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創業支援センター 開所から半年
新規創業者の支援を目的とした伊那市創業支援センターが開所してから半年が過ぎた。当初、2社の入所だったが、4社に増え、市は「ベンチャー企業の集積効果が出ている。滑り出しは良い」とし、市内に立地してもらえるように支援していく。
創業支援センターは上伊那で初めて開所。新しい技術や製品の研究・開発などを希望する起業者に対し、貸し工場・事務所を低コストで提供している。使用期間は3年以内で、電気部品製造、高分子シルク商品の企画開発などが入所する。
そのうちの一つ「GAST JAPAN」は機械構造部品の製造などを手がけ、10月中旬、伊那総合物産展示会&商工祭で土壌の成分を分析する自動判別器、実用研究中のデジタルカメラや携帯電話に使う部品の圧電リニアモーターなどを展示した。
10年3月末までの入居で、横尾嘉也社長はゆくゆくは伊那に事務所を構えたいと考えている。
新規創業者は随時、募集中。市には月1縲・件の問い合わせがあり、年度末には8割の入所を達成したいとしている。
1室の広さは25縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなどもある。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111内線2433)へ。
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センター内で実用研究に取り組む企業 -
納税功労、坂井武司さん(77)
秋の叙勲で上伊那郡ではただ1人、飯島町七久保の坂井武司さん(77)=坂井武司税理士事務所長=が納税功労で旭日小綬章を受章した。
「昭和46年(1971年)税理士事務所開設以来、期限内の完納や納税準備貯金の推進、書や作文を通して、小中学生の納税教育など、長年続けてきた納税貯蓄組合の活動が評価された。私個人でなく、貯蓄組合がいただいた章」と喜ぶ。
1930年七久保村(現飯島町七久保)生まれ、配属将校だった父の転勤で、東京の赤坂で幼年時代を過ごし、小学1年の時、祖父母を頼り、七久保村に疎開した。旧制飯田中学2年生の時、父が千島列島で戦死。48年、旧制中を卒業すると、友人に誘われるままに、仕事の内容も知らずに、関東信越国税局飯田税務署に入庁。「3カ月でいやになったが、若いエリート署長からしっかりと教育を受け、税の厳しさや重要性を認識するようになった」。4人兄弟の総領で、父が戦死したという家庭的な事情が考慮され、勤務地は伊那と飯田の2税務署を行ったり来たりしていたが、71年に東京への転勤の話が出た。母に「米位は買ってやるから、副食位は買えるだろう」と背中を押され、税務署を辞めて独立、現在地に税理士事務所を開設した。「当時は経済は高度成長期で、脱サラし下請け会社を始める人が多く、仕事はこなしきれないほどあった。寝る間も惜しんで働き、体を壊し、十二指腸潰瘍、C型肝炎にもかかってしまった」。
バブル期からバブルが崩壊し、飯島町に影響が出始めた平成不況の真っ只中の98年に、町商工会副会長から会長に就任した。「役員の受け手がなく、やむを得ず」とか。町商工会長3期目、県商工会連合会上伊那支部協議会会副会長も3期目。「資本力のある大型店とは仕入れ価格が違い、売値では対抗できない。高齢化の進行により、購買力も低下している。産業が少ないから、若い人が都会に出てしまい、老人世帯が増える、小売業依然として厳しい」と憂慮する。
また、納税貯蓄組合関係では県連合会長のほか、関信局管内納税副会長、全国納税貯蓄組合連合会理事も務める。「戦後の混乱期に、滞納者が激増する中で、1度に納付するのは大変だからと、国の指導で始まったのが税の分割、納税貯蓄組合」と組合の歴史に触れ、今後の活動に、租税教育や準備納税の推進、納税思想の高揚-を挙げる。
最後に個人として「会社法や財務諸規定、会計基準、商法など、税務を取り巻くさまざまな法律は、時代の変化に伴い、日々変わってきている。変化に対応できるように、税理士本来の勉強をきちんとしたい」と意欲を見せる。妻と2人暮らし。(大口国江) -
飯島町・中川村および上伊那の経済動向と課題
飯島町・中川村広域連携商工会は31日、飯島文化館で、講師に日銀松本支店の松永哲也支店長を招き「経済講演会」を開いた。両町村から約百人が聴講した。
