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箕輪町社協構造改革検討へ
箕輪町社会福祉協議会の平沢豊満会長は、26日に町福祉センターで開いた理事会で、町社協を行政から切り離し、現在町長が務めている会長職を一般から選任するなどの構造改革の検討を提案した。理事会は委員会を設置し検討する提案を承認した。
上伊那郡市の各社協の多くが会長を有識者から選出しており、本年6月に南箕輪村と宮田村が有識者選出に切り替わると、市町村長を選任するのは箕輪町だけになる。
平沢会長は、「行政と切り離し独立した形でサービスの充実、運営の独自性を出すためにも、検討する時期が来ている。会長を一般から選び、できるだけ早く新しい体制を作りたい」と説明。理事会の副会長、常務理事、理事3人の計5人で構成する検討委員会設置を提案した。検討事項は▽会長候補の選任▽常務理事の方向付け▽理事会の構成▽評議員会の構成▽町社協定款変更-。
検討委員会は大型連休明けに初会合を開き、検討を進める。検討内容は理事会、評議員会に諮って決定する。 -
「ひまわり号」念願の舟下りを満喫
宮田村の障害者やボランティアらが参加する宮田地区ひまわり号(三浦次郎実行委員長)は28日、飯田市周辺を旅行し、天竜峡から泰阜村の唐笠港まで舟下りを体験した。体が不自由な車イス利用者にとっては念願の乗船。心配された雨も一行を待ちうけるかのように止み、多くの人の支えで実現した舟旅に満面の笑顔がはじけた。
外出することが難しい障害者の旅行を毎年実現し続けるひまわり号だが、参加者の負担が大きく制約も多い舟旅は・ス夢・スのひとつ。14回目にして初めての試みに、車イス利用者5人ほどを含む45人が参加した。
天竜峡港は急峻な渓谷にあるため、ボランティアが障害者を支えて「天竜ライン下り」の乗船口へ。天竜川にかかる数多くの鯉のぼりに見送られ、2艘の舟が川面を進んだ。
車イス利用の三好幸雄さん=大原区=は「体が健全だった頃は舟下りの経験もあるが、不自由になってからも乗れるとは思っていなかった。ボランティアの皆さんのおかげ。本当に最高」と話した。
約8キロを40分ほどで下り、冒険心もくすぐる舟旅を全員満喫。帰路はそばに舌鼓を打ち、飯田特産の水引工芸なども見学した。 -
駒ケ根ライオンズクラブ植樹事業に寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は駒ケ根市が行っている「桜と楓の名所づくり」事業に10万円を寄付した。24日、服部会長ら役員3人が市役所を訪れ「夢と希望、未来の自然の豊かさのために」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。寄付金により、29日の記念植樹祭でカエデ35本が植えられる。中原市長は「ライオンズクラブのおかげで駒ケ根高原は素晴らしい環境となってきた。多くの桜と楓が育ってきていて将来が楽しみだ」と感謝の言葉を述べた。
同クラブは1998年度に市に100万円を寄付し、翌年度から「桜と楓の名所づくり」事業がスタートした。同事業への2000年度以降の寄付金は累計82万3900円に上る。これまでに植えられた木はサクラ396本、カエデ703本。 -
上伊那圏域障害者総合支援センターのピアカウンセラー
伊那市高遠町
堀川さゆみさん(26)ピアカウンセリングとは障害を持つカウンセラーが同じく障害を持つ相談者の悩みを聞くもの。相談者に近い立場から悩みや不安を聞きながらコンプレックスなどをプラスの方向に変え、その人らしく生きていくためのアドバイスをする。
「ピアカウンセラーは障害を持った人に寄り添って一緒に歩んでいく仕事。でも、やっぱり自分と利用者さんは別の人格を持った人間だし、一人ひとり考え方も生活も違う。客観的にみて、時には厳しいアドバイスをせざるを得ないこともあるのでそれは辛いです。それでも『何となく分かった』って言ってもらえると嬉しい」
◇ ◇
生まれつき軽度な脳性まひがあったが、周囲の人たちに支えられながら障害のない子どもたちと同じ学校で学び、大学にも進学。「みんなと同じ」という価値観の中で育てられた。しかし、その一方でほかの人が当たり前にしていることを自分は当たり前にできない現実も知る。「普通でいいんだよ」。周囲の人たちは優しく自分を励ましてくれたが、そんな優しさがかえって心苦しい時もあった。
「今思い返してみると、あの頃は『普通』ということにこだわりすぎて、結構無理をしていた。自分には難しいことも『ほら、できたでしょ』ってやっていた気がします。そんな自分にも心のどこかで心苦しさを感じていたんだと思います」
◇ ◇
