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東中3年生を送る会
今週末に卒業式を迎える3年生に残り少ない中学校生活の思い出を贈ろうと駒ケ根市の東中学校で生徒会主催の3年生を送る会が開かれた。生徒会役員と1・2年生らが感謝と激励の気持ちを込めてそれぞれ歌や発表などを披露し、3年生の卒業を祝いながらも迫った別れを惜しんだ。3年生と向かい合った在校生らが全員で『喜びの歌』など、思い出の歌を思いを込めて合唱した=写真。誘われるように一緒に歌い出した3年生の中には感極まってあふれる涙を何度もぬぐう女子生徒の姿も見られた。
生徒会役員らは3年生へに対して行ったアンケートの結果をプロジェクターで発表。星座や血液型、好きな給食などについてグラフで示しながらユーモアたっぷりに紹介した。1・2年生はダンスや漫才を交えた呼び掛けをしたり、歌を歌ったりして先輩たちへの感謝の気持ちを表した。
同校の卒業式は17日に行われる。 -
3年生を感謝して送り出す
中川中学校生徒会は13日、体育館で3年生を送る会を開き、1、2年生が心を込めたメッセージや歌のプレゼントで、旅立つ3年生に感謝の気持ちを伝えた。
在校生の拍手の中、入場した3年生79人を前に、安富穂澄会長は「在校生はいろいろとお世話になった3年生に、感謝の気持ちを込めて発表しよう。3年生の最後の思い出になるように良い会にしよう」とあいさつ。
役員会企画ではスライドで、1年の宿泊学習、2年の西駒登山、3年の修学旅行、文化祭などを振り返り「まぶしすぎるほど、輝いていた3年生。それぞれの道を歩むことになるが、壁にぶつかることがあっても、中川中の輝いていた3年間をほこりに自分の道を歩んで」と呼び掛けた。
続いて、3学年の担任教諭らが「太鼓を通じて、密度の濃い時間が持てた」「いろいろやってくれたオレのクラスらしいクラス」「自分のことを二の次にし、他人のために頑張れた」と3年間の生徒の姿を振り返り「卒業おめでとう」と祝福した。
学年発表では1年生は「学校をよくしようとする姿、忘れません。自分たちの夢をかなえてください」とメッセージを伝え、歌「旅立ちの朝」をプレゼントした。
2年生は生徒会活動での3年生の頑張りに触れ、校歌を歌って、門出の3年生を激励した。
在校生の温かい贈り物に感激した3年生は堂々と「流れゆく雲を見つめて」を体育館いっぱいに響かせ、別れと門出の歌にした。 -
箕輪東小学校1年ゆめっこ組
元気いっぱいに歌い、踊り、演奏し、オペレッタを熱演した箕輪町の箕輪東小学校1年ゆめっこ組(31人、松崎まさえ教諭)。1年間の学習のまとめとして挑戦したオペレッタの公演は、大きな拍手とともに大成功のうちに幕を閉じた。
生活科で取り組んだ蚕の飼育学習に加え、日常の中で大きな声で話す、語りや暗唱、合奏、音楽の時間のほかに朝と帰りの学級の時間に歌うなど、「自分を表現しよう」と学習してきた。学びの集大成として取り組んだオペレッタ。辰野町の「第6回オペレッタフェスティバル・イン・たつの」(2月5日、辰野町民会館)の出演を目標に、昨年11月末から活動が始まった。
絵本が大好きなゆめっこ組。オペレッタの題材は絵本から選び、公演が冬という季節も考えて「てぶくろ」を選んだ。台本、せりふ、動きを皆で考え、おじいさん、イヌ、ネズミ、ウサギ、カエル、クマなど配役も自分たちで決めた。
ネズミのせりふをどうするか、どのように動いたらいいか、ポーズは…。役になった児童が考え、友達に見てもらう。「ウサギに見えないよ」「クマはもっとこんな感じ…」と、試行錯誤を繰り返した。劇中歌は、これまでに習った曲を替え歌にし、楽器演奏を入れた。体を動かして歌うことが好きなので、皆で振り付けも加えた。
舞台の背景は学校長に描いてもらった絵にゆめっこ組が色を塗り、雪だるまのセットは皆で作った。こうしてゆめっこ組のオリジナル作品が完成した。
