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それぞれの分野功績たたえ表彰
伊那市は「文化の日」の3日、市功労者表彰式典を市役所で開いた。本年は自治、消防寄附などの8分野で市のために尽力した13人・2団体に表彰状を贈り、長年の功績をたたえた。
小坂樫男市長は「3市町村合併で新市伊那市は県内でも3番目の大きさになる。新市の将来図である、二つのアルプスに抱かれた自然共生都市として、自然と産業のバランスが取れた市を目指したい。今後とも新市のためにご協力をお願い申し上げる」と式辞を述べた。
受賞者を代表して小田切仁さん(75)は「50年の長い間、教育にかかわる仕事の場所を与えてもらい、大勢の人に支えられながら今日までこれたことを感謝する。自分なりに意欲を持って楽しく取り組めたことは何よりも幸せ。今後は一市民として、社会の一員としてさらに努力を重ね誠実に生きていきたいです」と感謝を述べた。 -
近隣の小中学生 音楽で交流
恒例の中部音楽会が2日、県伊那文化会館大ホールであった。「小学校の部」「中学校の部」の2部構成で、伊那市、南箕輪村から14小学校の6年生と、5中学校の3年生が参加。日ごろの音楽学習の成果を発表し合った。中部教職員会の主催。
他校の音楽の表現を聞き味わうことを通じて感性を磨き、互いの親ぼくを深めながら学校生活最後の音楽会にする目的。
小学校の部は混声合唱や、リコーダー演奏などの16プログラム。各学校ごと、発表の前に学年紹介をして他校との交流も深めた。
伊那市の富県小学校は、4弦楽器「バンドーラ」で「夜空ノムコウ」を演奏した。楽器は、児童らが4年生のときに、自分たちで育てた花の苗などを売って材料費を貯え、手作りで製作。澄んだ音色はホール全体をつつみ込み、大きな歓声を呼んだ。
伊那小学校の上沼碧ちゃんは練習の成果について「・ス歌うときの表情・スを心がけながら練習してきたが、本番では今までで一番うまくできた」と満足。他校の合唱にも「ハーモニーがきれいですごいと思った」と話していた。 -
わらべ歌で親子が触れ合う
中川村教育委員会の第3回元気っ子講座「わらべうた」が29日、社会体育館であり、村内外の親子70組140人が参加し、親子で心豊かな時を過ごした。
講師の近藤信子さん(音楽教室とんとんやかた主宰)は「日常の会話の中に、わらべうたを入れることで、温かいものが伝わる。わらべうたの力を知って」と話し、早速、「まーるくなーれ」と、歌で呼び掛け、大きな円を作り、なじみのわらべうた「なべなべ底ぬけ」を歌った。馬の親子になって、歌に合わせ、子どもを負ぶったり、だっこしたりして遊ぶ「うまはどしどし」と続いた。
お母さんたちは汗だくになって、子どもたちは「キャ、キャ」と歓声を上げながら、わらべうたを覚え、親子でパワフルに遊んだ。 -
宮田氏一族の慰霊碑を城址に建立
宮田村北割区に残る戦国時代の山城跡の保存活動に取り組む「宮田城址保存会」はこのほど、同城主で武田氏によって討たれた宮田氏一族の慰霊碑を城址に建立した。山中の作業で困難を極めたが、それだけに会員の喜びもひとしお。10日に清水靖夫村長らも招待して除幕する。
会員の浄財を使って慰霊碑を製作。今春に同会が整備した登城ルートを使い、2日半かけてふもとから城址まで運搬した。
作業にはのべ約20人の会員が参加したが、困難の連続。慰霊碑を載せた小型運搬機にも限界があり、道の細い部分や急坂などは人力で押したり、綱で引いたりもした。
通すためにわざわざ道の拡張も。しかし、その努力の甲斐もあって本丸付近に無事建立できた。
春日甲子雄会長は「大きな重機も使えず本当に大変だったが、慰霊碑の建立により、村を治めていた宮田氏について多くの人に理解を深めてもらえれば」と期待する。
