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コムスンの介護事業所廃止に伴なう継承法人としてニチイ学館の事業指定
伊那市は16日、第3回伊那市高齢者施策推進協議会を伊那浄水センターで開き、介護保険事業から撤退する大手・コムスンの事業を継承するニチイ学館子会社の指定申請書を協議した。
県では、不正に伴ない介護保険事業から撤退することとなったコムスンの継承法人としてニチイ学館を選定している。市内で同事業所が運営していたグループホームと小規模多機能施設についても、ニチイ学館の子会社に事業譲渡されるため、この日は市に提出された指定申請書を協議。
グループホーム「コムスンのほほえみ伊那」については、ニチイ学館の子会社「ニチイのほほえみ」(本部・東京都)へ譲渡し、名称を「ニチイのほほえみ伊那」に改める。利用者、事業者間の契約はそのまま継承するため、現在の利用者は継続して施設を利用できるほか、サービス内容、料金なども変わらない。また、施設職員も自動的にニチイへ移動する。
小規模多機能施設「コムスンのやわらぎ伊那」は、ニチイケア長野(本部・東京都)へ譲渡され、「ニチイのやわらぎ伊那」となる。基本的な譲渡条件はグループホームと同様で、現在の利用者がこれまでと同じ条件で従来のサービスを受けることができるが、定員数を変更。現在は登録定員を25人、通いサービスの利用者定員を15人、宿泊サービス利用者の定員を9人となっているが、現在の利用状況に合わせてそれぞれを18人、9人、5人とし、当面は様子をみるとしている。
新会社が事業を開始するのは11月1日の予定。 -
【記者室】海外ボランティア・ス親子・ス合同訓練がスタート
JICA(国際協力機構)が行っている事業の中に、途上国にボランティアを派遣する青年海外協力隊(20縲・9歳)とシニア海外ボランティア(40縲・9歳)がある。派遣前訓練はこれまで別々に行ってきたが、今後は合同となる▼その第一陣の訓練が今月、駒ケ根青年海外協力隊訓練所でスタートした。183人が65日間の缶詰生活を送りながら派遣先の国の言葉や文化、習慣について学ぶのだが、年齢が親子ほども違うのだから、今までのように同年代の気楽な雰囲気ではなくなる▼しかし、シニアボランティアの中には深い見識と豊富な実績を持つ・スくろうと・スも多いという。海外経験の少ない若者にとって願ってもない貴重なアドバイスの数々が得られることだろう。(白鳥文男)
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ふれあい福祉広場にぎやかに
中川村社会福祉協議会などが主催する「第12回ふれあい福祉広場」が14日、「笑顔で一緒に歩きだそう!」をテーマに、中川村介護支援センターなどで開かれた。多くの村民が訪れ、ステージ発表や遊びの広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、共に生きる心を広げ、支えあいの地域づくりのきっかけとした。
中川西小学校のマーチングバンドでオープニング。東小学校3、4年生が元気いっぱい「ビバ信濃の国」を校庭いっぱい繰り広げた。
支援センターではいわゆり荘、越百園、宅幼老所など福祉施設、各種団体が手作り作品作品を展示した福祉展、東小体育館では子どもたちが囲碁将棋、昔の遊び、グランドや駐車場ではフリーマーケットとチャリティーバザー、北海道物産販売もあり、衣類や雑貨、おもちゃ、野菜など様々な物が所狭しと並んだ。
また、災害救援用の包装食の試食、豚汁の無料サービスもあり、来場者の食欲を満たした。
午後はふれあいステージ、ファミリーズの大正琴「中川村歌」で幕開け、東小学校1年生の踊り「ソイヤ!なかがわ」、手話サークルの手話「千の風になって」など11プログラムを楽しんだ。 -
高砂園でふれあいの集い秋の巻
