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母の日に向け、カラー出荷始まる
中川村葛島の富永園芸(富永宏克代表)は、「母の日(5月14日)」に向け、贈答用の鉢花「カラー」の出荷が4月下旬から始まった。最盛期は5月7日前後で、黄色とピンク約1万鉢が関東、中部に向け出荷されている。
同園はカリフォルニア産の球根を年末に、4-5号鉢に1、2球植付け、2-3輪咲いた鉢を選び、透明紙を巻いて出荷している。
カラー栽培10数年目という富永さんは「カラーは花持ちも良く、高級感もあり、母の日ギフトに最適」と話していた。 -
稲荷例祭と花見
駒ケ根市赤穂から飯島町赤坂に全面移転した井坪建設(井坪義幸社長)は22日、高坂町長、大沢教育長をはじめ、社員や協力会の家族ら約70人を招き、新社屋の披露に合わせ、敷地内にある赤坂稲荷例大祭と花見を行った。
同社は旧下平製作所長野工場を買取、昨年末から、工場の大規模改修を行い、10日までに、断熱パネル製造、プレカット生産ラインなど主要生産部門と事務部門を合わせ移転し、稼働開始した。
稲荷神社の前で、茅野宮司が神事を行い、社業の進展を祈願した後、井坪社長は「赤坂に新しい拠点を得て、世界に羽ばたく井坪建設を目指したい」とあいさつ。
高坂町長は「県下屈指の井坪建設が立地し、全世界に向け事業展開を図ることはまことに喜ばしく、町としても、出来る限り協力したい」と述べ、立地を歓迎した。
この後、旧下平製作所時代に植栽した樹齢約60年、満開の染井吉野の下で、花を眺め、バーベーキューを楽しんだ。 -
夢の無暖房・低燃費住宅第1号が着工
井坪建設(本社・飯島町)は伊那谷初の無暖房・低燃費住宅第1号を駒ケ根市福岡のモデル地区で24日着工した。
この住宅は壁面30センチ、床下35センチ、屋根35センチの厚さの発泡スチロール板を敷き詰め、開口部はペア樹脂サッシをはめ込んだ高断熱、高気密仕様。
同社は信州大学の山下恭弘教授が主催する「信州の快適な住まいを考える会」の一員として、原油価格高騰や環境に配慮し、無暖房、低燃費住宅を研究。昨年、信大構内に設置した無暖房住宅の実験棟での実証実験の成果を受け、実現の運びとなった。
駒ケ岳SA南のモデル分譲地は全6区画、281縲・11平方メートル、無暖房住宅を建築する条件で、340縲・70万円の特別価格で販売中。入居後は信大と技術提携し、1年間データを測定する。
また、分譲地の一角に集合住宅2棟12戸(1LDK)も建設中。 -
ポスト清掃
飯島郵便局(堀内裕之局長)で25日、ポスト愛護週間(14-20日)にちなみ、飯島保育園の年長園児6人によるポスト清掃があった。
園児らは「いつも大切な手紙を預かってくれる」ポストに「ありがとう」の気持ちを込めて、ぞうきんでポストの上から下までごしごしと汚れを落とした。
ポストは園児の身長より高く、踏み台に乗って、上の方を磨いたり、腰をかがめて、下の方もきちんと磨き、ポストはたちまちピカピカになった。
清掃の後、局からお礼に、ノートをもらい、笑顔で園に戻った。 -
商工会改革から5年、自立に目安
宮田村商工会は21日、第45回通常総会を商工会館で開いた。役員改選で前林善一会長、平沢隆副会長の留任、山田益氏の副会長新任を決めたほか、本年度の事業計画も承認。自立を宣言する会の基盤をより強固にするため、地域経済への波及効果をあげながら自主財源を確保していくとした。
同商工会は2000年度に5つの改革プランをまとめ「自立」を宣言。会員の経営支援に加え、ビジネス教室や旅行紹介事業など独自の収益事業も展開。地域全体の活性化も見据えて、プレミアム商品券「梅が里」の通年発売、住宅改良支援事業なども始めている。
総会で前林会長は「改革から5年が経過し、自立していく目安も立った。今後も商工会本来の経営改善事業と、収益事業ともにきちんとやっていく」とあいさつした。
