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盆栽の愛好クラブがチャリティ売上金寄付
駒ケ根市の盆栽愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長、20人)は6月9、10日に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた「第9回サツキと山野草展」でのチャリティ売上金の全額2万3700円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。21日、飯田会長と藪原勇副会長が市役所を訪れ、寄付金を堀勝福事務局長に手渡した=写真。堀事務局長は「温かいチャリティの志に感謝する。社協の善意銀行に積み立て、社会福祉のために役立てたい」と礼を述べた。
同会は展示会場の一角で一鉢数百円の格安価格でチャリティ販売を行った。売上金を寄付したのは昨年に続き2回目。飯田会長らは、秋に開催する盆栽と山野草展でもまたチャリティ販売を行いたい竏窒ニ話している。 -
信大農学部キャンパスでおでかけ保健所
保健所機能を地域の人たちに有効活用してもらおう竏窒ニ伊那保健所は21日、信大農学部キャンパスい「おでかけ保健所」を開設した。学生や教職員などが各コーナーを訪れ、各方面から自分の健康状態をチェックした=写真。
保健所事業に対する啓発活動の一環として実施している取り組みで、さまざまな保健所事業を学校や企業などで展開している。若い世代への啓発を目的として信大農学部で開くのは4回目。健康相談、禁煙、食生活相談、健康測定、感染症予防指導などといった9つのコーナーを設け、医師や保健師、管理栄養士などが相談に対応。
中でも、体脂肪や内臓脂肪、基礎代謝量などが測定できる健康測定コーナーなどは人気が高かったほか、栄養・食生活コーナーでは、毎日の食生活バランスをパソコンチェック。
担当職員は「学生さんの場合、分かっていてもなかなか栄養バランスまで気を配れない人も多い。チェックを行うことで、食生活を改めて見直すきっかけにもなる」と話していた。 -
駒ケ根市社協が訪問介護員養成研修開講
駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)は15日、07年度訪問介護員養成研修(2級課程)をふれあいセンターで開講した。市内の男女20人が参加し、日程などについて説明を受けた後、第1回の講義として上田市のリハビリテーションセンター鹿教湯病院の市川英彦名誉院長による「福祉理念とケアサービスの意義」を聴いた。参加者は初回とあって、やや緊張した表情で話を聴いていた=写真。
研修は8月31日までの全21回。市内外の医療や福祉関係者などを講師とした介護についての知識や技術などの講義を中心に進められるほか、終盤では市内の福祉施設での介護実習や見学なども行われる。
開講式で北沢会長は「少子高齢化が進み、介護の必要者がさらに増えていく中、崇高な精神をもって受講される皆さんに感謝する。頑張って全員修了してほしい」とあいさつした。 -
豊かな環境づくり上伊那地域会議総会
上伊那地区内の団体、企業、個人、行政機関など46団体で構成している豊かな環境づくり上伊那地域会議(代表・木下さちゑ駒ヶ根市消費者の会会長)は14日、07年度総会を伊那市の県伊那合同庁舎で開き、本年度事業を承認した。
住民参加による豊かな環境づくりと環境負荷の少ない持続的発展を目指す活動に取り組む同会では本年度、子どもを対象とする環境学習や環境保全活動に係る費用などを助成する環境学習支援事業に力を入れていくほか、昨年は災害のために開催できなかった自然観察会などを再開し、体験を通じた環境学習の提供に努めていく。 -
県建設業協会伊那支部が道路クリーン作戦を実施
長野県建設業協会伊那支部(北原隆光支部長)は13日、上伊那地区の県道、市町村道で「道路クリーン作戦」を展開した。建設業関係者352人、行政関係者91が参加。64班に分かれ、41路線289キロの道路沿いでごみ拾いをした=写真。