同会は今年1月に発足し、当初14人だった会員も70人にまで増加。倒木で寸断されていた登城ルートを遊歩道として整備するなど、保存活動を展開している。慰霊碑の碑文は会員で城址近くの真慶寺住職赤尾義道さんが揮毫した。 -
愛着あるリンゴの実に自分の名前を
村内の農園の好意でリンゴの木を借りて栽培を体験している宮田村の宮田小学校3年3組は2日、実ったリンゴに自分の名前を記したシールを貼った。日焼けを利用し、半月後の収獲時には名前が実に刻まれる。葉摘みの作業も行い、汗を流した。
28人の児童は駒が原の農園に足を運び、自分が袋かけした愛着あるリンゴの実にシールを貼り付け。20日前後に予定する収穫の無事も祈った。
園主の樋屋喜吉さんは焼き芋を用意。作業を終えた子どもたちは感謝しながら味わい、近くに迫った収獲に想いを馳せていた。 -
青藍之会演舞発表会
創立20周年を迎えた演舞の愛好会「青藍之会」は30日、第18回演舞発表会を駒ケ根市文化会館で開いた。舞台は「日本に思いをよせて」「北から南へ日本舞めぐり」の2部構成で、日本の四季や自然などを歌と舞で表現した=写真。
あでやかな衣装をまとって登場した出演者らは、朗々と響く吟者の歌に乗せて見事な舞を次々に披露し、観衆の大きな拍手を浴びていた。 -
第28回子どもたちにゆきとどいた教育をすすめる父母・市民・子ども・教職員のつどい
「子どもたちにゆきとどいた教育をすすめる父母・市民子ども・教職員のつどい」が29日、伊那市民会館であった。28回目。高校生から一般まで約250人が集まり、作家・澤地久枝さんの講演を聞いたり、分科会での議論を通して、憲法問題や高校改革プランへの意識を高めた。
憲法9条改正が取りざたされる昨今、もっと敏感にこの問題を考えてほしい窶狽ニテーマを「平和と教育」縲恟繹ノ那から考える縲怩ニした。
憲法改正に反対する「9条の会」の呼びかけ人、澤地さんは、戦争が引き起こした悲惨な事実や、新しい歴史教科書が事実と乖離(かいり)した歴史を示す危機感を語り「自分の判断で行動できない子どもを育ててきた戦後60年が、自分たちの足元を崩すような社会を作り上げた」と批判。最後に「今は平和を守るためのバリアになるという決断を、一人一人がする時。子どもを戦場に送り出すような社会になるのはまだ止められる」と力を込めた。
4つの分科会は不登校・ニート問題や高校改革プランについて議論を深めた。高校生同士の分科会もあり「高校生が今できることは、もっとプランについて学習すること」などと話し合った。 -
伊沢音楽祭参加の東京芸大学生
高遠中・高生を一日レッスン伊沢修二記念音楽祭(29日開催)出演のため高遠町を訪れている東京芸大オーケストラの学生が30日、高遠中で、高遠中と高遠高の吹奏楽部の生徒に楽器の演奏法などを指導した。
フルート、クラリネット、サクソフォンなど楽器の種類ごとに芸大学生が指導するもので、毎年行われ、05年は6月に続いて2回目。その楽器専門の学生の指導に、生徒は食い入るように耳を傾けていた。
ユーフォニアムの教室では、芸大4年の小林敦さんが高遠中の2人を指導。楽器を吹くときの姿勢、呼吸法、指の動かし方などを教えながら、メトロノームの音に合わせて、練習曲を演奏した。
小林さんは「教えたことが今後の部活に生かされるとうれしい。1日だけのレッスンでは、その後の努力や成長が見えず残念」と話した。
レッスンを受けた2年の伊東有沙子さんは「ユーフォニアム専門の話が聞けてよかった」。同じく2年の今井香央里さんは「姿勢を正し、吹き方をきちんとすると音がとても変ることに驚いた」と感想を述べた。 -
瑞宝小綬章(教育功労)千田 俊明さん(70)
教育って“教えて育てる”って書くけど“共に育てる”だと思うんです窶煤B
