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風の村米だより学校給食に
南箕輪村の小中学校と保育園の給食に使用される米が、4日から農事組合法人まっくんファームや地元農家がつくっているコシヒカリ「風の村米だより」になりました。
このうち、南部小学校では、児童らが給食で米を味わっていました。
村によりますと、これまでにも小中学校などには月に1度、「風の村米だより」を提供していたということですが、毎日の給食に使われるようになるのは今回が初となります。
児童らは、ご飯をほおばって味を確かめていました。
この日は、給食に使われるのに合わせて贈呈式が開かれ、原茂樹副村長が南部小の島尻理恵子校長に米を手渡しました。
原副村長は「村の米を村の子どもたちに食べてもらいありがたい。栄養が豊富なのでしっかりと成長してほしい」と話していました。
「風の村米だより」は減農薬栽培で、今年は200トンほど出荷したということです。 -
信大農学部の学生が栽培した米販売開始
南箕輪村の信州大学農学部の学生が低農薬で栽培したコシヒカリの販売が、21日から始まりました。
米は、信大農学部の植物資源科学コースと動物資源生命科学コースの2年生が実習の一環で栽培したものです。
低農薬栽培のコシヒカリの新米で、価格は10キロで税込み3,900円です。
大学が所有する、神子柴の広さ2.5ヘクタールの田んぼで作られ、今年は平年並みのおよそ11トンを収穫しました。
信大農学部のコシヒカリは、キャンパス内の生産品販売所で購入できるほか、ホームページからも注文することができます。
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白ねぎの出荷最盛期
上伊那の野菜の主力品目のひとつ、白ねぎの出荷作業が最盛期を迎えています。
16日は伊那市西春近で白ねぎを栽培している農事組合法人ゆいにしはるの組合員が収穫作業や出荷のための梱包作業を行っていました。
ゆいにしはるは遊休農地を活用しようと2012年に設立され白ねぎの他、米、麦、大豆などを作っています。
西春近の畑では機械を使って収穫作業が行われていました。収穫した白ねぎは出荷のために梱包されます。
手作業でいらない葉を1本1本取り除いていきます。根の部分は機械を使って切り落としていきます。
余分な皮を機械でむき長さは規格の58センチにそろえます。
今年は7月の長雨と8月の猛暑などによりねぎはやや細目だということです。
JA上伊那によりますと白ねぎはアスパラガスやブロッコリーと並んで上伊那の野菜の主力品目で今年は年間で4億7,000万円の売り上げを見込んでいるということです。
作業は12月初めまで続き主に中京、関西方面に出荷されるということです。
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豊島区の事業費で箕輪の森林を整備
箕輪町と東京都豊島区の森林の里親協定締結に基づいた森林整備作業が、ながた自然公園周辺で始まっています。
14日は、ながた自然公園周辺の森で間伐作業が行われました。
箕輪町は、交流都市の東京都豊島区と森林の里親協定を9月1日に締結しました。
森林の里親協定は森林整備に意欲的な地域と社会貢献を進める企業や自治体などが連携して森づくりを進める協定で、県が行っている事業です。
協定では、整備が必要なながた自然公園やその周辺の森を「としまの森・みのわ」とし、豊島区の森林環境譲与税を活用して整備します。
今年度の事業費は330万円で、3年間かけて2.9ヘクタールを整備します。
来年度は、都市部住民がとしまの森を訪れるツアーなども予定されています。
協定は令和6年度までの5年間となっています。
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長谷中3年生 市野瀬ダイコン復活目指し収穫
伊那市長谷の長谷中学校3年生は、50年以上前に市野瀬地区で育てられていたという「市野瀬ダイコン」の復活に取り組んでいます。
今日は初めての収穫作業が行われました。
12日は、市野瀬地区の上段にある2アールほどの畑で、3年生15人が収穫作業をしました。
市野瀬ダイコンは、50年ほど前まで育てられていたというダイコンです。
種は一般的なものですが、畑の土が良いためキメが細かいものができるということです。
この土地の所有者の宮下勇さんも、十代のころまで母親とダイコンを育てていたということです。
中学生にできる地域おこしをテーマに活動している3年生は、「市野瀬ダイコン」の歴史を知り宮下さんの協力を得て復活に取り組んできました。
