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東伊那小で1年生を迎える会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で14日、1年生を迎える会が開かれた。1年生24人は6年生に手を引かれて体育館に入場。各学年が披露する歌や寸劇など、趣向を凝らした楽しい出し物の数々に大喜びで明るい笑顔を見せていた。
5年生は学校についてのクイズを8問出題。「校庭に時計はあるか」「水泳大会は12月にあるか」などの問題が次々に出された。1年生は迷いながら○か×を選び、答えが発表されると正解を選んだ児童らは飛び上がって喜んだ=写真。
4年生、6年生はそれぞれ学校の決まりや行事などを寸劇で紹介。ユーモアあふれる内容に、1年生は歓声を上げながら笑い転げていた。 -
交通安全教室、
中川村の中川西小学校で春の交通安全運動期間中の13日、全校で交通安全教室を開いた。
視聴覚室で開いた全体会で、ビデオ「タダシ君と自動車せんにん」を見て、「信号が青になっても、すぐに飛び出さない」「車の後、塀のかげなど、見えない角にも気をつける」-など歩き方、横断の仕方を学習した。
この後、実習に移り、児童らは集団下校の班に分かれ、6年生の班長を先頭に、1年生から学年順に並んで、学校周辺の通学路を歩き、安全歩行を身につけた。
班長は1年生や低学年の児童を気遣い、桜の花咲く、通学道をゆっくりと歩いていた。 -
「村歌舞伎一代」の主役は片岡孝太郎さん
伊那市出身で飯島町在住の後藤俊夫映画監督は14日、伊那市役所で記者会見し、長編劇映画「村歌舞伎一代」の主役は歌舞伎俳優の片岡孝太郎さんが務めると発表した。
6月に地元で制作発表し、10月から07年5月にかけて撮影。来夏以降に公開される。
片岡さんの祖父で人間国宝の13代目片岡仁左衛門は昭和50年代、大鹿歌舞伎を2度、見に来ている。
片岡さんは「祖父の想いにたぐり寄せられるように、村歌舞伎と出会いました。身の引き締まる思いで、歌舞伎役者として、また役者として初心にかえって務めます」とメッセージを寄せた。
映画は、信州の小さな村を舞台に、主人公の木地師半次が地芝居を通して友情をはぐくむ青春時代、シベリア抑留の過酷な戦争体験などを経て地芝居を再興、継承していく物語。
片岡さんは11、2、5月の3カ月間、地元での撮影に参加し、青年期から老年期までを1人で演じる。
シナリオは5月に完成予定。当初、たくましい野性味のある男性だったが、女形の片岡さんに合わせてやさしく、控え目な役柄とし、戦争で親友の孝夫が亡くなり、歌舞伎を再興するため、立役(男役)に転向する設定に変えた。
後藤監督は「彼は農村歌舞伎は難しいと言っていたが、歌舞伎の持つ良さが映画に出るのではないか」と楽しみにしていた。
子役は、オーディションで応募者約170人から70縲・0人に絞った。5月4日に再度集まって役柄を決める。 -
文化刺しゅうと盆栽展
大芝の湯ギャラリー南箕輪村ふれあい交流センター大芝の湯ギャラリーで15日まで、箕輪町の城取喜市さんが「文化刺しゅうと盆栽展」を開いている。
「70の手習い」という額入りの文化刺しゅう7点、ウグイスカズラなど盆栽6鉢を展示している。
文化刺しゅうは、松とキジ、チューリップ、滝とコイ、竹、モクレン、雪をかぶった松と太陽など図柄も色合いも美しく、丁寧に刺しゅうされた作品ばかり。来館者は「見事だね」と作品の前で足を止め、「男の人が作ったんだ。すごいね」と驚き、感心して1点1点眺めている。 -
池田君が全日本年賀状コンクール絵手紙部門で信越支社長賞
第3回全日本年賀状大賞コンクール(日本郵政公社主催)の絵手紙小学生低学年部門で、宮田村宮田小学校2年の池田拓郎くんが信越支社長賞を受賞。同支社長賞は他部門の一般を含めても県内で2人だけ。13日に同小で伝達式を開き、宮田郵便局の中村文昭局長らが快挙を祝福した。
クラスの仲間と一緒に絵手紙を書いた池田君。干支の犬をマジックで描き、「漢字をていねいに書きます」と新年の目標を添えた。
