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箕輪町松島の天竜川堤防決壊
国が避難住民に対応説明箕輪町松島北島の天竜川堤防決壊の応急対策工について、箕輪町と国土交通省天竜川上流河川事務所は21日、松島コミュニティセンターに避難している北島地区の住民に対して工事状況を説明した。
天竜川上流河川事務所によると、堤内地側への侵食拡大を防止するため20日、2トンから5トンの根固ブロック570個を投入。浸水被害防止のため21日も根固ブロックと約1トンの大型土のうを積む工事を続けている。現在は仮堤防の工事で「元の堤防の高さになった」という。秋以降に本堤防の工事をする予定。
住民から、「安全管理に問題があったのでは」「北島の堤防は昔から決壊している。本堤防は地元意見を聞いて設計してほしい」「川の流れをまっすぐにしてほしい」「管理、設計技術面などの担当者がそろった説明の場をもってほしい」などの声があった。
避難住民は14世帯27人。住民は、避難中の自宅周辺の防犯パトロールも要望した。 -
天竜川堤防決壊個所・専門家調査
侵食・洗掘想定
今後調査必要国土交通省天竜川上流河川事務所は21日、箕輪町松島北島地籍の天竜川堤防決壊個所の専門家による調査結果を発表した。決壊原因は「堤防の侵食、洗掘が想定されるが、今後の調査が必要」としている。
調査は20日、国土交通省の河川局、国土技術政策総合研究所などの専門家4人が実施。決壊個所の調査、発見者らからの異常発見時の状況、決壊初期の堤防の変化などのヒアリングをした。
今回の堤防決壊は、計画高水位に相当する水位まで上昇する規模の洪水により、堤防から越水していないにもかかわらず発生した。
聞き取りによると、越水していないが水位が相当程度まで上昇している状態で、堤防の川側の水面付近から堤防の一部損壊が始まり、除々に損壊が拡大して決壊し、上下流に拡がったという。
原因は、堤防の侵食・洗掘が想定されるが、護岸基礎部の侵食に伴い護岸が崩壊したのか、護岸上部からの洗掘から崩壊したかの解明は、決壊時の河川の状況、流速やその分布など今後調査が必要-という。
当面の対策は▽現在実施している大型ブロック投入の継続▽高い数位が長時間継続する可能性もあるため侵食拡大の可能性や施工効率に留意して対策する-2点を示した。 -
伊那消防組合議会
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合議会の臨時会が18日、伊那市役所であり、議長に小林信氏=同市議会員=を選任。そのほか、消防ポンプ自動車の取得など5議案を原案通り可決、承認した
06年度一般会計第1回補正予算は206万円を追加し、歳入歳出予算の総額は、それぞれ12億115万。組合構成市町村議員のソフトボール大会中止に伴う予算の減額や、救急救命士の薬剤投与講習などにかかわる負担金の増額などの内容とした。
監査委員の辞職に伴い、井上富男氏=アルプス中央信用金庫常務理事総務部長=を選任。任期は4年。
箕輪消防署に消防ポンプ自動車1台を更新。価格は2698万円で、12月に配備予定。 -
箕輪町とジャスコ箕輪店が災害時の協定締結
ジャスコ箕輪店と箕輪町は20日、災害時の生活物資供給協力と、大規模災害時の駐車場の一部開放の協定を締結した。
イオンの今年の方針で、地域の災害時への支援のため全店舗が地域との災害協定締結に取り組んでいる。箕輪店が町に申し入れた。
応援生活物資の供給は食品、日用品、衣類など59品目。町の要請に応じて供給する。駐車場は、一時的な避難所として南側駐車場の約半分、160台分の広さを開放する。
18日からの梅雨前線豪雨による災害で、ジャスコ箕輪店は19、20日に飲料500ミリリットルのペットボトル325本、パン220個、おにぎり60個を供給。町が避難所に配った。
平沢豊満町長は締結前の協力に感謝し、「万一の時に供給いただける調印ができ大変心強い。広い駐車場も借りられる。大変うれしい」とし、ジャスコ箕輪店の沖剛一店長は「食品や生活面での物資しか協力できないが、スピードと的確な判断でサポートさせていただきたい」と話した。
民間企業との生活物資供給協定締結はコープながのに続き2件目。駐車場使用は初。 -
