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小沢花の会が春高駅伝を前に陸上競技場を花で飾り付け
春の高校伊那駅伝2007を翌日にひかえ17日、伊那市の「小沢花の会」(池田清和会長)は発着点である伊那市陸上競技場にシバザクラやパンジーなどのプランター360箱を設置した=写真。
競技場内へのプランターの設置は7年目。毎年トラックの内側へ円状にプランターを並べるようにしているが、半分は伊那市振興公社が準備。残り半分を同会が担当している。
花は12月下旬ころに植え、この日に合わせて咲きそろうよう管理。今年はパンジーも間に合った。
プランターの設置作業には会員約60人が参加。地元の高校生選手選手も作業に加わり、プランターの色が交互になるように設置していった。
池田会長は「3年ほど前から高校生も手伝ってくれるようになった。花の会も高齢化してきているので助かっている」と話していた。 -
公営特養みすず寮を守る会、拡大改組へ
伊那市の特別養護老人ホームの経営移管に反対してきた「公営特養みすず寮を守る会」(原弘代表)は16日、声明を発表し、今後は幅広い視点から福祉や社会保障などを見守る団体に拡大改組する方針を示した。
みすず寮に関しては上伊那福祉協会への経営移管する方針が打ち出されているが、同会は市に対し公営存続を要求。署名活動や移管手法に対する異議申し立てをし、この日までに個人署名22506筆、団体署名114筆を集めた。
しかし、16日の市議会は移管に関する2議案が可決。上伊那福祉協会への経営移管が正式決定したため、今後は会を発展的に継続すしながら拡大改組する方針を固めた。
竹松成就副会長は「守り会としては残念。最後のとりでを公営で残してほしいと活動してきたが、今日の可決で移管が決定してしまった。今後は行政改革大綱に基づきさまざまな改革を進めようとしているが、福祉を後退させないよう、監視していかなければならない。新たな気持ちで展開していきたい」と語った。
新組織は31日の集会で発足したいとしている。 -
中川村福祉有償運送協議会
中川村は15日、役場で村福祉有償運送協議会を開き、新たに事業主体として申請があった3団体について、審査し、承認した。
承認されたのはNPО法人リブサポート南信州(駒ケ根市)、NPО法人障害福祉地域生活支援センター「キープ」(飯田市)、社会福祉法人信濃こぶし会(豊丘村)、3団体はすでに他地区で有償運送業の登録済みで、長野陸運支局に中川村への拡大の許可申請をする。
会には社協やタクシー事業者、移動困難者、知識経験者などの代表ら12人の委員が出席し▽申請指針▽運送条件▽対象者の要件▽運行範囲▽使用車両▽運転者▽運送対価-などを盛り込んだ判断基準を確認した後、各団体が提出した業務計画や運行規約、料金表、運転者名簿、移動困難者等の状況などの書類を審査し、承認、推薦することを決めた。
また、NPО法人ふるさとづくり・やらまいかのエリア制基本料金の見直しについても合意された。 -
ピアノの椅子寄贈
宮田村民会館のピアノ調律を専属で務める伊那市富県の調律師牧田稔さんが15日、ピアノ演奏時に主に使う「トムソン椅子」1台を同村教育委員会に寄贈した。
村民会館にはピアノがホールと練習室の2台あるが、椅子は1台しかなく兼用していた。
寄贈された椅子はホールに常備し、新井洋一教育長は「長年欲しかった。大切に使わせて頂きます」と、利用者の使い勝手も良くなることに感謝した。 -
福祉を考える企業とボランティア団体交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は14日夜、市内のボランティアグループとの交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。06年度の福祉活動助成事業として「視覚障害者 虹の会」(塩木増彦会長)と「ときめきランチ」(北沢里子代表)に対し、それぞれ20万円と10万円の助成金を贈った=写真。2団体は活動の計画や詳しい内容などについて発表した。参加者は4グループに分かれて分散交流会を行い、企業での障害者雇用の現状や課題などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「企業はボランティアに関してはしろうとだが、ボランティア団体の皆さんの体験を聞き、なかなか進展しない障害者雇用など、企業として取り組めることを考える機会にしたい」と述べた。 -