耕作放棄地となっていたこの場所を、夏休み中に2日間かけて耕し種を蒔きました。
生徒らは、途中で折れないよう慎重に引き抜いていました。
収穫した大根は、15日に煮物やサラダにして地域の人に振る舞うことにしています。 -
水稲の作柄概況 南信「平年並み」
関東農政局は、9月15日現在の水稲の作柄概況を発表しました。
南信の作況指数は100で平年並みとなっています。
関東農政局の9月15日現在の作柄概況によりますと、南信の穂数は少なく、1穂当たりのもみ数はやや多い、全もみ数は平年並み、登熟は平年並みで、作況指数100で平年並みとなっています。
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秋の味覚マツタケ 不作で品薄
夏の猛暑や少雨の影響で、秋の味覚マツタケが品薄となっています。
伊那市の産直市場グリーンファームです。
例年多くのマツタケが並ぶ時期ですが、今年は品薄となっています。
ポップには「大不作」と書かれています。
29日は2キロ弱の入荷がありましたが、今年はこれまでに例年の10分の1ほどしか入荷していないということです。
グリーンファームでは9月上旬からマツタケの入荷が始まりますが、今年は1か月ほど遅れ、先週の土曜日頃から入り始めました。
店頭に並べると、買い物客が手を伸ばしていました。
空の売り場を眺める買い物客の姿もありました。
今年は8月の猛暑や少雨の影響で、県内各地でマツタケの収穫量が落ちているということです。
グリーンファームによりますと、マツタケの入荷は例年10月下旬までだということです。
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米の受け入れ作業の安全願う
米の収穫時期を迎え収穫作業とカントリーエレベーターでの受け入れ作業の安全を願う祈願祭が15日伊那市荒井の低温米倉庫で行われました。
安全祈願祭にはJA上伊那の職員や農家など約20人が集まりました。
荒井の低温米倉庫内は米の保存に最適とされる15度に保たれています。
荒井の倉庫では今年度840トンまたJA上伊那全体では1万6,200トンの米の受け入れを目標としています。
JA上伊那にはカントリーライスセンターが9か所、米倉庫が10
か所あり10月末までに集荷を完了する計画です。
また15日は新たに購入したフォークリフトの入魂式も行われ
出席者が作業の安全を願っていました。
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ますみヶ丘の酪農家組合 大型収穫機を導入
伊那市ますみヶ丘の酪農家でつくるますみヶ丘フォルト組合は、国の補助金を活用し飼料用トウモロコシの収穫機を導入しました。
導入された収穫機「自走式コーンハーベスター」の価格は6,500万円で、半分は国の畜産クラスター事業の補助金で賄っています。
今回導入したものは、これまでのものより一度に刈り取れる量が1.5倍になり、作業時間の短縮が図れるということです。
内部に2つのローラーが付いていて、収穫したトウモロコシの実を細かくすることができ、牛の消化効率が良くなるということです。
13日は、宮下一郎衆議院議員や白鳥孝伊那市長、JA上伊那の御子柴茂樹組合長らが訪れ、お披露目されました。
組合は、飼料用トウモロコシの栽培を共同で行おうと、昭和60年に発足しました。
現在は、4戸の酪農家がおよそ100ヘクタールを管理しています。
作業効率を向上させることで、遊休農地の解消と牛の餌の自給率向上に繋げていきたいとしています。
組合によりますと、この大きさの収穫機の導入は県内で初めてではないかということです。 -
入野谷在来そば 播種
入野谷在来そばの復活に取り組んでいる入野谷在来種復活夢プロジェクトは、伊那市長谷浦の圃場でそばの播種作業をきょう行いました。
7月22日は農家や市内のそば店などで作るプロジェクトメンバー合わせて13人が入野谷在来種のそばの種を蒔きました。
この圃場は原種を守る目的で栽培をしています。
上物とされる大きさ4ミリほどの種を選び、きょうはおよそ1キロ程を蒔きました。
復活に向けた取り組みは今年で5年目となります。
今年は、長谷の中尾や黒河内にも拡大し、面積も去年の3倍となる3ヘクタールで栽培を行う予定です。
入野谷在来種復活夢プロジェクトによりますと、そばは10月に収穫を予定していて、今年は合わせて700キロの収量を見込んでいるという事です。
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雅秋園 今年は直売所のみ