1957年、阿智高校に赴任。以降、県内8校で、社会科などの教べんをとる。
心がけたのは「発表授業」。一方的に教えるのでなく、生徒自らが調査・発表する授業は苦労が大きい分、成功した時の感動が生徒の目を輝かせた。それは何より、自分にとっても喜びだった。
「文化祭などで生徒と一緒に活動するのが楽しかったから、教頭なる時は、寂しさもありました」
90年、県教育委員会学習指導課高校教育指導係長に就任。このころ長野県は、現役高校生の大学進学率低下。実態調査から状況把握に努め、小学生から高校生までの「学力向上のための実践方針」を作成。推進校の指定や理数科の設置など「特色ある高校づくり」の基礎となる取り組みを進めた結果、大学進学率は徐々に回復。昨年は全国で28番となった。
県教育センター所長を務め95年に退職。
教育の中心は生徒。生徒にとって何が大切かを基本に考え、教師はそれをフォローしていく窶狽サんな思いで勤め上げた38年間だった。
伊那市西春近。妻と2人暮し。 -
宮田村田中下遺跡から磨製石斧が珍しい状態で出土
宮田村の田中下遺跡から、縄文時代前期の墓とみられる縦穴が出土し、穴の壁ぎわに磨製石斧(せきふ)が縦に2本突き刺してある珍しい状態で見つかった。県立歴史館の宮下健司さんは「突き刺した状態でみつかった類例を聞いたことがない。副葬品とみられ、埋葬された人物が石斧づくりの名人だったなど因果関係が考えられる」と説明する。出土した石斧は5、6日に開く村文化祭企画展で村民会館に展示する。
遺跡内の道路付け替えに伴い、村教育委員会が発掘調査したところ先月20日に発見。穴は直径70センチ、深さ35センチで桶のような形をしており、北と西面に22センチと15センチの磨製石斧が縦に突き刺す形で埋められていた。
また、穴の底には31センチに達する大型の磨製石斧が横たわる形であり、近畿地方でつくられた「北白川下層式」と呼ばれる形式の土器もみつかった。
同遺跡は村北端に位置し、町1区、北割区、南割区の境。縄文前期の竪穴式住居跡や土器が出土している。
何かを埋めたり、貯蔵したと思われる穴も38ヵ所で見つかっているが、穴から石斧が出土するのは初めて。
村教委の小池孝文化財主任は「石斧は全て使用済み。使える道具を副葬品として埋めたとするならば、埋葬された人物は何か特別な人なのでは」とみる。
縄文時代に詳しい宮下さんも「佐渡では矢じりを散りばめた墓がみつかっており、ものづくりに秀でた故人を後世に伝えようとした形跡ととれる。甕の中に石斧を入れ一緒に埋葬する例もあるが、突き刺した状態は聞いたことがない」と話した。 -
宮田小6年2組キャンプ
宮田村の宮田小学校6年2組は2、3日、1泊2日の日程でキャンプを行っている。大久保区の太田切川河川敷にテントを張って、寝食をともに。協力して作業したり、野外遊びなどで汗を流した。
昨年も同河川敷でデイキャンプを楽しんだ児童たち。今年は6年生全体の宮田高原キャンプも経験し、「テントを張ることから全て自分たちの力でやってみたい」と企画した。
既存のテントを使うのではなく、ブルーシートを活用。木を支柱にロープを通して組みたてた。
協力しながらぺグを打ち込み立派に完成。自分たちだけの居住空間に喜び、寝転んだり、遊んだりした。
雨に降られた昨年とは違って、雲ひとつない快晴。食事の用意も33人全員で協力して、美味しく食べた。
夜は肝だめしをしたり、友人とおしゃべりしたり。寒さ考慮して近くの集落センターを借りて寝たが、家庭ではできない体験を満喫していた。 -
熊崎安二さん、旭日双光章
「長く務めてきたかいがあったと感慨無量」。飯島町教育長を皮きりに収入役、助役を歴任、町長は2期8年務め、町の発展に尽力した。