箕輪町 大雨の影響
天竜川護岸補強工事続く
2カ所で避難生活箕輪町松島北島地籍の天竜川右岸の堤防が決壊した現場では、19日から夜を徹して護岸の補強工事が続いている。
決壊は長さ400メートル、幅50メートル。堤内地側への浸水被害はない。決壊した場所全面に大型の土のうと、重さ5トンのテトラポットを積む作業をしている。153号バイパスの戸沢線から沢までの区間は通行止め。
町は、「安全確認ができれば避難指示を勧告にしたい」としているが、北島地区は避難指示が続いている。避難対象は99戸210人。松島コミュニティセンターには20日も、28人が避難している。
土石流が発生した箕輪町北小河内中村地区は、町建設業組合が土石や流木などの除去作業を続けているが、復旧には最低1週間かかる見込みという。
中村地区の80戸300人は、北小河内公民館と南小河内公民館に避難していたが、18日午後3時に避難指示が勧告に変わり、20日午前10時に南小河内公民館の避難所を閉鎖。北小河内公民館に合流し、60人が避難生活を続けている。
被害は床上浸水14戸、床下浸水17戸。中村と久保南部で約90戸が断水している。町は、20日中に復旧できるよう対応を急いでいる。
松島コミュニティセンターと北小河内公民館の避難住民に対し町は、ながた荘の入浴券を配布。北小河内の住民は個々に、松島の住民は町のバスでながた荘に行き、1日ぶりに入浴した。
町内は下古田で浸水、河川の護岸崩落、法面の崩落、土砂流出など各地で被害が出ており、応急復旧作業が続いている。 -
北小河内避難所の様子
土石流災害に見舞われた北小河内では、宮下、中村などから約12世帯37人が北小河内公民館へ避難。最も被害が大きかった中村集落は、区で全戸避難を促した。
土石流が流れた道沿いに住んでいた50代の男性は「うちの前を自動車が流れ、床上浸水する家や傾く家もあった。ここ何十年もこんなことは無かった。集落全体が避難するのも初めて」と土石流の様子を語った。
また、別の30代女性は「土石流の被害はなかったが、家の横の用水路があふれそうだった。小さい子もいるので避難してきた」と話していた。
中村集落の根橋政幸区会議員は「道がうまく通れない分、それぞれに別れて避難した。寝たきりの人は手分けして連れ出すなど、比較的スムーズに避難できた」と、今回の避難を振り返った。 -
北小河内中村地区で土石流災害
箕輪町北小河内中村地区で19日午前3時30分ころ、土石流が発生し、竹の腰グラウンドから中村の集落を通る町道を大木や土砂が号音を響かせて流れ落ち、土砂は県道伊那辰野線と東西線の交差点まで到達して町道をふさいだ。
18日午後11時35分ころ出水。19日未明に再び出水し、箕輪消防署員、町消防団員、町役場職員が出動。住民の安否確認をしていたところ、水が川のように流れ、続いて土砂が流れ出した。
消防団員2人が打撲程度のけが、78歳と44歳の住民が気分が悪くなり、4人とも病院に収容された。
町は発生と同時に、中村地区の住民に北小河内公民館または南箕輪公民館へ避難指示。地区内の女性は、「こんなの初めて。すごい音がして怖かった」と話し、家族と避難所に向かった。80世帯300人が避難。午前5時50分に全員の避難が完了した。
東西線交差点から集落入り口までの町道11号は、重機やチェーンソーで流木や土砂を片付けたが、住宅から公園までは手のつけようがない状態。被害状況はまとまっていない。 -
箕輪町まちづくり住民提案事業
審査結果を町長に報告箕輪町は、新規のまちづくり住民提案事業で、町民が自主的、主体的に取り組むまちづくり活動を助成する。住民提案事業審査委員会の丸山亮委員長、関嘉重副委員長は18日、住民から応募のあった事業10件すべてを採択する審査結果を平沢豊満町長に報告した。今後、「一部事業で補助金額の精査が必要」とする審査委員会の報告を尊重し、町長が精査し、交付決定する。
住民提案事業の対象は、まちづくりに熱意やアイデアを持つ住民が自主的に実施する事業。助成金額は最高10万円。5月25日から6月16日までの募集で10件の応募があり、いずれも補助金10万円を申請した。
審査委員会は委員7人で構成。2回開き、公益性、独創性、発展性、実現性、自立性を基準に点数化し補助金交付事業の採択、点数の高い順に推薦順位を決めた。