本年度も引き続き、収益事業、地域活性事業を実施していくが、得た収益などで会員企業や従業員らを積極的に支援。商工貯蓄共済の融資利子補給を初年度100%補給するなどの新制度も設ける。
席上、退任役員の紹介もあったが、副会長を退いた増田清氏は「村商工会の注目度は高い。会本来の役割も忘れず、ますます発展させてほしい」とエールを送った。 -
駒ケ根商工会議所新入社員激励大会
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は20日、06年度新規学卒者新入社員激励大会を駒ケ根商工会館で開いた。市内の企業など25社に就職したばかりの男女約70人が出席し、緊張した表情で商工会議所などの関係者から激励を受けた。渋谷会頭は「景気は回復傾向にあるが地域間格差があり、都市部に比べて地方の回復は遅い。その中で駒ケ根市に職場を求めた皆さんの賢明な判断に敬意を表する。今後の活躍を祈る」と激励した。新入社員を代表してサンポーの唐澤友希さんは「大きな目標と希望を持って職務に取り組み、早く社会貢献できる人材になるよう努力する」と力強く決意を述べた=写真。出席者には冊子『見て分かる基本のビジネスマナー』が贈られた。
式典後、記念講演として大法寺の藤塚義誠住職による「自分の花を咲かそう」が行われ、出席者は真剣な表情で話に聞き入っていた。 -
宮田村商工会役員改選で前林会長留任
副会長は現職の平沢氏と、新任の山田氏に宮田村商工会は21日、総会を開き役員を改選した。前林善一会長、平沢隆副会長は留任。増田清副会長の後任には、山田益ティービーエム社長が就いた。任期は3年。
会長2期目の前林氏は席上、村商工会の自立をより強固にするため「会本来の経営改善事業と、収益事業ともに力を注ぐ」と説明した。
会長、副会長以外の新役員は次の通り。○は新任。
▽監事=石沢茂男、奥田憲一▽理事=宮下進八郎、平沢由幸、林靖子、○中谷俊治、○有賀健一(以上商業部会)北原健一、○長崎紀夫、○野溝昭次、山崎明(以上工業部会)黒河内勇雄、○平沢成己、○原田勝則(以上建設部会)前林裕一(青年部) -
本坊酒造信州工場創設20周年記念して「ツインアルプス」発売
宮田村新田区の本坊酒造信州工場は、工場創設20周年を記念して、主力ウィスキーの新商品「ツインアルプス」を5月15日に発売する。工場を立ち上げた当初の原点に立ち戻り、気軽に楽しんでもらえる商品として設定。「特に地元の人に親しんでほしい」と、山々に囲まれた伊那谷をイメージしてネーミングした。
鹿児島に本社がある同酒造は、洋酒事業の主力工場として1985(昭和60)年に宮田村に工場を開設。
駒ケ岳山麓の良質な水と豊かな環境を利用して、ワインや梅酒など製品の幅は広がったが、現在もウィスキー、ブランデーの主力工場としての位置付けは変わらず「マルスウィスキー」の名で親しまれている。
「ツインアルプス」は、7年以上のモルト原酒に3年以上熟成したグレーン(とうもろこし原酒)を調合。
軟らかいアルプスの水の特徴を活かし、オーク樽の風味とモルトの華やかな香りを漂わせる、素直な仕上がりとなった。
価格は720ミリリットル入り1194円(税抜き)とリーズナブルに設定。初回出荷は2縲・千本を予定し、地元販売にも力を入れる。
「焼酎などと同じように、気軽に味わってもらえれば。2つのアルプスに囲まれた、この地で育んできたウィスキーの原点を多くの人に味わってほしい」と藤野公宏工場長は話す。 -
村民みんなで・ス名物丼・ス考えて
村民みんなのアイデアで、ソースカツ丼に続け‐。宮田村商工会青年部は、村民に公募して、当地ならではの名物丼をつくろうと計画している。連休前後からアイデア募集をかけ、年内には試作品を完成させる予定。「一般の人だからこそ、制約なく自由な考えが集まるはず。・スどんどん・ス応募して」と夢がふくらんでいる。
近年、飯島町のさくら丼、辰野町のホタル丼など、特産品を食材に用いたり、イメージした名物丼が伊那谷の各地に誕生。
