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安曇野市民がホタル養殖学びに来伊
安曇野市飯田区の環境保全会のメンバー30人が28日、ホタルの舞う地域作りの参考にしようと、伊那地域を訪れた。
メンバーはまず、伊那ケーブルテレビを訪れ、ホタルについての番組を視聴した。
メンバーは伊那地域でホタルのえさとなるカワニナを養殖しホタルの舞う地域作りが進められていることを、NHKで放送された伊那ケーブルテレビの番組を見るなどして知り、今回伊那を訪れた。
番組を視聴した後、カワニナの養殖方法を確立した伊那東小学校の野口輝雄教諭の元を訪れ、話を聞いた。
野口教諭は、ほう葉を用いた養殖法で、夏も冬も、屋内でも屋外でもカワニナを養殖することに成功している。
昨年からは、カワニナを養殖するボランティアを募り、ホタルが舞う地域づくりを進めている。
この日は、伊那東小学校のカワニナクラブの子どもたちも参加し、カワニナの養殖の様子を環境保全会のメンバーに披露していた。
環境保全会のメンバーは、「ホタルを復活させることで、地域住民が誇れる地域づくりを進めたい。この訪問は、よいきっかけになった」と話していた。
野口教諭は、「わざわざ安曇野から来てくれて、これまで研究してきた成果が役立ってよかった」と話していた。 -
中南信消防広域化協議会
長野県中南信地域7つの消防組織の再編を検討する中南信消防広域化協議会の会合が29日、塩尻市で開かれた。伊那消防組合組合長の小坂樫男市長のほか、松本市や飯田市から約40人が出席した。
会合では協議会に設置された将来ビジョン策定小委員会がまとめた消防広域化により考えられるメリットと、通信指令体制の整備に関する見通しについて報告があった。
広域化によるメリットについては、組織体制や指揮系統の一本化により大規模災害が発生した場合など、これまでの管轄エリアを超えた部隊の増強などが迅速に行える竏窒ニしている。
また通信指令体制の整備のうち指令センター設置については、指揮命令の統一性や費用面から中南信で1カ所が望ましい竏窒ニする一方、管轄面積が広いことなどから複数の設置についても比較検討する必要があるとしている。
また、県が管理する権兵衛トンネル内の無線施設のデジタル化を県に要望した。
次回の協議会は11月に予定しており、広域化にかかる財政シミュレーションと経済負担の方向性などについて検討する予定。 -
伊那木曽地区少年野球大会
伊那市のみすずスポーツ公園などで27日、第三回伊那木曽地区少年野球大会が開かれた。
大会は少年野球を通じて両地域の親睦を図ろうと開かれたもので、16チーム約300人が参加した。
大会はトーナメント方式でおこなわれ、選手らは優勝目指し、懸命にプレーしていた。
大会の結果、伊那の西友クラブ、伊那北スポーツ少年団、
伊那スターズ、木曽の南木曽学童クラブがベスト4に勝ち残り、優勝決定戦は後日開催される。 -
第4回信州伊那高遠の四季展
最高賞は森本千穂さんの日本画「凛」3年に1度の全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」の入選作品が20日、発表となり、最高賞の信州伊那高遠大賞に、愛知県の森本千穂さんの日本画「凛」が選ばれた。
今回は全国から487点の応募があった。
そのうち、最高賞に選ばれた森本さんの「凛」は、雪の中でたくましく立っているリンゴの木を描いている。画面の構成なども高く評価された。
銀賞にあたる伊那市長賞には、千葉県の田所雅子さんの油絵「さくら」が選ばれた。中央に少女2人が描かれており、作品全体で桜の柔らかさを表現している。
銅賞にあたる信州高遠美術館賞には、駒ヶ根市の加納恒徳さんの油絵「雪の山里」ほか、千葉県、愛知県から応募した二人の作品が選ばれている。
