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春花壇で中川中学校、「県教育委員会賞
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の中央審査がこのほど行われ、中川中学校緑化委員会(花岡精子顧問、喜多野詩穂委員長)が丹精こめたメーン花壇が県教育委員会賞に選ばれた。
「輝き」をテーマにした同校の花壇は、昨年3年に在籍した斉藤亮成君のデザイン。中心の強い輝きを黄色のパンジーで、周りの光りを青と白のパンジーで表現、赤いデージーで縁取った。奥の花壇は中心から広がる春の光、未来の希望をイメージした。
花岡教諭は「子どもたちの努力が県教委賞という目に見える形で評価され、良かった」と話していた。
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WОNG美枝子クリエイティブワーク展
飯島町七久保の小蕪亭で30日まで、WОNG美枝子さん(東京都新宿在住)のCDジャケットデザインワークと原画を集めた「クリエイティブワーク展」が30日まで開かれている=写真。
美枝子さんは癒しのピアニストとして国内外で活躍するウォン・ウィンツァンさんの妻。ウォンさんの01、02、04年の楽譜デザインや、「地雷の地に平和の花を」の願いを込めた地雷犠牲者のためのCDジャケット原画、エッチングで繊細にお地蔵様を描いた童謡CDジャケットの原画などのほか、9・11の犠牲者への鎮魂の思いを墨1色に込めた「9・11ピースアートポスター・瓦礫の墓標」などを展示、平和へのメッセージを伝える。 -
小学校教諭が中学校の教壇に
チームティーチングで生徒指導宮田村宮田中学校1年生の授業に19日、宮田小学校の教諭が参加。正規の教科担任を支援し、一緒に生徒を指導する「チームティーチング」(TT)を行った。小中交流授業として初の試み。上伊那地方では先駆的な授業となったが「子どもの成長を連携して長い目で見守っていきたい」と両校。・ス一村一小中学校・スの利点を活かして、協力体制をさらに強める考えだ。
複数の教員で指導するTTは、きめ細かな指導ができると全国的に注目されるが、小中学校の教諭が合同で授業するのは珍しい。
この日は、1年1組の数学に宮田小の伊澤通子教諭、1年3組の理科に栗空芳郎教諭が参加。生徒の机をまわって指導するなど、助手的な立場で授業をサポートした。
「小中では指導の方法も違うが、それぞれの良さもある。このような交流ができれば、複眼的な指導にもつながるはず」と宮田小の野溝和人校長。
宮田中の新津吉明校長も「1人だと分からない部分が見えてくる。生徒だけでなく、教諭同士の刺激にもなると思う」と説明する。
母校を巣立った生徒を、再び指導した2人は「考えていたのとは違う答えを子どもたちは持っていた。小中とつながる学習の必要性も感じた」と話した。
3学期には中学校教諭が小学校で指導する予定。「来年度の中学校入学説明会は、授業体験も導入したい」(新津校長)と、小中連携は深まりをみせる。 -
3DCG製作、駒工で公開授業
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は19日、東京工科大片桐研究所クリエイティブ・ラボの川島基展チーフインストラクターを招き、情報技術科3年生約32人を対象にした公開授業「生体動作の理解で深めるリアリティ3DCG映像制作とヒューマノイドロボット制御」を行った。理数系への興味を高めようと文部科学省が推進するSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)の一環。
川島さんは、体の各部にセンサーをつけた人間の動きをビデオカメラで撮影してコンピューター処理し、3次元CG(コンピュータ・グラフィックス)アニメーションを制作する手法について詳しく講義。生徒たちはメモを取りながら真剣な表情で難解な講義に聞き入っていた=写真。