丸山委員長は、「住民の積極的なアプローチを評価した」とし、町長は、「十分なお金ではないと思うが、町の活性化につながるための取り組み。精査し、結果まで審査委員会にみてもらいたいと思う」と話した。
審査結果は次の通り(推薦順、かっこ内は団体名)。
▽地域活性化「観光農園」づくり事業(これからの農業林業を考えるEグループ)▽知的発達障害者自立支援事業(SOみのわ)▽もみじカップ第1回箕輪もみ児小学校かけっこ大会(ちいむもみじ)▽メタセコイヤの木でコカリナを作り演奏しよう(メタセコイヤの森の会)▽ひまわり畑「憩いの場」運営事業(ひまわり畑)▽有機農業研究・普及事業(箕輪町有機農業研究会)▽みのわダム周辺環境美化事業(みのわダム郷里を愛する会)▽みのわ御棒サ!里曳きタイムレース(箕輪まちづくり同友会)▽和やか。ふれあい「おそば作り」事業(漆戸共有財産管理組合おそば会▽星が輝く光のページェントIN花街道(西部花街道をつくる会上古田支部) -
みのわ舞踊研究会
日本舞踊菊間流師範の菊間明誉司(向山喜通)さんが指導する、日本舞踊の愛好家の集まり。会員は15人。毎週火曜日の夜、箕輪町文化センターの和室でけいこしている。
師範の向山さんが踊りを始めたのは35年ほど前。青年会のころに演劇や踊りなどをやっていた縁で、菊間流に入った。20年前に師範の資格を取り、箕輪町富田の自宅や駒ヶ根で教えていたが、15年前に「みのわ舞踊研究会」を作った。町文化センターができて町の社会教育登録団体になり、町文化サークル連絡協議会に所属。現在は、みのわ芸術文化協会にも所属して活動している。
会員は箕輪町民を中心に駒ヶ根市、辰野町の人もいる。最年少は10歳の小学生。大人と一緒にけいこに励んでいる。
大きな活動は、菊間流の発表会「舞踊おさらい会」「おどり初め」、みのわ芸文協主催の「みのわ芸術祭」での発表。研究会は会費制で、ボランティア活動を主にしていることもあり、地域の敬老会やデイサービスセンターなどを訪問して踊りを披露したり、町の行事にも積極的に参加している。
発表会は、皆で踊る美しさから群舞が多く、「武田節」「大黒舞」などを踊った。菊間流の踊りは「形がよく、きれいな踊り。衣装は質素できれいな振りで踊ると評判がいい」という。
けいこは、師範がこれまで勉強した160曲ほどの中から、初心者から名取まで会員に合った曲を選び、振りを教える。長唄、端唄などは難しいため、敬老会などで楽しんでもらえるように歌謡舞踊を練習することが多い。
流派の形を崩さないよう基本をしっかりと指導。「懐手にして右、左」「鬢(びん)を直してくるっと回る」など、師範の言葉と動きを見聞きして振りを覚え、曲に合わせて練習する。
「踊りはストレス解消になるし、結構な重労働なんです」と師範。反射神経がよくなったり、覚える力も高まるという。また、例えばひざが痛いなど屈伸が大変な場合は、立ったままで踊れる曲を習うなど、高齢になっても続けることができる良さもある。
けいこは真剣そのものだが、研究会は「趣味で、楽しみでやってるから気楽な会」。忘年会や新年会など会員のお楽しみもあり、和気あいあいと活動している。
今年は、流派の発表会、芸術祭共にすでに終わり、次は29日の「みのわ祭り」に芸文協として参加する。箕輪町内には研究会を含め菊間流の教室が3つあり、箕輪天竜音頭のほか、今年初めてパレードに盛り込まれた伊那節を踊る。(村上裕子) -
箕輪南宮神社例大祭
箕輪町木下の箕輪南宮神社で16日、例大祭があった。色鮮やかな「鹿(しし)頭」を被った子ども38人が獅子踊りを奉納=写真。集った人たちを楽しませた。
五穀豊穣にむけ、雨降りを願う神事。鹿踊りは、昔は鹿75頭の頭を神前に奉納していたことに由来しており、町無形文化財でもある。
神事は、名前に特定の文字を含む集落が天竜川の東側と西側に別れて隔年で行っている。福与、福島地区が担当した今年は、総代らを含め総勢100人が行列をつくった。
保護者に付き添われた子どもたちは、太鼓の合図に合わせてゆっくりと境内を3周。子どもの晴れ姿をビデオやカメラに収めようとする見物客もいた。
