-
華やかなひととき演出 ふれあいの里に志扇流訪問
箕輪町木下一の宮の「ケアセンターふれあいの里」(林睦之センター長)で29日、新日本舞踊のボランティア訪問があった。利用者ら約50人は、目の前で次々と繰り広げられる優雅な踊りに顔をほころばせた。
踊りを披露したのは志扇流(家元・志扇寿光さん)の伊那市、同町在住の社中ら6人で、そのうち小学校の春休みを利用して児童2人も参加。扇子や三味線、笠などを手に、演歌の曲に合わせて9演目を披露した。
伊那小学校5年の牧田はるかちゃんは「おじいちゃん、おばあちゃんに楽しいと思ってもらえるように踊った」と熱演した。
利用者らは舞踊を鑑賞し終えると「すばらしかった」「うれしい」「最高!!」と、それぞれ笑顔。アンコールを要望するほど満足していた。
林センター長は「ボランティアさんの好意に利用者の皆さんも気持ちが和んでいる。日ごろの練習の成果をまた、ぜひ披露しに来てほしい」と感謝した。
ふれあいの里は昨年10月に開所。利用者数はデイサービス、ショートステイ、グループホームに計約50人。ここ3カ月は月に2回ほど、ボランティアによる踊りや筝の演奏をして利用者を楽しませている。4月にはハーモニカの演奏会もあるという。 -
NTN上伊那製作所
県の信州ものづくり産業投資応援条例の助成金認定受ける箕輪町中曽根の南原工業団地にあるNTN上伊那製作所(小岩井功社長)が、県の信州ものづくり産業投資応援条例に基づく助成金の認定を受けた。30日、県庁で田中知事が認定通知書を小岩井社長に交付した。
「信州ものづくり産業投資応援条例」は05年4月1日から08年3月31日までの3年間限定。製造業などの企業が県内で工場などを新増設する場合に助成金を交付する「環境配慮型企業投資応援助成金」の認定を受けた。今回が11件目、上伊那では5件目。
NTN上伊那製作所は、NTN(本社・大阪府)の子会社として05年12月26日設立。営業内容は各種ベアリング(軸受け)の部分品の製造・販売、金属材料及び金属製品の熱処理加工で、06年1月6日から操業している。
5月に新工場建設に着工予定で、現在の工場と合わせ2棟の建物延べ床面積は1万9300平方メートル、敷地総面積は3万8961平方メートルになる予定。投資額は約70億円(3年間)。生産規模は08年度計画で63億円。
地球環境に配慮した最新設備を導入。環境規格(ISO14001、エコアクション21)早期取得を目指す。
従業員は40人。新規採用は地元採用で06年度25人、07年度15人の計40人。08年度末の従業員数は120人の予定。
企業誘致を促進する箕輪町の「工場等設置事業補助金」の交付も受ける予定で、平沢豊満町長は「町として久々に大きな企業の参入ですばらしい話。雇用拡大の受け皿になる。大変期待している」としている。 -
ながた荘 女性限定平日プラン「お姫様ご膳」4月1日~
箕輪町のみのわ温泉ながた荘は4月1日から、春の特別企画で女性限定平日プラン「お姫様ご膳」を始める。予約を受け付けている。
女性に、平日の昼間に温泉に入り、個室でゆっくり食事をしてくつろいでもらおうと初企画。
料理はちらし寿し、柔らかな鶏肉とカボチャ、トマトのサラダ風仕立て、有田焼の引き出し3段式の器に盛り込んだ煮物・焼き物・刺身、山菜の天ぷら、カボチャの茶わん蒸し、吸い物、漬物、カボチャのムース風デザート、ロゼワイン。関西風の味付けでヘルシー料理。食べやすく一口大になっている。
期間は4月1日から28日まで。1日30食限定。利用は午前10時縲恁゚後2時。2人以上、個室貸切、温泉入浴付きで料金1人3千円。土・日曜、祝日の利用は4千円。予約はながた荘(TEL79・2682)へ。 -
箕輪町酪農振興協議会総会
箕輪町酪農振興協議会(会員42戸、唐沢重治会長)は28日、総会を町産業会館で開き、06年度事業計画案、予算案などを承認した。
06年度は、会員数の減少により支部体制を現在の8支部から5支部に統合する。事業計画は、酪農近代化の推進、畜産農政対策、優良事例の研修視察、消費拡大に向けた取り組み、認定農業者増加推進など。詳細は新年度に決定する。
05年度は、地元産牛乳の消費拡大のため町に要望書を提出。町営農センターが中心となり「すずらん牛乳」の保育園や学校給食の導入への取り組みとして小・中学校、2保育園、PTA総会、2小学校の保護者で試飲をした。
唐沢会長は、「牛乳は消費が伸びず深刻な問題。地産地消で消費拡大、酪農振興を行政にもお願いしたい」とあいさつした。