「彼は絵が得意とは言えなかったが、自信になったと思う。漢字練習もきれいに書くようになりました」と担任の唐澤剛俊教諭。
この絵手紙がきっかけとなり、池田君は新年の年賀状も何枚かイラストにチャレンジしたという。
表彰状を伝達した中村局長は「本当に協力的に取り組んでくれてうれしい」と、一緒に受賞を喜んでいた。
同部門は信越管内から296点、全国では9102点もの応募があった。うち宮田小からは58点が出品された。 -
伊那北小学校で交通安全教室
伊那市の伊那北小学校で13日、2・4年生を対象とした交通安全教室があった。2年生は通学路を歩きながら、4年生は自宅から持ってきた自転車を用いて交通マナーを学び、交通安全の意識を高めた。
4年生は校庭で、地元の交通安全協会員やPTA、学校教諭らから、自転車の発進、停止方法、道路の横断方法などを学習。「右側を車が通るので、停止後は地面に左足からつく」「右左折や横断時は自転車を降りて渡る」などの注意を受けながら練習に励んだ。
校庭での模擬練習を終えるとさっそく、学校近くの車道を走行。児童たちは教わった通りに「ペダルに足を乗せて、左右の安全を確認」などと声に出して、一つひとつの動作を確認しながら、安全運転を心がけた。
2年生は安協女性部員などと、自分の地区の通学路を歩き、交通量が多い道路などの危険箇所も皆で確認。横断歩道を渡る時は「よく見て、よく手を上げて渡る」と教わっていた。
地元安協・北部地区会長の三澤勝美さんは「今日学んだことを思い出して、交通ルールを守って事故にあわないように」と児童たちに呼びかけた。 -
新伊那市かるたを発売へ
伊那市書店組合(小林史麿組合長、4人)は今月下旬、「新伊那市かるた」を発売する。子どもから大人までが楽しめるかるたで、3千セットを用意。市内の書店で注文を受け付けている。
新市誕生記念の冠イベントの一つ。3月31日の高遠町・長谷村との合併を機に、誇り高きふるさとを知ろうと制作した。
読み札は五十音の46札に「新・伊・那・市」の4文字を加えた。中央・南アルプス、高遠城址公園コヒガンザクラ、孝行猿、伊那部宿、ザザ虫などが題材。「あ 朝夕に駒・仙丈を仰ぎ見て」「い いっせいに駆け出す春よ、やきもち踊り」…と詠んだ。絵札はオールカラー。解説書とかるためぐり地図付き。
市外から注文も入り、反響の大きさをうかがわせる。
小林組合長は「かるたを通じて身近な郷土の歴史や自然、行事などを知り、訪ねることで、心の融和が図られるのでは」と話す。
価格は2千円。
注文はコマ書店(TEL78・4030)、上条書店(TEL72・2028)、小林書店(TEL72・2685)、草思堂書店(TEL94・2080)、ニシザワデパート(TEL78・3811)などへ。 -
1年生の給食始まる
入学式から1週間、飯島町の2小学校で12日から、新1年生の給食が始まった。
このうち、七久保小学校1年生(小野岳司教諭、25人)は、白衣、白の帽子、マスクと身支度を整え、パンのケース、おかずが入った平缶、汁ものの缶、牛乳びんの入ったカゴなどを持ち、小野教諭を先頭に隊列を組んで、慎重に教室まで運んだ。
牛乳びんやデザートのヨーグルトを配る人、パンやおかず、スープを盛り付ける人、配る人など手分けで、配膳を進めた。
この日の献立は、パン、串カツ、サラダ、ワカメとタマネギのスープ、ヨーグルト、牛乳。
配膳が済むと、小野教諭は「パン、次ぎにおかず、汁物と少しずつ代わる代わる、ゆっくりよく噛んで、食べるように」と三角食べを指導した。
当番の児童が「手を合わせて下さい」と声を掛け、「いただきます」で一斉に食べ始めた。
1年生は「パンがおいしい」「野菜もりもり食べるんだ」「ナスもピーマンも食べられる」と、おう盛な食欲を見せて、料理を平らげていた。
小野教諭は「保育園でしっかり指導していただいているので、配膳も手際よく、行儀もりっぱ」と話していた。 -
高遠高1年生「進徳ゼミ」
高遠高校(福沢務校長)の旧高遠藩校「進徳館」にちなんだ総合的な学習「進徳ゼミ」で、新1年生121人が13日、講師を招いて高遠の歴史を学び、桜が開花し始めた高遠城址公園で花見を兼ねてごみ拾いをした。
高校のある高遠の歴史や文化を学び、体感して素晴らしさを再認識するとともに、清掃活動による地域貢献を目的に、1年生の恒例行事。
