
06年度全国高校総合体育大会の競泳(バタフライ100メートル、同200メートル)に出場する小松原彩香さん(赤穂高1年)と、第33回全国中学生テニス選手権大会に出場する赤穂中学校硬式テニス部の男女チームを激励する会が7日、駒ケ根市保健センターで開かれた。選手らはそれぞれ「練習の成果を出し切りたい」「悔いのない試合をしたい」「一つでも上を狙いたい」などと大会に臨む決意を語った。
中原稲雄教育長は選手らに激励金を手渡し=写真「全国大会出場は市にとっても名誉なことで後輩たちの励みにもなる。最高の調子で試合に臨んでほしい。健闘を祈る」と激励した。
出場選手は次の皆さん。
◇06年度全国高校総合体育大会競泳(17縲・0日、大阪府)バタフライ100メートル、同200メートル=小松原彩香(赤穂高1年)
◇第33回全国中学生テニス選手権大会(18縲・0日、名古屋市)▽赤穂中硬式テニス部男子=神林裕太郎、堺澤裕二(以上3年)宮脇佳利、井口慎也、北村優太、辻本涼、吉田祐也、吉川広樹(以上2年)千村諒、小原涼(以上1年)▽同女子=上田美咲、中村綾香、河上彩花、宮澤めぐみ、斎藤瑞希、吉澤麻衣子、松村美香(以上3年)松崎桃子、小笠原千弥(以上2年)石口真衣(1年) -
地域みんなで七夕まつり
駒ケ根市町一区分館は6日、七夕まつりを地域交流センターで開いた。幼児から大人まで約170人が参加。流しソーメンや花火などを楽しみ、旧暦の七夕行事を地域一緒に満喫した。
まつりは長年続く同区の伝統行事だが、今年は小中学校PTA、子ども会、青少年健全育成会など関係団体がより結束。例年以上の盛りあがりとなった。
七夕を飾り付け、焼き肉を囲んでみんなで会食。今年初めて行った流しソーメンは、予想以上に子どもたちの人気を集めた。
「家ではこんなに食べないのに」と、周囲の大人は子どもたちの旺盛な食欲にビックリ。
暮れゆく夕べに、涼しげな花火が幻想的に映え、楽しい夏の思い出をつくっていた。 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(17)をはじめ、恒例の夏合宿を行っている大相撲入間川部屋の力士ら4人が7日、同市菅の台の県道で行われた交通安全キャンペーンに参加。観光で高原を訪れたドライバーらに安全運転を呼び掛けた。力士らは市の昆虫のハッチョウトンボをかたどった夜光反射材製マスコットやポケットティッシュとともにチラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。ドライバーらは突然目の前に現れたちょんまげと浴衣姿の大きな力士たちの姿にびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。 -
【元青年海外協力隊員
堀内信輔さん・洋輔さん】共に青年海外協力隊員として開発途上国に赴き、現地で数年間にわたって技術指導などの任に当たったきた。
兄・信輔さんは卓球指導でモルディブ(99縲・2年)とザンビア(03年)を、エイズ対策で再びザンビア(05年)を訪れた。
「ザンビアではエイズで身近な人が死んでいく現実を目の当たりにした。テレビやラジオでも大々的にキャンペーンをやっていて、向こうにいると人ごとではないとひしひしと感じる。苦しんでいるたくさんの人たちのために役に立ちたかったから、勉強しなおして2回目はエイズ対策で行くことにしました」
自身も生まれつき心臓に穴が開いていたため「20歳ぐらいまでしか生きられないだろう」と言われていたが、小学5年生の時、生死を懸けた手術を行って成功。健康体を得た経験を持っている。術後のリハビリを兼ね、選手だった母親や兄の勧めで始めた卓球が大学卒業後、青年海外協力隊への道を開くことになった。
「現地での活動は仕事という意識は全然なかった。だから休みなんかなくてもまったく気にならない。嫌々やるのでなく、本当に一生懸命だとそういう気持ちになることがよく分かった」
「文化や習慣、考え方が異なった国で暮らす楽しみを味わってしまいましたからね。機会があればまた行きたい。今は教員目指して勉強中だが、日本で生活に困ったらモルジブに行って魚でも捕って暮らしますよ」
