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箕輪健康GT(グリーンツーリズム)活性化計画を変更
箕輪町は、農山村の活性化のため去年2月に策定した健康グリーンツーリズム活性化計画について、一部事業を縮小するなどの変更をした。これにより、全体の事業費が約4分の1に縮小される見込み。
健康グリーンツーリズム活性化計画は、グリーンツーリズムに取り組むことで、町を訪れる交流人口を増やすことを目指している。
今回、経済不況の影響で町の財政も厳しくなっていることなどから計画を見直した。
町によると、計画の基本姿勢は同じだが、新しい施設の建設などを少なくし、既存の施設や事業を活用する方向に変えるという。
主な変更は、田園セラピーロードの整備をやめて、すでにある散策道を活用、市民農園の整備に代わってオーナー制農園にすることなど。
今回の変更で、全体の事業費は約1億円となり、当初計画のおよそ4分の1に縮小される。
事業費の半分は国の交付金が充てられる予定。
計画は現在、国に提出されていて、箕輪町では、国で承認されれば平成23年度までに事業を進めていきたい竏窒ニしている。 -
箕輪町平成21年度予算発表
箕輪町は20日、平成21年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は、78億9千万円で今年度と比べて5.5パーセントの減額となっている。
平成21年度の一般会計当初予算案は、歳入・歳出それぞれ78億9千万円で、今年度と比べ4億5900万円、率にして5.5パーセントの減額となっている。
ただ、今年度分への前倒し分2億8100万円を含めると、2パーセント減の81億7100万円となる。
歳出では、民生費が1億4千万円減の18億1千万円、衛生費は太陽光発電機器の設置補助金新設に伴って3千万円増の10億6千万円、公債費は1億2千万円減の10億4千万円となっている。
主な事業として、町が力を入れて取り組んでいる運動遊びのサミット開催に110万6千円、英語遊びの充実に2千万円、定額給付金の処理を職員以外で行なうなどの雇用創出事業に3100万円などを盛り込んでいる。
歳入では、町税が法人税の大幅減などにより2億3千万円減の34億5千万円。地方交付税が5千万円増の13億8千万円。町債が3千万円減の5億8千万円となっている。 -
箕輪町社会福祉大会
お互いに助け合い、住民みんなが住みやすい地域作りを推進する第19回箕輪町社会福祉大会が15日、町文化センターで開かれた。
「笑顔がいちばん!おたがい様のまちづくり」と題して開いた大会では、体験発表のほか講演会、分科会などがあった。
体験発表では、箕輪中学校の1年生が、高齢者の疑似体験や車イスなどを体験して学んだことを発表した。
「これまで、お年寄りに『早くしてほしい』と思っていたけれど、疑似体験を通して手が動きにくかったり、足が重かったりすることが分かり、お年寄りの立場に立って考えることが出来るようになった」、「障害者に『障害があることはかわいそうなことではない』と教えてもらい、一人の人間としてかかわったり、接したいと思った」などと発表した。
最後に、「もし災害が発生したら、耳が聞こえないなどの障害のある人は危険に気付くことが出来ないかもしれないので、ジェスチャーなどを使って、なんとかして危険を伝えたい」とまとめていた。 -
長谷川義史さん絵本ライブ
絵本作家の長谷川義史さんが絵を描きながら読み聞かせをする絵本ライブが15日、箕輪町の松島コミュニティセンターで開かれた。会場には260人が集まり、長谷川さんの話に耳を傾けた。
長谷川さんは大阪府在住の絵本作家で、親しみやすく、ユーモラスな作風で知られている。
また、絵を描きながら関西弁の軽妙なしゃべりで読み聞かせをする絵本ライブは、全国各地で評判となっている。 -
ファーマーズの集い
箕輪町の果樹栽培農家、北原節夫さんが、高い技術を持つ人に与えられる農業名人に認定された。
認定式は、13日開いた「第6回上伊那ファーマーズの集い」の中で行われ、今回は上伊那で3人が認定された。