1928年中川村片桐に生まれ、農業技術員養成所卒業、宮田村や飯島町農協に勤務、農業共済を担当。63年、共済事業の役場移行により役場職員に。経済課を振り出しに議会事務局長、農林課長を歴任。農林課長時代は1100ヘクタールのほ場整備に関わり「農地は私有財産であり、減分率など農家の理解を得ることに苦労した」。49歳で教育長に抜擢され「男度胸で引き受け、県立高校の誘致に奔走し、飯島中学校の校舎建設も進めた」。
84年から収入役を拝命「利息が7-8%時代で、50億円の予算規模で利息で3500万円も稼いだ」
収入役から、助役に、95年に町長に就任。役場庁舎の建設や広小路の街路整備、ふるさと農道の整備、道の駅花の里いいじまの誘致にも尽力「七久保小学校の給食センターへの移行、保育園の再編など、子どもに直接関わる施策展開は、保護者の抵抗もあり、何度も足を運んで理解してもらった」と振り返る。「市町村合併の行方も気になったが、年齢的にみて迷惑をかけても」と03年勇退。現在、菊づくりやゴルフと悠々自適な日々。「時代もよく、健康と人に恵まれ、仕事一筋にまじめに一生懸命できた」と満足そう。 -
伊那公民館で文化祭
伊那公民館で3日まで、第28回文化祭が開かれている。陶芸や書、水墨画、木目込み人形、生け花など作品1200点が並び、訪れた人の目を楽しませている。
文化祭は、公民館で活動するクラブ・サークルの利用者、教室の受講生が日ごろの活動成果を披露する場として年1回開催。
展示には22団体が出展し、初心者からベテランまでの力作がそろう。転写技術を生かしたアートクラフト「ネイチャープリント」は初出展で、額やバック、布などにパンジーやサクランボなどがデザインされる。そのほか、木彫りのおじぞうさん、「伊那谷の春」「果物」を題材にした水彩画なども。
武田登館長は「年齢を重ねても利用者の学習意欲はすごい」とし「文化祭を通して地域の人を知り、ふれあう機会につながれば」と話している。
3日は午前9時縲恁゚後3時。ステージ発表は午前11時半からで、21団体が大正琴、コカリナ、民謡、合唱などを披露する。 -
箕輪町発足50周年記念特別展「箕輪町ができた頃…」
箕輪町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2005の催しの一つ、町発足50周年記念特別展「箕輪町ができた頃…」が29日、町郷土博物館で始まった。会期は11月27日まで。毎週日曜日にイベントもある。
町は55年1月1日、旧中箕輪町、箕輪村、東箕輪村の3町村が合併して発足した。町発足当時に焦点をあて、時代の大きな転換期だった昭和30年代の箕輪町について、「景観・くらし・なりわい」の3つの視点で展示している。
景観は、国道153号線が舗装される以前の木下地区の写真と現在を比較。なりわいは養蚕や農閑期の仕事、当時の居間の風景、くらしは荷車、自在かぎ、電気コンロ、炭火アイロンなどの道具類を紹介している。
展示見学した郷土史クラブの小学生は、体験コーナーで蓄音機やラジオ、足踏みミシンなど当時の道具を実際に使ってみたり、居間に座ったり、古い写真や道具を興味深く見て楽しんでいた。
入館無料。開館時間は午前9時-午後5時(入館は午後4時半)。月曜休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(TEL79・4860)へ。 -
箕輪町職員共済会作品展
箕輪町職員共済会(理事長・桑沢昭一助役)は2日まで、職員の作品展を役場3階講堂で開いている。一般の観覧もできる。
共済会のクラブ活動や個人の趣味、研究などの成果発表の場として毎年秋に開く恒例の展示会。会員は約330人で、呼びかけに応じて約70人が出展した。
盆石、盆栽、生け花、陶芸、編物、ビーズアクセサリー、織物、パッチワーク、トールペイント、粘土細工、木目込みアート、絵本、手描き友禅、絵画、写真など作品は多岐にわたり、いずれも力作ぞろい。「新潟県中越地震災害の記憶」と題した山古志地区を歩いた調査報告もある。 -