生徒たちは、前信州高遠美術館長の堀井英雄さんを講師に、高遠の歴史などについて学び、実際に進徳館を見学。また、観桜客でにぎわう城址公園のごみ拾いもした。
園内の桜は一部が開花しているだけだったが、友達同士で散策したり、開花した桜を携帯電話のカメラに収めるなど、有意義な時間を過ごした。 -
宮田小交通安全教室
宮田村の宮田小学校は12、13日、交通安全教室を開いている。各学年ごと歩行や自転車で路上に出て、正しいルールを再確認。事故に遭わないよう、判断力なども養った。
学校周辺を巡るコースで、1、2年生は歩行、3年生以上は自転車で走行した。
そのうち初めて路上の自転車走行が許される3年生は、基本的な乗り方から学習。村駐在所の雨宮則彦所長から、発進、停止、方向指示の出し方などについて説明を受けた。
実際に自転車に乗って練習。ブレーキのかけ方など不慣れな姿もみられ、教諭や雨宮所長からアドバイスを受けていた。
3年生には今後、保護者の許可を得て免許証が改めて交付される。 -
みやだ夏祭り7月16日に決定
今年で17回目を迎える宮田村の「みやだ夏祭り」の開催日が、例年通りに祇園祭翌日の7月16日に決まった。11日夜に関係者が集まって確認し、慣例に従って大会長は村長、実行委員長は商工会長が就くことも決定した。
村長、助役、議長、農協、商工会、区長会、むらおこし事業実行委員会、祇園祭総代ら関係者が懇談した。
今まで参加団体や区長会などで話し合ってきた内容を説明。
踊りが主体の祭りについて、将来的な活性化の注文はあったが、今回は従来通りの日程で継続することに意義はなかった。
今後は4月下旬に実行委員会を立ち上げて、細部を煮詰める。
また、活性化に向けて実行委メンバーを新たに公募するほか、新規の参加団体も積極的に募る考えで、近く全戸にチラシを回覧する。
同夏祭りは前回2年前から隔年開催になるなど、変化もみられるが、実行委員会事務局の村産業建設課は「若者などより柔軟な発想、意見を吸いあげていきたい」と幅広い参画を求めている。
問い合わせなどは同課85・5864まで。 -
桜の木の下で伊那節まつり
伊那市中央区の伊那公園にある石碑「伊那節発祥之地」前で12日、第47回伊那節まつりがあった。伊那節を後世に伝えようと、咲き始めた桜をバックに、伊那節保存会員14人が伊那節を踊った。
まつりには、伊那商工会議所議員、桜愛護会員ら約40人が参加。
向山公人会頭は、権兵衛トンネル開通、伊那市・高遠町・長谷村との合併を新たな交流のスタートと受け止め、伊那節が歌い継がれるよう願った。
伊東義人市長職務執行者も「高遠城址公園、伊那公園、春日公園を結びつけるなど、全市でつながりを持ち、通年観光にしていくべき」と述べた。
そのあと、着物姿の伊那節保存会員が「伊那の華」と題した振り付けで伊那節を披露。太鼓や三味線、歌に合わせて踊り、公園内に訪れた夫婦連れなどの目を楽しませた。
石碑は60(昭和35)年4月、伊那節発祥の地を広く知ってもらおうと市・伊那商工会議所が建立。昨年、石碑の文字が薄れたことから刻み直した。
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伊那公園桜愛護会(伊藤一男会長)は16日午前11時縲恁゚後4時、伊那公園で「太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しむ会」を開く。
当日は午前11時から、太鼓演奏で、地元の小出太鼓、伊那太鼓、創龍太鼓が出演。午後1時からはカラオケを楽しむ会で、飛び入り参加できる。
市によると、公園内にソメイヨシノ約270本があり、見ごろは18日と予想している。 -
フルート教室から「おおるり」飛び立つ
飯島町文化館で11日夜、飯島フルートアンサンブル「おおるり」の発足総会があり、会則や予算、年間の練習計画などを決めた。
1昨年5月から約2年間、中央公民館のフルート教室でフルートのレッスンを積んできた受講生らが独立、文化団体として自主的活動を開始する。現在、会員は中学生から60代まで22人。