駒ケ根青年海外協力隊修了式
駒ケ根市の国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は14日、06度第3次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生206人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の住谷美奈さん(バングラデシュ派遣)は「訓練所での70日間は今まで経験したことのないような密度の濃い時間だった。私たちが任国でできることは本当に小さなことかもしれないが、一つ一つ着実に活動していきたい。2年後に笑顔で日本に戻ってくることを誓う」と謝辞を述べた。
国際協力機構の松岡和久理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを書き加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの37カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で技術の指導に当たる。 -
ピアカウンセリング開始
伊那市の上伊那圏域障害者総合支援センター「きらりあ」はこのほど、障害を持つカウンセラーが、同じく障害を持った相談者の話を聞く「ピアカウンセリング」を始めた。障害を持つ当事者同士が向き合うことで、より平等な視点から悩みや不安を理解し、きめ細かなサービスを提供する。また、カウンセラー自身の体験談や工夫を語ることで、相談者に方向性を見出すきっかけを提供し、地域での自立生活の実現に向けた手助けをする。
センターの専属ピアカウンセラーである堀川さゆみさん(26)=写真=は「『障害』というワードが、いろんなことを想像させ、来にくいと感じられることも多いが、障害は恥ずかしいことでもなく、あっても普通のこと。気軽に相談に来てほしい」と話す。
障害者の自立生活運動の一環として米国で始まったピアカウンセリング。20年ほど前、日本でも取り組みが始まり、県内では障害者地域生活支援センターなどが導入している。
上伊那では、伊那市の精神障害者の作業所「はらっぱのレストラン」など一部で取り組んでいるところはあったが、身体障害者に対応する取り組みはなく、地域の要望を受け、同センターが導入準備を進めてきた。
現在、センターには研修を積んだピアカウンセラー1人を配置。「はらっぱのレストラン」のピアカウンセラー2人も登録し、身体、精神ともカウンセラーが対応できる体制を整えている。
実際に利用した相談者からは「今までこういう取り組みがあることを知らなかった。また来たい」といった反響があるという。
相談希望者は事前にセンターに連絡する。
また、24日は、ピアカウンセリングに関する公開講座も企画している。障害者相談支援センター「ぴあねっとまつもと」の降幡和彦所長を講師に、午前の部(10時縲恊ウ午)でピアカウンセリングの概論、今後の事業説明、午後の部(1時縲・時)でオープンセッションをする。午後の部の定員は30人。
参加希望者は19日までに電話、FAX、メールで上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)に申し込む。 -
ハーモニカ演奏ボランティア
伊那市
ハニーコーン「みかんの花咲く丘」「早春賦」「靴がなる」「春」竏秩B思い出のメロディーとハーモニカの懐かしい音色に誘われ、演奏を聞くお年寄りたちも大きな声で歌い出す。