役員改選で会長に根橋英夫さん、副会長に桜井克成さん、会計に荻原省三さん、婦人部長に浦野チエ子さん、婦人部副部長に三井時子さんを選出した。 -
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会総会
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会(会員63人、根橋キサヱ会長)は27日夜、06年度総会を町産業会館で開き、新年度事業計画案、予算案を承認した。総会後は、太極拳で楽しく体を動かした。
06年度事業計画は、7月・みのわ祭り出店参加(自家栽培野菜・花・果実などの販売)、10月・もみじ湖夢まつり参加(自家栽培野菜・花・果実などの販売)、11月・野良っ娘野菜市(自家栽培野菜・果物・手作りこんにゃく・野良っ娘まんじゅう家おやきなど販売)、11月・浜っ娘の会との交流会、07年2月・浜松市庄内地区公民館まつり参加。花畑づくり、農村女性ネットかみいな参加、研修会、学校給食への食材納入などもする。
05年度は、浜松市の浜っ娘の会との交流10周年記念事業で11月30日、12月1日の2日間、箕輪町内で野沢菜漬けや懇親会などをした。
役員改選で会長に唐沢和子さん、副会長に柴令子さん、三浦寿美子さん、会計に内山みさ子さんを選出した。 -
箕輪町通学安全パトロール隊連絡協議会発足
箕輪町の子どもの安全を守るため、学校区ごとに組織している通学安全パトロール隊の連携と情報共有を図る町通学安全パトロール隊連絡協議会が27日、発足した。第1回会議を町役場で開き活動状況など情報交換した。
協議会は、各パトロール隊活動の要望や問題点などについて意見交換し、不審者情報の確認や情報の共有化を図り、よりよい活動につなげる。
町長、教育長、箕輪町警部交番所長、パトロール隊代表、小中学校PTA代表、小中学校教頭で構成。会長に平沢豊満町長、副会長に小林通昭教育長、中部小安全みまもり隊代表の東城興一さんを選出した。
箕輪中は従来の校外指導部を安全願い隊として活動を始める。小学校はボランティアが各学校区ごとに隊を組織しパトロールしている。腕章などを着用している隊、腕章を紛失した場合に悪用されることを心配して着用しないなど隊ごと、学校規模や地域の特徴ごとの活動になっている。
委員から、中学校は部活で生徒の下校時間が遅いためボランティアを確保できるか心配する声があった。保護者の安全意識向上の啓蒙、集団下校の工夫を求める意見も出た。
ボランティア保険補助の要望もあったが、町は06年度300人分を予算化しており、教育委員会で対応する。 -
ながた荘特別企画「お花見弁当」4月1日~
箕輪町のみのわ温泉ながた荘は4月1日から、特別企画「お花見弁当(さくら)」を始める。予約を受け付けている。
昨年に続き2回目の企画。マグロ、ヒラメ、エビ、サーモン、カンパチをのせた「ちらし寿し」、大きなエビフライ、季節の炊き合わせ、和え物、魚、肉料理を竹製の器にぎっしり詰めたボリュームのある弁当。関西風の味付けで品数は14品。弁当代は1300円。
「個人はもちろん、企業の花見などにもご利用ください」と話している。
期間は4月1日から28日まで。完全予約制で申し込みは前日午後5時まで。弁当渡しは昼ころ。予約はながた荘(TEL79・2682)へ。 -
合併後は伊那、高遠各消防署の管轄区域が変更
伊那市など6市町村で構成する伊那消防組合議会の3月定例会が24日、同市役所であり、11億9900万円の06年度一般会計予算案、同組合の情報公開、個人情報保護条例の設置についてなどの9議案を原案通り承認、可決した。
3市町村合併後の伊那、高遠各消防署の管轄区域が変更。高遠消防署は高遠町地区と長谷地区の全域のほか、現伊那市の美篶地区(うち芦沢、笠原、南割、横町、上大島、上原、末広)手良地区(うち中坪、野口)富県地区(うち新山)を管轄。伊那消防署は新伊那市の高遠消防署管轄地区を除く地域と、南箕輪村の全域とした。
アスベスト対策と林野火災予防のため、伊那消防組合火災予防条例の一部改正。林野火災予防については、火災警報発令中は山林、原野などにおいて喫煙をしないこと竏窒ニした。条例違反に対する罰則規定はないため「一般住民が個々に気を付けてほしい」とした。