審査員の一人、日本芸術院会員の塗師祥一郎さんは「それぞれ力作だったが、個性ある作品を選ぶことができた」と講評した。
このほかにも奨励賞20点、秀作50点、入選275点が選ばれた。
入選作品は8月から始まる第4回信州伊那高遠の四季展で展示する。期間は8月1日から9月13日まで、信州高遠美術館をメイン会場に市内7会場で展示される。 -
沖縄南大東島コンサート 7月に開催
住民や小学生同志の交流がある沖縄県南大東島の大東太鼓と島唄コンサートが、今年2年ぶりに開かれる。
19日に市役所で実行委員会が記者会見を開き、コンサートの開催概要を説明した。
大東太鼓を披露するのは碧会。全国でも数少ない両面打ちの太鼓で、楽譜は一切なく自由奔放で勇壮な演奏を披露する。
前回2007年の伊那公演では1600人の聴衆を魅了した。
島唄を歌うのはボロジノ娘。沖縄の衣装に身を包み三線を弾きながら歌う島唄は、沖縄のコンクールで毎年上位入賞する実力派だ。
南大東島と伊那の交流が始まったのは、一つの青パパイヤが縁だった。
伊那市の井地千代子さんが最愛の息子倫太郎さんを平成11年に交通事故で亡くし悲しんでいたときに、南大東島出身の会社の上司が「これを食べて元気を出して」と、青パパイヤを手渡した。それがきっかけで島との交流がスタートし、2005年に伊那文化会館小ホールで第1回コンサートが実現。今回が3回目となる。
今年は、24歳で亡くなった倫太郎さんの中学校時代の同級生、菓匠しみずの清水慎一さんが、コンサートの実行委員に名を連ねた。。
清水さんは、去年倫太郎さんの命日にあたる5月5日に青パパイヤを使ったケーキ「幸せの青パパイヤ」を発売。今では、しみずの人気商品になっている。
さまざまな人たちの縁で交流の輪は広がり、今年は、北大東島の子どもたちもやってくる。コンサートも伊那の翌日7月31日には、安曇野市でも計画されている。
大東太鼓・島唄コンサートは、7月30日に県伊那文化会館大ホールで午後7時から開かれる。
チケットは、前売りで大人が1000円、小中学生は500円。当日は、会場周辺で島の物産展も行われる。 -
ふれあい看護ながのin南信
看護への理解深める看護への理解を深める「ふれあい看護ながのin南信」が9日、箕輪町文化センターであった。
看護への理解を深めてもらうことと、看護従事者の人材確保を目的に、長野県看護協会が毎年県内を巡回して開いている。
看護士や地域住民ら約400人が参加。中学生や高校生が、それぞれ看護体験を通じて感じたことを発表した。
伊那市長谷中学校の中山沙紀さんは、「楽しいことばかりではなかったが、看護した患者さんの笑顔がとてもうれしかった」と話した。
また岡谷市の岡谷東高校の平出理沙さんは、「患者さんへの気遣いがとても多く大変だったが、やりがいのある仕事だと思った」と話した。
会場の外では、看護や健康に関するブースが設けられ、訪れた人たちがフットケアの体験や健康相談をしていた。 -
権兵衛街道活性化協議会が解散
権兵衛トンネルの開通に伴い、伊那地域と木曽地域の連携強化や活性化を目的に活動してきた権兵衛街道活性化協議会が8日、「一定の役割を果たした」として、解散した。
この日は、協議会を構成する伊那、木曽地域の市町村や関係団体が集まり、協議会の解散を承認した。
同協議会は、権兵衛トンネルの開通に伴い、平成17年に発足。伊那地域、木曽地域の連携を強化するため、トンネル開通記念イベントなどを開催したり、観光PR活動を展開してきた。
こうした取り組みに「一定の成果があった」として、協議会を解散することになった。
今後は、上下伊那の観光協会などでつくる連盟と、木曽観光連盟が連携しながら、事業を引き継ぎ、観光PRや、商品の開発、観光ルートの検討などをする。
トンネル開通後の影響として、木曽側の出席者からは「木曽地域の住民が日常生活で伊那側へ頻繁に訪れるようになっている。今後、木曽地域として、どうにかしなければならない」といった意見が出た。