箕輪町福与の観光農園「雅秋園」の今季の営業がきのうからはじまりました。
今年は、コロナ感染拡大防止のため、ぶどう狩りは休止し直売所のみ営業となっています。
広さ125アールの果樹園には、12種類ほどのぶどうや梨などが植えられています。
大人1人500円で食べ放題のぶどう狩りには、毎年、5千人近くが訪れていました。
今年はブドウ園の中に客の姿はありません。
園主の浦野崇さんです。
新型コロナ感染拡大防止のため、7月にぶどう狩りを休止し、直売のみの営業とすることを決めました。
直売所にはデラウェアやポートランド、梨の幸水などが並び、1パック500円から1000円で販売されています。
今朝は、上伊那を中心に夫婦や親子連れなどが訪れ、早速秋の味覚を購入していました。
園主の浦野さんによりますと、今年はぶどう狩りを休止した影響で、少なくとも3割ほど売り上げが減少する見込みだという事です。
ぶどうは週末からナイアガラが、梨は15日頃から20世紀が収穫時期を迎え、販売が始まるという事です。
雅秋園の今シーズンの営業は10月上旬までを予定しています。 -
産学官連携拠点施設整備へ
伊那市議会全員協議会では産学官連携拠点施設整備に関する説明がありました。
伊那市は森林や農産物などの地域資源を活用するための産学官連携拠点施設を西箕輪の市営大萱団地跡地に建設する計画です。
施設は農業、林業、環境などをキーワードに信州大学農学部の研究成果を活用し雇用創出につなげることなどを目的としています。
市では9月議会閉会後に検討組織や外部委員を決定し今年度中に
施設の詳細をまとめることにしています。
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水稲作柄 県内「やや不良」
関東農政局は、8月15日現在の今年度の水稲の作柄概況を、28日に発表しました。
それによりますと、南信を含む県内全域で「やや不良」となっています。
田植え最盛期は、平年並みとなっています。
出穂最盛期は、6月下旬から7月下旬の日照不足の影響で、平年に比べて3日遅くなっています。
全もみ数は、7月上旬・中旬の日照不足の影響により穂の数はやや少なく、1つの穂あたりのもみ数は、やや多いと見込まれることから「やや少ない」となっています。
登熟は、出穂期以降、高温・多照で推移したことにより、「平年並み」と見込まれています。
南信を含む県内全域の作柄概況は、7月中旬から下旬が低温・日照不足で推移した影響で「やや不良」と見込まれています。 -
親子青空教室 トマト収穫体験
伊那市美篶の「親子青空教室」が今年も開校しました。
初日の22日は、トマトの収穫体験を行いました。
トマトの収穫体験は、美篶の渋谷 豊さんの畑で行われました。
ジュース用に栽培しているトマトで、親子が赤く色づいたものを選んで収穫していました。
親子青空教室は、JA上伊那美篶手良支所、JA青壮年部、美篶公民館、青少年育成会、小学校等が協力して美篶地区で毎年開いています。
週5日制になった時に開始され、今年で19年目になります。
例年は5月に開校し、年間8回活動しますが、今年は新型コロナの影響で8月の開校となりました。
子どもたちは、次々とトマトを収穫していました。
青空教室は、今年度あと3回予定していて、川遊びや稲刈り、しめ飾りづくりを行うということです。
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サンつがるの選果スタート
箕輪町中原のJA上伊那果実選果場では、早生種のりんご「サンつがる」の選果作業が、19日から始まりました。
初日は、飯島町や中川村を中心におよそ2トンが持ち込まれました。
サンつがるは早生種のりんごで、袋を被せて育てる「つがる」とは違い、袋は被せずに陽の光をたっぷりと浴びさせて栽培するため、糖度が高いということです。
毎年お盆過ぎの20日頃から選果・出荷作業が始まるということです。
従業員がベルトコンベアーから流れてきたりんごに傷がないか確認し、機械でセンサーに通して糖度や大きさを確認します。
その後、大きさや色ごとに分けて箱に詰められます。
JA上伊那によりますと、7月の長雨による影響はほとんどなかったということですが、8月に入ってから高温が続いていることから色づきが少し遅れているということです。
サンつがるの選果のピークは来週末頃で1日に2,500トンを見込んでいます。
大玉のものは主に首都圏や中京方面に出荷され、その他は地元の直売所に並ぶということです。 -
今年7月の豪雨の被害額まとまる