合併により構成市町村は6から4へ削減。組合議員定数も現20人から16人(内訳新伊那市8人、辰野町3人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、矢ヶ崎克彦町長が職務代理者に選任される。 -
みのわ健康アカデミー2期目事前説明会
箕輪町は24日、町民の健康寿命を延ばすため05年度に引き続き開校する「みのわ健康アカデミー」の事前説明会を町文化センターで開き、1年間の内容、日程を説明した。
信州大学教育学部の寺沢宏次助教授が提唱する「運動とコミュニケーション」の理論と実践に学び、運動習慣の継続を目指し、健康学習(保健予防・介護予防)と個別相談で健康レベルを向上させる。
対象は町内在住の40歳縲・5歳。新年度は定員枠を広げ56人が参加。説明会に引き続き、寺沢助教授による公開講座も熱心に聞いた。
参加者は1年間、身体測定や体力測定、血液検査、専門家による健康学習、個別運動プログラムによるマシントレーニング、大学教授や専門家による集団健康講座、在宅自主トレーニングなどのカリキュラムに取り組む。
4月5日、入学式と身体測定・体力測定が町民体育館である。 -
箕輪町身体障害者福祉協会総会
箕輪町身体障害者福祉協会(会員124人、登内嘉夫会長)の第55回定期総会は25日、町社会福祉センターで開き、06年度事業計画案などを承認した。
06年度事業計画は、年4回の町交通安全人波作戦参加、町希望の旅(7、10月)参加、萱野高原清掃美化運動、町ふれあい広場参加、町長寿者ゲートボール大会参加、町社会福祉大会参加、重度障害者歳末慰問。郡身障協や県協会関連事業にも参加する。
役員改選で、会長に登内嘉夫さんを再任、副会長に上田義雄さん、会計に毛利定治さん、監査に向山勉さん、征矢野文子さんを選出した。
登内会長は、「会員の減少と高齢化、重度化が進む中、協会の運営は大変厳しいものがある。より一層の会員の加入促進を大きな重点施策として、組織強化に取り組み、これ以上の後退がないよう組織の維持に全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
みのわ少年少女合唱団入団式
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」入団式が25日、町文化センターであった。新入団員9人を迎え、6年目の06年度は23人で歌い活動する。
団長の柴沙耶香さん(箕輪中1年)が、「歌の練習を通して心の響き合いの大切さを学んでいる。皆で心を一つにして明るく、楽しい合唱団として歌の輪、友達の輪、心の輪を広げながら、ハーモニーの輪を大きくひろげましょう」と歓迎。新入団員を代表して北原亜美さん(箕輪北小6年)は「私たちは歌が大好き。声を合わせ、心を合わせ、一緒に歌えることを楽しみにしている。音楽の楽しさ、美しさを学びながら歌の輪を広げたい」とあいさつした。
団員が「飛行船」「小さな世界」を歌い、きれいなハーモニーで歓迎。新入団員も一緒に「ビリーブ」「手のひらを太陽に」を歌い、式に参加した保護者が拍手を送った。
団員は小学3年から中学生まで。05年度は男子がいなかったが、新年度は男子児童1人が入団した。
合唱団は01年度に設立。町生涯学習フェスティバルまなびピアをはじめ各種行事のオープニング演奏などをし、昨年は5周年記念コンサートも開いた。 -
【記者室】歩車分離式交差点にご注意
箕輪町の国道153号と町道6号線が交わる町役場入り口の交差点。歩車分離式(押しボタン式)に変わってしばらく経つが、まだ以前のような交差点という認識の人もいるようだ▼変更当初は、歩行者の信号機が青になったのを見て自動車は赤信号なのに発進し急ブレーキを踏んだり、走行してしまう車を見かけることがあった。自動車が間違って発進するのを見ることはほとんどなくなったが、この数日で2回ほど、歩行者が自動車の青信号に反応して横断する場面に遭遇した▼自動車用の大きな信号機が青色になると、つい体が反応してしまうのかもしれない。歩行者の安全のために変わった交差点で不注意の事故が発生しないよう、運転者も歩行者も十分注意を。(村上記者)
-
画家・伊那アルプス美術館館主
垣内カツアキさん「絵を描ける喜びは年々増すばかり。描きたい気持ちは今のほうが強い」
箕輪町富田の伊那アルプス美術館が97年の開館から10周年を迎えた。冬期休館を終え20日から、意欲的に制作した新作の油彩画40点を紹介している。
