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上伊那農業若人のつどい
若手農業者のスキルアップなどを目的とする「上伊那農業若人のつどい」が21日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。
この日は、上伊那の農業者などおよそ70人が集まり、若手農業者の意見発表を聞きました。
これは、若手農業者に自身の農業経営や農業に対する思いをまとめ、意見発表してもらうことを通して、それぞれの資質向上につなげてもらおうと開かれているものです。
この日は、若手農業者の4人が意見発表したほか、農業に関する活動をしている小学生や高校生が自分たちの活動を紹介しました。
そのうち、家族経営で米やブルーベリー、リンゴなどを栽培している南箕輪村の白鳥友季子さんは、農協の出荷だけに頼らない経営をしていることや農家民宿にも取り組み始めたことなどを紹介し、「自分の作ったものが認められると、自分が認められたように嬉しい。農業は自己表現そのもの」と話しました。
また、総合学習の取り組みで牛を育ててきた伊那小学校3年正組の子どもたちは、牛との生活の中で、命の大切さを学んだことを発表し、自分たちで作った歌を披露していました。 -
あぐりスクール最終回でもちつき
子どもたちが農業体験をするJA上伊那のあぐりスクールは最終回の18日、皆でもちつきをしました。
あぐりスクールの子どもたちと保護者らおよそ170人が参加し、伊那市のJA上伊那本所でもちつきが行われました。
もち米は、地元産の白毛餅で27キロ使いました。
8つの班に分かれ、子どもたちが順番にもちをつきました。
あぐりスクールは、子ども達に農業を体験してもらいながら食物や農業の重要さを感じてもらおうと開かれていて今年で5年目です。
今年は小学2年生から6年生まで92人が参加しました。
4月に開講してから野菜や米、リンゴ栽培の体験など9回の教室があり、今日が最終回でした。
参加者は、つきたてのもちや、あぐりスクールで栽培したジャガイモなどの野菜を使った料理を皆で味わっていました。 -
国際支援田救助米発送式
食料不足に苦しむアフリカ、マリ共和国に送る米の発送式が14日、伊那市で行われました。
この日は、この米を栽培した農団労上伊那のメンバーなどが集まり、袋に現地語のメッセージなどが書かれた米をトラックに積み込みました。
これは、飢餓に苦しむ国に休耕田を活用して米を送ろうとJAなどが主体となって行っているもので、上伊那では今年で12年目となります。
今年は、農業者のほか、JA上伊那のアグリスクールで学ぶ小学生が栽培した米や南箕輪中学校の生徒が落ち穂拾いで集めた米など、およそ852キロが集まりました。
発送した米は、ボランティア団体を通じて、マリ共和国へと届けられる予定です。 -
富県でプチヴェールの収穫始まる
伊那市富県では、雪が少なく風が冷たい、という地域の風土を活かした、冬野菜の収穫が始まっています。
高烏谷直売所の店頭に並んでいるのは、富県で特産化を目指している冬野菜「プチヴェール」です。
フランス語で「小さい緑」を意味するプチヴェールは、キャベツとケールを掛け合わせた野菜で、寒い時期に甘さが増します。
プチヴェールが富県の気候に適していることから、特産品にしようと数年前から生産が行われていて、現在ではおよそ40軒の農家で生産されています。
富県貝沼に住む埋橋一さんの畑では、400株のプチヴェールが栽培されています。
今年は猛暑の影響で水分が不足し、枯れてしまうものもあったということです。
埋橋さんは「猛暑の影響で生育が心配されたが、収穫までこぎつけた。これからが美味しくなる時期。寒くて収穫は大変だが、多くの人に味わってもらいたい」と話していました。
葉は小さく、甘味があることから、おひたしやてんぷらなど様々な調理法で楽しむことができるということです。
富県産のプチヴェールは、1袋150円から200円ほどで、高烏谷直売所のほかAコープ伊那中央店などでも購入することができます。 -