行列に参加した福与の三澤亜優ちゃん(5)の母・紀子さんは「上の兄弟の時も参加した。鹿頭は子どもにとって重めなので、それをもって歩くのは結構大変だった」と話していた。 -
前箕輪町消防団長退任慰労会
本年3月に退任した荻原利一前箕輪町消防団長の退任慰労会が16日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。消防団員や来賓など約120人が、前団長の長年の功績を称えると共に労をねぎらった。
30年近く消防団員として町民の安全を守ってきた荻原前団長は、98年に副団長に就任。その後、03年から団長として団を支えてきた。
平澤豊満町長は「ボランティア精神と“町を守る”という意志が無ければ務まらない仕事。消防に対する考え方、消防現場での活躍には感銘を受けた。今後は消防だけでなく、町のさまざまな面で活躍してほしい」と感謝の言葉を送った。
荻原前団長は「さまざまな人の支えがあり、ここまでやってくることができた。これからもご指導、ご鞭撻をお願いしたい」と語った=写真。
その後、有志らによる余興披露などもあり、会場を楽しませた。 -
ふきはら大学院健康講座
箕輪町の町公民館学級「ふきはら大学院」は14日、健康講座を町文化センターで開き、食をテーマに食生活の変化、食に関する高齢者の身体的特徴などを学んだ。
町の保健師を講師に学生22人が受講した。
食に関する高齢者の身体的特徴として▽かむ力の低下▽唾液や消化液の分泌の減少▽飲み込む力が弱くなる▽腸のぜん動運動の低下-などを挙げた。
保健師は、唾液分泌の低下により口の中での糖質の消化が不十分で胃に負担をかけるためよくかんで食べる、のどの渇きに鈍くなるので脱水状態にならないよう水分をしっかり補給することなどをアドバイスした。
味覚は甘み、塩味、酸味、苦味などのすべてが年齢とともに低下し、特に塩味と甘みが感じにくくなるため濃い味を好むようになることを説明。塩味は最も衰えるため、塩分制限が必要な人は十分注意するよう話した。 -
ふきはら大学
身を守る方法学ぶ箕輪町公民館の学級「ふきはら大学」は14日、箕輪町警部交番の倉田所長を講師に招き、犯罪や事故から身を守る方法を学んだ。
箕輪町内でも振り込め詐欺やひったくり事件などが発生しており、学生の希望で講座を計画した。
所長は、「事故や犯罪の被害にあわないことが一番。もし被害にあった場合はすぐに110番して」と話した。
盗難防止のため▽自転車やバイクは必ず鍵をかける▽バイクはハンドルロックの機能なども使う▽自動車は鍵を抜きドアロックを確実にする-ことを説明。自動車の盗難は2次犯罪に使われる危険性があることも話した。
振り込め詐欺や架空請求などは▽一人で判断しない▽家族などに確認、相談する-ことで、被害にあわないよう注意を呼びかけた。
襲われそうになった場合の対処法は、「助けてー」と大きな声を出し、初歩的な方法としてハンドバッグなど持っているものを振り回す、噛み付く、蹴るなどの方法を紹介した。 -
天竜せせらぎロードプロジェクト
箕輪町の住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会(仮称)」(小池茂治会長)は13日夜、第3回会議を町文化センターで開いた。20人が参加して会の名称を「天竜せせらぎロードプロジェクト」に決め、天竜川の護岸を歩いた前回会議を基に、護岸の利活用について自由に意見を出し合った。
同会は、町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと住民有志が設立した。
会の名称は、メンバーが提案した10候補の中から投票で「天竜せせらぎロードプロジェクト」に決定。会の名称と事業名は同一名を使い、国、県、町など公的機関などへの申請時には「推進会議」を名称の後に付ける。
会の運営は、運営委員会を組織することとし、委員4人を選任した。
8月下旬には天竜川上流工事事務所、伊那建設事務所、町をはじめとする公的機関などへの要請、協議をする考え。
今後は、運営委員会がメンバーから出された意見、要望をとりまとめ、ハード事業の素案作りと基本計画作りを進める。素案、計画案ができたところで全体会議を開き、計画を策定する。 -
箕輪町地域づくり懇談会
