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11日のだるま市にむけ大だるま設置
五穀豊穣や家内安全を祈願する伊那市高遠町伝統のだるま市が11日に開かれます。
機運を盛り上げようと、高遠町商店街に大だるまが設置されました。
8日は、大だるまが保管されている多町から、1キロほど先の中心市街地まで、軽トラックで引っ張って運びました。
設置しているのは、商店主らでつくる本町実業団のメンバーです。
だるま市は、400年近く続くといわれる鉾持神社の伝統行事で、伊那谷唯一の市として毎年多くの人で賑わいます。
本町実業団では、毎年、市を盛り上げようと大だるまを設置しています。
高遠町のだるま市は、11日(月)午前7時縲恁゚後5時まで開かれます。
本町実業団は、大だるまのそばで、300人分のお汁粉を振舞うほか、桜だるまを販売する予定です。 -
広域観光で海外から誘客を
海外からの旅行客を広域的に取り込んでいこうと上下伊那と木曽の観光関係者があつまり、伊那市内で6日懇談会が開かれました。
懇談会は、上下伊那と木曽が連携し、広域的な滞在型観光を目指していこうと、去年から開かれています。
今年は、海外からの旅行客をテーマに講演会やパネルディスカッションが行われました。
このうち、松本大学で国際観光を教える佐藤博康教授は、「伊那と木曽は、海外での知名度が低いことを逆手にとり、好奇心旺盛な人をターゲットにする事が大切」と話していました。
情報発信の方法については「それぞれの地域の情報を横一列に発信するのではなく、サクラなどテーマを絞り統一した情報を発信すると良い。」
また、「伝統的な生活体験など、地域が一体となり奥へ奥へと誘導する仕組みを作る事で滞在へとつながる」と話していました。
県のまとめによりますと、上下伊那と木曽を訪れた観光客、平成13年がおよそ1347万人でしたが、平成23年には1089万人と258万人減少。
観光消費額は、平成13年の417億円から310億円と100億円以上落ち込んでいます。 -
ものづくり伊那をアピール
伊那市内の町工場と伊那市などが協同で開発したメイドイン伊那のお土産「サクラコマ」の試作品がこのほど完成し、2月7日に発売されることになりました。
サクラコマは、閉じているサクラの花びらが遠心力で外側に開き、回転が弱まると再び閉じるユニークなコマです。
全国の製造業者が参加するコマの大会に出場している伊那市富県の設計デザイン会社、(有)スワニーが設計しました。
スワニーは、市内の金型製造やプラスチック成型、金属加工を得意とする町工場などとともに「製造業ご当地お土産」プロジェクトを去年スタートさせました。
ここに市役所や商工会議所、社会福祉協議会も加わり改良を重ね、ご当地お土産第一弾となるサクラコマが完成したのです。
スワニー社長の橋爪良博さん。
伊那のものづくりの力を全国に発信したいとプロジェクトを立ち上げました。
橋爪さんは、このコマを量産するにあたり、障害者が働く輪っこハウスやコスモスの家で組み立てをしてもらおうと考えています。
障害者が作業しやすいようにと、組み立て方にも改良を加えました。
立ち入り禁止のこの部屋は、14人のスタッフが3次元データを制作しています。
スワニーの会社の目標は、「地元に設計者が根づくこと」
伊那の地に仕事があれば、優秀な設計者が生き残れる。
サクラコマには、そんな思いがこめられています。
サクラコマの発売は、2月7日。高遠サクラホテルなどで購入できます。
価格は、未定ですが、1,000円以下を予定しています。
発売翌日の8日には、東京の大田区で、コマの全国大会が予定されていて、スワニーは、メイドイン伊那のご当地土産、サクラコマで参戦するということです。 -
10月から12月の業況感指数 マイナス34.9 6.1ポイント改善
アルプス中央信用金庫の伊那谷経済動向調査によりますと、去年10月から12月の業況について業況感を表す指数は、マイナス34.9で6.1ポイント改善しました。