駒ケ根市の障害者センター「高砂園」で14日、「第26回ふれあいの集い・秋の巻」がにぎやかに行われた=写真。施設を利用する各種団体の会員や利用者らが製作した、盆栽や生花、手芸品などを展示したほか、衣類や日用雑貨、食品、野菜、花などを販売するバザーが開かれた。
うどんやおしるこ、おでんなどの販売もあり、来場者の食欲を満たしていた。
また、パソコンコーナーでは名刺づくりにチャレンジしたり、点字体験教室では、会員から基礎を教わりながら、実際に点筆を使って点字を打つなど理解を深めていた。 -
赤中27会が古希祝賀会
駒ケ根市の赤穂中学校を1952(昭和27)年度に卒業した同年生でつくる赤中27年会(横山信之会長)は14日、駒ケ根市のアイパルいなんで古希を記念した祝賀会を開いた。全国から恩師2人を含む130人が出席、級友や恩師らと笑顔で再会を喜びあった。
横山会長は「昭和19年に赤穂国民学校に入学、27年に新制中学を卒業したが、勉強した記憶よりも、物不足、食糧難で大変だったという思い出が強い」と振り返り「それぞれ第2の人生を過ごしていると思うが、心身ともに健康で、地域社会に参加し、老後を充実させて暮らそう。今日は楽しく旧交を温めよう」とあいさつ。
この後、料理や飲物を口に運びながら、思い出話に花を咲かせた。 -
福祉ふれあいまつり実行委、バザー売上げ社協に寄付
宮田村福祉ふれあいまつり実行委員会(仁科智弘実行委員長)は12日、6日に開いた同まつり会場で行ったバザーの売り上げ7万8810円を村社会福祉協議会に全額寄付した。
同まつりは13回を迎えるが、当初からバザーの売り上げは村社協に託し、地域の福祉向上に役立てられている。
今年も76人の村民から日用品などを中心に545点もの出品がありバザーは盛況。
この日はまつり反省会の前に寄付の贈呈があり、仁科委員長は改めて地域の多大な協力に感謝。受け取った山浦正弘社協会長は「皆さんの善意を有効に使わせて頂く」とあいさつした。 -
西駒郷新居住棟しゅん工式
施設が老朽化していることなどから利用者の居住環境向上を図ろうと知的障害者総合援護施設長野県西駒郷(吉江速人所長)が昨年7月から建設していた新居住棟「さくら寮」が完成し13日、しゅん工式が行われた。村井知事、中原正純駒ケ根市長、清水靖夫宮田村長など関係者約80人が出席。テープカットを行ったほか、利用者と職員が太鼓を演奏するなどして施設の完成を祝った=写真。村井知事は「住まいとしての機能を充実させた。利用者や保護者の期待に応えられると確信する。障害者が地域で安心して暮らせる社会を実現するために、今後も福祉施策の充実を図っていきたい」とあいさつした。
さくら寮は木造平屋建て、述べ床面積約2830平方メートルで、全室個室。定員は60人。 -
約3カ月の試行運行の結果を検討
飯島町生活交通確保対策協議会が11日夜、約20人が出席し、役場で開かれた=写真。7月16日に試行運行を開始し、ほぼ3カ月経過した地域循環バスの利用状況や利用者の意見、要望について検討した。
利用状況は7月(運行日数12日)227人、8月(同23日)445人、9月(同20日)401人。計1073人(1日当り19・5人)。各コースとも利用は午前中に集中している。病院コースも午前中の利用が多く、全体の27縲・8%を占めている。
利用者の意見、要望は▽福祉バスの方が良かった▽発着点は役場でなく、JR駅かコスモ21の方がいい▽乗り継ぎが多い▽逆周りを設定してほしい▽昇降が高く、老人には大変-など。
また、バス乗務員からはカーブミラーの設置や立木の伐採、停留所の位置などの安全対策上の課題が出された。
検討会では「65歳以上のアンケートが必要では」「どこでも乗れるデマンド方式が導入できないか」「乗った人がどこで降りるか調べた方がいい」などの意見が出された。
発着点やコース、運行ダイヤ、停留所の位置などの見なおしを次回(11月中旬)検討会で協議する。 -