「マンネリ打破」と意を決して取り組んだ『名画ポスターシリーズ』は、マチス、セザンヌ、ルノー、ピカソらの名画ポスターを画面の一部にモチーフの一つとして取り入れた。「シャガール『誕生日』のポスターのある静物」「セザンヌなどのポスターのある静物」と題した作品で、ポスターはあくまで静物の一部で脇役だが、ポスターを入れることでどんな効果が生まれるか、果物や花などほかのモチーフとどのようにマッチできるか-などのテーマに挑んだ。
長い間構想を練っていた今回のシリーズ。「見る人に、垣内の絵のイメージがある程度できているのが怖い。変化しないといけない」。そんな思いもあった。「少しずつ中身を深め、ますます不思議な雰囲気、詩情がある絵ができれば。まだまだ境地が100%出てないですけど、自分の考えている雰囲気が表現できればいいなと思う」という。
1953年12月、高校3年生のとき、独学で学んだ油絵の10号と20号の作品2点を持ち、母と中川紀元宅を訪ねた。あれから50年以上が過ぎた。
20歳で第8回長野県展に、25歳で第5回一陽展(東京都美術館)に初入選し、その後もさまざまな賞を受賞。現在は、一陽会員、ル・サロンフランス芸術家協会永久会員。ひまわり絵画教室を主宰する。
昨年、長年の夢だった画集を発刊。古稀・画道50周年・画集発行を記念した「垣内カツアキ近作展」を伊那市の県伊那文化会館で開いた。近作の中から自選した色彩豊かで詩情あふれる大作が人々の心をひきつけた。
「絵は描きたいから描く。幼児のときにクレヨンで描いた、50数年前に油絵を始めた、そのときと全く同じ無心ですね。絵に没頭できる幸せ。夢中になれるって素晴らしい」
節目を機に一層、創作意欲が増している。「自然から何かを学び筆を取る」テーマは変わることなく、スケッチで訪れた自然の空気を吸収し、アトリエで残像をキャンバスにぶつける。独自のスタイルで作り上げる世界。「そこにどういうリアリティがあるか。『絵は心を映す鏡』という。超現実的でいい」という。
「科学技術が進歩した今、人間の心の世界を追求して創造に結び付けるのはますます大事。淡々飄々と絵に向いたいと思っても俗人の私にはできないけれど、子どものように純粋に物を見る目を養って、魅力的な絵を描きたい」と熱く語る。
(村上裕子) -
箕輪町人事異動
箕輪町は24日、4月1日付の人事異動を内示した。人材育成を目的とした配置替えで62人の小規模となった。
06年度からの重点事業を推進するため、該当部門の強化を中心に、職員がジョブ・ローテーションを通じてさまざまな職場を経験していく中での人材育成が目的。一部事務組合への職員派遣増員、新たに国(文部科学省)への研修をする。新年度も継続して職員の人事交流をする。3月31日付け退職者は7人。 -
公金横領職員・横領金額10年間で返済へ
伊那市・箕輪町・高遠町、南箕輪村、長谷村で構成する伊那中央行政組合の議会定例会が22日、伊那市役所であった。15億4565万円の06年度一般会計当初予算案、伊那中央衛生センター横領事件の専決処分、組合定数条例の一部改正などの11議案を原案通り承認、可決した。
同センターの元庶務係長による公金横領事件について、組合長の小坂樫男伊那市長は冒頭のあいさつで「住民の皆さまに多大な迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝した。
同日、定例会前にあった理事者会では、被害額約2600万円を元庶務係長や親族が組合に対して31日から、月々22万円の10年間返済することを組合内で確認。返済金分は毎年度の構成市町村が支払う、センター運営費の負担金から減額する。
本年度予算の収入見込みについては、横領による05年度減収分(約600万円)を見込みから削減し、減った分を経費削減や予備費などで調整した。
31日の伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併に伴い、構成市町村が5から3へ削減。議員定数も現20人から15人(内訳新伊那市10人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、平澤豊満箕輪町長が職務代理者を務める。 -
箕輪町文化財保護審議会
箕輪町文化財保護審議会は23日、町文化センターで開き、05年度事業報告、06年度事業概要などを協議した。