昨年10月から、高齢者を対象とする福祉施設やミニデーサービスなどで、ハーモニカ演奏ボランティアに取り組んでいる。メンバーは伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いているハーモニカ教室の有志12人。昭和20年代に少女時代を過ごした60縲・0代のメンバーにとってハーモニカは、何もない戦後でも一度は手にすることができた身近な楽器。そんな懐かしさから、教室に通い始めた人も多かった。
2年の月日を重ねる中で、曲のレパートリーもそれなりに増えてきた。せっかく習っているのだから、ただ自分たちで楽しんでいるのではなく、役に立つことをしたいね竏秩Bだれからともなくそんな声が挙がったことが、ボランティア演奏に挑戦するきっかけだった。
◇ ◇
どうせなら一緒に歌ってもらおう竏窒ニ、演奏曲はお年寄りにも親しみがある童謡・唱歌を選択。夏用と冬用、2着の衣装を準備して見た目も華やかに装うことにした。
「衣装で下手な演奏を隠そうって華やかな衣装でそろえたんですよ」と笑う。
しばらくしてから、会の名前がないことに気付き、慌てて全員で頭を悩ませた。
「ハーモニカを吹く姿がトウモロコシをかじっているみたいだから、『スイートコーン』っていうのはどう?」「それなら、ハニーコーンっていうのもあるけど、ハニーコーンは?」。そんなやり取りから「ハニーコーン」という名前も決まった。
◇ ◇
団地に住んでいる人の中には一人暮らしのお年寄りも多く、普段声も出さずに生活しているという人もいる。
ある団地のミニデーを訪れた時のこと。普段は会話もしないと話していたおばあさんが、大きな声で歌ってくれた。「嬉しいよ」「楽しいよ」そう言って喜んでくれるお年寄りたち。その姿に励まされているのは、自分たちの方だった。
「決して上手なハーモニカではないけど、知っている歌は一緒に歌ってくれます。すぐそばで『良かったよ』って喜んでくれるのを見ることができるのが嬉しいです」と代表の橋爪さん。
「とにかくみんな練習熱心。やりたい曲もそれぞれで持ってきて『次はこれを練習してね』なんて言っているけど、それも楽しみです。レパートリーを増やして、児童養護施設や小学校などでも演奏してみたいです」
演奏をしてほしい場合、入会希望者は橋爪(TEL78・3481)、または倉科さん(TEL72・3948)へ。 -
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会が障がい保健福祉プラン意見を具申
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会(大槻正春委員長)は14日、昨年9月より検討を重ねてきた箕輪町障がい保健福祉プラン意見を具申した=写真。
地域福祉計画の基本理念に基づき、6回にわたる協議を重ねてきた策提案は▽生活と介護の基盤整備▽療育の充実▽地域生活に向けた移行支援、就労支援竏窒ノ重点を置き、障がいのあるなしに関わらず支え合いの中で自立と社会参加の図れる社会基盤整備、幼少期からの療育、社会に対する理解・啓発、障がいの種別を超えたサービスの均衡を図ることなどを具体的な数値目標を盛り込む中で示している。
検討過程の中では公開討論会も設けて一般からも広く声を募り、その意見も今回案に反映した。
具申を受けた桑沢助役は「町も練っていただいた案を実施できるよう最大限努力していきたい」と語った。
案は町議会全員協議会に示した後、策定する。 -
「小さな親切」運動上伊那支部が箕輪町社協に車いすを寄贈
「小さな親切」運動上伊那支部(山田益支部長)は14日、箕輪町社会福祉協議会に車いす1台を寄贈した=写真。
全国的に展開されている「小さな親切運動」は、小さな親切を通して青少年の健全育成を目指す取り組み。上伊那支部は11年前に発足し、毎年順番で地区内の社会福祉協議会に車いすを寄贈しているほか、小学校への紙芝居セットの寄贈、作文コンクールの開催などにも取り組んでいる。
今年は箕輪町と辰野町の社協に各1台の車いすを寄贈。これまで寄贈した車いすの累計は27台となった。
使い道はそれぞれに任せているが、需要が増えてきており、催しなどでも使われているという。箕輪町では、短期・長期の貸し出し用として利用することを検討している。 -
宮田小3年1組、地下道に絵を飾って
