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福沢潤一(駒ヶ根東中)3000メートル優勝
棒高跳びで師弟対決第47回長野県陸上競技春季大会は21、22日、松本市の松本平広域公園陸上競技場で開き、県内の有力選手がトラックとフィールドで火花を散らした。上伊那勢では、1日目の男子3000メートル決勝で福沢潤一(駒ヶ根東中3年)が9分05秒44の公式自己ベストタイムで優勝。2日目の男子棒高跳び決勝は、高遠高校陸上部の顧問上杉丈夫と部員で1年の松澤ジアン成治(県中学記録保持者)の師弟対決となり、注目を集めたが、県高校記録保持者の上杉が4メートル50で辛勝した。
男子3000メートル決勝は、中学生と高校1年生合わせて40人が出場した。2組タイムレースで福沢は2位に28秒の大差をつけて圧勝。「久々の自己ベストだけど、8分台をねらっていた」と不満を見せる一方で、「この勢いを維持して市町村対抗駅伝などにも好結果を出したい」と自信ものぞかせた。
男子棒高跳び決勝は、強風が吹き荒れる悪条件の中、中学、高校、大学、一般の合わせて19人が争った。
4メートル40で上杉、松澤、西澤直希(長野工業高3年)の三つ巴の戦いとなったが、西澤が脱落。2回目で跳んだ松澤と3回目成功の上杉が4メートル50に挑んだ。2回目まで2人そろって失敗、松澤は3回目も失敗したが上杉は意地を見せてクリアした。4メートル60は失敗した。
上杉、松澤の師弟対決は公式の大会では初。競技を終えて上杉は「ライバルでもあり、教え子でもあり、複雑な気分だったが、いい試合ができた。自分の県高校記録(5メートル00)を超えられるのは彼しかいないと思っている」と話した。
一方、期待を担う松澤は、足と手首の故障を押しての出場に手ごたえを感じた様子で「今年から(記録の伸びる)硬いポールを使っているが、今大会で見通しがついた。技術的な課題も見つけることができた」と明るい表情を見せた。
女子棒高跳びは、保科早紀(伊那北高3年)が3メートル10で優勝、青木亜由美(伊那西高2年)が3メートル00で2位になった。
女子走り幅跳びは下平侑美(伊那西高2年)が5メートル17を跳び3位。
女子5000メートル競歩では水上八重子(伊那西高3年)が29分01秒71で4位、平澤彩佳(赤穂高3年)が32分38秒86で6位入賞した。
女子走り高跳びは有賀楓子(春富中2年)が1メートル50で4位、男子4×100メートルリレーは伊那弥生ケ丘高が44秒35で4位になった。女子4×400メートルリレーは伊那西高が4分23秒71で4位に。 -
「上伊那の太平洋戦争」を記録に
「写真記録・上伊那の太平洋戦争」を8月に発刊する予定のしなのき書房(長野市)は、昭和初期から終戦後の昭和30年までに上伊那で撮影された写真(風景、風俗、学校など)を広く募集している。
同書は「写真記録・信州の太平洋戦争シリーズ」として発刊されるもので、悲惨な太平洋戦争の記憶を風化させないようにと、「ふるさとの戦争」の写真約400枚を収録。・ス時代を証言する貴重な郷土資料・スとして後世に伝えられる。
編集協力は上伊那郷土研究会、収録対象地域は上伊那限定。A4判、上製本、248ページ。主な内容(予定)は
▽今に残る戦争遺跡▽高まる軍靴の足音▽昭和初期の教育▽日中戦争から太平洋戦争へ▽戦時下の教育▽銃後のくらし▽満州開拓を目指して▽敗戦からの復興▽伊那飛行場竏秩B
応募締切は5月上旬。連絡を受けてから同社が直接取材に訪れる。協力者には謝礼が出る。
問い合わせはしなのき書房(TEL026・284・7007)林さん。 -
ARECがホームページを立ち上げ
伊那商工会議所内にある上田市産学官連携支援施設AREC(エイレック)伊那分室などは、県内企業を紹介するホームページ(HP)を立ち上げた。企業情報を公開し、学生らの就職活動を支援する。
ARECは本年度、経済産業省関東経済産業局「若者と中小企業とのネットワーク構築事業」の採択を受け、学生と地域企業をつなぐ連携プロジェクトを展開している。
HPには精密機器器具、電気機械器具、情報処理、サービス、建設業、医療関係など情報を公開する県内企業を市町村別に紹介。就職面接会開催のお知らせも載る。
トップページから、求人を希望する企業は求人票登録、求職者は会社資料の請求がそれぞれできる。
伊那市HPのU・Iターン情報や若者の就職支援サイト「ジョブカフェ信州」などにもリンク。
08年3月の大学など卒業予定者の就職戦線は始まっており、伊那分室は「学生は売り手市場。企業情報を発信することで、地元での就職につなげたい」と活用を促す。
問い合わせは、伊那商工会議所内AREC伊那分室の中村さん(TEL72・7000)へ。
アドレス http://www.aa.alles.or.jp/~pond/snavi/index.htm -
天竜川上流水防連絡会幹事会