06年度事業計画は、文化財調査で▽町天然記念物「白山神社社叢」の再調査(信州大学農学部委託)▽木下区有林(ブナ林)の現地視察と保護対策(「保存樹木制度(仮称)」の検討)▽町天然記念物「大出高橋神社のエノキ」に関わる被害調査-。文化財保護保存事業で▽「上ノ平城跡」取得指定地の活用の検討と展開▽「福与城跡」の整備(通常管理)方法▽「松島王墓古墳」の保護と活用の検討-を予定する。
埋蔵文化財保存事業は「福与黒津原遺跡」の緊急発掘調査、「箕輪遺跡」内バイパス周辺大規模店舗開発にかかる保護処置。
文化財普及と育成のため、文化財保護強調週間にあわせた町指定有形文化財特別公開は本年度は1日のみだったが新年度は期間を延長する予定。町郷土博物館で民俗・歴史・自然などの文化財も含む講座を月1回開く計画もある。
05年度は、県史跡「上ノ平城跡」指定土地の取得と看板修繕、町有形文化財「無量寺聖観音菩薩立像、地蔵菩薩立像」の県宝指定申請、町天然記念物「箕輪南宮神社社叢」整備、町内古民家調査、県指定史跡の周辺整備、文化財パトロールなどをした。 -
05年産まつぶさワイン試飲会
箕輪町の特産品「まつぶさワイン」の05年産が出来あがり23日、研究に取り組む箕輪町まつぶさ会(27人、渕井英宏会長)の役員、町理事者、町内の酒販組合員らによる試飲会が町役場であった。05年はマツブサの収穫量が少なかったが、完成したワインは「甘みを抑えてすっきした味わい」と好評だった。
マツブサはモクレン科の落葉性つる植物で、秋に黒紫色の実を付ける。成分分析では、ブルーベリーに含まれることで知られるアントシアニンの含有量が多く、100グラム中280ミリグラム含む結果が出ている。
栽培面積は1・5ヘクタール。05年は乾燥と虫被害などで収穫量は少なく432キロだった。マツブサ100%ワインのみを製造した04年産に引き続き、05年産も100%ワインを製造し、402本できた。
渕井会長は、「町の特産に-と立ち上げた会も10年目。マツブサは栽培が難しく、栽培研究が今後の課題」と話した。
05年産は予約注文ですでに売り切れだが、1年余寝かせた甘みのある04年産まつぶさワイン(180ミリリットル)900本を町内小売店で原価の半値700円で販売する。 -
伊那中央病院 一般病床増床工事が終了
伊那中央行政組合が運営する伊那中央病院で22日、昨年6月から進められてきた一般病床の増床工事が終了したことを祝う竣工式が開かれた。満床状態が続く、救急患者の受入が困難な状況を改善するための工事終了で、病床数は344床から46床増え、390床となった。
増床部分はこれまで資料置き場や会議室として使っていた3階西病棟の「トリアージスペース」を改修。工事は病院北東にある駐車場に、同じ機能がある別棟(鉄骨3階建て、延床面積約1500平方メートル)と、カルテ倉庫(鉄骨平屋建て、同約230平方メートル)を昨年11月末までに建設し、着手した。総事業費は約5億8600万円。
増床分は1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床。このうち6人部屋は重症患者治療用の「高度治療室」(HCU)として使用。増床病棟は4月1日から一般病棟として使われるが、将来的には46床中24床をリハビリ病棟などに活用する計画もある。
式典で小川秋実院長は「ハード面では理想的な状態となったが、これからは医師の確保などのソフト面を充実していきたい。また、上伊那地区の病院とも連携を取り合って、一つの病院として医療に取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
箕輪町企業振興審議会
町制度資金13件利用増箕輪町は、町商工業振興資金融資制度の利用状況をこのほど開いた町企業振興審議会で示した。
05年4月から06年2月までの町制度資金利用状況は、141件で総額6億5172万7千円。内訳は、運転資金では利用件数が全体の53%と最も多い小口が76件2億2639万円、一般が13件1億750万円、不況対策が22件1億4337万7千円。不況対策は昨年よりわずかに利用が減少した。設備資金では一般が8件8329万円、小口が9117万円。
県制度資金は全体で32件4億1098万円。内訳は運転が23件3億1655万円、設備が9件9443万円。 全体では、町制度利用は05年2月末と比べ06年2月末は13件増えたが、県制度の利用は13件減少した。 -
みのわ園でふるさと大使がボランティアで踊り披露