このうち北原さんは、リンゴの品質を高める研究を重ね、生産したリンゴは全国のコンクールで金賞を受賞している。 -
箕輪西小でお礼感謝の会
箕輪町の箕輪西小学校は10日、今年度の学習などでお世話になった地域の人を招き、お礼感謝の会を開いた。
会には、古田人形芝居の指導者、リンゴやナシなどの果物を学校にプレゼントしてくれた人、しめ飾り作りの講師、社会科の授業で地域探訪を指導してくれた人、上古田スケート場の管理者ら10人を招待した。
児童代表の5年生、大槻まみさんは、「私たちのためにありがとうございました」とあいさつした。
招待者を代表して古田人形クラブを指導している柴登巳夫さんは、「たいしてお役には立てなかったけれど、みなさんの笑顔が一番のお礼です」と話した。
式の後、全校児童と招待された人たちがランチルームで一緒に給食を味わった。
招待された人たちは、それぞれの学年の机に分かれて座り、給食を食べながら児童と楽しく話をしていた。 -
箕輪町特別職報酬の答申
町長、副町長10%減額へ箕輪町特別職報酬等審議会は12日、平成21年度の町長と副町長の給料について10%減額とする答申をした。
町長からの白紙諮問を受け3回にわたって協議し結論を出した。
町長と副町長の給料は、今年度は5%減額しているが、来年度は10%減額としている。
減額幅の引き上げについて、雇用情勢の悪化など現在の経済情勢を考え、町のリーダー自らが姿勢を示して難局に対処する必要があるとの理由を挙げている。
教育長の給料については、減額幅を現行の5%に据え置く。
町議会議員の報酬額は現行のまま据え置きで、抑制しないとしている。
抑制後の給料月額は町長74万7千円、副町長60万3千円、教育長53万3900円。
平澤豊満町長は、「皆さんの意を十二分に解して行政運営をしたい」と話した。
町は、4月1日から改正を実施するため、町議会3月定例会に条例改正案を提出する予定。 -
箕輪町臨時議会 緊急経済対策などの補正予算可決
国の第2次補正予算の成立を受け、箕輪町は緊急経済対策事業を盛り込んだ補正予算案を10日開いた町議会に提出し、可決された。
町議会臨時会では、一般会計で7億2320万円の補正予算案が可決された。
箕輪町には、国から1億1514万円が地域活性化・生活対策臨時交付金として交付されることになっている。
箕輪中学校の校舎外壁防水塗装工事などに3491万円、町道改良工事などの費用に5831万円、長田保育園の下水道接続工事に1077万円が計上されている。
また、町は定額給付金の事業費として4億280万円を計上している。平澤豊満町長は、給付方法について、「銀行振込みを考えている」と説明した。 -
箕輪南小で古田人形芝居授業
箕輪町の箕輪南小学校で初めてとなる古田人形芝居の授業が9日、行われた。
4年生の児童が、古田人形芝居保存会の柴登巳夫会長から、歴史や扱い方を教わった。
4年生は、社会科の授業で地域の伝統文化を学習していく中で、箕輪町に300年前から伝わる古田人形芝居に興味を持ち、保存会に依頼して授業をしてもらうことになった。
町内では、箕輪西小学校と中部小学校、箕輪中学校が
クラブなどで古田人形に関わっているが、南小の子どもたちが人形に触れるのは初めて。
子どもたちは、3人1組になり頭を持つ人、手を動かす人、足を動かす人と、それぞれの役割を柴会長から教えてもらった。
柴会長は、「一人でも多くの子供に人形に触れてもらい、興味を持ってもらいたい」と話していた。
この授業は、あと2回行われ、最終日には3体の人形を使って簡単な芝居を完成させるという。 -
ブラジル人支援のSOSネットワークが相談会
不況の影響で生活に困っているブラジル人などが、今後の生活について考える集いが7日、箕輪町の木下公民館で開かれた。
これは仕事を失ったブラジル人などを支援している上伊那医療生協SOSネットワークが開いた。
約70人が集まり、生活上の悩みや将来への不安など、それぞれが抱えている問題を出し合っていた。
出席者からは、「お金がなく病気になっても医者に診てもらうことができない」「子どもを学校に行かせることができず将来が不安」などの声が上がっていた。
