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第4回中学生サッカーINA FESTIVAL
第4回中学生サッカーINA FESTIVAL(いなフェスティバル)が29日、伊那市陸上競技場など上伊那7会場であった。県内外から37チームが参加し、日ごろの成果をぶつけ合った。
上伊那地区のサッカーレベル向上を目的として4年前、伊那東部地区で始まった大会。徐々にその範囲が拡大し、知名度もあがり、上伊那だけでなく県内外からも参加チームが集まるようになった。
大会は年2回あり、春はカップ戦で順位を決定するが、秋は2年生以下の新人チーム同士の交流を目的としている。
中学生だけでなく、小学6年生の選抜2チームも参加。また今年は、規模の小さい伊那中学校と高遠中学校が合同でチームをつくり、参戦した。
小雨の中、選手らは声掛け合い、互いのゴール目指してボールを奪い合っていた。 -
JA上伊那水田農業担い手育成現地検討会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)などは22日、水田農業担い手育成現地検討会をJA上伊那本所で開いた。JA長野中央会の中南信地区営農担当者やJA上伊那関係職員など約50人が参加。国の新たな食料・農業・農村基本計画に伴う県や上伊那の課題を検討し、集落型営農体への取り組みを進める飯島町やJA上伊那の実例から、各地区の今後の方向性を検討した。
国は今後、ある一定の基準で農業の「担い手」を絞り込み、そこへ重点的に、助成や政策を施していく。その要件の一つに、面積規模があり、具体的な内容は今月末に示される予定だが、現行方針が「担い手」とする、個人4ヘクタール(北海道は10ヘクタール)以上という要件が、かなり考慮されると考えられる。現在も約1%しか該当農家がいない上伊那には、ますます厳しい状況となることが予測され、JA上伊那は、集落型営農体の形成によって、助成対象となる農業者育成を進める方針を打ち出している。1戸当たり耕作面積が狭い上伊那の実情に合わせ、集落単位より広い、旧市町村単位での協業組織づくり進め、集落営農体の面積要件20ヘクタール(現行の要件)もクリアしたいとしている。
県内他地域は、こうした取り組みがほとんど進んでおらず、今後進めていきたいと、現状を報告した。 -
11月に日本最大の和太鼓コンサート
全国の太鼓奏者が集結する和太鼓コンサート「太鼓ワールド ドド御祭(おんさい)」が11月27日、県伊那文化会館で開かれる。練習は最終段階に入り、出演者に気合いが入っている。
コンサートには県内をはじめ、福島県、東京都、京都府など全国から50チーム、約500人が出演。
東京国際和太鼓コンサートで入賞した伊那市の「颱人(だうと)」「大太」、茨城県の「みのり太鼓」などそれぞれの持ち味を生かしたグループ演奏と合同演奏の2本柱を織り交ぜ、舞台を作り上げる。合同演奏では、太鼓指導に当たる北原永さん=伊那市=が作曲した「夏まつり」を総勢250人でたたくほか、八丈太鼓節を聴かせる「荒波」、若手を中心とした「天地」などを用意。初めて見る人にも楽しめる演出という。
実行委員会制作部の渡辺泰徳さんは「和太鼓が盛んで、技術レベルも高い伊那谷から全国へ発信したい」と話し、今後も数年に1度のペースで開きたいとしている。
23日には、伊那市西春近の「まつり工房」で合同演奏の練習があり、福島県、東京都、愛知県などから約140人が集まった。
一曲たたき終えると、息が上がるほどで、出演者は本番に向けて熱心に取り組んだ。
このコンサートは「まつり工房」が全国各地で太鼓指導に出向いていることがきっかけ。さまざまな地域で、同じ曲目が普及してきたため、中・南信の太鼓グループで実行委員会を組織し、1年ほど前から準備を進めてきた。
当日は午後1時開場、1時半開演。入場料2千円(全席自由)。チケット販売は好調で、希望者に早めの購入を呼びかけている。
チケットなどの問い合わせは、まつり工房内の実行委員会(TEL78・6662)へ。 -
高校改革プラン推進委員会(10)