長野県は、梅雨前線の停滞による7月の豪雨に関する長野県内の被害額をまとめました。
それによりますと、農業関係の上伊那の被害額は1億9千700万円となっています。
県によりますと、県全体の被害額は296億円でした。
農地の浸水などの農業関係の被害額は18億1,500万円で、上伊那は1億9千700万円でした。
内訳は、伊那市が5,300万円、駒ヶ根市が1,500万円、辰野町が4,300万円、中川村は8,600万円でした。
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ファームはせ「仕送り便」発送
伊那市長谷の農業法人ファームはせは、新型コロナでお盆に帰省できない人に送ってもらおうと地元の特産物を詰めた「仕送り便」の販売を始めました。
こちらが、仕送り便の「長谷ボックス」です。
長谷産の米や、漬物、地元農家が育てた野菜などが入っています。
長谷中学校の生徒が作ったラー油「長谷の太陽」も入っています。
値段は送料込みで5,000円です。
こちらは伊那谷ボックスです。
米の他、伊那谷で作られたそばや餅、インスタント食品などが入っています。
値段は送料込みで5,000円です。
8,000円のLもあります。
11日は商品の発送作業が行われました。
ファームはせでは、新型コロナの影響で帰省できない人たちを地元の農産物で元気づけようと、「仕送り便」の販売を始めました。
ホームページか、ファックス、電話で受け付けています。
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早くも稲刈り始まる
伊那市手良の田んぼでは早くも11日から稲刈りが始まりました。
コンバインで稲刈りを行っているのは株式会社中坪ノーサンの登内美穂社長です。
刈り取っているのは田植えをしてから100日ほどで収穫できるという早生種のライジングサンです。
中坪ノーサンではコシヒカリなど34ヘクタールの田んぼで米作りをしていることから収穫期の分散を図るため今年初めて試験的に栽培しました。
中坪ノーサンによりますと今年の梅雨は長雨でしたが今のところ
影響は出ていないということです。
早生種のライジングサンについては味など消費者の声を聞きながら今後の展開を考えていくということで稲刈りは10月まで続くということです。 -
園児に「スイートコーン」プレゼント
南箕輪村の西部保育園の年長の園児は5日、村内でとれたスイートコーンの皮むきに挑戦しました。
5日は園児37人がリズム室に集まり、南箕輪村営農センターからプレゼントされたスイートコーンの皮むきに挑戦しました。
営農センターでは地産地消の推進を目的に、10年以上前から毎年村内の全保育園に村の農産物をプレゼントしています。
スイートコーンは農事組合法人まっくん野菜家が栽培したもので、村内6つの園におよそ500本を贈りました。
営農センターでは「村の野菜を食べて地元には美味しいものがたくさんあることを知ってもらいたい」と話していました。
スイートコーンは茹でておやつの時間に味わったということです。
秋にはりんごが届けられるということです。
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森林づくり上伊那地域会議
長野県森林づくり県民税を活用した事業について評価する、森林づくり上伊那地域会議が7月17日に、南箕輪村の大芝高原みんなの森で開かれました。
この日は、委員ら10人が、森林税が使われている事例として、みんなの森を視察しました。
みんなの森では、アカマツを松くい虫被害から守るための、幹への薬剤注入などに森林税が活用されています。
この日は、昨年度の事業について実績報告がされました。
昨年度森林税を活用した上伊那全体の事業費は、1,600万円でした。
このうち、伊那市は松くい虫の被害を受けた木の処理で、事業費は313万円でした。
箕輪町は、松くい虫被害の木をベンチや机に加工する事業に115万円、南箕輪村は地域産材製品の購入に77万円でした。
事業の検証と評価について、伊那市は事業を継続、箕輪町と南箕輪村は、事業内容を見直して継続としています。 -
7月の豪雨 農業被害額
長野県は、梅雨前線の停滞による先月の豪雨に関する長野県内の被害額をまとめました。
それによりますと、農業関係の上伊那の被害額は1億9千700万円となっています。
県によりますと、県全体の被害額は296億円でした。
農地の浸水などの農業関係の被害額は18億1,500万円で、上伊那は1億9千700万円でした。
