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高校生エッセイコンテスト 上農生が入賞
国際協力機構主催の国際協力中学生・高校生エッセイコンテストで、上伊那農業高校2年の伊藤彩香さんが駒ヶ根青年海外協力隊訓練所所長賞を受賞した。
25日、同校で授賞式があった。
訓練所所長賞は、県内では伊藤さんの1作品のみが受賞している。
伊藤さんは、ひったくり事件が起きたときに近所に暮らす外国人が真っ先に疑われたことがあり、そのことを通して「人を見た目で判断してはいけない」と感じたことをエッセイにまとめたという。
上伊那農業高校では毎年コンテストに応募していて、今年は1、2年生およそ300人が応募したという。 -
新視象展
全国規模の展覧会「国画会展」に出品する作品の展示会が27日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
会場には、100号前後の大作20点ほどが並んでいる。
この作品展は、伊那市などに住む画家が、4月に開かれる国画会展への出品を前に互いの作品を研究し、一般の人にも鑑賞してもらおうと開いている。
会場には、特別出品として、国画会会員の高橋靖夫さんと柴田久慶さんの300号以上の大作も展示され、一際目を引いている。
関係者は、「この展覧会は入選が難しいので、お互いに批評しあう場を作り学んでいる。一般の人は、大きな作品を見る機会が少ないので、この機会に大きな絵の良さを感じて欲しい」と話していた。
作品展は3月1日まで。 -
後期選抜志願者数発表
県教育委員会は26日、平成21年度の公立高校・後期選抜の志望変更前の志願者数を発表した。上伊那では、上伊那農業高校が2.1倍で最も高い倍率となっている。
辰野高校は、普通科が72人の募集に対し55人が志願、倍率は0.76倍、商業科が20人に対し11人の0.55倍となっている。
上伊那農業高校は、それぞれ20人の募集で、生産環境科に42人が志願。倍率は2.1倍。
園芸科学科が29人の1.45倍。
生物工学科が21人の1.05倍。
緑地工学科が34人の1.7倍となっている。
高遠高校は78人の募集に対し54人の0.69倍となっている。
伊那北高校は普通科が204人に対し187人の0.92倍。理数科は4人に対し4人の 1倍となっている。
伊那弥生ヶ丘高校は169人の募集に対し173人の志願で1.02倍となっている。
赤穂高校は普通科が112人に対し113人の1.01倍。商業科は40人に対し46人の1.15倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し63人の志願で、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は普通I部・II部・III部、合わせて66人の募集に対し84人が志願、倍率は 1.27倍。
工業I部は、20人の募集に対し26人が志願、倍率は1.3倍。
後期選抜の受付期間は、志望変更を2月27日(金)から3月4日(水)まで。
試験は3月10日(火)、合格発表は3月19日(木)となっている。 -
箕輪中学生模擬議会
議会に対する理解を深めてもらおうと26日、箕輪町役場で中学生模擬議会が開かれた。
町議会が中学校に呼びかけて行ったもので、来年度に生徒会の役員になる箕輪中学校の2年生21人が議場に入り、そのうち10人が、ごみ問題や町の活性化などについて質問した。
質問者の一人、太田若菜さんは、「部活の帰りで遅くなった時、道が暗くて怖い」と話し、通学路に街灯を設置するよう提案した。
平澤町長は、「現在、優先順位を見ながら防犯灯の設置を進めている。具体的な提案があったので、必要があれば設置の対象としたい」と答えた。
平澤町長は、「みなさんの意見は、活気あるまちづくりに必要。今後もぜひ町にいろいろ提案してほしい」と話した。
また、生徒会長の土井ゆいさんは、「一人の町民として、町をよくするためにどうすればいいかを考えることができた。今後に生かしていきたい」と話した。 -
国公立大学2次試験始まる
国公立大学の2次試験が25日、全国各地で始まり、大学入試も大詰めを迎えた。