宮田村宮田小学校3年1組は9日、班ごとに描いた絵9枚を村内の国道153号線を渡る地下道2カ所に設置した。通学路で多くの人も利用する通路だが、閉鎖的な場所でもあり「明るくしたい」と協力。定期的に地下道の清掃も継続してきた子どもたちだが、4月のクラス替えを前に抱いてきた夢が実現し「クラスがかわっても大切に地下道を使っていきたい」と話した。
地下道への絵の設置は2004年度の6年3組が実施。3年1組は活動を受け継ごうと、清掃しながら構想をふくらませ、昨年末から絵を描き始めた。
リスが遊んでいたり、魚が泳いでいたり、お菓子の家まで。子どもたちの想いがあふれた絵が、本来は殺風景なコンクリートの通路を楽しく飾った。
全員で設置作業していると、さっそく通行人が「きれいだ。みんな頑張ったね」と絵を眺める光景も。
利用者の声に「やって良かった」「これからも地下道を通って、どうなっていくか見たい」など、自分たちがやったことの大きさをかみしめた。
村内各所にプランターを設置し、花いっぱいの地域づくりも行なってきた同学級。その活動で村が明るくなることを実感した児童たちだが、さらに地域を大切に想う気持ちを強くしていた。 -
ボランティア研究集会
第1回伊那市ボランティア研究集会が10日、伊那公民館であった=写真。市内の小中学校教諭・PTA、民生委員ら約230人が集まり「地域の絆で子どもを守ろう!苦しむ親子をみんなで包もう!」と題したシンポジウムで、虐待児の現状を知り、これから何に取り組んでいけばよいかを考えた。
シンポジウムは、児童養護施設たかずやの里の鹿野博愛施設長、伊那署生活安全課の西沢忠篤課長、市子育て支援課の原武志課長ら3人がシンポジストを務めた。
鹿野施設長は、現在の同施設の定員40人のうち6割以上が親に虐待を受けた利用者である竏窒ニし、虐待児が増加していることを強調。「親子関係が持てなかった子どもはきちんとした人間関係がきずけないと感じる。子どもに責任はないのだが」と話した。
西沢課長は、昨年、県下で発生した児童虐待認知件数のうち10歳以下の被害者が全体の63・9%を占めることから「低年齢化が進む」と現状を説明し、原課長は「援助、支援を必要とする児童や家庭を見守るため、関係者の情報提供や子育て支援機関の市民周知を図らなければ」などと今後の取り組みを紹介した。
集会は、地域住民が高齢者、障害者、子どもと互いに尊重しながら、安心と信頼のある市を創り上げていく目的。旧伊那市で毎年テーマを変えて開いていたが3市町村合併後初めての開催のため初回とした。 -
南箕輪村社協が寄付金で松寿荘に大型テレビ設置
南箕輪村社会福祉協議会は、村社協に寄せられた寄付金の積立金で、デイサービスセンター松寿荘で使う大型テレビなどを購入した。8日に設置し、利用者が大画面テレビを見て楽しんでいる。
松寿荘では、利用者が大勢で一緒にテレビを見たり、ビデオ鑑賞などをするため、以前から大きなテレビが欲しかったという。
今回、デジタルハイビジョンの50インチのテレビ、専用台、DVDデッキの3点を購入。合計金額49万9380円。
利用者は昼食後のひととき、さっそくテレビの前に集まって「大きくていいな」「見やすくなった」と喜んでいる。 -
シルバー人材宮田地区、地区懇談会で安全講習
駒ケ根伊南広域シルバー人材センター宮田地区(小椋乾二地区委員)は8日、地区懇談会を村民会館で開いた。安全就業の推進を再徹底したほか、交通安全、日常の健康管理についても講習会を開いて理解を深めた。
約30人が参加。高齢者の交通事故が村内で急増していることもあり、村駐在所の雨宮則彦所長を招いて注意すべき交通マナーについて聞いた。
仕事中の安全徹底もみんなで確認しあい、健康で元気に働こうと意識も高めた。 -
駒ケ根530運動連絡会清掃用具購入費寄付
駒ケ根530(ゴミゼロ)運動推進連絡会(新井徳博会長)は市内の全7小中学校と13保育・幼稚園に対し、清掃用具購入費35万円を寄付した。6日、新井会長が飯坂保育園を訪れ、年長園児らにほうきや柄付きたわしなどの清掃用具10本を手渡した=写真。新井会長が「このほうきやたわしを使って、これからも保育園をきれいにしてください」と呼び掛けると、園児らは「はい」と声をそろえて大きな返事をしていた。
