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中川村07年度当初予算案を発表
中川村は20日、07年度当初予算案を発表した。一般会計は総額31億2200万円で前年当初比3・6%増。一般・特別会計・水道会計の総額は50億9881万円で、前年比3・3%増となった。一般会計は01・05年度骨格予算を除けば、11年前の95年並の予算規模。「過疎債を有効活用し、計画的に必要な投資を行ない、基本的サービスを提供しつつ、村の魅力を生かし、村の活力が増していく施策を展開する予算」(曽我村長)とした。
歳入は村税が4億6023万円で前年当初比9・5%増、税制改正による。地方譲与税は税源移譲措置に伴い40・0%の大幅減で、6500万円。地方交付税は1・9%増の15億9000万円、うち普通交付税は15億3000万円円を計上。公債費算入増分を見こむ。繰入金は9100万円、うち財政調整基金からは9000万円とした。村債は過疎債を基本に4億2550万円、29・0%の大幅増。新規事業の村営住宅建設、給食センター大規模改造事業、ふれあい公園整備、橋梁、社会体育館改修事業などに活用する。
歳出の人件費は議員定数削減などで1・1%減の7億1143万円。物件費は1・1%減の3億8251万円、扶助費は福祉医療費増などで6・3%増の1億4241万円、補助費は伊南行政組合負担金増で3・1%増の2億8337万円。普通建設費は4億6180万円で36・6%大幅増、村営住宅用地買収やふれあい公園整備、給食センター改修-など。公債費は04年度がピークで1・0%減の6億7346万円。公債比率は21・6%。
特別会計関係では、国民健康保険が4億2520万円、介護保険は4億2140万円、老人医療は5億9900万円。公共下水道事業2億4660万円、農業集落排水事業は1億5100万円。水道事業は1億3360万円となっている(07年度の新規・拡充事業は後報) -
中川村健康福祉大会
中川村は17日、村文化センターで「メタボリックシンドロームはなぜ怖い!」をテーマに「第14回健康福祉大会」を開いた。百人余が参加、健康・福祉関連の展示、健康チェック、功労者表彰、記念講演で、メタボリックシンドロームについて学び、その改善に理解を深めるとともに、だれもが、実り豊かで、満足できる地域づくりを目指した。
式典で、曽我村長は「メタボリックシンドロームについて学び、大会を機に生活改善に取り組み、誰もが健康で元気はつらつで暮らせるように」と呼びかけた。
この後、長年、社協理事を務めた人や、在宅介護者を表彰し、多額な寄付をした人など4人1団体に感謝状を贈った。また、飯島ロータリークラブには共同募金感謝状を伝達した。
この後、保健センターの池戸波津美保健師、米山ゆみ管理栄養士が「中川村住民の健康と食について」報告。この中で健診結果について、男性は40縲・0歳代は腹囲85センチ以上のうち半数がメタボリックシンドロームで、「高血圧」「高脂血」との組み合わせが多い-とし、女性は50歳以上(更年期)は肥満が急増し、50縲・0歳代では、腹囲90センチ以上のうち3人1人がメタボリックシンドロームで、「高血圧」「高血糖」の組み合わせが多い-と分析した。
この後、信州大学医学部医学教育センターの相沢徹教授が「メタボリックシンドロームはなぜ怖い?」と題して記念講演を行った。
最後に▽1人ひとりの健康増進のため、地域の仲間と共に学習活動を展開▽生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸と生活の質の向上の実現-など6項目の大会宣言を採択し大会を閉じた。
村社会福祉協議会表彰、感謝状、受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽表彰=西村千敏(沖町、社協理事9年4カ月)▽宮崎いく代(横前、在宅介護11年9カ月)
▽感謝状・個人=宮崎義文(中組)、富永和夫(柳沢)、簡保中川海外交友会、鹿養進(桑原)、渋坂けさみ(松川町)、飯島ロータリークラブ(中川村) -