「飯島町・中川村および上伊那の経済動向と課題」と題した講演で、松永支店長は「外貨を稼ぐには、製造業の誘致と、観光、公共事業が3本柱、現在、
元気がいいのは、製造業だけ」と分析し、経済の動向を示す指標、有効求人倍率を挙げ、「上伊那は県内では勝ち組。企業進出が活発で、人口減少や高齢化を食い止めている。まじめで勤勉な人柄、中京圏への交通の便もいい。工場立地はインターのある駒ケ根市よりも不利だが飯島、中川ともに7キロと近く可能性は大きい。農地を含めれば、平坦地もある」と、工業立地への取り組みの強化を示唆し、観光については「牧歌的な風景、団塊の世代をターゲットにした滞在型の観光も考えられる。名所やさくら丼など名物もある、みんなで集まり、共同で点と線を結び、面に伸ばしていく工夫を」と呼びかけた。
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伊那地域技術相談会
県工業技術総合センターと伊那商工会議所が主催する伊那地域技術相談会が30日、伊那商工会館であった。伊那では初めての開催。上伊那郡内の製造業を中心に、約30人が出席し、センターの技術支援内容の説明を受けた。
情報技術部門の丸山久友部門長は、グローバル化が進むなど技術的な取り組みが重要度を増す中、地域企業の気軽な相談相手としてセンターの活用を促した。
センターの材料技術、精密・電子技術、情報技術、食品技術の各部門から職員が出向き「最適加工条件探索装置による微細軸加工」など技術支援事例の紹介、「高周波通信技術分野の研究開発」など最近の技術的トピックの提供などがあった。
そのあと、希望する企業の技術課題について個々の相談に応じた。
工業技術総合センターは県の試験研究機関で、05年4月、県内にあった工業関係の4試験場を統合。県内産業の中核的技術支援拠点として技術相談、依頼試験、研究開発、人材育成などの技術的ニーズにこたえている。 -
長野県経営者協会上伊那支部「職場リーダー交流研修会」
長野県経営者協会上伊那支部人材育成委員会は26日、第40回職場リーダー交流研修会を辰野町のたつのパークホテルで開いた。上伊那の21事業場から70人が参加し、「活気のある笑顔あふれる職場づくりのために」をテーマにグループに分かれて意見を交わした。
異業種の職場リーダーが集い相互啓発を目的とした交流研修会。27日までの2日間の日程でグループごとに討議し、2日目にグループ内の意見、行動目標などを発表する。
開会式でオリンパス辰野事業場の宮沢清事業場長は、「人を育てる明るい職場をつくるのは永遠のテーマ。簡単に答えが出るものではない。ぜひ皆の意見を出し合い、真摯に検討し、職場に帰って生かされる研修になるよう期待する」とあいさつした。
全体会で、人材育成委員長のオリンパス辰野営業場総務部長・金子唯義さんは、職場のあるべき姿・理想と現実のギャップを埋めるためPDCAを繰り返しスパイラルアップする大切さにふれ、「志あるところに道は開ける。答えはあなたの中にある」と話した。
参加者は研修会の最後に3カ月後の自分あてに各自が実践する目標を含む手紙を書く。来年2月にフォローアップ研修を開き、手紙を基に目標が実践できているか確認する。 -
約百人が香り豊かな新そばを楽しむ
飯島町のそば処天七(伊藤昇志店主)は24日夜、成人大学センターで恒例の「新そばを楽しむ会」を開いた。町内外から家族連れなど約百人が来場、香り豊かな飯島産の新そばをたん能した。
この日は手打ちの二八そば、250食を用意、ざるで提供した。
そばのほか、同店の人気メニュー天ぷらの盛り合わせ、オードブル、各種飲物も並べられた。
乾杯に先立ち、伊藤店主は「おいしい飯島の新そばを食べながら、楽しいひとときを過ごして」とあいさつ。 この後、大皿でゆでたてのそばが次々と、テーブルに並べられると、参加者はおう盛な食欲を見せて、たちまち平らげていた。
町内から参加した男性は「新そばは香りがいい」「喉ごしも最高」と満足そう。
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新そばの舌鼓を打つ参加者
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AREC伊那分室など 連続セミナーはじめる