美篶で1876年製作の絵地図を発見
伊那市の美篶支所でこのほど、1874(明治7)年から10年間、県が各町村から地誌の提出を求めて製作した「長野縣町村誌」に付随する絵地図の草稿と思われる資料が発見された。支所は地域の小学校の教育に役立てるため、美篶小の資料館に寄贈した。
資料は支所の資料整理委員が資料室で発見。76(明治9)年7月に製作されたもので、旧美篶村の全体の略図を描いている。大きさは縦68センチ、横118センチ。同様の資料が市内で発見されているかは不明だが、「町村の合併などの歴史をたどるなかで、当時の資料が紛失しないでいるだけでも価値がある」と関係者の間でも注目度が高い。
長野縣町村誌の附図は現在、県立歴史館(千曲市)の収蔵庫にあり、旧美篶村の絵地図は2枚を保管。そのうち1枚については「明治初期長野縣町村繪地圖大鑑」(全5巻・郷土出版社)で紹介され、残りの1枚は発見された資料と基本的構図、縦横の方眼が入っていること、注釈の内容窶狽ネどが類似する。
歴史館の黒岩龍也専門主事は3枚の絵地図の関係性について「大鑑に載っている絵地図と時代設定は一致する。遠からず書式は一緒で、類似する2枚については清書と下書きの関係があるのでは」と分析している。
1874(明治7)年、当時の政府は廃藩置県に伴い新たに出来た各府県に国史編集局を設置し、全国の町村からの地誌の提出を命令。県でも各町村に町村誌編集人を置き、戸長・副戸長の責任で資料を出させ、10年間で84冊の長野縣町村誌にまとめた(1976年、伊那毎日新聞社で上伊那郡町村誌としても発刊している)。絵地図もまた、付随する資料として一緒に提出している。
上伊那郡村誌では長野縣町村誌について、「日本の地理、歴史窶煤Aなどをはじめて公にした最初の資料となったものばかりであり、今日の郷土の地理・歴史・産業誌の素因をつくった、最も画期的な大事業であった」と記されている。
地域住民で資料館の管理・運営を目的に組織する「美篶小学校資料館専門委員会」は、恒例の12月1日の開校記念日(本年度=104回目)の資料館企画展で資料を一般公開する。昭和初期(1933縲・1年)に学校職員が測量し手書きで製作した村図など、資料館で管理している昔の地域地図を共に並べ、歴史的変遷を探るための展示を予定している。
専門委員会の諸田秀委員長(75)=美篶笠原=は「古きを知ることで、自分たちが住んでいる場所の移り変わっていく様子を児童たちに学びとってもらえれば」と話している。 -
児童の学習成果・そば打ちも好評
伊那市の西春近北小学校のPTA(唐木寿夫会長)が主催する、年に一度の「PTAバザー」が29日、小学校体育館などであった。学年やクラス別のブースには日ごろの学習成果として、新米、竹トンボ、花の種、野菜などが並び、多くの地域住民でにぎわった=写真。
地域との交流、児童の出店体験などを目的とした恒例バザー。新事業として、学校、PTA、同窓会の3者で育てたソバを、同窓会が「手打ちソバ」にして販売し、大きな呼び物になった。
4年けやき組は、上伊那農業高校の生徒と一緒に、6月中旬から育ててきたキビを団子にして販売した。1パック6個入りで約40パック用意したが、入場開始から30分も立たないうちに完売。種まきからキビ団子までの過程を体験学習してきた児童らは「早く売れてよかった」と喜んでいた。
そのほか、PTAが地域に呼びかけて集めた生活食器などのバザーや、わたあめ、ポップコーン、焼き鳥などの出店も並んだ。 -
いいちゃん文化祭「芸能祭」
29・30日に開かれていた「いいちゃん文化祭」のメーンイベント「芸能祭」が30日、町文化館大ホールで開かれた。町内の16グループが出演し、歌や演奏、踊りなど日ごろの練習の成果を披露した。