飲食業者らが中心になって開発する例が大半だが、同青年部は「既成概念にとらわれず、自由な発想でみんなでつくろう」を合言葉に立ち上がった。
村観光協会とのタイアップで、今月末ころに村内全戸へ応募用紙を配布。
丼の中味が分かるような簡単な図や、名称、料理説明を記入してもらい、役場や商工会館、村内商店数店舗に連休前後にも設置する応募箱に投かんしてもらう。
5月末が締め切りで、優秀作品には豪華景品も用意。厳選したアイデア、デザインを基に、青年部員がアレンジを加えて完成を目指す。
企画する同青年部ふるさと創造委員会の春日真一委員長は「食べ物は、村内を訪れた人、通過する人の足を止める目玉になる。村民の意見を吸いあげながら、宮田ならではの名物を創りたい」と話している。 -
05年の工場立地動向調査の結果まとまる
経済産業省が工場立地法に基づいて調査した05年の工場立地動向がこのほど、まとまった。上伊那の立地件数は前年比2件減の5件だった。
立地件数は、諏訪地域の6件に次いで多く、敷地面積は15万2千平方メートルと最も広かった。
県全体の立地件数は、28件(前年比11件減)、敷地面積41・5ヘクタール(19・4ヘクタール減)。県外に本社がある企業は7件で、そのうち4件は上伊那だった。
1件当たりの敷地面積は1ヘクタール未満の立地が75%。工場建築予定は新設が82%、増設が17%。
業種別では一般機械が25%と最も多く、食料品、金属製品などが続いた。
設備投資額は3億円未満がおよそ5割を占めるが、1件当たりの平均投資額は10億3300万円。
県は05年度から、ビジネス誘発課を設置し、企業誘致に取り組んでおり、今後も産業団地の早期分譲に向け、市町村と連携して進めていく。 -
注文靴「銀河工房」
北川哲生さん(50)「生まれて初めてです! こんなにぴったり合う靴は」既製の靴が足に合わずに苦しみ続け、一生我慢するしかない竏窒ニあきらめていた人たちが思わず感動の言葉を口にする。
「ヒールの高い靴や不必要につま先のとがった靴は作らない。気持ち良く歩けない靴には興味がないんです」歩くための靴、履き心地の良い靴、足が喜ぶ靴作りに徹底的にこだわり、採寸から仕上げまですべての工程を一人でこなす。精魂込めてこつこつと、注文主の足に合った世界に1足だけの靴を作り続ける。
「足は形も体重のかかり方も千差万別で、一人として同じ人はいません。左と右でもかなり違う。大量生産の靴が合うはずはないんですね」
靴作りは足の各部の寸法を正確に測ることから始まる。足の形は幅広や甲高などのほか、指先のパターンも親指が長い『エジプト型』、人差し指が長い『ギリシャ型』など実にさまざま。
体重のかかり方も重要な要素だ。測定紙に乗ってもらうと、強く圧力がかかる部分には色がより濃く表れるので、偏平足なども一目瞭然=写真(1)。
これらのデータを基に樹脂製の基本型に革を貼るなどして注文主の足の形を忠実に再現した型を作り=写真(2)、これに合わせてサンプルの中から選んでもらった好みの革を使って希望のデザインに仕上げる。時間と手間のかかる職人の仕事だ。
柔らかい靴は足になじむ良い靴と一般的にいわれるが実は違う。「長距離を歩くと分かるが、ただ柔らかいだけの靴は疲れる。足には関節がなくて動かない所もあるのだから、その部分は柔らかくする必要がない。ポイントを押さえて作ることが大切なんです」
靴の一部としてのインソール(中敷き)も併せて製作する。「多くの日本人が体重が外側にかかる不合理な歩き方をしているんです。インソールで外側を高くすると体重が内側にかかるようになり、O(オー)脚の人も自然で無理のない歩き方に近づきます」
◇ ◇