授業は来年にかけてさらに2回行われる。7月に東京工科大で実際にCG制作システムを使用してアニメーションを制作し、来年1月の3回目の授業でグループごとに成果を発表する。
授業に先立って本間校長は「大学の先生の授業を受けられるのは素晴らしいこと。将来の進路の参考にしてほしい」と生徒らに呼び掛けた。 -
13流派のいけばながそろう
上伊那華道会(加藤弘子会長、331人)の「諸流2006年いけばな展」が19日から、伊那市通り町のニシザワデパート4階で始まった。池坊、小原、草月、古流など13流派の教授者166人が季節の花を中心に生けた作品が並ぶ。22日まで。
「いけばな展」は年1回、各流派の親ぼくや華道を極める場として開催。前・後期に分けて各83点を展示、21日に作品を総入れ替えする。
ピンクのアンスリューム、ランなど洋物が多くなったというものの、アジサイ、カキツバタなど庭に咲く花や、ナツハゼ、イボタマサキの木ものなど各流派の特徴を生かし、季節感を出した作品がそろう。
初日から訪れる人が多く、近寄ったり、離れたりしながら、一点ずつに見入った。
加藤会長=辰野町=は「恵みの雨を受けて、生き生きと5月の草花が生けられている。1つの花、1枚の葉、1本の木の輝きを見ていただきたい」と話している。
開館は20・22日が午前10時縲恁゚後5時、21日が6時まで。入場は200円。 -
香葉会書展
香葉会(池上信子さん主宰)の第8回書展が19日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。叙情的雰囲気のある作品に来場者が見入っている。
池上さんのもとで学ぶ70余人が1人1点から3点を出品し130余点を展示。かなを中心に漢字・調和体などで、額装、軸装、屏風、巻子など各種の作品を楽しめる展示になっている。日展参事で香瓔会会長の榎倉香邨さんの賛助出品もある。
3年振りの書展。会員の書歴は2年から20年近くとさまざまだが、一人ひとりが書きたいものに挑戦した。今回は大きな作品が多いのも特徴。新「伊那市」誕生を記念し、伊那市ゆかりの俳人「井月」の句を全員で書き屏風に張った合同作品、個々の作品も井月の句を選んだものがある。
どうやって練り上げた線を書くか、夢を持ち日々学んできた成果を発表。墨の強弱、字の大小など個性が表れている。書の根本である古筆を学び「倣書」も展示している。
「書の神髄に私たちもようやく踏み入れて書けるようになり、底辺が少し上がってきた。かな書の美しい世界にふれてほしい」と話している。21日まで。午前9時半縲恁゚後5時半(最終日午後4時半)。無料。 -
飯島山草会が山野草展
飯島山草会(上前守会長)は20、21日、飯島文化館で山野草展を開く。
会場には薄紫色の花が目を引くカモメラン、大きな葉のハッカクレン、ヤシャゼンマイやイワチドリの岩付き、イワヒバとゼンマイの寄せ植え。形が面白いユキモチソウやウラシマソウ。小さな花が可れんなヒメウツギ、ヒメシャガ、コケだま玉作品など会員13人が丹精込めた150鉢がずらり。
上前会長は「今年は冬場が寒く、心配されたが、会員の努力と技術は例年並の作品が集まった」と話している。
会場では山野草の苗も販売する。 -
歌の会「すみれ」が発足
なじみの童謡、唱歌を歌う会「すみれ」が4月発足。飯島町七久保の小蕪亭に毎月第3水曜日に集まり、午後のひとときをピアノ講師、松岡宣子さん(喬木村)の指導で、発声練習し、楽しく歌っている。
2回目の17日は50-80代の男女6人が参加、会の名前にちなみ「すみれの花の咲く頃」を歌ってスタート。
次いで、野口雨情の「しゃぼん玉」。「雨情は幼くして急死した愛娘への気持ちを壊れて消えるシャボン玉に託した」と歌の解説もあり、参加者は情感を込めて歌い「歌っているうちに、悲しくなってしまった」と話していた。