協議会の会長を務める小坂樫男伊那市長は「観光は広域化しており、今後、全体の発展を考え、お互いに取り組んでいかなければならない」と語った。 -
御柱の木 売買契約調印
来年の諏訪の御柱で使うご神木の売買契約の調印式が10日、伊那市山寺の南信森林管理署で行われた。
諏訪大社の平林成元宮司と、南信森林管理署の竹内正比古署長の間で、下社秋宮、春宮で使う8本のモミの売買契約が行なわれ、契約書を取り交わした。
下社御柱で使う8本のモミは、すべて南信森林管理署が管轄する下諏訪町東俣の国有林から切り出されることになっていて、去年5月11日に本見立てが終わっている。
上社の柱は、蓼科の国有林から切り出されることになっている。
平林宮司は、「お譲りしていただいた木を大切にして、氏子らと喜び、伝統の御柱を無事に行いたい」と述べた。
この日契約が結ばれた8本のモミは、5月3日に伐採される計画。 -
南信の高等学校長が校務用パソコン紛失
南信地区の県立高等学校長が、卒業生などの情報が保存されたパソコンを電車の中に置き忘れていたことが10日、分かった。
県教育委員会の発表によると、校長は6日朝7時ころ、出勤途中に校務で使っていた個人のパソコンを電車に置き忘れたまま下車したという。JRと警察に確認したが、パソコンはまだ発見されていない。
パソコンに保存されていた情報は前任校のもので、卒業した生徒の1学期中間期末テストの得点41人分、検定取得状況245人分、職員の住所・氏名などのデータ54人分など。
なお、パソコンを起動するためのログインパスワードは設定してあるという。
校長は、パソコンに情報のある卒業生に対して9日付けで謝罪の手紙を送り、前任校の職員に対しては10日、学校に出向いて謝罪したという。 -
信州花便り
千曲市にあるあんずの里は、このところの暖かさでアンズの花が一気に満開となっている。
見頃は、今週末頃までだという。
千曲市森の倉科地区は、日本一のあんずの里として知られていて、毎年県内外から約20万人の観光客が訪れている。
今年で54回を数えるあんずまつりのお花見は17日までで、10日から12日までの3日間は恒例のライトアップも行われる。 -
信州花便り
上田城千本桜まつりは4日から始まっていて、夜にはライトアップが行なわれている。
公園のライトアップは、照明デザイナーの石井幹子さんが手がけた。
現在照明器具は100台設置されていて、タイマー制御で午後6時から午前0時まで点灯している。
ライトアップは、今月29日まで行なう予定。
上田城跡公園では6日現在、シダレザクラが5分咲きで、ソメイヨシノも開花している。 -
【信州花便り】
下伊那郡松川町から、桜の話題が届いた。
松川町の中心を流れる片桐松川では、堤防のソメイヨシノが満開となっている。
国道153号にかかる小松川橋の上流には、800メートルにわたり200本の桜が植えられている。
開花は去年より5日ほど早く現在は満開。見頃は今週いっぱいと予想されている。
上流には、JR飯田線の鉄橋もあり、写真愛好家の撮影スポットにもなっているという。 -
春の高校伊那駅伝開かれる
男子32回、女子25回の春の高校伊那駅伝が22日、伊那市陸上競技場を発着点に行われ、男子は広島の世羅高校が、女子は兵庫の須磨学園が優勝した。
男子は正午過ぎ、雨の中、一斉に伊那市陸上競技場をスタート。6区間42.195キロをタスキでつないだ。
1区は伊那市の中心商店街を駆け抜けるコースで、いなっせ周辺では雨の中多くの人たちが声援を送った。
また2区は、今年から環状北線を通るコースに変更。
美篶青島のナイスロード沿いでは、参加校の名前の入った凧を持った区民らが、選手達に大きな声援を送った。
コース変更に伴い、延長された高遠町商店街での折り返し地点でも、多くの人達が大きな声援を送っていた。
佐久長聖は2位。4連覇はならなかった。