◇ ◇
弟・洋輔さんは卓球指導でチュニジア(03縲・5年)を訪れた。
「兄の協力隊での活動を見て影響を受け、海外ボランティアに興味を持った。でも協力隊の試験は難しくて…。試験が終わった直後、どうせ落ちると思って東南アジアや英国に旅行に行っちゃった。帰ってきたら受かっていたのでびっくりしました」
「チュニジアで日本と一番違うのは宗教心の強さ。現地人に『自分の宗教は仏教だ』と説明しても分かってくれず、イスラムに改宗しろと言われる。でも意外に首都などではタブーのはずの豚肉や酒もある。女性の服もかなり開放的でした」
「彼らは感情を押さえることをしないのでけんかはしょっちゅうするが、日本の学校でよくあるような陰湿ないじめなどはない。一人一人が明確な意志を持っているから集団で同じ行動を取ることはないんです。考え方の違う外国人をまとめながら仕事をするのは大変でしょうとよく聞かれるが、案外向こうの人たちの方がまとめやすい。彼らにはイスラムから来る共通の道徳心があるから。かえって日本人の方がバラバラでまとめるのは大変かもしれない」
◇ ◇
「日本に帰って来ると感じることだが、向こうでは自分ももっと人間らしく生きていたような気がする。もちろん日本は住みやすいけれど、どの国にもそれぞれ日本とは違う良いところがある竏秩B結局住むのは世界のどこでもいいんじゃないかな」と2人は口をそろえる。
「でもね…食べる物だけは日本がいいね」
(白鳥文男) -
「日本・紬(つむぎ)織物サミット」駒ケ根で開催へ
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと全国の紬産地などで毎年開かれてきた「日本・紬織物サミット」の第7回大会が10月に駒ケ根市で開かれる。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告などを聞くほか、全国の名産地から出品される紬作品の品評会などが盛大に行われる。主催者の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」としてサミットに向け、準備を進めている。駒ケ根シルクミュージアムもサミットに合わせて特別展を開催する予定。
日程(予定)は次の通り(会場はいずれもアイ・パルいなん)。
◇10月23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◇同24日「サミット」▽基調講演((1)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(2)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん)▽事例報告((1)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(2)養蚕農家代表浅井繁子さん(3)絹織物研究家志村明さん)▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
小町屋区民ふれあい広場
駒ケ根市小町屋の区民ふれあい広場は6日、区画整理事業で新設されたばかりの「きらめき公園」で開いた。イベント自体は13回目だが、新たな会場で気分も一新。マスつかみのほか、金魚すくいや軽食販売など多彩な催しがあり、老若男女問わず多くの住民で賑わった。
公園隣接のねずみ川の親水護岸では、小学生がマスのつかみどりに挑戦。苦戦する姿もあったが、上半身まで水に浸かっても笑顔で魚影を追っていた。
小学生から高齢者まで100人から成る実行委員会が、この日のためにイベント内容を検討。計画段階から各世代が協力し、それぞれの希望をとりいれながら開催にこぎつけた。
関係者は「祭りによって、よりコミュニケーションが深まる。今後もこの良さを受け継いでいきたい」と話していた。 -
子ども相撲教室、力士の胸借りて
伊南地方の小学生約40人が6日、恒例の夏合宿を駒ケ根市切石公園で行っている大相撲入間川部屋の朝げいこに参加した。駒ケ根青年会議所が希望者を募った相撲教室で、参加した・ス豆力士・スたちは練習の厳しさを体感。力士の強さとやさしさの両面にもふれた。