箕輪町の「ふるさと大使と」の舞踊家・花於里吟八重さん(東京都)が19日、特別養護施設「みのわ園」でチャリティーショーをした。花於里さんがデビュー曲を作詞作曲した歌手・近江綾さんと共に訪れ、歌や踊りを披露した。
花於里さんは箕輪町の還暦祝いのゲストとして帰郷したのに合わせて、みのわ園を福祉慰問した。
自身で確立した花於里流の家元として活躍するだけでなく、「手話振り」という手話を取り入れた舞にも取り組んみ、この日も美空ひばりの「川の流れのように」などを手話を交えて披露。
そのほかにも自身が作詞作曲した曲を歌ったり、近江さんの歌声に合わせて舞を熱演するなど、全10曲を披露し、お年寄りたちを楽しませた。
また、花於里さんが作詞作曲した曲「母という名のあなた」などが入ったテープを施設に寄贈した。 -
みのわ健康アカデミー1期生卒業式
熟年者の健康レベル向上を目的とした箕輪町の「みのわ健康アカデミー」1期生の卒業式が20日、町文化センターであった。副学長の寺沢宏次信州大学教育学部助教授が卒業生に卒業証書と活動記録を手渡し、今後も継続した健康づくりに期待した。
寺沢助教授が提唱する「運動とコミュニケーション」の理論と実践に学び、「楽しく・仲良く・温かく」をモットーに運動習慣を継続し、健康学習と個別相談で健康レベルを向上させようと初開講。信大教育学部、県看護大、箕輪町医師会、健康づくり事業団などの協力を得た。
学生は56歳から75歳までの41人。トレーニング37回、健康学習9回、集団健康講座10回に、ウォーキングなど自主トレーニングにも取り組んだ。
学長の平沢豊満町長は、「素晴らしい仲間と末永く交友を続け、明るく楽しい健康な日々を送って。みのわ健康サポート隊として地域の皆さんのリーダーとしての役割を担ってほしい」とメッセージを寄せた。
卒業生代表の原章夫さん(73)=松島=は、数回しかできなかった腕立てふせ、懸垂などが20回程度できるようになり、体力年齢は70歳代の人が40縲・0歳代になるなどの成果を挙げ、「卒業しても介護を受けることなく健康で元気に老いを迎えたい。健康アカデミーに感謝している」とあいさつした。
皆勤賞は長岡の清水百合子さん(65)。アカデミーから記念品が贈られた。
1年間の成果は、寺沢助教授が関係する取り組みの中で先進の成果で「とても素晴らしい」と講評。学生の平均で腹囲2・1センチ減、体重0・6キロ減。最も成果のあった人で腹囲7・5センチ減、体重約6キロ減。上体起こし、長座体前屈、肺活量など体力測定結果も上がった。一般的に減少する握力も平均2・2キロ増え、バランスよく筋力アップした結果になった。
町は06年度、学生枠を拡大して2期目のアカデミーを開講。9月には短期アカデミーも計画する。1期生は月1回、元気センターでトレーニングし自主活動に取り組む。町は、「みのわ健康サポート隊」として1期生が地域の健康づくりのリーダーになっていくことに期待している。 -
箕輪町還暦祝
箕輪町の06年還暦祝が19日、伊那プリンスホテルであった。還暦者でつくる実行委員会主催の式典、祝賀会で130人が人生の節目を祝った。
今年の該当者は46年4月2日から47年4月1日生まれの町内在住者318人。
内山雄平実行委員長は、「還暦は人生の一つの通過点に過ぎない。今日を原点として人と人とのつながりを大切に、心豊かな地域づくり、町づくりに何ができるか真剣に考え、『何か一つの大切さ』を合言葉に、町発展のため生涯現役の心で歩んでいこう」と式辞を述べた。
平沢豊満町長は、「今まで培ってきた知識や経験を顕在化し、町発展のためこれからもお力添えいただきたい。ご自愛頂き、健康で明るく楽しく前向きに人生をおう歌していただきたい」と祝った。
還暦者は、町民体育館で使う屋外用ベンチ5台を記念品として町に贈った。 -
土づくり講演会
箕輪町は18日、環境にやさしい農業を目指し「土づくり講演会」を町文化センターで開いた。約80人が熱心に聴講した。
安心・安全な農産物作りは「土づくり」が大切-と、昨年に続き2回目。伊那市のジャパン・バイオファーム社長小祝政明さんが「有機栽培の基礎と実践」を話した。
小祝さんは、「有機栽培は本当は収量が多く、品質が良く、おいしい。野菜にあった土づくりが必要」と、人参やレタス、トマトなどの有機栽培の実例を写真で紹介。消費者が求める安全でおいしい作物を作る土づくりの最善策に、土の機能や構造を正確に知ることを挙げた。
有機肥料の長所と短所を把握して使うことが「よい作物」につながるとし、ミネラル肥料の種類と特性、作物の生理に基づいた施肥管理などを説明した。 -