内訳は、伊那市が5,300万円、駒ヶ根市が1,500万円、辰野町が4,300万円、中川村は8,600万円でした。
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スマート農業 最新農業機器を実演
伊那市が長野県や農家などと連携して進めている「スマート農業技術」の今年度初めての実演会が、20日に、東春近の水田で開かれました。
20日は、試験地となっている東春近の農事組合法人田原が管理する水田で、最新機器の実演が行われました。
ドローンを使って作物の生育量や栄養状態などを観測できる機器です。
今年度から本格的に取り組むもので、撮影した画像から作物の葉に対する太陽光の反射や吸収、透過状況を観察し、収獲時期などを判断します。
2時間ほどで田原全域を撮影できるということです。
昨年度導入した水田の給水・排水の遠隔システム機器については、「スマホやパソコンでモニタリングしながら離れた場所で操作ができ、労働時間の削減に繋がる」と説明していました。
水位を一定に保つことができる他、誤差も2センチ以内だったということです。
実証実験は、信州大学や農機具メーカーなど12の機関が連携してIT技術を活用したスマート農業を進めようと、昨年度からの2年計画で行われているものです。
農事組合法人田原では、導入済みの機器も含め、効果を検証し農業の省力化に繋げたいとしています。 -
天竜川水系流域委員会発足
漁業や農業、河川工学などの分野を専門に持つ委員で構成し、天竜川の河川整備計画の見直しや、今後の方針を審議する天竜川水系流域委員会がこのほど発足しました。
6月15日に、委員会発足の初会合がオンラインで開かれました。
駒ケ根市の天竜川上流河川事務所をはじめ、三峰川総合開発工事事務所や各委員が参加しました。
会議は、天竜川ダム再編事業や三峰川総合開発事業などについて事業評価や進捗確認をするものです。
委員会は、平成21年に策定した、天竜川水系河川整備計画を見直し、現在の社会情勢や環境などに合わせた今後の方針を審議するため、新たに発足したものです。
これまでに、美和ダム再開発として、洪水とともに流れる土砂を迂回させ、ダム湖への流入を防ぐ、土砂バイパス施設の建設などを行っています。
委員は、漁業や農業、河川工学などの分野を専門に持つ19人で、委員長は名古屋大学名誉教授の辻本哲郎さんが務めています。 -
雨の影響で農作物に被害
3日から断続的に降っている雨の影響で、この地域の農作物にも影響が出始めています。
伊那市富県南福地の南福地ファームの圃場です。
上伊那特産の小麦「ハナマンテン」を育てていましたが、風や長雨の影響でほとんどの小麦が倒れてしまいました。
現在小麦は収穫の時期を迎えています。
南福地ファームでは8haの圃場で小麦を育てていて、4haはすでに収穫しましたが、残りの4ha分は出荷できない状況です。
実が水に浸かり、芽が出てしまっているものもあります。
芽が出たものと出ていないものの選別が難しいため、この圃場の小麦は出荷できません。
伊那市東春近の農事組合法人田原の果樹園です。
極早生種のりんご「夏あかり」が虫くいの被害を受けていました。
果樹園を管理する伊藤寛志さんです。
伊藤さんによると長雨で消毒の作業が遅れたことが影響している可能性があるということです。
JA上伊那によりますと、このほかにも野菜の腐敗や品質低下、収量の減少などの影響が予想されるということです。
JA上伊那では今回の雨での被害の調査を昨日から始めていて、17日までにまとめたいとしています。
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土砂災害危険個所パトロール
6月の土砂災害防止月間に合わせ、伊那建設事務所などは22日、災害の危険がある箇所をパトロールしました。
この日は、辰野町・箕輪町・南箕輪村の土砂災害が発生する恐れのある5箇所を伊那建設事務所と町村の職員が巡視しました。
このうち、箕輪町では福与の県道19号卯ノ木交差点付近を巡視しました。
伊那建設事務所によりますと、この場所は、民家の裏側が斜面になっていて、大雨による土砂災害の危険が予想されるということです。
職員たちは、「災害が起きた場合にはきめ細かく地域を絞って避難指示を出す必要がある」などと意見を出し合っていました。
パトロールは、大雨などによる土砂災害に備えようと、毎年この時期に行われています。
伊那建設事務所によりますと、きょうの結果をもとに、必要に応じて対策などを講じていくということです。
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田原でハナマンテン刈り取り