上田市産学官連携支援施設AREC(エイレック)伊那分室と伊那市は23日夜、市駅前ビルいなっせで、地元の企業情報を発信する連続セミナーの初回を開いた。箕輪町の精密機械製作、金属プレス加工「ミカドテクノス」の伊藤英敏社長が「私のアイデアの源」と題して話した=写真。
ミカドテクノスは06年度、中小企業研究センターの「グッドカンパニー賞」で特別賞を受賞。真空中で加熱冷却してプレス加工する「真空プレス」などの開発に取り組んでいる。100以上の特許を持ち、それらは独自の発想により生み出してきた製品ばかりだ。
伊藤社長は自社で開発した、金属や微粉末、樹脂、ゴムなどを使ったプレス加工の商品などを集まった約20人に紹介。「自分で工夫しながら仕事を続けないと長続きしない。それらは自分から行動しないと得られない」などと仕事の取り組み方を話した。
ものづくりのアイデアは「どこでひらめくか分からないもの。よく遊び、いっぱいしゃべることで生まれる」。人生にはいろいろな考え方があり、理解者や協力者を得て、より多くの経験を積み、五感で考え、好奇心で日々新たな挑戦をしてほしい竏窒ネどと呼びかけた。 -
伊那商工会議所会頭は向山公人氏が再任
伊那商工会議所臨時総会が25日、市内であり、10月末で任期満了となる会頭の選任では、現職の向山公人氏(65)=伊那ケーブルテレビジョン社長=を再任した。
副会頭には、現職の池上直樹氏(47)=大十=に代わり、荒木康夫氏(51)=ニシザワ=を新任。川上健夫氏(57)=サン工業=、藤沢秀敬氏(54)=伊那バス=は再任となった。
向山氏は、県議として行政とのパイプ役を果たせる人材であることなどが高く評価されたほか、荒木氏については、生活圏、経済圏が広域化する中、広域的なまちづくりに取り組んでもらうため、副会頭に新任した。
2期目を務める向山氏は「景気は上昇気味だが、中小企業はいまだ厳しい状況。中小の商店が元気にならなければ地域も元気にならない。そこに軸足を置いて取り組んでいきたい」と語った。また、伊那市商工会との合併協議については「避けて通れない問題。県が示す21年度末が一つの目途となると思うが、どういう形が一番いいか、互いに話し合っていきたい」とした。
任期は11月1日から2010年の10月31日までの3年間。 -
駒ケ根商工会議所新役員選出
駒ケ根商工会議所は24日開いた臨時議員総会で第22期(07年11月1日縲・0年10月31日)の新役員を選出した。新会頭には現副会頭の山下善広氏(66)=駒ケ根電化社長=が決まった。副会頭3人は山浦速夫氏(66)=ヤマウラ最高顧問会長、坂本寿雄氏(62)=坂本電機社長、田中昇氏(54)=田中燃料店社長、専務理事は吉瀬徳重氏(59)=駒ケ根商工会議所=で、いずれも新任。
山下氏は会見で「グローバルな動きを敏感にキャッチし、迅速に判断して間違いのない運営をしていきたい。役員一同若返ったのでフレッシュな感性で引っ張っていきたい」と述べた。運営の重点について、中心市街地の活性化、工業の振興、雇用対策、観光振興、行政との連携強化竏窒ネどを挙げた。
監事は次の皆さん。
気賀沢徳義(68)=内田屋社長、加藤和美(67)=駒ケ根自動車産業社長、新井和幸(57)=新井税理士事務所長 -
エムウェーブで宮田村をPR
宮田村観光協会は20、21日に長野市のエムウェーブで開かれた「長野まるごと秋祭り」にブースを出展。特産品を販売して、村の良さをPRした。
同協会は前身のふるさと自慢から出展を続けており、この日も特産品の生産者ら7人が現地で接客販売。
ワインの試飲や試食などもふんだんに持ち込み、ブース前には長い列もできた。
1位に特産山ぶどうワイン、2位にときわのドレッシング、3位に宮田とうふ工房の大豆かりんとうが当たる抽選会も。4位にはこまゆき荘の入浴割引券が当たるなどハズレなしで、買い上げた客は思わぬプレゼントに喜んでいた。 -
ニシザワ チェッカー技術向上会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は18日、同市中央区の伊那商工会館で、上伊那中心に展開する約50店舗の中から主要13店舗のチェッカー(レジの接客担当者)を対象とした技術向上会を開いた=写真。
接客技術の向上を目的とした26回目の大会。本年は、9月中旬縲・0月初旬にあった各店舗技術向上会で選ばれた、店長を含む74人の参加者から上位16人が出場。本大会では3人の模擬客を接客する中での正確さ、スピード、接客度の項目で腕を競った。