全員まわし姿となり、気合も十分。しこを踏むなど、柔軟体操も念入りに行った。
力士でも苦しむ股わりにも挑戦。「痛い」と顔をゆがめる姿もあったが、要領を得て積極的に取り組んだ。
ぶつかり稽古など胸を借りての練習も。岩のように重くて強い力士のすごさも実感した。
教室終了後は、一緒にちゃんこ鍋を食べるなどの交流も。土俵から離れると、一転してやさしい表情になる力士とのふれあいも満喫していた。 -
いいだ人形劇フェスタin駒ケ根
駒ケ根市立図書館は5日、視聴覚室で「いいだ人形劇in駒ケ根」を開いた。恒例の「夏休みお楽しみ会」のスペシャルバージョンで、飯田市の保育士で構成した劇団「座・ころりん」「くろすけ」が出演、夏休みの1日を、人形劇とブラックシアターで和やかに過ごした。
百人余の親子が鑑賞、蛍光色の人形が幻想的な世界を作り出す「くろすけ」のブラックシアター「まっくろネリノ」でスタート。中間でアンパンマンの手遊びを楽しみ、おじいさんがおにぎりを転がすとネズミの穴にストン。穴の中から「おにぎりころり、スットントン」と楽しい歌声が聞こえてきた。歌にひかれ、おじいさんも穴の中に:。なじみの人形劇「おむすびころりん」で盛り上がった。 -
石ころウォッチングに親子30人余
駒ケ根市おもしろかっぱ館は5日、親子・こどもふれあい事業「石ころウオッチング」を開いた。夏休み中の親子連れなど30人余が参加し、岩石の基礎知識について説明を受けた後、駒見大橋上流の天竜川や、太田切川との合流点で河原の石を拾い、分類した。
講師は化石が専門で、鉱物にも詳しい明星高校(府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身。北村さんは参加者に「石の色によって、黒っぽい色、白っぽい色、中間色に分け、形などで大まかに分類し、種類を特定する」と説明。
この後、駒見橋上流の河川敷に移動。水の流れ、石ころの様子などを観察した後、石ころの上に1メートルの竹の棒を流れの方向に並行に置いて、棒に触れた石ころを50-百個拾い、色でグループ分けした。
子どもたちは「白っぽくて、黒い粒があるからカコウ岩かな」「緑色の石はチャートだろう」などと、興味津々の様子だった。 -
駒ケ根高原美術館で中学生美術ワークショップ
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は4日、中学生を対象にしたワークショップ「WORKS竏駐ュく動作は美しい」を開いた。駒ケ根市の赤穂中、東中、伊那市の伊那中から美術クラブ員ら45人が参加し「働く」をテーマにした絵画作品の制作などを行った。参加者は与えられた40分の時間内に作品を仕上げようと真剣な表情で絵筆を動かしていた=写真。
制作に先立って参加者は駒ケ根市の養命酒駒ケ根工場を見学。その後、東京都府中市美術館館長で多摩美大教授の本江邦夫さんの講義「働く人の美しさ」を聞いて作品制作のイメージを高めた。
ワークショップの2日目は9日に開かれ、山梨県の山梨県立美術館を訪ねてミレーなどの作品を鑑賞した後、作品の印象をテーマにした作品制作などに取り組む。 -
入間川部屋表敬訪問
大相撲入間川部屋の入間川哲雄師匠(元大関栃司)と駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(17)らが4日、恒例の夏合宿のため駒ケ根市に到着。市役所を訪れて中原正純市長を表敬訪問した。池戸は「地元に来ると注目されて緊張するが、9月場所で良い成績を挙げられるよう頑張りたい」と話した。中原市長は「去年より大きく、相撲取りらしい体型になった」と、目を細めていた。入間川親方は「池戸が先場所で勝ち越したので駒ケ根に来やすかった。自分からけいこをするようになればもっと上に行けるはず」と話した。池戸は現在序二段の東100枚目。
合宿に訪れたのは親方以下7人。巡業が重なったことで関取が来られず、けが人も数人出たことから、過去最も少ない人数となった。一行は5日からけいこを始める。6日には小学生相撲教室で子どもたちにけいこをつけるほか、7日にはドライバーへの安全運転を呼び掛け、8日には東伊那保育園を訪問して園児らと交流する。 -