器楽では「ビューティフルセブン」による大正琴、「こっとんクラブ」「琴の会」による文化筝と琴、飯島フルート教室の生徒らによるフルートが演奏された。社交ダンスや日本舞踊、演歌体操などの踊りのほか、飯島中学校3年3組、飯島女性コーラスによる合唱が披露された。
会場を訪れた人たちは、ステージいっぱいに展開される熱演の数々に惜しみない拍手を送っていた。 -
イタリアオペラの夕べ
第13回秋のミュージアムコンサート「イタリアオペラの夕べ・乾杯の歌」が29日夜、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMORで開かれた。駒ケ根市出身のソプラノ歌手堀尾諭委さんと札幌市出身のテノール歌手岡崎正治さんが出演し、イタリア仕込みのアリアの数々を披露した。共にオペラの本場イタリアで研さんを積んだ実力派歌手の2人は代わる代わるステージに立ち、モーツァルトの『ドン・ジョバンニ』、ビゼーの『カルメン』、プッチーニの『蝶々夫人』、ベルディの『椿姫』などお馴染みのオペラの中からそれぞれ得意のアリアを歌い、時に2重唱も披露した=写真。地元のコーラスグループ「駒ケ根女性コーラス」「童謡コーラスつくしんぼ」「新星合唱団」のメンバーらも登場し、共に美しいハーモニーを聴かせた。
会場を埋めた約150人の聴衆は、朗々と響き渡る美しい歌声に息を飲んで聴き入っていた。 -
伊那谷女性工芸展
信州伊那谷で活動する若きクリエーターたちの陶芸、とんぼ玉、漆芸、古布など特色ある作品を集めた伊那谷女性工芸作家展が13日まで、飯島町七久保道の駅花の里いいじまで開かれている。
作家は革・和布・羊毛の加藤キナさん(喬木村)、陶芸の力田一氷さん(中川村)、土屋智恵さん(飯田市)、古布リメイクの梅本和子さん(飯田市)、漆芸の竹内慶子さん(駒ケ根市)、とんぼ玉の角田まち子さん(南箕輪村)の6人。
力田さんは粉引に繊細な野の花を描いた大皿、深鉢など日用雑器を、土屋さんは伊那谷の石を砕き、草木を灰にした釉薬を用いた茶わん、皿、愛きょうある招きネコなど縁起物も並べた。
竹内さんは吸物わんや深鉢で本物の良さをアピール、角田さんは色とりどりのトンボ玉を並べ、夢の世界を広げている。
開場午前10時縲恁゚後5時。定休・火曜日 -
赤穂中前期終業式
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は28日、前期終業式を同校体育館で行った。集まった全校生徒に対し諏訪校長が訓示して前期を締めくくった。
諏訪校長は「119日の長い前期が今日で終わる。白鈴祭、修学旅行、登山、運動会と多くの行事があった。二度と戻らぬかけがえのない青春時代の思い出だ。始業式におけのたがのことを話した。おけはクラス、たがは生徒をつなぐきずなだ。クラスが一丸となって取り組んできたか、もう一度今学期を振り返ってほしい」と話した=写真。
同校は31日は学期中間休業とし、11月1日から後期の授業を始める。 -
地域子ども100人の会が第2回会議
駒ケ根市の市民らでつくる地域子ども育成100人の会(村上守伸代表世話人)は28日夜、第2回会議を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が出席し、9月の第1回会議に引き続いて、現代の子どもたちを取り巻くさまざまな問題点などについて意見を交わした=写真。
出席者は「子どもたち同士だけでなく、地域の大人との触れ合いが重要なのではないか」「まず親同士の関係だ。祭りや自治会といった地域での付き合いに大人が率先して参加することが子どもにとって手本になる」「子どもが家庭の中で役割を持つことにより、存在意義を実感できることが大切」など、それぞれの経験をもとに活発に意見を述べた。