代表の横前元美さんは「今日からサークルとして活動を開始するが、さまざまな課題が出でくるかもしれないが、メンバー全員で協力して解決し、楽しいサークルにしよう」と呼び掛けた。
顧問で指導者の原愛子さんは「共に楽しく、オオルリのような、すばらしい音色を目指して頑張りましょう」とあいさつした。
同会はフルートのレッスンを通じて、音楽を愛し、豊かな心を育むとともに、会員相互の親ぼくを目的に結成。練習は全体練習が第2、4火曜日午後5時30分縲怐A文化館小ホール、個人レッスンは第1、3火曜日、文化館楽屋。会費月千円(小・中学生500円)同会では会員を募集している。
詳細は文化館(TEL86・5877) -
1年生の給食始まる
入学式から1週間、中川村の中川東小学校で11日、1年生(杉山祐子、16人)の給食が始まった。
白衣、白の帽子、マスクと身支度を整え、給食室からご飯やおかずが入った平缶、汁ものの缶、牛乳びんの入ったカゴなどを持ち、隊列を組んで、慎重に教室まで運んだ。
牛乳びんやはしを配る人、ご飯やおかずを盛り付ける人、配る人など手分けで、配膳を進めた。
この日の献立は、麦ご飯、ニラスープ、おから入りミートボール、牛乳。
配膳が済むと、杉山教諭は「ご飯は多すぎる人は減らしてあげます。全部食べられそうですか」と声を掛けると、児童らは「食べれます」と答えた。
当番の児童が「そろいましたか」と声を掛け、料理を確認。「では、ごいっしょ」を合図に、手を合わせて「いただきます」で一斉に食べ始めた。
1年生は「ミートボール大好き」「ご飯がおいしい」と、おう盛な食欲を見せて、料理を平らげていた。 -
宮田小1年生の給食開始
宮田村の宮田小学校で、新1年生の給食が始まった。入学から1週間がたち、元気に学校生活を送ろうと、モリモリ食べる子どもたちの姿がみられた。
多くの児童は保育園や幼稚園で給食は体験済みだが、学校給食は配膳など自らすることも多い。
給食の量も成長にあわせて増えるが、心をこめてつくってくれる調理員の皆さんに感謝し、美味しい給食に舌鼓を打っていた。 -
平野啓子語りの世界
飯島町文化館で7日夜、飯島町発足50周年記念講演「平野啓子語りの世界」があった。主催・いいじま文化サロン。約300人の聴衆はエピソードを交えた飾り気のない楽しい話、ふんわりと優しい語りに魅了された。
「,そこに一輪の花が咲いている,と言ったら、みなさんはどんな花を想像しますか」と聴衆に問い掛け、会場から「赤いバラ」の声が掛かると「その心は」と畳みかけた。「彼を待つ乙女の情熱」とユニークな答に、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
「語りとは声で物語を伝え、聞き手が想像し、イメージし完成させてもらうこと、物語を作り上げるにはみなさん。私は物語の輪郭を描くだけ、色を付けて完成させるのはお客様自身」と、語りの定義に触れた。
親と子の深い無償の愛を描き、世界のベストセラーになった、ロバート・マンチ作「ラヴー・ユー・フェー・エバー」を能見祐二さんの曲に乗せて語った。「お母さんは赤ちゃんをだっこして、ゆらりー、ゆらりと揺らして歌います『ラヴーユーいつまでも、ラヴーユーどんなときでも:』。ふんわりとした暖かい声が聴衆の心に染み込んだ。
電話やメールでなく、直接、対面してコミュニケーションを図ることの大切さを強調し「対話は正しい言葉で、相手が傷つかないように配慮することが基本。しかし、どんな正しい言葉も声の表情1つで、相手を白けさせてしまう。言葉は船のようなもの。乗っかる感情は声の表情になって、相手に届く。言葉の意味より先に声の表情が心に入ってしまう」と声の表情の大切さにも触れた。
声の表情を替え、NHKの大河ドラマ「毛利元就」のナレーションを、源氏物語風に、平家物語調、色っぽくと、5通りで披露、「語りの芸術家」の面目を示した。 -
地域で子どもを指導する学校週5日制講座が5年目
地域の人たちに技術や能力、趣味などを活かしてもらい、子どもたちを指導する宮田村教育委員会の学校週5日制対応講座。5年目を迎えた本年度は昨年よりも1つ多い10講座が月に1回程度開く予定で、小中学生の募集を開始した。あわせて指導を引き受けてくれる住民有志も幅広く受け付けている。