【記者室】盛り上がらぬ県知事選
県知事選たけなわ竏窒ニ言いたいところだが上伊那ではさっぱり盛り上がってこない。両候補者の一騎打ちの構図は鮮明なのだが、有権者の興味を引くような迫力ある論戦がないのだ▼選挙といえば「○○をよろしくお願いします」「最後のお願いにやってまいりました」の連呼がお決まりで、耳にタコができるほど聞かされてそのたびにうんざりするが、今回は選挙カーなどほとんど現れない。静かで良い反面、なぜか物足りなくも思えてくるから不思議だ▼選挙の時は卑屈なほど腰が低いが、いざ当選すると途端にふんぞり返ってまったく聞く耳持たなくなるのが政治家というものだが、どちらが当選するにせよ、庶民の意見にも耳を傾ける行政運営をしてほしいものだ。(白鳥記者)
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駒ケ根市民プール2日間休業
埼玉県のプールでの女児死亡事故を受けて駒ケ根市は2日、市内のプールの一斉点検を行った結果、町4区にある市民プールの排水口のふたの安全性を高めるための工事を行うため、同プールを3・4日の2日間休業にする。
同プールには2つのプールがある。50メートルプールの排水口は底面中央にあり、55センチ四方、厚さ1・5センチの鋼鉄製の格子状のふた2枚が置かれている=写真。幼児用のプールの排水口は同じく底面にあり、45センチ四方、厚さ1・5センチのふた1枚が置かれている。市教育委員会は「いずれも大人でも持ち上げられないほど重いが、念のためそれぞれのふたに64キロ、32キロの重りをつける暫定措置を取る。シーズン終了後、ボルトで固定するなどの恒久措置を講じたい」としている。市内の幼稚園・保育園、小・中学校のプールには問題は見つからなかったという。 -
駒ケ岳で転んでけが
3日午前7時40分ごろ、中央アルプスの千畳敷八丁坂登山道を下っていた大阪市北区の男性(64)がオットセイ岩付近でつまづいて転倒し、頭を打つなどのけがをした。仲間が携帯電話で消防に通報し、男性は防災ヘリコプターで駒ケ根市内の病院に搬送された。命に別状はない模様。
駒ケ根署によると、男性は11人パーティで2日に入山して1泊。3日朝、乗越浄土から八丁坂登山道を下山中だった。 -
大御食神社宝物半世紀ぶり公開
駒ケ根市の大御食神社(富岡武彦宮司)と氏子総代会は3日、神社に伝わる秘蔵の宝物約100点を虫干しのため半世紀ぶりに宝物蔵から出し、社務所で一般に公開した。西行法師が大御食神社を詠んだ和歌と馬の親子を描いた掛軸、神社の由来を桐の板に神代文字で記した書簡『社伝記』上下2巻などのほか、武田信玄の書や雅楽の楽器、火炎太鼓、花瓶、掛軸、屏風など由緒ある貴重な品々が並んだ=写真。
知らせを聞いて駆けつけた氏子らは感心のため息をつきながらさまざまな宝物をじっくりと眺めたり、カメラを構えて写真に収めたりしていた。
虫干しは総代会が宝物の良好な保存を図ろうと3年前から計画し、ようやく実施にこぎつけた。虫干しは一日限りで、宝物は再び蔵に納められる。次回の公開は未定という。 -
小町屋駅前広場8月着工へ
駒ケ根市のJR小町屋駅前広場整備事業が8月にも着工される見通し。計画によると、市が管理する同駅東側の空き地約2千平方メートルを新たに小町屋駅前広場として整備する。今年から来年にかけ、現在線路の西側に設置されているプラットホームをJRが撤去して東側に新たに設置し直すのに伴い、市はホームへのアクセスのための階段や車いす用のスロープなどを設置するほか、駅前広場には車の出入りのためのロータリーをはじめ、駐車場、バス停、自転車置き場、トイレ、電話ボックスなどを設置する計画。高校生などの歩行者が多い市道宮の北線も併せて道路両側の歩道を拡幅するなどの整備を行う。
総事業費は概算で約6千万円を見込んでいる。市は07年度中に工事を完了させ、08年度当初には供用を開始したい考え。
市は8月中に周辺住民を対象にした説明会を開き、工事について理解を求めることにしている。