オペレッタの練習は待ち遠しく、「何回やっても楽しい」時間。家でも歌の練習に励んだ。特にお風呂の中はオン・ステージで、歌い、友達の役の分もすべてせりふを言い、お母さんに公演の流れを見せてあげる児童。「毎日、ゆだってしまう」。そんな保護者の声があったほど、オペレッタに夢中だった。
フェスティバル当日、松崎教諭お手製の衣装に身を包み、大舞台でライトを浴び、大勢の観客を前に熱演した。ビデオやカメラで撮影され、「俳優さんになった気分」。緊張していた松崎教諭をよそに、ゆめっこ組は「楽しかった」「気分がよかった」と大満足だった。
オペレッタフェスティバルの出演をきっかけに、保育園から公演依頼があり3月、東小体育館で2回目のステージにも立った。
「自分で成長を確信させたい」。オペレッタには松崎教諭の願いがあった。「大きな声で発表して、これまでつけてきた力ができるようになった。一人ひとりが充実感を味わって大切なことを学び、見違えるほど大きく成長した。お陰です」。
オペレッタの練習を通して一歩一歩成長したゆめっこ組。演技を互いに評価し合ってきたことで、普段の生活の中でも「○○ちゃん、すごかったね」と友の良さを認めたり、助け合う姿が自然に見られるようになってきた。表情が豊かになり、皆の前でハキハキと話せるようにもなった。
「次は何やる?」
ゆめっこ組の心に新たな夢が大きく膨らんでいる。
(村上裕子) -
黒河内さん初の個展
宮田村南割区出身で東京工芸大学芸術学部デザイン学科1年の黒河内志保さん(19)が、地元宮田村の宮田郵便局で17日まで初の個展を開いている。鮮やかな色づかいや大胆な筆致が評判。来客者の目を楽しませている。
春休みの帰郷を兼ねて、母親のすすめもあり実現。伊那弥生ケ丘高校在籍当時に描いた油絵から、現在課題で取り組むデザイン画まで20作品を出品した。
詩から自分のイメージをふくらませ、和紙と墨だけで表現したり、広告や包装紙の切り抜きをコラージュにするなど、多彩な作品の数々。
高校までとは、全く違うデザインの世界にもまれながら、新たな分野を吸収した意欲的な力作が揃う。
「初めての個展だが、多くの人に見てもらえてうれしい。大学でも課題をこなしながら、自分の作風を確立していきたいですね」と黒河内さんは話していた。 -
箕輪北小6年生が薬物防止の学習
箕輪町の箕輪北小学校6年生は10日、薬物防止の学習をした。覚せい剤やシンナーなど薬物が人間の脳や人格を破壊する恐ろしさ、絶対に薬物に手を出してはいけないことを学んだ。
6年生はビデオで、覚せい剤、アヘン、コカインなど薬物の種類、覚せい剤などを使用すると脳を破壊する、幻覚や幻聴に襲われる、依存症になる、治療しても症状は簡単には治らない-ことなどを学び、その人の人生だけでなく家族や周囲にも大きな負担を与えることを知った。
学校薬剤師の千葉胤昭さんは、シンナーをかけると発泡スチロールが溶ける様子を実験で児童に見せ、「シンナーを袋に入れて吸っている人がいるけど、絶対にしてはいけない。薬物が簡単に手に入る時代。誘惑の場所、機会がいくらでもある。ちょっと手を出すと止められなくなる。絶対に手を出さないで」と強く呼びかけた。
児童は「覚せい剤の怖さがわかってよかった」と感想を話した。 -
姫宮神社で祈念祭
宮田村南割の姫宮神社で12日、厳かに祈念祭が行われた。氏子総代ら26人が参列し、五穀豊じょうや地域の安寧を祈った。
拝殿前に集まった参加者は花畑宮司らからお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が祈念の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
スプリングコンサート
中川村の中川中学校吹奏楽部(顧問・原真奈美教諭)は第4回スプリングコンサートを11日、文化センターで開いた。飯島中学校吹奏学部とアンサンブル・ファンファールが友情出演し、コンサートを盛り上げた。
5部構成。行進曲「K点を越えて」でオープニング。アンサンブル・ファンファールとの合同演奏で「タッチ」「キューテーハニー」を響かせた。