南信地区の高校再編整備を検討する第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の10回目が24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「旧通学区ごと1校削減」という共通認識のもと、諏訪、上伊那、下伊那の委員ごと、3つの部会をつくることを決め、地域ニーズを把握しながら、削減対象となる高校を、各部会が絞ることとなった。それぞれの試案は、次回委員会に提出する。
プランの提出期限を12月に控え、削減対象校の具体的検討に入った委員会だが「委員が個別に校名を挙げるのは難しい」とする声や「地域ニーズを十分把握しておらず、聞く時間がほしい」との意見があり、小林辰興辰野町教育長が「3地区の委員がグループをつくり、地域の声を汲んだ試案をだすべき」と、部会を提案。現在は委員の間に、統廃合に関する共通の認識が、ある程度でき、委員の話し合いで試案をつくることが的確と判断し、部会設置を決めた。
上伊那は11月7日、信州大学農学部で部会を開く。非公開としており、削減対象高校の絞り込みなど、具体的内容に踏み込むことも予測される。 -
南信6市の青少年補導活動連絡協議会
南信6市青少年補導活動連絡協議会が24日、伊那市役所であった。補導委員ら約60人が集まり、各市の補導員活動の課題について意見を交わした。
冒頭、当番市の伊那市少年補導委員会・丸田旭雄会長は、インターネットや携帯電話による犯罪など子どもを取り巻く状況に触れ「地域の子どもは地域で守ることが、地域をよくすることになる。問題点を出し合い、活動に生かしてほしい」とあいさつした。
議題は▽補導活動中の声かけの仕方▽合併による補導委員の定数と活動窶狽ネど4市から5項目。
伊那市が提出した子どもの登下校の安全と補導委員のかかわりについて、他市から「自宅前を通る子どもと顔見知りになる」「賛同者の協力を得て、自動車に『安全パトロール中』のステッカーをはっている」など地域ぐるみの取り組みが挙がった。
また、茅野市から「勤めている人が多く、出てくるのが大変」と協議会の規模縮小が提案された。「お互いの体験や経験を出し合うことで、吸収できることがある」「必要に応じて、協議会を開けばいいのではないか」など両論の意見が出され、来月の会長会で再度、協議することになった。
そのあと、護国寺=東春近=の杉田寛仁住職による講演「こころの補導」を聞いた。 -
高校改革プランを考える高校生集会
高校改革プランに対する率直な意見を聞いてほしい窶狽ニ高校生自らが企画した「高校改革プランについて考える高校生集会」が22日、伊那市の伊那北高校であった。県内の公立20校から約150人の生徒が集い、米澤修一教育次長など県教育委員会4人に、生の声をぶつけた。
各校生徒からは、多部制・単位制の配置や財政問題との関係、30人学級に対する疑問や意見などが相次ぎ、高校改革プラン推進委員会に対しても「高校生が傍聴できない平日にするのでなく、平日の夕方や休日にしてほしい」という声があがった。
県教委は、それぞれに回答しながら、「“どうすればよいか”を考えることの難しさは感じてもらえたと思う」とした。
集会の実行委員長、伊那北高校の滝澤文那さん(17)は「高校生は未熟で責任能力がないため、個人では到底解決できない問題。しかし今回は、高校生の声に耳を傾けることが“教育”だと考え、行動してきた」と話し、この問題だけでなく、高校生が主体的に発言できる場の継続を要求。
県教委は「検討していきたい」とし、具体的約束は避けたものの、高校生の思いを受けとめた。
今回の発言は集約し、推進委員会や知事、県教委などに送り、プランに高校生の声が反映されるよう働きかけていく。 -
第8回美空ひばり歌の里まつり
全国の美空ひばりファンが集う第8回美空ひばり歌の里まつりが22日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。ファン約250人は、美空ひばりの名曲の数々に包まれ、次々と繰り広げられる舞踊や歌唱のステージをたん能した。
三日町に美空ひばり歌の里が開館して9年目。恒例のまつり(ディナーショー)は、今年はひばりさんの17回忌でもあるため、楽しくにぎやかな祭りにしたいと実行委員会(小沢さとし委員長)で準備してきた。
ゲストコーナーは、ひばりさんの妹で歌手の佐藤勢津子さんによる歌や思い出話などがあり、元「ひばり&スカイ」の演奏、英語で歌うクリスチャベスさん、イントロゲームコーナーには関西で活躍する華乃家一座らを迎えた。