このうち、信州大学には3300人の受験生が志願していて、県内外7つの会場で試験に臨んだ。
南箕輪村の農学部には定員89人に対して218人が受験したという。
国公立大学2次試験前期日程は、全国149の大学、522学部で行われ、24万9861人が志願している。
志願者数は前の年に比べおよそ3千人減り、6年連続の減少となっている。
国公立大学2次試験前期日程の合格発表は3月上旬に行われ、信州大学では3月6日行われる。 -
上伊那総合・生活科教育研究会がほうき作り
上伊那の小学校の教諭が22日、研修の一環で、地域のお年寄りからほうきの作り方を学んだ。
参加したのは上伊那教育会の有志でつくる総合・生活科教育研究会の小学校教諭21人。
会では、年に2回研修会を設け、情報交換や体験活動をしている。
今回は、地域に伝わる技術を学ぼうと、箕輪町上古田の唐澤昭さんにお願いして、ほうきの作り方を教わった。
作ったほうきは「荒神ぼうき」と呼ばれる小さな手ぼうきで、昔は囲炉裏の回りを掃除するのに利用していた。
唐沢さんによると、しっかり紐を結ぶのが肝心で、これができていると形が崩れず、丈夫なほうきになるという。
ある教諭は「見た目では簡単に出来そうだったが、作ってみるとなかなか大変で地道な作業だった」と話していた。
上伊那総合・生活科教育研究会の赤羽康徳会長は、「教科書には載っていないことを教員が自ら体験することで、子どもの気持ちをより深く理解できるようにしたい」と話していた。 -
芸術文化総合フェスティバル開幕
上伊那の芸術文化団体が一堂に集う芸術文化総合フェスティバルが21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
この催しは、さまざまなジャンルの団体が集い、交流やレベルアップの場にしてもらおうと、長野県芸術文化協会伊那支部が毎年開いている。
初日の21日は、踊りや大正琴の8団体が日頃の成果を披露した。
また、会場では水墨画や華道の作品展も行われている。
水墨画展には、流派や教室の枠を超えた長野県水墨画協会南信支部の会員の作品約120点が並んでいる。
作品は、6号から30号までの大きさで、訪れた人たちは、墨の濃淡だけで色彩や遠近感を描き出す水墨画の魅力に足を止め見入っていた。
また華道展には、伊那市内の生け花教室10流派の教授の作品20点が並び、癒しの空間を作り出していた。
イベントの責任者で伊那芸術文化協会の松山光常務理事は、「参加型のイベント。多くの団体が参加し、経験を積み、これからの活動に生かしてほしい」と話していた。
芸術文化総合フェスティバルは25日まで伊那文化会館で開かれていて、22日はダンスやバレエ教室のステージ発表がある。華道展は22日まで、水墨画展は25日まで。 -
富県小6年生がベンチ作り
枯れた木をベンチにして甦らせようと20日、伊那市の富県小学校6年生(30人)がベンチ作りに挑戦した。
子どもたちは、県の林業技能作業士で地元の森林整備をしている藤原祥雄さんらの指導を受けながら、丸太を板にしたり、板が腐らないよう皮をむく作業をした。
べンチの材料にしたのは、学校の敷地に生えていた樹齢70年のコブシの木。
この木は、去年の秋に枯れていることが分かり、そのままでは危険だと判断され、切り倒された。
その時の作業に協力した藤原さんが「樹齢70年の木をただの薪にしては忍びない」と、ベンチ作りを学校に提案し、この日初めての作業が行われた。
今後は、皮を削った板に足を取り付け、ベンチを完成させる予定。 -
県シニア大学伊那学部卒業式
高齢者の仲間づくりなどを目的とする長野県シニア大学伊那学部の卒業式が16日行われ、2年間学んだ学生たちに修了証書が手渡された。
学部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長が、今年度の卒業生に修了証書を手渡した。
宮坂学部長は、「シニアの人たちが健康で、その人らしく生き、地域の担い手となることが求められている。シニア大学卒業生としての誇りを持ち、積極的に地域社会の担い手として活躍してほしい」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の村上芳麿さんは、「この2年間で得た知識と経験、仲間との絆を糧に、常に前向きに頑張っていきたい」と今後に向けた決意を話した。