荒木社長以下同社幹部や伊那消費者の会員ら約20人が審査員を務める中、出場者は正確で迅速なレジ打ちを披露し、笑顔で接客した。その所作を大会に出席した各事業部の見学者らが見習った。
受賞者は次のみなさん
▽団体賞(1)ショッパーズ福岡食彩館(2)ショッパーズ信大前食彩館(3)ベルシャイン諏訪インター店、努力賞=ベルシャイン駒ヶ根店▽最優秀賞=中島光津子(ベルシャイン伊那店)▽優秀賞=橋爪洋子(ベルシャイン駒ヶ根店)竹村豊子(ショッパーズ信大前食彩館)田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)▽お客様接客賞(社外審査員のみの採点)=中島光津子(ベルシャイン伊那店)青木美景(ショッパーズ双葉店)田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)▽最優秀新人賞=加々美恵美(ショッパーズ通り町店)▽優秀新人賞=藤井麻衣子(ベルシャイン駒ヶ根店)小林加奈(ベルシャイン諏訪インター店)中山麻実(ベルシャイン伊那店) -
駒ケ根商工会議所渋谷会頭退任表明
駒ケ根商工会議所の渋谷敦士会頭(74)は19日、任期満了となる10月31日限りで退任することを発表した=写真。理由について渋谷会頭は「若い人たちに地域振興に携わってほしいという思いがあり、正副会頭や常議員の年齢上限の目安を75歳としたらどうかと8月の常議員会で提案して了承された。私も来年75歳になることからこの際退任を決めた」と話した。退任後も顧問として残る。
同商議所は24日に議員総会を開き、会頭以下新役員を選出する。新会頭には3人の副会頭のうち田中一正氏(71)=田中薬局社長、山下善広氏(66)=駒ケ根電化社長=のいずれかが就任するものと思われる。
渋谷氏は常議員を経て2001年に副会頭。芦部次郎前会頭の死去に伴い、03年12月に会頭に就任した。現アルプス中央信用金庫相談役。 -
駒ケ根市経営講座第2回
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根は18日、駒ケ根経営講座の07年度第2回講座を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。地元企業の経営者や管理者など約50人が集まり、オリンパスCSR本部のCSR推進部長竹内康訓さんによる講演「CSR活動にどのように取り組むか」を聴いた=写真。
CSRは「企業の社会的責任」と訳されるが竹内さんは「当社での導入以前はリスクマネージメントのことと思っていたくらいで、本質を理解していなかった。定義するなら『経済的側面と社会・環境的側面の価値を同時に追及する自主的な取り組み』が適当だと考える」とした上で「社会的公正性の問題、地球環境の問題として、今後は持続可能な発展を目指した取り組みが国境を超えて求められる」と話した。
講座は来年3月にかけ、計5回開かれる。 -
諏訪圏工業メッセ2007に250社
上伊那からも20事業所が出展・技術アピールで取引拡大ねらう諏訪圏工業メッセ2007が18縲・0日、諏訪市の旧東洋バルブ諏訪工場跡地をメーン会場に開かれている。諏訪圏を中心に250の企業・団体が出展。上伊那からも約20社が参加し、新規受注などをねらって自慢の技術をアピールしている。諏訪圏の行政、経済団体などでつくる実行委員会が主催。上伊那からの出展は「精密・切削」「プレス」「治工具・金型・専用機械」「電気・電子」「表面処理・メッキ熱処理」「光学」「完成品」の7部門に各1社、、グループ部門に8企業・団体。出展常連もあれば、初参加もあり、それぞれ工夫を凝らしたブースで関心を集めている。
◇ ◇
プレス部門出展の共和(箕輪町)は、自社開発のトランスファーロボット加工による、金属プレス製品のコスト削減を提案。三次元NCロボットの効果を訴える。
小松浩総リーダーは「金型、プレスとロボット装置を同時に扱っている企業は国内でもまれ」として、30年以上前からロボット開発に取り組んできた実績をアピールする。
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完成品部門には、防犯用電子機器の設計、開発製造のアジャイルシステム(南箕輪村)が出展する。今メッセでのテーマは「住宅セキュリティ」。