舞踊や大正琴、生演奏やカラオケによる歌唱など出演者は100人近くにのぼり、初めて沖縄からも参加。歌を口ずさんだり、写真を撮ったり、出演者も来場者も一緒に楽しんだ。 -
空圧駆動エアポンプ
アルプスエア(飯島町)などが共同開発飯島町の自動化機器開発メーカー・アルプスエア(米山達夫社長)が埴科郡坂城町のさかき技術交流研究会(宮澤義茂代表幹事)と共同開発していた空圧駆動エアポンプが完成し、22日から始まった坂城町工業展で初めて公開、注目を集めている。特許出願中。
原料液や燃料など2種類の液体を同時に吸引・噴出(混合も可能)できるポンプで、圧縮空気で制御・可動することが最大の特徴。電動モーターを使用するポンプと違い、雨水にさらされる屋外での使用や、スパークによる爆発の危険性がある揮発性の液体などにも使用できる。衛生上繰り替えし洗浄が必要な食料品生産工場などにも向いているという。
同様のポンプは海外や日本の大手メーカーで従来も製造されていたが、高価格で、操作も難しかった。自前のテクノセンターを持ち、管内の製造企業の共同開発に熱心な坂城町のさかき技術交流研究会は、03年の11月からこのポンプの共同開発に挑戦。外国製品にヒントを得て開発を進めたが、空気圧によるポンプの制御が難しく、さかきテクノセンターで講師をしていたアルプスエアの米山さんが、長年培った空圧制御の技術を活かして、04年12月から開発に加わった。
従来はアルミ鋳造製のポンプ本体の中に組み込まれていた制御装置を外付けにし、空気圧で液体を吸引するダイアフラムというゴム製の膜を往復作動する形にした窶狽ネどにより構造の簡易化が可能になり小型化と低価格が実現した。価格は従来製品の2分の1から3分の1を見込んでいる。
米山さんは、駒ヶ根市の製造メーカーを退職後、飯島町鳥居原で、自動化・省力化機器の研究開発を行っている。 -
レントライフが全国会議を開催
不動産賃貸管理のレントライフ(本社・伊那市、淺川透会長)は20日、東京都西新宿のエステック情報ビルでフランチャイズ(FC)展開するレントライフネットワークの全国会議を開催した。北海道から奈良県まで約20の直営店・FC店が参加。大手コンサルタント会社・船井総合研究所が05年春から開始したレントライフセミナーで、同社の事業内容を知る業者が増え、新たに神奈川県横浜市と静岡県清水町の2社がFCに加盟した。直営店・FC店で合計22店舗展開になった。
会議では、「地域一番店」を目指して、不動産業の重要なツールになっているインターネットホームページの強化の方向性や、物件の仕入れ方法・管理方法などを、直営店を中心に各店舗の実情を紹介し合いながら議論。有効なノウハウを掘り起こして全国で駆使していくことを確認した。
賃貸管理は、従来の売買・賃貸の仲介を軸にした不動産事業の枠を超えて、集客・入退去から家賃や物件の管理、入居者の日常的クレーム処理などまでを行う新たな事業。マンション建設を行う建設会社や、賃貸物件のリフォーム会社などからも注目されている。
船井総研も、この業態に注目し、不動産事業の新しい形として、淺川会長などを講師にしたレントライフセミナーを、毎月、東京・大阪など全国各地で開催している。
淺川さんは船井総研のセミナー開催に合わせて自身の体験をもとに賃貸管理業の構想をまとめた「不動産業崩壊」(ビジネス社刊)を出版。東京の書店で大きく陳列されるなど注目を集めており、この書籍を通じてレントライフを知り、FC加盟の問い合わせをする会社も多いという。
新たに加盟した横浜市都筑区のリフォーム会社社長は「伊那市に行ったが、あの山の中で、業界の状況やインターネットなどに関して、柔軟で現代的な思考をしていることに驚いた。伊那市の本社で考えたことは都市部でも必ず通用すると思い加盟した。従来の大手のFCと違い、地場の企業の優しさを感じる」と話した。 -
上伊那地方事務所、「原油高相談窓口」設置
県は、原油価格の上昇で経営が圧迫されている中小企業を対象に21日、「原油高相談窓口」を設置した。県庁の商工部ビジネス誘発課(026・235・7200)のほか、上伊那地方事務所商工雇用課(0265・76・6829)でも相談に乗る。
支援策は、経営健全化支援資金・中小企業振興資金などの融資制度のほか、工業技術総合センターによる省エネなどの技術相談、技術アドバイザーの派遣、コストアップ対応への経営アドバイスができる専門家の派遣などを用意している。 -
【記者室】この冬、灯油の価格は?