海外協力隊初の青年、シニア合同入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は10日、これまで時期をずらして別々に行ってきた青年海外協力隊(20縲・9歳)とシニア海外ボランティア(40縲・9歳)合同の07年度第3次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した青年119人、シニア64人の候補者計183人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「派遣先の厳しい環境の中での活動は決して容易なものではないと思うが、その困難に立ち向かうため、65日間の訓練に精いっぱい励んでほしい」とした上で「青年とシニアが双方の持ち味を吸収し合い、訓練の成果を上げることを期待する」と激励した。候補者を代表して漁業技術教育員としてフィジー派遣予定の青・ス正樹さんは「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、来年度からは年4回、期間は各65日間となる。 -
ひとり暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)は10日「駒ケ根市ひとり暮し高齢者の集い」を市ふれあいセンターで開いた。72歳以上の独り暮しのお年寄り約140人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼き鳥、五平もち、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってもとても全部は食べられないね」などと笑顔で話しながらおいしそうに味わっていた。 -
赤い羽根共同募金
赤い羽根共同募金運動(10月1日縲・2月31日)の一環で、ガールスカウト26団は7日、伊那市日影のベルシャイン伊那店入口前で同募金の街頭活動を行った。
県共同募金会伊那市支会の呼びかけで毎年、街頭募金活動をしている同ガールスカウトでは、年長園児縲恍・w生の16人が参加した。子どもたちは「赤い羽根共同募金にご協力を」などと、買い物客らに呼びかけた。
集められた寄付金はその県内で使い道が決められ、伊那市では、社会福祉協議会の活動費や敬老の日事業の助成費、ボランティアセンター運営事業費などに使われる。
運動期間、伊那市支会では、市母子寡婦福祉会やボーイスカウトなど6団体が大型店などで街頭活動する。
募金活動をするガールスカウトの少女たち -
駒ケ根アマチュアゴルフ協会がチャリティ募金寄付
駒ケ根アマチュアゴルフ協会(北原攻会長)は9月に駒ケ根カントリークラブで開い第11回アマチュアゴルフ協会ゴルフ大会で集まったチャリティ寄付金3万8千円を市社会福祉協議会に寄付した。3日、北原会長ら3人が市役所を訪れ「市の社会福祉に役立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。市民ら約90人が出場した同大会では、特別ルールとして16番ショートホールで1オンできなかった出場者に500円以上の寄付を募った。
中原市長は「市民を代表して感謝する。私も久しぶりに大会に参加して楽しかった。チャリティ募金もした」と笑顔で礼を述べた。 -
福祉作業所が親睦旅行
宮田村福祉作業所は30、1日、東京ディズニーシーや皇居などをめぐる1泊2日の親睦旅行に出かけた。友情を深めながら新たな経験を積んだ。
初日は皇居周辺や相田みつお美術館を見学。あいにくの雨だったが、文化や歴史を感じながら秋の1日を満喫した。
東京湾をトンネルで抜け、宿泊は千葉木更津の温泉へ。名物の黄金風呂も楽しみながら、仲間と一緒に汗を流した。
2日目は天候も回復。ディズニーシーへ出かけ、アトラクションや多彩なショーなどで冒険気分を味わった。
行き帰りの車中ではカラオケやゲームで盛りあがり、絆も深めていた。 -
南信宅老所の集い
長野県宅老所・グループホーム連絡会は29、30日、第4回南信宅老所の集いを箕輪町のながた荘で開いた。50人が参加し、介護情報の公表とマニュアル作りについて研修した。