しかし、1月から3月については、不動産業を除き大きなマイナス見通しとなっています。
上伊那地区内で、10月から12月の業況について、良かったとする企業は10.9%、悪かったとする企業は45.8%で、業況感の指標はマイナス34.9と7月から9月に比べ、6.1ポイント改善しました。
アルプス中央信用金庫では、「企業の業況感は円高の影響や海外経済の減速などに加え中国との関係悪化などの要因に左右されているため、引き続き先行き不透明な状態」とみています。
1月から3月の業況判断指数は今季と比べ、卸売業がマイナス40ポイント、サービス業がマイナス35.6ポイント、小売業がマイナス22.8ポイントと、不動産業を除いた5つの業種で大きなマイナス見通しとなっています。
また、政権交代前に調査を行った平成25年の景気見通しについては、「良い」「やや良い」と答えた企業が5.4%だったのに対し「やや悪い」「悪い」「非常に悪い」と答えた企業は86.1%にのぼりました。 -
西駒山荘 基本設計示す
伊那市は、16日、6月から10月にかけ建替えを計画している、西駒山荘の基本設計の内容を明らかにしました。
中央アルプスの西駒山荘の改築の基本設計については、信州大学が一度行いましたが、白紙に戻し、地元住民や山岳関係者でつくる検討員会を去年の11月に設置し、見直しを行ってきました。
市は検討委員会で了承を得た、基本設計を16日、市役所で開かれた、伊那市議会経済建設委員会協議会の中で示しました。
市の説明によりますと、石室部分は保存を行い、増築部分のみ改築を行う計画です。
今回、改築する部分の延床面積は109平方メートルで、1階には食堂や厨房の他、女性登山者の要望を受け、これまで屋外にあったトイレを屋内に設置する事にしています。
2階の客室は中央に通路を作り、グループ毎分かれて宿泊できるよう、3つの部屋に仕切られています。
宿泊人数は、通常時は18人で、1階の食堂などを利用すると、最大40人が利用できるという事です。
市では、今年度中に実施設計を行い、6月から工事を始める計画です。 -
商品券発行の3団体がたかずやの里に50万円寄付
伊那商工会議所、伊那市商工会、JA上伊那は、去年7月に発売したい縲怩ネ伊那プレミアム商品券事業の一環として15日伊那市富県の児童養護施設たかずやの里に50万円を寄付しました。
15日は、伊那商工会議所の向山公人会頭、伊那市商工会の森本光洋会長、JA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長らがたかずやの里を訪れ、施設を運営するたかずやの福祉会の渦橋良和理事長に寄付金50万円を手渡しました。
3団体は地域への還元としてたかずやの里の移転新築に活用してもらおうと事業費の中から50万を寄付金として捻出しました。
い縲怩ネ伊那プレミアム商品券は7月1日発売。
使用期限は10月31日でした。
発行総額は2億2千万円で、回収率は99.77%でした。 -
伊那まちの再生やるじゃん会 商店の情報をデータベース化
伊那市の中心市街地の商店主らでつくる伊那まちの再生やるじゃん会は、店や店主の情報をデータベース化しました。データベースはタウンステーション伊那まちの専用タブレット端末で今日から見ることができます。
10日、タウンステーション伊那まちで、やるじゃん会のメンバーが記者会見を開き概要を説明しました。
データベースには、商店街の102店舗の情報が掲載されています。
店の情報に加えて、店主の情報が加えられているのが特徴で、名前や年齢、趣味や特技を掲載することで、コミュニケーションのきっかけにする事がねらいです。
データベースは、当面の間タウンステーションのみでの閲覧とし、来場者と商店主などの会話のきっかけにしていきたいとしています。
また、再生やるじゃん会は、神社やお寺などの見どころ15か所をまとめたマップを作製しました。
マップは、見どころ創出委員会のメンバーが、写真を撮りながら歩いてまとめたものです。