ピアカウンセリングと出合ったのは大学3年生の時。たまたま参加した講演会の講師として、ピアカウンセラーが招かれていた。
重度の障害を持ったその人は、普段の生活は施設で過ごし、仕事の時だけはタイムケアを受けながらカウンセリングを行っているという。「障害を持って生まれてこなければ今の仕事には就いていなかった。障害は今の自分にとって誇り」。そう語る姿が強く印象に残り、ピアカウンセラーに興味を抱いた。
その後、1年ほどは障害をオープンにすることについて悩んでいたが、卒業を控え、記念の意味を込めて軽い気持ちでピアカウンセラーの講習会に参加することを決めた。
「その講習が衝撃的だったんです。それまでの自分は、どちらかというと障害を否定する時間が多かった。でも、その講習は何が何でも肯定しようというもの。例えば、手が震えて水が飲めない人は、自分で水を飲むことはできなくても、美人な人に水を飲ませてくださいって言うチャンスがあるっていう風に。冗談みたいな話だけど、そうやって自分の中の価値観を変えていかないと、自分自身も変わっていかないんだって分かったんです」
その後も各地の研修会に参加。人の本当の部分を聞くためには、何よりも信頼関係を築くことが大切であることも実感した。
「利用者さんの悩みを聞いていると、自分の悩みとリンクする部分も多いので、それを一緒に解消していくことを通じて知らないうちに自分の悩みが解放されていることも多いんです。自分の経験を大切にしながらも、客観性は保っていきたいと思っています。頼られるというより、親しみ易いピアカウンセラーになれたら」
ピアカウンセリングに関する問い合わせは上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)へ。 -
・ス駐在さん・ス地域で交流深め、ともいきの会の交通安全教室
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)は23日、高齢者交通安全教室をなごみ家で開いた。3月末に村駐在所に赴任した中田祐記所長が出席。事故や犯罪抑止に向けた講話を行ったが、参加した高齢者と一緒に肩を並べて歌ったり体を動かしたり交流も深めた。
中田所長は、前任地が宮田村以上に高齢化が著しい阿智村浪合だったことを紹介。
小さい集落が点在するその山村でも、ともいきの会のように高齢者の交流会が盛んだったことも話した。
「困ったこと、分からないがあったら何でも気軽に私に相談して。駐在所を上手に使ってください。このような機会があったら、また呼んで下さいね」ともアピールした。
交通事故や振り込め詐欺の被害防止対策について講話。参加者は、地域のことを想う心やさしい中田さんの人柄にもふれ、熱心に耳を傾けた。 -
歌手佐野成宏さんがコンサートに視覚障害者ら招待
・ス光り輝く声・ス・ススーパーテノール・スなどと賞賛され、イタリアを本拠に世界で活躍する駒ケ根市出身のオペラ歌手佐野成宏さんは5月23日に駒ケ根市文化会館で開かれる自身のソロコンサートに視覚障害者ら20人を招待する。21日夜、市内のホテルで開かれたファンの集いに先立ち、佐野さんは同市の視覚障害者グループ「虹の会」の塩木増彦会長(72)にチケット20枚を手渡して「音楽の響きを楽しむひとときを過ごしてもらえれば何より」と笑顔で語り掛けた=写真。塩木さんは「思いがけない招待で非常にありがたく、うれしい。佐野さんの素晴らしい歌声を励みにして、障害に負けず頑張っていきたい」と話した。
コンサートではピアノ奏者にヴィンチェンツォ・スカレーラを迎え、オペラのアリアやイタリア民謡の名曲の数々を歌う。S席5千円、A席4千円。問い合わせは市文化会館(TEL83・1131)へ。 -
聴導犬マンガで分かりやすく解説
宮田村に本部がある日本聴導犬協会(有馬もと代表)は、聴覚障害者の抱える課題と聴導犬の役割をやさしく伝える漫画仕立ての解説書を発刊した。聴導犬ユーザーとして訓練を続ける沖縄在住の漫画家上原麻美さんが全面協力。「誰もが気楽に読めるようにと漫画にこだわった。障害者だけでなく、多くの人に読んでもらえれば」と、希望者への無料(送料は負担)頒布も始めた。
同協会が2000年度に聴覚障害者に行った調査では、聴導犬の認知度は「ほぼないに等しい状況だった」(有馬代表)。
しかし、昨年度同協会が全国各地16会場で開いた講演会で聴覚障害者350人に行った調査では、8割以上が聴導犬の存在を以前から知っていると回答。
6割以上の人が聴導犬と一緒に暮らしたいと考えていることも分かった。
「人生でもっとも幸せ、聴導犬と出会うために」と名付けた解説書には、聴導犬との暮らしに向けて励む上原さんの実体験をふんだんに散りばめた。