下水道使用料の改定を答申、一般家庭1・51%、事業所0・84%
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中川村は14日夜、役場で下水道等建設委員会(原惣一会長)を開き、一般家庭1・51%、事業所等0・84%の改定を答申した=写真。
9月29日、村は公共下水道と農業集落排水施設の使用料の統一に向け、下水道使用料の改定を諮問、以来4回の審議を行なった。
答申には改定率のほか▽公共下水道と農業集落排水施設の使用料を統一する▽改定時期は下水道利用者の理解、協力をうるための周知期間を設定し、07年度6月からとする▽農業集落排水施設の管理は3月31日を持って、管理委託を廃止し、村が全てを管理する-などを盛りこんだ。
また、審議中に出された意見として▽料金の増加に見合ったサービスの向上▽下水道の繋ぎ込み率の向上に努め、収益の伸長に努力されたい-などを要望した。
改定下水道使用料(1カ月)基本料金1800円、人数料金1人世帯2000円、2人世帯2500円、1人増加するごと500円増。事業所等は基本料1800円、従量料金(1立方メートルにつき)0縲・0立方メートル140円、20縲・0立方メートル160円と6段階に設定。 -
竜東線飯沼~北組間は1・5車線計画で
伊那建設事務所(松下泰見所長)は15日、中川村議会全員協議会で、竜東線(主要地方道伊那生田飯田線)の中川村飯沼縲恂k組地区(約2キロ)の整備について、1・5車線計画を提案した。
同路線は駒ケ根市吉瀬縲恃ム島町中平(橋りょう含む840メートル)が工事中で、07年度中の完成を見込む。続く飯島町中平縲恣咜]利2・9キロはルートが決まっているが、その先線の日曽利縲恍・・コ大草4キロはルートも未発表。
建設事務所の説明では、4キロのうち飯沼縲恂k組の約2キロについては「県の財政的逼迫の折から竜東線として幅員7メートル道路を整備するには長い時間が掛かる。とりあえず、地域の人々が早く、安全に通行できるように、見通しが悪い場所や急カーブなど危険個所を改修し、待避所を設けるなど、地域住民の意見を聞きながら、1・5車線による整備計画を進めたい」とした。
議員から「竜東線整備は村の悲願。計画そのものがなくなることは困る」「国道153号との接続は」などの質問や意見が出された。
今後、伊那建設事務所は、竜東線既成同盟会や地元住民とワークショップなどで計画について話し合い、理解が得られれば、07年度に調査費を計上する考え。飯島町議会でも近日中に、同様の提案をする。 -
国保運営審議会、中川
中川村国民健康保険運営協議会(松下昌嵩会長)は13日夜、役場で第2回会議を開き、諮問案通り医療分13・1%、介護分20・6%の引き上げを答申した=写真。
医療分は所得割6・4%、資産割34%、均等割1万9千700円、平等割2万円、引上げ率は13・1%。
介護分は所得割1・3%、資産割6・6%、均等割5500円、平等割5100円、引上げ率は20・6%。
医療分・介護分合わせると、1世帯平均約1万5千円(年額)の増額、被保険者1人当り約7千円(年額)の増額になる。
改定時期は4月1日。
また、松下会長は口頭で「保健事業や予防事業の充実で一層の給付の抑制に努められたい」と希望した。 -
竜援塾設立準備講演会
世界を測り社会を創る生涯学習塾「竜援塾」の開設に向けた設立準備講演会を12日、中川村文化センターで開いた。上下伊那の有志でつくる「上下伊那連絡会」が主催。約40人が参加し、自治体問題研究所理事、主任研究員の池上洋通さんの基調講演「いま学ぶことがなぜ必要か」に耳を傾け、国際情勢に理解を深めた。
この中で池上さんは「ヨーロッパではノーチェックで自由に国境が越えられる。世界は明かに1つになりつつある。社会・経済の世界化、ボーダレスが進み、多くの民族が依存しあって生きる、相互依存が現代社会の特徴」とした。
1985年と2001年の主要国の輸出入額を比較し「15年間に輸出入額は3倍になった。それぞれの国、民族が閉鎖的に生きることはありえない」と話した。