30分から90分の4つのコースが設定されています。全部で2千部作成し、タウンステーション伊那まちや、まちの駅などで無料で配布します。
伊那まちの再生やるじゃん会では、データベースやマップなどを活用し、中心市街地に目をむけてもらい、活性化につなげていきたいということです。 -
上伊那の企業 仕事始め
上伊那の企業は7日が仕事始めとなり業務がスタートしました。
このうち伊那市西箕輪に本社を置き、電解コンデンサの製造を主力とするルビコン株式会社も7日が仕事始めとなりました。
今年が年男という登内英夫会長は年頭のあいさつで「ヘビは脱皮して大きくなる。今まで良かったからこれで良いではなく、考え方を変えて仕事をしてもらいたい。」と社員に呼びかけました。
また勝山修一社長は「営業、開発、製造それぞれの部門が連携を強化することで市場を開拓しよう。」とあいさつしました。
ルビコンの今年のスローガンは「60余年の英知を結集しこの難局を乗り切ろう」となっていて、コスト削減や、クレームゼロを目指し競争力を強化していくとしています。 -
有効求人倍率0.66倍 3か月ぶりに低下
上伊那の11月の月間有効求人倍率は、3か月ぶりに低下し0.66倍でした。
14か月連続で県内最低水準となっていて、厳しい雇用情勢が続いています。
ハローワーク伊那が28日発表した11月の有効求人は、10月から0.02ポイント低下して0.66倍でした。
新規求人数は、994人で10月を10.9パーセント下回りました。
このうち製造業は、131人で10月に比べ21.1パーセント下回りました。
新規求人数に占める正社員の割合は、3割を下回っていて、派遣や契約社員にたよる傾向が強まっています。
また、事業主の都合による離職者は、8月以降100人以上で推移していて、厳しい経営状況がうきぼりになっています。
ハローワーク伊那では、「雇用情勢は、依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きに停滞がみられる」とコメントしています。
山際章一所長は、「年間を通して厳しい1年だった。来年は、ミスマッチの解消で1人でも多く就職に結び付けられるよう努力したい」と話しています。
一方新規高卒者の求人数は、平成23年度と比べ2割増の356人ですが、内定率は、内定率は10ポイントほど低い78.8パーセントとなつています。
ハローワークでは、企業側が採用に慎重になっていることと、面接試験などのズレが主な要因とみていて、1月になれば、求人数の増加が内定率にも反映されるものと予測しています。 -
箕輪町内の店を紹介 ガイドマップ完成
箕輪町商工会は、町内の小売店や専門店を掲載したガイドマップを初めて作製し、27日から配布を始めました。
ガイドマップは2種類あり、「みのわのお店ガイドマップ」は、地元の商店の魅力を発信し足を運んでもらおうと作製したもので、町商工会に加盟する162店舗が紹介されています。
各店舗、写真入りで、店の特徴やPRポイントが添えられています。
全97ページで業種別に掲載され、地図で店の位置も確認できます。
また、「箕輪町飲食店ガイドマップ」には、町内の飲食店53店舗が紹介されています。地元産の食材を使用している店は、「地産地消推進宣言の店」を表示するマークが印されています。
「みのわのお店ガイドマップ」、「箕輪町飲食店ガイドマップ」は、それぞれ5千部作成され、公共施設や駅などに置くということです。 -
支援学校見学し障害者雇用を促進
障害者の雇用拡大につなげようと、長野県は、事業所などを対象にした特別支援学校の見学会を、20日、伊那養護学校で初めて開きました。
見学会には、上伊那管内の事業所や、経済団体、地方自治体の職員など、30人ほどが参加しました。
参加者は、伊那養護学校の高等部の作業学習の様子を見学しました。
この見学会は、障害者の雇用拡大につなげようと、県の主催としては、初めて伊那養護学校で開かれました。