また、北原白秋の「この道」をゆっくりと静かに歌い、最後は「いつまでもたえることなく友達でいよう:」と、「今日の日はさようなら」を歌って、楽しい会を閉じた。
次回は6月21日午後1時30分から、参加費800円、詳細は小蕪亭(TEL86・5890) -
わらべうた指導
箕輪町
千葉芳子さん「わらべうたは、空よりも広く海よりも深いファンタジーの世界。音楽だけでなく、人をはぐくみ心の栄養になる」
自宅で音楽教室を開き、ピアノとソルフェージュを教える。ピアノ導入の前に歌うことが大切-と、年少からわらべうたを取り入れている。
わらべうたは、子ども自身が作り、何百年という伝承のなかで磨かれてきたもの。“声”という楽器があればどこでも歌える。方言や今では無くなった言葉も多くあるが、子どもはその言葉に興味を示し響きを楽しんで歌うという。
東邦音楽大学の教授が音楽の先生を対象に開いたわらべうたの講座に、恩師に誘われて参加。月2回東京に通い、100曲以上を専門的に学んだ。
受講後、年少児5、6人に音楽レッスンを始めた。「わらべうたはただ歌うだけでなく遊びがついているので、ものすごく自然に子どもの中に入っていく」。子どもたちは楽しみながら常に頭を使い、遊びのルールを守りつつ発展させる。協調性が生まれ、集中力が育ち、想像力が豊かになる。音楽も体の中に入る。何年もやるうちに、「これはすごいすてきな音楽教育だ」と思うようになった。
音階はミレドラソのみ。「日本人の血の中にある音だから自然に歌える。日本語がきれいだし日本の文化、伝承。0歳から大人まで魅力のあるものだと思う。何も知らないで習いに行ったけど、本当に勉強してよかった」
さわったり、手をにぎったり、体を使って遊ぶわらべうた。ピアノを教えるだけではできない子どもとの関係が生まれ、深い付き合いができるという。
司書の依頼を受け、南箕輪村図書館の「ちいさなおはなしむら」でも親子にわらべうたを教え、4年になる。
現代は静けさがなく、自然の音に耳を傾けることが少ない。そのため静かな環境を作ることを心がけ、子どもにだけ聞こえる自然な優しい小さな声で歌ってほしいと話す。
母と子が真正面で向かい合い、目と目を合わせてわらべうたを歌ってあげる。「0歳児がすごくいい反応をする。そしてそれを見るお母さんが柔らかい反応になる。大人も子どもの笑顔にいやされる」。母子の変化を見てきて「わらべうたのすごさを実感。初めは感動ばかりだった」。
最近は、司書やボランティア活動をしている人が、ちいさなおはなしむらを見学に来るようになった。今年4月からは箕輪町公民館と子どもセンターが始めた講座「わらべうた」でも指導している。
「わらべうたを始めて『音楽ってこんなに楽しいんだ』と思った。もちろん音楽が好きでピアノの先生になったんだけど、歌をうたうことがこんなに楽しいと思ったのは、わらべうたを始めてから。清潔に歌うことのすばらしさも実感した」
わらべうたの良さがお母さんたちの間でじわりじわりと広まっている。「どうしてこんなすばらしいものが廃れてしまったのだろうと思う。だから、良さが認識されてきていることがうれしい」。指導者が育つことも願いながら、たくさんの人に知ってもらいたい-と温かくやさしい声でわらべうたを歌う。(村上裕子) -
馬込勇ファゴット奏法セミナー
ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーが14日、伊那市の県伊那文化会館であった。高校生と大学生14人が指使いや姿勢など基本から指導を受け、セミナーの最後には玄関ホールでアンサンブル曲の演奏を披露した。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担う楽器だが指導者が少ないため、伊那文化会館が年2回、世界的に活躍し後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろうとセミナーを開き13回目。