箕輪町の各区は、箕輪町第4次振興計画に盛り込んだ地域づくりの具体的な取り組みのため、行政との地域づくり懇談会を開いている。
振興計画では、第7章「それぞれの個性を生かし、うるおいのある地域づくり」に、各区ごとに現状と課題、目指す姿、施策の展開を掲載。各区で目標実現に向け協議したり、実施計画を作るなど取り組んでいる。懇談会は6月末に始まり、8月末までに全区が終了する予定。
上古田区(唐沢利文区長)の懇談会は11日、区公民館であった。区民21人が参加し、役場職員3人と懇談。施策展開の項目ごとに町への要望を挙げたほか、現在の取り組み状況などの報告もあった。
同区は、振興計画策定時の検討グループを継続し、定期的に例会を開いて活動。「古田の里赤そばの会」など住民による団体も組織して地域づくりに取り組んでいる。
区民からは▽不法投棄防止のため林道にゲートの設置▽放置自動車対策▽住民ニーズを取り入れた福祉施策の計画-などの要望があった。町は、放置自動車対策で罰則を含めた条例制定を検討していることなどを説明。滞在型体験農業の受け入れに協力できる区民がいた場合に知らせてほしい旨も伝えた。 -
箕輪中部小4年
みのわ祭りに向けワクワクダンシング練習箕輪町の箕輪中部小学校4年生は、みのわ祭り(29日)のワクワクダンシングに参加する。12日、町のインストラクターを招いて初の練習会を体育館で開いた。児童は、テンポの早い動きに苦戦しながらも、熱心に踊って振付を覚えた。
インストラクターが、前奏の振付から少しずつ区切って指導。手の動き、足の動きと順番に練習し、手足を一緒にして踊った後、曲に合わせて練習した。
曲が早いため最初は動きが合わなかったり、細かな手の動きができなかったりと苦労していたが、何回も何回も繰り返し練習するうちに様になって、リズムに乗って元気に踊っていた。
今後は学級ごとに練習し、祭り本番に備える。 -
KOAがバザー売上金10万円を寄付
KOA(本社伊那市)は12日、箕輪町にある特別養護老人ホーム「みのわ園」を訪れ、10万円を寄付した。
寄付金は、6月に上伊那生産拠点「パインパーク」で開いた感謝祭のバザー売上金のすべて。
施設には、バザー担当者ら4人が訪問。
総務センターゼネラルマネージャー米沢英俊さんは、感謝祭の様子などを紹介し「有効に使っていただければ」と利用者に寄付金を手渡した。
小池喜志子施設長は「車いすがほしいと思っていた。ありがたいこと」と感謝。寄付金でリクライニング式の車いすを買い、送迎用に使いたいとした。
バザーは12回を数え、例年、福祉施設などに寄付している。今回も上伊那福祉協会に要望を聞いた。バザーには社員152人からタオル、陶器、おもちゃなど約570点が集まった。格安とあり、大盛況だった。 -
ながた荘にAED導入
みのわ振興公社が救命講習箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘に自動体外式除細動器(AED)を導入したことに伴い、みのわ振興公社は11日、社員16人がAEDの使い方を含めた普通救命講習をながた荘で受講した。
ながた荘は本年度、AED1セットを導入。不特定多数の人が利用する施設ではAEDを導入した場合、施設の従業員が講習を受けることが義務付けられている。
箕輪消防署員が、AEDを用いた応急手当、心肺そ生法などを指導した。
社員は、倒れている人を発見してからの手当ての流れを学び、実際に人形を使って人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの操作などを練習。救急車が現場に到着するまでに全国平均で6分程度時間がかかることから、救助隊員に傷病者を引き継ぐまでの6分間、一人で心肺そ生法を続ける練習もした。
振興公社では救命講習の受講は2回目。社員は、万一のときに的確な対応ができるよう真剣に学んでいた。 -
おはなしこんにちは
箕輪町を中心とした有志によるおはなしを楽しむつどい実行委員会は10日、「おはなしこんにちは」を町文化センターの和室で開いた。0歳児からを対象にした絵本の読み聞かせで、上郷図書館長の下沢洋子さんによるお話会を親子で楽しんだ。