特別養護老人ホームともしび施設長の村岡裕さん、NPO法人アルウィズ理事長の川口みきさんを講師に迎え、送迎や入浴、排泄、食事など業務の振り返りができる「使えるマニュアル作り」を学んだ。
講師の村岡さんは、マニュアルと標準化について、「まず自分たちのあるべき姿を考える。組織の理念、それに基づくあるべき標準は何かを明確にして、マニュアル(手順書)を作ることが極めて大事」とし、「社会はNPO、小規模事業所に期待している。これからはPDCAが強みになる。計画をたて実施したことができているのか、チェックのときに必要なのが手順書。客観的証拠になる。サービスのプロセスを明確にするため手順書を作らないといけない」と説明した。
参加者は、送迎の送りの部分についての手順書作りを実際に演習した。 -
国際緊急援助隊が大規模訓練
海外で起きた大規模災害の救助活動に派遣されるJICA(国際協力機構)国際緊急援助隊救助チームは2日、年1回の総合訓練を駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所グラウンドで行った。全国各地から集まった隊員など約140人が参加し、災害発生を想定したさまざまな救助訓練を行った。地震災害で倒壊した建物内に人が閉じ込められた竏窒ニいう想定の訓練では、厚さ15センチの鉄筋コンクリートにドリルや削岩機などを使って穴を開け、救助犬やファイバー・スコープなどを駆使して迅速に救助する訓練が行われた=写真。隊員らは作業の手順を確認しながら、真剣な表情で訓練に当たっていた。
訓練は1日縲・日まで5日間にわたり、講義や各種シミュレーションなどが行われる。同チームは警察庁、消防庁、海上保安庁から編成され、被災国からの要請に応じて派遣される。 -
たかずやの里と富県6区が災害協定を締結
伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」(竹内光理事長)と富県6区が1日夜、災害時に相互に協力し合う協定を締結した。たかずやの里の竹内理事長は「これまでも職員らでつくる自主防災組織があったが、24時間体制で勤務していると手薄になることもある。万が一の時、地域の協力を得られることに心強く思う」と語った。
同施設と富県地区では、昨年11月から災害時における地域連携のあり方を検討してきた。その中で、より有効的な協力体制を構築するために富県全区と同施設の間で協定を結ぶことになり、地元住民の理解も得た。
協定を結んだのは富県の上新山区、北新区、桜井区、貝沼区、北福地区、南福地区。災害が発生した場合、区民は同施設入所者の避難誘導や物品の搬出などに協力。たかずやの里は一時的な避難場所として地域内被災者を受け入れる。
協定の有効期限は1月31日までで、区長の交代とともに毎年更新していく。
酒井俊彦区長会長は「災害がなければ一番だが、あった時には協定に基づいた協力体制をとっていきたい」と話していた。 -
自分を探す若者を継続支援へ
仕事など何をしたらよいか困っている若者を支援しようと、宮田村の福祉交流施設なごみ家で9月に4回に渡って自己理解セミナー「ジョブカフェ」が開かれた。村住民福祉課が県の若年者就業支援サポートセンターの出前講座を活用。グループワークを通じてコミュニケーション能力を高めることから始めたが、今後も相談やセミナーに応じるなど支援を継続していく考えだ。
同センター「ジョブカフェ信州」の支援アドバイザー杉浦元俊さんが担当し、毎回7、8人の若者が受講。
個人の意見をまとめたうえで集団で課題を克服するゲーム感覚のグループワークを体験し、自然のうちに他者と接する機会を増やした。
参加した男性は「自分はどんな仕事に向いているのか。どう人と関わりを持っていったら良いのかもっと知りたい」と話した。
村住民福祉課は外出するのが苦手な若者らを中心に幅広く参加を呼びかけたが、「就労支援」と呼びかけると、参加する人も増えたという。
「人と付き合うのは苦手だが、働きたいという意欲を持っている若者も多い。今後も個別に拾いあげ、つなげていきたい」と同課の担当者。