また、パソコンとインターネットの普及の推移を示し「ICT革命は大きな広がりを見せ、新しいタイプの選挙、政治も始まっている」と話した。
竜援塾は地域生活と県政、国政ならびに国際情勢との関係、近代立憲主義、民主制度などの学習を通じて、社会観を養成し、地域のオピニオンリーダーを養成する生涯学習組織。4月29日開講、講座1期1年10講座。1期基礎=自分の定規を創る。2期応用=創った定規で現実を測る。3期実践=身につけた定規を使って社会を変革する。
1期の講師は池上洋通さんを中心に、一橋大学の鵜飼哲さん、色平哲郎さんらが務める。定員1期30人、入学金3万円、年間学費5万円。詳細は設立準備連絡先カフェあびぇんと(TEL78・0899) -
通学かばんを贈呈
中川村は9日、来年度村内2小学校に入学する園児らに村からの祝い品として、通学かばんを贈呈した。
このうち、中川東小学校で、保護者に付き添われて来校したみなかた保育園などの年長児23人が、北村教育長からひとり一人受け取った=写真。
北村教育長は園児らに「村からのプレゼントです。このかばんを背負って、元気よく通ってきてください」と声を掛けると、園児らは大きな声で「ありがとうございます」と返事をした。
久保村和子校長は「元気なお返事、あいさつもできました、かばんもいただきました。すぐにも1年生になれそうです。4月5日の入学式には元気で登校してきてください。みんなで待っています」と呼びかけた。
来年度の入学予定者は中川東小学校23人、中川西小学校26人 -
中川産大豆で試作した豆腐を試食販売、好評につき、ほぼ完売
中川村の地産地消による特産品づくりを進める村営農センターは、村内産大豆百%を使い、村内のすいれい豆腐の協力で試作した絹ごし豆腐の販売を8日、村内の生鮮食糧品店などで行なったほか、役場や関係機関で予約販売した。「大豆本来の味がする」「すごくおいしい」と好評でほぼ完売した。今後、意見、感想を聞き、商品開発に活かす考え。
大豆は片桐中央の松下保正さんが栽培した「ギンレイ」、120キロ用い、千丁つくった。
このうち、チャオ生鮮食品館では、発売と同時に、多くの主婦が豆腐コーナーに集まり、「賞味期間が長いから」と2丁、3丁、中には6丁もまとめ買いするなど好評だった。
試食した中田美津江さん(南陽)は「大豆の甘さ、香りの良さ、本当おいしい」と話していた。
また、9日は村内の福祉施設、宅幼老所、保育園など8カ所に計160丁無料配布した。 -
総合学習の発表、6年生
中川村片桐の中川西小学校で7日、総合学習発表会があり、6年生が「学校に役立つ物を作ろう」をテーマに学習した1年間をまとめ、発表した。
この中で「アイガモの小屋づくり」に挑戦した班は「小屋の絵を書いたり、10分の1の模型を作ってから制作に取り掛かった。だんだんと形になってきて、うれしかった」とスライドを交えて話した。
「不便な所を使い易くしよう」と、トイレの段差解消に向け、スロープを製作した班は、「初めて糸ノコを使ったが、手まで一緒に切れてしまいそうで怖かった」「完成品をはめるとすっぽりとはまって気持ち良かった」とそれぞれの物づくりの大変さや、完成した時の達成感に触れながら、生き生きと発表した。 -
節分厄よけ盛大に、
中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)の節分会護摩祈とうが3日、同寺の本堂で盛大に行われた。上下伊那を中心に県内外から約300人の信徒が参拝、本堂に祭られた不動明王像に厄よけや無病息災、家内安全、諸願成就などを祈願した。
伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「星供祈願文」を奏上、願主の名前を読み上げ、御加持(おかじ)を行い、集まった信徒や家族ひとり一人の身体健全、厄難消滅を祈願した。
祈とうに先立ち、伊佐住職は経文の1節「遠仁者陳道富久有智(仁に遠い者は道に疎く、智を有する者は久しく富む)」と書かれた掛け軸を披露し「この文が鬼は外、福は内のもとになっている」と節分の意義に触れた。