聴覚障害の解説から始まり、聴導犬のユーザーになるための手続き、訓練内容などを詳しく掲載。漫画と解説が連動する形になっており、障害者や一般の人が知りたい疑問にも答えている。
独立行政法人福祉医療機構の助成を受けて5千部を作成。各都道府県の聴覚障害者協会、行政、各地の手話サークルなどにも配布し、希望者にも無料で2部まで送っている(送料300円は実費負担)。問い合わせは同協会85・4615へ。 -
飯島町消防団が春季訓練・観閲式
飯島町消防団は22日、雨のため、飯島体育館で、団員160人が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊編成訓練、中隊編成訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、町や上伊那消防協会、村議会、消防委員会、日赤奉仕団ら来賓30人余を前に、小隊訓練、中隊訓練、ラッパ隊訓練、救護隊訓練に続き、分列行進で訓練展示を締めくくった。
また、表彰もあり、前分団長をはじめ退団者18人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽前分団長=伊藤万博、吉瀬直和、筒井克師、小林浩幸、林成昭▽前副分団長=竹沢隆宏▽前部長=小林芳明、唐沢領ニ、久保田宏明▽元班長=宮沢正一、宮下峰式、小林淳彦、市村雅洋、宮下孝幸▽10年以上団員=横山晋悟、三室博、湯沢昌喜、熊谷塁 -
宮田村消防団が春季訓練・観閲式
宮田村消防団は22日、村中央公園で、団員136人、12機関と初参加のバイク隊が出動し、小雨がぱらつく中、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練、分列行進のほか、数年ぶりで大隊訓練も実施し、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓を前に、機械器具の点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、大隊訓練、救助訓練、ラッパ訓練などをほか、最後尾にバイク5台が勇姿を連ねた分列行進も行なった。
また、表彰もあり、平沢団長に日本消防協会表彰が伝達され、退団した白鳥賢嗣前本部長と小口貴司前部長に感謝状が贈られた。 -
中川村消防団が春季訓練・観閲式
中川村消防団は22日、サンアリーナで、団員150人、11機関が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は制服姿がまだ板についていない新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓20人余を前に、機関点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、救助訓練、ラッパ訓練などをほか、今年初めて背負い式水のうによる残火処理訓練を披露した。
また、表彰もあり、前団長をはじめ前部長まで退職者7人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽古沢信彦、伊藤耕一、谷川正和、大嶋純、北沢剛、新井卓美、小林誠
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高齢者介護施設「こまちの家」オープン
駒ケ根市小町屋の医療福祉総合モール「こまちや東クリニックモール」内に20日、小規模多機能型居宅介護施設「こまちの家」=写真(折山たつ美施設長)がオープンした。高齢者の在宅介護をサポートするため、通い、訪問、泊まりのサービスを提供していく。認知症専門のデイサービスセンター「こまち」も併設する。定員はそれぞれ25人、12人。運営するのは宮田村で介護老人保健施設「プラムの里」を運営するしなのさわやか福祉会(鷹野準理事長)。
施設は木造平屋建て、述べ床面積約450平方メートルで、宿泊室9室、居間、食堂のほか、ヒノキやサワラの浴槽を備えた浴室などがある。敷地面積は870平方メートル。総事業費は1億5800万円。
オープンに先立って19日、しゅん工式が施設内で行われた。関係者約30人が出席し、施設の完成を祝った。鷹野理事長はあいさつで「国の政策が大きく変わり、介護施設は従来の大規模型から地域密着の小規模型となってきている。プラムの里の運営経験を生かしたきめ細やかな心遣いで、地域の皆さんに喜んでもらえる施設にしていきたい」と述べた。 -
なごみ家3周年みんなで祝って
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」は開所3周年を祝う集いを16日、同所で開いた。利用する障害者やボランティア、地域住民ら約50人が出席。あらゆる人の・ス接点・スとなって成長を続ける同施設の軌跡を振り返り、原点にある支えあいの心をを再認識した。