子どもに絵本やお話の世界の楽しさを味わってもらうことで、子どもと本との出会いや親子の読み聞かせのきっかけを作り、子どもたちに豊かな心を育てたい-と、町内のボランティア団体らが実行委員会を発足。子ども夢基金助成活動の助成を受けて06年度中に4回催しを予定する。
第1回は0・1歳児、2歳児以上に対象を分けて開催。0・1歳時向けには25組の親子が集まった。
下沢さんが、「じゃあじゃあびりびり」「がたんごとんがたんごとん」などの絵本を開いて読み聞かせをすると、子どもたちはお母さんのひざの上に座ったり、畳の上ではいはいしながら絵本を見てお話を聞いた。
下沢さんが「わんわん」と読むと、子どもが「わんわん」とまねをしたり、お母さんの顔を見て笑ったり。親子でゆっくりと絵本の世界を楽しんだ。 -
天竜川護岸の利活用を考える会
ウォークミーティングで護岸を知る箕輪町の住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会」(小池茂治会長)は8日、天竜川の護岸を自分の足で歩いて味わうウォークミーティングを開いた。25人が参加し、現状を確認しながら堤防道路を歩いた。
考える会は6月末、町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと有志が立ち上げた。ウォークミーティングが第2回。
天竜川に架かる新箕輪橋から東西橋までの6キロ強の堤防道路を南から北に向かって歩いた。参加者は、天竜川が市街地の身近なところを流れていることを再発見。ポケットパークやベンチを置くなど、認可が下りた場合に整備できそうな場所があることなども確認した。
第3回会議は13日、町文化センターで開く。会の名称を決定し、ウォークミーティングのまとめ、今後の活動などを協議する。 -
みのわ祭り踊り講習会
箕輪町の2006みのわ祭りの踊り講習会が10日夜、町民体育館であった。企業や市民団体ら40人余が、ワクワクダンシングIIの振付を熱心に練習して覚えた。
講習は、祭り実行委員会踊り部会の副部会長でエアロジャズクラブ指導者の木下順子さんと、町内各ダンスサークルのインストラクターが指導。ワクワクダンシングを踊りやすくアレンジしたワクワクダンシングIIを練習。参加者は、インストラクターの踊りをまねしながら振りを覚え、曲に合わせて軽快に踊っていた。
踊り講習会は18日にも町民体育館である。午後7時半からワクワクダンシング講習、午後8時半から箕輪天竜音頭・民謡流し講習会。自由に参加できる。
祭り当日、ワクワクダンシングは午後3時縲・時半。箕輪天竜音頭・民謡流しは午後4時50分縲・時。踊り参加は各26団体で、ダンスサークル、小学校、区、交通安全協会、福祉施設、企業などが参加登録している。 -
箕輪町子育て支援ネットワーク協議会設置
箕輪町は、子育てで表面化する不安や悩みに対しよりよいアドバイスや問題解決を図る「子育て支援ネットワーク協議会」を設置し10日夜、代表者会議の初会合を町役場で開いた。
協議会は代表者会議、実務者会議、個別支援会議で構成。子育てにかかわる機関や関係者が強固な横の連携でネットワークを構築し、対応することで、問題を多面的、専門的に捉え最良の解決策を探る。今後、町の子育て支援のシンクタンクとして、さまざまな職種、立場の人が情報を共有し、意見を活用し反映させていく。
児童福祉法などの改正で、市町村に09年度までに要保護児童対策地域協議会の設置努力が義務づけらている。町の場合は、今回の子育て支援ネットワークがそれにあたる。
代表者会議は、医師会、歯科医師会、小中学校長、保育園長会、小中・保育園の各保護者会、区長会、民生児童委員、人権擁護委員、児童相談所、警部交番、福祉事務所、保健所などの代表で構成。会合では、ネットワークの組織や進め方の説明、児童相談所から子どもを取り巻く現状の報告などがあった。
平沢町長は、「箕輪の子どもの実態をつかみ、出来る限りの支援をしていきたい。ネットワークで知恵を出し合い、本当にすばらしい子育てができるようお力添えいただきたい」とあいさつした。 -
「ながたの足湯」遊歩道にラベンダー
箕輪町長田の日帰り温泉施設ながたの湯東側にある「ながたの足湯」遊歩道のラベンダーが、紫色の花を咲かせ、さわやかな香りが辺りに漂っている。