この後、信者らはお札やお守り、福豆、節分まんじゅうなどを受けた。
また、節分会に合わせ、隣接の宅幼老所かつらの利用者が新聞紙を何重にも張り、職員が顔を描いた、個性豊かな手作りだるまの開眼供養もした。 -
村営巡回バスに新型低床バスを導入
中川村は村営巡回バス車両3台中2台を更新。新車両のうち1台は、初の路線バス型で、高齢者や幼児に配慮した新型低床バスを導入、30日、ショピングセンターチャオ駐車場で運行開始式を行い、供用開始した。もう1台は現行とほぼ同型で29人乗り、2月中旬の供用開始を見込む。
更新される2台は10年余経過し、老朽化に伴う更新。事業費約2千万円は全額日本宝くじ協会公益助成事業を活用した。
低床バスは乗降口の地上高が31センチで、ドアが開いた時はさらに5センチ降下し、乗り降りしやすいのが特徴。排気量5000CC、乗車定員25人(座席14、立ち席10、運転席)。大きさは幅208センチ、長さ630センチとコンパクト。車高調整機能により、山間部での走行が可能。
みなかた保育園の年中園児17人をはじめ、村、村議会、有償運送事業者ら約40人が出席した出発式で、曽我村長は「巡回バス事業はすっかり定着し、好調に推移し、今年度の利用者は3万人を超えそうだ。高齢者や幼児が安全に乗降できる低床バスを導入した。ますます村民に愛され、利用されるように」と期待を込めた。
この後、園児や出席者は早速バスに乗り込み、役場や南向診療所まで試乗体験した。
新車両は東西線を中心に、飯島町行など他路線でも運行する。
新車両の運行開始を記念し、2月2日まで、65歳以上は無料で乗車できる。 -
少年ふるさと教室でたこづくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が27日、文化センターであった。小学5、6年生5人が参加し、武田明教育相談員を講師に、角たこをつくり、揚げて楽しんだ。
和紙に絵を書き、下と左右にタコ糸を回すまでの作業は家庭で済ませ、武田さんはモウソウ竹を細く割り、ひごを準備した。
子どもたちは武田さんに教わりながら、横骨、縦骨、斜め骨を糊付けした。
また、たこを安定させるために、1・5メートルの長い足を付けて完成させた。
この後、駐車場に移動し、糸目を調整しながら、たこ揚げを楽しんだ。
小林博基君(東小5年)は「竹をボンドで張りつけたり、たこの周りに糸を回すことが難しかった」と話していた。 -
絵本とわらべうたを楽しむお話し会
中川村の「こどもと本の会(長尾久美子会長)」は27日、文化センターで、講師に下沢洋子さん=上郷図書館長=を招き、絵本とわらべ歌を楽しむお話し会を開いた=写真。親子約80人はほのぼのとした語り口の下沢さんの絵本の世界に引きこまれ、のどかなひとときを過ごした。子どもゆめ基金助成を受け、2度目、3歳以下と3歳以上に分け、2部構成。
3歳以下の部では、音が面白い「がたん ごとん」。「ぶーぶーじどうしゃ」の読み聞かせに続き、クマさんやネズミさんが登場し、リンゴをかじる絵本「大きな赤いりんご」を読んだ後、親子で手遊びを交えて「はなちゃん、りんごが食べたいの」と歌って楽しんだ。
また、手袋で作った指人形で「ニワトリかあさんと5匹のヒヨコ」を披露。子どもたちは人形の動きに目を凝らした。 -
メキシコ原産の珍しいソランドラ・マキシム咲く
中川村渡場の西永愛子さんのガラス温室で、珍しいメキシコ原産のソランドラ・マキシムが咲き始め、話題になっている。
ナス科の植物で、つる性ではないが、温室の天井を這うよう枝を伸ばし、先端に鮮黄色のラッパ状の大輪花を次々と咲かせている。
花は約20センチ、茶色の縞がある。咲き始めは淡黄色で、徐々色が濃くなり、3日目にはオレンジ色になり、やがてしぼむ。
11年前に種苗会社から苗を取り寄せ、鉢植えで育てたが、一向に咲く気配がなく、6年前に温室に地植えにしたところ、枝を伸ばし、葉を茂らせ、4年前に初めて花が咲いた。花は3月末ころまで咲き続けるという。
西永さんは「花は大きく豪華、花の少ない冬場に咲くのがいい」と話している。 -
【記者室】昭和伊南総合病院の赤字