信州大学の学生1人、県内の高校7校から13人が参加。馬込さんのドイツ留学時代に共に学び、長野市で馬込さんのセミナーを主催している須坂商業高校教諭の福田伸幸さんも初めて訪れた。
受講生のファゴット歴は1年から9年とさまざま。楽器の状態の確認から始まり基礎を中心にアドバイスを受けて練習に励んだ。
最後は、モーツァルトのアンサンブル曲を馬込さん、福田さん、受講生で演奏。玄関ホールに16本のファゴットの音が響き、思いがけず居合わせた来館者は演奏に拍手を送った。 -
小学校で運動あそび始まる
箕輪町の小学校で1、2年生を対象に運動あそびが始まった。箕輪東小学校の1、2年生は18日、ゲーム的要素も取り入れた運動あそびで元気に体を動かした。
町は本年度、「一味ちがう箕輪の子ども」を育てたいと、町内保育園に取り入れている運動あそびの効果をさらに高めるため年齢を拡大して導入。不足している運動能力を遊びながら身に付け、前頭葉の発達を促し、子どもが本来持っている生きる力を育てたいとしている。
町運動保育士の唐沢由紀さんが各小学校を巡回。運動あそびの基本の形を確認し体を動かすことを楽しむ内容で、各クラス年4回指導する。
東小は学年ごとに運動あそびをした。2年生31人は準備運動のあと、ぞうきんがけ競争、手押し車、馬とびなどに挑戦。運動あそびの「くまさん歩き」を発展させた「片足くまさん」、側転などもした。跳び箱、鉄棒、長縄跳び、床に何本も並べたフープを片足で通る-などを組み合わせた遊びも、積極的に体を動かして楽しんでいた。 -
保護者が部活を参観
宮田村の宮田中学校は16日、保護者対象の部活動参観を行った。課外活動に取り組む我が子の様子を見学し、影ながら声援を送っていた。
新たに部活動に加入した1年生も慣れてきた時期。保護者は先輩、後輩の関係を大切にしながら、一つのものに打ちこむ生徒たちを見守った。
保護者は各部に分かれて懇談も行い、運営方針、指導内容、注意点など、顧問の教諭から説明も受けた。 -
上伊那PTA連合会が総会
上伊那PTA連合会総会が13日、伊那市駅前ビルいなっせであった=写真。各小中学校PTA会長など約80人が集まり、06年度事業計画や予算、新役員などを決めた。
本年度の事業計画は「父親母親委員会交流会」(6月17日・1月20)、「上伊那PTA連合会研究集会」(10月1日)竏窒ネどを予定する。
新会長には伊那市西春近の唐木章さん(春富中)を選出。筆頭副会長は春日昭利さん(両小野小)、副会長は早川美貴さん(宮田小)北原周次さん(西箕輪小)寺平清春さん(中沢小)高野普(赤穂小校長)に決まった。
議事後には小学校6グループ、中学校2グループに分かれて情報交換会を開き、各学校の取り組みを発表しながら意見を交わした。 -
子育て学級にぎやかに開講
宮田村公民館の子育て学級は16日、本年度の開講式を開いた。昨年度の倍以上にあたる30組の若い母子が参加。学習したり、遊んだり、世間話しながら交流を深めていく。
乳幼児と母親を対象にした学級だが、例年にない多数の参加となった。
そのうち7割は新たなメンバー。「宮田に引っ越してきたばかりなので、茶のみ友達になれれば」「初めての子育て。色々と教えて」など自己紹介した。
さっそく、親子が互いにふれあう姿も。子育てなど情報を交換したり、学級でやりたいことなどを話し合った。
同学級は年間10回開き、屋内外での遊びや体験、学習などを行う。白鳥剛公民館長は「家庭の外に交流の場が広がるはず。お母さんもお子さんも、ともに一歩踏み出して、成長してください」と、参加者を励ましていた。 -
イイジマ・ミュージック・ウェーブ2006