同会は97年度から市内の全小中学校に対し、清掃用具購入費を寄付。03年度からは私立を含む全保育・幼稚園にも寄付している。金額は均等割り(小中学校1万2千円、保育・幼稚園8千円)と児童・生徒、園児らの人数割りにより、それぞれが希望の用具の購入に充てている。 -
ガースルスカウトわくわく体験会
スカウトの取り組みを知ってもらおう竏窒ニ、ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は4日、「わくわく体験会」を伊那市の伊那公民館で開いた。4歳から小学生まで12人のが集まり、約40人のスカウトらとともに万華鏡づくりなどに挑戦した=写真。
新入団員を迎えるこの時期に入団希望者などを対象として開催している体験会。子どもの居場所事業の一環として広く一般からの参加も募った。
万華鏡づくりはグループごとに分かれて挑戦。年上のスカウトの指導を受けながら万華鏡の筒の中に色紙やカラフルなプラスチック板を入れ、自分だけのオリジナルの万華鏡を完成させた。また、ガールスカウトの制服着用体験もあり、さまざまな面からガールスカウトの取り組みに触れた。
同団では現在、新入団員を募集している。
申し込み・問い合わせはガールスカウト長野第26団(TEL78・2350)木部団委員長へ。 -
たすけあいグループ「うつぐみ」が10周年式典
伊那市手良で宅老所・おおにしを運営するNPO法人「たすけあいグループうつぐみ」(倉田節子理事長)は4日、グループ立ち上げ10周年の記念式典を同市山寺の伊那北地域活性化センター・きたっせで開いた。会員ら約40人が集まり、節目を祝った。
うつぐみは、有償在宅福祉サービスを目指し、市内の介護経験者、ボランティア実践者らで任意団体を96年5月に設立。2003年には、NPO法人格を取得し、翌年に同宅老所を開設している。
倉田理事長は「介護保険は破たん状況にある。地域住民が支え合ってゆくことが大切」などとあいさつし、10年間を振り返った。
その後、NPO法人やじろべーの中沢純一理事長が「介護保険制度と地域の支え合い」と題し、介護問題について講演したほか、アマチュアサックス奏者の伊藤KGさんの演奏もあった。
伊藤KGさんのサックス演奏に耳をすませる出席者ら -
第43回駒ケ根市社会福祉大会
地域福祉の推進を図ろうと「自立とふれあいの中で支え合う地域社会を」を大会スローガンに掲げた第43回駒ケ根市社会福祉大会が3日、同市の赤穂公民館で開かれた。市社会福祉協議会と実行委員会主催。記念講演としてアナウンサー、エッセイストの村松真貴子さんによる講演「心と心を通わせて」が行われたほか、地域団体などによる意見発表や赤穂小学校6年3組の児童らの体験発表、社会福祉に寄与した個人・団体の表彰などが行われた。意見発表で町四区の小池悟さんは町内を巻き込んだユニークな自主防災の取り組みについて発表=写真。「何を置いても、まず自分と家族の安全を確保することが大事」と呼び掛けて聴衆の共感を呼んでいた。
大会には約200人が参加し「心の時代・福祉の時代にふさわしい思いやりのある心豊かな福祉社会の実現に向けて努力することを誓います」などとする大会宣言を採択して閉幕した。
小ホールやロビーには福祉の広場として福祉活動の展示や紹介コーナーが設けられ、訪れた多くの市民らでにぎわった。 -
橋爪まんぷさんがチャリティーオークションの収益を寄付
伊那市在住の漫画家・橋爪まんぷさん(66)が2日、伊那市社会福祉協議会を訪れ、チャリティーまんが絵展の収益金の一部(2万円)を市福祉基金に寄付した=写真。
チャリティーまんが絵展は6年前から橋爪さんが伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーを使って開催している。今回は昨年末から今年1月にかけて開催。今年のえとである亥(いのしし)が井上井月の俳句を演じたコミカルなまんが絵の原画12枚を展示し、希望者に1枚5千円で落札してもらった。また、今回は初の試みとして12枚を1セットにまとめた卓上カレンダーを1部500円で販売。用意した120部が完売した。