なごみ家は精神障害者のケアや高齢者の認知症予防などの事業を実施する村の施設だが、住民が検討委員会を設けるなど積極的に運営に関与。幅広い利用法を模索してきた。
昨年度はのべ約6千人が訪れ、障害の有無関係なく、日常的に地域の人たちがふれあう姿も。ボランティアも成長するなど、住民の支えあいの心に好影響を及ぼしている。
この日の集いでは利用する団体などが現況を報告。
ろうあ者のグループ・もみじ会は「なごみ家なくしては会の活動は存在しない。(障害の有無関係なく)温かな心のつうじあいが感じられる」とメッセージを寄せた。
参加者全員で心ひとつに合唱も。ボランティアがつくった昼食をみんなで味わい、ふれあいを深めた。 -
町三区に地区ボランティア「3区福寿ボラ」発足
宮田村町三区の女性有志15人は、村社会福祉協議会が同区で行なう高齢者のミニデイサービス(福寿会)を支援しようと18日、地区ボランティア「3区福寿ボラ」を発足した。月に2回ほどのミニデイに協力し、2人の社協職員をサポート。高齢者の送迎や昼食配膳、片付けの手伝いのほか、話し相手となって・スふれあい・スを深める。
区の回覧で参加メンバーを幅広く公募。村社協の事務局長を務めた経験もある縣忍区長の発案だったが「意欲を持って賛同してくれた人たちばかり。楽しみながらふれあいを深めてくれるはず」と同区長は期待を寄せる。
村社協のミニデイサービスは村内全11地区で開催。町三区は最も利用者が多く、毎回約20人を2人の職員で受け持っていたため、ボランティアの参加は心強い味方となりそう。
メンバーの一人は「高齢者の自立に少しでも役立てれば。助けるという意識ではなく、ふれあいたいと思って参加した」と話した。
この日はミニデイの様子を見学し、ボランティアの内容を検討。各5人3チーム構成し、当番制で担当していくことなども決めた。5月7日から実際の活動を始める。
村内の地区ボランティアとしては7団体目の結成で、ミニデイ支援を目的にした団体としては中越区、大久保区に次いで3番目。 -
地域福祉推進セミナー
地域福祉活動計画のあり方について考える「地域福祉推進セミナー」が15日、伊那市の生涯学習センターであった。関係者約100人が参加し、住民主体の地域福祉のあり方について考えた。伊那市社会福祉協議会主催。
社会福祉法に基づく地域福祉計画を実施するため、市社協では住民一人ひとりの活動目標などを具体的に示した地域福祉活動計画の策定しようとしている。セミナーはそれに先駆けて開催しているもので、講師には住民流福祉総合研究所の木原孝久所長を迎えた。
木原さんは「災害時の逃げ遅れを一人も見逃さないためには近所同士の助け合いが最も大切」とし、こうした関係づくりは孤独死や空き巣被害防止にも有効であることを示した。しかし、介護保険法の導入により「福祉はプロのサービス」という概念が定着した結果、災害時に最も近隣住民の支援を必要とする要支援者ほど近隣住民との関係が希薄になっている現状を指摘。要支援者一人ひとりに対して何人の近隣住民が実際に支援してくれるかを示す「支援者マップ」は支援者を明らかにするだけでなく、支援者がいない要支援者を発見することにもつながることなどを語った。 -
村役場職労青年部などが大芝高原で美化活動
南箕輪村役場職員労働組合青年部は14日、村商工会青年部、信大農学部の学生サークル、農村青年クラブのメンバーらとともに大芝公園周辺の美化ボランティアをした。集まった約40人がスズランの植付けなどを行い、公園周辺の美化に努めた。
村職労青年部と商工会青年部は今年2月に話し合い、その中で「何か一緒に取り組めることをしたい」という提案があったため、今回初めて合同美化活動を企画。村内の若い世代のメンバーで構成する団体にも呼びかけた。
この日は大芝公園の親水公園近くにある山野草スペースと大芝の湯のエントランスにスズランの苗、900株を定植=写真。また、大型農道沿いの側溝の土上げ作業を行い、ともに汗を流した。 -
宮田村の辰野さんが県社会福祉事業団の理事長に
県立の知的障害者援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)などを管理する県社会福祉事業団の理事長に、宮田村大原区在住の辰野恒雄さん(68)が就任した。西駒郷の次長や県飯田児童相談所長を務めた元県職員で障害者、児童福祉の現場に精通。西駒郷では利用者が地域のグループホームなどで暮らす・ス地域生活移行・スが進むが「移行した人たちの老後の支援体制づくりも急務」と多忙な身を削って想いをめぐらす。