建物の温熱および構造状態の監視機器・耐震機器などを展示し「耐震工法」と「制震工法」を合わせた強化システムを提案する。中島光彦社長は「地震から身を守り、住宅寿命も延ばすことができる」としている。
同社は「園児を守る緊急救助システム」も展示。中島社長は「地域ぐるみで子どもを守る発想で、塩尻市の保育園などで取りいれられている」と自信を見せる。
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電気・電子部門では画像処理の専業メーカー・アルゴル(南箕輪村)が各種画像検査装置を展示して「元気」を示す。
今年6月に完成した新製品「組込型画像処理装置」は、画面が本体に組み込まれ、タッチパネル操作に。担当者は「場所をとらないので狭いところにも設置できる」と訴える。
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グループ部門に宮田村商工会の一員として出展した宮田アルマイト工業は、RoHS(特定有害物質の使用制限についてのEU指令)に対応したノンクロム表面処理の量産システムを確立。そのためのラインを3倍に増設した。ノンクロム処理の量産対応は全国的にも注目を集めている。
清水光吉社長は「各メーカーがそれぞれ異なったノンクロム薬品を指定してくるが、それに対応できる。薬品を増やすには相当の投資が必要だが、うちはそれを見越して先行投資してきた」と説明している。
◇ ◇
諏訪工業メッセ2007は、午前9時30分縲恁゚後4時30分(最終日は午後4時まで)。問い合わせは実行委員会事務局(TEL0266・54・2588)へ。 -
「1店逸品運動」勉強会
魅力ある個店づくりを目指し、独自の商品やサービスを提供する「1店逸品運動」の取り組みに向けた勉強会が16日夜、伊那市生涯学習センターであった。伊那市山寺縲恊シ町の商店主らでつくる商店街活性化イベント委員会主催。
講師に、静岡県呉服町名店街一店逸品委員長の大野義久さんを迎え、個店の資質向上のために委員会を立ち上げた経過、商品開発、活動内容などを聞いた。
商品開発では、つえと傘の機能を併せ持つ「つえ傘」などを紹介。なぜ、新商品が生まれたのかを消費者に伝えることや、失敗してもなぜ失敗したのかを詰め、突き進む熱意の必要性を挙げた。
運動によって▽他店で何を売っているのか商店街で情報共有できるようになった▽呉服町に行かなければ、その商品は手に入らないという他地域との差別化を図ることができた竏窒ネどの効果があるとし「客が買い物をするとき『呉服町』を思い出してもらえるように情報を発信する」など体験を交えて話した。
会場に集まった商店主ら約40人はメモを取るなど熱心に耳を傾けた。
活性化委員会では「逸品」のとらえ方について、個店の売りとするのか、他と比べて特化したものとするのか、考えを統一し、本年度中に方向づける。
伊那商工会議所は本年度、「1店逸品運動」支援事業を盛っている。 -
産業振興願って不動滝例祭、珍しい「神仏習合」で
宮田村の不動滝例祭は17日、昨年7月豪雨の影響が残り現地では行えず、麓(ふもと)の宮田観光ホテルで開いた。僧侶と神主による・ス神仏習合・スの珍しい祭事は今年も健在。村商工会や村関係者ら約60人が、地域の活性化や産業発展などを祈願した。
不動滝には不動明王と産業の神様である金山彦大神を合祀(ごうし)してあり、例祭も仏と神の両方に祈りを捧げている。
豪雨災害の影響で滝に通じる林道が車両通行できないため、10日に商工会振興委員会が徒歩で現地を代参。例祭は昨年に続いて会場を移した。
僧侶、神主が並んで祭事。お経が唱えられるなか、参列者が玉ぐしを捧げる姿がみられた。
終了後、前林善一商工会長は「例祭が終わると今年も70日。皆さんそれぞれ頑張りましょう」とあいさつし、神と仏の加護に感謝した。 -
南みのわフェア開催
村内で活動する企業や団体の取り組みを知ってもらおう竏窒ニ14日、「南みのわフェア」が大芝高原屋内運動場であった。17の企業や団体などがブースを出展。各店の商品展示のほか、食べ物、農産物販売、体験コーナーがあり、家族連れなどでにぎわった。南箕輪村、村商工会主催。
個々の企業や団体がどういう活動をしているか地域の人たちにPRすることと産業の振興、地域活性化を目的として始まったもので、2年目。今年は南箕輪村の営農センターも参加。これまでセンター独自で行っていた「まっくん収穫まつり」をフェアに合わせて開催した。