上伊那勢は、男子で上伊那農業が県内2位に入賞、伊那北は県内4位。
女子は伊那西が県内8位だった。
大会には県内外から男子78チーム・女子は56チーム合わせて134チームが出場した。 -
「移動ジョブカフェ」に離職者や若年求職者30人、先行き見えない雇用不安色濃く
不況の影響による解雇や雇い止めでやむなく離職した人や若年求職者を対象に雇用相談、職業紹介などを行う県の「移動ジョブカフェ」が6日、県伊那合同庁舎講堂で開かれた。30人が訪れ、県内の就業関係機関が個別相談に応じた。景気悪化に伴う生産調整による会社の休業にあわせて会場に足を運ぶ在職者もいるなど、先行きが見えない雇用不安を色濃くにじませた。
面接対策や就職活動に対する不安などのアドバイスから、求人紹介、職業訓練、融資制度の案内まで各機関の担当者が応じ、参加者は各ブースを訪れて個別に相談した。
自動車部品関連の製造業に在職中の箕輪町に住む20代男性は、色々な人のアドバイスを受けてみたいと参加。会社の工場ラインは年明けから金曜日も稼動せず「週休3日」の勤務体制で、先行きの見通しも立たないことから転職を真剣に考えていると話した。
「今の仕事にしがみつきながらも、新たな職場を探している。現状は今まで自分がやってきた経験も全て否定されている感じ。製造の仕事は続けたいが、次は自動車以外のものづくりに携わりたい」と語った。
移動ジョブカフェは県の緊急経済対策の一環として伊那市と佐久市の県内2会場で実施。今後も相談員の派遣業務などを通じて、就業に不安を抱えている人たちを支援していくという。 -
来春卒業予定の学生対象にした上伊那地区企業説明会6日に
伊那職業安定協会は6日午後1時から4時まで、2010年春に大学や短大などを卒業する学生を対象にした上伊那地区企業説明会を伊那市西町のプリエキャスレードで開く。不況の影響もあり昨年に比べて12社少ない55社の参加だが、地元就職を希望する学生と意欲ある企業との接点の場となる。
新卒の雇用環境も厳しさを増しているとみられるが、説明会には主力の製造業をはじめ各業種が参加。各企業の担当者が現況や採用方針などを説明する。
学生だけでなく保護者の参加も歓迎。問い合わせは伊那職業安定協会事務局0265・71・7517。 -
伊那谷経済展望2009、情報誌ゴーシュに財界インタビュー掲載
激動の2009年の伊那谷経済を展望しようと、伊那ケーブルテレビジョンと経済情報誌ゴーシュが共同で行ったインタビュー番組。財界の幅広い声を聞いたが、その模様をゴーシュホームページに掲載している。
小坂樫男伊那市長、向山公人伊那商工会議所会頭、滝沢亮八十二銀行伊那支店長による座談会をはじめ、伊那食品工業塚越寛会長、ニシザワ荒木康雄社長、アルプス中央信用金庫大澤一郎理事長、JA上伊那春日州一常務理事のインタビューを掲載。
伊那市副市長、昨春入社のフレッシュマン、新たに伊那市に進出した企業の経営者の声も盛り込み、幅広い視点で地域経済を見つめ直す。
ゴーシュホームページへはこちらのバナーからアクセスできます。→→→→→→↓↓↓ -
移動ジョブカフェ3月6日に伊那市で、離職者や若年求職者の雇用相談に
県内の就業関係機関が離職を余儀なくされた人や若年の求職者を対象に雇用相談、職業紹介など行う「移動ジョブカフェ」は3月6日、伊那市の県伊那合同庁舎講堂で開く。
参加機関はジョブカフェ信州、ハローワーク、技術専門校、福祉人材研修センター、農業改良普及センター、労働金庫。個別カウンセリングから人材情報の提供、融資などまで幅広く相談に応じる。
時間は午後1時から5時まで。問い合わせは県商工労働部労働雇用課026・235・7201、ジョブカフェ信州松本センター0263・39・2250。 -
豊かな資源活用目指す中小企業など支援の「地域産業活性化基金」説明会