ご近所のみなさんが夢の大ホールで奏でるジャンルを越えた新しいコンサートライブ「イイジマ・ミュージック・ウエーブ2006」が音楽で世界の子どもを救おう-をテーマに13日、飯島文化館で開かれた。町内外から300人が入場、弦楽四重奏やパーカッション、エレキバンド、コーラスなどさまざまな特徴ある演奏を楽しんだ。
出演は地元の役場有志で結成した「〆サボーン」、ブラスバンドパーカッションズ、高校同級生3人のグループ「華」、バンドエイド、岡庭ヒサユキさん、ゲスト出演のすみだ弦楽四重奏が花を添えた。
赤穂高校吹奏楽部のメンバーで組織するブラスバンドパーカッションズの「不思議な国のマレットたち」で幕開け「ガイーヌ」より「ばらの乙女たちの踊り」「レスギンカ」など5曲を披露。次いで、演奏曲は広小路の居酒屋で飲みながら決めたという、役場の愉快な仲間が集まった〆サボーンは「ゲゲゲの鬼太郎」「コンビニ弁当」など元気いっぱいの音楽を繰り広げた。
高校の同級生で結成した「華」は優しい歌声を、バンドエイドはラブバラードを、岡庭ヒサユキさんは「1コインの愛」をテーマに、エレクトーンを奏でた。
新日本フィルハーモニー交響楽団の若手メンバーを中心に結成されたゲストのすみだ弦楽四重奏団はハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」より第2楽章、となりのトトロ、八木節など5曲を演奏、プロの技量を見せ付けた。 -
持続可能な教育について考えるワークショップ
自然体験教室を通して子どもの健全育成、地域活性化などを目指すNPO法人・自然学校ふる里あったかとお(丸山宏一理事長)は13日、「持続可能な開発のための教育」(ESD)について学ぶワークショップを総合福祉センターやますそで開いた。スタッフや地域住民など約15人が参加し、未来をつくる教育をそれぞれの個人がどう実践していくかを考えた。
環境、農業、経済など、さまざまな分野で「持続的な発展」が求められる中、ESDへの関心も高まっており、身近な例からESDを学ぼう竏窒ニ企画した。講師には、あったかとおの理事でESDの推進に取り組むNPO・ESD竏谷の理事、森良さんを迎えた。
参加者はまず、自分の考える「今のままでは続けられなくなること」を一つずつ掲示。それを続けていくためにはどうすべきかを話し合った。
森さんは、最終的な解決方法はそれぞれ関連があることを示し「自分が主体となって問題に向き合うことが基本。しかし、それぞれの問題は本質的には関連しており、協力し合って解決を目指すのが個人にとってのESD」と参加者に語った。 -
西小、片桐区有林で植樹作業
中川村の中川西小学校5、6年生約60人は14日、中川村片桐田島の片桐区有林で、ヒノキの植樹をした。
同校に備品などを寄付している片桐区(大場英明区長)に何かお手伝いができないものかと、西小が申し入れた。区役員ら約20人と児童は協力し合い、約1ヘクタールに、ヒノキの3年生苗千本を植え付けた。
現場は斜面で、切り株もあり、足元に注意しながら、区役員が直径30センチ、深さ20センチほどの植え穴を掘り、児童らが2人ひと組になって、苗を真っ直ぐ立て、周りの土を寄せ、植えた後はしっかり根元を踏みつけるなどの一連の作業を手際よく進めた。
作業に先立ち、大場区長は「ヒノキは用材として最高の木。利用できるまでに60-70年掛かる。70年後、みなさんの孫に胸を張って、,自分たちが植えた,と言えるように、しっかり植えて」と呼び掛けた。
児童らは60-70年後、見事に成長したヒノキの美林を夢見ながら、作業に精を出した。 -
地域の力で子どもを育む
新年度も学校週5日制対応講座がスタート宮田村教育委員会が学校週5日制に対応しようと開いている講座が、今年度も新たなメンバー、メニューを盛り込んで始まった。新講座の「みんなで楽しくキンボール」も人気。休日に子どもたちが集まり、元気に走り回ったり、歓声をあげている。