国土交通省天竜川上流河川事務所と県、天竜川流域の市町村、消防、警察などでつくる天竜川上流水防連絡会は26日、幹事会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。関係者約40人が出席し、07年度の活動として天竜川水防デー(4月26日、駒ケ根市)、伊那合同防災訓練(5月22日、伊那市)、堤防合同巡視(5月19日縲・月1日)などを行うことについて確認したほか、洗堀や堤防高など重要水防個所の変更について説明を受けた。
幹事長で天竜川上流河川事務所の杉山勉副所長は「出水期に備え、防災機関が集まる合同訓練などを行って万全の体制をとっていきたい。幅広い関係者の参加をお願いしたい」と呼び掛けた。 -
第11回中学生長距離伊那大会
春の高校伊那駅伝併設第11回中学生長距離競走伊那大会は18日、伊那市陸上競技場で開き、男子3千メートル、女子2千メートルに県内外の有力選手180人余が出場。上伊那勢は、男子(出場選手108人)で、福沢潤一(駒ヶ根東2年)が5位、女子(出場選手76人)で篠田美樹(駒ヶ根東2年)が3位、森田遥(赤穂1年)が4位に入賞する健闘を見せた。長野陸上競技協会など主催。
男子3千メートルは、最終4組に実力選手が集中。長野県ロードレース伊那大会(4日)の中学男子の部で優勝した大迫傑(東京都金井、3年)や強豪伊那松川の矢野圭吾、松下巧臣、代田修平(いずれも3年)らとともに、福沢は2年生であること感じさせない積極性でいつものようにレースをつくった。
女子2千メートルは篠田の健闘と、1年生の台頭が目立った。森田のほか、蟹沢未来(赤穂、11位)北原成美(駒ヶ根東、16位)らが着実に力をつけてきた。
1位の記録と上伊那関係の順位(50位以内)は次の通り。
◆男子3000メートル
(1)矢野圭吾(伊那松川3年)8分55秒2(5)福沢潤一(駒ヶ根東2年)(11)大蔵孝典(赤穂3年)23久保田光(駒ヶ根東2年)47桃沢大祐(中川)
◆女子2000メートル
(1)有泉千佳(山梨県・櫛形3年)6分42秒8(3)篠田美樹(駒ヶ根東2年)(4)森田遥(赤穂2年)(11)蟹沢未来(赤穂1年)(16)北原成美(駒ヶ根東1年)(19)寺平稚博(駒ヶ根東2年)28山田咲織(赤穂1年)39平賀愛美(赤穂2年)45加納寛子(赤穂3年) -
新刊紹介 「塩むすび」
語り継ぐ戦争絵本シリーズ(3)勤労動員「塩むすび」がこのほど、郷土出版社(松本市)から発刊された。
文と絵は、いずれも県内の小中学校に長く勤務して退職した、高田充也さん(文)=松本市出身、日本児童文学者協会員=、柳沢廣さん(絵)=松本市出身、碌山美術館顧問=。
高田さんが旧制松本中学校(現松本深志高校)5年生(現在の高校2年生)のときに体験したつらく、苦しい学徒動員の様子がつづられている。
高田少年は1944(昭和19)年8月から8カ月、名古屋の軍需工場で飛行機の組立作業に従事。B29の激しい爆撃に耐えながら朝早くから夜遅くまで働いた。飢えとの闘いもすさまじく、雑炊さえも口に入れることができなかったとき「かあさんがつくった塩むすびをひとつ食べたいな」とつぶやく。
戦時中のけなげな少年たちの姿、つらい心を柳沢さんの存在感あふれる絵が見事に表現し、戦争の悲惨さを訴える。
子供はもちろん、大人も引き込まれる作品。重いテーマにもかかわらず、次のページに期待を抱かせる読みやすさがある。
親子で戦争を考えるには最適な一冊。
定価1680円(本体1600円)。 -
記者と営業を募集
伊那毎日新聞社は社員を募集します。要項は次の通り。
【採用職種】(1)記者(2)営業(3)営業パート
【採用人員】(1)(2)(3)のいずれも若干名
【応募資格等】(1)(2)(3)のいずれも要自動車普通免許。(1)(3)はパソコンのできる人
【待遇】当社規定による
【応募方法】履歴書を伊那毎日新聞社人事係(〒396竏・021伊那市伊那3648)へ郵送。追って面接日を通知致します
【応募締切】
2007年3月31日
【問い合わせ】(1)は編集局 竹村(0265・72・4100)、(2)(3)は営業局 荻原・酒井(0265・72・4103)へお気軽にどうぞ -
雪割草220点を展示
伊那雪割草愛好会(久保田光紀会長、8人)の第7回雪割草展示会が10、11日、伊那市民会館で開かれている。伊那市を中心に南信地区の会員が丹精込めて育てた雪割草220点が並び、初日、多くの愛好者が詰めかけた。
雪割草は、葉が3つに割れているミスミソウ、丸い葉のスハマソウなどの総称。
昨年冬の温かさと氷点下になる寒さで、管理に苦労したそうで、久保田会長は「開花が早まると心配したが、色も形も良い」と話す。
花は紫、ピンク、赤、白など色とりどり。形も千重咲きや二段咲きなどさまざまで、会員が種を取って交配させて育てたオリジナルの鉢もある。また、シュンランや梅などを寄せ植えした鉢も。
愛好者を増やすため、雪割草を販売(価格は300円から)。「栽培は難しいと思われるが、病気や病害虫が割と少なく、育てやすい」という。
11日は午前9時縲恁゚後4時。 -
