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収穫の秋 大根など掘り取り体験
収穫の秋を迎え、箕輪町沢の畑で15日、大根や白菜の収穫体験が行われた。
このイベントは、箕輪町北部営農組合が、遊休農地を解消し町の農業振興や地域の活性化につなげようと開いたもので、今年で2年目。
この日は親子連れらが訪れ、およそ10アールの畑に植えられた大根や白菜の収穫体験をした。
今年は、天候に恵まれたことなどもあり、野菜の出来は上々で、参加者は採れたての野菜を市価の半額程で購入していた。
会場では、この畑で収穫したジャガイモやニンジンなどを使ったとん汁や焼き芋などが振る舞われ、訪れた人たちは秋の一日を楽しんでいた。 -
伊那地区野生鳥獣保護対策協議会
上伊那地区野生鳥獣保護対策協議会が12日、伊那市の伊那合同庁舎であった。
同協議会は、上伊那8市町村や県、信州大学などで組織するもので、農作物への食害が深刻となっている野生動物の対策について検討している。
そのうちニホンジカについては、毎年、上伊那猟友会の協力のもと、地区を限定して一斉に捕獲する「広域捕獲」を実施しており、この日は本年度の広域捕獲の実施計画などを確認。
昨年度までは上伊那地区3ヶ所で広域捕獲をしていたが、本年度は伊那市高遠町荊(ばら)口(ぐち)地区を新たに増やし、4ヶ所で実施することとなっており、実施日は、伊那市高遠町の入笠牧場が12月6日、荊(ばら)口(ぐち)地区が12月14日、伊那市長谷、三峰川上流で12月中に、中川村小渋ダム周辺で来年2月16日以降に行う。
伊那市内で行う広域捕獲計画では、高遠町地区で50頭、長谷地区で175頭を捕獲する計画で、全体では225頭を捕獲する。
また、本年度からはわな猟に限り、1ヶ月狩猟期間を延長していることなどを確認した。
そのほかにも、南アルプス食害対策協議会の報告もあり、信州大学の竹田謙一准教授は「南アルプスでは、食害の影響で土壌が流れ出している場所が出てきている。また、植物の種類も単純化してきている」と指摘した。 -
上伊那松くい虫対策協議会、アカマツ林施業指針の上伊那独自基準が了承
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が今日、伊那合同庁舎であり、アカマツ林施業指針の上伊那独自基準が了承された。
この日件は、松くい虫被害対策としてのアカマツ林施業指針を提示。
伊那市の富県や東西春近では標高700メートル以上は、健全なアカマツ林づくりを進める方針を示した。また、上伊那地域では700メートル未満のアカマツに松くい虫被害が多く発生しているため、700メートル未満については広葉樹やヒノキ、スギなどへの樹種転換を図っていく。
松くい虫被害のエリアは拡大していないものの、すでにが確認されている地域での被害拡大が報告された。
県ではアカマツ林の施業指針を徹底し、被害の拡大を防ぎたいとしてる。 -
みはらしファームで長芋・ごぼうオーナー収穫
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで9日、長芋・ごぼうオーナーの収穫祭があり、17組70人のオーナーが、約30アールの畑でこの春先に植えた長芋とごぼうを収穫した。
同制度は、農作業を通じて収穫の喜びを体験してもらおう竏窒ニ、5年前から行っている。
参加者は年々増加傾向にあり、今年は大阪や静岡などからの申込みがあった。
畑の使用料はごぼうが1区画1200円、長芋が3500円。ごぼう20本、長芋10本を保証している。
この日は肌寒い一日となったが、集まった人たちはスコップで土を掘り、収穫を楽しんでいた。
ある参加者は「自分たちで育てた野菜がこんなに大きくなって嬉しいです。家に帰って食べるのが楽しみです」と話していた。 -
地産地消セミナー
太巻きなど作る地元産の食材を使った料理教室が30日、伊那市のいなっせで開かれた。
この料理教室は、女性農業者グループでつくる農村女性ネットワークいなが開いたもので、今年で3年目。