キンボール講座には小中学生25人と、その保護者も登録。毎月第1土曜日に村体育館に集まり、ゲームを楽しむ。
大きなボールを落とさないよう、追いかけるキンボール。誰もが楽しめるニュースポーツとして近年注目を浴びている。
同村内でも公民館が6年前から各種講座などで行い、底辺拡大も進む。指導する上條雅典さんは「細かいルール抜きにして楽しめる。気軽にスポーツに親しんでいければ」と話した。
週5日制対応講座は、キンボール含め手芸や将棋、お茶など全10講座を用意。
得意分野を持った住民有志が講師を務めるのが特徴で、地域の力で子どもたちの休日を支えている。 -
きょうまで 山野草大展示会
上伊那の山野草愛好者でつくる「信州伊那山野草会」(飯島隼人会長、35人)は13、14日、伊那スキーリゾートで第15回大展示会を開いている。県内の山野草を中心に200種、430点余が並び、初日から多くの人でにぎわった。
展示会は「南信随一」といわれ、会員が丹精込めたアツモリソウ、サンカヨウ、シラネアオイなどがそろう。なかなか手に入らないという白色の花が咲くゴゼンタチバナ、キヌガサソウもある。
会場の一角では、会員が株分けなどして増やしたヤマシャクナゲやトガクシショウマなど約50種を販売。市価より安いとあって人気を集めた。
また、身近な植物を描いた細密画作家野村陽子さんの作品展示(原画を含め34点)や、地元農産物販売などもある。
14日は午前8時縲恁゚後5時。入場無料。 -
太鼓教室開講
宮田村公民館の太鼓教室が11日夜、村民会館で開講した。園児から大人まで初心者が参加し、宮田太鼓の北原健一さんらが丁寧に指導。7月の祇園祭、みやだ夏祭りに出演を予定しており、10回に渡って稽古を積む。
初めてバチを持つ参加者が大半だったが、「とにかく楽しくみんなで一緒にやろう」と北原さんらが激励。
さっそく口でリズムをとりながら「ドン、ドン、ド、ドン」などと思いっきり叩いた。
もともと宮田太鼓は青少年健全育成と地域活性化を兼ねて10数年前に発足。教室を巣立った人たちが、同太鼓のメンバーになるケースも多い。
この日も教室出身者の中学生と高校生が指導のお手伝い。世代が近いこともあり、初心者の子どもたちを懇切丁寧に教えていた。
引き続き教室参加者も募集している。問い合わせは同公民館85・2314まで。 -
宮沢梅径さんが刻字を伊那市生涯学習センターに贈る
伊那市山寺の書家宮沢梅径(本名・敏行)さん(74)は12日、伊那市生涯学習センターに「破草鞋(はそうあい)」と禅語を刻んだ刻字を寄贈した。
「破草鞋」は、わらじがすり切れるまで師のもとへ通い詰める意味。カツラをノミで彫り、てん書の文字を浮き上がらせた。下地を茶色に塗り、文字に金ぱくをはった。縦90センチ、横180センチ。
宮沢さんは県内中・南信の刻字グループ「崇嶺(しゅうれい)会」の創設者。作品は正月に制作し、3月末、伊那市生涯学習センターで開いた第26回刻字展に出品した。生涯学習センターの目的と一致することから、寄贈を申し出た。5階ロビーに展示され、多くの人の目に留まることを喜んだ。
小坂市長らは、4作目の寄贈に感謝した。 -
【登場】手良小学校校長 植木行雄さん(57)
「高学年の子どもが下の子どもたちの面倒をみれることは、大きな学校では持続できない。自立する力を自然と身に付け、思いやりの心を育てている」
校長職を初めて任された。全校児童156人の同小学校のような小規模校への転入は約20年振り。素直で素朴な人のつながりが身近にある、小さな学び舎の・ス良さ・スを改めて実感している。
教員生活は35年目。1972年、小県郡真田町の本原小で教べんを取りはじめて、東伊那、伊那、辰野西などの上伊那の学校を中心に教職に就く。県総合教育センターでは3年間、自立教育部で働いていた経験もある。
「子どもは本来、自分の思いを持って生きている」。