駒ケ根市にある昭和伊南総合病院に通う人が「待ち時間が以前より短くなってうれしいよ」と話していた。調べてみると昨年4縲・月の延べ外来患者数は7万8千人で、前年比2500人の減。患者にすればありがたい話である一方、病院経営の面では深刻な問題だ▼同病院の本年度上半期の推定純損失は約2億円。通期での黒字も限りなく望み薄だ。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったが翌年度から再び4期連続の赤字経営を続けている▼経営の立て直しを図ろうと病院はさまざまな対策に取り組んではいるが、思うように収益に結び付かず関係者は苦慮している。何とか改善策を講じ、地域住民の健康のために頑張ってもらいたい。 (白鳥文男)
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東福寿学級で「回想法と音楽療法」
中川村公民館の東福寿学級は23日、中川文化センターで、「回想法と音楽療法」をテーマに、第6回学級を開いた。
約40人が出席、音楽療法士の唐木清子さんを講師に、懐かしい歌を歌ったり、昔話に花を咲かせながら、楽しく脳と体を生き生きさせた。
回想法は一般的に道具や写真などを介して語る方法だが、今回は音楽を通して、懐かしい人生を語り、脳の活性化を図るもの。
唐木さんは「昨日のことは忘れても、50年前のことはよく覚えている。体の痛みや将来への不安も、声を出して、懐かしい歌を歌うことで、満足感、幸福感が得られる」と説明。早速、暦の順に「年の始めの:」で始まる「一月一日」を歌い、「元旦の朝は登校し、紅白まんじゅうをもらった」「式が長くて、貧血で倒れてしまった」など思い出を語り合った。2月は「紀元節」「湯島の白梅」などを歌い、思い出話を弾ませた。 -
飯沼棚田産美山錦を使った「今錦おたまじゃくし」が完成、
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)が、飯沼棚田の美山錦だけを使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし・おり酒、原酒」が完成、20日の新発売を前に、19日夜、JA中川支所で試飲会があった。来賓の村、商工会、JAをはじめ、酒米を栽培した飯沼農業活性化研究会、米沢酒造、南部酒販組合ら関係者のほか、一般村民ら約70人が参加。しぼりたての原酒、おり酒を口に含み「フルーティーな香り、きりっとした、濃い味わい」に、地域活性化への期待を膨らませ、完売を確信した。
米沢社長は「38・5俵を12月に仕込み、ベテランから若手まで蔵人が気持ちを1つに、蔵付きの酵母菌の力を得て醸造した」と経過に触れ「小さなオタマジャクシがカエルになって、大きくジャンプし、地域の活性化になれば」とあいさつ。
この後、発酵中のおり酒を互いに注ぎあって、乾杯した。
三共の米山ますみさんは「まろやかで飲みやすい。見た目よりもさらっとしている」。牧ケ原の堀田明子さんは「口当りがよく、たくさん飲めそう」と好評。
飯島町で酒店を営む池上明さんは「フルーティーな香り、どっしりと存在感のある酒になった」と話していた。
「今錦おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1500本生産。おり酒720ミリリットル400本、生原酒1・8リットル200本、720ミリリットル500本限定販売。
値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒と「おたまじゃくしシリーズ」に新たに加わった「秋あがり特別純米酒」は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円。
おり酒・生原酒の販売は村内、飯島町内の酒販店で20日から、特別純米酒は4月下旬以降、秋あがり特別純米酒は9月下旬以降を予定。 -
中川中学校で入学説明会