伊那養護学校の高等部には、現在、1年生から3年生まで合わせて105人の生徒が通っています。
来年度から、法律の改正により、障害者を雇用しなければならない事業所の規模が、従業員56人から50人になります。
新規に障害者雇用を検討している企業の担当者などは、それぞれの個性を生かした作業学習を熱心に見ていました。
見学会の後には意見交換会がありました。
雇用を検討している企業から、「受け入れる場合社員の教育についてはどのようにしたらいいのぁ」という質問に、学校側から「伊那養護学校の教員が出向く事もあるし、就職した後に障害者をサポートする支援もある」と説明していました。
既に雇用している企業からは、「障害者に関る担当者は職業相談員の資格を取っている。」と報告していました。
伊那養護学校では、平成22年度の卒業生では18人中5人が、平成23年度は、16人中6人が一般企業に就職しています。
平成24年度も、37人中13人が一般企業に就職する予定です。 -
伊那スキーリゾート 小中学生にリフト無料券を提供
22日にオープンする、伊那市の伊那スキーリゾートは、今シーズン、さらなる誘客に力を入れ、上下伊那の小中学生を対象にリフト券を無料で提供します。
19日、伊那スキーリゾートで安全祈願祭が行われ、伊那市、や地元、西春近の関係者とともに、今シーズンの安全を祈願しました。
伊那スキーリゾートは、今年11月に、(株)クロスプロジェクトの子会社「(株)伊那リゾート」が経営を引き継ぎました。
伊那リゾートは、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場、飯島町のキャンプファームいなかの風も経営しています。
社長に就任した白澤裕次さんは「夏と冬の営業は両輪。一元化を進めていきたい」と挨拶しました。
伊那スキーリゾートは、昨シーズン、約4万6千人の利用があり前のシーズンより2割増となっています。
今シーズンは5万人を目指すということで、上下伊那の小中学生3万2千人を対象に、シーズン中、何回でも使える無料リフト券を提供します。
伊那スキーリゾートのほか、下伊那郡阿智村のヘンブンスそのはらなど、4つのスキー場で利用できるということです。
伊那スキーリゾートでは、ほかに、駒ヶ根高原スキー場とタイアップして、ポイントをためるとクーポン券が当たるイベントも企画しているということです。
伊那スキーリゾートの今シーズンの営業は、今週末の22日(土)からとなっています。 -
雑穀フェスタ
伊那市長谷で17日のい縲怩ネ雑穀の日にあわせた料理のイベントが16日に開かれ、参加者たちが雑穀料理に腕をふるいました。
日本雑穀協会認定の雑穀クリエイター、梶川愛さんが講師をつとめました。
この日使用した雑穀は、もちきびやもちあわ、しこくびえ、アマランサスで、肉料理やケーキ、サラダのワンポイントとして利用されました。
作った料理は、北イタリアの豚肉の煮込み料理とリンゴのティラミス、サラダです。
講師の梶川さんは、手際よく料理を紹介し、参加者の間をまわりながらポイントをアドバイスしていました。
参加した30人の主婦たちは、料理を自分のものにしようと真剣でした。
この日は、料理教室のほか、梶川さんの講演会や上伊那農業高校の生徒による活動報告もありました。 -
新酒「やまむろ」13日販売
伊那市高遠町の山室地区で採れた酒米・ひとごこちを使い、高遠町の酒蔵が作った酒・やまむろの、今年の新酒が13日から発売されています。
やまむろは、高遠町の酒販店で作る旨い酒研究会が、地域活性化を目指して、平成18年から毎年作っています。
13日は、高遠町の鉾持(ほこぢ)神社の境内にある、酒の神様「松尾神社」の前に関係者が集まり、神事をして新酒の完成を祝いました。
酒米のひとごこちは、農事組合法人山室が委託を受け生産していて、今年は、3.2ヘクタールの田んぼで、1.8トン収穫できました。
その米をつかって、高遠町の酒蔵・仙醸が醸造し、新酒を作り上げます。