また仕事についても、「突然解雇を言い渡された」「雇用保険などについて雇い主から説明がなかった」という声のほか、「就職相談会に行ったものの、外国人は対象外だと言われ何もできずに帰ってきた」と話す人もいた。
SOSネットワークでは、食糧など広く支援物資の提供を呼びかけるほか、外国人の相談受け付けや一時的に住むことができる拠点づくりを進めていきたい竏窒ニしている。 -
小学生防火ポスターコンクール審査
火災予防を呼びかける小学生防火コンクールの審査が2日、伊那公民館で行われた。
このコンクールは子どもや住民に防火意識を高めてもらおうと伊那消防組合が毎年行っている。
コンクールは、辰野町から伊那市までの4市町村の小学生4年生から6年生を対象に募集し、ポスター231点、書道80点、作文116点が集まった。
審査は、市内の小学校教諭や消防署員など5人が行い、それぞれの部門から最優秀賞1点、優秀賞20点を選んだ。
ポスターを審査したある教諭は、「去年よりもレベルが高く、色が効果的で目を引く作品が多い」と話していた。
審査の結果最優秀賞にはポスターの部で伊那東小学校6年の小澤佳奈子さん、書道の部では同じく熊谷清香さんが選ばれた。
選ばれた作品は3月1日からの火災予防週間中、伊那市役所で飾られるほか、最優秀賞の作品はポスターとして伊那防火管理協会に加盟している事業所に配られることになっている。
なお、作文の審査結果については6日に発表される予定。 -
無量寺で豆まき
節分の3日、箕輪町北小河内の無量寺では、恒例の福豆まきが行われた。
境内では、裃を着けた年男・年女およそ30人が豆をまいた。
無量寺では、訪れた人に向けて豆をまくため、掛け声は「福は内」だけで、「鬼は外」の掛け声は使っていない。
訪れた90人ほどの人たちは、豆やお菓子、また一緒に投げられた景品の引換券を拾っていた。
豆まきが終わると、引換券を持った人たちは、景品と交換した。
ダルマが当たった人たちは、名前などを中川弘道住職に書き入れてもらっていた。
中川住職は、「不況で辛い時期だと思う。福を呼び込み力をつけ、1年頑張ってもらいたい」と話していた。 -
箕輪町まちづくり同友会がチャリティーオークションを開催
箕輪町の住民有志でつくる「箕輪まちづくり同友会」は1日、会の発足20周年を記念したチャリティーオークションを伊那プリンスホテルで開いた。会場には、電気自動車や自転車などの大物から日用雑貨品、おもちゃなど、会員が知人らに協力を求めて集めた150点が並び、多くの人で賑わいを見せた。
オークションは、訪れた人たちに購入希望額を提示してもらい、最高額で希望した人が落札する入札方式で行われ、夕方からは、買い手が希望価格を言い合う競りも行われた。
最低価格が示された後に購入を希望する人が100円単位で価格を上乗せし、ラジコンや簡易冷蔵庫などが次々と落札されていった。
収益金は町社会福祉協議会に寄付される予定。 -
箕輪町が訪問用の原付バイク導入
箕輪町は、より小回りのきく住民サービスにつなげようと原付バイク1台を導入した。
3団体からの寄付で購入したもので、30日は役場で入魂式が行われた。
このオートバイは、保健福祉課の職員が、住民の健康相談や介護相談に出向く際に活用する。
保健福祉課には車が7台あるが、町内には路地が狭いところがあったり、駐車場がない場合もあったりと職員から原付バイク導入の提案があった。
平沢豊満町長は、「行政サービスの向上につなげてほしい」と職員に呼びかけていた。 -
佐久長聖高校の千葉健太さんが地元で自主トレーニングに励む
全国高校駅伝や都道府県対抗駅伝で全国優勝を経験した佐久長聖高校3年の千葉健太さんが、伊那市の伊那陸上競技場で自主トレーニングに励んでいる。
3月に卒業をひかえた千葉さんは、駅伝の名門、駒沢大学への進学が決まっており、現在は自主トレーニングで体を鍛えている。
千葉さんは箕輪中学校出身。佐久長聖高校に進学してからは3年連続で全国高校駅伝に出場した。
昨年の大会では1区を任され、トップと2秒差の区間2位でタスキをつなぎ、全国優勝の原動力となった。