問い合わせや相談は村住民福祉課保健福祉係85・4128へ。 -
伊那市でふれあい広場開催
旧3市町村の社会福祉協議会が合併して初めてとなる第1回ふれあい広場が30日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。福祉関連の体験コーナーや屋台、多彩な催しがあり、約3千人の来場者でにぎわいを見せた。
世代は障害や超えて同じ地域に生きる人たちが集い、お互いへの理解を深め合うことなどを目的として毎年開催している。
今年は新伊那市社会福祉協議会が発足して初めての会ということで福祉まちづくりセンターへと会場を移動。多くの人に社協の位置を知ってもらおうと考えた。そのほかにも新イベントも多数企画。来場者に参加してもらう太巻きづくりを行ったり下條村が地域活性化などを狙って考案した「地域活性化マン」が舞台を披露し、来場者を楽しませた。
また、屋内会には福祉施設利用者などの作品を展示。展示は10月6日まで楽しむことができる。 -
駒ケ根明社協35周年記念大会
創立35周年を迎えた明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は27日、記念大会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。会員など約50人が出席し、会の歩みを振り返るなどして創立35周年の節目を祝った。記念事業として駒ケ根市教育基金に50万円、市教職員の会に30万円、市社会福祉協議会に20万円をそれぞれ寄付した=写真。記念講演として赤穂小学校の高野普校長による「いま小学校で」、東中学校の小木曽伸一校長による「いま中学校で」を聴いた。
堀内会長はあいさつで「会員の高齢化が進んできたが、みな生きがいを持って奉仕活動に従事している。これからも社会のために役立つことがあれば積極的に展開していきたい」と述べた。
同会は創立以来、老人福祉施設での奉仕作業や慰問、在宅介護者の慰問、駅前花壇や磐田の森の整備、全国各地で起こった自然災害などの被災者に対する義援金の街頭募金など、さまざまな社会奉仕活動を行ってきた。 -
駒ケ根手話サークル大臣感謝状
聴覚障害者への支援や手話の普及などに顕著な功績があったとして駒ケ根手話サークル(山脇健生会長、24人)は22日付で厚生労働大臣の感謝状を受けた。27日、山脇会長が市役所を訪れ、中原正純市長と市社会福祉協議会の北沢洋会長らに受賞を報告した=写真。山脇会長は「受賞はサークルの先人の努力のおかげ。これからも耳の不自由な人たちのための活動を一生懸命続けていきたい」と話した。中原市長は「通訳をはじめとするボランティア活動に敬意と感謝を表する。受賞を契機にサークルがさらに発展することを期待する」と述べた。
サークルは1981年の結成以来、各種の大会やイベントなどで手話通訳をするほか、一般向けの手話講座を開くなどの活動を続けている。02年に県社会福祉協議会会長福祉功労賞を受賞している。 -
扇翔乃会が松寿荘で踊り披露
南箕輪村文化団体連絡協議会に所属する新日本舞踊の会「扇翔乃会」は10日から12日までの3日間、村のデイサービスセンター松寿荘を訪問して華麗な踊りを披露し、利用者を楽しませた。
施設の依頼を受けボランティアで訪問。会員6人が1人ずつ「城ヶ島雨情」「天命」「しあわせ坂」などを披露し、全員で「ああ上野駅」を踊った。「手拍子をお願いしますね」と声をかけると、利用者は楽しそうに手拍子しながら踊りに見入った。
最後は、簡単な振り付けの「大事な人だから」の曲に合わせて利用者も手を大きく振るなどして会員と一緒に笑顔で踊った。 -
【駒ケ根市社会福祉協議会ボランティア・コーディネーター 安部宏美さん】
山形県で生まれ育った。大学を出るまではずっと山形に住んでいたが、途上国の支援をボランティアで行うJICA(国際協力機構)青年海外協力隊に応募して合格したことが人生を大きく変えることになる。