今年は、粒が大きく収量も多く、米のできはよく、酒は、辛口でキレのある上品な味に仕上がったということです。
新酒やまむろは、720ミリリットル入り1,260円で、旨い酒研究会に加盟する高遠町内8店舗で購入することができます。 -
中国の反日運動の影響 県内17社「ある」
長野県は尖閣諸島国有化以降の中国の反日運動の影響調査の結果をまとめました。
それによりますと、県内62社のうち17社が日本製品不買の影響があると答えました。
12日は、伊那市の伊那合同庁舎で上伊那地域経済情報交換会が開かれました。
上伊那の自治体や金融機関など29団体が出席し、情報の共有を図りました。
調査は、長野県が10月に県内の62社にアンケートを行ったものです。
調査によりますと、日本製品不買運動の影響について「ある」と答えたのは17社の27.4%で、「ないが、ある見込み」「ないが、今後に不安あり」と答えた企業は27社で43.6%でした。
また、日本製品不買以外の影響については、「ある」と答えた企業が12社の19.4%で、「通関の遅れにより業務に支障がでている」「現地企業との密な連携が困難」などといった影響があるということです。
情報交換で伊那市は「領土問題があってからすぐに影響がでて、先行きの見通しがたっていない企業もある」と報告しました。 -
東農大生 漆戸醸造で酒造り学ぶ
東京農業大学醸造科学科の学生が、伊那市西町の酒蔵・漆戸醸造で、泊り込みで酒造りを学んでいます。
今年は、醸造科学科の3年生2人が、漆戸醸造でインターンシップ体験をしています。
13日は、もろみの水分や温度などを均一化させるための櫂入れや、現在、酒がどのような状態かをチェックするなどの作業を行っていました。
漆戸醸造の社長漆戸正彦さんが、東京農業大学の卒業生であることが縁で、受け入れを始めて10年になります。
全国で50ほどの醸造会社が学生を受け入れていて、上下伊那では、漆戸醸造のみが受け入れているということです。
受け入れは、21日までの12日間で、学生達は、蒸した米とこうじを合わせる作業から、酒を搾る作業まで、酒造りに関るほぼ全ての工程を泊り込みで学びます。
学生達が仕込んだ南箕輪村産のひとごこちという酒米を使った純米酒は、年明けから楽しめそうだということです。 -
企業などを対象に障害者雇用促進セミナー
障害者の雇用を推進しようと、上伊那地方事務所は、6日、企業などを対象にしたセミナーを開きました。
セミナーには、上伊那の企業や市町村など40団体が出席しました。
県は今年4月、上伊那地方事務所を含む県内4か所に「障害者職域拡大アドバイザー」を設置し雇用の促進を行っていて、セミナーもその一環で初めて開かれました。
この日は、南箕輪村田畑で和菓子を製造している(株)ダンヅカが、障害者雇用の事例を発表しました。
従業員22人のダンヅカは、2人の障害者を雇用しています。
ダンヅカ専務の有賀英之さんは「短所の裏返しは長所になる。障害者の性格をしっかり理解しているので問題なくやっていける」と話していした。
伊那養護学校を卒業しダンヅカに就職して14年になる守屋章さんは、「自分の稼いだお金で買った自転車で通勤できていることがうれしいが、車の免許を持っていないので、雨の日や冬の間は通勤が大変」と話していました。
今年6月1日現在、労働者の総数に占める障害者の割合を示す障害者雇用率は、長野県が1.83%、上伊那は1.62%となっています。 -
伊那市農家民泊説明会
伊那市は、地域振興・観光振興を図ろうと、修学旅行で訪れる子ども達を農家で受け入れる農家民泊を推進していきます。
6日は、市役所で、農家民泊の説明会が開かれ、30人ほどが出席しました。
近年では、修学旅行で農業体験・農家への宿泊ができる農家民泊が人気となっています。
伊那市でも、地域の農業や自然を活かした観光振興・地域振興につなげようと、今回初めて、説明会を開きました。
伊那市の農家民泊は「安心・安全・ほんもの体験」をキャッチフレーズに、都会の子どもたちに農家の生活や農作業を体験してもらいます。