遊歩道も心いやされる空間にしたい-と、みのわ振興公社が今春、長田の気候に合う品種ラベンダーブルーを約100株植えた。株はまだ小さいが、花穂が風に揺れ、愛らしい姿を見せている。
公社は、「3年後には株が大きく成長しラベンダーの垣根ができるだろう」と楽しみにしている。
足湯は12日から、ながた荘近くで栽培したラベンダーを摘み取り、袋に入れて湯に浮かべる。ラベンダーの香りの湯が楽しめる。 -
おはなしこんにちは
箕輪町図書館で8日、7月の「おはなしこんにちは」があった。図書館の庭の木陰で約40人の親子が紙芝居や絵本を楽しんだ。
ボランティア団体「虹の会」が担当。季節の行事に合わせて紙芝居「なぜ七夕にささかざりをするの?」をはじめ、絵本「ちいさなおたまじゃくし」、大型絵本「ろばさんのかわいいバッグ」を読み聞かせしたり、パネルシアター「スイスイ ジャブジャブ」を上演。子どもたちは、絵本や手遊びに熱中していた。
工作「なつまつりできんぎょすくい」は、亀を作った。トイレットペーパーの芯を甲羅に見立て、子どもたちは緑、赤、青など好きな色の紙で頭と手足を付けた。完成すると、ビニールプールの中に入れ、亀や金魚をすくって遊んだ。 -
地震体験車で揺れを体験
箕輪町役場の駐車場と町内大型店で7日、地震体験車「マグニー号」の体験があり、役場職員や住民がマグニチュード7程度の揺れを体験した。
箕輪消防署が、3日から町内の保育園を巡回し園児が体験。最終日の7日は、地震の揺れを体験することで身の安全を最優先し、まず火を消すなど有事の対応を考えてもらおう-と、一般住民が体験できる機会を設けた。役場の避難訓練と併せて職員も体験した。
マグニー号は、関東大震災、阪神淡路大震災など日本国内で実際に起きた地震が設定されており、マグニチュード7・0から7・9までの地震が縦揺れ、横揺れ、静止を繰り返して1分から2分程度体験できる。
新潟県の中越地震で地震発生の3週間後に現地で震度5の余震を実体験した木下の堀口隆さんは、「中越地震のときは街全体が揺れていた。体験車は揺れることがわかってるけど恐怖感があった」とし、「地震がきたら机の上のコンピューターなども落ちるし、家具の転倒などが危ない」と話していた。 -
【記者室】訓練は積極的に参加を
地区の防災訓練に参加したとき、バケツリレーのやり方が分からなかった。取材で何度も見たバケツリレー。なんとなく分かっているつもりだったが、実際に経験していないと行動できない。そんな当たり前のことに気づかされた▼ある避難訓練。不特定多数の人が訪れる場所で、安全かつ迅速に対応できるよう訓練し有事に備える目的だったが、消防用設備の説明や消火器訓練などへの参加者が、ちょっと少ないように思えた▼訓練は、訓練と分かっているため緊張感が薄れがち。仕事中の訓練となると、つい仕事を優先してしまうだろう。しかし、有事に自分は何ができるかを考えると不安になる。おそらく何もできない。訓練は貴重な機会。有効活用しなければ。(村上記者)
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箕輪町図書館サークル
せせらぎ会朗読ボランティア団体として86年2月に発足し、今年20周年を迎えた。20歳代から50歳代の女性14人で始まり、現在は男性1人を含む18人で活動している。
「目の不自由な人や寝たきりのお年寄りに読書の機会を」と、発足当初の活動は、小説などをテープに吹き込んで貸し出すボランティア。音読の大切さを考え、発声練習などの基礎を大事にし、会独自で講師を招いて学習したり、朗読講座などを受講するなど、よりよい音読を目指して熱心に学び合ってきた。
録音室がないため、各自が家で録音しなければならないなど苦労もあったが、待っている人たちのためテープ作りを続けてきた。
5年ほど前から、県で同様のテープ貸し出しが始まったことで活動は縮小したが、その一方で、町図書館や町社会福祉協議会の事業に参加するなど、活動の幅を広げてきた。
現在は月1回の例会、伊那市の福祉施設訪問、町の「広報みのわ」と町社協だよりのテープ作り、いきいき塾訪問などの活動があり、年1回は図書館の「おはなしこんにちは」を担当し、社協の「ふれあい広場」では、常連として読み聞かせや紙芝居などを発表している。