地域貢献の一環として毎年行っている取り組みで27回目。良好な道路環境を維持することを目的としており、各班ごとに3キロから5キロほどの道のりを点検する今年は国道3路線、主要地方道9路線、一般県道13路線、市町村道16路線で実施。
全体で空き缶79袋、空きびん14袋、可燃ごみ198袋、不燃ごみ235袋を回収したほか、タイヤやホイールなどといったものもあった。
担当者は「不燃ごみではペットボトルが多かったほか、タバコの吸い殻や箱、ビニールなどが多かった」と話していた。 -
職員労組と住民有志が協働で花のプランターを村施設に
宮田村職員労働組合と住民有志は12日夕、役場と3つの保育園、小中学校玄関周辺にマリーゴールドの苗を植えた計50鉢のプランターを設置した。
「多くの人が利用する村の施設に彩りを」と3年目の・ス協働作業・ス。大田切区の花卉農家がタネを提供し、大久保区の吉沢小百合さん方で苗にまで育てた約300本のマリーゴールドをこの日、プランターに移植した。
約40人が参加して協力。「きれに咲いてね」と丁寧に植え付け、各所へプランターを運んだ。
同組合の小林敏雄委員長は「小さい村なのでこれからも機会あるごとに、職員と住民が協力してやっていければ」と話した。 -
バイクボランティア走行訓練
南箕輪村に拠点を置く災害時バイクボランティア「B・F・F・W」(バイク・フォーメーション・フライ・オン・ウィング)は10日、会員の運転技術向上のため村内企業の駐車場で走行訓練に励んだ。
災害時にバイクの持つ高い機動性を使い、物資の運搬、情報伝達活動などに取り組もうと05年に発足。会員は36人。村防災訓練の協働参加、独自訓練などに取り組んでいる。
この日は、今年最初の訓練で、縦20メートル、横15メートルの長方形の外側を8の字を描いて2周するタイムを計った。13人がコースを何周もして訓練した。
代表の知野貞美さんは、「ライディングテクニックを向上させ、万一のときには少しでも役に立ちたい」と話した。 -
ボランティア講習会
駒ケ根市県看護大学内のサンスポート駒ケ根で10日、ボランティア講習会を開いた。障害者のスポーツ支援に関心のある13人が参加し、重りやサポーター、特殊めがねなどを装着し、実際に体を動かしながら具体的に介助、支援方法を学んだ。 参加者はセンター職員からセンターの事業や障害者スポーツ活動の紹介、ボランティア登録制度について説明を受けた後、橋爪恵子さんを講師に、高齢者疑似体験セット「うらしま太郎」を用い、障害者の疑似体験をした=写真。
耳栓をつけ、ぼやけたり、視野が狭まる眼鏡をつけ、肘サポーターに重りを付け、荷重チョッキを着込み、75歳縲・0歳の高齢者に変身して、不自由さを体感した。
また、交替で介護者になって、身障者介護の留意点などを実習した。
市内からの参加者は「高齢者の不自由さが実感できた」。飯田市からの参加者は「ボランティアに登録し、学んだことを生かしたい」と話していた。 -
駒ケ根市社協会長就任式
9日の理事会で駒ケ根市社会福祉協議会の会長に選任された北沢洋氏(56)=上赤須=の就任式が11日、ふれあいセンターで開かれた。北沢会長はあいさつで「福祉を取り巻く環境は大変厳しい。誰もが安心して暮らせるまちをモットーに、皆さんとともに頑張っていきたい」と述べた=写真。職員を代表して堀勝福事務局長は「これまでも市議会議長として大所高所から指導をいただいてきた。豊富な経験を持つ新会長の方針の下、職員一丸となって一層精進したい」と歓迎の言葉を述べた。
任期は2年。北沢会長は市議会議長を2年間務めたが、今年4月の市議選には出馬しなかった。 -
東高遠地区で地区社協発足
伊那市高遠町東高遠地区社会福祉協議会の設立総会が9日夜、東高遠二番郭内生活センターであり、会長に高齢者クラブ仲よし会の柿木邦夫さんを選出した。柿木会長は「これからは隣近所で助け合っていく町にしていかなければならない。どうしても手助けを借りなければ生活できない人もおり、そういう人たちを支えていくことが地区社協の役割だと思う」と語った。
地区ごとに小規模なボランティア団体がある高遠、長谷地区にはこれまで地区社協がなかった。しかし、市町村合併に伴ない市では、地区全体のボランティア活動を包括する地区社協を組織する要請。それを受け東高遠地区では、昨年9月ころから地区内で活動する各種ボランティア団体の代表者が中心となり、設立準備を進めてきた。高遠地区では最初の地区社協となる。