取り組みの特徴は、全ての受け入れ農家に一定の基準をクリアした簡易宿所として登録してもらうことです。
また、行政が窓口となったスムーズな受け入れ体制を目指すとしています。
伊那市では、学校単位で受け入れる場合は、20から30程度の農家の参加が必要だとして、多くに参加を呼びかけていきたいとしていて、平成26年度からの受け入れ開始を目指します。 -
小笠原商店 天然寒天づくり
県内で唯一、天然の糸寒天づくりを行っている伊那市東春近田原の小笠原商店では、冬の天日干し作業が本格化しています。
伊那市東春近田原の天竜川沿いの田んぼには、寒天を干したよしずがずらりと並んでいます。
100年近く、昔ながらの天日干しで寒天を作り続けている小笠原商店では、朝の気温が氷点下になる時期から、作業がピークを迎えます。
材料は、国内外から仕入れた天草(てんぐさ)。これを洗浄してから釜で煮上げ、一晩置いて成型したものをところてんにして、よしずの上に並べます。
はじめは、太く湿っていた寒天も、10日から2週間ほど天日に干すと、乾燥して細く透明になっていきます。
乾燥した寒天に水をかけて、凍らせることで更にしっかりと乾燥させていきます。
寒さが厳しく日照時間が長い伊那・諏訪地域では、古くから寒天づくりが行われてきましたが、現在では、天然製造は、小笠原商店が伊那地域で唯一、糸寒天の天然製造は県内でも唯一となっています。
出来上がった寒天は、関東や関西の高級和菓子店に出荷するということです。
この作業は、寒さが続く来年4月上旬まで続けられます。 -
ミスズ工業箕輪工場来年3月閉鎖へ
諏訪市に本社のある株式会社ミスズ工業は、業績悪化に伴う事業の構造改革の一環として、箕輪町沢にある箕輪工場を来年3月に閉鎖します。
ミスズ工業は電子部品の製造等を行っていて、箕輪工場では主に家電向けの部品を作っています。
工場の敷地面積は、およそ1万500平方メートルで、40人が働いているという事です。
ミスズ工業によりますと、「液晶や半導体市場の急激な低迷により経営環境が悪化していて、工場の閉鎖は、今後の業績回復に向けた事業の構造改革の一環の取組だと」いう事です。
箕輪工場については、生産機能を本社工場と岩手工場に分散・集約し、来年3月に閉鎖する方針で、跡地利用については現在検討を進めている段階だという事です。
ミスズ工業では、不採算事業からの撤退に伴い人員の適正化を図るため、箕輪工場の閉鎖の他、社員300人を対象に130人程度の早期退職者の募集を行っています。 -
こんにちは伊那まちが御園で販売
商品を車に乗せ、伊那市の市街地を移動しながら販売するサービス「こんにちは伊那まち」は、出張販売の範囲を広げてほしいとの市民からの要望を受け、今回試験的に中心市街地から離れた御園区への出店を行いました。
21日は中心市街地の4地区に、御園公民館駐車場を加えた5か所を周りました。
出張販売は、中心市街地の商店主らでつくる伊那まちの再生やるじゃん会が高齢者の買い物支援サービス事業として月に一度行っているものです。
21日はおよそ20万4千円の売り上げがあったということです。
訪れた人は、「近くに来てくれてありがたい。品物がたくさんあり助かった」と話していました。
今回、冷え込む朝の時間帯に客足が伸びなかったことから、伊那まちの再生やるじゃん会では出店の時間帯も合わせて検討していきたいとしています。 -
市街地再生の取り組みを報告
伊那市中心市街地再生協議会会員が19日、伊那市役所を訪れ白鳥孝伊那市長に市街地再生支援事業の状況と今後の展開について報告しました。
事業は今年度で終了しますが協議会では組織の一部を法人化し独立した自主組織として発展させていきたいとしています。
報告は今年度が事業の最終年度となることから行われたものです。
19日は協議会会員8人が伊那市役所を訪れ、白鳥市長に事業の実施状況などについて報告しました。
市街地再生支援事業は、中心市街地活性化を目的に平成22年度から3年計画で行われてきたもので県と市から合計およそ2,300万円の補助を受けています。