陸上第6回国体強化記録会
第6回国体強化記録会(2月24日、松本平広域公園陸上競技場)=男子の結果は既報。1位と上伊那関係分のみ)
◆女子
▽3000メートル1組=(1)森田遥(赤穂中)11分24秒67(5)山田咲織(同)12分09秒62
▽3000メートル2組=(1)亀山絵未(東海大三高)10分17秒47
▽4×1500メートル=(1)丸子実高A20分36秒67(2)駒ヶ根東中(篠田美樹、寺平雅博、北原成美、竹村知世)21分45秒03(3)赤穂中(森田遥、山田咲織、平賀愛美、加納寛子)22分17秒37)
▽4×800メートル1組=(1)腰越JSC11分37秒49(2)駒ヶ根中沢RC(春日ともえ、湯沢ほのか、赤羽美紅、伊東玲奈)11分50秒15
▽4×800メートル2組=(1)丸子実高10分00秒99(2)駒ヶ根東中(篠田美樹、北原成美、鈴木晴花、小池麻美)10分39秒38(6)伊那東部中(鈴木麗央奈、伊藤萌、山崎陽子、六波羅栞)11分47秒11
◆小学生男子
▽1000メートル1組=(1)
川俣隼也(原PCジュニア)3分04秒28(4)林優人(駒ヶ根中沢RC)3分16秒53(7)丸山修平(同)3分19秒32(8)春日千速(同)3分23秒54(11)蟹沢淳平(同)3分26秒91(17)大蔵孝明(同)3分36秒76
▽1000メートル2組=(1)笹沢大地(腰越JSC)3分32秒46(9)福沢弘樹(駒ヶ根中沢RC)3分54秒88)(12)鰍沢耕作(同)4分01秒16
◆小学生女子
▽1000メートル=(1)岸郁奈(腰越JSC)3分23秒06(2)湯沢ほのか(駒ヶ根中沢RC)3分27秒98(8)赤羽美紅(同)3分44秒90(13)春日ともえ(同)4分00秒05 -
陸上第6回国体強化記録会
第6回国体強化記録会(2月24日、松本平広域公園陸上競技場)=いずれも種目は男子。女子及び小学生の部は後報。1位以外は上伊那関係分=
▽3000メートル1組=(1)山田雄司(佐久長聖高)8分56秒80(10)田原直貴(赤穂中)9分37秒73(11)大蔵孝典(同)9分38秒12
▽3000メートル2組=(1)桃井聡(丸子実高)9分32秒73
▽3000メートル3組=(1)北原直哉(富士見高原中)10分25秒61
▽4×1500メートル1組=(1)東信中学選抜18分48秒45(2)伊那東部中(池上陽祐、大澤知真、小林賢人、北原浩士)20分24秒47(5)駒ヶ根東中C(野溝渉、大蔵孝治、下平庸介、竹村悠太)21分20秒08
▽4×1500メートル2組=(1)伊那松川中18分00秒85(県中学新)(2)駒ヶ根東中A(福沢潤一、小林純平、宮脇千博、久保田光)18分30秒55(5)駒ヶ根東中B(天野努、天野進、竹村亮作、寺澤尚之)20分17秒81
▽4×800メートル1組=(1)東北中9分54秒95(3)伊那東部中(大澤知真、畑竜平、池上陽祐、中山拓実)10分20秒31(5)駒ヶ根中沢RC(丸山修平、春日千速、蟹沢淳平、林優人)10分54秒01(9)駒ヶ根中沢RC(蟹沢耕作、福沢弘樹、久保田隼、大蔵孝明)12分01秒99
▽4×800メートル2組=(1)木曽高8分29秒39(3)駒ヶ根東中(米澤祥吾、小林純平、天野努、竹村亮作)9分28秒11 -
県議選上伊那郡区 小原勇氏後援会の事務所開き
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する小原勇氏(58)=宮田村、無所属=の後援会は11日夜、宮田村内で事務所開きをした。村内外から支持者約150人が集まった。
小原氏は「地域の思いを受け止め、県政に反映させたい。県政を後戻りさせてはならない」と訴えた。また、公共事業のあり方について「地域に密着し、必要なものはやっていくべきである」とした。
前林善一後援会長は「一日一日が勝負。上伊那南部だけでなく、上伊那の代表として送り出してほしい」と支援を求めた。
清水村長、宮田村・飯島町の各商工会長ら5人の激励の言葉に加え、小田切行雄元県議からも応援メッセージが届いた。
後援会組織は飯島町、中川村などで近く、支部を立ち上げる予定。
事務所は宮田村6276で、国道153号線の大原信号機南側付近。電話・ファクスともに85・5190。 -
「Beauty-美しきもの」が大鹿村大磧神社でクライマックスの半次の引退公演を撮影
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の現代の歌舞伎シーンの撮影が10、11日、大鹿村大河原の大磧神社舞台で行なわれた。
11日は主役の半路役を演じる片岡孝太郎さんや麻生久美子さんが出演したほか、遠くは長谷、高遠、箕輪町、近くは中川村、飯島町など上伊那各地から住民約500人がバスを仕立てて、大鹿入りし、観客役としてエキストラ出演。拍手をしたり、大向こうの声掛けをするなど、映画を盛り上げ、感動を共有した。