学校5日制の理念でもある「生きる力」を育むために始まった同講座。休日に学校では学べない体験をしてもらおうと、地域有志が協力している。
昨年度は、生け花から礼儀作法、カンフー体操、工作などまで多彩な9講座を開講。小中学生は自分の好きな講座を自由に選ぶことができ、昨年度はのべ111人が登録した。
本年度も各講座ともに4月から開始予定。新たにキンボールも加わる。
村教委は小中学生の受講生、住民有志の指導者をともに募集中。詳しくは同教委85・2314まで。
開講予定の講座は次の通り。
楽しいいけばな、お茶を楽しみませんか礼儀作法、やさしい手芸パッチワーク・世界の刺繍、カンフー体操、本と織り、将棋、わくわく木の虫と工作、みんなの前でお話をしてみよう、サタデーシンガーズ、キンボール -
郷土をささえた書画展
上伊那の美術愛好者でつくる「芝田会」(網野幸治会長、70人)は11日から、県伊那文化会館美術展示ホールで「第6回郷土をささえた書画展」を開いている。掛け軸、額装、びょうぶなど145点がそろう。16日まで。
今回は、新伊那市誕生記念と位置づけた。伊那毎日新聞社など後援。出品点数は過去最高で、郷土の作家である池上秀畝、中村不折、小坂芝田、長尾無墨など会員約20人が所蔵する日本画、洋画、書などを持ち寄った。
「これだけの作品が集まる機会はそうない」といい、会場には、松に止まった2羽の「鴛鴦(おしどり)」(池上秀畝)、紅葉を描いた「松渓山水図」(小坂芝田)、野田九浦などの合作「四季花木図」、伊藤高志の「入笠山春色」などが並ぶ。会員が解説に当たり、郷土作家の作品を楽しむことができる。
網野会長(72)は「芸術文化の高い伊那市として、芸術家が育ってくれたら」と期待を寄せた。
開館時間は午前9時縲恁゚後5時半(最終日3時)。入場無料。 -
駒草会民謡発表会
雪輪民謡会、駒ケ根民謡友の会、三味線晴駒会主催の第20回駒草会民謡発表会が9日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。約50組の出演者は緊張した表情で次々にステージに登場し、三味線や尺八、笛太鼓などの伴奏に合わせてそれぞれ自慢ののどを披露した=写真。この道数十年というベテランから今日が初舞台という初心者まで、日ごろのけいこの成果を発揮しようと精いっぱいの歌を響かせた。客席の参加者らは時折手拍子を取ったりながら歌声に聴き入っていた。
上伊那各地の民謡クラブの賛助出演などもあり、ステージと客席が一体となって民謡づけの一日を楽しんでいた。 -
七久保小学校が手紙渡し、40年目
1通の手紙に安全運転への願いと自らの決意を込めて40年-。飯島町七久保小学校5年生31人は10日早朝、七久保の広域農道沿いで、交通安全、無事故を願い、恒例の手紙渡し運動をした。
同校は1967年4月から春秋の全国交通安全運動に合わせ、手紙渡しを運動を展開し、今年で40年目。
児童らは通勤途中のドライバーに「安全運転を」と声を掛け、自分が怖かった体験や、気をつけてほしいことなどをつづった手紙を手渡した。ドライバーは一瞬戸惑いながらも、「ありがとう、会社についたら、読ませていただきます」と笑顔で受け取っていた。
児童らは「横断歩道で止まってくれて、うれしかったと書いた」。「交通安全に気をつけてくれてありがとうという感謝の気持ちと、自分の交通安全への決意を書いた」と話していた。
駒ケ根署の山田久登次長は「1通の手紙に思いを込めた、他に類を見ない運動が継続されていることはすばらしい。手紙を受け取ったドライバーはぜひ、返信してほしい。そのことによって、一層実の上がる運動に展開するのでは」と期待していた。 -
宗良親王の歌碑を除幕
中川村の沖町地区住民らでつくる歌碑建立実行委員会(小沢昭夫委員長)は8日、大草城址公園に建立した宗良親王の歌碑と副碑の除幕をした。
冷たい雨の降る、あいにくの天候だったが、地域住民や村、議会、地元の小学生ら約百人が参列。関係者がテープカットし、小学生らが除幕し、碑の完成を祝い、公園の発展を願った。