県中小企業振興センターは23日、豊かな地域資源を活用した民間の新事業、新商品開発を促す「地域産業活性化基金事業」の説明会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。上下伊那と諏訪地方の企業17社と、商工関係団体などが出席。厳しい経済情勢にも関わらず食品から精密まで幅広い業種が集まり、地域の活性化にもつなげようと新たな事業展開を模索した。
中小企業などを助成する同事業も3年目。25日からの募集を前に伊那を含む県内4会場で説明会を開き、約160に及ぶ企業・団体が参加した。同センター経営支援部の赤羽典明副部長は「基金の周知も深まり、地元のものを域外に売り込みたいという考えが高まってきている」と分析する。
基金の助成を受けた本格的なビジネスはまだこれからの段階だが、上伊那でも事業に採択された南信州ビールが地元産リンゴの発泡酒「アップルホップ」を製品化して人気を博すなど、地域に光をあてた新商品、新事業が注目を浴び始めている。
「上伊那は風土に恵まれ豊かな産物もあり、うまく商品化すれば魅力あるものに育つ可能性を秘めていると思う」と赤羽さん。この日の説明会に参加した上伊那郡内の食品製造業男性は「具体的な計画は何も決まっていない」としながらも、地域資源の活用が企業にとって重要になってきているとも話した。
基金事業は中小企業枠、支援機関枠、地域中核企業育成枠があり3月24日まで募集。書類審査と申請者によるプレゼンテーションを経て、6月下旬に助成対象事業者を決める。申し込み先はもよりの地方事務所商工観光課。問い合わせは県中小企業振興センター経営支援部026・227・5028。 -
サークルKが名店監修によるソースカツ丼を限定販売
コンビニのサークルKサンクスは3月12日までの期間限定弁当として、駒ヶ根市の名店いな垣の監修によるオリジナルソースカツ丼を県内124店で販売している。発売初日の19日から好調で、入荷早々に売り切れる店舗も続出。柔らかなロース肉とふんだんのキャベツが特製ソースでさらに引き立ち、人気を集めている。
昨年夏から開発を進め、いな垣監修によるソースは8回以上も作り直して絶妙な味に。120グラムとボリュームたっぷりで柔らかさとサクサク感にもこだわったロースカツとの相性を考慮しながら、ソースはあえて別添えにした。
今までソースカツ丼は他社でも弁当として製品化されてきたが、カツとソース、キャベツ、ご飯と全てのマッチングにこだわり差別化も図ったという。
同弁当を開発し、製造するジャパンフレッシュ(宮田村)営業開発部の小木曽由憲課長は「他にはないおいしさがあると思う。癖になる商品です」と自信作に胸をはる。
ソースカツ丼のお膝元でもある伊那谷のサークルK各店でも販売開始直後から大きな反響を呼んでいる。駒ヶ根市の駒ヶ根アクセス店では、毎回30個ほどを仕入れているがすぐに売り切れ状態に。中原真理子店長は「これを目当てに来店するお客様も多い。なじみの味という部分も人気が高いのでは」と話す。価格は550円。 -
リサイクルシステム研究会「親子水質調査」の報告会21日に
環境問題に関心が高い企業20社でつくる伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会(会長・向山孝一KOA社長)は21日午前11時から、昨年の夏休みに66組が参加した「親子水質調査」の報告会を箕輪町松島の伊那プリンスホテルで開く。
2001年から始まった調査は今年度で8回目。社員家族らが参加し、水質改善の輪をさらに広げようと取り組んでいる。報告会は地域に研究成果を発表するもので、伊那環境生態研究所長の征矢哲雄さんによる講演「伊那谷の自然に学ぶ」もある。問い合わせは同研究会(伊那技術形成センター内)0265・76・5668へ。 -
中南信消防広域化協議会小委員会、「消防の現状と課題」について報告