朝、吐く息が白くなる寒い日が目立つようになってきた。気象庁の長期予報によるとこの冬の関東甲信地方の気温は「平年並みか高い」そうだが、果たしてどうだろうか。気になるのは暖房に欠かせない灯油の値段だ▼9月末現在の県内の18リットル店頭売り平均価格は1239円。昨年同時期は966円だったというから3割近くも高い。世界的な原油価格の上昇の影響で仕方がないこととはいえ、庶民にとってはつらい冬になりそうだ▼一説では石油や天然ガスなどの化石燃料は今のペースで消費を続ければあと100年もしないうちに枯渇するという。目先の高値におろおろするだけでなく、子や孫の代の地球を見据えてこの冬は寒さに耐えながら灯油節約生活といこうか。(白鳥記者)
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KOA中間決算
連結売上高、前年比6%減の238億2200万円KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の06年3月期の中間決算(連結)は、売上高が前年比6%減の238億2200万円、経常利益が同4・7%減の18億800万円、純利益が同27・4%減の9億6100万円だった。21日に発表した。
北米の販売子会社の主要取引先が米国連邦破産法第11条の適用申請を行い、会社更生手続きに入ったことをうけた、特別損失2億5700万円も計上されている。
同社では、原油高やデジタル関連の在庫調整などマイナス要因はあったが、世界的に景気は底堅く概ね順調に推移し、電子部品業界も第1四半期の在庫調整による受注の低減も、第2四半期も回復基調が鮮明になっている窶狽ニ見ており、その中で固定費の削減・高付加価値製品の拡販・品質向上などの収益性向上の試みと、低温焼成セラミックス多層基盤のインクジェット法による微細配線形成技術などの研究開発を進めてきたことの結果が、中間決算に出ているとしている。 -
伊那愛樹会が盆栽展
辰野町窶萩{田村の盆栽愛好者でつくる伊那愛樹会(五味純一会長、12人)の第18回盆栽展が20日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。樹齢100年以上の黒松など会員が丹精込めて育てた盆栽が並ぶ。23日まで。
会場には黒松、赤松、シンパク、モミジ、アケビなど会員が一人3点ずつ持ち寄った盆栽約30点がそろう。
夏が暑く、葉が焼けるのを防ぐために日照を避けたり、水を与える回数を増やしたりと例年に比べて手間がかかったという。最近も穏やかな天候で、モミジなど色づきが遅れている。
会員の一人、松沢近雄さん(90)=箕輪町松島=は「自然美を愛する気持ちで見てもらえたら」と話している。
希望者には、ロウヤガキの苗木(一人1本)をプレゼントしている。数に限りがある。
愛樹会は年2回、サツキと盆栽の展示会を開いている。
開館は午前9時縲恁゚後7時(最終日5時)。 -
タイヤ盗の兄弟余罪判明で追送致
7月に茅野市内の給油所敷地内から販売用のタイヤを盗んだ疑いで起訴された(公判中)、山梨県笛吹市石和町東高橋の無職・須田実被告(29)と、双子の弟の同町広瀬の無職・須田昇被告(29)の余罪がこのほど判明し、伊那署は来月初旬に追送致をする考えでいる。
調べによると両被告は、03年3月縲恆゚捕されるまでの間、長野、山梨などの関東・中部地域11都県で、約200件の犯行を実施。約4300本のタイヤを盗み、被害総額は約8500万円になるという。
同署は伊那市などで、同種のタイヤを狙う倉庫荒らし事件が多数発生していて、両被告の犯行とみて捜査を追及していた。 -
DLDストーブ祭り
全国からユーザー続々薪ストーブの輸入・販売会社DLD(本社・伊那市、三ツ井陽一郎社長)のストーブ祭りが8窶・日、伊那市西春近上島の同社ショールームであった。両日とも300人を超えるユーザーや購入希望者が集まり、薪ストーブの焚き方講習会、薪づくり体験コーナーなどに参加。屋外に設置された窯で焼かれるピザやアウトドアクッキングも楽しんだ。
8回目を数える恒例の催しで、薪ストーブのプロが、使い方を教え、あわせてストーブのこと・森林のこと・環境のことを考えていこうという趣旨。薪の即売会が好評で、05年はさらに充実。薪が当るスピードくじなどもに力を入れた。
同社は薪ストーブの輸入・販売では日本でも草分け的存在で、既に全国の1万軒の家にストーブを設置している。8窶・日も、地元長野県内をはじめ、北関東・東京都・山梨県・愛知県・関西地区などからもユーザーが集まり、伊那の秋を楽しんだ。木製家具や地元産果物なども並んだ。