佐久長聖での3年間について千葉さんは「心身ともに成長し、充実した日々を送ることができた」と振り返った。
進学先の駒沢大学は駅伝の名門校で、箱根駅伝では昨年までの10年間に6度の総合優勝を果たしている。
目標は1年から箱根駅伝に出場することで、現在は、毎日およそ20キロを走っている。
佐久長聖時代の仲間もそれぞれ大学進学が決まっており、千葉さんは「これからはライバルとして箱根で勝負したい」と話し、さらなる飛躍を誓っていた。 -
無量寺で福升作り
箕輪町北小河内の無量寺で26日、節分の豆まきに使う福升作りが行われた。
福升を作っているのは、無量寺の中川弘道住職。
無量寺では、2月3日の節分に年男年女による厄除けの福豆まきを行っている。
この升はその時に豆を入れるもので、健康と長寿を願う「寿」の字と幸せを願う「福」の字が書かれている。
中川住職は「経済情勢の悪化など、財に恵まれない時期。今年は忍耐の年になるので、皆さんに頑張ってもらえるよう願いを込めた」と話していた。
無量寺の節分行事、護摩祈祷は2月3日の午後1時から、福豆まきは午後3時から行われる。 -
古田人形クラブが福祉施設訪問
箕輪町の箕輪西小学校古田人形クラブが24日、上古田の老人福祉施設グレイスフル箕輪を訪問して人形浄瑠璃を披露した。
古田人形クラブは、4年生から6年生までの16人が所属し、毎週練習をしている。
施設での公演は年1回行っていて、この日は「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を発表した。
これは、お家騒動にからみ離れ離れに暮らす親子の情を描いた話。
施設のお年寄りに喜んでもらえるよう練習をしてきたという児童たちは、人形を巧みに操って演じていた。
施設でも、子どもたちの公演を楽しみにしていたということで、お年寄りたちは人形芝居にじっと見入っていた。 -
箕輪町経営研究会が新春講演会
サブプライムローンを学ぶ経営者などでつくる箕輪町経営研究会は20日夜、新春講演会を開き、世界同時不況の発端となったサブプライムローンについて約45人が学んだ。
講演会は毎年企画されているが、今年は世界同時不況の発端となったアメリカの低所得者向け住宅ローン「サブプライムローン」について学ぶため、八十二銀行の伊那支店長滝澤亮さんを講師に迎えた。
滝澤さんは、サブプライムローンの焦げ付きが、どうして世界経済に影響を与えるまでになってしまったかを説明し、一番の原因は「ヘッジファンドが小さい資本で大きいリターンを得るために動いた結果、ものとマネーがかい離してしまったことにある」と話した。
また打開策としては、「短期的には公共投資によって市場の流れを強制的に作り出すことが大切。しかし、長期的には実態経済を正常化する取り組みが重要」と話した。
講演会を主催した研究会では、世界的な経済状況を踏まえながら、この不況を乗り越えたい竏窒ニしている。 -
独・フェンシング国際大会出場
箕輪北小5年 西藤俊哉君2月にドイツで開かれるフェンシングの国際大会に、箕輪北小学校の西藤俊哉くんが出場する。
西藤くんは小学5年生で、4歳のときにフェンシングを始め、現在、箕輪町にあるクラブで週2回練習している。
去年の夏に京都で開かれた全国少年フェンシング大会で7位入賞を果たし、国際大会への出場を決めた。
大会には例年、ヨーロッパを中心に6カ国100人ほどが参加する。
日本代表で出場する小学生は16人で、西藤くんの父親によると、県内の小中学生がフェンシングの国際大会に出場するのは初めてだという。
西藤くんが出場する国際大会は、2月28日からドイツのハレ市で開かれる。 -
箕輪中部小6年生がキッズISOを取得
子どものための環境プログラム、キッズISOに取り組んだ箕輪中部小学校の6年生にこのほど、NPO法人国際芸術技術協力機構から認定証が交付された。
同校では5年前から、家庭での省エネに挑戦するキッズISOに取り組んでいる。
今年は6年生100人が取り組み、成果のあった57人が認証を受けた。