中南信地区の消防体制を検討する中南信消防広域化協議会の2回目の会合が17日、塩尻市であり、広域化について研究を進める小委員会から「消防の現状と課題」についての報告があった。
報告では、中南信を一つの本部体制にした場合、全国で最も多い49市町村で構成することとなるため、各市町村の意向を反映するシステムの構築が必要としている。
また、管轄面積は全国で最も広い約8千500平方キロメートルとなるため「中山間地などの地理・地形的なハンデを克服した消防体制の確立が必要」としている。
協議会、県の示す県内2ブロック体制限定せず、今後の将来ビジョンを構築していきたいとしている。
第3回協議会は6月の予定。 -
県商工労働部長をゲストに伊那CATV番組「伊那谷経済展望」
伊那ケーブルテレビの自主制作番組・伊那谷経済展望ウィークエンドセッションの2月放映号は「100年に1度の不況、どうする上伊那経済」をテーマに、県商工労働部の荒井英彦部長をゲストに招いた。ゴーシュの毛賀澤明宏編集長を司会に、このほど伊那市で開かれた県議会政策タウンテーブルの様子を交えながら産業振興策や雇用対策など課題を聞いた。厳しさ増す経済状況に対して、荒井部長は足元を見つめ直す大切さを強調。「景気が良いときの幻想に追われてつい本質的な部分を見失いがちだが、今は自分たちができること、さらに将来に向けて何をすべきか考える時。その中から新たなものが生まれてくるのでは」と話した。県内製造業のマーケティング力の弱さも指摘し、技術力をさらに高めながら売り込む戦略を県としても後押ししていく考えも示した。番組は土曜日午後9時、日曜日の正午などに放送する。
荒井部長は県の緊急経済対策や中小企業を対象に実施した経営実態のアンケート調査、さらに産業振興戦略プランを紹介しながら、未曾有の不況下にある県内経済の状況を解説。
「時間の経過とともに深刻になっている。底が見えない状況が続いている」と分析し、上伊那を含む南信地域の雇用不安について「今まで求人倍率が高かった地域だけに、それだけ下落率も大きくなっている」と話した。
春までに職を失う非正規労働者数が全国2位とも言われる県内だが、緊急融資制度などを創設して対応を図っていると説明。今後についてもニーズをみながら「弾力的に考えていきたい」と語った。
また「今回の不況は長野県の技術に何か原因があったというものではない。県には高度な技術が集積しており、それは宝」と強調した。
反面、製造業のマーケティング力について「親会社から与えられたニーズのみであったために、市場に売り込む力が弱かったのでは」と指摘し、県の産業振興戦略プランではその点も考慮に入れながら支援を強化していくと説明。工業技術総合センターへの相談が増え、具体的に官民一体となった取り組みも始まっているとふれ「厳しい状況だが、色々なことが芽生始めている。マーケティングは客のニーズを把握してつくりあげるもの。社内にサイクルをつくることが大切」とも続けた。
政策タウンテーブルでも話題になった人材育成などにも話題は及び、大学などとの情報連携、インターンシップの重要性など将来を見越した取り組みの大切さを語り合った。
伊那谷経済展望ウィークエンドセッションは、今まで放送していた1ch座談会を引き継ぎ月替わりで地域経済に軸足をおいた番組を放送していく。 -
現地レポート 伊那西小児童の南大東島訪問
長野県伊那市の伊那西小学校の児童たち12人と付き添いの池上眞澄校長・伊藤正通教諭の14人が、2月5日から3泊4日で沖縄県南大東島を体験訪問した。
産直市場グリーンファームが、遠く離れた南海の孤島=沖縄県南大東島の青パパイヤの販売を引き受けたことをきっかけにして、2005年以来、同島と伊那地域の住民交流が続いている。今回はじめて、伊那市の子供たちが同島を訪ね、島民宅にホームスティしながら、山国信州では味わえない南の島の自然や生活を体験した。