撮影シーンは戦傷で足が動かなくなった半次の引退公演、最後の舞台で万感の思いを込め、渾身の力を振り絞り、半次が舞うのは、雪夫が舞うはずだった「天竜恋飛沫」、映画のクライマックスシーン。
今後、4月下旬から最終の春ロケを行ない、クランクアップする。 -
県小水力利用推進協議会がシンポジウム
県小水力利用推進協議会(池田敏彦会長)は11日、伊那市で設立記念シンポジウムを開いた。地元を中心に、県内外から約120人が出席。地産地消エネルギーとして小水力発電の可能性を考えた。
水力発電は、自然の資源を利用できる、常時発電できるなどのメリットがあるものの、水利権の許認可、メンテナンス、設置費用などの問題点もある。
パネルディスカッションでは、池田会長ら4人のパネリストを迎え、水力発電のかかえる問題点について意見を交わした。
全国小水力利用推進協議会事務局長中島大さんは「日本はマーケットがないために、水力発電機を開発するメーカーが育たない」と指摘し、普及には農業用水路がポイントとした。
また「1キロワットで100万円の発電機が開発できれば、普及するのではないか」「メンテナンスで一番大変なのはごみが詰まること。頼りになるのは、発電機を使っている人。年間を通じ、水量やごみの変化を知ることで、技術開発につなげる」など意見が出た。
基調講演では、水辺空間の保全などを目的としたリバーフロント整備センター理事長竹村公太郎さんが「水車の21世紀の日本文明」と題し「日本には有り余る水資源がある。石油は枯渇する。今から小さなエネルギーで自立することを議論してほしい」と投げかけた。
シンポジウムに先立ち、伊那市や辰野町の小水力発電見学会もあった。
県小水力利用推進協議会は10日に設立。県は水力エネルギー潜在量が全国3位といい、自然エネルギーを活用した小水力発電の普及を図り、循環型社会の構築を目指す。
賛同する会員(個人、団体、賛助会員)を募っている。
問い合わせは、県小水力利用推進協議会(TEL026・217・8288)へ。 -
記者室
小学校低学年の頃は給食がなかった。昼になると「忘れました」と言って、校庭に飛び出していく友達が何人かいた。アルミの弁当のふたを取るとサツマイモが1つ、隠すように食べていた友も。昭和20年代終りの頃の話▼給食が始まり、パサパサコッペパンと脱脂粉乳、カロリー計算のみを優先した国籍不明の副食。内容は今の給食と比べ様もないが、皆が同じ物を食べられる幸せをしみじみと噛み締めた▼そんな時代に育ったから、昨今の給食費未納問題が理解できない。高級車に乗ったり、パチンコに行く金はあっても払わないという不心得者には厳しく対処を。一方、経済的理由で払えない家庭には十分に配慮し、子供達にとって、いつも楽しい給食である事を願う(大口国江)
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木曽観光連盟・スキー場への誘客キャンペーン
木曽観光連盟は3、4日、伊那市日影のベルシャイン伊那店1階広場で、冬季観光の柱である同地区のスキー場への誘客を目的としたインフォメーションコーナーを設置している。
権兵衛トンネル開通1周年記念企画で、伊那谷側では開通後初めてとなるスキー場のキャンペーン。木曽谷の5スキー場の共通一日リフト券や特産物を景品とした抽選会を主に、各スキー場のパンフレット配布などでPRしている。
同連盟の原隆事務局長は「開通後、1年間通して観光施設への入り込みは増えたが、一過性で終わらせないようにしたい。そのためにこういったPRを一つの方法として、木曽谷、伊那谷の人々が互いの土地のことをもっと知る必要がある」と話している。
景品抽選会などで木曽谷のスキー場への誘客を図る -
記者室
「嫁して3年子なきは去る」「女は子どもを産む道具」などと言われていた戦前ならともかく、現在の柳沢厚労相の発言「(女性は)産む機械、装置」に仰天「機械って言っちゃ申しわけないけど」と挟む所を見ると、口を滑らしたというわけでもなく本音のようだ▼「案ずるよりも産むが易し」ということわざがあるが、現実は今も昔もお産は命掛け。医療は発達しても、産科医不足で医療環境は悪い。少子化対策の旗降り役が女性を「産む機械」と見なしていたとは。さしずめ施策は「整備し、油でもさせばいい」なのか▼安倍内閣は政治と金の問題で既に足元ぐらぐら。厚労相の一言が追い討ち。有権者の半分以上は女性、夏の参院選、女性を怒らすと、どうなるかな(大口国江)
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交通ネットワーク検討会で住民アンケート結果を報告
「第2回伊那地域における新たな交通ネットワークシステム構築のための検討会」が30日、市役所であった。地域住民アンケート結果から、運転免許保有者の交通機関利用への転換は難しい結果となった。また、伊那竏猪リ曽間の連絡バスを「利用してみたい」は伊那25%、木曽48%と差が開いた。