今後は、各団体が取り組んできた活動をすり合わせしながら事業を展開していきたいとしている。
そのほかの地域では当面地区社協を発足する予定の地区はない。
役員は次のみなさん。
会長=柿木邦夫
副会長=志賀良雄、小田中知文 -
南箕輪村水道指定業者組合が地域の高齢者宅で水周りの点検ボランティア
水周りの点検で困っていることはありませんか竏秩B南箕輪村水道指定業者組合(加藤悦美組合長)は11日、村内に住む一人暮らし高齢者宅を対象とした水周りの点検・修繕ボランティアをした。組合に加盟する9社9人が村内の高齢者宅約30軒を訪問。蛇口のパッキンや断熱用ヒーターなどの具合を確かめた。
地域奉仕の一環として今年から始めた取り組み。水周りに関して困っている人の助けになれば竏窒ニ、一人ではなかなか修理できない一人暮らし高齢者宅を対象に、簡単な修理や水周りの点検相談を行うことにした。
参加者は、3班に別れて一軒一軒を訪問。お年寄りから調子の悪い点を聞きながら、水周りの様子を丁寧にチェックしていた=写真。
加藤組合長は「今後も継続していければ」と話していた。 -
コムスンのサービス利用者村内で2人
訪問介護大手のコムスンが厚生労働省から事業所指定の打ち切り処分を受けた問題で、宮田村内では2人が同社のサービスを受けていることが8日、同村議会全員協議会に報告された。
議員からの質問に小田切和美住民福祉課長が答弁し、上伊那管内には訪問介護ケアセンター、多機能型居宅介護施設、認知症型対応グループホームの3事業があると説明。「(担当職員には)最善を尽くして対応するように指示している」と話した。 -
伊那のお産を考えるつどい
伊那中央病院で9日、「伊那のお産を考えるつどい」があった。午前の部には子育て中の母親や妊婦、医療関係者など約30人が参加。横浜市で出産・子育て支援活動に取り組みながら、「お産ネットワークREBON」のスタッフなどを務めている熊手麻紀子さんを迎え、支える家族や助産婦が妊婦のためにできることなどを考えた=写真。県看護協会伊那支部助産師職能主催。
熊手さんは産院を選ぶことができた以前と異なり、今は全国的な産科医不足から、帝王切開の妊婦が県を越えて搬送されることもあるひっ迫した状況を指摘。一方で「スタッフがいるうちに」と妊婦を説得し、薬や帝王切開で出産日を早めるなど、お産そのものをコントロールしようとする産科医が増えている現状を示し「こうした問題は国や行政がどうにかしてくれるというものでなく、市民の側からどうにかしていかなければならない状況になっていきている」と語った。その後、参加者一人ひとりがこの問題に対してできることを考えるワークショップを展開。また、不安を抱える妊婦を支える側の家族や助産師が抱きしめたりなでたりしてあげることで、気持ちが満たされ、不安を緩和させる効果があることなどを示し「妊娠中にあらゆるハグを受けた女性はその後、それを子どもや周りの妊婦さんに対しても伝えていくことができる」と語った。
参加した妊婦の一人は「実家にいるので甘えてばかりだったが、自分もしっかり頑張っていかないとと思った」と話していた。
また、午後は医療者や看護学生によるワークショップもあった。 -
駒ケ根市社協評会長退任式
任期満了に伴って退任する駒ケ根市社会福祉協議会の竹内正寛会長の退任式が8日、ふれあいセンターで開かれた。竹内会長はあいさつで「職員の皆さんが市民の福祉のために必死に働いている姿を見ながら、会長の責任の重さに悩んだ2年間だった。皆さんの働きが強い支えとなって今日までやってこられた。今後も一人ひとりを大切にする気持ちを持ち続けてほしい」と述べた。職員の代表が感謝を込めて花束を贈った=写真。
竹内会長は今年新たに市議会議長に就任したことにより、兼務は難しいとして6月8日の任期満了をもって退任する意向を示していた。新会長は9日に開く理事会で選任される。 -
駒ケ根青年海外協力隊修了式
駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊(山形茂生訓練所長)は7日、07度第1次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。65日間の訓練を終えた候補生210人は山形所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の九田泰好さん(エクアドル派遣)は「訓練所では苦労を一人で乗り越える勇気と強さを身につけた。それぞれの思いを胸に世界に旅立つが、2年後に元気に帰ってくることを誓う」と謝辞を述べた。
JICAの伊沢正理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを書き加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの39カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で技術の指導に当たる。派遣国への出発は6月下旬。 -
認知症介護者のつどい講演会
認知症介護者のつどいが8日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。「認知症のひとと家族の会」長野県支部代表の関靖さんを迎え、認知症患者と向き合う家族の思いについて理解を深めた=写真。
市では毎月、認知症患者を支える家族などが情報交換をしたり、悩み相談してもらうことを目的とした「介護者のつどい」を開いている。今回は認知症やそのケアについて理解を深めてもらうための講演会を企画。15年間実母の介護をしている関さんを講師に迎えた。
関さんは、認知症は「ある日突然」というものではなく、日常の中にあるかすかな変化から始まっていると指摘。認知症の症状が本格的に始まっても、肉親だからこそ独特の思い入れがあり、なかなか直視できなかった自身の経験を示した。
また「当初は本人の不可解な行動を理性や理屈で説得させようとしていたが、次第にそうした努力が無駄であることに気付く中、あきらめや割り切りが必要だと気付いた」と徐々に変化していった思いを語り、今を受け入れること、介護者のゆとりが相手の心のゆとりにつながることなどを実感するようになったことを示した。 -
初心者向け手話講座
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(山脇健生会長、24人)は4日夜、初心者を対象にした手話講座の第1回を同市の障害者センター高砂園で開いた。市内の女性19人が参加し、県聴覚障害者協会上伊那支部の講師の指導で手話の基礎を学んだ。
聴覚障害者である講師は言葉が話せないため、通訳を介して説明。参加者の名前を黒板に書かせて、それぞれを手話でどう表現するのか示して見せた。参加者らは自分の名前のほか、あいさつや簡単な会話などを覚えようと講師の手の形をまね、真剣な表情で何度も繰り返し練習していた=写真。
講座は7月23日まで7回にわたって開かれる。 -
帰国隊員報告会
JICA(国際協力機構)が行う青年海外協力隊事業で発展途上国に派遣され、今年帰国した県出身隊員らの報告会が3日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。05年度第3次隊員としてそれぞれセネガル、ネパール、チリに派遣された隊員3人が、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
箕輪町出身の藤沢志保さんはアフリカ・セネガルで手工芸指導に携わった2年間の経験について発表した=写真。「一番苦労したのは言葉。訓練で学んだフランス語ではなく現地語が流通していたためコミュニケーションがまったくとれず、困って帰りたくなった」とした上で「でもセネガルの人たちは感情豊かで親切だった。派遣を希望した国ではなかったが、今ではセネガルに行けて本当に良かったと思える」と話した。
報告会に集まった派遣前訓練中の07年度第1次隊候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問をしたりしていた。 -
【海外調整員 大野秀悟さん】