最後に、全員で「蛍の光」を合唱した。
今年度の卒業生は、男性43人、女性85人の128人。平均年齢は68・5歳で、最高年齢者は85歳だった。 -
ブラジル学校危機迫る
経済不況のあおりを受けて、在日外国人の雇用情勢が悪化しており、ブラジル学校に通うこどもたちにも影響が出ている。
伊那市西春近にあるブラジル学校コレージョ デザフィーオ。5年前から小学校を始めた。現在は0歳から18歳までを受け入れることが出来る。
世界的な経済危機の影響が色濃く出始める去年の冬までは、最大で90人近い生徒がいた。
それが、現在は30人に激減している。
これは、派遣社員として働いていたブラジル人が解雇されたことが原因になっている。
学校を辞めた子ども50人のうち30人は、日本にとどまっていて、学校に通っていない状態だという。
19日、こうした現状を見てもらい関心を持ってもらおうと、伊那市議会議員の2人が学校に招かれた。
2人は、飯島校長の案内を受けて、校内を見学して歩いた。
この市議会議員の見学会を企画したのは、大阪のNPO法人コリアNGOセンター。このNPOでは、政府などにも申し入れを行っているが、地域で支えあう関係作りが大切竏窒ニ、市議会の訪問を企画した。
ブラジル学校では、母国に帰る子どもが不自由しないように、ブラジルの文部省が認定している授業を行っている。
日本にとどまることを選んだ子どもにも自分の夢を叶えられるようにと、週に3回、日本語の授業を取り入れていて、この日は生徒らが習字に挑戦していた。
視察では、空いた部屋が目立った。
0歳から受け入れていた部屋は、現在は使われていない。未就園児は手がかかり、母親は、最も解雇の対象に成りやすいためだという。
また、以前は常勤で7人、非常勤で8人いた指導者も、現在は常勤3人に減らしている。
見学後の懇談では、「問題が発生したときに、市役所の窓口では対応できないと帰された。では、どこの誰に相談すればよいのですか」といった切実な相談や、「伊那市の施設を安く借りることはできないか」などの具体的な話も出ていた。
現在学校に通っている30人の子どものうち10人の親が、すでに解雇されている。
月々3万3千円の月謝が支払えなければ、また10人の子どもが学校に通えなくなる。
飯島校長は、「日本全体が不況の中だが、この大きなピンチを乗り越えていくために力を貸してほしい」と話している。 -
フルートアンサンブルコンサート
伊那を中心にフルート愛好者が集う伊那フルートアンサンブルのコンサートが15日、伊那市のいなっせで開かれた。
コンサートには、フルートアンサンブルのメンバー20人が出演した。
フルートアンサンブルは、東春近のふれ愛館で毎月2縲・回練習をしている。
12年前から活動していて、6年前から毎年この時期に「春を呼ぶ」と題してコンサートを開いている。
この日は、クラシックを中心に12曲を演奏した。
高い音を出すピッコロにアルト、バスと、さまざまなフルートで多彩な音を響かせていた。 -
前期選抜合格発表
今月9日に行われた公立高校の前期選抜の合格発表が17日にあった。
このうち伊那北高校では午後1時に、合格者の受験番号が職員玄関南側に張り出された。
平日ということもあり受験した中学生の姿はまばらだったが、我が子の番号を確認しようと保護者が学校を訪れ、写真に収めていた。
伊那北高校の前期選抜は、普通科が1.44倍で36人の募集に対して52人が受験した。理数科は1.03倍で36人の募集に対し37人が受験した。
公立高校全日制・多部制の前期選抜試験は県内87校で実施され、1万247人の受験者に対し5787人が合格した。
後期選抜は、今月24日から26日まで志願の受付を行い、3月10日に試験が行われる。 -
伊那小で羊の赤ちゃん誕生
伊那市の伊那小学校1年剛組が飼育している羊が、今月10日に2匹の赤ちゃんを産み、子どもたちの人気者になっている。
誕生したのは、サフォーク種の羊でオスとメスの2匹。子羊は、母親の側を離れず着いて回り、時には2匹でじゃれている。