会場では、大芝高原味工房のおやきや地元で取れた野菜を使った手づくりの漬け物など南箕輪ならでは食品を販売するブースも多く並んだほか、建機のレンタル、販売などに取り組む「フジヤ機工」は、ミニバックホーに乗り、記念写真を撮るサービスを実施。子ども連れの人気を集めていた。
この日箕輪町から家族で訪れた西宮住江さん(34)は「箕輪町に住んでいるので、箕輪町のことは分かるが、南箕輪村にもこんな場所があったんだって驚きました」と話していた。 -
第59回伊那総合物産展示会&商工祭
伊那商工会議所と伊那市が主催する第59回伊那総合物産展示会&商工祭が13日、伊那商工会館で始まった。地元の技術をはじめ、農産物、観光資源などを発信。多彩なイベントで、多くの家族連れなどでにぎわった。14日まで。
テーマは「伊那・リソース(地域資源)」。製造業、飲食店など93企業・団体が出展し「産業技術・住環境」「デジタル情報通信」「食文化・イベント」など各エリアを設定。各企業が工業製品を並べたほか、デジタル情報通信体感、雑穀アマランサスによる地域おこしの取り組みの紹介、バザー、「い縲怩ネちゃんカード」大感謝祭などを展開。ものづくりに興味を持ってもらおうと親子で体験できるロボット工作教室も初めて組んだ。
伊那名物ローメンの早食い大会は人気で、子どもから大人までが大口を開けて食べ、盛り上がった。
14日は午前10時縲恁゚後4時。市内の東部中学校から10チームが出場するロボットコンテスト(1時縲・、消防車展示などがある。 -
上高地で宮田村の物産展
宮田村観光協会は12日、松本市上高地のアルペンホテルで村内の名物を集めた物産展を開いた。北アルプスの自然を満喫しに全国各地から上高地を訪れた客に「次は中央アルプスへ」とPR。上々の反応に関係者は「山つながりで素晴らしい村のアピールになった」と好感触を得た。
生産者自ら対面販売し、宮田村をアピール。同行した清水靖夫村長も一緒に接客した。
ときわのドレッシング、宮田とうふ工房の大豆ドーナツなど、村の・スうまいもん・スが好調な売れ行き。
スモークウッドくるみの新作燻製「信州サーモン」や村内産の山ぶどうでつくる赤ワイン、南信州ビールは販売とともに試食試飲も用意し、登山者や観光客が宮田の味を存分に楽しむ姿もみられた。
カーネーションの無料頒布も好評で、フルーツファームひおくのリンゴ、加工ジャムも人気。午後3時には持ち込んだ全ての物品を完売した。
12月発売の山ぶどうワイン新酒を予約する人も多く「合併しない宮田村だね。頑張って」と声をかける客も。
観光協会事務局の村商工観光係は「上高地を訪れる人は山に関心がある人も多く、他のイベントとは違った効果も期待できる。来年もという話が挙がっており、継続的にやっていきたい」と話した。 -
19品目(継続14、新規5)を認定
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は11日、農村環境改善センターで07年度推奨品審査会を行い、特産品開発部会や観光協会理事、伊那保健所員ら9人が申請された19品目(継続14、新規5)を慎重に審査し、全品目を認定することにした。
審査は1次と2次に分け、1次では「飯島らしさ」や添加物、包装、表示などを審査し、2次では試食し、食味を調べた。
認定は隔年で実施。認定期間10月1日縲・9年3月31日。
新規に認定された品目と販売者は次の通り
▽なすのからし漬(若葉の会)、みそバタークッキー(ブレッドいいちゃん)、羊かん各種、山里の恵(以上いつわ)、馬おやき(ふるさとの味いいじま) -
サツマイモオーナー収穫
箕輪町の箕輪北部営農組合(唐沢誠組合長)が今年初めて取り組んだサツマイモオーナーの収穫が7日、町内の畑であった。オーナーが家族連れで訪れ、大きく育ったサツマイモを掘り出した。
遊休農地の解消や土地の有効利用による地域住民とのふれあい、生産性を高め緑豊かな地域にすることなどを目的にオーナー制度を導入した。
畑は組合員の遊休農地で、5月下旬にベニアズマの苗を1区画に10本ずつ植えた。
収穫には約80人が訪れ、子どもたちも大きなサツマイモに喜びながら収穫した。オーナー制度は5キロ保証で募集したが、今年は豊作で10キロから多い家族で20キロ近くも収穫できた。