派遣先はインド洋に浮かぶ熱帯の島国スリランカ。大学で家庭科の教員免許を取得していたことから、福祉センターで現地の女性の自立支援のために洋裁や手芸の指導に当たった。
「最初は言葉が通じなくて困りました。文化や生活習慣もまったく違うので、1年間ぐらいは慣れるのに精いっぱい。指導どころではなかった。でも現地の人たちはみな親切で、私のことをいろいろと心配して家に呼んでくれたり、困りごとはないかと気にしてくれたりしました」
2年間の海外生活を終えて帰国後、派遣が縁でJICA調整員と結婚。夫の転勤により、今度はネパールで生活することになった。その後も駒ケ根、バヌアツ、再びネパールと各地を転々。
結婚してからはずっと主婦として暮らしてきたが、さまざまな経験を重ねるうち、社会福祉に携わりたいとの思いがつのっていた。
「若い時は、福祉って自分と関係ない遠い世界という認識でしかなかったのが、さまざまな地域で人々の暮らしを見ているうちに、日常の生活と一体化した、みんなに関係ある身近なことだと思うようになったんです」
生まれた3人の子どものためにも生活の本拠が必要と、青年海外協力隊訓練所のある駒ケ根の地を選んで家を建てた。市役所の登録ヘルパーとして高齢者の世話などを始めたが、もっとレベルアップを図ろうと通信教育で社会福祉士の資格を取得。市社協で働き始めた。
◇ ◇
当時、駒ケ根近辺にたくさん住んでいる外国人らに対して、支援の手を差し伸べる必要があるのではないか竏窒ニいう声が市民の間から上がっていた。市社協には外国人支援を担当する部署はなかったが、関係者を集めて話を聞くなどして意見の調整に当たった。その後有志が集まって民間ボランティア団体を組織する運びとなったが、その設立過程に中心的にかかわった熱意が認められ、正式に国際ボランティアの担当者となった。現在もコーディネーターとしてさまざまなイベントの開催にかかわる一方、各方面からの相談や問い合わせに応じるなど、市民と外国人とのパイプ役として活躍している。
「海外生活では困ったことがたくさんありました。文書が読めないとか、システムが分からないとか、もう本当にいろいろ。日本人学校がなかったから子どもの教育についても心配でした。海外協力隊員としての経験がある自分でさえそうだったんですから、日本で暮らしている外国人はなおさらだと思います。今の仕事を通じてこれまで自分が受けた親切を返すつもり。少しでも彼らの役に立てればうれしいですね」
(白鳥文男) -
JA駒ケ根支所がカーブミラー清掃
JA上伊那駒ケ根支所(春日一衛支所長)は地域貢献活動の一環として14日朝、駒ケ根市赤穂地区の約千カ所に上るカーブミラーを清掃するボランティア作業を行った。職員ら約170人が参加し、交差点に立つカーブミラーの汚れをワイパーや布で落とした=写真。
管内の赤穂地区を13地域に分け、担当する班が2、3人ずつの小グループを編成して作業開始。「これは汚れているなあ」などと話しながら一つ一つのミラーに洗剤や水を吹き掛け、ワイパーや布でごしごしとこすってこびりついた汚れをきれいに落とした。カーブミラーは近い所では約10メートルごとに設置されているため、参加者らは次から次へと忙しく歩き回っては作業を繰り返した。 -
村長らが高齢者を慰問
「敬老の日」を前に14日、中川村は88歳、99歳、百歳以上の高齢者宅を訪問し、村からの祝い金、社会福祉協議会からの祝い品を贈り、長寿を祝った。
対象者は最高齢101歳の中塚まつ江さん(中通)、富永ひささん(柳沢)をはじめ40人を曽我村長や市瀬副村長、村社協が3班に分かれ、訪問した。
このうち、最高齢の中塚まつ江さんは、曽我村長から村からの祝い金、社協からの記念品が手渡され、笑顔で受け取った。
曽我村長は「お元気ですね。長生きをしてください。何か困ったことがあったら、遠慮せず言って来てください」と声を掛けると、中塚さんは「肉や魚は嫌いで、野菜中心の食事をしている。若い人が色々気を使ってくれて、ありがたい。こんなに生きれるとは思わなかった」と話した。 孫の憲さんによると、野球や相撲が好きで、よくテレビで観戦している。血圧の薬を飲んでいる位で、1度も入院したことがないとか。