第2部は飯田市で活動するアンサンブル・ファンファーレがなじみの「犬のおまわりさん」「おさるのかごや」を楽しく演奏した。 続いて、アンサンブル&学年別演奏。打楽器3重奏で歯切れよく「スケルツォ」。金管5重奏で「海のスケッチ」、広々とした海を表現するなど、それぞれの楽器の持ち味を生かした演奏に、1曲終るごとに聴衆から大きな拍手が送られた。
また、友情出演の飯島中学校吹奏楽部は「ポップ・ステップ・ギャロップ」「白い翼の歌」「ラテンゴールド」の3曲を披露した。 -
お話の森・子供映画会
飯島町図書館は11日、文化館でお話の森・子供映画会を開いた。 約80人が参加、パネルシアターで「数字の歌」「とんでったバナナ」でオープニング。「飯島子どもの本の会」の大型絵本「そら豆のベッド」を楽しみ、続いて映画会。
サーカスの団長に捨てられたモグラが友だちの協力で両親と再会するまでを描いた「風船旅行で大冒険」。
ケーキに目がないライオンの王様が手当たり次第ケーキを食べ、虫歯に。虫歯が痛くて、食べられず、ついに寝こんでしまう「虫ばになった王様」。
子どもたちは痛がる王様に、ちょっぴり同情しながら「しっかり歯を磨かなくては」と話していた。 -
給食応援隊が宮田小へ
食育の意識高いと好評価栄養指導や衛生管理の専門家らでつくる県の「学校給食応援隊」の5人が13日、宮田村の宮田小学校を訪れた。調理の様子を見聞きしたほか、児童と一緒に会食。地元産食材の活用を含め、安全安心に気を配っている宮田の学校給食の現場にふれた。
応援隊は栄養、衛生面など実際の様子を見て指導し、学校給食の充実を図ろうと県が2月から実施。県下10校をまわっているが、上伊那では宮田小が選ばれた。
給食調理室などにも足を運び、専門家の目でチェック。地元農家の協力で、新鮮で安全な地元産食材を導入している点など、興味を持って見学していた。
子どもたちの給食に参加して、一緒に食べる光景も。県保健厚生課の担当者は「調理員や先生方の食育に対する姿勢が積極的で、給食全体のレベルも高い。地元の協力も得ながら、今後一層取り組んでほしい」と話していた。 -
箕工の未来を育てる会が県教委に要望
箕輪町の平沢豊満町長は13日の町議会3月定例会一般質問で、「箕輪工業高校の未来を育てる会」が9日、県立高校改革で同校の多部制・単位制への移行について県教育委員会に要望を出し、「多部制・単位制はあまり枠を作られると動きがとれない。フリーハンドでやらせていただくことをお願いし、ご了解頂いてきた」と報告した。学校名と魅力ある多部制・単位制高校構築の取り組みについての寺平秀行議員の質問に答えた。
町長は、「箕輪工業高校を再生、本当に魅力ある高校にしたいと前向きな話をしてきた」と説明。多部制・単位制について、長野県にないような進学コース作り、既存の工業高校のようなコースでなく、企業との結びつきを強くし大学とも交流する新しい工業高校作り-という夢を話し、普通科や定時制のような受け皿も必要とした上で、「夢のある話を地域とし、高校の皆さんと新しい高校を作っていく」とした。
学校名は、県教委から「校名ありきでなく、これからの皆の高校ということで考えたらどうか。『箕輪』の名を残し、その後に何かつけるなど考えたら」と提案があったことも話した。 -
富県ふるさとまつり
伊那市富県のふるさと館で12日、第26回富県ふるさとまつり(実行委員会主催)があった。公民館のサークル、小学校、福祉施設など小学生から年配者までが出演し、日ごろの練習成果を披露した。
まつりでは南福地の獅子舞を皮切りに、踊りや合唱、手話ダンス、詩吟など28のプログラムが進められた。
出演者はそれぞれ「月2回の練習でうまくできるかどうか分かりませんが、がんばります」など取り組みの様子などを紹介し、ステージ上で堂々と発表。手話ダンスの「南の島のハメハメハ大王」は、ピンク色の衣装に身を包んだ女性が腰を振りながら手話を交えて踊り、観客を楽しませた。
会場には多くの地域住民が集まり、出演者に大きな拍手を送った。