同事業団は移行した人たちの受け皿となる通所授産施設を箕輪町や長野市で経営するほか、県内18カ所にグループホームを設置して運営している。
「地域で暮らすことは誰が考えても素敵なこと。ただ、同じグループホームで生涯暮らすことは難しい。地域に出ると同時に、老後の受け皿も確立しておかないと大変なことになる。地域での生活経験がその人の厚みになるように支援していかないと」と辰野さん。
高齢化社会に障害者であるゆえに乗り遅れることがあってはならないと、自戒もこめて警鐘を鳴らす。
15年もの間勤務した西駒郷。生業部長を務めた当時、3年がかりで利用者が地域で暮らせるか調べ、目標を持って可能性を広げられるように個人別のプログラムを立ち上げた。
現在の自活訓練に通じ、地域生活移行の思想の先駆け。今のようにグループホームや生活寮がない時代だったが、利用者が出身地近くの施設に移れるよう配慮もした。
3月末に突然理事長就任の打診があり「寝耳に水だった」と笑うが「仕事が自分を選んでくれた。一生懸命取り組みたい」と話す。 -
春祭り花で彩りを
宮田村大久保区で花いっぱいの地域活動をしている「おおくぼふれあい花壇ボランティア」は、14、15日に控えた区内の熊野神社例祭を花で彩ろうと、4ヶ所の花壇にパンジーを植えた。
花壇は、14日の宵祭りで子どもたちと保存会による祭囃子と獅子が練り歩く沿道に点在。「せっかくだから賑やかにしたい」と、当初の予定を前倒しして作業した。
パンジーが加わり、花壇はより一層充実。地域が集う・ス春祭り・スを色鮮やかに引きたてる。 -
情報満載・スおひさまっぷ・ス完成、全戸に配布
宮田村の住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」は、困った時に役に立つ生活情報を満載した同村の福祉・安全マップ「おひさまっぷ」を4千部作成。近く村内全戸に配布する。高齢者や障害者、子育て中の若い母親らに聞いたアンケート調査をもとに、場合に応じた生活情報を追求。公共、民間サービスや相談窓口を分かりやすく紹介しており「外出や毎日の暮らしの一助として、社会参加の道しるべになれば」と作成スタッフは期待を寄せている。
同ネットは昨年5月からプロジェクトを組み、21人が加わって作成に着手。500人ほどにのぼるアンケート調査のほか、実際に地域を歩き、見聞きして情報を持ち寄った。
プロジェクトリーダーの辰野恒雄さん=大原区=は「こんな時、あんな時、どうしたら良いの?という疑問を汲みあげたいと。毎日の暮らしのうえで、どんな情報が必要かにこだわった」と話す。
県コモンズ支援金の助成を受けて完成したマップは、子どもの安全関連や公共施設を記した3種類の地図に加え、A4判33ページの冊子に集めた情報をふんだんに盛り込んだ。
生活に欠かせない食料品店や飲食店、理美容室などについては、問い合わせ先のほか、出張、出前の可否なども掲載。
福祉、子育てを中心に、困ったり、聞きたいことがあった場合の対処法について「Q&A」形式で38項目にわたり載せている。
「調べるうちに、村内でこんなこともできるのかと再発見にもなり、課題も見えてきた」と辰野さん。今回得た経験や情報をさらに新たなアイデアにつなげたいとも話した。 -
高齢者優先の駐車場専用区画設置
宮田村は役場と村民会館の駐車場に、高齢者優先の駐車区画を設けた=写真=。
役場に2区画、村民会館は1区画。高齢運転者の標識でもある「紅葉マーク」を区画に記し、識別しやすく工夫した。
3区画とも入口から近い場所に設けてあり、使い勝手を良くしている。 -
青年海外協力隊入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は4日、07年度第1次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した212人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「先輩たちは創意と工夫を凝らして自然環境、文化、言葉の違いを克服してきた。派遣先での厳しい環境の中での活動は容易ではないと思うが、その困難に立ち向かうために今日からの65日間、精いっぱい訓練に励むことを期待する」と激励した。候補生を代表し、マーシャル派遣予定の渡邉太一さん(大分県)は「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて任国に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した=写真。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、今年度からは年4回、期間は各65日間となるほか、3次、4次では今年度初めてシニアボランティアとの合同訓練を行う。 -