伊那市の身体障害者療護施設「大萱の里」への訪問は5年前、会員の一人が入所している友人を訪ねたことがきっかけだった。会員が友人に対面朗読をしたことを聞いた職員から、「入所者に喜んでもらえるような訪問をお願いできないか」と話があり、会としても願っていたこと-と訪問が始まった。およそ月1回のペースで訪れ、大型紙芝居や大型絵本、パネルシアターなどのほか、皆で楽しめるように歌やクイズなども織り交ぜる。
「ボランティアといっても、精神的な豊さを感じたり、自分がいやされたり、ハッピーな気持ちになったり、私達が与えてもらうことのほうが多い」と会員。「自分が好きな朗読で楽しんで、それを聞いていただけてありがたい」という。
今年は、公民館の「現代文学講座」の依頼を受け、毎回講座で学ぶ文学の朗読を担当。「やりがいがあり、会の活動の幅が広がった。新たな勉強の場を与えてもらい、会が活性化する」と、練習にも熱が入っている。
朗読は、各自が家で黙読し、声を出して読み、漢字の読みは辞書で調べるなどして準備。例会で読み合わせ、読みの確認をする。「正しく読む」「相手によく伝わること」を考え、「自分なりに作者の思いを伝えられるようにしたい」と、繰り返し繰り返し読み深める。
「自分の勉強になり、物の見方も変わる」「いろいろな方と接することで自分を高められる」という朗読の活動。「音読の勉強をもっとして、ボランティアの範囲を広げたい」「日本語の尊さ、味わい、言葉の持つ意味などを体得し、活動していきたい」。新入会員はいつでも歓迎で、20年の節目を機に、さらなる活動の発展を願っている。(村上裕子) -
みのわ祭りポスター完成
箕輪町の2006みのわ祭りのポスターが完成した。今年は29日、国道153号線バイパスで開催。町内の各施設や商店などにポスターを掲示して祭りを宣伝し、多くの参加を呼びかける。
ポスターの図案は、箕輪中学校美術創作部員の応募作品23点の中から選ばれた1年3組の本田優衣さんの作品を採用した。
1千部作り、役場をはじめ公共施設や商店、大型店、町商工会員、近隣市町村などに配布し、掲示する。
うちわは4千本作成。2年5組の岡玲奈さんの作品を採用し、20日ころ完成の予定。踊り参加者に配るほか、事前のPRキャンペーンや当日祭り会場で配る。 -
箕輪町内駅駐輪場の放置自転車を整理
箕輪町住民環境課は5日、町管理の駅駐輪場に放置されている自転車の整理・確認作業をし、放置自転車に持ち帰りを求める警告札を付けた。
駅駐輪場は木ノ下駅、伊那松島駅、沢駅の3カ所。伊那警察署箕輪町警部交番、JR東海伊那松島駅と木下区関係者が立会った。
放置の可能性がある自転車を町職員が駐輪場内の1カ所に集め、19日までに持ち帰り、20日になっても持ち帰らない場合は放置物件として処理する内容を記した警告札を付けた。車輪やサドルがない自転車もあり、木ノ下駅4台、松島駅19台、沢駅14台の計37台で、昨年より1台増えた。
町は、防犯登録している自転車は、取りに来てもらうよう持ち主に連絡。期限までに回収されずに放置されている場合は、クリーンセンター八乙女で処理する。 -
サークル「クローバー」初の単独作品展
ネイチャープリントサークル「クローバー」(西村みち子代表)の作品展は9日まで、伊那市立図書館で開いている。サークル単独では初となる展示。草花などを画像にして、扇子や布のタペストリーに張り付けたオリジナル作品が会場を華やかに彩っている。
ネイチャープリントは、写真や押し花を特殊なシートへ加工し、それを紙や陶器などにアイロンなどで転写し、作品づくりを楽しむ新しい手芸。約3年前に、箕輪町、伊那市で2教室を立ち上げ、現在は30竏・0代の生徒たちが月一回、学んでいる。
作品展は2教室のメンバー約20人が一人10点ずつの計約200点を出品。色鮮やかな草花や、愛犬の写真などを額装、軸装、パネルのほか、時計、植木鉢、ガラス製品などに転写している。
西村代表は「華やかな雰囲気と、生徒たちの創造性豊かな作品を見て楽しんでもらえれば嬉しい」と来場を呼びかけている。
期間中は毎日、人数限定で無料体験会を実施中。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後3時まで)。