ラナンキュラス出荷で空きハウス解消目指す
近年人気が高まっている冬花「ラナンキュラス」の出荷が、最盛期に向けて始まっています。
JA上伊那では、労力のかからない冬場の栽培品目として普及に力を入れています。
ラナンキュラスは、キンポウゲ科の冬花です。
出荷のピークは3月ですが、伊那市富県の花卉農家、吉澤昭夫さん宅のハウスでは、出荷が始まっています。
JA上伊那では、3年前から、比較的労力をかけずに栽培できるラナンキュラスの普及を始めました。
上伊那では、夏場、「トルコギキョウ」を栽培している花卉農家が多くいますが、冬場はハウスが空いてしまうため、空いたハウスを有効活用しようとラナンキュラスの栽培を導入しました。
ラナンキュラスは、上伊那で冬場最も多く栽培されている「アルストロメリア」より低い温度で生育することができ、暖房コストを抑えることができます。
また、比較的労力をかけずに栽培することもできるということです。
昨シーズンは全体で8万3千本ほどを出荷しましたが、今シーズンは12万本ほどの出荷を見込んでいます。
花のできは、昨シーズンよりもよいということです。
JA上伊那では、今後、ラナンキュラスをさらに普及させ、冬場のハウスの有効利用と農家の所得確保につなげたい考えです。 -
藤沢精機が新くくり罠を開発
伊那市美篶の機械機器製造業藤沢精機は、シカやイノシシなどの有害鳥獣捕獲用として、従来のものに比べ設置が簡単なくくり罠「アニマルヒット」を開発しました。
藤沢精機が開発したくくり罠は、3種類で、使用する人の熟練度などにより使い分けます。
くくり罠は、一般的にバネを含んでいる本体部分と、動物の足をつかむワイヤーを固定しておく仕掛け部とに分かれていて、罠を踏んだ動物がワイヤーにかかり身動きできなくなるしかけです。
藤沢精機は、12年間、捕獲用のオリを製造販売してきましたが、くくり罠が注目され、ニーズが高まってきたことから、猟友会のメンバーからの助言や要望を取り入れて今年の初めから開発に着手し、製品化に成功しました。
今回藤沢精機が開発したくくり罠は、あらかじめ別の場所でバネを圧縮しておけるプリセット機能が本体部分にとりつけられている点、仕掛け部が薄型で、地面を深く掘らなくても設置ができる点の2点が改良されています。
藤沢精機では、特許庁に実用新案登録し、すでに県外からの問い合わせもあるということです。
高遠町猟友会の伊藤功一さん。
新しいくくり罠の開発に一役買いました。
掘らずに設置できる点は、土が凍る冬場で特に有効だと話します。
高遠町猟友会では、約30人の会員がいますが、現在9割以上がくくり罠による捕獲を行っています。
高齢化が進む中、安全で効率的な捕獲の方法が求められています。
簡単に設置できるくくり罠を開発した藤沢精機の保科社長は、「従来のくくり罠を研究し、さらに安全で簡単なものが開発できた」と話しています。
この新型のくくり罠「アニマルヒット」は、すべてのタイプが8,000円で販売されます。 -
上伊那森林組合がツリー用の木を販売
上伊那森林組合・中部支所では、クリスマスツリーとして活用してもらおうと、トウヒの販売を行います。
販売するトウヒは、間伐で切り出したもので、限定30本です。
森林組合では、以前も販売を行っていましたが、トウヒは標高が高いところに生えることなどから搬出にコストがかかり、販売をやめていました。
しかし、要望が寄せられたことや、トウヒを伐採する作業のタイミングがあった事などから、今年、販売を再開することにしました。
森林組合では、「人工の木ではなく本物の木を使って
クリスマスを楽しんでもらいたい」と話しています。
トウヒは、ドイツトウヒで、1本3000円です。
トウヒは2メートルほどありますが、好みに応じて切断してくれるということです。
上伊那森林組合中部支所 電話94竏・800 -
農家アンケートの中間報告
南箕輪村と信大農学部が共同で実施した農家アンケートの中間報告が1日に行われました。
この日は、農業委員などが出席し、信大農学部食料生産科学科の加藤光一教授がアンケート結果を報告しました。