伊那市を中心に一般12人が参加し、地元産の米・野菜・卵をつかった太巻き、すまし汁に挑戦した。
参加者は、「子どもが小さな頃は、太巻きをよく作ったが、最近は、買ってきて済ます事が多い。手作りはやっぱり美味しいので、家で試してみたい」などと話していた。
女性ネットワーク伊那の登内糸子さんは、「地元のお米で楽しみながら巻いてもらえれば」と話していた。
この料理教室は、次回12月4日に開かれる予定で、今度は「花寿司」に挑戦する。 -
箕輪産ブドウで作ったワインお披露目
箕輪産ブドウで作ったワインのお披露目会が25日、箕輪町の伊那プリンスホテルで開かれた。
お披露目会は、このワインを作った「もみじ湖夢くらぶ」が企画したもので、およそ30人が出席。
地元有志でつくる「もみじ湖夢くらぶ」は6年前から、町内でブドウを栽培し、オリジナルワインづくりに取り組んできた。
木が大きくなるまでたくさんのブドウを収穫することはできない為、実際に自分たちのブドウだけでワインを作ることができたのは去年が初めて。
このワインを1年間熟成させ、この日初めてお披露目された。
参加者は赤、白、両方のワインを飲み比べ、味の違いを楽しんでいた。
このワインは契約しているワインオーナーに配布するほか、Aコープ東箕輪店でも限定660本を1本2千円で販売される予定。 -
農地有効活用で確認書取り交わし
箕輪町の酪農家と食品会社「わかばフーズ」、箕輪町営農センターの3者が27日、農地の有効利用を図っていこうと確認書を取り交わした。
箕輪町では現在、営農センターを中心に遊休農地の有効利用を進めていて、今回の取り組みもその一環。
岐阜県に本社を置くわかばフーズは、現在箕輪町内の約70ヘクタールで大根を栽培しいて、10月から翌年4月までは何も栽培していない。同社では、この間の農地の有効利用を模索していた。
一方、箕輪町では酪農家が多く、家畜のえさとなる飼料の値段が高騰、厳しい経営を強いられていた。
酪農家自身が生産する「自給飼料」が重要な役割を果たしていて、今回、わかばフーズが農地を使わない間、酪農家が牛のえさとなるライ麦を生産できるよう、確認書を取り交わした。
これにより、酪農家は自給飼料をより多く確保でき、わかばフーズは連作障害を防ぐことができるため、双方にメリットがある。
試験的にライ麦を栽培する面積はおよそ5ヘクタール。栽培期間は今年の10月1日から来年5月10日まで。ライ麦の種はわかばフーズが購入し、酪農家に支給。ライ麦の栽培、収穫は酪農家が行い、収穫したライ麦は家畜のえさに当てる。
こうした農地利用に関する確認書を取り交わすのは町、わかばフーズとも初めて。 -
伊那谷うまいもん市
地域の農産加工品を紹介し消費者と交流を図ろうと、伊那谷うまいもん市が25日、伊那市のアピタ伊那店で始まった。
14団体が出店し、おやき、みそ、パン、漬物など手作りの加工品を販売した。
伊那谷うまいもん市は、地域の農産物を生かした特産品の研究や加工、販売に取り組んでいる「のうさん味ネット上伊那」が開いている。
3年目の今年は、下伊那や木曽からも参加があった。
各団体は試食品を用意していて、買い物客は味見をしながら気に入った品を買い求めていた。
のうさん味ネット上伊那の伊藤道子副会長は、「地元産の安全安心なものを食べてほしい」と話していた。
伊那谷うまいもん市は26日まで。 -
木のアウトレット市
薪や板材などの木材が安く販売される木のアウトレット市が25日から、伊那市高遠町の上伊那森林組合中部支所で始まった。
このイベントは、地元の木材を多くの人に利用してもらおうと毎年、春・秋の2回開催している。
会場には、良い木材を安く仕入れようと、多くの人たちが集まっていた。
薪の掘り出し市では、通常1万円のところ5千円で軽トラックの荷台につみ放題ということで、訪れた人たちが工夫しながら積み込んでいた。
岐阜県からインターネットを見て訪れたという人は、「薪にするにはもったいないような木がこの値段で手に入るとは思わなかった。また来たい」と話していた。
26日は午前10時から午後3時まで。 -
台湾出荷分の南水を箱詰め