中川村の百歳以上は3人。高齢化率は27・41%(9月1日現在) -
駒ケ根高原美化清掃
夏の観光シーズンに観光客が捨てていったごみを拾い、秋を迎える高原に再び美しさを取り戻そうと10日、観光関係者らによるボランティア美化清掃が駒ケ根高原一帯で行われた。十数年前から毎年行っている恒例行事。旅館、民宿、食堂、商店など地元の観光関係者らを中心に約70人が参加し、袋を片手にごみを拾い集めた。
参加者らは「意外とごみが少ないな」「マナーが向上したのならいいが、観光客が減ったとしたら喜べないぞ」などと話し合いながら、手バサミでごみをつまんではせっせと袋に入れていた=写真。
約1時間の作業で集まったごみは燃えるごみ5袋、廃プラスチック類9袋、空きカンなど金属類5袋、空き瓶などガラス類1袋だった。 -
箕輪町で絵本プレゼントの準備学習会
箕輪町の本年度新規事業として取り組むブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」の11月開始に向け10日、同事業に協力するボランティアたちの準備学習会が町文化センターであった。飯田市立上郷図書館の下沢洋子館長を講師に迎え、本を渡す時の対応方法などを確認した=写真。
同事業については、11月の7カ月検診からブックスタートを開始することに決まり、現在ボランティアらが最後の調整をしている。学習会はその一環で、ブックスタートや絵本への理解をさらに深めるとともに、実際に絵本を渡す時の対応などを考えるために開催した。
学習会では、子どもたちにプレゼントする本を、ボランティアが読み聞かせすることなどを確認。下沢さんは「すべての子どもさんにこんなに優しく読んであげれば、お母さんも嬉しいし子どもさんにもいいと思う」とした上で、「赤ちゃんへの読み聞かせはリズム感を大切にしながら語りかけるように読んでほしい」などとアドバイスした。また、当日お母さんたちから質問が寄せられた場合の対応方法などを示した。 -
県伊那文化会館で特別支援学校の生徒らを招待してウィーンの演奏家が演奏会
普段はホールに足を運ぶことが困難な子どもたちに、良質な音楽に触れてもらおう竏窒ニ、県文振興事業団(長野県民文化会館)は11日、ウィーンで活躍する演奏家4人による演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開き、中南信地区の特別支援学校に通う子どもたち約300人を招待した=写真。
特別支援学校の生徒を招いての演奏会は2年目。昨年は東北信の学校を対象としたため、中南信での開催は初めてとなる。
演奏は、同館とウィーン学友会館が姉妹提携を結んでいることから、12、13日に県内2カ所で演奏会を開く弦楽四重奏団「ウィーン室内楽アンサンブル」に演奏を依頼した。
演奏会では、エルガーの行進曲「威風堂々」などといったスタンダードなクラシックだけでなく、映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲など、子どもたちにもなじみのある曲を盛り込んだ13曲を演奏。バイオリンやチェロが奏でるさまざまなメロディーに、子どもたちも耳を傾け、演奏に合わせて体を動かすなどして楽しんでいた。 -
駒ケ根のシルバー人材センターボランティア
日ごろ世話になっている地域への感謝の気持ちを込めて駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)の赤穂地区委員会(堀弘地区委員長)は8日、JR駒ケ根駅西側一帯のボランティア除草作業を7月の第1回に続いて行った。会員約60人が参加し、歩道や植え込みや緑地帯などの雑草を取り除いた=写真。
真夏のような日差しが照りつける昼下がりの駅前で、参加者らは「草はすぐ伸びるなあ」などと話しながら、慣れた手つきで手早く雑草をむしっていた。 -