駒ケ根市がJICA(国際協力機構)ネパール事務所に04年8月から派遣している林光洋調整員の後任として8月1日にネパール国の首都カトマンズに出発する。派遣期間は2年間の予定だが「代々の調整員はほとんど3年間勤務してきた。理由は、1年目は慣れるのが精一杯、ようやく仕事ができるようになった2年目で終わってはもったいないからもう少し仕事をしたい竏窒ニ皆が延長を申し出るからだと聞いている。私もできれば長くやって来たい」
調整員の仕事は、JICAが派遣する海外協力隊員などの活動のサポートや、現地政府とJICAとの交渉、各種書類の申請などのほか、現地で発生するさまざまな問題の調整と解決など、非常に多岐にわたる。
その研修のため、駒ケ根訓練所で行われた青年海外協力隊07年度第1次隊の派遣前訓練(4月4日縲・月7日)に初日から参加し、3カ月間の合宿生活で候補生らと同じ釜の飯を食いながら、語学やネパールの文化、習慣などを学んでいる。海外でのボランティア活動に当たる彼らと訓練を共にすることで、事務的なことだけでなく、隊員の気持ちをより深く理解できるとの狙いからだ。
「彼らは動機はさまざまだが、それぞれ強い意志を抱いて訓練に来ている。いろんな話を聞いて影響を受けたし、出会いが大きな財産になった」
ネパール語を勉強するのは初めて。最初はまったく分からなかったが、この2カ月で少しずつ読んだり、話したりできるようになってきた。
6月7日に行われる晴れの訓練修了式を前に彼らと別れ、4日からは東京のJICA本部での調整員研修に臨んでいる。約1カ月間、調整員としての実務の知識を身につけた後、いよいよネパールに旅立つ。
中学生の時に協力隊の体験入隊に参加し、隊員らの生き生きした姿を見ていずれは隊員になり、海外で活躍したいと考えていた。
「隊員として行きたかったが果たせずにいた。今年1月に市が調整員の後任を募集するのを知り、渡りに船と早速応募したら2カ月後に内定を告げられた。夢がかなってうれしかった」
もともと外国の文化に触れることが好きで、高校時代には米国に、就職してからも中国、香港、韓国などに旅行してきた。
「ネパールから帰ってきた隊員らに話を聞くと、いろいろな点ですごく良い所だ竏窒ニ言う。どんな生活が待っているのかすごく待ち遠しい。言葉が通じるのか、政情や治安はどうなのか、少し不安はあるが、それよりも楽しみの気持ちがはるかに大きい。与えられた仕事をしっかりこなし、何かをつかんで帰って来たい」
(白鳥文男) -
伊南安協がマスコット寄贈
交通安全啓発に役立ててほしいと伊南交通安全協会女性部(小町谷美枝部長)は31日、部員らが製作したハッチョウトンボをかたどったマスコット100個を駒ケ根駅前交番(伴野達也所長)に寄贈した。小町谷部長は「地域を巡回する時に高齢者宅を訪問したら、お年寄りに配布して事故防止を呼び掛けてほしい」と手渡した=写真。伴野所長は礼を述べ「交番を訪れる人たちにも配布したい」と話した。
マスコットはライトに照らされると光る夜光反射材をトンボの形に切って作る。大きさは体長6センチ、羽の幅8センチ。交通安全をアピールしようと安協会員らが10年前から製作に取り組み、施行錯誤を繰り返して現在の形が完成した。ハッチョウトンボは駒ケ根市の昆虫でもある。 -
千年町花の会が信州ふるさとの道ふれあい事業にかかる協定を締結
伊那市高遠町の「千年町花の会」(会員8人、池上幸子代表)と伊那市、伊那建設事務所はこのほど、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)にかかる協定を締結した。
同協定はボランティアで美化活動を行う団体を支援することを通して道路愛護意識の高揚、道路環境の向上を図ることなどを目的とするもの。清掃用具や材料などの支給と傷害保険の加入を県が担当。市町村はこの活動によって収集したごみを処分することとなる。
千年町花の会は、もともと家の近所にあるJR千年町バス停前の花壇整備をしていた池上代表が近所の女性たちに声がけをして今年4月に発足。国道361号沿線の約30メートル区間で、花壇整備や清掃活動などを展開している。
池上代表は「千年町は高遠町の玄関口。きれいにして、楽しんでいただけたら」と話していた。
これで伊那建設所管内で同協定を締結した団体数は12となった。 -
南箕輪村社協が会長民選化
新会長に堀深志さん南箕輪村社会福祉協議会は、新たに会長民選化を導入し、1日の理事会で新会長に民生・児童委員協議会長の堀深志さん(69)=久保=が就任した。