このうち橋本瑶子さんと恩田さつきさんは「今までにない視点で独自の取り組みをした」として特別賞を受賞。 特別賞は、全国で認証された837人中20人が受賞している。
箕輪中部小学校では、省エネやリサイクルを行うなど、学校をあげてエコ活動に取り組んでおり、身近にできる事を継続し、家庭や地域に活動の輪を広げていきたいとしている。 -
伊那ファイターズ卒団式
上伊那の中学生を対象にした硬式野球チーム「伊那ファイターズ」の卒団式が10日、箕輪町の伊那プリンスホテルで行われた。
式には、チームの関係者や保護者ら約100人が出席し、中学3年生の卒団を祝った。
去年、伊那ファイターズは、春の信越大会への出場をかけた一戦で、ノーヒットノーランで勝つなど、勝負強いチームだった。
伊那ファイターズ代表の登内英夫さんは「チームで学んだ精神を忘れる事なく、より磨きをかけ、これからの人生を歩んでほしい」とあいさつし、一人ひとりに修了証を手渡した。
チームを指揮し生徒達を指導した松・ス一成監督は、卒団する8人との思い出を振り返り、これからの野球人生にエールを贈った。
卒団する8人を代表して、前主将の藤綱友広くんは、残った後輩たちに「全国大会出場を目標に練習に励んでください」と激励し、「自分たちも甲子園出場を目指し頑張ります」と決意を述べた。 -
小河内神社でお筒粥の神事
箕輪町南小河内にある小河内神社で、一年の農作物の出来や世相を占うお筒粥の神事が15日朝、行われた。
占いによると今年の世の中は去年より下がり、六分五厘となっている。
この日は、午前5時に小河内神社に総代が集まり、神事を行った。
神事は、米2升に水2斗を加え釜で煮立てる。
アシを20本組み合わせて作る筒を沈め、筒に入った米の様子で世相を占う。
占うのは稲や野菜、果樹や穀物など20品目と、世の中。占いの結果、今年の世の中は去年の七分一厘より下がって六分五厘。農作物では、早生種の水稲が上々のほか、ササゲ、リンゴが上となっている。
結果を受けて主任総代の根橋敏夫さんは、「世相を反映しているが、この結果を立ち上がりのきっかけにしたい」と話していた。
神事に使った粥を食べると1年間無病息災、家内安全でいられるとされていて、地域の氏子や園児らにふるまったという。 -
中曽根の獅子舞
地域や区民のこの一年の安泰や無病息災を願う伝統の獅子舞が11日、箕輪町の中曽根で披露された。
保存会のメンバー40人が、区内の神社で舞を奉納した後、区長の自宅や区内の辻など4カ所で伝統の獅子舞を披露した。
中曽根の獅子舞は、町の無形民俗文化財に指定されたいて、約200年前から伝わるこの地区の小正月の伝統行事。
舞は、地域の安泰や五穀豊穣、無病息災を願うもので、「肇国(ちょうこく)の舞い」や「剣(つるぎ)の舞」など五つの舞いで構成されています。
現在は、30代から80代のメンバーで作る保存会が、この伝統を受け継いでいる。
保存会会長の大槻貞明さんは、「今日の舞は大成功。とても満足しています」と話していた。
舞が終わると、集まった人達は獅子に頭を噛んでもらい、今年一年の健康を願っていた。 -
箕輪町特別職報酬等審議会
箕輪町の平澤豊満町長は13日、特別職らの報酬などについて審議会に白紙諮問した。
平澤町長は、「町民の立場になった形で検討していただきたい」とあいさつした。
平成20年度の特別職の給料は月額一律5%減で町長は78万8500円、副町長は63万6500円、教育長は53万3900円となっている。
また、議員報酬については条例通りの額となっていて、議長が31万7千円、副議長が25万3千円、委員長が24万3千円、議員が22万7千円となっている。
次回の審議会は今月30日に開かれ、2月中旬には検討結果を町長に答申する予定。 -
木下南宮神社でお筒粥の神事
今年1年間の農作物の出来や世の中を占う恒例の「お筒粥の神事」が10日、箕輪町木下の南宮神社で行われ、今年の世相は去年より下がり「6分」という結果が出た。
お筒粥は、南宮神社で一年の無事を祈念して行なわれる初まつりの中の占いの神事。
境内に用意された釜に、アシの茎を37本束ねた物と一緒に米と小豆を入れて煮立て、筒の中に入った米や小豆の数が占いの結果となる。