富県は以前から芝居が盛んな土地柄で、その名残から区民が親ぼくを図る場として年1回、まつりを開いている。出演した団体数は昨年並みだった。 -
05年度上伊那地方青少年育成会連絡協議会表彰
上伊那地方青少年育成会連絡協議会(畑房男会長)は13日、上伊那で青少年の健全育成に貢献してきた11個人5団体を表彰した=写真。
表彰を受けたのは、子ども会活動などの指導者として長年尽力してきた人や地区育成会、スポーツクラブなど。
長谷村の育成会長や県子ども会育成連絡協議会副会長などを務めた西村富雄さん(68)は「表彰状をもらい、あらためて責任の重さを実感した。上伊那の青少年育成活動が大きな事件もなくやってこれたのは地域の理解と協力のおかげ」と語った。
受賞者は次のみなさん。
◇個人=伊藤元郎、有賀登志文、鈴木光市、白鳥博文(以上伊那市)北原敬夫、伊藤裕幸(以上高遠町)中村正純、冨永正継、中原直登(以上飯島町)西村富雄(長谷村)川手友幸(宮田村)
◇団体=荒井区少年少女消防クラブ(伊那市)長藤剣道クラブ、河南地区育成会、藤沢地区育成会(高遠町)飯島越百クラブ(飯島町) -
大田切人形
本物忠実に複製を新調し展示宮田村教育委員会は、村民会館内に展示している「大田切人形」の三番叟(さんばそう)人形の複製を新調。忠実に本物を再現し、「手や足の動きなど、より正確な人形の動きを見てもらえる」と同教委は話している。
大田切人形は、村内大田切区で明治から昭和30年代まで演じられた。後継者や資金面などで途絶えたが、村教委は人形を大切に保管している。
1998年に村民会館が開館すると、複製をつくり、会館に併設する向山雅重民俗資料館に展示。ただ、展示用として作ったため、動かすことはできなかった。
今回、手や足、肩板と胴を新たにつくり、本物と同じ機能を持った人形に改造。動かすことは前提にしていないが、村教委は「どうやって人形を3人で操っていたかなど、見てもらうだけでも、よりリアルに伝えられると思う」と説明する。
また、人形の操り手のマネキンも新しく作り直し、人形師のひとりだった田中次郎氏(1906‐1968)の表情を当時の写真から再現。往時をしのぶ展示となっている。 -
看護大卒業式
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)は11日、第8回卒業式・第6回修了式を開いた。学部生83人と大学院博士前期課程修了生9人が深山学長から学位記を受け取り、思い出多い駒ケ根のキャンパスを巣立った=写真。
学部卒業生代表の近藤芙未子さんは「実習で学んだ看護の喜びや、互いに支え合い、励まし合った素晴らしい仲間との出会いなど、4年間で多くのことを得た。これからの人生の大切な財産にしたい」、大学院修了生代表の近藤恵子さんは「米国での看護研修などを通じ、国際的な視野を持つことの大切さに気づいた。学んだことをこれからの看護に生かせるよう一層精進したい」とそれぞれスピーチした。深山学長は「社会に出て最初の1年は誰でも苦労するが、経験を積み重ねるうちに力がついてくる。看護は奥が深い。まず一歩踏み出す勇気を持って頑張ってほしい」と激励の言葉を贈った。
学部卒業生83人のうち、進学する3人を除く80人はすべて就職先が決まっている。職種は看護師58人、保健師14人、助産師8人。大学院修了生も県内外の大学教員などに就職が決まっていて就職率は100%。 -
民謡「御嶽山」講座閉講
南箕輪村公民館の民謡「御嶽山」講座が10日夜、閉講した。村無形文化財に指定されたのを機に初開講した講座で、踊りを重点に練習し3人が修了した。
民謡「御嶽山」は05年1月14日に文化財指定を受けた。広く村民に知ってもらい、踊る人が増えることを願って開講。御嶽山保存会員が唄(うた)、踊り、三味線などを10回の講座で指導してきた。
受講者は、唄を覚えながら手の振り、足の動きなど会員に教わって練習を重ね、三味線や唄を中心に覚えた人もいる。
踊りは簡単そうに見えて基本に忠実に踊るのは難しく、わずか10回の講座で覚えるのは大変だったというが、閉講式では、会員皆が見守る中で修了記念に踊りを発表。会員は「よく覚えたね」「上手」と拍手を送った。