昨年度台湾に出荷した上伊那産のナシ「南水」が現地で高い評価を受け、今年度は出荷量を増やすことになった。
箕輪町のJA箕輪果実選果場では18日、台湾に出荷する2千ケース分のナシの箱詰め作業が行われた。
台湾に出荷されるのは、伊那市や箕輪町などで作られたナシの主力品種「南水」。主に南信地方で作られている品種で、ごつごつした形と糖度が高いのが特徴。
JA上伊那によると、上伊那産「南水」の出荷は、ナシの国内市場が下がっていることなどから、ナシの消費がある台湾へ昨年度から出荷を始めているという。
昨年度、1200ケースを出荷したところ評判が良く、台湾から出荷量を増やしてほしいとの要請があり、今年度はおよそ8千ケースの出荷を予定している。
JA上伊那の職員は、「台湾では気候が温暖で甘いナシが作れないことから、日本の甘いナシの消費量が増えているのではないか」と話していた。
また、箱詰め作業の手伝いに訪れていた「南水」の生産者、小川守一さんは、「今年は特に値段が低迷した。海外でも南水をおいしく食べていただければ、作るのに張り合いが出てくるので頑張りたい」と話していた。
18日箱詰めされた「南水」は翌日出荷され、大阪の市場で検疫を受け、台湾に送られるという。 -
宮田村特産山ぶどうワイン仕込み式
宮田村の特産・山ぶどうワインの仕込み式は8日、同村新田区の本坊酒造信州ファクトリーで開いた。村内の栽培農家10戸が丹精込めて育てた採れたての山ぶどうを持ち込み、醸造を開始。収量的には平年並みの28トンほどを見込むが、糖度と酸味のバランスは抜群で、主力銘柄の08年産「紫輝(しき)」は12月7日に発売開始を予定する。式には山ぶどう栽培組合、村、農協などの関係者約20人が出席。さっそく茎を取り除くための破砕機(はさいき)に投入した。
今年は天候にも恵まれ「例年以上に糖度と酸味の状態も良好」と信州ファクトリー工場長の深水公明さん。収穫に励む栽培農家も「おいしいワインになりそう」と期待を寄せる。紫輝6千本のほか、年明けには「信州駒ケ原」など計1万4千本ほどの出荷を予定するが、同ファクトリーでは新たな商品開発も進めており、楽しみ方のバリエーションも増えそうだ。
関係者でつくる山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫村長)もこの日開かれ、「紫輝」解禁当日の12月7日に同ファクトリーで開くワイン祭りを10年目にして初めて有料にして開催することを決定した。来場者にワインを十分に味わってもらうためで、500円を徴収する。また、栽培農家の高齢化が進み担い手問題も現実化していることから、栽培者の公募なども含めながら検討を進めていくと確認した。 -
マルメロ出荷
箕輪町中原のJA上伊那選果場で7日、マルメロの出荷作業が行われた。
今年は病気もなく順調に生育し、先月からもぎとりが始まった。
箕輪町はマルメロの産地で、今年は30トンの出荷を予定している。
選果場では、生産者ら35人が作業にあたり、大きさ別に分け、ダンボールに詰めていた。
JA上伊那によると、マルメロの生産量は栽培農家が減っていることや後継者不足などから減少傾向にあるという。
選果されたマルメロは九州などに出荷されるほか、のどあめやシロップなどの加工向けに諏訪や茅野にも出荷される。
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ふれあい農園で稲刈り体験
伊那市高遠町山室にある都会の人たちのオーナー農園「ふれあい農園」で4日、稲刈り体験が行われた。東京都を中心に関東地方から訪れた家族連れなど、およそ80人が稲刈りを楽しんだ。
ふれあい農園は、体験を通して都市と農村の交流を深めようと行われている。都会からの参加者がオーナーとなっていて、田植えから稲刈りまでを体験し、収穫した米60キロを持ち帰る。
始めたばかりのころは7組の応募しかなかったが、リピーターが多く、現在では50組のオーナーがいるという。
参加者らは、農事組合法人山室のメンバーから刈り方を教わりながら、稲刈りを体験していた。