三ツ井社長は、「薪ストーブを契約してくださるお客さんが増えるに越したことはないが、なによりストーブを通じて、身近な木や森への関心が広がることがうれしい」と話した。 -
南信地区スポ少 バドミントン200人で熱戦
第13回南信地区スポーツ少年バドミントン大会が16日、県伊那勤労者福祉センター体育館、伊那市民体育館であった=写真。南信地区スポーツ少年団連絡協議会主催。
スポ少活動の活性化を図るとともに、バドミントンの技術向上を目指し、団体の連帯感を高める大会。
男女各ダブルス・シングルスの2種目に約200が出場。各種目、男子は5・6年、4年以下、女子は6、5、4、3年以下の部で、それぞれトーナメントで競った。
上位結果は次の通り(上伊那関係分)。
【男子】
◇ダブルス ▽4年以下(2)山岸哲・松原大地(駒ヶ根市)(3)栗原宏樹・網野豊(伊那市)
【女子】
◇ダブルス ▽3年以下(2)小松栄里奈・小平美有(伊那市)(3)小林澪奈・井口織奈(駒ヶ根市)▽4年(3)鷲尾麻里菜・坪木祐奈(伊那市)▽5年(2)関口柚希子・竹村春香(駒ヶ根市)(3)依田史奈・玉木絵里(駒ヶ根市)▽6年(1)吉澤奈津子・小木曽梓(駒ヶ根市)
◇シングルス ▽3年以下(1)田畑まゆ子(伊那市)▽4年(3)坪木祐奈(伊那市)▽5年(2)赤羽根舞子(駒ヶ根市)▽6年(1)吉澤奈津子(駒ヶ根市) -
権兵衛峠 新時代に関心
「米の道・権兵衛峠を歩こう」が16日あった=写真。米どころの伊那から水田が少ない木曽へ米を運ぶため、約300年前に開かれた旧峠道を思いをはせながら歩いた。伊那市、塩尻市などでつくる実行委員会の主催で25回目。
昨年10月の台風23号の影響で旧街道の一部が通行できず、本年度限りの特別企画として来年2月に開通予定の「権兵衛トンネル」をバスで見学。イベント申し込みにキャンセル待ち200人が出るほど盛況で、県内外から定員を超える約400人が参加した。
伊那市西箕輪与地を出発した一行は、米俵を背負った木曽馬を先頭に、トンネルが頭上を通る「七曲」までの約3キロを歩き、バスでトンネルを通過。道に落ちているクルミの実を拾ったり、紅葉には少し早い山々を眺めながら散策を楽しんだ。
3回目という中村定子さん(69)=伊那市東春近=は夫婦で参加。「ゆっくり山を眺めることもないのでよい体験。初めてトンネルを通行できるので、帰って孫に話をしてあげたい」と話していた。 -
近藤鉄工・ヨウホク、信州型ペレットストーブの認定
県林務部は、宮田村の近藤鉄工、駒ヶ根市のヨウホクなどが製造したペレットストーブ3製品を「信州型」として認定した。残り1社は軽井沢町の鐡音(くろがね)工房。製品発表と認定式を21日、長野市のウエルシティ長野で行なう。
近藤鉄工製はファンヒーター型の家庭用で、強制給排気(FF)方式を採用、温風と輻射熱で部屋を温める。ヨウホク製もファンヒーター型のFF方式だが、公共施設などに向く高出力タイプ。温風が主で、タイマー機能などもついている。
県は、9月県会で補正された「森のエネルギー推進事業」により、NPO法人が普及啓発用に購入する177台に助成し、一般家庭・学校・公共施設・民間企業に設置するとしている。 -
大東太鼓碧会
東京国際和太鼓コンテストで熱演8月の伊那祭りの際に伊那市を訪問、市民を魅了した沖縄県南大東島の大東太鼓碧(あおい)会は15日、東京都代々木のオリンピック記念青少年総合センターであった第4回国際和太鼓コンテスト(組太鼓青少年の部)に出場した。惜しくも入賞はもらしたが、8月の伊那訪問以前から連日練習してきた成果を披露、会場を興奮させた。島からの応援団、島出身者でつくる東京大東会の有志とともに、伊那市からの応援団も横断幕を掲げて大きな声援を送った。
浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催で4回目。ビデオ審査を経て本選に出場したのは全国の10組。入賞チームの多くが、振り付けやパフォーマンスも組み込んだ「現代風」の演奏だったのに比して、碧会は伝統的な両面打ち(一つの太鼓を両側から叩く独特の演奏法)や、全員の掛け声の中、奏者が順番に交代するソロを駆使。台風の島にふさわしい勇壮な演奏に、会場は他の出場者の時にはなかった掛け声や指笛、拍手に包まれた。
リーダーの宮城克仁君(南大東中3年)は「8月に伊那で叩かせてもらい、自分たちの演奏が島以外でも喜んでもらえることを知った。入賞できず残念だが、伊那の人が応援してくれてうれしかった」と話した。
組太鼓青少年の部の最優秀賞は香川県の讃岐国分寺子供太鼓「勝運」。同時に行なわれた大太鼓部門では飯田市在住のアート・リーさんが最優秀賞を受賞した。 -
循環バスの車内で交通安全啓発