アンケートは、今年8月から村の全農家960世帯を対象に行い、回収率は79.1%でした。
アンケートによりますと、農家の世帯主の年齢は、60代と70代が最も多く27%、次いで80代が19%、50代が17%となっています。
また、今後の地域農業についての質問で、「まっくんファーム中心の一村一農場制に期待している」が58.3%、「まっくんファームに参加している」が66.7%でいずれも過半数をしめました。
これらから加藤教授は、南箕輪村の農業について、高齢化零細農家が多いこと、まっくんファームへの期待が大きいが、担い手の中心は中高年で若い世代が活躍できる場を考えていく事が課題だとしました。
アンケートの結果はさらに詳しい分析を行い、来年1月に文章を添えた報告書を提出する事になっています。 -
イチゴの出荷が出遅れ
南箕輪村の大芝水耕生産組合ではこの時期、イチゴの出荷が始まりますが、今年は例年より1か月ほど生育が遅れています。
大芝水耕生産組合では毎年、11月の中旬からイチゴの出荷がはじまりますが、現在はまだ実が出始めたところです。
イチゴの栽培は今年で10年目。8棟のハウスを使って栽培しています。
武村組合長によりますと、1か月生育が遅れた年はこれまでにないということです。
出荷は、例年より1月程遅くなる見込みで、量も前の年に比べ7割程になる見込みです。
JA上伊那によりますと今年は夏の暑さで花の出が遅く、上伊那全体をみても出荷は遅れているということです。 -
農業の魅力発見セミナー
地域で活躍する青年農業者の話を聞き、農業の魅力を発見するセミナーが25日、上伊那農業高校で開かれました。
これは、長野県農政部の事業で、農業や食、環境分野について理解を深め、進路選択の参考にしてもらおうと開かれました。
生徒およそ40人が、地域の青年農業者の話を聞きました。
箕輪町で酪農をしている大槻隆二さんは、「酪農はマニュアル通り進まない。毎年違うので常にいい緊張感が保てる」とし、「生徒の中から将来農業に関わる人が出てきたらうれしい」と話していました。
また、上伊那農業高校出身で南箕輪村のリンゴ農家白鳥友季子さんは、「自分の作るものを喜んでくれる人を身近に感じながら仕事ができる」と農業の魅力を話していました。 -
羽広菜のカブの漬け込み最盛期
長野県の「信州の伝統野菜」に認定されている羽広菜のカブの漬け込み作業が、現在ピークを迎えています。
伊那市西箕輪のみはらしファーム内にある加工施設では、現在漬け込み作業がピークを迎えています。
収穫したカブをきれいに洗って、二つに割り、いらない部分を取り除いていきます。
漬け込み作業は、10月中旬から始まり、羽広菜生産加工組合の組合員10人ほどが交代であたっています。
組合では、「信州の伝統野菜」にも認定されている羽広菜の栽培から、加工までを行っています。
酒かす、味噌、砂糖をあわせたものと、カブを交互に敷き詰めていきます。
このまま、20日ほど置くと、カブから水分が出て、しっかりと味がしみこむということです。
この羽広菜のカブの漬け込み作業は、12月中旬まで続きます。
カブの味噌漬けは、みはらしファームの直売所やニシザワショッパーズなどで、一袋250グラム300円で販売されているほか、注文も受け付けています。 -
南原保 園児がりんご狩り
南箕輪村の南原保育園の園児が、18日、南原の畑でりんご狩りを楽しみました。
18日は、南原保育園の年少から年長までの91人が、近くの15アールの畑でりんご狩りを楽しみました。
20年以上続く南原保育園の伝統行事です。
一人3つまでりんごの収穫を体験した後は、りんごの食べ放題です。
子どもたちは、畑を提供した宮澤岩子さんや保育士に切ってもらったリンゴを次々に口に運んでいました。
宮澤さんは、「毎年の行事で楽しみにしている。張り合いになります」と話していました。 -
野沢菜、羽広カブ収穫イベント
冬の食卓を彩る、野沢菜と羽広カブの収穫イベントが21日、伊那市西箕輪の畑で開かれました。
畑いっぱいの野沢菜や羽広カブを収穫しようと朝早くから多くの人が訪れていました。