検討会は▽新市発足に伴う旧市町村の生活交通のあり方▽権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワーク竏窒ネどを検討。交通の実態や公共交通機関に対するニーズを把握するため、2700世帯を対象に、アンケートを取った。有効票44・5%。
運転免許の保有率は80%を上回り、バスの利用頻度は「全くしない」が72%を占めた。「ある」と答えた利用者は年2縲・回が多く、月1回以上は3%未満だった。バスの利便性が良くなっても利用しない人は44%。
運転免許を持たないなど交通不便者の主目的地は医療機関が最も多く、交通手段は車での送迎、バス、タクシーなどだった。不便さが解消されれば、外出の機会が増える実態も明らかになった。
伊那竏猪リ曽間の連絡バス利用について、伊那は「全く利用する可能性がない」が34・3%で「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」を上回った。
石沢孝座長=信州大学教育学部教授=は「時間や料金設定、運行本数を検討すれば、JR木曽福島駅への利用など需要はあるのではないか」と話した。
2月上旬から、公共交通、観光交通、利用者らの現状や問題点をヒアリング調査する。
3月中旬に第3回の検討会を開く。結果を結果を踏まえ、新年度に新市の総合的な交通体系の基本方針をまとめる。
構成員は行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者ら20人。 -
県小水力利用推進協議会を設立へ
県小水力利用推進協議会が10日、立ち上がる。地球温暖化対策として、自然エネルギーを活用した小水力発電の普及を図り、循環型社会の構築を目指す。
05年、全国規模の小水力利用推進協議会が設立され、県単位で設立の動きが出始めている。県は全国3番目。
発起人の一人で、伊那谷自然エネルギー研究会の小沢陽一会長=伊那市=は「地球温暖化は待ったなしの問題で、新エネルギーを推進しなければならない。メンバー同士の情報ネットワーク機能を果たしながら、小水力を県内に普及させたい」と地域振興策につなげたいとする。
協議会では、産学官の連携を持ち、小水力の利用にかかわる調査研究、情報収集、利用の啓発活動などの事業を展開する。
県内で小水力に取り組む伊那市、須坂市、小諸市などのグループのメンバーを中心に、30人ほどで設立するが、今後、賛同する会員(個人、団体、賛助会員)を募っていく。
自然エネルギーは、太陽光、バイオマス、風力などあるが、水力は効率が良く、既存の用水路を活用することができる。市内では長谷など3カ所に小水力発電機を取り付け、街路灯に活用している。
マイクロ発電機の購入には100万円ほどがかかるため「伊那谷ブランド」として200ワットで20万円程度の試作品を開発したいと考えている。
設立総会は10日、長野市で開催。11日午後1時半から、伊那市役所1階多目的ホールでシンポジウムがある。
シンポジウムは、水辺空間の保全などを目的としたリバーフロント整備センター理事長竹村公太郎さんの基調講演「水車の21世紀の日本文明」、パネルディスカッション「地産地消のエネルギー竏衷ャ水力の可能性について」。
参加費は無料。資料代は800円(希望者)。
シンポジウムに先立ち、伊那市や辰野町で小水力発電の見学会もある。
問い合わせは、小沢さん(TEL72・2921)へ。 -
愛知県でヒマワリ咲く
夏と勘違いしたのかね竏秩B伊那市御園の養蜂家・小松実治さんが17日、ハチを増やすために出張所を構えている愛知県田原市馬草地区の菜の花畑で、ヒマワリが咲いているのを発見し、写真に収めた=写真。
ハチは寒いと活動しなくなり、女王バチも冬期は卵を産まない。しかし、暖かな場所に連れて行くと営巣活動を始めるため、小松さんの所では冬期でも暖かい渥美半島へ約1万匹のハチを運び、約3万匹までに増殖する。
渥美半島では例年2から3月にかけて菜の花が咲き始めるが、今年はそれより早く開花。また、前年に種を落としたと思われるヒマワリが所々で咲いているという。
小松さんは「あちらでは昨年の10月下旬から菜の花が咲いており。この冬はいつもより暖かく、普段なら伊那にいる間は活動しないハチが、少し暖くなっただけで外へ出て行く。結局夕方になると寒くて帰ってこれなくなってしまうが。暖冬異変は生き物にとっても大変」と話していた。 -
信州伊那アルプス街道推進協議会を設立
日本風景街道「信州伊那アルプス街道推進協議会」の設立総会が24日、伊那市内であった。二つのアルプスに抱かれた風景を再認識し、先人の遺志を継承していく活動を展開する。
組織は、景観形成や花作りに取り組む団体、商工観光関係など26団体。代表に、はびろ農業公園管理組合運営協議会議長の有賀正喜さんを選んだ。
有賀代表は「官民が協働し、アルプス街道が全国に知れ渡るよう活動を進めていきたい」とあいさつした。
本年度事業として、構成団体の活動を紹介するガイドブックの作成、「道」をテーマとした講演会・研究会の開催などに取り組む。