村社協の会長はこれまで村長が務めていたが、社協の自立性を高めることなどを目的に05年度に民選化導入方針を決定。06年度に理事と評議員の構成を見直し、07年5月31日の理事の任期満了に合わせて導入した。
理事は従来の8人から10人に変更し、村長を副村長に、議会議員を2人から1人にし、福祉団体からの選出枠を増やした。構成は副村長、議会第2常任委員長、民生児童委員、区長会、教育委員、地区社協連絡協議会長、身体障害者福祉協会長、日赤奉仕団副団長、南箕輪特別養護老人ホーム施設長、有識者。任期2年。
前会長の唐木一直村長が新理事を委嘱。理事の互選により会長、副会長を選任した。副会長は原悟郎さん。
堀会長は、「計画に沿った事業展開をし、利用者が喜んでもらえる事業や安心して暮らせる地域づくり、地域福祉事業の組織作り支援などに取り組みたい」と述べた。 -
「季節はずれのクリスマス券(子育て応援券)」販売開始
飯島町と飯島町商工会は連携し1日、子育て世帯を対象にした30%プレミアム期限付き「季節はずれのクリスマス券(子育て応援券)」を町商工会で販売している。
飯島町に在住する子育て世帯の経済的負担を軽減し、町内定住を促進するとともに、商業振興と地域経済の活性化がねらいの新規事業。
対象世帯は0歳縲・歳までの子どものいる世帯、326世帯、子ども445人(4月1日現在)。
対象世帯にプレミアム期限付き商品券「季節はずれのクリスマス券」額面1万円(30%プレミアム付き)を購入してもらい、町内指定店(食品や飲食、衣料など32店)で利用してもらう。千円券13枚つづりを1万円で販売。券の有効期限は1日縲・0月31日まで。プレミアムの負担割合は町20%、商工会10%。指定店には指定店の表示と桃太郎旗を設置し「子育て応援の町」をPRしている。 -
駒ケ根市社協評議員会
市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は28日、07年度第1回評議員会をふれあいセンターで開いた。竹内会長は今年市議会議長に就任したことにより、兼務は難しいとして任期満了となる6月8日をもって退任する意向を示した。新会長は6月9日に開く理事会で選任される。
06年度事業・決算報告を承認したほか、07年度補正予算案を原案通り可決した。役職の交代などに伴って新たに就任する評議員らに委嘱状が手渡された=写真。 -
伊那市職員労働組合現業評議会がごみ拾い
伊那市職員労働組合現業評議会(池上盛正議長)は26日、伊那市西箕輪の経ヶ岳植物園周辺でごみ拾いをした=写真。
ごみ拾いは地域貢献への取り組みと組合員同士の親ぼくを深める目的で毎年行っているもの。今回は市観光課にごみのある場所を聞き、経ヶ岳植物園周辺でごみ拾いをすることとなった。
この日の作業には約35人が参加。3班に分かれて経ヶ岳植物園に続く林道沿いや駐車場などのごみを収集。参加者は協力しながら約1時間半、美化活動に汗を流した。 -
デイサービス時間延長一般型にも拡大
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンター梅の里は、今まで認知症型のみに対応していた時間延長を一般型にも拡大。あわせて延長料金も引き下げ改定する。24日開いた社協理事会、評議員会で運営規定の一部変更を了承した。
一般、認知症型ともに午前8時から通常営業が始まる同9時まで、また営業時間が終了する午後5時から一般は同6時まで、認知症型は同7時までそれぞれ延長できる。
延長料金の改定では、現行1時間1300円を千円に引き下げる。
同社協事務局は「要望が多く、サービス向上の一環」としている。 -
セラピー犬特養ホーム訪問
駒ケ根市上赤須の特別養護老人ホーム「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は23日、施設を利用しているお年寄りたちに動物とのふれあいを楽しんでもらおうと5月の誕生日会に合わせてセラピー犬との交流会を開いた。犬たちは日本聴導犬協会(有馬もと会長、宮田村)が運営するしつけ教室に通うラブラドール・レトリバーやダックスフンドなど上伊那各地の一般家庭の飼い犬8頭。それぞれの飼い主の命令に従ってボールやバッグをくわえて持ち運んだり、歌に合わせて踊ったり、輪投げの相手をしたりするなど、日ごろの練習で身につけたさまざまな芸を披露して見守るお年寄りを喜ばせた=写真。中には、大勢の人の前で緊張したのか普段通りの芸ができない犬もいて飼い主も困った様子だったが、お年寄りたちは「いいよ、いいよ」と言いながら温かいねぎらいの拍手を送っていた。