自ら追求して、自分自身をつくりあげている児童たち。失敗した経験を生かして、判断していく力を養っていける支援の場を提供することが教育理念だ。
児童を信じて「任せて、やらせてみる」。失敗は回り道になる可能性となるが、子どもが自分の力で得た経験は、教師が教える何倍もの学習になるという。
「自分で決定したことの失敗は本人にとっては苦にはならない。失敗しないようにレールを引くのではない。行き詰まった時の壁を乗り越える力を育てたい」
趣味は自宅でパンジーなどの花を育てたり、海や渓流で釣りをすること。パンジー栽培に至っては20年以上前から続く。例年、まざまな色の花が60鉢、玄関に並ぶという。
駒ヶ根市赤穂在住。両親、妻と4人暮らし。 -
佐藤正一さん写真展
駒ケ根市の昭和伊南総合病院の1階アートギャラリーで「写遊人」佐藤正一さんの写真展「憧憬・四季の風景パート3」が6月9日まで開かれている。田植えや祭り、サクラなど、佐藤さんが撮影した伊那谷の四季折々の風物を15枚の展示作品で見ることができる=写真。3回目の開催。
佐藤さんは家族を都会に残し、駒ケ根での単身生活を始めて18年目。持ち前の豊かな感性で自然や人の表情を見つめ続けている。
午前8時30分縲恁゚後5時。土・日曜日、祭日は休み。入場無料。 -
フクロウさんと友達に、宮田小1年の野鳥教室
愛鳥週間が10日から始まったが、宮田村宮田小学校1年生は11日、県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん=駒ヶ根市福岡=を招き「野鳥教室」を開いた。小口さんが保護しているフクロウのヒナを見せてもらい、自然界には弱い鳥から強い鳥まで様々な鳥類が共存していると学習。接することで、命の尊さ、やさしさ、思いやりの気持ちも育んだ。
大型連休中に伊那市新山で保護したフクロウ。羽化後30日ほどのヒナで、間近に見た97人の子どもたちは歓声をあげて喜んだ。
「目がビーズみたいできれい」「おとなしいねぇ」「さわりたい」。感想を口にしながら、目を輝かせた。
「みんなはフクロウと友達になった。これからはもっと多くの野鳥とも友達になって」と小口さん。
学校や家庭の庭に、エサ場をつくってみてと提案し「弱くても強くても、鳥にはいろいろな習性がある。まず静かに観察してみよう」と呼びかけた。
野鳥が落としていった羽毛の標本も展示し、子どもたちが見たり、さわったり。熱心に質問する姿もあった。
予想以上の関心の高さに、小口さんや1年主任の原一彦教諭は「この目の輝きを、もっと引き出していければ」と話していた。 -
珍品中の珍品、山ツツジの白の八重が咲いた
駒ケ根市福岡の小出八十二さん(55)=造園業=宅では、珍品の山ツツジの白花の八重が9日開花した。
山ツツジは一般的には赤花だが、まれに白花があり、白の八重は珍品中の珍品とか。
趣味で野生ツツジを育種、栽培する小出さんは、新しい花を求め、山採りの白花山ツツジの種をまき、大切に育て、その中から斑入りや復輪など珍しい花を選別した。斑入りや復輪はマニアの間では流通しているが、八重咲きの白花は全く流通していない。
「1箱種をまいても、芽が出るのは数本と発芽率は悪く、開花までに最低6年掛かる。それだけに突然変異で、見たことがない花が咲くと感激する」と笑顔を向けた。 -
宮田小クラブ発足会
宮田村の宮田小学校は9日、クラブ発足会を開いた。今年度は運動系、文化系あわせて15のクラブを開講。学年、学級の枠を超えて、1年間打ち込む。
クラブは4年生以上の高学年全員が加入。アウトドアやドミノ、ビーズクラフトなど、一風変わったクラブもあり、児童は自由に選択して決めた。
この日は、メンバーが初顔合わせ。女子ばかり23人が入った手芸クラブも全員で自己紹介し、目標や活動内容などを決めていた。 -
【記者室】不審者も疲れる竏猪h犯訓練