子どもに経験させたい-と参加した松島区の親子は、「さつまいもご飯、おみそ汁、天ぷらなど食卓にいっぱい並ぶと思う」と笑顔で話した。
サツマイモは化学肥料を使わずに栽培。組合員が除草や中耕など管理をした。唐沢組合長は、「豊作で大成功。来年もやってほしいという要望があるので検討したい」と話していた。 -
宮田村の名物丼コンビニ進出に反響
宮田村の名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」が9日、コンビニエンスストア・サークルKの県内全120店で発売を開始した。29日までの限定だが、名物丼のPRには欠かせないご当地ヒーロー「どんぶりレンジャー」が村内のサークルKに出動し、報道各社の取材も過熱。事前予約も好調で、初日から盛りあがりをみせている。
商工会青年部員扮するどんぶりレンジャーは、コスチュームを若干改良して登場。
開発に携わった紫輝彩丼がコンビニ弁当として県内全域で発売されるとあって、広域農道沿いにある村内のサークルK北割店に応援に出かけた。
その姿を交えて名物丼のコンビニ進出を伝えようと、県内民放2社と地元ケーブルテレビ局が取材。客も巻き込んで店内は丼一色となった。
同店には販売開始までに75食の予約が入ったほか、初日は通常の他の弁当の3倍にのぼる50食を店頭に用意。 さっそく村内の主婦は「話題なので手にとってみたいと思って。美味しそうですね」と買い求めた。
田中孝子店長は反響の大きさに驚きながらも「食べやすいお弁当に仕上がっています」と話した。
紫輝彩丼は村の特産山ぶどうワインを用いることを共通ルールに、3月から村内12の飲食店で提供を開始。誕生まもない村の新名物だが、関係者は「村のさらなる活性化につながれば」と弁当にも期待を寄せる。 -
宮田村商工祭
宮田村商工会は7日、商工祭を村ふれあい広場で開いた。広い会場いっぱいに村内の商店や企業が出店したほか、さまざまなアトラクションなども多彩に行われ、訪れた多くの家族連れなどが秋の一日を楽しんだ。
特設ステージには宮田小学校6年1組「どんどこしあわせ隊」が登場し、景気良く太鼓を演奏=写真。信州みやだ連が阿波踊りを、ドリームエンジェルスがエアロビクスを、信州みやだ梅舞会がYOSAKOIソーラン踊りをそれぞれ披露して大きな拍手を受けた。大手コンビニエンスストアでの販売も決まった村の名物丼「紫輝彩丼」の販売コーナーは大人気。ご当地ヒーローのどんぶりレンジャーも登場して会場を盛り上げた。宝投げやアンパンマン・ショーなども行われ、会場は終日にぎわった。 -
宮田村の名物丼「紫輝彩丼」サークルKできょう9日発売開始
宮田村の名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」が弁当になり9日から、コンビニエンスストア・サークルKの県内全120店で発売を開始する。29日までの限定発売で同社は1万5千食の販売を見込む。7日の同村商工祭で100食を先行発売し20分ほどで完売。開発にも携わった村商工会青年部などを中心にした「名物丼プロジェクトチーム」は、「宮田村をPRする絶好の機会」と期待を寄せる。
商工祭で次々と売れてゆく丼に「想像以上の手応え。反響の大きさを感じる」と、プロジェクトチームの代表も務める小田切等商工会青年部長。
9日は午前9時半から村内のサークルK北割店で、名物丼のPRに欠かせない村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーも駆けつけて発売を祝う。
村特産の山ぶどうワイン「紫輝」を用いることを共通ルールに、村内12店で提供している「紫輝彩丼」。
各店で食材や調理法は違うが、今回の弁当はワインのタレに漬けこんだ鶏肉の竜田揚げを使用。
シメジ、タマネギなどをトッピングし、ほのかなワインの香りが食欲を誘う。価格は500円。
「弁当で紫輝彩丼の良さを味わってもらい、実際に宮田村へも足を運んでもらえれば」と小田切部長は話す。 -
駒ケ根商工まつり
産業や技術、物産などをアピールする第51回駒ケ根商工まつり(駒ケ根市、駒ケ根商工会議所主催)が6、7日の2日間、駒ケ根商工会館、銀座アーケード、日の出町などを会場に開かれている。企業や商店の製品、商品の展示のほか、体験、試食、販売コーナーなどさまざまなブースが会場いっぱいに設けられ、訪れた家族連れなどでにぎわっている。