茨城県に生まれ、東京近郊で育った。高校から大学時代にかけてロックに夢中になり、ギターを弾き、作曲も手掛けた。一時はプロのミュージシャンとして生活していたが「自然が好きで、地に足のついた生活がしたかった」ため、一人でもできる物作りを竏窒ニパン職人に転身。3年やったが「売れ残ったパンを毎日捨てなきゃならないのが忍びなくて」悩んでいた。そんなある日、新聞に靴職人の紹介記事を見つけ、これだ、とひらめいて弟子入り。「厳しい人でしたがよく分かるように教えてくれた。初めての靴作りは楽しくて充実感がありました」
修行を終え、山の近くに住みたくて伊那市に移住。その後、駒ケ根市に移って赤穂小学校前に現在の工房を構えた。
「弟子入りしたころは、靴って意外と簡単に作れるんだな竏窒ニいう印象を持ちました。でも作れば作るほど難しさを感じる。靴という物が生活の中でどうやってできてきて、どうして今の形になってきたか竏秩Bそんなことを考えるとこれでいいのかなって思う。でも靴を履いて喜んでくれているお客さんの顔を見ると本当にやりがいを感じるし、心の底からうれしくなります」
価格は1足3万2千円から。納品は状況により1縲・カ月。問い合わせは銀河工房(TEL81・4089)へ。
(白鳥文男) -
辰己屋建設、沿道清掃とごみ拾い
飯島町の辰己屋建設は15日、社員ら約40人が参加し、地域貢献活動の一環として、広域農道のふれあい橋南からJA七久保支所まで、沿道清掃とごみ拾いのボランティアをした。
社員らは4班に分かれ、燃えるごみの袋やガラス、金属、プラスチックなどを入れる不燃物の袋を持ち、ゆっくりと歩きながら、道路や側溝に投げ捨てられた空き缶、紙くずなどを拾い集めた。
時には植え込みの中、土手の下まで手を伸ばして丁寧に拾い集めた。
参加者はごみの詰った袋を持ち上げ「今年はビニールや空き缶、ペットボトルが多い」と話していた。 -
駅前でさくらまつり
宮田村のJR宮田駅前で14日夜、さくらまつりが開かれた。近くの商店主や事業主らでつくる「宮田駅前共同体(MSC)」が企画。多くの住民が訪れ、酒などを酌み交わしながら夜桜見物を満喫した。
まつりは10年以上継続。MSCのメンバーが駅前の桜にボンボリを付けてライトアップしたほか、イルミネーションも点灯して会場を設営した。
会費千円で飲み放題とあって、花も酒も大好きな地域の住民が多数来場。少し肌寒かったが、可憐な花をつまみに春の宴(うたげ)を楽しんでいた。
ボンボリの点灯などは桜が開花している間は継続する予定。MSC会長の伊藤博康さんは「駅前を明るくしたいとみんなで協力している。少しでも活性化につながれば」と話していた。 -
宮田村商工会青年部総会
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は12日夜、本年度の通常総会を開いた。「成功への情熱」をスローガンに、商工事業の発展に限らず、地域活性のために幅広く取り組んでいこうと誓い合った。
同部は前年度に創立40周年事業で見事に成功を収め、次代を担う子どもたちを対象にした慈善事業なども精力的に展開した。
前林部長はあいさつで事業の成果にふれ「私たちの自信にもなった。部員一丸となって、さらなる飛躍を図りたい」と呼びかけた。
本年度も5つの委員会を設け、人と人とのつながりを通じて村の元気づくりに取り組む考え。魅力ある特産品づくりの研究なども計画している。
席上、新たに加わる1人に部員バッジを貸与。部員総数は49人となり、若手のリーダーとして地域をけん引しようと再確認した。 -
中川村バスロケーションシステム、本格運行
中川村は村内巡回バスの現在位置や「複雑でわかりにくい」と言われる路線、ダイヤなどをCATV画面で見やすく表示するバス情報システム「中川村バスロケーションシステム」を構築、4月から本格運用している。
同システムは▽村内全世帯の住民が自宅のテレビ画面で情報が見られる▽携帯電話とインターネット網による安価なシステム▽バス位置情報に留まらず、路線、乗り換え、次発便の情報、文字情報など総合的バス情報をシステムとして一体化する-など全国的にも類を見ない画期的なシステム。