舞踊を習っている北殿の倉田道江さんは、「御嶽山を文化祭で見てすごくいいなと思って講座に参加した。御嶽山はとてもいい。なくしたくない」。保存会員に誘われて参加した大泉の女性は、「重心を保つのが難しいけど、なんとか踊れるようになった」と話していた。
村公民館は、多くの人が文化財に触れる機会を作りたい-と、06年度も講座を続けたい考えで、20回に増やして昼と夜に開く計画をしている。 -
第15回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人・井上井月をしのぶ第15回信州伊那井月俳句大会(実行委員会主催)が11日、伊那市生涯学習センターであった。一般の部・小中学校の部の入選者を表彰したほか、節目を記念し、伊那の元気を発信しようと歌舞劇団「田楽座」公演や井上井月展を合わせて開催。「信州伊那井月俳句大賞」は山口斗人さん=飯島町田切=の「手袋を脱ぎ分身のごとく置く」だった。
応募作品は昨年より360句少なかったが、市内をはじめ、近隣市町村、埼玉県などから一般の部に279人1380句、小中学校の部に3056人7718句が集まった。中には、2月に開通した伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルを題材にした句も。
城取信平実行委員長は「井月が亡くなって約120年。俳句を通じて井月の姿を思い浮かべてほしい」とあいさつし、小中学生に「外へ出て、息をする動植物や虫たちを見て俳句を作ってほしい」と呼びかけた。
表彰は一般の部、小中学校の部の合同で開き、入選者一人ひとりにそれぞれ賞状などを手渡し、選者3人が講評した。
当日句「春一番」「さえずり」「ツバキ」も受け付け、表彰した。
ホワイエでの井月展には、市民が所蔵する井月直筆の掛け軸やびょうぶなど31点が並んだ。熱心に写真へ収める人の姿もあった。
井月(1822縲・7年)は新潟県生まれ。伊那地方で約30年間を過ごし、87(明治20)年に伊那市美篶で亡くなった。俳句大会は命日(3月10日)に近い日曜日に開いている。
井月俳句大賞を除く成績は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞「熊料る男もっともけものの眼」宮坂繁美(岡谷市)▽市教育委員会賞「暗がりはみ仏が負ひ秋高し」栗林久子(辰野町)▽県俳人協会賞「狩終へて尾を振る犬に戻りけり」原与志樹(松本市)▽上伊那俳壇賞「菜の花になったつもりのかくれんぼ」長瀬冬嵐(中野市)▽伊那毎日新聞社賞「晩年へ近づく障子明かりかな」堀川草芳(岡谷市)▽信濃毎日新聞社賞「庭師来て公園の冬創りけり」浜信義(下諏訪町)▽中日新聞社賞「向日葵のあたま叩いて種もらふ」御子柴保(宮田村)▽長野日報社賞「妻死にて汗のからだを残しけり」宮下白泉(岡谷市)▽市有線放送賞「冬の陽を鋤(す)き込み土をねかせけり」蟹沢真琴(宮田村)▽信州井月会賞「仙丈岳の空みづみづし朝桜」山岡むつみ(岡谷市)▽井月賞「母の忌の枯菊のまだ香りおり」上田千登子(松本市)「反骨をなだめるやうに豆叩く」笹井紀子(松本市)「別れとは振り向くことよ木の葉髪」栗林久子 -
看護大卒業記念植樹
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)で10日、看護大交流市民の会(木下和好運営委員長)と卒業生らが卒業記念のシダレザクラを植えた。キャンパス内の緑地「有酸素運動研究コース」の一角に集まった約80人の学生が代わる代わるシャベルを手にし、4年間の学園生活の思いを込めてサクラの木の根元に土をかけた=写真。
木下委員長は「サクラは年がたつと大きくなっていい花を咲かせてくれることだろう。卒業しても時折ここを訪ねて花を見てほしい」とあいさつした。卒業生を代表して高島未季さんは「こうして在学の証しを残せてうれしい。市民の会の皆さんに心から感謝したい」と礼を述べた。