同会は今後数回の会議を経て、今年度中をめどに「子育て10カ条」を策定したいとしている。 -
南箕輪村立南部小学校開校10周年記念式典
開校10周年を迎えた南箕輪村立南部小学校(尾台良左校長)で29日、記念式典やフルートコンサートがあった。スライドで10年の歴史を振り返り、記念音楽会では児童が合唱や合奏を発表して“10歳の誕生日”を祝った。
式典は太鼓グループ「CoCo龍」と同校しの笛フルートクラブの児童による演奏で開幕。記念事業実行委員会の美濃部浩明実行委員長は、「これからも魅力あるすばらしい学校でありつづけていくと思う」とあいさつ。尾台校長は、「責任や考えを持ち、頼りにされ、たくさんの人と手と手をつなぎ協力できる、建物でいえば柱のような人間になってほしい」と児童に期待を寄せた。
元村長、元校長、前校長、初代教頭、1期卒業生をパネリストに迎えた「南部小を語る」、11プログラムの音楽発表会、上野学園短大音楽科専任講師の飯島和久さんによる記念フルートコンサートもあった。 -
長谷小で30周年記念式典
長谷小学校で29日、開校30周年記念式典があった。児童、教職員、来賓ら約220人が出席し、30年の節目を祝った。
中山晶計実行委員長は、長谷の礎となる児童を送り出すよう祈った。
三沢久夫校長も教育目標に「本気で取り組む子ども」を掲げ「少人数の良さを生かした教育に努めたい」と述べた。
そのあと、児童たちが20周年以降の10年間の歩みを発表。全校飯ごう炊さん、シイタケ栽培、粘土がまの火入れなどスクリーンに写真を映し出し「地域の期待にこたえられるよう、みんなで協力し合って頑張ります」と力強く声を合わせた。
記念公演は長谷中体育館であり、村指定無形文化財「中尾歌舞伎」の「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」を鑑賞。地域住民らも足を運んだ。
源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復しゅう話で、浄瑠璃と三味線が響く中、真に迫る演技で観客を魅了した。長谷小2年の西村清剛君も初参加。
終了後、会場から「花」が飛んだり、西村君に花束が贈られたりと大きな拍手が沸いた。
長谷小は76(昭和51)年、美和と伊那里の2小学校が統合。現在の児童数は92人。
記念事業として、全児童の写真入りの下敷き配布、校舎内外の環境整備(動物飼育小屋の建て替え、敷地周辺フェンス改修…)などに取り組んだ。記念誌は来年2月、20周年以降の10年間の記録に加え、記念式典の様子を含めて発行する。 -
トールペイント作品展
伊那市美篶の大洞かずよさんが主宰するトールペイント教室「プリムローズ」の作品展が29、30日、喫茶・食事「楓林(ふうりん)」で開かれている。
「楓林」を会場に、昨年の夏から月1回、教室を始めた。地元の主婦ら10人が集まり、昼食を食べて作品づくりに取り組んでいる。
会場には、1年かけて作った作品の中から、参加者が自信作を持ち寄って12点を並べた。
作品はコーヒーフィルター入れ、ペン立て、ミニトレイ、バッグなど身近な素材で、季節感が出るようタンポポやイチゴ、雪だるま、柊などの図柄が描かれている。
1回に1作品を作るペースで、参加者は四苦八苦しながらも、楽しんでいるという。
指導に当たる大洞さんは「身近なものを作ることで、生活を楽しんでほしい。同じ図柄でも、世界に一つしかない作品」と話している。
30日は午前9時縲恁゚後9時。 -
染織作家小山憲市展
伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで30日まで、上田市出身の染織作家小山憲市展が開かれている=写真。しま、格子を中心に、着物や帯など約50点がそろう。