中川村の中川中学校で18日、4月入学の新1年生と保護者を対象に入学準備の説明会を開いた。会に先だって、入学前に授業や学校を知っておこうと、児童や保護者が授業参観をし、学校内や先輩が学ぶ授業の様子を見学、保護者らも我が子が春から通う中学校に理解を深めた。
約1時間の授業参観の後、児童と保護者は分かれて説明会へ。
児童に向けては、現1年生が、プロジェクターを使って、中学校の生活全般、教科、文化祭、生徒会、部活動について説明した。
保護者を対象した説明では、同校の特色、生活習慣や学習習慣など、入学までに身につけたい基本的習慣について説明を受けた。
このほか、制服や運動靴、かばん、体育の運動着など各家庭で準備する学用品などにも触れた。 -
イチゴ狩りにぎわう
外は1面の雪の原、、暖かいハウスの中で真っ赤に熟したイチゴが-。中川村横前のアクアロマン(宮崎博美社長)イチゴ園は新春からイチゴ狩りと直売が始まり、おだやかな陽気に誘われ、地元や中京方面からの団体、個人客でにぎわっている。
来場者は20度前後に保たれたハウスに入場、緑濃い葉を茂らせ、白い花咲く中で真っ赤に熟したイチゴ「章姫」を摘み取りほおばった。
来場者は4L、5Lと特別大きいイチゴを選んで、次々と口に運んでいた。
施設事務所では取り立てのイチゴのパック入りが販売され、イチゴ狩りの入場者や近隣の主婦が2、3パックとまとめて買い求めていた。
同園の大場敏春専務は「好天が続き、甘みは十分、粒もそろっている」と話している。
イチゴ狩りの入場料は昨年と同じ、1月末まで小学生以上1500円、園児1000円。2月1日-5月10日まで、小学生以上1200円、園児1000円。5月31日まで小学生以上1000円、園児800円。6月1日から終了まで小学生以上、園児ともに500円。1月末まで要予約。
詳細は同園(TEL88・4115) -
中川中で百人一首大会、クラスマッチ方式で白熱戦
中川村の中川中学校で16日、新年恒例の百人一首大会があった。
全校生徒206人は33班に分かれ、クラスマッチ方式で競った。 ルールはお手つきは1回休み、同時の場合はじゃんけん。中間では場所替えもし、公平を期す。クラスの取り札を合計し、1人当りの札数で、優勝、準優勝を決めるほか、学年別で最高枚数取得者も表彰する。
国語科教諭が読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
目の前にありながら、遠くの人に取られてしまった生徒は、悔しそうな声を上げた。
枚数が少なくなると、いよいよ競技は白熱。体は前のめりになり「バン!」と音を立てて、札を取り、勢い余って札も舞い上がった。 -
かるた大会、中川図書館
中川村図書館(杉沢かおり館長)は13日、新年恒例のかるた大会を開いた。園児から小学生、大人まで約40人が参加、園児、小学校低学年、同高学年、百人一首の4グループに分かれ、5種類のかるたと百人一首を使い、2-3回戦の合計点で競った。
かるたは「犬も歩けば棒に当る」で始まる昔なじみの犬棒かるた、「どこでもドア」「竹コプター」など便利な道具が登場するドラえもんかるた、「せんにんはなんにん、1人でもせんにん」など言葉の遊びが楽しいダジャレかるたなど。
子どもたちは職員が読み上げると、すばやく、札の上を視線を走らせ、「あった!」と手を伸ばした。中にはお手つきをし、1回休みになったり、同時に手を伸ばし、札の上に手を重ねるなど、白熱した展開になった。
各部門の優勝者は次のみなさん(敬称略)
▽保育園の部=原ほのか▽小学校低学年の部=米山圭輔▽高学年の部=若林幸佑▽百人一首=大竹竜馬
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そり教室
中川村の中川西小学校は12日、駒ケ根高原スキー場で1、2年生のそり教室を開いた。
1、2年生36人は舟型のそりに、1人乗り、2人乗り、後ろ向き、時には3連結とつながって滑った。「スピードが出過ぎる」「3回も転んでしまった」などと、歓声と悲鳴を交互に上げながら、そり遊びに熱中した。
この日のゲレンデは積雪60センチ、パウダースノーでコンディションは最高。同校のほか、赤穂小学校、辰野東小学校のスキー教室とあって、ゲレンデは小学生で貸し切り状態だった。 -