この羊たちを飼育している剛組では毎日、子羊の体重の計測や小屋の掃除などを行っている。
体重測定では、小数点の引き算をすることもあり、子どもたちはみんなで考え計算していた。
また16日は、子羊が小屋の柵の隙間から出ないようにビニールのシートを当て、針金で固定していた。
このクラスでは、子羊の成長を見守ると共に、命の大切さについて勉強していくという。 -
弥生ヶ丘高の募金活動に感謝状
伊那弥生ヶ丘高校生徒会の募金活動に対して、スリランカのNGOから感謝状が贈られた。
募金の取り次ぎをしたアリスこども寄金代表の野笹玲子さんが13日、同校を訪れ、生徒会長の宮澤佳之くんに感謝状を手渡した。
同高校生徒会は、文化祭での募金などで約2万円を集めた。このお金はアリスこども寄金を通じて、スリランカ中部の村で井戸の建設に使われた。
感謝状は、その建設に関わったNGOの代表から贈られた。
アリスこども寄金代表の野笹さんは弥生ヶ丘高校出身で、一昨年、野笹さんが生徒会に寄付をしたことがきっかけで募金活動が始まり、今年度が2度目の募金となった。
野笹さんは、「命のためには井戸が必要な地域。機会があれば村を訪れて欲しい」と話していた。
生徒会では、来年度も募金活動を行う予定で、地域にも活動を広げていきたい竏窒ニしている。 -
信州大学農学部環境講演会
野生動物を通して環境問題について考える講演会が14日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれた。
講演会は、環境への取り組みを推進する信州大学農学部が毎年開いている。
会場には学生や一般など約80人が集まった。
日本獣医生命科学大学の羽山伸一准教授が講師を務めた。
日本における野生動物問題の一つとして羽山さんは、外国から連れてきた外来種の繁殖によって、日本古来の野生動物の生存が危ぶまれていることを挙げた。
また伊那市でも問題となっている野生鳥獣被害にも触れ、「今起きている問題は野生動物の責任ではなく、生態系を破壊してきた人間の責任」と話した。
解決策として人材不足となっている専門家の育成と、野生動物と森林の徹底した管理を挙げていた。
羽山さんは、「従来行われてきた対策では問題は解決しない。社会システムを変えるような提案が必要になってくる」と呼びかけていた。 -
箕輪西小でお礼感謝の会
箕輪町の箕輪西小学校は10日、今年度の学習などでお世話になった地域の人を招き、お礼感謝の会を開いた。
会には、古田人形芝居の指導者、リンゴやナシなどの果物を学校にプレゼントしてくれた人、しめ飾り作りの講師、社会科の授業で地域探訪を指導してくれた人、上古田スケート場の管理者ら10人を招待した。
児童代表の5年生、大槻まみさんは、「私たちのためにありがとうございました」とあいさつした。
招待者を代表して古田人形クラブを指導している柴登巳夫さんは、「たいしてお役には立てなかったけれど、みなさんの笑顔が一番のお礼です」と話した。
式の後、全校児童と招待された人たちがランチルームで一緒に給食を味わった。
招待された人たちは、それぞれの学年の机に分かれて座り、給食を食べながら児童と楽しく話をしていた。 -
美篶小2年1組さくらベンチ設置
伊那市の美篶小学校の児童が11日、三峰川堤防に手作りのベンチを設置した。
このベンチは、総合学習の一環として三峰川堤防の桜並木について学んできた2年1組の児童が、ここを歩く人に休憩場所として利用してもらおうと製作してきた。
この日は、保護者らの協力のもと桜を描いたベンチ2台を設置した。
ベンチは、子どもたちが去年の4月から製作してきたもので、児童の祖父に作り方を教わるなどして完成させた。
今後2年1組では、3月までにもう一脚のベンチをつくる計画という。 -
伊那西高校卒業記念展
伊那市の伊那西高校の生徒による「美術・書道卒業記念展覧会」が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
この展覧会は、卒業を間近に控えた同校の3年生が、これまでの成果を見てもらおうと開いている。
今年は、選択授業で美術と書道を学んできた3年生約40人が作品を出品した。
また3年生以外にも、美術、書道クラブに所属する1、2年生30人も作品を出品している。