小山さんは上田紬の伝統を踏まえながら、糸使いのおもしろさ、色の深さにこだわった作品づくりに取り組み、県染織作家展などで数々の賞を受賞。小山ファンである東京和装ゼミナール=駒ケ根市=の常田輝子さんが上田紬を知ってほしいと企画し、南信で初めての個展が実現した。
「シックな感じ」が多く、じわじわと存在感が出てくる作品が並ぶ。
小山さんは「布の持つ感触、縦・横糸の表情、苦心した色などを見ていただきたい。その人らしさを表現する、おしゃれ着としての提案ができれば」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後4時。即売もしている。 -
南箕輪村神子柴区文化祭
南箕輪村の神子柴区文化祭が29日、神子柴公民館で始まった。手芸や園芸など公民館活動のクラブ作品がずらりと並び、区民が関心を寄せている。
神子柴公民館(毛利猛分館長)の主催。編物、パッチワーク、園芸、絵手紙、生け花、菊、かま塾などクラブの年1回の活動発表の場。8クラブ・団体が参加した。
編物のセーターやベスト、パッチワークの玄関マットやバッグなど丁寧に作り上げた作品、01年からの「かま塾」だより、写真や水墨画、個性的な生け花作品のほか、園芸は鉢植えなどにしたハゼ、大文字草、冬の花ワラビ、梅鉢草といった秋らしい85点、菊は大輪をはじめとする114鉢が並び、見ごたえある展示になっている。
30日は午前9時縲恁゚後3時。営農組合(田中貢組合長)による農産物販売、とん汁と焼きいものサービスもある。 -
いいちゃん文化祭にぎやかに
飯島町中央公民館主催の05年度いいちゃん文化祭が29、30日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンやお手玉、陶芸、囲碁など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「すてきな色づかい」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、話題の新作{星になった少年」の映画会、図書館では「図書館まつり」として、紙芝居や読み聞かせなど盛りだくさんの「お話の森スペシャル」もあった。
30日は▽芸能祭=午前10時縲怐、わりばしてっぽう、折り紙、松ぼっくりのツリー、ビーズ=午前9時縲怐A午後1時縲怐、はた織、グラスアート、伊南子ども劇場=午前10時縲怐A午後1時縲怐、お話会=午前10時30分縲怐、読書感想文コンク表彰式=午後1時30分縲怩フ予定。 -
なかがわ華の会
中川村の舞踊愛好グループは23日、中川文化センターで「第4回なかがわ華の会」を開いた。8グループ約40人が出演し、華麗に舞台を彩り、ゲストのオヨネーズさん、橋爪恵子さん(駒ケ根市出身の歌手)も花を添えた。
格調高い、すみれ会の「寿ぎの舞」で幕開け、もみじ会の「祝賀の舞」と続いた。粋に「車屋さん」、男舞の「侍」、休憩を挟んで、オヨネーズさんの歌に合わせ軽やかに「麦畑」「小麦ちゃん」を披露した。
橋爪恵子さんの歌で「女人高野」、最後に有志一同で「秋田甚句」で余韻を残してフィナーレ。
昼の部、夜の部とも超満員の合わせて650人余が入場し、踊りと歌をたん能した。 -
宮田小で音楽会
宮田村の宮田小学校は28日、音楽会を同校体育館で開いた。各学級が合唱や合奏で練習の成果を披露。元気な歌声を響かせた。
趣向を凝らした演出も。身振り手振り全身使って、音楽の楽しさを表現する姿もみられた。
全校合唱の「もみじ」は教職員の楽器演奏にあわせて、児童が歌声をひとつに。保護者らも数多く訪れ、会場一体となって文化の秋を満喫していた。