畑を管理する羽広菜生産加工組合によると、今年は夏の猛暑で生育が心配されましたが、ここにきて冷え込みもあり味も良くなっている、出来はまずまずという事です。
収穫した野沢菜は1キロ50円、羽広カブは1キロ100円で販売されました。
訪れた人は「漬物は、冬の食卓の楽しみ。今日は、これから家に帰り早速漬け込み作業をしたいです」と話していました。 -
あぐりスクールがマリ共和国へ支援米
JA上伊那の子どもたちの農業体験教室あぐりスクールは20日、飢餓に苦しむ西アフリカのマリ共和国に米を贈りました。
あぐりスクールの子どもたちが、支援米を受け付けているJA上伊那の宮下勝義組合長に米60キロを託しました。
支援米を送る活動は、JA長野県グループが10年ほど前から行っています。
あぐりスクールでは5年目の取り組みです。
今回贈呈された米はコシヒカリで、子どもたちが伊那市東春近の田んぼで育てました。
200キロ収穫し、そのうちの60キロを送ります。
宮下組合長は、「皆が作ったお米を必ずマリ共和国に届けます。本当にありがとう」とあいさつしました。
子どもたちは、米の袋にマリ共和国の言葉で「このお米が役立ちますように」などのメッセージを書いていました。
米は、JA長野県グループのほかの米と合わせ、来年、マリ共和国に送られる予定です。 -
箕輪町北部営農組合 大根・白菜収穫販売イベント
箕輪町北部営農組合は20日、大根や白菜などの収穫販売イベントを大出の圃場で開きました。
沢、大出、八乙女、下古田の4地区でつくる北部営農組合では、遊休農地を活用して地域を活性化しようと、4年程前からこのイベントを開いています。
今年は、8月下旬に種まきを行いましたが猛暑の影響で枯れてしまい、9月に改めて種をまきました。
そのため生育が遅れ、例年よりも小ぶりなものが多いということですが、大根一本80円、白菜ひと玉100円と、市場価格の半分以下で販売されていました。
訪れた人たちは、獲れたての野菜が格安で購入できるということで、一輪車いっぱいに大根や白菜を乗せて運んでいました。
営農組合のあるメンバーは「今年は生育の難しい年だったが、多くの人に喜んで買ってもらい、とても嬉しい」と話していました。 -
TPP交渉参加に危機感 JAが緊急集会
JA上伊那は、加盟国間での関税撤廃で貿易拡大をはかろうというTPP=環太平洋戦略的経済連携協定への政府の交渉参加に反対する緊急集会を12日、本所駐車場で開きました。
小雨の降る中、緊急集会には、JAの役職員150人が参加しました。
集会では、TPP反対を訴える街宣車の出発式や政府が来年6月から関係国との協議を始めるなどとする経過報告などを行い、TPP交渉参加反対をアピールしました。
JAは、農林水産業の崩壊を招き、関連産業を含む地域経済が大打撃を被ることは、必至だとして、TPP交渉参加に反対しています。
午後には、生産者も含めた集会も開いて、TPP交渉がもたらす国内の農産物への影響などについて説明を受けました。
集会では、「農業だけでなく、農村地域経済や雇用に大きな打撃を与えるTPP交渉への参加は断固反対し、大きな運動に展開させていく」などとした集会宣言を確認しました。
農林水産省は、TPPを締結した場合、国内農業生産は4兆1千億円減少し、食料自給率は、現在の40%から14%まで低下すると試算しています。
JA上伊那がこれに基づいた独自の試算によると、上伊那地域への影響額は、87億5千万円の減少すると見ています。
上伊那の基幹作物の米は、輸入米の増加により、現在の出荷額75億6,800万円から9割減の7億5,600万円に減少すると試算しています。 -
クマがニワトリ襲う
伊那市西箕輪吹上で、連日鶏小屋がクマに襲われる被害が出ています。伊那猟友会は、現場に捕獲用の檻を11日設置しました。
被害は、6日から11日まで連続でおきていて、毎日10羽前後の鶏が犠牲になっています。