2年前の5月10日、駒ケ根市の東伊那郵便局に強盗が押し入る事件が起きた。犯人は近くの東伊那小に逃げ込んだが、住民らに追い詰められて自殺。同小では毎年この日に防犯訓練を行っている▼ある学校の侵入者対応訓練でのこと。日本刀(もちろん模擬刀)を持って教室に押し入り「どけ!」「殺すぞ!」などと怒鳴りながら暴れる不審者役の教諭が突然「ちょっと待って…」と言ってへたり込んだ。息が上がって動けなくなったのだという▼その場に居合わせた職員らは、なるほど、暴れるというのはそんなに体力を消耗するものか、と思い至った様子で大きくうなずいていた。疲れるのは自分だけではない、むしろ侵入者だ竏秩B真剣な訓練で得た思わぬ収穫だった。(白鳥記者)
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東伊那小防犯訓練
駒ケ根市の東伊那郵便局強盗事件が起きたあの日からちょうど2年竏秩B犯人が逃げ込んだ東伊那小学校(小川清美校長)は事件の教訓を生かそうと10日、校内への侵入者に対する防犯訓練を行った。警察官扮(ふん)する不審者が校舎2階にある3年生の教室のベランダから日本刀を持って侵入すると同時に児童らは一斉に廊下に逃げ出し、担任教諭は侵入者に児童らの後を追わせまいと教室内の机やいすなどで必死に防戦。駆け付けた数人の職員らとともにさすまたや木刀などを手に侵入者と対峙(たいじ)した=写真。が、間合いが近過ぎて日本刀の餌食に…。見守っていた駒ケ根署生活安全刑事課の署員らが止めに入り「正面に立っては危険」「自分の方から向かって行ってはいけない」などと助言した。教諭らは警察官の指導を受けながら何回も訓練を繰り返した。
同小は事件発生を機に毎月15日を防犯安全の日と定め、児童らが携帯する防犯ブザーの点検などを行っているほか、毎年5月10日には全校防犯訓練を行うことにしている。
事件は04年5月10日午後5時ごろ、東伊那郵便局に強盗が押し入って現金を強奪。同小の敷地内に止めてあった車の中で包丁で胸を刺して自殺した。児童らは既に全員が下校していたため、犯人と遭遇する事態は免れた。 -
シルクミュージアムで銘仙展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第11回特別展「大正・昭和前期の心華やぐおしゃれ着 銘仙」展を6月4日まで開いている。栃木県の着物収集家川田穣さん所蔵のコレクションのほか、市民らから寄せられた銘仙約50点を展示。華やかな着物の数々が訪れた人たちのため息を誘っている。当時の有名美人画家の手になる銘仙を描いた絵画やポスターなども併せて展示している。
銘仙は大正から昭和初期にかけて流行した平織りの普段着。明るく、美しい模様と、軽く優れた着心地で庶民らを中心に長く愛用された。
午前9時縲恁゚後5時。水曜定休。入館料は小・中学生100円、高校生以上300円(団体割引あり)。問い合わせはシルクミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
赤穂東小春の交通安全教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は9日、3・4年生を対象に春の交通安全教室を開いた。駒ケ根警察署員3人を講師に招き、児童らに自転車の安全な乗り方などを指導した。
自宅から自転車を持ち込んだ児童らはヘルメットを用意してグラウンドに集合し、署員らの説明を受けた。「一番大切なのは交差点で急に飛び出さないこと。自転車のサイズが体に合っているか、ブレーキやハンドルは正常かについてもよく確認すること」と注意を受けた児童らは1人ずつ学校周辺の道路に出て実践訓練=写真。交差点など道路の要所に立った警官や教諭らに指導を受けながら安全運転のポイントを学んだ。中には自転車が大きすぎて両足が地面に着かず、注意される児童もいた。
1・2・5・6年生の交通安全教室は12日に行われる予定。