延寿院で安全祈願祭
中川村商工会(宮下進会長)は10日、葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)で安全祈願祭を開いた。
安全意識の高揚と従業員の無事故、企業の繁栄、商売繁盛を願うもので、会員事業所から34人が参加した。
会員は不動堂に座り、伊佐住職の鳴らす太鼓に合わせ、不動明王像に合掌し、役員が焼香した。
この後、伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「祈願文」を奏上、願主と願意を読み上げ、「商売繁盛」「工事安全」「交通安全」などを祈願した。 -
中川村消防団出初め式
中川村消防団(下平道広団長)の出初め式は7日、文化センターで開いた。163人の団員と来賓が出席して式典を開き、結束して防災力を維持、強化していこうと誓いを新たにした。
大雪による悪天候で、宮田村と同じく分列行進は中止となったが、整然とした雰囲気で式典を開催。功労があった団員などを表彰し、松村等前団長に感謝状を贈った。
下平団長、曽我逸郎村長は一層の団の結束を求め、士気を高めた。 -
中川西小3年(片桐操教諭、20人)
「1人ひとりが自分の畝(うね)の大豆の管理をすることで、責任感も大豆に対する愛着も生まれた。豆腐づくりを通して、食物の大切さや農業の大変さにも目がいくようになった」と、片桐教諭は子どもたちの育ちを実感している。
昨年、生活科の学習で大豆を栽培、豆腐づくりを体験した同学年は「去年よりもたくさんの大豆を作りたい」「家族にも豆腐を食べさせたい」と希望し、総合的学習のテーマを「もっとたくさん大豆を作ろう」に決めた。
体育館北の座光寺喜久司さんの畑2アールを借り、6月、座光寺さんの教わりながら、種から苗を育て、10畝に2100本を定植した。1畝を半分にし、ひとり一人が分担場所を決め、名前を書いた看板を立てた。「看板を立てたことで、大事にしよう、しっかり世話をしようという気持ちが生まれた(片桐教諭)」。子どもたちは大豆の成長を観察したり、夏休み中も草取りにくるなど世話をした。
夏休み明け、座光寺さんに「虫がつき、実入りが良くないので消毒する」と言われた子どもたちは、大豆についた虫を観察、3種類あり、図鑑やインターネットで調べた。大豆観察は目視だけでなく、割って中を見たり、においをかぎ「キュウリのようだ」。
収穫期が迫り、子どもたちは収穫した大豆で何をしようかと話し合った。多くの子どもたちから「豆腐を作りたい」「お世話になった座光寺さんにお礼をしたい」という提案があり、「豆腐を作り、座光寺さんに食べてもらおう」ということに。「どんな豆腐を作りたいか」を話し合い、それぞれのイメージを膨らませ、班ごと豆腐づくりもした。
11月27日は2回目の豆腐づくり。この日の午後、青少年赤十字研究推進校の公開授業があり、全県から小中学校の教諭ら約50人が来校、同学年の豆腐づくりを参観した。各班ごと午前中に作った豆腐を試食し、味、見た目、舌ざわりなどの観点で出来映えをチェックし、他の班の豆腐と食べ比べ「うちの班の方がおいしい」「表面がざらざらしている」など感想を。
この後「にがりを増やす」「重しを調節する」など、次回への見通しも発表し合った。 11月30日、待ちに待った大豆の収穫。座光寺さんや保護者に教わりながら、木は枯れ、しっかりと実が入った大豆を根ごと抜き取り、わらで束ねた。「重い、重い」と言いながら、旧校舎に運び込んだ。大豆を抜いた後、雑草や枯草なども取り除き、畑をきれいにしたり、土に落ちた豆を「もったいない」とひと粒残らず拾い集めていた。
片桐教諭は「大豆を収穫する作業をやり遂げたことで、『たくさん収穫できた』『これで豆腐が作れる』という収穫の喜びを味わうことができ、座光寺さんへの感謝の気持ちも深まるのでは」と話していた。 -
初の水槽付小型動力ポンプ積載車を引渡し
中川村は5日夜、役場車庫前で、村消防団第1分団第2部に水槽付小型動力ポンプ積載車を引き渡した=写真。水槽付の団配備は村はもとより近隣でも初。