きつねの仕業と思った小屋の持ち主が11日午前2時頃、車の中で見張りながら仮眠していたところ、犬がほえるので懐中電灯を照らしながら小屋に近づき声をかけました。すると目の前にクマが飛び出してきて、柵を乗り越え、近くの山に逃げ込んだということです。
小屋の周辺には、被害にあった鶏の毛が散乱し、乗り越えた柵には、クマの毛がついていました。
この鶏小屋がクマに襲われるのは、今年が初めてということです。
鶏小屋周辺には、民家もあり、近くの農家も不安を隠せません。
ある農家は、「猪は、出たと聞いたことがあるがクマは聞いたことがない。夕方は、特に怖いです」と話していました。
伊那市は、伊那猟友会西箕輪支部に檻の設置を依頼し、クマの通り道とみられる場所にしかけました。
猟友会関係者は、「山に食べ物がなくなったのでニワトリを襲った可能性もある」と話しています。
伊那市では、家の近くでも鈴やラジオなどを身につけるよう注意を呼びかけています。 -
信大農学部シクラメン販売開始
南箕輪村の信州大学農学部で、学生達が実習で栽培したシクラメンの販売が11日から始まりました。
初日の11日は、朝早くから、地域の人たちが訪れ、葉の付き方や花の色など好みのシクラメンを選んでいました。
農学部では、毎年、学生が実習でシクラメンの栽培をしていて、6年前から一般に販売し、学生の教育研究の資金として活用しています。
今年は、ほとんどが新品種という15品種、およそ2000鉢のシクラメンを栽培しました。
猛暑の影響で、いつもの年より1週間から10日ほど、発売時期が遅れました。
シクラメンを買い求めた伊那市の女性は、「去年買った鉢が、今年もきれいに咲いたのがうれしくて、今回も買いに来ました。」と話していました。
シクラメンの販売は、12日も行われるほか、12月下旬まで、毎週水曜・木曜に行われます。 -
JA上伊那フォトコン審査会
JA上伊那フォトコンテスト2010の審査会が5日開かれ、最優秀賞に伊那市富県の小林かねひさ兼久さんの作品が選ばれました。
最優秀賞のJA上伊那組合長賞に選ばれた小林さんの作品は、伊那市長谷の水田で、かかしとともに子どもの生き生きとした姿が映し出されています。
審査委員長をつとめた写真家の唐木孝治さんは、「屈託のない子どもの表情とかかしのバランスが良い」と話しています。
コンクールには、38人から85点の作品が寄せられ、入賞作品は、広報誌るーらるの表紙に採用されるということです。
唐木さんは、「写真も実りある年だった」と講評しました。 -
雑穀プロジェクトin伊那2010
機能性の高い食品として注目されている雑穀を使った料理教室が31日、伊那市長谷で開かれました。
料理教室には、伊那市を中心に約30人が参加し、粉状にしたアマランサスとタカキビを使いスイーツ2品を作りました。
教室は伊那市が主催する雑穀の振興イベント「雑穀プロジェクトin伊那」の一環で開かれ、今回で10回目となります。
講師を務めたのは、雑穀を使ったお菓子作りの本などを出している、広島市在住の料理研究家の江島雅歌さんです。
江島さんは、「雑穀の粉だけでケーキなどを作ると、固くなってしまう場合がある。小麦粉や米の粉などとブレンドして使うとよい」といったアドバイスや、「卵や乳製品を使っていないので、アレルギーのある人も大丈夫」など、雑穀を良さを説明していました。
アマランサスの粉を使ったココア風味のケーキと、タカキビ団子のコーンクリームがけが完成すると、参加者は早速味わっていました。
ある参加者は「しっとりとした触感があり家でも作ってみたい」と話していました。
雑穀は遊休農地の有効活用や特産化による地域活性化などに期待が寄せられています。しかし、特に雑穀を粉状にした物は入手しにくいのが現状で、今後、雑穀の供給体制を整えていく事が課題という事です。 -
シクラメンの出荷はじまる
冬の花、シクラメンの出荷がはじまりました。
今年は、猛暑の影響でいつもの年より遅れ気味だということです。
箕輪町木下一の宮の並木園芸。
29日からメインとなる五号鉢と呼ばれる大きさの鉢の出荷が始まりました。
主に関東や中京、関西方面に出荷しています。
伊那梅園東側の標高800メートルのところにあり、900平方メートルの敷地に8棟のハウスがあります。