人気は駒ケ根名物として定着したソースかつ丼の販売コーナー。1つ300円のミニ丼を買い求めようと、訪れた家族連れなどが長い行列をつくった=写真。中には1人で5、6個買う人もあり、駒ケ根ソースかつ丼会加盟の8店舗が用意した320食はたちまち売り切れとなった。
駒ケ根工業高校は電子おもちゃ製作教室を商工会館で開催。「運勢占い器」を作ろうと集まった小学生に、同校の生徒がはんだ付けや配線などを丁寧に指導していた。
商工会議所建設業部会が商工会館で開いている親子木工教室では、小学生と保護者が本棚などを製作。市内の大工や建具職人の指導を受けながら真剣な表情でかなづちやのこぎりを振るった。 -
タカノ社員が村内歩いてゴミ拾い
宮田村の製造業タカノは4日夕、地域貢献活動の一環として村内の環境美化作業を行った。本社工場約90人の社員が、3班に分かれて街頭のゴミを拾った。
10月の労働衛生週間にあわせて毎年実施。20年ほど続くが、この日もJR宮田駅前一帯や役場周辺、広域農道近くまで足を運び、道路沿いに捨てられているゴミを集めた。
1時間ほどで、ゴミ袋6袋分を回収。タバコの吸い殻や空き缶、ペットボトルなどが目立ち、参加した社員は「かなりの量。このような活動を通じて我々も意識を高めていきたいですね」と話した。 -
限定純米酒「純駒」今年も
駒ケ根地区の酒類販売店でつくる伊那小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定醸造の純米酒「純駒」(じゅんこま)を今年も販売する。例年は1・8リットル入り瓶のみの販売だったが、今年は新たに720ミリリットル入り瓶も登場する=写真。1・8リットル入り瓶は900本限定で1本2千円、720ミリリットル入り瓶は200本限定で1100円。いずれも6日から駒ケ根市内の加盟店で販売される。
純駒は04年、駒ケ根市の市制施行50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売したのが始まりで、毎年千本のみ限定販売している。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んでいる。長生社の北原岳志専務は「すっきりした飲み口で、香りがあってまろやか。純米ならではの味わいも楽しめる」と出来に自信をにじませる。 -
水道事業組合がボランティアで浄水場の清掃作業
7社でつくる宮田村水道事業組合(黒河内勇雄組合長)は29日、ボランティアで新田区の上の宮浄水場を清掃した。
村の水道の要となる浄水場。この日は沈殿池の砂あげなどを行い、組合加盟各社が協力した。
「作業には手間もかかり、このようにボランティアでやって頂き本当にありがたい」と村上下水道係は感謝していた。 -
建設業のカトーが駐在所員迎えて交通安全講習会
宮田村大原区の建設業カトーは協力会社2社と合同で1日、従業員対象の交通安全講習会を開いた。村駐在所の中田祐記さんを講師に迎え、悲惨な事故を撲滅しようと意識を高めた。
同社は2カ月に一度、安全について考える時間を設けてあらゆる事故の発生を防止しようと取り組んでいる。
今回は秋の全国交通安全運動にあわせ、交通安全にテーマを絞った。
中田さんは、北割区で発生した死亡事故を含め村内の交通事故の現況について説明。改正道交法などにもふれながら、事故が与える社会的な影響力を指摘し、意識の底上げを呼びかけた。
村内では交通安全運動にあわせて、他の事業所でも同様の講習会が行われている。 -
創業塾が開講
伊那商工会議所などが主催する起業セミナー「創業塾」が29日、開講した。市内をはじめ、南信地区から起業を考えている人など21人が申し込んだ。
初回は経営コンサルタントの星井あき子さんが講師を務め、起業の心構えや事業計画と自己分析などについて講義した。
星井さんは、目的や事業展開などを書き記すビジネスプランの作成について「事業の成功率を高める武器となる。思い描くビジネスプランを現実的に把握し、課題を明確にする」と重要性を話した。
創業塾は10月20日まで5回の日程で開催。内容は戦略の方向性、ビジネスプランの作成、売上目標と資金繰りなどで、グループワークを盛り込みながら、異業種間交流や起業へのモチベーションアップにつなげる。カリキュラム終了後は、個別に事業計画を発表するプレゼンテーション研修もある。優秀なビジネスプランには「起業チャンピオン賞」を贈る。