橋爪さんは「福祉のために活用してほしい」と語り、今後は十二支をを一周したいと話していた。 -
特別養護老人ホームみすず寮の移管に関して市と市職労とが合意
伊那市と市職員労働組合は1日、特別養護老人ホーム「みすず寮」の経営移管に伴う職員の処遇などの交渉に合意した。
現在市が運営する特養みすず寮は、本年4月を目途に上伊那福祉協会への移管する方針が打ち出されており、同施設に勤務する職員の身分保障などについては、昨年から市と市職労の間で協議を重ねてきた。
市は「みすず寮に勤務する職員については希望する職場への配置などを検討している」として、経営移管がなされた後も同施設で勤務したい職員については出向などで対応する考えを提示。上伊那福祉協会との移管協議も同様の趣旨で進めており、4月までには準備が整う予定だという。
これに対し公的責任のあり方や移管手続きの手法、職員待遇のあり方などを理由に移管反対を訴えてきた「公営特養みすず寮を守る」(原弘会長代行)は「市民の最後のより所として公営の特養を残して欲しいという思いは変らない」としており、あくまでも公営みすず寮の存続を求めていきたいとしている。 -
心身障がい児母子通園訓練施設「若草園」
既設保育園への併設など要望箕輪町心身障がい児母子通園訓練施設「若草園」の保護者代表・唐沢知恵さんら3人が28日、既設保育園への併設移転など園の施設整備を平沢豊満町長に要望した。
若草園は現在、共同作業の家と併用で、建物2階の2部屋を利用。未就学児と保護者を対象に週3日開園。保育士2人体制で作業、言語、心理、音楽の各療法士も計画に沿って配置。本年度は町内の13組27人の親子が通園している。
保護者は、既設保育園への併設移転、療育効果をねらい裸足で過ごすため床暖房の設置、週5日の開園と給食の提供を要望した。
移転要望の理由に▽健常児との交流による障がい児・健常児の養育への効果▽現在2階で階段があることや通園者の増加で部屋が狭いことによる危険性▽園庭がなく戸外遊びの経験ができない▽物音が階下に響くため活動が十分にできない▽作業の家の事業や通所者の精神面に大きな影響をきたしている-を挙げた。
平沢町長は、「既設保育園への併設は今年対応を考えようと思っている」と答えた。 -
わが家でそば打ち
宮田村町一区の宅幼老所わが家(大石ひとみ代表)は24日、そば打ちを行なった。南割区の小田切靖子さんが熟練の技で指導。利用者も練りなどを挑戦し、手で打つ楽しさにふれた。
家でも手軽にできるようにと、小田切さんが分かりやすく手ほどき。スタッフの男性が見事な包丁さばきをみせると、「うまいもんだ。店が出せる」と見守っていた利用者からは冗談も飛んだ。
「そばでも何でも全部自分の家でつくったもんだ。思い出すねぇ」と昔話にも花が咲き、茹でたて出来たてをさっそく口の中へ。
「おいしい。いい出来映えだ」と満面の笑顔が広がった。 -
信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)飯島地区青少年育成会が県と協定を締結
県伊那建設事務所(松下泰見所長)と飯島町の飯島地区青少年育成会(大久保富平会長)は27日、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)の協定を締結し、飯島町役場で調印式を行なった。上伊那では11件目、育成会は初。
国道153号豊岡地区清水坂約40メートル間。飯島小学校児童350人と指導員、育成者45人で構成。ボランティアで行なう沿道の花壇の維持・管理に建設事務所が支援する。
同会は81年、青少年の健全育成を目的に発足。清水坂の花壇整備、管理は10数年前から続けている。今年は5月13日花壇整備、6月3日マリーゴールドの定植、以後10月中旬まで当番で管理する。
調印式で松下所長は「子どもが中心に活動する団体との調印は上伊那では初めて。子どもが働くと大人も触発される。協働のまちづくりや交通モラル向上に寄与するのでは」と期待を込めた。