協議会は山寺、坂下、荒井、西町の商店主らで構成され事業別に7つの委員会が設置されました。
これまでにバラまちフェスタの開催や出張販売の実施、一店逸品づくりなどを展開してきました。
また街の情報拠点として、タウンステーション伊那まちが設置され観光案内や、地域の特産品の販売のほかコミュニティの場として活用されました。
19日は協議会の中の委員会のひとつ、伊那まちの再生やるじゃん会を法人化して自主組織として継続していきたいとの意向が示されました。
自主組織ではタウンステーション伊那まちを継続して運営し観光客や登山者などにも対応する施設として活用するとしています。
タウンステーション伊那まちは今年度10月末現在で4,781人が利用しています。
協議会では、その運営について4年後には黒字化できる見通しだとしたうえで、この施設を核とした街づくりを進めていくとしています。 -
初開催 伊那まち専門店アウトレット
19日は市街地再生に取り組む、伊那まちの再生やるじゃん会が、初めての企画、伊那まち専門店アウトレットを開催しました。
アウトレットはシーズンを過ぎた季節品や在庫の多いものなど通常価格より安く提供するものです。
19日は伊那市中心商店街などからスポーツ店や金物店、呉服店など9店舗が集まりました。
訪れた人たちは、品定めしながら買い物を楽しんでいました。
伊那まちの再生やるじゃん会では市街地活性化のひとつとしてアウトレットを定期的に開催していきたいと話しています。 -
仙醸が「黒松仙醸どぶろく」を発売
伊那市高遠町の酒造メーカー仙醸は18日の仙醸蔵まつりで「黒松仙醸 どぶろく」を発売します。
14日は仙醸で発表会が行われ、仙醸が初めて醸造したどぶろくがお披露目されました。
どぶろくは、米を発酵させたもろみそのものを味わいます。
一般に販売されている「にごり酒」はもろみを濾しているため透明な部分がありますが、どぶろくはもろみでにごっています。
また、出荷後も酵母が活動しているため、だんだん味が変化していくということです。
酒の製造には種類ごとに免許が必要で、南信地区の酒造メーカーの中では仙醸が今年9月に初めてどぶろくの免許を取得しました。
黒松仙醸どぶろくは、600ミリリットル入りで1365円、18日の仙醸蔵まつりで発売されます。
伊那市や箕輪町などの18店舗での取り扱いが決まっていて、11月から3月までの冬季限定で、予約分だけを出荷するということです。 -
伊那市外国語観光パンフを作成
伊那市は、外国人観光客を誘客するため、中国語版と英語版のパンフレットを初めて作成しました。
作成されたのは、中国向けの簡体字版、台湾・香港向けの繁体字版、英語版です。
一般の団体旅行客向けと、修学旅行など教育関係者向けのパンフレットがあります。
事業費はおよそ40万円で、それぞれ1000部、あわせて6000部作成されました。
一般観光客用は、高遠城址公園の桜をメインに、伊那市の地理や、観光地、温泉などが掲載されています。
学校関係用は、市内の小中学校の規模や、体験できるプログラムを掲載しています。
東アジアの学校では、修学旅行で学校交流することが必須となっていて、伊那市では、去年から、小中学校で受け入れをはじめ、8校240人を受け入れました。
海外からの旅行客や、修学旅行生が増加する中で、パンフレットが必要となり今回、初めて作成しました。
このパンフレットは、外国人旅行客誘致のため、現地の旅行会社、現地や国内での商談会などで活用していくということです。 -
結婚式で美術館を活用
伊那市観光株式会社が運営する高遠さくらホテルは、ローズガーデンウェディングに続く新たな取り組みとして10日、初めてミュージアムウェディングを、信州高遠美術館で行いました。
この日は、信州高遠美術館で人前結婚式が行われ、高遠町の大川勝弘さんと、松本市出身の大久保千果さんが永遠の愛を誓いました。
高遠さくらホテルでは、観光戦略の一環としてオリジナルウェディングを企画しています。