モニターが設置されているショッピングセンターやみなかた診療所では、バスの利用者がモニターを見て、バスの現在地やルート、近くの停留所の発着時刻を確認している。
同村のバスロケーションシステムは、昨年11月、国交省や県、村、交通事業者など交通利用者代表による検討委員会を立ち上げ、3月末まで2回の検討会、試行運行、利用者アンケートなどを行い、調整、修正を加え、本格運行にこぎつけた。 -
特別純米酒「おたまじゃくし」が21日から発売開始
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)は21日、飯沼棚田産の酒米「美山錦」を使った特別純米酒「今錦おたまじゃくし」を新発売する。
米生産者と地元酒造会社が協力し、地域活性化を目指す「今錦おたまじゃくし」シリーズは、1月発売、即完売したおり酒、生原酒に続く、第3弾。
今回発売する特別純米酒は、3カ月間、蔵の中でじっくり熟成させ、香り高く、コクのある酒にし上がったという。
販売数は720ミリ600-700本、1・8リットル300本。価格は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円(税込)。中川村・飯島町を中心に上伊那の酒店で販売、予約受付中。 -
理容生活衛生同業組合総代会
県理容生活衛生同業組合南信部会は10日、第50回定期総代会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた=写真。諏訪から飯田の7支部の総代約60人が出席し、05年度事業・決算報告、06年度事業計画・予算案を承認したほか、06年度役員を選出した。
新役員は次の皆さん。
▽県常任理事=松澤光洋、菅沼一弘▽県監事=唐木寛武▽南信部会長=中村文明▽同副部会長=辻村章▽南信部会監事=太田正夫、唐澤満男▽同会計=下島善三▽県教育部委員=池上喜郎▽県総務部委員=藤木益男▽県文化広報部委員=下島善三▽県事業厚生部委員=樋口眸、志賀良雄▽県共済部委員=辻村章▽県組織部委員=桜井智明 -
商工貯蓄共済の融資利子初年度分100%補給へ
宮田村商工会が独自に新制度宮田村商工会は独自に、商工貯蓄共済の融資で初年度分の利子に限って5万円を上限に全額補給する新たな制度を設ける。期限、制限付きながら利子補給・ス100%・スは画期的。同共済は商工会員のほか、会員事業所の従業員も利用可能で「直接的に支援、優遇することで、村内経済の活性化につながれば」と村商工会では話している。
同共済は全国商工会の統一制度として設けられ、商工会員とその家族、さらに従業員も加入できる。
有利な金利で融資のあっせんも受けられるが、宮田村商工会は以前から3年を限度に金利に対して1%の利子補給を実施してきた。
今回はさらにその優遇を増強し、初年度分の利子を全額補給することに。一企業、一個人で5万円の上限はあるが、金利の負担軽減になりそうだ。
該当する融資は返済期限1年以上で、来年3月末までに借り入れたものが対象となる。
財源は同商工会が自立を目指して取り組む独自の収益事業の差益を充てる。
同商工会員は現在278事業所。うち同共済には152の事業者、個人が加入している。利子補給制度に関する問い合わせは村商工会85・2213まで。 -
若年者を対象とした就職相談室「サロン・ド・お仕事」を開設
ニート、フリーター問題を解消し、地域労働力の確保につなげよう竏窒ニ伊那市は11日から、若年者を対象とした就職相談室「サロン・ド・お仕事」をいなっせ4階の402会議室に開設する。
県、NPOなどが連携する松本市の就職相談室「ジョブカフェ信州」の派遣アドバイザーと市役所職員が常駐し、若年者の仕事に関する不安や悩みが解消されるよう、相談を受ける。職業紹介へとつながる状況になった場合は、ハローワーク伊那と連携して担当職員を配置するなどして相談しやすい環境づくりを進める。