理事長、松本栄二さん(76)中川村大草
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一にて在らん」-を基本精神に、長野県で初めて「単独型痴ほう性高齢者向けグループホーム「麦の家」を開所、今年10年目を迎える。
「痴ほう(認知症)というと、嫁が親切に世話をしないからなどと誤解されていたが、認知症は病気、咳のようなもの、やっと正しく理解されるようになった。グループホームは利用者を介護するだけが仕事ではない。利用者が変われば、家族が変わる。家族が変われば、地域も変わっていく。地域福祉の意識を変えていく拠点である。地域福祉の意識変革こそ、21世紀のグループホームの方向」。
93年、中川村の健康福祉大会に講師として招かれたことをきっかけに、95年夏、上智大学のゼミの学生と村に訪れ、農家を借り、単身高齢者世帯と超高齢者夫婦世帯の支援ネットワークについて社会福祉調査を実施した。その中で、村の古老や痴ほう化した高齢者と出会い、人としての温もりや人間愛を見出し、「彼らとともに住むことが幸せ」と確信し、4人の仲間とグループホーム建設を目指した。
98年、「麦の家」は利用者5人という最小規模の単独型グループホームとしてスタート。1年後「麦の家の利用者こそ、家族内関係の再生を促し、共生を目指す家族福祉の原点。利用者の変化が地域の福祉化を促す力となっている」ことを確信したという。
「麦の家」は「住みなれた地域で、自分の家庭生活のリズムを変えることなく、または、可能な限り、それに近い時間と空間を持つ場でありたい」と言う考えから、木と紙と土でできた山小屋風の家が並ぶ。現在、定員12人で、2人用が3棟、夫婦棟、5人用1棟。1棟ごとに玄関、キッチン、風呂、居室があり、靴を脱ぎ、履くことで、個人と共同生活の場をはっきりと分けている。だから、利用者は個室のことを「私の家」と言う。
「麦の家」は入居時に、週1回以上面会に来る、来た時は「文句をいう」という契約をする。預けぱなしではケアはできない。来ると、お礼ばかり言う人がいるが、苦情を聞くことで、介護が改善される。
「認知症はすばらしい病気。建前と本音を使い分けることもなく、幼子のように、人間性がもろに出る。認知症のお年寄りこそ、社会を照らす光だ」とも。
「麦の家」は地方の福祉実践活動の一環として、月1回、周辺福祉関係諸施設のスタッフや指導者が実践事例を持ち寄り、研究、討議をしている。
また、10月28日午前9時20分縲恁゚後4時30分まで、中川村文化センターで、「第2回麦の家・地方の福祉実践研究集会」を開く。上智大学名誉教授のアルファンス・デーケン博士(生と死を考える会全国協議会名誉会長)が「生と死、そしてユーモアを考える」。松本理事長が「生と死を選ぶことの出来る場を創る-認知症高齢者向けグループホームから考える-」と題してそれぞれ講演する。「死を看取るということについて」をテーマにパネルディスカッションもある。詳細は麦の家(TEL88・4069) -
県社会福祉大会表彰報告
駒ケ根市の保健補導員のOBでつくる「保健あすなろボランティア部」(赤須順子部長、16人)と、精神障害者の地域生活をサポートするグループ「メンタルケアほほえみ」(宮沢法子会長、16人)、駒ケ根市民生児童委員会長の堀千代美さんは県社会福祉大会(5日、上田市)で社会福祉功労の表彰を受けた。6日、2団体の代表者ら3人が市社会福祉協議会(北沢洋会長)を訪れ、表彰を報告した=写真。宮沢会長と赤須部長は、表彰は多くの先輩のおかげ竏窒ニ話した。北沢会長は長年の地道なたゆまぬ努力の成果だ」と笑顔で表彰をたたえた。
保健あすなろボランティア部は94年設立。デイサービスセンターや精神障害者共同作業所などで利用者の支援を続けている。メンタルケアほほえみは93年の設立以来、駒ケ根病院などで精神障害者の支援活動に携わってきたほか、精神障害者グループホームの設立にもかかわった。