高齢者の交通事故多発を受けて駒ケ根署と伊南交通安全協会は21日、駒ケ根市内の循環バス「こまちゃんバス」の車内で交通事故防止の啓発活動を行なう。路線バス車内での啓発は県下初。安協婦人部員らが乗車し、車内でチラシなどを配る。特にお年寄りの乗降が多い朝の便にあわせたもので、意識向上をじかに訴えたい考えだ。
同署管内はお年寄りの交通事故が多く、最近も8日に宮田村で高齢者同士の重体事故(被害者はのちに死亡)が発生したばかり。
本年度は全体の交通事故のうち約32%に高齢者が関係。県内25警察署の中で、2番目に高い。
対策を検討していたが、より多くの高齢者に直接呼びかけようと、車内の啓発を発案。JR駒ケ根駅発午前9時と10時の2便で実施する。
「車内ではチラシなどを一人ひとりに手渡す。できるだけ多くの人に事故防止を喚起できたら」と駒ケ根署の渋谷保人交通課長は話している。 -
権兵衛トンネル開通プレイベント
権兵衛トンネル開通プレイベントとして、伊那市のみはらしファーム、日義村の木曽文化公園でそれぞれ物産展があった。
伊那側は「秋は実りのみはらしまつり」も兼ね、権兵衛街道沿線の市町村から農産物、ローメン、五平もち、家具など43ブースが設置された。
ブドウや野菜などを買い込む人の姿が目立ち、日義村の古田修子さん(77)は「伊那にはイチゴ狩りや温泉に来たことがある。これから近くなって気軽に来れる」と喜んだ。
また、特設ステージでは、羽広の獅子舞、伊那節、長谷村のざんざ節など郷土芸能を披露。リンゴの皮むき、子どものもちつき大会などもあった。
みはらしぶどう生産組合の林正隆さんは「観光農園なので、多くの人に遊びに来ていただけるのではないかと期待している」と話し、来場者にピオーネ、ナイアガラなどを元気に売り込んだ。
「ごんべえ号」利用者の中には「みはらしの湯」に入った女性もおり「肌がつるつる」と楽しんでいた。
木曽側は「木曽にある独特の食文化を知ってもらおう」と食をテーマとした“木曽路食の祭典2005”を開催。木曽の郷土料理、五平もちやそば、おやきのブースや、伝統工芸品の下駄「ネズコ」や「お六櫛」の実演販売もあった。
例年よりも多い36ブースが並んだ今回は、地区の村々の協力もあり、催しも充実。太鼓演奏や木曽節を現代風にアレンジした「木曽ナンチャラホイ」などが披露され、訪れた人を楽しませていた。
伊那市からも伊那市名物「ローメン」やハチの子やサナギ、イナゴなどの珍味を扱う店が出店。「普段はそばだが、ローメンも新鮮でおいしい」と話す人や、「自分でイナゴを煮付ける」と、生のイナゴを買っていく木曽側の人で、両ブースともにぎわい、一足早く食を通じた交流を深めていた。
権兵衛トンネルは延長4・47キロ。国道361号の狭あい、冬期の通行不能の解消を目的に整備。舗装は済み、設備や機器の調整・点検などが残っている。日本の中で、標高1千メートル級の無料道路としては一番長いトンネルという。
16日も「ごんべえ号」を運行。午前8時から、伊那インター工業団地内の臨時駐車場でバス乗車券を発券する(先着順)。物産展はみはらしファームで、午前9時縲恁゚後4時。 -
来春の開通を前に、権兵衛トンネルの通行体験
権兵衛トンネル見学・通行体験イベント「Go!Go!ごんべえ号」(飯田国道事務所主催)が15日にあった。時折、雨が降ったものの、来年2月の開通を控え、地域住民らの関心は高く、1200人余が伊那-木曽を行き来した。伊那・木曽で開いた開通プレイベント物産展もにぎわった。
伊那側のバス乗車は、先着640人。発券開始時刻の午前8時前から行列ができ、30分前には定員に達した。一番乗りの男性(90)=東春近=は「権兵衛峠を歩くイベントには4回ほど参加してきた。トンネルを通ってみたいと思った」と5時から並んだという。
第1便は9時に出発。トンネル内は時速30キロで走行したが、約10分で木曽側に抜け、多くの乗客が時間の短さに驚いていた。
木曽側の乗客を乗せたバスとすれ違うときは、手を振り、ともにトンネル開通を喜び合った。
開通に伴い、両地域の親密化や観光、産業の活性化を期待する声が多かったが、伊那市の矢沢秋子さん(68)は「都合がよくなることは環境にも影響する。ポイ捨てなどがないよう自然環境に配慮したい」と話した。 -
次世代ロボット産業に活かして
諏訪メッセでインターブリッジがプレゼンコンピューター関連のベンチャー企業・インターブリッジ(本社・伊那市、丸地弘城社長)は14日、開催中の諏訪圏工業メッセでプレゼンテーションを行い、同社が開発したマイクロモーションサーバーの機能と性能を説明。「諏訪・上伊那地域に適した次世代ロボット産業を立ち上げて行くために利用して欲しい」と訴えた。諏訪東京理科大と共同開発中の2足歩行ロボットを紹介しながらの説明に、メッセを訪れた製造業関係者らが聞き入った。諏訪メッセには上伊那の40社あまりが出展しているが、プレゼンテーションを行なったのは同社のみ。