県内でもいくつかの市町村でこうした取り組みを進めているが、相談実績は年々増加しているという。
対象は30代程度までの若年非定職者。開設は毎月第2火曜日の午後1時縲恁゚後4時半。 -
天竜川や商店街にこいのぼりを飾りつけ
伊那商工会議所商業連合協議会は10日、恒例事業「まちいっぱいこいのぼり」を展開している。天竜川にかかる伊那市の大橋上流などにこいのぼりを取り付け、花見などで訪れる観光客らを楽しませる。5月9日まで。
本年は権兵衛トンネル開通、新伊那市誕生で、例年以上に県内外から観光客が来ると見込まれ、新市のPRや商店街のにぎわいを演出する。
天竜川では、花火のナイアガラ用ワイヤを活用。入舟駐車場から対岸の中央区までの220メートル区間に、黒や赤、青など大小さまざまのこいのぼり45匹が連なる。
中心商店街(通り町縲恃ェ幡町)にもミニこいのぼり約300匹を飾り付けた。 -
KOAが交通安全研修
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の本年度新入社員を対象とした交通安全研修が7日、箕輪町にある同社の生産拠点「パインパーク」であった。新社員30人が事故を起こさないための交通ルールなどを学んだ。
新入社員研修の一環で恒例。KOAと関係がある損害、生命保険代理会社・ライフプロの小池悟社長らを講師に招き、交通事故を起こしてしまった時の対処方法などの助言を聞いた。
小池社長は交差点内における交通事故の過失割合の基準などについて説明。「現場での示談や口約束はどんな状況でも絶対にしない」などと注意を促し、これまでに経験した被害者と加害者の間で起こったトラブルについて語り、新入社員らの安全運転の意識を高めた。
KOAの06年度新入社員研修は3竏・4日の10日間。期間中は、ビジネスマナーや会社の歴史についての講義のほか、工場見学などが組まれている。17日から、仮配属先で現場実習を開始。6月1日、正社員登用する。 -
新作花火コレクション06(全国新作花火競技会)で最優秀、堀内煙火の柴田武晴さん
「ちゃんと開いてほしいとだけ願って打ち上げた。いきなり最優秀、周りも自分も驚いた」-。飯島町田切の伊那火工堀内煙火店の花火職人、柴田武晴さん(30)=飯島町上の原=は若手花火作家が全国から集い、新作花火を競う「新作花火コレクション06(全国新作花火競技会)」に初出場し、最優秀の金賞に輝いた。受賞作品「夜桜吹雪」は22日の千人塚桜まつりで披露される。
競技大会は3月18日、秋田県大仙市(旧大曲市)で開かれ、24人がエントリー、4号10発、5号5発を1分以内に打ち上げ完成度を競った。
「夜桜吹雪」は小さな玉をたくさん詰め込む千輪タイプ。「春まだ浅い北国だから、一足早く暖かい春の便りを」とテーマに「桜」を選んだ。金茶色の幹を伸ばし、枝を広げ、花開き、やがて、花吹雪:という組み立て。
「配合粉だけで燃焼させたり、粉を固めた状態や小さな玉で打ち上げるなど、色合いや燃焼時間、開き方などを観察し、玉の大きさも試行錯誤するなど、完成までに1カ月余要した。開花は点滅を使った配合で表現した」と工夫を。
父が花火職人、高校卒業後、同社に入社、花火職歴12年。「1-2カ月掛かって、夢を仕込んだ花火も、打ち上げれば、数秒で消える。華麗さとはかなさ、それが花火の魅力」と話している。 -
北中信へ観光PR
宮田村観光協会(会長・清水靖夫村長)は本年度、今まで手薄だった北中信方面へ積極的に観光宣伝を行う。権兵衛トンネル開通にあわせ木曽地域へもPRを行いたい考えだが、村内だけでなく近隣の観光地も含めて広域的な連携で取り組む方針。
北中信方面で発行されている観光情報誌に村の情報を掲載するもの。上伊那他市町村の情報も載るが、協会事務局の村産業課は「村だけでなく、上伊那全体として観光をアピールできれば」と話す。
このほど開いた協会総会でも、「点から線、さらに面への観光地づくりを目指す」と再確認。駒ケ岳などの豊かな自然を最大限に活かし、誘客に取り組もうと話し合った。 -