立会人の高坂町長は「常日頃から環境美化に努めていただいている」と同会の組織活動をたたえ「調印を機に一層の推進を」と希望した。同会の大久保会長は「地域の子どもたちが作業を通じて、地域を愛する気持ちの醸成になればと願い、続けてきた」と振り返り「ご支援をいただき、立派な活動にしたい」と意欲を見せた。 -
伊那市女団連が古布、未使用タオルを寄贈
伊那市女性団体連絡協議会(12団体、有賀喜志子会長)は27日、会員らから集めた古布や未使用タオル450枚、古布約130キロを、伊那市社会福祉協議会と上伊那農業協同組合(JA上伊那)に寄贈した。
女団連事業として取り組むボランティア活動の一環。ぞうきんを作成して寄贈した年もあったが、ここ数年は福祉施設などで使用してもらう目的で古布や未使用タオルなどを寄贈している。
午前中は各団体の代表者12人が伊那市役所に集まり、持ち寄った布を仕分け=写真。その後、布を詰め込んだ箱をそれぞれの団体に寄贈した。
布は社協で運営する市内のデイサービスセンターのほか、JA上伊那の保健福祉施設「すずたけ」などで使用される。
有賀会長は「必要なところに配り、使っていただきたい」と話していた。 -
箕輪町社会福祉大会
第17回箕輪町社会福祉大会は25日、町文化センターホールであった。約300人が集い、地域で共にいき、支えあうために講演に学び、分科会で自由に意見を交わした。
町ボランティア運営委員会、町社会福祉協議会の主催。子どもから高齢者まで障害の有無にかかわらず、だれでも安心して暮らし続ける町づくりのため、一人ひとりが何をしたらいいか、何ができるかを考え、住民皆が住みよいと思える地域づくり推進のため開いた。
4分科会の一つ、「さぁ一緒にやりましょう!ちょっとボランティアを」では、箕輪中部小学校6年2組が活動を発表した。集めよう委員会で「世の中に役立つように」と今年初めて牛乳パックを集め、収集で得たお金が福祉に役立つこと、ボランティアクラブを発足させてプルタブや古切手、書き損じはがきの収集、保育園訪問をしたこと、学級で5年生のときに引き続き町のデイサービスセンターゆとり荘を訪問したことを紹介した。
児童は、「私達のやったことはほんの少ししか届かないけど、少しでも役に立ってよかった」「保育園で笑顔をたくさん見ることができた。ボランティアクラブが続いてくれたらうれしい」と感想を述べた。 -
中沢小児童が宅幼老所に寄付
駒ケ根市の中沢小学校ふれあいボランティア委員会(小松美沙紀委員長、11人、北村美加教諭)が1年間かけて取り組んできたアルミ缶回収の収益1万5千円を寄付したことにより、車いす1脚を購入した同小近くの宅幼老所「こころ」(小池秀春代表)は22日、児童らを招いてお披露目の会を開いた。小池代表は「寄付を受けたのは初めて。お年寄りを大切にしようという皆さんの気持ちが本当にうれしい。これを機会にぜひ気楽に遊びに来てください」と礼を述べた。お返しとして利用者らが感謝の心をこめて縫った手作りのぞうきん10枚が富永由喜所長から児童らに贈られた=写真。児童らは早速お年寄りの肩をたたいたりして交流を深めていた。
こころの車いすは4脚あったが数が足りず、日ごろから不便を感じていたという。 -
公営みすず寮を守る会が市長交渉
伊那市の特別養護老人ホーム「みすず寮」の経営移管中止を訴えている「公営みすず寮を守る会」(原弘会長代行)は21日、伊那市役所を訪れ、小坂市長あてに提出した公開質問状の回答の詳細をただした=写真。
同会は今月8日、▽経営移管に関する合意形成のプロセスの明確化▽条例との整合性▽入所者や職員に対する説明と合意形成竏窒ネどを求める公開質問状を提出。15日に会に届いた回答の不明確部分を問うため、今回の交渉を申し出た。
小坂市長は上伊那にある特養に入所している約半分が伊那市出身者であることを示し「現在は上伊那全体で高齢者福祉を支えている現状があり、経営移管は相互の連携を図りながら高齢者福祉を高めていくことが目的」と経営移管の趣旨を説明。
「民営化することで入所費の払えない人が施設に入れなくなるのではないか」という質問に対しては、上伊那福祉協会自体が上伊那8市町村でつくる官営に近い組織であり、「厳しい状況があれば上伊那全体の経営責任としてやっていく」とした。また、入所費が払えない利用者には生活保護が適応されることなどを示した。