伊那市東春近の農事組合法人田原は、21日、上伊那特産の小麦「ハナマンテン」の刈り取り作業をしました。
ハナマンテンは、上伊那特産の小麦です。
タンパク質の一種グルテンが豊富な超強力粉タイプの小麦で、麺やパンへの加工に向いています。
農事組合法人田原では、15年前からハナマンテンを育てています。
今年は倒れてしまった麦が多いものの、実は去年より大きく、出来は平年並みだということです。
21日刈り取ったハナマンテンは、種として使われ、作業は22日も行われる予定です。
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富玉会 玉ねぎ収穫
箕輪町富田の子どもたちが、地元の畑で、玉ねぎの収穫を20日に行いました。
この日は、地元の子どもたちや保護者など40人が参加し、収穫を楽しみました。
玉ねぎは、地元有志でつくる富玉会が育ててきたものです。
子どもたちと一緒に去年11月に苗を植え、収穫の時期を迎えました。
18アールの畑に1万個ほどの玉ねぎが育っています。
子どもたちは、自分の顔ほどもある玉ねぎを引っこ抜いて、友達と見せ合っていました。
富玉会は、毎年、玉ねぎを育て、子どもたちの収穫体験を行っていて、今年で11年目です。
連作障害が出てきたため、今年は、遊休農地だった別の畑で育てたところ、玉ねぎが大きく育ったということです。
収穫した玉ねぎは、参加者が持ち帰ったほか、箕輪町内の学校給食にも使用されるということです。
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今年度新たに3人地域桜守を養成へ
伊那市桜守の会の総会が17日市役所で開かれ、今年度新たに3人の地域桜守を養成することが報告されました。
この日は、会員およそ20人が出席しました。
会では、今年度新たに美篶1人、手良2人あわせて3人の地域桜守を養成する計画です。
昨年度は、美篶、手良、東春近、平沢、西箕輪で1人ずつ、5人の地域桜守が高齢化などの理由で退会しました。
欠員の出た地区から今年度養成予定の3人が選出されました。
3人は今後、座学や実技の講習を経て、来年3月に修了式を迎えることになっています。
また、ほかの地区からも順次後任の養成候補者を選出することになっています。
市内の桜を管理する桜守の会は、伊那市振興公社の桜守2人と、地区住民でつくる地域桜守44人、あわせて46人で構成しています。
高遠城址公園以外の市内の桜およそ1万4000本を管理しています。
総会ではほかに、地域桜守の人材育成や、桜の調査など、今年度事業が承認されました。 -
入笠牧場に牛を放牧
JA上伊那は、夏の暑い時季に牛たちに涼しい場所で過ごしてもらい足腰を鍛えてもらおうと、伊那市高遠町の入笠牧場に11日、牛を放牧しました。
この日は、上下伊那の畜産農家が飼育する牛30頭が入笠牧場に放されました。
ホルスタイン種と黒毛和種の雌牛で、生後6か月から1年までの若い牛が多いということです。
放牧は、夏の暑い時季に牛たちに涼しい環境で過ごしてもらい足腰を鍛え、また農家の労力を軽減する目的でJA上伊那が毎年行っているものです。
到着した牛たちは、体重を測り、けがや病気がないかを確認した後、牧場に入りました。
去年まではオスも1頭放されていましたが、今年は牛の安全面を考慮してメスのみとなっています。
JA上伊那によりますと、雌牛はお産をすると体力の消耗が激しいため、高低差のある入笠牧場で過ごして体力をつけることで分娩の負担軽減にも繋がるということです。
牛たちは、10月中旬までここで過ごし、その後下牧する予定です。 -
JA総代会 13議案可決
JA上伊那の通常総代会が5月29日JA上伊那本所で開かれ、今年度の事業計画など13の議案が可決されました。
29日はJA上伊那本所で第24回通常総代会が開かれ、組合員40人ほどが出席しました。
新型コロナ対策で出席者を少なくするため、約450人が書面決議で参加しました。
今年度は、「3カ年計画」の2年目で、支所の再編や資材店・営農センターの集約化を進め「地域に出向く体制」の強化に努めるとしています。
今年度の農畜産物の販売目標額は、前年度実績に比べ6億円多い142億円となっています。
米は44億円、野菜が21億円、きのこが20億円、畜産が15億円、花きが14億円などとなっていて、昨年度台風や天候不順で8億円と販売高が落ち込んだ果実は、11億円を目標にしています。
御子柴茂樹組合長は「10年後も地域になくてはならない組織を目指して取り組んでいきたい」と話していました。