訪問にあたっては、産直市場グリーンファーム代表の小林史麿さんと、伊那市教育長の北原明さん(2008年に個人の資格で同島を訪問)が「西小児童の南大東島訪問支援カンパ」を呼びかけ、150人の市民から34万円が集められた、経費の一部に当てられた。近隣の住民宅全戸を訪ねて協力を要請して回った人もいた。
南大東村からも交流拡大のために経費の一部が寄せられた。
訪問の様子と島民の感想が、南大東島教育委員会の宮城克行さんから報告されているので掲載する。 -
上伊那のレギュラーガソリン価格値上がり、続落止まる
上伊那地方の1リットルあたりレギュラーガソリンの価格は9日現在111.6円で前月13日の調査に比べて2.8円高く、昨夏から続いた続落傾向が止まり値上がりに転じたことが県企画部の調査で分かった。ハイオクガソリンも2.8円高の123.5円。一方で軽油は1.3円安の103.8円、灯油も18リットルあたり1154.2円で4.5円値下がりした。
県内78店舗を電話による聞き取りで調査。県平均のレギュラーガソリン、ハイオクガソリンはともに前月に比べて3.1円値上がりし、109.9円と121.2円となった。昨年8月以来6カ月ぶりの値上がり。軽油は1.2円安の102円、灯油は8.1円安の1151.3円だった。 -
県の中小企業向け制度資金3月から貸付金利引き下げ
県は中小企業の借り入れ負担を軽減しようと、3月1日から中小企業向け融資制度の貸付金利を一部を除いて0.2%引き下げる。
対象となるのは同日貸付実行分からで、中小企業振興資金、経営健全化支援資金、新事業活性化資金と、一部を除く創業支援資金。経営健全化支援の特別経営安定対策資金は現行2%が1.8%になる。 -
腰原副知事がユーエスアイを視察、県下最大の太陽光発電をはじめ徹底した環境配慮に関心寄せて
腰原愛正副知事は5日、宮田村のダンボール、金属加工業ユーエスアイ(浦野浩社長)を視察し、県下最大の太陽光発電設備をはじめ環境への配慮が散りばめられた同社工場を見学した。地球的規模の環境問題を企業として真剣にとらえ「二酸化炭素の排出量が世界で一番少ない工場」を目指す同社の取り組み。腰原副知事は「素晴らしいアイデア。我々も見習い、伝えていかなければ」と高い関心を寄せた。
同社は2006年に、太陽光発電設備と断熱効果などを組み合わせて環境に配慮した新工場を建設。さらに既存工場にも太陽光パネルを設置し、現在では500万円ほどの節電となる年間消費電力の25%を太陽光でまかなっている。
この日は、設計に関する基本的なコンセプトを自ら立案して具現化した浦野勇会長と、長矢充功総務部長が副知事を出迎え、工場を案内。太陽光という新エネルギーを採用するだけでなく、社員一人ひとりの意識にも根づく省エネも融合させた先進的な企業風土を紹介した。
施設整備だけで環境配慮が終わらないのが同社の取り組み。切削機械から発生するオイルミストを自社開発の換気システムで回収し、再利用も始めている。「色々とモデル的に取り組み実績も残されている。あとに続く企業がたくさん出てくるように県としても考えていかねば」と腰原副知事は話した。
懇談では、環境変化に伴う有害鳥獣の問題や高山植物への影響などにも話しが及んだ。浦野会長は「できるだけ節約するなどムダを省きながら問題を考え、私たちもさらに取り組んでいきたい」と語った。 -
印刷、メディア業界の展示会PAGE2009に小松総合印刷が出展
3日間の開催期間中のべ7万人近くが訪れる印刷、メディア業界の展示会「PAGE2009」が4日、東京・池袋のサンシャインシティコンペティションセンターTOKYOで開幕し、中央の大手企業にまじって伊那市の小松総合印刷も出展している。コインでこするスクラッチと圧着ダイレクトメール(DM)はがきを組み合わせるなど、多彩な製品バリエーションを紹介。マーケティング理論でひもづけし、段階を追いながら一般消費者を顧客に育てる同社の販促支援事業は会場でも注目を浴びている。