ミニデイ利用者イチゴ狩り
宮田村社会福祉協議会が村内全11地区で開くミニデイサービスの利用者が連日、駒ケ根市の農園ヨッシャア駒ケ根を訪れイチゴ狩りを楽しんでいる。
寒の戻りで肌寒くなった4日は南割区の15人が満喫。しかし、温室の中は適温で、春を感じながら真っ赤な実をもぎ取った。
「甘いね」と春の味覚に舌鼓。大きな実を口いっぱいにほおばり、楽しげな歓声が広がっていた。各地区ごとに18日まで行う。 -
公営特養みすず寮を守る会が「伊那市くらしといのちを守る会」に拡大改組
伊那市の特別養護老人ホーム「みすず寮」の経営移管が完了したことに伴い同施設の経営移管反対を訴えてきた「公営特養みすず寮を守る会」(原弘代表)は31日、報告集会を開き、同会を拡大改組した「伊那市くらしといのちを守る会」を新たに発足した=写真。
同会では、行政の責任として公営特養の存続を求める署名活動や住民監査請求などを行ってきたが、市の3月議会でみすず寮の移管に関する2議案が可決され、30日の調印式をもって上伊那福祉協会への経営移管が正式に完了した。
一連の状況に関する報告を行った後、竹松成就副会長は「みすず寮の移管は完了してしまったが、今後も福祉行政をチェックし、弱いものを守る会として発展させていきたい」と拡大改組を提案。参加者からも同意を得た。
新しい会の活動としては、行革大綱に基づき進められようとしているさまざまな背策について考え、市の公的責任の所在を追求していきたいとしている。
当面の間はみすず寮を守る会の役員が新しい会の役員を務める。 -
3園統合で初の入園式
飯島町の3園体制での初めての入園式が4日、各園であり、合わせて68人が集団生活をスタートさせた。
このうち、本郷・田切と統合した東部保育園では、新園舎に新入園児29人をはじめ、田切・本郷からの園児、合わせて103人が集合した。
3園統合での保育開始に当り、高坂町長は子どもたちには「みんなで仲良く頑張って、楽しい保育園にして」と呼び掛け、保護者には「マイクロバスによる通園など色々と不安があると思うが、町は安全確保に万全を期すので、安心して通わせて」と訴えた。また、森下鈴子園長は「早寝、早起き、朝ご飯をしっかり食べて、元気に通って」と呼び掛けた。
最後に「チューリップ」を歌い、年長、年中組にとっても、ちょっぴり緊張した新園舎での式を閉じた。 -
中川村2園で入園式
中川村の2保育園で3日、新しいお友だち39人を迎え、07年度入園式があった。
このうち、片桐保育園(宮崎浩子園長)では、新入園児21人は保護者に手を引かれ、在園児の拍手の中、入場。保護者にしがみついたままの新入園児に向かって、宮崎園長は「保育園にはやさしいお友だちや庭もあります、おいしい給食も出ます。楽しいことがいっぱいありますので、毎日、元気で保育園に来てください」と呼び掛けた。
在園児が「チューリップ」や「園歌」を歌って歓迎、うれしくも、ちょっぴり切なさがにじむ式を閉じた。
みなかた保育園には18人が入園し、初めての団体生活をスタートさせた。 -
飯島町消防団辞令交付式
飯島町消防団(下平昌男団長)は1日、飯島体育館で消防団任命式と初任教養訓練を行った。
新分団長5人、副分団長7人、部長13人、班長14人、旗手1人、新入団員26人の合わせて66人に辞令を交付した。
07年度辞令交付者は次の通り(敬称略)
▽分団長=小林克己(第1分団)、宮沢一彰(第2分団)、小池輝章(第3分団)、堀越真児(第4分団)、北嶋啓二(第5分団)▽副分団長=伊藤真吾(第1分団)、久保田茂(第2分団)、高谷直之(第3分団)、佐々木隆臣(第4分団)、伊藤鑑(第5分団)、小池宏幸(ラッパ長)▽副ラッパ長=宮下晴弘▽部長=井戸俊明(ラッパ)、米山毅(救護)、春日優幸、有賀友和(以上第1分団)、吉岡哲也、吉川誠(以上第2分団)、伊藤秀之、小出勝也(第3分団)、千村昌樹、上沼悟(以上第4分団)、宮下剛、小林公好(以上第5分団)▽班長=新井雅博、坂下嘉男(以上第1分団)、赤須誠、竹俣博文、小沢智行、原田圭(以上第2分団)、三富健一、唐沢美昭(以上第3分団)、織田正樹(第4分団)、野原良修、宮下和之、竹沢学、下平一也、西尾裕幸(以上第5分団)▽団旗手=松下潤(第4分団)
▽新入団員=酒井崇宏(本部)、畠中周作、細川勇喜、松下秀雄、田畑洋俊、北原亨、熊崎裕、及川進二(以上第1分団)塩沢昌幸、小林洋道、加藤絢也、片桐英俊、中原由樹夫(以上第2分団)堀江憲一、宮脇隆晃、堀内敢(以上第3分団)、塩沢隼人(第4分団)、岩村優、宮沢卓哉、本多正彦、清水博之、紫芝隆宏、大嶋直樹、斉藤隼人、窪田豊、片桐昌治(以上第5分団) -