占いの結果、今年一年の世相を表す世の中は、昨年より8厘下がり「6分」となっている。
農作物では、人参や葱など3品目で極上。気候は、夏が上々で春と秋が中、冬が下となった。 -
松島神社 厄除け祈願祭
厄年の人たちが一年の安泰を願う厄除け祈願祭が12日、箕輪町の松島神社で開かれた。
あいにくの雪模様となったが、厄年となる42歳、25歳の男性と、33歳、19歳の女性、合わせて17人が神社を訪れ、厄除けを祈願した。
松島神社では、毎年成人の日に合わせて厄除け祈願祭を行っている。
昔は盛大に開かれていたが、ここ数年は厄除け祈願をする人も少なくなってきているという。
訪れた人たちは2人ずつ玉串を奉てんして、1年の無事を祈願していた。
松島神社の伊藤光宣宮司は、「厄年だからといって特別意識するのではなく、いつもよりも少し慎重に物事を行ってみてください」と呼びかけていた。
厄除け祈願をした女性は、「何もなく健康で無事に1年を過ごせたらいいと思います」と話していた。 -
箕輪町国際交流協会新年会で在住外国人が交流
箕輪町国際交流協会の新年会が10日箕輪町文化センターであり、同協会が開く日本語教室で学ぶ外国人やその家族、協会の会員ら約70人が集まり、新年を祝った。
日本語教室では、中国、ブラジル、パラグアイ、キューバ、ナイジェリアの5カ国の人たちが学んでおり、この日のは、信州牛のすき焼きなどを食べながら、獅子舞を鑑賞した。
獅子舞は日本の文化に触れてもらおう竏窒ニ計画したもの。辰野町の住民有志の会が披露した。
獅子の軽妙な動きに、外国人も興味深かそうに見入っていた。
また、獅子に頭をかんでもらう初めての体験も楽しんで
いた。
中国から日本に来て3年という女性は「日本の獅子舞を初めて見ました。中国の獅子舞とは違う。おもしろかったです」と話していた。 -
各地で正月の伝統行事行われる
箕輪町北小河内の漆戸常会は10日、公民館近くの辻に高さ約10メートルの大文字が建てた。
大文字は、江戸時代から漆戸常会に伝わる小正月の伝統行事で、五穀豊穣や、地区の安全を祈願している。
午前6時に住民らが辻に集まり、作った飾りを大文字に取り付けた。
その後、かけ声に合わせて一斉に大文字を建て、周りに松を取り付けた。
大文字は12日に倒し、取り付けた飾りは各家庭で持ち帰り、厄除けにするという。 -
北小河内漆戸大文字の飾り作り
箕輪町北小河内の漆戸常会は7日夜、9日行われる小正月の伝統行事「大文字」に向け、常会35軒が集まり、大文字の飾りを作った。
作ったのは笹竹につける花飾り。
女性が大小さまざまな色紙にはさみを入れ花の形に切り取り、男性は障子紙を小さく切り、こよりを作る。
花の形に切り取られた色紙を重ね合わせ、こよりを通して花を作り、げじげじとよばれる紙で出来上がった花を笹竹に巻きつけて、飾りを完成させる。
この飾りは大文字を倒したあと、各家庭が3つずつ持ち帰るということで、130本作った。
漆戸常会の大文字は、江戸時代から伝わるとされていて、町の無形民俗文化財にも指定されている。
漆戸常会では、9日早朝に約10メートルの大文字を建て、12日に下ろす作業を行うという。 -
南宮神社 山車飾り準備進む
箕輪町の木下山車飾り保存会による山車の飾り付け作業が7日、箕輪町の南宮神社で行われた。
この日は保存会会員およそ20人が南宮神社に集まり、今年の初祭りで奉納される山車を飾り付けた。
山車飾りは100年あまり続く伝統行事で、町の民俗無形文化財に指定されている。
今は地区の住民有志でつくる保存会が毎年、山車を製作して伝統を受け継いでいるほか、地区の子どもたちも作品を出品している。
今年は源氏物語や豊臣秀吉の出世話の一場面を表現した山車などを展示する。
山車のうち、たらいで登城する大久保彦左衛門は、将軍の家来が、かごではなくたらいに乗って城に向かう場面を表現している。
当時将軍から、かごで城に入ることを許されていなかったこの家来は、たらいに乗ることで反骨精神を示したと伝えられている。
このほか境内には趣向をこらした6つの作品が並べられる。
山車が披露される南宮神社の初祭りは今月10日、11日に開かれる。