会場には、アクリル画や水彩画などの美術作品50点、書道作品80点が展示されている。
書道を選択してきた宮澤さやかさんは、百人一首のすべての句を、かなで書くことに挑戦した。
訪れた人たちは、高校生ならではの若い感性で表現された作品一点一点に見入っていた。
記念展は15日まで。 -
伊那小で災害を伝える授業まとめ
災害について勉強している伊那小学校5年秋組の児童が13日、防災について学び、これまでの学習のまとめをした。
この学習は、災害の教訓を後世に伝える手法をまとめようと、国土交通省天竜川上流河川事務所が作る検討会が実験的に行っている。
これまでに、伊那市で起きた災害の話を聞いたり、実際に天竜川や三峰川の見学にも出かけた。
4回目のこの日は、伊那市役所総務課の防災係長山口俊樹さんが、平成18年の豪雨災害について話した。
山口さんは、市内の避難所に多い時には3600人もの人がいたこと、避難していない家を職員などが回ったけれどなかなか避難してもらえなかったことなど、そのときの状況を説明した。
そのあと班ごとに分かれて、災害が起きた時に自分たちは何ができるのかを話し合い、模造紙にまとめた。
発表では、家族の集合場所を決めておくなどの日頃の準備や、土石流が起きたら流れに直角に逃げるなど、これまで学んだことを活かした対応方法について話した。
また、「お年寄りに手を貸さなければいけないと思った」などの感想も発表していた。
検討会では、これまでの授業を参考に小学生対象の災害に関する授業プランの素案を年度内に作り、早ければ来年度から上下伊那を中心に実際の授業で活用してもらいたい竏窒ニ考えている。 -
現地レポート 伊那西小児童の南大東島訪問
長野県伊那市の伊那西小学校の児童たち12人と付き添いの池上眞澄校長・伊藤正通教諭の14人が、2月5日から3泊4日で沖縄県南大東島を体験訪問した。
産直市場グリーンファームが、遠く離れた南海の孤島=沖縄県南大東島の青パパイヤの販売を引き受けたことをきっかけにして、2005年以来、同島と伊那地域の住民交流が続いている。今回はじめて、伊那市の子供たちが同島を訪ね、島民宅にホームスティしながら、山国信州では味わえない南の島の自然や生活を体験した。
訪問にあたっては、産直市場グリーンファーム代表の小林史麿さんと、伊那市教育長の北原明さん(2008年に個人の資格で同島を訪問)が「西小児童の南大東島訪問支援カンパ」を呼びかけ、150人の市民から34万円が集められた、経費の一部に当てられた。近隣の住民宅全戸を訪ねて協力を要請して回った人もいた。
南大東村からも交流拡大のために経費の一部が寄せられた。
訪問の様子と島民の感想が、南大東島教育委員会の宮城克行さんから報告されているので掲載する。 -
信州農村歌舞伎祭
南信地域の6つの歌舞伎保存会が一堂に集う信州農村歌舞伎祭が7、8日の2日間、伊那市の県伊那文化会館で行われた。
伊那谷や木曽地域に古くから伝わる農村歌舞伎を一堂に紹介し地域に伝え、出演団体の交流の場にしようと、県伊那文化会館が開いた。
3回目となる今回は、去年より2団体多い6団体が出演した。
2日目の8日は、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が出演した。
演目は「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」。
この演目は生き分かれた実の息子と偶然再会した母親がさまざまな事情から、母と名乗ることができず涙するという親子の非哀を描いた作品。
会場を訪れた人たちは、子役の登場におひねりを投げたり、見所の子別れの場面では涙を流す親子の姿にしんみりしていた。 -
高校入試前期選抜試験
県内の公立高校で9日、高校入試の前期選抜試験が行われた。県教育委員会によると、どの会場も混乱なく試験を終えたという。
今朝8時の伊那市の気温はマイナス4℃と寒い朝を迎えた。
伊那弥生ヶ丘高校では、マフラーやコートなど寒さ対策をした中学生が、校門の前で忘れ物がないか確認し、試験会場へと入っていった。
ある中学生は、「面接試験ではハキハキ受け答えしたい」と話し、比較的リラックスした表情を見せていた。