農園を管理している山室のメンバーは、「来てくれた人たちが喜んで体験をしてくれているのでやりがいがある」と話していた。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
アマランサスをコンバインで収穫
雑穀アマランサスのコンバインを使った収穫作業が4日、伊那市西春近諏訪形のほ場で行われた。
伊那地域アマランサス研究会のメンバーや地区住民など7人が作業した。
去年までは農作業機械販売業者の専用コンバインを使っていたが、今回は初めて市販のコンバインを使っての収穫作業となった。
作業は機械の微調整がうまくいかず実が機械からもれてしまい、悪戦苦闘していた。
作業にあたった人は、「これから何度も試行錯誤しなければうまくいかないと思う」と話し、コンバインを使った作業の難しさが浮き彫りになった。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
森林作り上伊那会議が現地見学
林業関係団体代表など9人で組織する「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」は2日、今年度から導入された森林税の活用状況などについて確認する現地視察を上伊那で行った。
メンバーは、間伐が実施されているモデル地区など伊那市内の5カ所を見学して回った。
そのうち、森林税の補助を受けて里山整備事業が行われている富県の南福地では、「南福地森林整備委員会」の竹松杉人委員長から説明を受けながら視察した。
167ヘクタールの森林を100人余りが所有していて、そのほとんどが放置されていたが、今回森林税の補助を受け、今年4月から所有者に同意を取り付け、およそ25ヘクタールを整備した。
整備に伴い、作業道を開設したということで、見学者からは、「土壌の流出などの問題はないか」といった質問が出されていた。
竹松委員長は、「南福地は以前土砂災害を経験しているので災害に強い森林が目標。土壌の流出は大きな課題だと考えている」と答えていた。
また、森林づくり上伊那地域会議の植木達人座長は、「整備ありきではなく、どんな森林にしたいのかイメージをもって山づくりを進めたらよいと思う」と話していた。
森林税は県全体でおよそ4億円の予算がある。この財源により、間伐や各市町村の森林整備への補助などが行われていて、上伊那地域では年間およそ4000万円かけて整備が進められている。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
酒米美山錦刈り取り
伊那市高遠町山室の田んぼで酒米「美山錦」の刈り取り作業が始まっている。
この山あいに広がる面積およそ12ヘクタールの田んぼは農事組合法人山室が管理している。
28日は組合員がコンバインを使って、伊那市の酒蔵との間で契約栽培している酒米「美山錦」を刈り取っていた。
組合は農地を守っていこうと平成17年に発足し、稲の収穫は今年が3年目となる。
これまではコストを抑えるため、水田に直接種をまく直播きで育ててきたが、収穫量が増えることや水田の管理が楽になることから、今年は苗を植えて育てる方法に切り替えたという。
組合によると、経営は燃料代などの費用が高騰していることから厳しく、国の補助でなんとかもちこたえている状況だが、農地を守るため栽培を続けているという。
作業は10月中ごろまで続き、都会の人との交流事業、ふれあい農園での刈り取りも計画されている。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
上伊那花卉品評会
飯島町の那須野明さんが長野県知事賞地元生産者が栽培技術を競う上伊那花卉品評会が12日、伊那市役所で開かれた。
この品評会は栽培技術の向上と花の消費拡大などを目的として毎年開かれている。
今年も上伊那各地の生産者からカーネーションやトルコギキョウ、アルスロトメリアなど257点が集まり、審査会の後、一般公開された。