同社は印刷の枠を超え携帯電話やインターネットなどとも連動した販促支援事業に乗り出し、5年ほど前から同展示会に出展。顧客ごとのDMを実現するバリアブル印刷などは最近急激に注目を集め始めており、他社に先行する同社の取り組みに会場を訪れたメディア関係者も熱視線を送っていた。
22回目を迎える今年のPAGEには157社が参加。最終日の6日まで午前10時から午後5時まで開場する。小松総合印刷は展示ホールD(文化会館2階)19番ブースに出展している。。 -
県豆腐品評会で上伊那から5点が入賞
第12回長野県豆腐品評会(県、県豆腐商工業協同組合主催)で、上伊那からは5点が入賞。4日に長野市で表彰式が開かれた。
4部門に県内外の30工場、100点の出品があり、上伊那からは7工場16点が参加し、1月15日に公開で審査が行われた。
入賞の上伊那関係ではもめん豆腐(県産大豆100%使用以外)の部で大西豆腐店=伊那市=の地釜とうふが審査長賞。
もめん豆腐(県産大豆100%使用)の部でマスダ宮田とうふ工房=宮田村=の信州宮田こだわりのもめんが全国豆腐油揚協同組合連合会長賞、豆腐工房まめや=伊那市=の木綿かためが県豆腐商工業協同組合理事長賞に輝いた。
その他多様豆腐の部では、みはらしとうふ工房=伊那市=のみはらしおぼろどうふが中部日本豆腐油揚協同組合連合会長賞、有賀屋豆腐店=同=のとろり木綿の味噌まぶしが県豆腐商工業協同組合理事長賞に選ばれた。 -
小松総合印刷に大手インキメーカー中国現地法人の技術者が学ぶ
印刷インキ大手DIC(東京)の中国現地法人で色あせに強いUVインキの技術サービスを担当する謝慧明さんが2日、UVをはじめとした高度な印刷技術に加え、コインでこするスクラッチや情報を保護する圧着印刷などのツールを組み合わせて販促支援を展開する伊那市横山の小松総合印刷を訪れた。先進的な日本の特殊印刷技術を学びたいと、謝さんたっての希望で実現したもの。伊那谷発の印刷、販促支援事業は近年、業界内外で高い評価を受けており、小松肇彦社長は「海外からも関心を寄せてもらえるということは、我々がやってきたことが確実に実を結び始めている現れ」と手ごたえを話す。
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地元こだわり発泡酒「アップルホップ」、飲み比べでグラス傾け
地ビール製造の南信州ビール(駒ヶ根市)は31日、伊那谷産のリンゴ果汁を用いた発泡酒「アップルホップ」の発売を記念して飲み放題で味わう「アップルホップを楽しむ会」を駒ヶ根高原にある同社直営レストラン味わい工房で開いた。ビール通の愛好家や発泡酒づくりに関わった生産農家など約70人が参加。箕輪町産の「シナノスイート」を用いた初回製造分と、飯島町、駒ヶ根市産の「王林」を原料とした2次製造分の飲み比べも楽しみ、地元産果実にこだわった新たな製品の完成を祝った。
生産履歴を情報開示して安全面にも配慮しながら、製造ロットごとに旬の品種を選択するアップルホップ。品種ごとの味の違いも楽しめる新製品として12月から発売を開始し、初回製造の1000リットルはほぼ完売。1月中旬から出荷している2次分も好調で、3月からは「ふじ」が楽しめる。
この日の会場でもシナノスイートと王林の飲み比べができ、両手にグラスを持ちながら味の違いを楽しむ参加者の姿も。宮田村の女性2人組は「王林は飲んですぐに甘みを感じるが、シナノスイートはじわじわと後になって甘さが来る」「思っていたよりさっぱりしていて女性も飲みやすい。飲み比べができるのもいいですね」とグラスを傾けた。
同社は大手ビールメーカーなどとは一線を画すフルーツ王国伊那谷ならではの製品開発を今後も進める考え。竹平考輝醸造所長は「価格だけではない安全安心など消費者は付加価値を求めている」と話した。