議会に諮る前に廃止届けを提出した経緯については、手続き的な問題から、同時並行的に進行せざるをえなかったとした上で「最終的には議会の判断を持って確定すること」と理解を求めた。
守る会では今回の回答を「ある程度理解できた」としているが、存続を願う2万筆以上の署名も集まっている現状に配慮し、拙速な結論を出すのではなく、対応してほしいとしている。また、今回の市の説明は上伊那福祉協会の見解とさまざまな点で相違があるため、今後はそうした点を確認したいとしている。 -
福祉作業所が地域と交流深め、いきねっと講演会に協力
宮田村福祉作業所は18日、村内の女性グループ・いきねっと宮田が開いた講演会に参加した。
利用者が手作りしている各種製品を会場で販売し、お茶の接待もしたりと協力。
大忙しだったが「少しでも作業所のことを知ってもらえれば」と、笑顔で来場者とふれあった。
講演会のアトラクションでは、村内の心の病と向き合っている当事者グループ「さくら」が出演。来場した多くの村民と一緒に歌い、交流を深めた。 -
障害者スキー教室
県障害者福祉センター・障害者スポーツ支援センター「サンスポート駒ケ根」は17日、小学生以上の障害者を対象にしたスキー教室を駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場で開いた。伊那、飯田の養護学校などから障害者約20人と保護者らが参加し、広いゲレンデでのびのびとスキーを楽しんだ=写真。
参加者は習熟度などによりいくつかのグループに分かれ、それぞれ障害者スポーツ指導員やボランティアらの指導を受けた。ほとんどの参加者はスキーの経験があるというだけあって、雪の感触に慣れるとともにスムーズにスキーを操ってゲレンデをさっそうと滑り降りていた。
サンスポート駒ケ根は障害者がスキーに親しむ機会として毎年教室を開いている。 -
中川村健康福祉大会
中川村は17日、村文化センターで「メタボリックシンドロームはなぜ怖い!」をテーマに「第14回健康福祉大会」を開いた。百人余が参加、健康・福祉関連の展示、健康チェック、功労者表彰、記念講演で、メタボリックシンドロームについて学び、その改善に理解を深めるとともに、だれもが、実り豊かで、満足できる地域づくりを目指した。
式典で、曽我村長は「メタボリックシンドロームについて学び、大会を機に生活改善に取り組み、誰もが健康で元気はつらつで暮らせるように」と呼びかけた。
この後、長年、社協理事を務めた人や、在宅介護者を表彰し、多額な寄付をした人など4人1団体に感謝状を贈った。また、飯島ロータリークラブには共同募金感謝状を伝達した。
この後、保健センターの池戸波津美保健師、米山ゆみ管理栄養士が「中川村住民の健康と食について」報告。この中で健診結果について、男性は40縲・0歳代は腹囲85センチ以上のうち半数がメタボリックシンドロームで、「高血圧」「高脂血」との組み合わせが多い-とし、女性は50歳以上(更年期)は肥満が急増し、50縲・0歳代では、腹囲90センチ以上のうち3人1人がメタボリックシンドロームで、「高血圧」「高血糖」の組み合わせが多い-と分析した。
この後、信州大学医学部医学教育センターの相沢徹教授が「メタボリックシンドロームはなぜ怖い?」と題して記念講演を行った。
最後に▽1人ひとりの健康増進のため、地域の仲間と共に学習活動を展開▽生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸と生活の質の向上の実現-など6項目の大会宣言を採択し大会を閉じた。
村社会福祉協議会表彰、感謝状、受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽表彰=西村千敏(沖町、社協理事9年4カ月)▽宮崎いく代(横前、在宅介護11年9カ月)
▽感謝状・個人=宮崎義文(中組)、富永和夫(柳沢)、簡保中川海外交友会、鹿養進(桑原)、渋坂けさみ(松川町)、飯島ロータリークラブ(中川村)