観光バスに対応、大駐車場を整備
中川村は本格的な観桜期を前に、大草城址公園南に大駐車場を整備した。
公園整備事業で、公園南の多目的広場、約3千平方メートルに、大型バス用10台、一般用65台の駐車場を整備した。 また、公園からの連絡道も新設した。
総事業費1800万円。 -
通り町商店街振興組合がシャラをプレゼント
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は6日から、商店街を訪れた人にシャラの苗木をプレゼントしている。10日まで。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通、伊那市・高遠町・長谷村との合併に加え、3月末に供用開始となった通り町の旧庁舎跡地公園「セントラルパーク」の完成を祝って企画した。
シャラは夏場に白い花を咲かせるナツツバキ。6日が子ども連れ、7日が孫連れ、8日が夫婦、9日が家族、10日が1人の利用客を対象に、高さ80センチの苗木を1日先着30人にプレゼントする。
店主らは「数カ月間、工事していたが、駐車場が使えるようになったことを知ってほしい。ぜひ、買い物に出かけて」と呼びかける。
初日、商店街を訪れた女性は「早速、鉢に植える。今から花が咲くのが楽しみ」と喜んでいた。 -
伊那谷産の小梅をブランデーで仕込んだ竜峡梅酒発売
宮田村新田区の本坊酒造信州工場は今月から、地元伊那谷産の竜峡小梅を同工場製造の高級ブランデーで仕込んだ新製品「竜峡梅酒」の発売を開始した。3月に先行発売した首都圏では、芳醇な味わいが好評。「地元の資源を活用した最高品質の梅酒」と同工場では話す。伝説から・ス梅が里・スと呼ばれる宮田村に、また新たな梅のブランドが加わった。
竜峡小梅の肉厚でジューシーな特徴を最大限に引き出した。さわやかな香りと酸味を残しつつ、最高級ブランデーの風味が味わいを深くしている。
同工場では昨年、竜峡小梅をホワイトリカーで仕込んだ「伊那谷の梅酒」を地元限定で発売して好評。「竜峡梅酒」は5万本生産して順次全国に向けて出荷する予定で、2銘柄体制で販売を展開していく。
鹿児島に本社を置く本坊酒造にとって6品目の梅酒となるが、最高級品の位置付け。
3月に千葉幕張メッセで関係者が集まって開かれた国際食品・飲料展でも高い評価を受け「信州で育った最高級の梅酒として販売していきたい」と藤野公宏工場長は話す。
価格は720ミリリットルで1790円(税込み)。問い合わせは同工場85・4633まで。 -
入社式から 新入社員に求めること
◆ヤマウラ 山浦速夫社長
創立86周年で、東証一部上場の建設業者として県内トップグループの地位に立つ企業である。
建設業への公共投資は減少傾向で、今後も続くと予想される。民間建築は好景気が続き、金利が低水準で推移すれば新たな設備投資も盛り上がると考えられる。
ここ数年、県内の建設業者は3縲・割近くが売上高を落としているが、当社の今期の業績は増収増益。技術力を強化し、計数管理を徹底して生産性の向上に取り組んできたことや、提案力を強化して公共工事に頼らない民間工事主体の企業体質であること、さらに事業全体の再構築をしてきたからである。
皆さんにヤマウラの求める人材となってもらうため▽常にお客さまの視点・立場で考え、行動する▽自分の仕事に責任を持つ▽お客さまに信頼される竏窒フ3点をお願いしたい。
次代を担う精鋭として、堂々と仕事に励み、ヤマウラを最も信頼される企業にすることを心から期待する。
◆アルプス中央信用金庫 渋谷敦士理事長
学生生活を終え、地元に帰ってきたことを心から歓迎する。地元での就職は、これまで負担をかけていた親への恩返しでもある。
日本経済は回復軌道に乗ってきたが、地域間格差、業種間格差がある。都市が山だとすれば、地域は谷。その状況に身を置いて仕事をすることになる。