利用者らは「かわいい」「上手にできるね」「昔飼っていたから懐かしい」などと話し合いながら、犬たちの芸を見て思わず顔をほころばせていた。 -
単位高齢者クラブの休会相次ぐ
各地区における単位高齢者クラブの休会が相次いでいる。伊那市では市町村合併に伴ない各地区での単位クラブ育成などを目的とした伊那市高齢者連合会が昨年4月に発足。当初は49単位クラブが所属していたが、この1年間で7単位クラブが休会。一方、単位クラブ発足に至ったのは1地区のみだった。その背景には、会のまとめ役となる代表役員にかかるさまざまな役務が、高齢者にとっては大きな負担となっている実情がある。
昨年度から今年の4月までに休会を選択した単位クラブの数は旧伊那地区で4つ、高遠地区で2つ、長谷地区で1つ。その主な要因の一つが役員の引き受け手がいないということだった。
クラブを発足させた場合、必ず誰かが役員にならなければならず、役員となれば役員会や事前準備などに参加しなければならなくなる。また、市高連に入った場合、各単位クラブに補助金を出しているが、補助金事業で何らかの事業を行った場合は報告書の作成などといった役務も伴なうが、それが年をとった高齢者には負担になっているとも考えられるという。
また、遠隔地や交通の便の悪い地区に住む高齢者にとっては、市街地で開かれるこうした会合はさらに大きな負担となる一方、クラブに所属する人数も少ないため、より役員の選出が困難となる。今回休会したクラブの中には、前任の代表が引退した結果、役員の引き受け手がいなくなり、休会を選択した単位クラブもあった。
こうした背景から、地区によっては市高連に入らず自分たちの地区で活動しているクラブも出てきている。
市高連の本年度役員会の席でも、代表者がまったく参加していない地区の空席も目立った。 -
海外協力隊が小学生と交流
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)で派遣前訓練中の隊員候補生らは18日、駒ケ根市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
赤穂南小学校(下平達朗校長)にはネパールやキルギスなど7カ国に派遣予定の12人が訪れ、4年生と5年生の2クラスの児童らとそれぞれゲームをしたり、世界の国々の文化などについて勉強をしたりした=写真。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合い、「2年後に帰ってきたらお土産持ってまた来てね」と頼んでいた。交流には山形所長などJICA関係者も視察に訪れた。
同小には候補生との交流を機に2年前に開設した世界情報センターがあり、さまざまな国の民芸品や装飾品、楽器などのほか、多くの映像ソフトをそろえるなどして児童らの国際理解教育に活用している。 -
在日本大韓民国婦人会伊那支部が養護老人ホーム「みすず寮」を福祉慰問
在日本大韓民国婦人会伊那支部(会員22人、李俊子会長)は17日、伊那市にある養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、お年寄りたちとお茶を飲みながら交流した。
全国に支部がある同婦人会は、地域貢献の一環として支部ごとにボランティア活動を展開しており、伊那支部では6年前から1年おきに各福祉施設への訪問をしてきた。みすず寮への訪問は3回目。前回は韓国料理を振る舞ったが、お茶の時間を一緒に楽しもうと茶菓子を持参して訪問した。
李会長が「前に来た時にも喜んでいただいたという記憶があり、今回も仲間とともにみすず寮に来ました」とあいさつ。その後、メンバーはお年寄りの輪に加わり、お茶を飲みながら「久しぶりだね。覚えている?」などと笑顔で話しかけていた=写真。
また、同施設に対しては3万円を寄付した。