歌は李花集の中から、大草城に縁の深い歌を選び、碑の表に「宗良親王御歌 我を世に ありやと問えば 信濃なる いなとこたへよ 嶺の松風」と刻み、裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来など記した。
碑は高さ2・3メートル(台石を含む)、幅3・1メートルの御影石。1901年(明治34年)宮中御歌、歌題「宗良親王」に立ち合った人の孫、亀割糸子さんが揮ごうした。
「大草城の歴史と公園をつなぐものを後世に残そう」と、沖町地区有志が実行委員会を組織、浄財を募った。松沢三郎さんや塩沢護さんが多額の寄付を寄せたほか、50人余が協力した。歌碑に合わせ、公園の沿革を記した副碑も建立した。
除幕に先立ち、小沢実行委員長は経過に触れた後「多くの方々の協力で、後世の残す価値のある碑が建立できた。この歌碑と桜が礎になり、さらに立派な公園になるように」とあいさつした。
【宗良親王】後醍醐天皇の第8子で南北朝時代、南朝方の征東将軍として、各地を転戦。1343年大河原(大鹿村)に入り、以来30年余、大草城主、香坂高宗の庇護により、任務を遂行、信濃宮、大草の宮と呼ばれた。詠歌に優れ、歌聖として名高く、名歌を残した。 -
如月会生け花展
8流派が集う生け花の如月会(保科百子会長、103人)は第49回生け花展を駒ケ根駅前ビル・アルパで9日まで開いている。合作3点を含む約100点の作品が並び、華やかな色と香りで会場を包んでいる。かれんに咲いたサクラなどをあしらった美しい作品の数々に、訪れた人たちは「きれいだね」「素敵だね」などと話しながらじっくりと見入っている=写真。
入場無料。9日の開場時間は午前10時縲恁゚後4時30分。 -
郷土研究会が名木・古木の調査報告書を刊行しようと計画
宮田村の宮田郷土研究会(太田保会長、31人)は、3年前から実地調査を続けている村内の名木、古木について報告書をまとめようと計画。140本ほどの調査を済ませており、「多くの人に知ってほしい」と住民が自由に閲覧できる方法も模索している。
村内には樹齢460年ともいわれる北割区のカヤの木を始め、古木や名木が点在。
同研究会は当初、会員用の資料として報告書を考えていたが、文化財として価値が高い古木を地域全体で守るきっかけにしようと、取り組みを始めた。
県のコモンズ支援金に申請。結果は出ていないが、助成が出るなどすれば200部を作成して木の所有者、学校、図書館などにも配布したいと構想をふくらませている。
同研究会は6日に総会を開いたが、報告書をさらに充実させようと、補充調査の実施などを確認した。 -
箕輪町国際交流協会日本語教室開講
箕輪町国際交流協会06年度の日本語教室が8日、町文化センターで開講した。新しい仲間も入り、日本語のレベル別グループで学習に励んだ。
生徒はブラジル、中国、インドネシア、パラグアイ出身の26人。ボランティア講師は8人。テキストやボードなどを使いながら単語の意味を確認したり、文章を読み、会話を中心に学んだ。
日本語教室と同じく、ポルトガル語を母国語とする小・中学生約15人が学ぶ母国語教室も新年度が始まった。
日本の文化を知り、生徒同士の交流を深めるため、本年度も花見、社会見学、七夕、新年会、みのわ祭り参加などイベントも多く計画している。
日本語教室とポルトガル語母国語教室は毎週土曜日午後1時から。今年1月から試験的に始めた中国語の母国語教室は土曜日午前中に開いている。
各教室とも随時参加を受け付けている。講師やイベント企画などのボランティアも募集中。問い合わせは役場総務課(TEL79・3111)へ。 -
新入児童らに交通安全啓発
伊南交通安全協会宮田支会(小林利春支会長)は、村内の新入児童と保育園児に啓発グッズを贈って交通安全の徹底を呼びかけた。
安協の役員らは6日の宮田小学校入学式に先立ち、交通ルールなどが書かれたリーフレットを新入児童97人に一人づつ手渡した。
「交通安全お願いね」などと呼びかけられ、児童や保護者は意識を高めていた。
保育園児には啓発用のぬり絵とクレヨンを贈り、幼い頃からの安全意識の徹底を図った。 -
箕輪写友会第6回写真展