活動エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。活動方針に▽361号とその周辺から見える中央・南アルプスの風景を守る▽街道の歴史や四季折々の自然を歩いて楽しむ散策ルートを整備する▽食や健康による都市と地域の交流のまちづくりを促進する竏窒ネどを挙げる。
国土交通省の「日本風景街道戦略会議」は5月ごろ、美しい街道づくりを支援する仕組みなどを発表する。推進協は支援ルート登録を目指す。 -
塩尻河川敷男女焼死体事件 民事訴訟で他殺立証
塩尻市の奈良井川河川敷で02年10月、男女2人の焼死体が見つかった事件で、亡くなった会社員酒井宏樹さん=当時(24)=の両親(伊那市西春近)が生命保険会社に、保険金の支払いを求めた訴訟の判決が23日、地裁飯田支部であった。被告側の「死亡は自殺によるもので支払い義務はない」との主張に対し、松田浩養裁判長は、死亡保険金約3500万円を支払うことを命じた。遺族は息子が他殺されたことを民事訴訟で立証した。
02年10月12日夜、宏樹さんの乗用車が燃え、車内で宏樹さん、車外で交際相手の女性=当時(24)=の遺体が見つかった。塩尻署は捜査本部を設置せず、事件、自殺の両面で捜査し、宏樹さんの「無理心中」との見方を強めていた。
殺人事件として遺族は、県警に捜査本部設置を求める行政訴訟を起こすも04年6月に却下された。他殺であることを認めてもらうため、宏樹さんが02年1月に母親・倫子さん(51)を受取人として加入した保険会社を相手に03年12月、提訴していた。
判決文によると、裁判官は「宏樹の死は他殺であると認められる」とした。原告弁護人の長谷川洋二弁護士は、殺害直前に撮られたと思われる、2人が仲むつましく写った写真が判決の要因に触れた竏窒ニ主張。「写真からは(自殺するような)険悪な要素はまったくない」とした。
倫子さんは「最初から宏樹がそんなことをする子ではないことを分かっていた。ありがたい判決をいただき今は感無量。宏樹は亡くなってしまったがこれからは、息子の分まで頑張って生きたい」と涙をこぼして話した。
父親の覚さん(53)は「最終判断機関の裁判所が他殺であることを認めた。宏樹にかけられた無理心中という汚名を晴らすことができ、親として最低限度のことを息子にしてやれた気持ち」と感想。しかし、殺人を犯した犯人は捕まっていない竏窒ニし、県警には捜査本部を設置してきっちりと捜査してほしいことを伝える考えだ。 -
三峰川行政地域懇談会
第7回三峰川行政地域懇談会(三峰川みらい会議主催)が21日、伊那市役所であった。三峰川流域の行政や関係機関、信州大学農学部などから53人が出席。三峰川の各分野の専門性を持った「達人」の掘り起こし・養成など、出された意見を活動指針に反映する。
ワークショップ(WS)は「地域づくり」「川づくり」「人づくり」を基本に、川の環境や防災、イベント、三峰川と桜など6つのテーマに分かれ、参加者が意見交換した。
「達人」の養成は、歴史をつづる三峰川、水や石など素材を生かして楽しむ三峰川として身近に感じてもらえるよう、07年に退職した人などを引き込みながら、イベントを組むことを提案。
また、昨年7月の豪雨災害から「河川内の立木が下流域に流れ、恐ろしさを感じた。大木になる前に、切ることが必要」とボランティアと協働で作業を進めたり、伐採木を産業として活用したりする意見も出た。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「災害の記憶は、今やらなければ継承できない。次世代に向かい、素材を生かし、地域づくりをしていくには人づくりが大切と思う」と話した。
WSに先立ち、信州大学農学部大学院生伊藤晃さんの三峰川の河床経年変動についての研究発表もあった。 -
【記者室】伝統文化を引き継ぐ難しさ
伝統文化を引き継いでいくことが、いかに難しいことか。小正月などに各地域で獅子舞があった。いくつかの保存会員らは、担い手不足が深刻と口にした。夜勤や交代制など仕事の都合で、けいこに参加できないなどを理由に挙げる▼「仕方なく参加している」という若者の言葉にショックを受けたが、それだけ地域のつながりや伝統文化への関心が薄れきたのかとも思う。活気づく組織はコミュニケーションを取る場として幅広い年齢層が集う。各戸を回ることも担い手確保につながっている要因という▼地域の宝を守るため、保存会立ち上げに向けて動き出すところがある。保存会発足で安どするのではなく、継続させるためのてだても考えなければ、いずれ行き詰まる。(湯沢康江)
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きょうは大寒
20日は二十四節気「大寒」で、最も寒さが厳しくなる時期。
19日の伊那の最低気温は氷点下3・6度だったが、一日中、晴れた穏やかな天候で、道行く人も「いつもより上着が一枚少なくて済む」と話した。
日の当たる場所では今月初旬に降った雪がすっかり解け、フキノトウが顔を出す。