今年は、夏の猛暑の影響で、若干遅れていますが、花の出来は上々ということです。
並木園芸では、今シーズン、約2万鉢の出荷を予定していて、ピークは、11月。
出荷は、12月中旬まで続くということです。 -
クマのねぐらを調査
くまの目撃情報が相次いでいることを受け、伊那市は、地域住民の要請により、くまの住家になりそうな穴沢の山を22日視察し、対策を検討しました。
伊那市小沢区の穴沢は、くまの目撃情報が多く、近くに伊那西小学校もあることから、調査が行なわれました。
穴沢には、農業用水として取水していたずい道が数多くあり、それがくまのねぐらになっている可能性があると区民は指摘しています。
22日は、地元区やくまの生態に詳しい松本大学地域総合研究センターの建石繁明研究員も調査に同行しました。
使われなくなったずい道近くには、クマのつめ跡がのこされた木もみつかりました。
一行は、穴沢にあるずい道数箇所をまわり、市の職員に危険性を訴えました。
建石さんは、「くまの目撃が相次いでいる中で、危険な可能性を排除することは必要」と話し、市では、ずい道を埋めるなどの方策を検討したいとしました。
上伊那地方事務所のまとめによりますと、9月末現在、上伊那全体のツキノワグマの目撃件数は、85件で、前の年の同じ時期に比べ、47件多くなっています。
85件のうち、林の中での目撃は、33件なのに対し、集落内は、52件と集落の中での目撃が大きく上回っています。
去年は、32件が林の中で、集落内の目撃は、6件のみでした。
市町村別では、伊那市が85件中、45件と半数以上を占めています。 -
南みのわ農産物フェア
地元産の新鮮な野菜や果物が並ぶ、南みのわ農産物フェアが、17日、大芝高原味工房で開かれ、多くの人で賑わいました。
農産物フェアは、南箕輪村営農センターが地元でとれた農産物のPRや販売促進を図ろうと毎年開いています。
会場では、とれたての野菜や果物が市場価格より1縲・割ほど安く販売されていて、訪れた人たちが買い求めていました。
500円でナシが詰め放題のコーナーでは、訪れた人たちが袋を広げながらナシを詰め込んでいました。
あるスタッフは「たくさんの人に来てもらいとてもうれしい。南箕輪の味を楽しんでもらいたい」と話していました。 -
りんごの葉摘み作業
伊那市の東春近小学校の4年生が8日、りんごの葉の摘み取り作業を行いました。
葉摘み作業には東春近小学校の4年生60人が参加しました。
東春近小では、毎年4年生が総合学習の一環で、東春近のりんご農家伊藤一路さんの果樹園でりんご学習をしています。
児童らは、「真赤なりんごに育ってほしい」と話していました。 -
入笠山から牛が下牧
伊那市高遠町入笠山の牧場でひと夏を過ごし、成長した牛が、30日下牧しました。
30日は、牧場から酪農家のもとへ帰る牛の体重測定や、放牧されている期間に妊娠したかどうかなどの検査が行われていました。
放牧されている牛の9割ほどが乳牛で、ここで妊娠させ、牛乳が出るようにします。
今シーズンは、上伊那・諏訪・飯田地域の酪農家30軒から延べ100頭の牛が放牧されました。
牛は、山に登ったときに比べて全体の1割にあたる30キロから50キロほど体重が増加していて、健康状態も良かったということです。
30日は、あいにくの天気で、足元が悪いなか作業が行われ、トラックに乗せられた牛が酪農家のもとへ帰っていきました。 -
新山小児童がフラワーアレンジメントに挑戦
長野県が行うフラワーアレンジメント教室が、30日、上伊那地域では唯一、伊那市の新山小学校で開かれ、全校児童が花と触れ合いました。
30日は、上伊那の7つの生花店のスタッフが新山小学校を訪れ、子どもたちにフラワーアレンジメントを指導しました。
この教室は、涼しい気候を生かした切花産地である長野県が、地域の花について学んでもらおうと、去年から開いています。
県内10校の学校で教室が行われていて、上伊那では新山小学校1校で開かれました。