箕輪町在住者を中心に写真愛好家でつくる箕輪写友会(12人、青沼久雄会長)の第6回写真展が7日、町文化センターで展示コーナーで始まった。「四季彩々」と題し、会員それぞれの個性が光る写真を展示している。
会員10人が1人3点、計30点を出品。第5回までの展示は、会員の作品を春夏秋冬の季節ごとに分けて飾ったが、今回は1人分ずつをまとめて展示。「一人ひとりの個性を見ることができる」写真展にした。
地元箕輪町内、白馬村、諏訪湖、八千穂高原、飛騨白川、スイスなど国内外の四季の風景を会員個々の感性で切り取った写真。今回初めてデジタルカメラで撮影した写真も5枚ある。
会長は、「同じ場所で一緒に撮影した写真も、会員によって感じ方や表現の仕方が違う。そこを見てもらえれば」と話している。
会は月1回の例会、年2回の撮影会をしている。年1、2回の展示会のほか銀行や郵便局などの依頼を受けてロビー展もしている。
16日まで。午前10時縲恁゚後7時。10、16日は午後5時まで。 -
春の光と風の道「杣雅司展」
飯島町七久保の小蕪亭で、春の光と風の道「杣雅司展縲恊・剄K春と共に縲怐vが25日まで、開かれている。
手づくりの額に納まった野の花、心に咲く花の油彩と、川杉幸春さんの詩のハーモニーが東洋的な空間を創っている。
「貧しさをあかりとして、闇を照らす人」と表現された「ピエロ」。可れんな深山スミレに添えられた詩は「野の花のしらせを封書を開けるように:」。 名もなく、華やかさもなく、心象風景に咲く花たち「花は人の魂の最も秘めたものの中に咲く。宇宙の言葉の顕れである」-など小品を中心に約百点を展示した。
詩があって、絵が生まれた。絵があって、詩が添えられた。額が作られ、それに合う絵が描かれた。額と絵と詩が渾然一体となった作品群が見る人を魅了する。
期間中の15日午後1時から、「杣さんと草木を編む」を開く。会費千円。
詳細は小蕪亭(TEL86・5890) -
駒ケ根市内小中学校入学式
駒ケ根市内全小中学校で6日、入学式が行われた。5小学校は午前、2中学校は午後に式を行い、それぞれ初々しい新入生を迎えて新学期をスタートさせた。
生徒数が減少している東中学校(小木曽伸一校長)には1学年2学級維持のための市教委の措置を受けて赤穂地区から今年度初めて入学した5人を含む43人が入学。地域を越えた新しい一歩を踏み出した。小木曽校長は式辞で「中学生時代は一生の中で心も体も最も大きく成長する時。心を磨き、体を鍛え、多くの知識を習得して将来に備えてほしい」と激励した。新入生代表の福沢亮馬君はあいさつで「緊張と不安の気持ちと期待が入り交じっている。早く一人前の生徒になれるよう先生や先輩の指導を受けながら、勉強や部活動に全力で取り組みたい」と決意を述べた。 -
駒工入学式
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は6日、入学式を行った。機械、電気、情報技術の3科に計113人が入学し、希望を胸に高校生活のスタートを切った。新入生を代表して情報技術科の川頭匠君は「自分で選んだ学校。目標に向かって一歩一歩進んでいきたい。誇りを持って勉学することを誓う」と力強く宣誓した。
本間校長は式辞で「これから始まる3年間の高校生活は生涯の考え方を培う重要な時期。入学を機会に決意を新たにしてほしい。一人ひとりの夢や希望を達成するため、資格取得やクラブ活動、生徒会活動などに積極的に挑戦し、精進することを期待する」と激励した。 -
宮田中の入学式
宮田村の宮田中学校は6日、入学式を迎えた。97人が真新しい制服に身を包み、希望をたずさえて登校。義務教育最後の3年間が始まった。
新入生代表の石井那苗さんは「何もかもが新しい気持ちで一杯。部活動が楽しみ。ひとつひとつの学習もしっかりとやりたい」と抱負。
在校生代表の松澤祐希君は「一緒に参加することでコミュニケーションがとれ、楽しい学校生活になるはず。
壁もあるが、最後まであきらめず、全員の力で乗りきりましょう」と激励した。
新津吉明校長は「初心を忘れず、宮田中の生徒としての自信と誇りを持ってください」とあいさつ。自らを大切にして、目標にむかって前向きに取り組んでとも呼びかけた。