長野気象台の1カ月予報によると、平年に比べて気温が高く、くもりや雪の日が少ない。昨年1月の平均最低気温は氷点下4度。冷え込む日はあるが、2、3度ほど高めになるそうだ。 -
投機の対象
300年前、ヨーロッパの人々を狂わせた羽のような、炎のような模様のパロット系チューリップ。ミステリアスな花の歴史に引かれ、花屋をはしごして探したが見つけることは出来なかった。栽培農家に聞くと、球根が高く需要が少なく、採算が取れないからとか▼当時、美しさ故に投機の対象になり、1球が豪邸と交換され、多くの人がチューリップ投機で破産の憂き目に遭ったという。今でもその子孫の球根は一般的な種類の10倍から20倍はする▼最近のニュースで絵画のレンタルを巡る詐欺事件が発覚した。花でも絵でも、美しい物は「きれいだなあ」と愛で、鑑賞するのが無難。古今東西を問わず、金もうけの材料にしようとすると、ろくなことにはならないようだ(大口国江)
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【記者室】旬のものは旬に
自宅の軒下にずらりと並んだ凍み大根や凍りもち…。近年では、作る家庭が少なくなったという。温かい日差しを受けながら、年配者が作業を進める▼「昔はいろりの回りで、夜なべ仕事にしたもんだ」「紙が貴重で、もちをくるむときは書き終えた帳面を使った」と思い出話が次々と出てくる。保存することができ、重宝がられる食材。「昔の人の知恵だねぇ」。近くの農産物直売所に出すと、すぐに売り切れてしまうそうだ▼スーパーマーケットなどへ行けば、一年中、野菜が買える時代。便利なのだが、それが当たり前になると、だんだん季節感がにぶる。旬のものは旬に食べる。栄養価も高く、体にも良い。それが1番。(湯沢康江)
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地球の会が結成竏駐・M地球議定書竏窒フ策定に向けて動き出す
市民レベルから温暖化防止に働きかけよう竏窒ニ13日、南信地区の市民有志による「地球の会」が発足した=写真。「身近で簡単、すぐに効果が見える」をキーワードに、気負いせずに誰もが取り組めるエコ活動を実践・模索。それを一般市民へと普及することを通じて、個人レベルでの環境問題意識を高めていきたいと考えている。
当初メンバーは上下伊那を中心とする10人で、木工職人、農業者、学生、NPO関係者など。07年度末までには具体的活動を目標をまとめた「南信地球議定書」を策定し、批准した個人に実践してもらおうと考えており、会員は議定書の目標策定に向けて、勉強会や具体的なエコ活動を実践していくが▽自分たちやその家族の間で実践する「勝手にサマータイム」▽二酸化炭素を減らすことに役立つ植物を植える竏窒ネど、身近でできることを中心としている。
また、個人で実践する目標も一つだけ設定し、年度末に成果を報告し合う。
寺平秀行代表は「今までこうした問題に関心の無かった人に関心を持ってもらうことが今年最大の目標。徐々に活動の輪を広げていきたい」と語った。
第1回勉強会は2月ころを予定している。
会に関する問い合わせは地球の会(TEL70・5728)寺平代表へ。 -
南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け、29日、長野県連絡協議会を立ち上げる。12日、伊那市役所で設立準備会=写真=があり、「自然遺産」で進めていくことを確認した。
運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。長野県は飯田市、伊那市、富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で、伊那市が取りまとめ役を務める。
準備会には、県内4市町村の首長、議長、担当課長ら約20人が出席。
世界遺産やこれまでの経緯など説明を受け、連絡協の規約、事業案、経費負担などを協議した。
小坂市長は「登録までの道のりは長いと思うが、運動の過程が重要。諏訪、上・下伊那など巻き込みながら、運動を展開したい」と述べ、南アを見直すきっかけになることに期待した。
2月末には、3県の関係市町村で推進協議会を立ち上げる予定。
南アは、標高3、000メートル級の高山が連なり、日本を代表する山岳景観を有する。ニホンカモシカやライチョウなど30種類以上が確認されている。キタダケソウなど植物も多数存在するが、シカの食害が深刻になっている。 -
記者室
さしたる議論もなく防衛庁が省に昇格したかと思えば、本筋の議論をそっちのけでいじめ問題に目がいっている間に成立した教育基本法改正。列国の非難も物ともせず核を手離さない北朝鮮、早晩日本でも核武装論議が出て来るのでは。加えて改憲が参院選の争点とする首相の年頭会見。今年はいずれの方向に猪突猛進するのやら▼という話を戦争体験者にした所「自分たちが戦争に駆り出された時代と違い、今はなんでも言える時代。個人主義で国が命令しても動かないから大丈夫」と言う▼正月はどのチャンネルを回してもお笑いとバラエティー番組の氾濫。うるさいほどのおしゃべりはできても、いざという時、まともな意見が言える人がどれほどいるだろうか(大口国江)