中川村消防団辞令交付式
中川村消防団(下平道広団長)は1日、サンアリーナで、8人の新入団員を迎え、団旗返還式と07年度辞令伝達式、訓練を行った。
村消防団は07年度から3分団から2分団に編成替えされたため、第3分団の団旗が下平団長から曽我村長に返還された。
曽我村長は1966年から3分団定数210人で任務を遂行してきたが、近年、定数に満たなくなり、05年度から消防委員会を中心に組織検討を行なってきたと経過に触れ「07年度から再編成され2分団となるが、地域防災の中核として、活動を」と期待した。
引き続き、辞令交付式に移り、新分団長2人を始め、本部長、副分団長2人、ラッパ長、救護長、7人、班長16人、新入団員8人の合わせて38人に辞令を交付した。
新入団員を代表し、伝宝周さん(第5部)が「住民の生命、財産を守るために、職務を遂行します」と宣誓した。
このあと、新入団員と幹部は規律訓練を行い、気を引き締めた。 07年度辞令交付者は次の通り(敬称略)
▽本部長=栗山良人▽分団長=富永憲和(第1分団)、大庭竜二(第2分団)▽副分団長=原和彦(第1分団)、桃沢保(第2分団)▽ラッパ長=大沢剛典▽救護長=宮崎充宏▽部長=桝生孝浩(第1部)、吉沢俊彦(第2部)、小笠原泰樹(第3部)、荒井紀和(第4部)、寺沢秀昭(第5部)北沢豊(第6部)、北島敏紀(第7部)▽班長=大場茂、千村竜史、大場孝幸、若山冬樹、中川陽一、田中直之、小池久志、富永博文、北島憲治、富永卓、河田秀和、寺沢尚浩、片桐卓広、知久史郎、村田剛▽消防主任=竹沢淳
▽新入団員=金子浩幸、中島彰宏、宮沢浩司(以上第1分団)、伝宝周、小池貴士、宮崎晃一、中平健太、中平章浩(以上第2分団) -
林公明さん(80
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「桜はパッと咲いて、パッと散る、日本人に心情にマッチする」-。飯島町のコヒガン桜の古木を親木に、2千本余のコヒガン桜の苗木を育成し、町内の千人塚公園や与田切公園、七久保保育園、アグリネーチャーいいじま、道の駅本郷、藤巻川沿いなどに植え、花の季節には、多くの人に愛でられている。
23年前、肝臓ガンで大手術を受け、生死の境をさ迷った。「獣に襲われたり、底無し沼に足を取られるなど恐ろしい幻覚症状が現れ、地獄のような10日間を過ごした。夢現の中で、桜の花が満開のお寺の中から仏様が現れ『今の世に間に合わなくとも、後世に残る仕事をせよ』というお告げがあった」という。 死の淵から奇跡的に回復し、健康を取り戻し、全国の仏教美術を訪ねる「シャラの会」に入り、主に、国宝級の仏像、建造物を中心に、全国400カ寺を巡った。また、御仏との約束を果たそうと、20年前から、町内の色が良い、コヒガン桜の古木の枝をもらい受け、挿し木をした。最初の年は50本成功し、3年目には1メートル余に成長、千人塚公園に植栽した。以後、毎年100本、多い年は300本挿した。「挿し木のコツも分かり、80%成功するようになった」。
6縲・月に5センチの新梢を挿し、10月にポット上げ、翌年畑で育成し、3年目で1メートル余に生育し、定植する。
林さんが育苗したコヒガン桜はだれ言うともなく「お陣屋コヒガン桜」の名前ですっかり定着した。
また、飯島小学校のソメイヨシノの古木「見守り桜」の苗も育て、転退職する教諭らに飯島町の記念にと贈っている。
おかめ、しだれ、八重、ウコン桜など様々の桜の挿し木に挑戦した。挿し木だけでなく、旅先で拾ったサクランボをまき、実生からも育てる「どんな花が咲くか楽しみ」と笑顔を向ける。
桜の苗は町内ばかりでなく、飯島町と友好提携している奈良県斑鳩町に21世紀を記念し、2000年に21本植栽し、3年間手入れに通った。「作業中、法隆寺の鐘がゴーンと聞こえ、感動的だった」。愛知県の知人、「日本桜の会」を通じて、岡崎県吉良町の花岳寺にも贈った。さらに、数年前、フランスのパリで日本料理店を営む、町出身の芦部巧さんの依頼でパリにも。昨年、来町した芦部さんから、パリの桜の写真を見せてもらい「しっかりとパリに根付き、大きくなった」と感無量だったとか。
苗を無料提供し、桜の木の保護育成活動、桜を通じて国際親善の取り組みは高く評価され、「長野県桜の会」から表彰された。
昨年は花の季節に町内に植栽した桜を見て回った。「大きくなったが、まだ幼木。藤巻川沿いはきれいだった。桜守ばかりでなく、千人塚の桜守ファミリーなど、みんなで桜を守ろうという気運が盛り上がっていることが一番うれしい」と平成の花咲かじいさんはにっこり。
妻と長男夫婦の4人暮らし。 -
配食ボランティアグループ
伊那市長谷