第2部のボンプ車は約20年振りの更新。新車は5千CC、6人乗り、ジーゼルターボ。容量700リットルの水槽、自動で上下する投光器を搭載した。
曽我村長は下平団長に目録を手渡し「水槽を備え、水利の悪い場所や初期消火に威力を発揮でき、投光器は夜間の火災や作業に対応できる。一朝有事の際、機能を発揮できるように、十分に訓練を」と、有効活用を期待した。
村消防団は4月の団再編により、第1部と第2部が統合する計画で、大草地区中組、北組、飯沼、美里の4地区を守備する。
新車は7日、村消防団出初式で勇姿を披露する。 -
ロウバイ香る
迎春の花、ロウバイ香る-。
中川村大草の溝口一夫さん宅のロウバイが3分咲き、見ごろを迎えている。ろう細工のような透きとおった花は芳香を放ち、道行くの人の足を止めさせる。
溝口さんの話では、毎年暮れから咲き始め、今月いっぱい位は楽しめそうとか。
ロウバイはロウバイ属の落葉低木、別名唐梅。淡黄色の花弁の中央部分が暗紫色になっているが、この部分が黄色の花もある。 -
伊南行政組合消防本部特別点検
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は5日、中原正純組合長による新春特別点検を北消防署隣りの駒ケ根市立赤穂公民館で受けた。署員約50人がきびきびと整列して服装や手帳などの点検を受け、新年のスタートに当たって職務遂行の意気込みを新たにした=写真。
中原組合長は「昨年は長年の懸案であり、待望久しかった新庁舎建設に着工できた。今年度中に何としてもしゅん工させたい。今後の大きな課題として消防体制の広域化があるが、職員の意見を聞きながら議論を深め、積極的に取り組んでいきたい。住民の身体、生命、財産を守るために向上心を持って日々の訓練に当たり、研さん精進を重ねてほしい」と訓示した。 -
伊南福祉会仕事始め式
伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)は5日、07年の仕事始め式を駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園で行った。同施設のほか救護施設順天寮、介護老人保健施設フラワーハイツの職員など約40人が出席し、中原理事長の訓示を聞いて気持ちも新たに1年をスタートさせた=写真。
中原理事長は「昨年は順天寮の大改修、観成園と伊南訪問看護ステーションの移転、新築と、施設整備計画を進められた意義深い年だった。経営環境が厳しさを増す中、職員の皆さんが入所者のために24時間体制で一生懸命頑張ってくれていることをうれしく思う。今後もそれぞれの施設で互いに助け合ってやってほしい」と期待を込めて訓示した。 -
84人が大人の仲間入り
中川村は「成人の日(8日)」に先立ち3日、文化センターで07年成人式を開いた。新成人84人(男40、女44)のうち、76人が女性は華やかな振り袖で、男性はスーツ姿で出席し、村理事者や村議会、恩師らの祝福を受けた。
村公民館と新成人などでつくる実行委員会が企画、進行したこの式典で、松村正明公民館長は「成人式は社会を担う一員として公に認められた節目の式。父母や地域社会、自然に感謝し、21世紀を担う大事な1人として、心と体の健康に留意し、村や日本、世界の発展に貢献して」と期待した。曽我村長は「困難に遭った時、よく考え、自ら動くことが大切。普段の生活では積み重ねにより、自分にいい癖をつけて」と激励した。
引き続き、新成人の代表に村からは記念写真と小皿セットが贈られた。
また、新成人を代表し、北島想さんは「これからの行動の全てに自分の責任が発生する。夏の参議院選挙に参加することや、村を大切にしていくのも私たちの責任。責任ある大人になるために日々努力したい」。片桐麻衣子さんは「自分の行動に責任を持ち、今までに会った人、これから会う人も尊重し、1歩1歩成長したい」とさわやかに、成人の決意を述べた。
この後、成人者は輪になって1分間スピーチ、最後に記念撮影を行い、思い出深い節目の式を閉じた。