木下みこし会10周年
箕輪町木下の箕輪南宮神社例大祭や、みのわ祭りなどでみこしを担ぐ「木下みこし会」が結成10周年を迎えた。18日夜、祝賀会を木下公民館で開き、会の継続とさらなる発展を誓い合った。
95年、みのわ祭りでみこしを担ぐため箕輪町商工会南部支会がみこしを手作りし、96年みこし愛好者により会を結成した。
現在会員は高校生から70歳代まで約80人。地元の祭りのほか、会の兄貴分である飯田市松尾町上溝区のみこし会元島田と交流し、八幡神社秋祭りに友情参加。マレット・きのこ会など仲間づくりにも取り組んでいる。
清水政治会長は、「今は和の心が失われつつあるが、我々はリーダーとして積極的に和の心を継いでいかないといけない。10年の節目。今までの歩みを喜び合うとともに、これからの20年、30年へと発展することの大切さを皆で誓いたい」とあいさつした。
歴代会長を代表して唐沢祥朗さんは、「これからも長く続け、担いでよかったと言われるみこしにしてほしい」と話した。
今後は組織強化や会員拡大などに取り組む。同日の05年度総会では役員改選があり、会長に唐沢祥朗さん、副会長に原康雄さん、副会長・会計に森谷良明さんを選出した。 -
箕輪町国際交流協会「国際交流プラザ」
箕輪町国際交流協会主催の国際交流プラザが18日、町産業会館であった。約60人の外国籍の人や日本人が悩みや要望など自由に意見を交わし、カレーを食べながら楽しく交流した。
日常の生活や地域との交流で悩んでいる外国籍の人、外国籍の人との接し方で悩んでいる日本人など自由に参加し気軽に交流しようと開催。
ブラジル、中国、ペルー、日本など母国語ごとにグループに分かれて意見交換。病院の問診表の日本語が読めない、国際交流協会の日本語教室以外でお茶を飲みながら日本語を話す機会がほしい、大学に進学したい外国籍の生徒に対する進路指導や情報提供が必要、義務教育の年齢を超えた子どもが来日した場合に日本語が学べ教育を受けられる制度が必要-などの意見があった。
今回出された意見は役場の担当課などで回答し、ペーパーなどで参加者に伝える。 -
箕輪町議会3月定例会開会
国民保護協議会条例案継続審査に箕輪町議会は20日開いた3月定例会本会議で、町が上程した「箕輪町国民保護協議会条例制定」議案とこれにかかわる町特別職非常勤の報酬に関する条例一部改正案を閉会中の継続審査とした。上伊那地区憲法を守る会と箕輪町職員労働組合が提出している「住民を戦争に巻き込む『国民保護計画』を策定せず、『無防備地域宣言』を行うよう求める請願」も継続審査とした。
唐沢荘介総務文教常任委員長によると、委員会審査で▽上伊那では国民保護協議会条例案を箕輪町しか今3月議会に上程していない▽町職員労働組合から請願が出ており相談したい▽関係資料整備ができていない▽住民との話し合い、道筋ができていない-などの意見があり、継続審査に決した。
本会議は、委員会に付託していた総額74億7100万円の06年度一般会計予算案、05年度一般会計など補正予算案、特別職の報酬条例案など23件と意見書提出の追加議案3件を原案通り可決、町一般職の職員給与に関する条例の一部改正案を賛成多数で可決し、閉会した。
陳情は、▽出資法の上限金利の引き下げ等「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」及び「貸金業の規制等に関する法律」の改正を求める陳情書▽「公共サービスの安易な民間開放は行わず、充実を求める意見書」提出に関する陳情▽看護職員の大幅増員を求める意見書の提出について-の3件を採択し意見書を提出する。
継続審査になっていた「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書は閉会中の継続審査、「高校の30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は趣旨採択とした。
箕輪町農業委員会の議会推薦委員は、唐沢英重さん(沢)、押野衛さん(上古田)、唐沢敏幸さん(中原)、那須千元さん(福与)の4人。
議会活動検討特別委員会委員は8人を選任した。委員は次の皆さん。
松崎久司、丸山善弘、日野和司、三井清史、三沢興宣、向山章、柴財埜、寺平秀行 -
箕輪町振興計画審議会