マイクロモーションサーバーは、製造設備などの中に組込み、機械を自動制御する超小型コンピューター。同社は、高価な使用料が必要な国際的大手メーカーの基本ソフトではなく、誰もが無償で使えるリナックスを使用し、独自技術を駆使して、高性能の製品を廉価で製造している。
2足歩行ロボットの試作には精密板金で南箕輪村のフジタメタルワーク、シャフト関係で伊那市のテク・ミサワも協力した。
丸地さんは「今後この地域ではロボット産業が発展すると思うが、高性能の自動制御システムを廉価で提供することは、地域への貢献になると思う」と抱負を述べた。
プレゼンを聞いた県中小企業振興公社の中原寧之アドバイザーは「最先端技術なので、利用価値を理解できる企業の方が限られる。だが、今後の上伊那のものづくりにとってとても重要な技術だ」と話した。 -
権兵衛トンネル開通を前にバスを運行
飯田国道事務所は15、16日、権兵衛トンネル見学&通行体験イベントとして「Go、Go!ごんべえ号」を運行する。
「ごんべえ号」は伊那側と木曽側を結び、シャトルバスを運行。バスの乗降場所は、伊那インター工業団地の臨時駐車場(テセック敷地内)。
午前9時から午後零時半まで30分おきに発車する。乗車は無料だが、往復乗車券が必要。乗車券は午前8時から発券する。定員は各80人で、先着順。
イベントは来年2月の開通を前に、工事中の権兵衛トンネルを車窓から見学できるほか、伊那側のみはらしファームと、木曽側の木曽文化公園を会場に開かれる物産展を楽しむことができる。
問い合わせは、飯田国道事務所(TEL0265・53・7204)へ。 -
権兵衛トンネル開通プレイベント みはらしファームで
来春の権兵衛トンネル開通を前に15、16日、関係市町村らでつくる権兵衛街道活性化協議会は、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、「権兵衛トンネル開通プレイベント伊那物産展」がある。
両日、自分たちで育てたリンゴの対面販売13日に伊那会場と木曽会場を結ぶ往復バス乗車券を午前8時から販売する(先着600人)。
物産展は、南箕輪村、長谷村、高遠町各市町村が、それぞれの特産品ブースを出店。伊那市などの地酒や郷土工芸、郷土食を扱う店も含め、26ブースが並ぶ。
また、木曽からバスで伊那側にくる人に、地元の郷土芸能を楽しんでもらおう窶狽ニ、伊那市の「羽広の獅子舞」「与地の伊那節」、南箕輪村の「大泉御岳山」、長谷村の「ざんざ節」のステージもある。
みはらしファームの「みはらしまつり」も合わせて開催し、恒例のスタンプラリー、リンゴの皮むき競争、子どももちつき大会など楽しいイベントもある。
午前9時縲恁゚後4時。
問い合わせは、みはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
高校改革プラン推進委員会(9)
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の9回目が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。これまで設置の是非に関する議論を深めていなかった多部制・単位制について池上委員長は、あらためて委員の意向を確認。設置の方向で検討し、条件が整わなければ設置しないことで合意し、総合学科も同様の見解を得た。また、多部制・単位制を検討する小委員会は設置しないとして、前回の決定を覆した。
多部制・単位制は「地域ニーズがあるのか」や「生徒が集まるか」を疑問視する声が挙がり、独立校として多部・単位制を整備するのでなく、現在の定時制を整備する案もあがった。小林辰興・辰野町教育長は、多部制・単位制高校が第3通学区で成立するための条件を明確にし、それが実現できるかどうかで設置を検討することを提案。検討は、設置を想定しながら進めるが、多部制・単位制の成立条件が整わなければ設置しないことで合意した。
教育面から多部制・単位制の充実を図りたい窶狽ニして、設置が決まっていた小委員会は、ある程度状況を判断できる材料がそろったこと、財政的側面の問題も考慮しなければならないこと、時間的制約を理由に、設置を見送った。
次回は、多部制・単位制高校や総合学科などを、どの地域に設置するかを議論する。 -
南大東島 大東太鼓碧会からの手紙
伊那市滞在の際には大変お世話になりありがとうございました。言葉にならないほどの感謝の気持ちで一杯です。