社会人として「権利と義務」「責任」を意識する。いいと思っていても、結果がだめであればその責任を負わなければならない。しゅん別できる人になってほしい。
あるしんの基本戦略は▽地域経済繁栄のために健全である▽働く職員の生活の安定を図る竏窒フ2点。戦略を達成するには戦術が必要で、常に承知してやってほしい。
お金を扱う仕事だけに、信用がなければできない。あるしんの価値を高めるため、まずはお客さまに信用・信頼してもらうことから始める。他職員とともに力を発揮し、自分を高めながら地域に信頼されるよう頑張ってほしい。 -
県内企業の倒産状況まとまる
東京商工リサーチ長野松本支店は、05年度県内企業倒産整理状況をまとめた。上伊那郡内の倒産件数は6件で、前年度に比べて8件減った。
市郡別では伊那市3件(前年度比1件減)、駒ケ根市1件(3件減)、上伊那郡2件(4件減)。負債総額は14億500万円(39億6300万円減)。負債総額5億円以上の大型倒産は製材・木材販売の信州林産=伊那市=の1件だった。
県内の状況は151件(前年度比24件減)、負債総額669億9100万円(149億8900万円増)。件数は4年連続で減ったが、負債50億円以上の大口倒産が重なったため、負債は28・8%増となった。業種別でみると、建設業が58件と最も多く、サービス業、製造業と続いた。原因は、販売不振が大半を占めた。
中小企業の経営環境は、余暇の多様化による観光業界の不振、建設投資額の減少による過当競争など改善しているとはいえないが、中小零細企業がリスク回避の経営を続けた結果が倒産件数の減少に表れたとみる。当面、倒産件数が大幅に増加する可能性は低いと予想している。 -
箕輪町BDF事業本格実施
箕輪町は、06年度開始に向け準備してきた「協働による廃食用油リサイクル推進事業」で、廃食用油の本格回収を始めた。
町内の各家庭から集める廃食用油を町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、町内巡回「みのちゃんバス」に使う地球・環境にやさしいリサイクル事業。
05年度、廃食用油の試験回収、BDF精製作業場の整備・BDF精製、町内巡回バスの試運転など本稼働に向け取り組んできた。
06年度から、月1回の資源(缶・びん・ペットボトル)収集日に各地区の資源収集ステーション38カ所で廃食用油を回収。06年度版のごみ収集カレンダー資源物の欄に「廃食用油」の文字を新たに書き加えている。
回収する油はサラダ油など植物性油のみ。各家庭でペットボトルや油の容器などにためた廃食用油を、じょうごを使って専用ポリタンクに移し替える。時間は午前8時から9時半まで。
町は、地球・環境にやさしいリサイクル推進のため、回収への協力を呼びかけている。 -
KOA入社式 地域と共に…第一歩
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は1日、箕輪町同社のパインパークで、上伊那の大手企業では最も早い入社式を開いた。30人の新入社員と、その家族が出席。向山社長の「地域社会と一緒に存在し続けなければ」とする話や取締役あいさつを聞き、新入社員それぞれが抱負を語った。
向山社長は自社の歴について、活気がなくなり、地域社会が崩壊していた66年前に、当時26歳の農村青年が地域興しのためにつくった会社であると説明。「創業者の思いを学びながら、地域社会の下で信頼関係を構築しながら自分の言葉でKOAを語れるようになってほしい」と期待した。
新入社員の自己紹介では「会社にとって必要不可欠な社員になれるよう頑張りたい」「すべてが自己責任の下で、自ら積極的に仕事をしたい」などと緊張した表情で、一人ひとりが今後の夢や希望を語った=写真。
新入社員の構成は大学院卒3人、大学卒17人、高校卒10人で昨年度と比べて15人増員。担当者によると「利益の上がる製品を増やすため」技術研究開発部門のほか生産部門に人員を増やした。