同コース内には第1回卒業記念の1999年から毎年1本ずつ植えられたシダレザクラの木が並んでいる。
卒業式は11日午前10時30分に行われる。 -
宮田中のバイキング給食
宮田村の宮田中学校は10日、1、2年生を対象にバイキング給食を行った。栄養バランスなども考えながら、自分の好みの料理をチョイス。食事の大切さや楽しさを見つめ直した。
主食5種類、おかず4種類、サラダ2種類、果物4種類、デザート5種類と多彩な料理がテーブルの上に。
生徒一人ひとりトレーを持ち、自分の好きなメニューを乗せていった。
「これが美味しそう」など、友人と相談しあう姿も。調理員が心をこめてつくった一品一品を、感謝しながら食べていた。
同校のバイキング給食は3年目。本年度は昨秋にも1、3年生を対象に行っている。 -
6年1組青空劇団
心ひとつに卒業公演4年生の時から演劇に取り組んできた宮田村の宮田小学校6年1組「青空劇団」は9日、念願だった村民会館で卒業公演を行った。満員の観客を前に堂々と演技。32人全員の心がひとつになり、最高の形で舞台の幕は閉じた。
学校の仲間や保護者家族、地域の人たちで約300の座席は満席。今までの公演とはひと味違う雰囲気だったが、子どもたちは練習の成果を思う存分発揮した。
演じたのは、宮沢賢治の作品をモチーフにした「6年1組とどんぐりと山猫」。全員で舞台道具などもつくり、演出や衣装なども自分たちで考えた力作。
アドリブも交えながら、会場の笑いを誘う場面も。表情豊かに演じきり、その姿は観客の心をつかんだ。
公演後、楽しんでくれた観客や、見守ってくれた担任の熊谷千波教諭に感謝のあいさつ。やり遂げた達成感で、目にうっすらと涙を浮かべる児童もいた。
山猫役の森下雄太君と、どんぐりを演じた飯島啓介君は「6年1組は良き仲間。最後に多くの人に見てもらえて、うれしかった」と話していた。
熊谷教諭は「本番に向けてみんなの気持ちが高まった。達成する喜びを感じることができたと思う」と、成長した子どもたちの姿に目を細めていた。 -
バスケで最後の熱戦 伊那中でクラスマッチ
伊那中学校の1、2学年は9日、同中学校体育館や伊那市民体育館でバスケットボールのクラスマッチを開いた。本年度最後のクラス対抗行事。生徒たちは一丸となって勝利を目指し、各コートで熱戦を繰り広げた。
1学年(148人)は男女混合で一クラス6チーム、2学年(139人)は男女別で6チームを結成。一チーム各3試合づつ戦い、クラスの総合勝ち点数で、それぞれの学年優勝を決めた。
3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り得点を重ねるなど、攻守の入れ替わりの早い試合。各クラスの意地を賭けた大会に、クラスメイトからは「頑張れ」「リラックスして」などと学友の名前を呼びながら声援が送られた。
1年生は来年度でクラス替えとなる最後の学年行事に熱中。3組の北原洋輔君(13)は「皆と最後の思い出に」と優勝を誓っていた。
3学年は高校入試のため13日、バスケットクラスマッチを開く。 -
伊那小6年孝組 演劇卒業公演
伊那小学校6年孝組(伊藤幹高教諭、36人)は9日夜、市駅前ビルいなっせで、演劇の卒業公演を開いた。会場には保護者など約300人の観衆が詰め寄せた。児童たちは学校生活最後の思い出を皆で作り上げ、最高の公演に涙した。
孝組は5年時の臨海学習のまとめを演劇で発表したのを機に総合活動で取り組みはじめ「オズの魔法使い」などを近くの保育所などでも披露してきた。
卒業公演は「神の子たち縲怎pヤタスにふく風縲怐v「トラップ一家物語」「ローワンと魔法の地図」の3演目を熱演。夏休み明けから準備を開始し、台本や衣装、小道具、効果音も自分たちで作ってきた成果を披露した。
卒業公演を終えたローワン役の平澤卓哉君(12)は「最後のステージを楽しむ気持ちであがった。失敗もあったが、一番信頼できる仲間で最高のものができたので悔いはない」と目を濡らし晴れやかな顔で語った。