本来は、4年生以上を対象とした事業ですが、小規模校の新山小では、1年から6年までの全校児童31人全員が体験しました。
30日は、上伊那特産のアルストロメリアとトルコギキョウに、ガーベラとクジャクソウの4種類を使ってフラワーアレンジメントを行いました。
生花店のスタッフは、水を含んだスポンジを隠すように、花の長さを若干変えたほうがいいなどとアドバイスしていました。
花は、1日間玄関近くに飾り、10月1日、それぞれが自宅に持ち帰るということです。 -
箕輪町でマルメロの選果作業
箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場で25日、マルメロの選果作業が行われました。
今年は酷暑の影響で例年よりサイズが小さめとなっています。
この日は生産農家やJA職員などが選果作業にあたりました。
箕輪町では、毎年20トン以上のマルメロを出荷しています。
今年は夏の酷暑の影響で例年よりサイズが小さく、去年の3分の2のおよそ15トンの出荷を見込んでいます。
箕輪町マルメロ専門部会の大槻昭治部会長は「今年は全般的に小物が多い。いくら手を加えても天気だけにはかなわない」と話していました。
作業にあたった人たちは、大きさや形、傷がないかなどを確認しながら、マルメロをベルトコンベアに乗せていました。
この日選果したマルメロは、主に諏訪地域の加工業者に出荷され、シロップやのど飴、ジュースなどに加工されるということです。 -
森林と木質バイオマス活用講演会
間伐材などの木質バイオマスの利活用について考える講演会が24日に伊那市役所で開かれ、参加者たちが、その可能性を探りました。
長野県の森林面積は、78%を占め、豊富な森林資源から生み出される木質バイオマスは、地球温暖化防止の観点から有望な産業振興の一つと期待されています。
財団法人長野県テクノ財団 伊那テクノバレー地域センターは、木質バイオマスについて学び関連技術のビジネス化への取組みや地域活性化につなげようと講演会を開きました。
講演は、三部構成で、森林エネルギーの利用と現状、今後の展望などについて、それぞれの専門家が講師を務めました。
「長野県の森林を取り巻く現状と今後の木材活用の展望」のテーマで講演した信州大学農学部森林科学科の植木達人教授は、「利活用する出口の部分は、これからのびるだろうが、原料をどうするかという入り口の部分は課題が多い。造林から流通、加工までトータルでみないと、コスト的に不利な森林資源の利用は困難になってくる」と話しました。
会場には、林業・木材・建設関係者や木質バイオマスに関心がある市民など60人が訪れ、講師の話に耳を傾けていました。 -
アマランサスの取組み 大阪市立大准教授らが視察
アマランサスを研究している、大阪市立大学の准教授らが、16日、伊那市の東春近中央保育園を視察しました。
この日視察に訪れたのは、大阪市立大学の伊與田浩志准教授ら3人です。
伊那地域では、5年ほど前からアマランサスを使った地域振興の取り組みが行われていて、伊與田准教授が開発したアマランサスをポップする機械を活用しています。
今回はどのようにポップしたアマランサスが食べられているかを視察しました。
東春近中央保育園ではこの日、ポップしたアマランサスの入ったクッキーがおやつで出され、視察団がその様子を見学しました。
子どもたちは「ゴマみたい」「ざらざらしてる」と感想を言いながらクッキーを味わっていました。
伊與田准教授らは、今回の視察を活かしながら今後も研究を進めていくということです。 -
今年は松茸豊作?不作?
秋の味覚、マツタケ。
伊那市の産直市場グリーンファームには地元産のマツタケが並び始めていますが今年は少なめの状況です。
例年だと、この時期この棚いっぱいにマツタケが並びますが、今年は1日に数本の入荷しかありません。
17日は、開店前に3本と午前10時に6本が持ち込まれました。
店頭に並ぶと、さっそく買い物客が手にとり、品定めしていました。
グリーンファームの小林啓治社長は、「今年は本当に少ない。ここ数日雨が降ったので、これからの入荷に期待したい」と話していました。