私達碧会は、現在中学生以下で30名、卒業生は100名を超える数になっています。今回お世話になった(招待の)8人と、自費参加の2人のメンバーはとても楽しい6日間を送ることができました。南大東島にはない広大な自然、山、大東島では冬の水のように冷たい川。米やとうもろこしなどの美味しい食べ物。沖縄では味わえない祭りの雰囲気。そして初めて体験した音楽花火。そのほか多くの体験をすることができました。
何よりも驚いたのは、実行委員会をはじめ皆様の過剰ともいえる歓迎振りで、お礼の言葉もみつかりません。
今回の訪問で子供たちは、長野県が大好きになったようです。帰りの飛行機の中でも「飛行機が引き返してくれないかなあ」「また絶対行く」「オレも」「私も」と話しているを聞いて、とても楽しかった良く分かり、連れて行って良かったという気持ちでうれしくてたまりませんでした。
碧会の子供たちは、伊那の子供たちとの約束があるようですし、話によると、2月頃にも来島の予定があるようなので、今後の親睦も含めた交流ができればいいなと、今から楽しみです。
碧会は10月15日には東京代々木において国際和太鼓コンテストに出場することが決まっていて、8名のほかにあと6名が参加します。家族も多数応援に行く予定ですので、もし時間の都合があえば、是非、応援をお願いします。
何度も同じ言葉になりますが、小林(史麿)会長をはじめ実行委員会の皆様には言葉には言い表せないくらい、感謝の気持ちで一杯です。今回参加した全員が同じ気持ちだと思います。数カ月前からの準備、6日間のもてなし、そして温かい歓迎を本当にありがとうございました。(※文中一部略)
招聘実行委員会、伊那市の皆様
大東太鼓碧会(文、川満廣司) -
南大東島、大東太鼓「碧会」
東京国際和太鼓コンテストに参加05年夏、民間交流で伊那を訪れ伊那市民を魅了した南大東島の大東太鼓「碧会」が、15日から東京都代々木で開催される東京国際和太鼓コンテスト本選に参加する。
組太鼓青少年の部で、全国から選抜された10組の一つ。出演者には伊那市を訪れた8人に新たに6人が加わり、応援団を連れ立って島から上京する。出番は15日午後。
県伊那文化会館や小沢川沿いのお祭り広場で人々を魅了した荒々しい大東太鼓。人口1380人島で、中学生以下が30人も参加する同会のメンバーは、優勝を狙って現在、必死に練習を繰り広げている。「伊那で演奏したことで自信ができた」という子供も多く、島の期待も高い。
コンテストは、浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催する全国規模。組太鼓青少年の部のほか、大太鼓、組太鼓一般の部があり、著名な奏者による太鼓教室も同時開催される。
コンテストに向け、南大東島島民を伊那に招いた実行委員会のメンバーは、伊那市応援団を結成して会場である代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに乗り込む予定だ。
なお、大東太鼓「碧会」から伊那市民に向け寄せられたお礼の手紙も掲載する。 -
シートベルト着用率の調査結果まとまる
県は6日、シートベルト・チャイルドシートの着用率調査の結果を公表した。ベスト1は中川村の100%、ワースト1は箕輪町の86・9%だった。
県内の平均着用率はシートベルトの運転席が95・8%(前回比1・3ポイント増)、助手席が91・9%(1・9ポイント増)。チャイルドシートは56・4%(4・6ポイント減)だった。
県は、着用率が悪かった市町村に対して月1回調査し、地元の警察署と一緒に取り締まりや着用指導をして、着用率を高めていきたいとしている。
調査はシートベルトが本年度3回目、チャイルドシートが2回目。9月下旬、各市町村の協力を得て調査。交通の多い地点1カ所を選び、車両1万3千台を対象にした。 -
みはらしファームのぶどうを韓国テレビ局が取材
先進的な日本の農業支援と新規就農者の取り組みをとらえよう窶狽ニ5日、伊那市西箕輪のみはらしぶどう園・いちご園に、韓国江原道春川市の地方テレビ局「春川NBC」のメンバーが訪れた。
若者の農村離れや農家の高齢化が進む韓国は、日本同様に担い手問題が深刻化している。政府は就農者支援を目的とする金利優遇制度を打ち出しているが、十分な成果は得られていないという。
来日の目的は、新規就農者の技術の習得から独立までを支援するさまざまな取り組みがある長野県の農業政策を知るため。韓国で行われていない“里親制度”や“インターン制度”を取材するため、上伊那農業協同組合のインターン制度を利用した砂町博之さん(22)や、退職後に就農した小池知志さん(65)が働く同園の取り組みを撮影した。
ディレクターの姜和佶さん(39)は「具体的取り組みから日本の農業のがんばりを感じた。韓国にも伝えたい」と語った。
6日は、小諸市の里親制度を取材する。