これまで伸和の丘ローズガーデンを使ったローズガーデンウェディングを企画してきましたが、高遠の名所をPRする新たな場所を探していました。
秋の紅葉が一望できるほか、日本建築甍賞の銀賞や公共建築賞の優秀賞を受賞したことがある建物ということもあり、今回、初めて高遠美術館での結婚式が企画されました。
外に高遠湖と紅葉を見ることができる開放感漂う雰囲気の中、参列した人たちは新郎新婦を祝福していました。
新婦千果さんは「開放感のある素晴らしい場所で結婚式ができて良かった」と話し、新郎勝弘さんは「良い思い出になった」と話していました。
高遠さくらホテルの浦野芳一支配人は「景色や建物の開放感が良い演出になったと思う。良い思い出となればうれしい」と話していました。
高遠さくらホテルでは、今後も地域をPRしていけるような場所でのオリジナルウェディングを企画していきたいとしています。 -
KOA感謝祭 社長が活動を報告
箕輪町に本社を置く電子部品メーカーKOA株式会社が、10日木下のKOAパインパークで感謝祭を行い、向山孝一社長が一年の活動などを報告しました。
会場では、お菓子が配られたり工作教室が設けられるなど、訪れた人でにぎわいました。
KOA株式会社は、日ごろの感謝の気持ちを伝えようと株主や地域住民などを招いて感謝祭を行っています。
活動報告をした向山孝一社長は、今年新しい工場「七久里の杜」が竣工したことなどを報告し、あわせて「社会の考え方が拡大から循環へと変化している。社員と一緒になり、知恵を出して大きな変化に対応できるよう会社を強くしていきたい」と話していました。 -
現代の名工 熊谷さんが組子細工寄贈
昨年度、現代の名工として厚生労働大臣表彰を受章した熊谷 次勇さんが、自身が作成した組子細工を1日、伊那市に寄贈しました。
1日は、伊那市荒井の熊谷さんが、伊那市役所を訪れ、作品を市長に贈りました。
熊谷さんは、木製建具製造工の職種で、昨年度、厚生労働大臣表彰(現代の名工・卓越技能章)を受章しました。
受章後、合間を見ながら1年ほどかけて、今回の作品を制作したということです。
今回の作品は、高遠の桜、天竜川、山々などを描いたものです。
8種類の木の地の色が活かされ、様々な組子のデザインが、伊那市の風景を描いています。
白鳥市長は、「素晴らしい技術。沢山の市民にみて欲しい」と感謝していました。 -
高遠城址秋まつり始まる
250本のカエデの紅葉と、高遠そばが楽しめる高遠城址の秋まつりが1日から始まりました。
日本桜の3大名所といわれている高遠城址公園ですが、秋は紅葉が楽しめます。
園内には250本のカエデが植えられていて、現在は赤く色づき始めています。
1日は、琴の演奏や関係者が参加しての秋まつりのオープニング式典が行われました。
高遠閣では、新そばの高遠そばが提供され、さっそく訪れた人達が味わっていました。
高遠城址の秋まつりは、11日(日)までです。
期間中は、高遠そばが提供されるほか、菊の展示、内藤 とうがらしの試験販売などが行われます。
3日と4日には、国道361号沿線の市町村の麺が一堂に集う山麓一の麺街道フェスタも同時開催されます。
4日には、高遠ばやしや高遠太鼓の披露も予定されています。 -
いなまちハッピーハロウィン
31日のハロウィンにあわせ、いなまちハッピーハロウィンが27日伊那市の中心商店街で行われ、家族連れなどでにぎわいました。
27日は、仮装した子供とその保護者などが参加し、ハロウィンを楽しみました。
いなまちハッピーハロウィンは、中心商店街の活性化にとりくむ伊那まちの再生やるじゃん会などが行っているものです。
スタンプラリーでは、指定された店舗に行くとお菓子がもらえるようになっていて、子どもたちはトリックオアトリートと言って店を周っていました。
他に仮装コンテストも行われ、魔女などの仮装をした子どもたちが商店街を練り歩きました。
ある参加者は、「ゆっくり商店街を歩くと、今まで知らなかった店を発見でき楽しかった」と話していました。