公演では児童に内緒で練習してきた母親たちの歌のプレゼントもあった。 -
シルクミュージアムでちぎり絵作品展
駒ケ根市のシルクミュージアムで小平良子さん=同市北割二区=のちぎり絵作品展が5月28日まで開かれている。ちぎり絵独特の柔らかな風合いを生かした花や風景、人物、動物などの作品11点を展示中=写真。4月には作品の入れ替えを予定している。
小平さんは十数年前にちぎり絵を始め、その繊細さに取りつかれて制作に没頭。現在講座の講師なども務めている。
問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
東中に卒業式のリボン寄贈
駒ケ根市中沢のデイサービスセンター竜東やまびこ園(吉沢みはる園長)の利用者ら3人は9日、同市の東中学校(向山健一校長)を訪れ、卒業生らが式で胸に付けるリボン51個を贈った。
同園利用者代表の小田切美智子さんとボランティアで製作を手伝った下島千鶴子さんが「卒業生に喜んでもらえれば」と生徒代表の来年度生徒会長竹村瑠里さんにリボンを手渡した=写真。竹村さんは「手間のかかるものをありがとうございました。卒業生に大切に渡します」と感謝の言葉を述べた。
リボンは長さ10センチの赤いリボンを折って作った花びらを12枚組み合わせ、中央にアクセントの黄色を配した凝った作り。同園は7年前から卒業生にリボンを贈り続けている。
同校の今年度卒業生は47人。卒業式は17日に行われる。 -
箕輪東小1年オペレッタ公演
おごち・長岡保育園児が鑑賞箕輪町の箕輪東小学校1年ゆめっこ組(31人、松崎まさえ教諭)が9日、オペレッタ「てぶくろ」を同校体育館で公演し、おごち保育園と長岡保育園の園児が夢中になって鑑賞した。
ゆめっこ組は、歌や音読、合奏など「自分を表現しよう」と学んできた1年間の学習の集大成としてオペレッタに取り組み、2月5日の第6回オペレッタフェスティバル・イン・たつの(辰野町民会館)に出演した。これをきっかけに保育園の依頼を受け、今回の公演となった。
絵本「てぶくろ」を基にしたオリジナル作品で、昨年11月末から台本、せりふ、動きなど皆で考え、劇中歌は今まで習った曲を替え歌にした。
鈴、タンバリンなどの音に合わせてネズミやウサギ、オオカミなどが登場し、体育館いっぱいに響く大きな声で歌ったり、せりふを言い、踊りも楽器演奏もある楽しい舞台を熱演した。
おごち保育園は年中・年長児、長岡保育園は全園児が訪れ、お兄さん、お姉さんの舞台に目を輝かせて見入っていた。 -
新山小学校総合学習でお世話になった人たちを招いてそばを振舞う
自分たちで育てたそばを使ってそば打ちをしてきた伊那市新山小学校の3年生(村松陽子教諭)が7日、そばの種や畑を提供してもらったり、育て方やそば打ちを教えてくれた地元の人たちを招いて手打ちそばを振舞った=写真。
1年間お世話になった人たちへの感謝を込めて食事会を企画。
さまざまな取り組みの中でもそば打ちは難しく、最初はうどんほど太かったり、細かくちぎれてしまっていた。そのため、そば打ちの体験施設などで上手に打つための方法を学んだりしながら全6回、そば打ちに挑戦。その介があり、今では細長いめんが打てるようになった。
出来上がったそばを食べた招待者は「そば屋さんに負けないくらい美味しい」「前のそばより上手になった」と話 -
中沢小6年生を送る会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で8日、6年生を送る会が開かれた。卒業まであと2週間となった6年生に残り少ない小学校生活の思い出にしてもらおうと、在校生が学年ごとに趣向を凝らした歌や踊りなどを披露し、手作りのプレゼントを贈った。
4年生は「6年生が踊るのを見てかっこいいと思い、練習を始めました」とヨサコイソーランを披露したほか、中学へ行っても勉強の役に立つように竏窒ニ石の文鎮を一人一人に手渡した。在校生はそれぞれ「お世話になりました。中学へ行っても元気で頑張ってください」などとメッセージを贈って感謝の気持ちを伝えた。