実施計画の実施状況示す箕輪町振興計画審議会(柴寿会長)は17日、町役場で開き、第4次振興計画の実施計画実施状況や06縲・8年度実施計画の概要を町が示した。
実施計画は、基本計画の施策を3カ年ごとの計画で具体化し、財政状況などを見ながらローリング方式で毎年見直す。
06年1月までの実施状況は▽町政情報提供の充実で8回の出前講座開催▽町ホームページのリニューアル▽行政経営計画に基づく効率的な行政経営の推進▽人材育成の強化▽バイオディーゼル燃料精製事業▽青色回転灯による自主防犯パトロール体制の整備-など。
06縲・8年度の実施計画は▽地域交流センター整備▽防災避難マニュアル作成▽保育園への英語あそび導入▽自主防災組織の育成▽運動あそびの小学校1、2年生までの事業拡大-などを示した。
委員からは、実施計画評価のための数値目標や状態目標の提示、行政と地域の双方向による情報共有などを求める意見があった。今回、委員の区長10人と町議2人が新しくなったが、区長ら委員交代に伴う情報共有の難しさの指摘もあった。
町は、実施計画が1年終わるごとに審議会の意見を聞き、次年度の計画に反映。実施状況の評価は、後期の基本計画(10縲・4年度)策定に向け、08年度ころに前期の基本計画(05縲・9年度)を評価し後期計画につなげる。今後は、8月ころに審議会を開き、05年度実施状況について意見を聞き、07年度に生かす予定。 -
JA上伊那稲作部会箕輪町支部総会
JA上伊那稲作部会箕輪町支部の定期総会は17日、JA上伊那箕輪町支所であった。06年度事業計画案と収支予算案を承認した。
06年度の主な事業計画は、安全安心・高品質・良食味米生産による「売れる上伊那米づくり」の推進で「JA米」への取り組み、種子更新100%、栽培履歴の記帳推進と100%回収など、新技術の研究と試験展示ほの設置、低コスト・省力化稲作への取り組み(直播)と共同利用施設の有効利用など。新たに部会員名簿も作成する。
丸山平治支部長は、「品質の安定した米が作れるようになったが価格は500円下がり手にするお金は少ない。ブランド米、特色ある米を作らないといけない。今年は、農業集落発展のため水稲耕作者が中心にならないといけない。ただ米を作るだけでなく日本農業のあり方を考えないといけない」とあいさつした。 -
箕輪町職員研修報告会
箕輪町は16日、人材育成の一環で職員研修報告会を役場で開いた。海外派遣研修の参加者や県、市町村の交流職員で箕輪町で研修している職員の発表を聞き、研修経験を共有した。
05年11月にヨーロッパ環境問題研修視察に参加した教育課の中村克寛さんは、10日間の日程でドイツ、スイス、フランスを訪問。不燃物処理場、川の再自然化活動、水力発電ミニダム、景観づくり、ごみ処理会社などの視察の様子を写真とともに説明。「日本や箕輪町は環境行政はレベル的に高いと感じた」と話し、今後の方向性と課題に▽循環型社会のシステム構築▽資源のない日本での新エネルギー拡充の必要性▽環境教育と啓蒙活動-を挙げた。
05年度の海外派遣研修者は3人。欧州児童福祉・少子社会対策視察、欧州都市計画・コミュニティづくり調査にも参加している。
県、伊那市、長谷村から交流職員として町で研修している職員は5人。県と町では職員同士や理事者との距離感が違う、箕輪町は職員1人が受け持つ仕事範囲が広い-など感想を話した。 -
箕輪北ミニバス、全国大会出場に向けた激励会
ミニバスケットボール全国大会(女子)=28縲・9日・東京都代々木体育館=に出場する箕輪北ミニバス教室(唐沢茂コーチ)の激励会が16日、箕輪町の沢公民館であった。保護者や地区長などが選手らを囲み、健闘を祈った。
唐沢コーチは「4月に“県、北信越、全国選抜、全国でメダルを取る”という目標をたて、残すところ1つとなった。ここにいる人や応援してくれる人に感謝して、しっかり悔いの残らない試合をしてほしい」と激励。
キャプテンの鈴木希望さんは「今までやってきたことを出し切りたい」とこたえ、ほかの選手もそれぞれの思いを一言ずつ大会に向けた決意を語った。
全国大会(48チーム出場)は予選で、メダル候補として名前が挙がっている福島県と、昨年も全国大会に出場した徳島県のチーム。ともに強豪ながら、唐沢コーチは「全国選抜で見せた実力がでれば、負ける相手ではない」と語る。1位になると決勝トーナメントに進出する。
箕輪北は現在、県内で37連勝中。試合に出ればどの選手も多くの得点を挙げることができるという選手層の厚さが、箕輪北の安定した強さになっている。