あつもり旧長谷村が一人暮らしのお年寄りを対象として97年から提供してきた配食サービス「やすらぎ弁当」の調理ボランティアをしてきた。配食サービスは月2回。それを地区内の女性17人が2グループに分かれて、月に1回ずつ調理する。
「作ったことのないメニューなんかもあったから、ここで覚えたのをうちに帰って作ってみたりもしてね」「自分たちの勉強にもなったね」と口々に語る。
メンバーが作った弁当には手紙ボランティアの人たちが書いた手紙が添えられ、配達ボランティアグループ「みつばち」によってお年寄りの家に届けられる。
◇ ◇
「家でも(食事を)作っているし、何かできないかねえ」と、子育てを終えた仲間数人で始めた活動だったが、年を重ねるごとに1人、2人と増え、宅配も月2回行えるようになった。
毎回栄養士の作成した献立に従い、さまざまなメニューを調理する。最初は作り方が分からないものもあったが、それぞれが家でやっている方法を参考にしながらアレンジ。「こういう風にすりゃあいいかねえ」「そうだね」そんなやりとりをしながら調理するのは楽しかった。
お年寄りに食べてもらうものだから竏窒ニ、味付けも濃くなり過ぎないように配慮。「量が多い」という声があれば、それを参考にして調節した。そんな女性たちの愛情が弁当の隠し味となっていた。
だからこそ、栄養バランスに不安を感じている一人暮らしのお年寄りにも好評で、「おいしかった」とアンケートに書いてくれることも多かった。
調理の後に残りものをつまみながら世間話をするのも楽しみの一つ。
「作っている間は話せないけど、がんばって作った後にお茶を飲みながら話すのが楽しくてね」と笑う。
◇ ◇
この4月から市内統一の「あじさい弁当」に移行するため、10年に及ぶ活動にピリオドを打つが、一抹の寂しさを感じずにはいられない。
「協力し合って楽しみながら作ってくることができた。せっかくいい仲間ができたのだから、これからも何かの形でグループを残していきたいね」 -
障害者福祉計画を村長に具申
宮田村障がい者福祉計画策定委員会(浦野勝人会長)は29日、検討してきた計画内容を清水靖夫村長に具申した。障害者と住民が利用するなごみ家や村福祉作業所の方向性などにも言及。県や上伊那圏域の集約などをもとに各種サービスなど2011年度を目標にした数値も盛り込んだ。村は案をもとに実施していく。
障害者自立支援法により、国は各市町村に計画策定を義務付け。村は1月に民生児童委員、社協、医師、身障者福祉協会、介護者ら12人で構成する策定委員会を設け、意見交換してきた。
障害者の地域支援では交流施設なごみ家の今後の方向性についてふれ、相談業務充実や長期的な利用者の社会復帰の手助けが必要などとした。
障害者を対象にした意識調査で充実を望む声が多かった「移動手段の確保」については、利用者の送迎問題があると問題提起。
村福祉作業所は通所者の一般就労への促進を図り、同作業所などがある仲なかふれあいセンターを「福祉拠点施設」と位置付け総合的に充実するとした。
障害者が自立するための生活支援としては、事業者と検討協議して利用しやすいようにサービスの充実を図っていくとした。 -
特別養護老人ホーム・みすず寮の経営移管式典
伊那市の特別養護老人ホーム「みすず寮」で30日、経営移管式典があり、小坂樫男伊那市長と上伊那福祉協会の平沢豊満会長が経営移管協定書と契約書の調印を交わした。
上伊那広域連合では96年、福祉整備計画を上伊那広域として取り組んでいく方針を打ち出し、各市町村が運営していた養護老人ホーム、特別養護老人ホームの経営を上伊那福祉協会に移管してきた。特養みすず寮の経営移管はその一環として検討されてきたもので、上伊那では最後の移管となる。
上伊那福祉協会による運営が始まるのは4月1日。正規職員22人のうち、引き続き同施設で働くことを希望している8人については、市が派遣する形で同施設に残る。
小坂市長は「移管については反対の声もあったが、すでに特養6施設、養護老人2施設を運営する老人福祉の担い手であるといって間違いない。これまでよりサービスが落ちるということはなく、心配する要素は一つもない」と強調。
また、平沢会長は「福祉協会は利用者から絶対的な信頼をいただける存在として定着してきている。地域に根ざした施設となるよう、職員一同努めていきたい」と語った。
【経営移管に伴う住民監査請求却下】
市監査委員会は30日、みすず寮の経営移管に反対するグループ有志が提出していた住民監査請求書を却下し、29日付で請求者に通知したことを公表した。
監査請求書は、経営移管に反対する「公営みすず寮を守る会」(原弘会長代行)のメンバーなど数人が2月15日に提出していたが、地方自治法が要求する要件「行為の違法性・不当性」を満たしていないと判断した。