6年生は谷川俊太郎の詩『生きる』を全員で吟じ、感謝の印に竏窒ニ手作りのしおりを在校生全員に贈った。
市内の5小学校は20日に修業式、22日に卒業式をそれぞれ行う。 -
マツケンが5月に駒ケ根で公演
マツケンサンバの大ヒットや人気テレビ時代劇でお馴染みの松平健さんの公演「暴れん坊将軍スペシャル竏窒、たって踊って八百八町竏茶tィナーレ・マツケンサンバ」が5月に駒ケ根市文化会館で行われる。テレビの「暴れん坊将軍」そのままの芝居と歌謡ショー、マツケンサンバが次々にステージで展開される県内唯一の公演。こまがね演劇文化創造劇場と駒ケ根市文化財団が市文化会館の開館20周年を記念して開く。
公演は5月11日午後6時30分、12日午後1時30分。全席指定でS席8400円、Y席(学生)2100円。チケットの発売開始は3月19日午前8時30分。
問い合わせは市文化会館(TEL83・1130)へ。 -
教育委員長が村議会で演説
8日に開会した宮田村議会3月定例会で、春日親夫教育委員長が所信表明演説を行った。理事者以外の演説は同村議会史上初めてといい、町村レベルでは県内でも珍しい。子どもの心を育てるためにも家庭、地域の協力が必要不可欠と訴え、学校では教科指導にも全力あげて取り組むと語った。
今後の宮田教育のあり方について聞きたい、という村議会の申し出に応じて演説した。
子どもの心の豊かさを育むには、学校教育だけでは限界があると話し「家庭で豊かに育ててもらわなかれば」と言及。
「学校は個々の学力水準を明らかにして、どのような指導をしていくかが求められる。学力評価が大切になる」との考えも示した。
宮田小、中学校の取り組みなども説明。児童、生徒の安全対策などにもふれ、村民ぐるみで子どもの教育、安全を見守ってほしいと呼びかけた。
県内では昨年、下水内郡栄村議会で教育委員長が所信表明演説して話題になったが、理事者以外が演説する例はあまりない。 -
第3回彩展
彩洋画研究会による第3回「彩展」が8日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。会員一人ひとりの個性が光る油絵作品に来場者が関心を寄せている。
研究会は、伊那市のペアーレ伊那の油絵教室で週1回、新世紀美術協会員の池上恵さんの指導で学ぶ生徒を中心に23人でつくる。小さい作品はペアーレの展示会に出品するが、大きな作品を展示する機会を-と始まった。
会員は新しく始めた人から県展や中央の展覧会に出品する人までさまざまだが、自分の描きたいものを決め、それぞれが自宅や教室で描き、池上さんのアドバイスを受けて仕上げたという。
1人2点を目安に出品し、50号を中心に小さいものは6号、大きなものは100号まである。風景や人物、静物画など個性豊かな作品が並んでいる。池上さんも「河畔公園」(130号)を賛助出品している。
午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。入場無料。 -
イギリスの語り部が来伊
イギリスの語り部ジェフ・ダグラス・ミードさんらを招いた国際交流イベント「インターナショナル・ストーリーテリング」が4日、伊那市の富県ふるさと館であった。地域住民ら約60人が集まり、外国の民話などに聞き入った。上伊那地方事務所主催。
イベントは、国際交流員ジョアン・ゴーリーさんが異文化に関心を持ってもらおうと、国籍や年齢に関係なく集える「語り」を企画した。ヨーロッパを中心に活動するダグラスさんが来日、2縲・月にかけて日本各地を回っている。知人がいたことから伊那市を訪れた。
語りは5話。ダグラスさんらの英語を段落ごとに切り、通訳が日本語にして伝えた。
イギリスの「スワッファムの物売り」は、夜に何度も見る夢の言葉を信じたことで、金貨を手に入れ、幸せな一生を送った男の話。いすに座ったダグラスさんは立ち上がったり、手振りを交えながら語り、観客を引きつけた。
そのほか、歌や詩などを通じて英語を学ぶ子どもたちの歌「星めぐりの歌」などもあった。