県教育委員会がまとめた概況によると、前期選抜の全日制には、9890人が志願し倍率は1・73倍、定時制には92人が志願し倍率は0・68倍、多部単位制には273人が志願し倍率は1・71倍となっている。
前期選抜試験の合格発表は17日に行なわれる。 -
箕輪南小で古田人形芝居授業
箕輪町の箕輪南小学校で初めてとなる古田人形芝居の授業が9日、行われた。
4年生の児童が、古田人形芝居保存会の柴登巳夫会長から、歴史や扱い方を教わった。
4年生は、社会科の授業で地域の伝統文化を学習していく中で、箕輪町に300年前から伝わる古田人形芝居に興味を持ち、保存会に依頼して授業をしてもらうことになった。
町内では、箕輪西小学校と中部小学校、箕輪中学校が
クラブなどで古田人形に関わっているが、南小の子どもたちが人形に触れるのは初めて。
子どもたちは、3人1組になり頭を持つ人、手を動かす人、足を動かす人と、それぞれの役割を柴会長から教えてもらった。
柴会長は、「一人でも多くの子供に人形に触れてもらい、興味を持ってもらいたい」と話していた。
この授業は、あと2回行われ、最終日には3体の人形を使って簡単な芝居を完成させるという。 -
伊那小公開学習指導研究会
総合学習や総合活動を授業の中核にしている伊那市の伊那小学校で7日、公開学習指導研究会の開催30回を記念したシンポジウムと公開学習研究会が開かれた。
全国の教職員や大学生、地元住民ら約650人が伊那小を訪れ、シンポジウムに参加したり、授業などを観た。
この研究会は、総合学習での子どもたちの様子や指導方法を見てもらい、教育について考えてもらおうと毎年開いている。
このうち6年謹組は、体育館でバッテリーで動くモーターカーの製作をした。
このクラスでは、4年生のころからモーターカーの製作をしていて、人が乗れるよう改良を進めている。
これまでに、タイヤやモーターなどの研究や、動力となるモーターから車輪へ力を伝えるギアの仕組みについて勉強してきたという。
記念シンポジウムは、「伊那小の総合学習30年を迎えて」と題し、伊那市の松田泰俊教育委員長をパネリストに迎え、大学教授や保護者、卒業生ら5人が参加した。
この中で卒業生の北原千織さんは、「常に自分の考えを持ち、話し合いをしていた。そして、その中で考えを発表することと、友達と認め合う関係を育むことができた」と振り返っていた。
伊那小の島尻理恵子教諭は、「子どもたちは求め、決め、動き出す力を持っている。教師はどういう支援をするか考え、行っているだけ」と話した。
また文教大学の嶋野道弘教授は、「教育は、子どもたちが潜在的に持っている良さ、可能性を引き出すこと。伊那小の総合学習では『人・事・もの』が関わり、子どもたち一人ひとりが自分の存在を示している」と評価していた。 -
伊那市の教育を考える懇談会
伊那市の教育について考える懇談会が6日、伊那市役所で開かれ、これまでの提言に対する対応の報告があった。
この懇談会は、教育に関わる問題について学校関係者などから広く意見を聞き、今後の教育に生かしていこうと、去年から開いている。
この日は、これまでこの懇談会からの提言で実現した事業について報告した。
長谷地区では、夏休み中に小学生が集まり学習する「おいで塾」を実施した。
おいで塾は、伊那公民館で実施していたものを参考に行ったもので、今後は指導者が確保できた地区から順次開設していく予定という。
高遠町地区では、今年2月と3月に地区内の小学生と中学生を対象とした集団で宿泊しながら通学する通学合宿を実施する計画がある。
宿泊合宿は、西箕輪公民館の事業を参考にしたもので、実施に必要な宿泊・入浴ができる施設や通学距離などを考慮して実施を拡大していきたい竏窒ニしている。
この2つの事業については、これまでの懇談会で、「生きる力や自立心を育てるのに有効」との意見が出ていた。 -
手良小3年生がこんにゃく作り
伊那市の手良小学校3年生(25人)が6日、自分たちで作った芋を使って、こんにゃく作りに挑戦した。
3年生は去年、総合学習の一環でコンニャク芋を育てた。
その芋で実際にコンニャクを作ってみようと考え、地元の農村女性グループ「あいの会」に作り方を教えてもらった。