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村井知事に聞く(下)
竏注mZの問題で教育委員会がだいぶもめているようだが、それについてはどうか。
村井知事 高校の問題は教育委員会の話だが、知事の立場としては、それぞれの地域の生徒さんの将来に関わることだから、安心できる体制を整えていただきたい。
しかし、少子化は避けがたい現実。長野県平均では、一人あたりの高校生の費用というのは91万6600円かかって、そのうち4万1300円が県の負担で、75万7千円が、国から来る地方交付税など。11万8千円が父兄の負担と、こんな割合になっている。ところが、これが2クラスという学校になると、一人あたりの単価が197万円かかる。これから91万円差し引くと、106万円ほど、県の負担が上乗せされる。これは全部まるまる県が出さなくてはだめ。そればかりではない。高等学校に行くと、理科一つとっても、物理、化学、生物、地学と分類が出てきて、教師に専門性がある。俺は生物はうんと好きだけど、物理はちょいと苦手だという先生もいるという世界になるから、小さい学校だったら、物理の不得意な教師に物理までやらせるようなことになりかねない。これはやっぱりワンセットそろえられるには、適正規模が必要。私はそういう意味では高校再編に関する基本的な県教育委員会の考え方というのは、基本的には正しいと思っている。進め方に問題があったのだと思う。
竏窒竄驍フなら一斉に進めるべきであって、一つの高校の同窓会など、学校周辺の声に甘んずることなく、やるときは平等にやるべきとの声もあるが、その点はどうか。
村井知事 一つのご意見だと思う。ただやはり、高等学校は地域でそれなりの存在感があるから、それをめぐって、いろんな議論がある。そこのところをあまり無視するわけにはいかない、ということではないか。私はもう一つ、県議会が(昨年)6月に条例改正して、県議会の同意を得るということにしてしまわれたので、そういう意味で民意、反対が多いと県議会の皆様方にしてみると、あれだけ地元で反対と言っている以上、賛成できないなという話になってしまう。それは避けがたい現実。そういう意味で、あの条例改正が本当に適切な条例改正だったかという問題は、議会の問題だから、私が言ってはいけないことなのかもしれないが、筋論から言うならば、教育委員会の、教育の政治的中立性という観点からするならば、若干問題のある点ではないかと。
竏酎コ井県政として初めての通年予算となる19年度予算案の特色と重点事業は(基金残高や県債発行額など財政見通しも含めて)。
村井知事 平成19年度当初予算については、極めて厳しい予算編成になるものと考えている。予算や重点事業については、2月定例会に向けて検討しているところであり、その具体的な内容については今は申し上げる段階にはないが、県の果たすべき役割を踏まえ、全ての事業の再検討・再構築を通じ徹底した支出削減と歳入確保に努めていかなければならないと考えている。一方で、県債残高を増やさぬよう元金償還の範囲内において起債を行い、重要な財源の一つである県債を有効に活用しながら、経済再生のための産業活性化、防災や福祉・医療など安全・安心のための施策、道路など必要な社会資本の整備、未来を担う人づくりなどに重点的に取り組み、明るく活力ある長野県づくりを進めてまいりたい。併せて、国庫補助金の有効活用にも最大限の努力を図って参りたい。
竏秩u市町村が主役の輝く県政」の具体化のため、19年度に力を入れる点は(権限移譲のスケジュールや作業手順も含めて)
村井知事 権限の移譲については、市町村や地域住民の意向を尊重し、市町村が自らの責任で主体的に施策を展開していくために必要と判断された権限を移譲していくことが大切と考えている。「ボイス81」などの機会を通じ、市町村長をはじめとする市町村の皆様のご意見を伺いながら権限移譲のあり方についても検討を進めてまいりたい。
竏駐・k格差をどう是正するか。
村井知事 住民に最も身近な基礎自治体である市町村への権限移譲とともに、併せて県の現地機関の自立性を高めていくこと等により、それぞれの市町村において地域のことは地域で解決し、地域住民の要望に沿った行政サービスを提供できる体制づくりが進めば、県庁が長野市にあるなどの理由により、とりわけ中南信の皆様にとって県政が身近に感じられないといったような問題は徐々に解消していくものと考えている。一方で、交通基盤の整備など個別の問題に関しては、地域における必要性、重要性、緊急性などを勘案してその優先度を判断しつつ事業を進めているところでありますが、今後予定している「中期総合計画」の策定に際しては、行政サービスにおける地域格差の解消という観点も踏まえつつ行ってまいりたい。