ミキサーですり潰した芋を鍋に入れて火にかけ、粘りが出てきたところでカセイソーダを加え、さらにかき混ぜた。
固まらせるために一度冷やし、最後に茹で上げて完成した。
子どもたちは、早速できあがったこんにゃくを味見していた。 -
南箕輪小2年生が豆腐づくり
南箕輪小学校2年4組の児童約30人が4日、伊那市の農業公園「みはらしファーム」にある体験施設を訪れ、豆腐作りに挑戦した。
豆腐づくりは、4組が去年の4月から取り組んでいる大豆学習の一環。
作業では、ミキサーですり潰した大豆を鍋で沸騰させ、おからと豆乳に分けた。
子どもたちは熱さに戸惑いながら、協力し合って力いっぱい豆乳を搾り出した。
その後、にがりを入れて、ゆっくりとかき混ぜながら固め、最後は豆腐の型に入れて重しをかけて待った。
しばらくして型から慎重に取り出すと、きれいな形をした豆腐が姿を現し、子どもたちからは拍手が起きた。
豆腐は、子どもたちが自宅に持ち帰った。 -
伊那西小訪問団 南大東島へ
伊那西小学校の訪問団が5日から、市民同士の交流が行われている沖縄県南大東島を訪れる。
同校で4日、南大東島訪問団を送る会が開かれた。
島を訪れるのは、4年生から6年生までの12人。
去年の秋、島の子どもたちと伊那市を訪れた南大東村教育委員会の宮城克行さんから、「伊那の子どもたちを島に招待したい」との提案があり、今回初めて子どもたちが訪問団として島を訪れることになった。
4日は、子どもたちの訪問を資金面で応援しようと発足した「西小学校児童の南大東島訪問を支援する会」の小林史麿会長が、市民にカンパを呼びかけ集めた34万円を池上眞澄校長に手渡した。
カンパは先月から24万円を目標に行われていたが、目標を上回る額が150人の市民から集まった。
子どもたちと同行する池上校長は、「皆さんの気持ちが大変ありがたい。しっかり勉強してきます」と感謝していた。
訪問団を代表して6年生の小池真理奈さんは、「多くの人との交流が楽しみ。島のいろいろなものを見てきたい」と話していた。
訪問団は5日、伊那市を出発し、3泊4日の日程で南大東小学校の児童と交流しながら、サトウキビの収穫や黒砂糖作りなどを体験する予定。 -
伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんCDデビュー
伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんが、ビクターからCDデビューした。
湯澤さんは伊那市東春近下殿島出身の23歳で、伊那北高校卒業後、黒人音楽のゴスペルを学ぶため、アメリカボストンにあるバークリー音楽大学に入学した。
ゴスペルとの出会いは高校生の時。進路に迷っていた湯沢さんは、ゴスペルの体験コースに応募し、歌にあるエネルギーや自由な表現方法に衝撃を受けたという。
留学して本格的にゴスペルを学び、天性の歌声は学内でも評判だったという。
3年前、日本に帰国してからライブなど本格的にアーティスト活動をはじめ、曲の制作も行ってきた。
湯澤さんはその迫力ある歌声が認められ、ビクターからファーストアルバム「カバーユーアップ」をリリースした。
湯澤さんは、アルバムのリリースをきっかけに国内をはじめ海外でも活動していきたい竏窒ニ話している。
アルバムはTSUTAYAなどCD販売店ほか、音楽のダウンロードサービス大手のiTunes Storeでも購入できる。 -
駒工でCGの授業
コンピューターグラフィックス技術を学ぶ授業が3日、駒ヶ根市の駒ヶ根工業高校であった。
外部の専門家を招いての特別授業が行われ、工業科の1年生119人がCGについて学んだ。
これは、CG分野の技術者としての心構えや仕事の進め方について知ろうと行われた。
講師は東京のCG制作会社トランジスタスタジオ社長の宮下義成さんが務めた。
テレビCMやゲームなどを制作している宮下さんは、自ら手がけた映像を写しながらCGが完成するまでの過程を説明した。
宮下さんは、「作品を完成させる上で見せたいところをどうアピールしていくかが重要。それには絵コンテをしっかりつくることが必要」とアドバイスしていた。
ある生徒は、「今日の講義で教えてもらったことを授業の中で生かしていきたい」と話していた。