夏の暑さや日照不足などの影響で今年は全体的に花にボリュームが少なく、出品も少なかったというが、審査では、スタイルの良さなどが高く評価された飯島町の那須野明さんが育てたカーネーションが最優秀賞の長野県知事賞に選ばれた。
展示された花は一般公開の後、販売され、来場者はお気に入りの花を買い求めていた。 -
みはらしぶどう園オープン
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで6日からぶどう狩りがスタートしました。
今シーズンの営業開始となった6日、ぶどう園には、中京方面を中心に家族連れや団体客が訪れ、ぶどう狩りを楽しんでいました。
管理事務所によりますと、今年の出来栄えは、夏の暑さも手伝って甘みは上々ということです。
ぶどう狩りは、ぶどう農家8戸でつくるみはらしぶどう生産組合が2ヘクタールの農場で実施しているものです。
今の時期、ノースレッドという甘い品種が主流ですが、時期が進むにつれてナイアガラや大粒のピオーネも食べごろになってくるということです。
入場料は、大人1000円、子どもが500円で食べ放題となっていて、10月下旬まで営業する予定です。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
新宿区の企業、ますみヶ丘平地林で林業体験
伊那市と東京都新宿区との間で今年2月に締結された地球環境保全協定竏停・
ますみヶ丘平地林を活用しての環境の輪が広がりを見せています。
6日は新宿区に本社や支社がある事業者が林業体験をしました。
チェーンソーでの間伐材の切断や斧を使った蒔き割り体験をしたのは、東京電力新宿支社や東京ガスの社員など25人です。
一行は、午前9時に鳩吹公園に到着し、ますみヶ丘平地林へと移動しました。
平地林で新宿区民が間伐を行なうことでCO2削減につながるとして、森林整備を進めたい伊那市とCO2削減や区民の自然学習を進めたい新宿区の思惑が一致し協定締結の運びとなりました。
間伐が手付かずとなっている新宿区の森は、4000平方メートルあります。
新宿区では、区と区の事業者が環境活動に取り組んでいこうと、新宿区エコ事業者連絡会を組織していて、今回の林業体験もその活動の一環です。
今回指導にあたったのは、伊那市の桜守りでNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会の稲辺謙次郎さんです。
稲辺さんは、間伐によるCO2削減の効果や森林の持つ役割などについて説明しながら実技指導をしていました。
新宿区エコ事業者連絡会では、「環境は区民と事業者を結ぶことのできる共通のテーマ。」だとしていて、今回の活動を通してさらに環境に関する取り組みを進めていきたい考えです。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
日本シカの管理計画公聴会
長野県は、農林業に深刻な被害をもたらすニホンジカの頭数管理対策のため、狩猟期間の延長を検討しています。
ニホンジカが農林業に与える被害は年々増加していて、平成19年度には、七億1千万円と過去最大の被害額となりました。
狩猟期間の延長に、個体数調整の効果があるとして、今年度の狩猟期から、期間の延長を検討しています。
銃器の使用を認めるものと、わなのみの使用を認める2つの案を出していて、現在、県民から意見を募集しているほか、今日は有識者などを招いて公聴会が開かれました。
17日には、県の環境委員会を開かれ、今日出された意見などを参考にしながら、ニホンジカの狩猟期間の延長についての方向が出される見通しです。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
水稲の作柄「平年並み」
農林水産省関東農政局は3日、水稲の作柄概況を発表しました。伊那地域を含む長野県南信は平年並みとなっています。
関東農政局によりますと、5月中旬の低温と梅雨入り後の低温また日照時間が短かったことから初期の生育は良くなかったということです。
しかし7月に入り梅雨前線の活動が弱まり高温で日照時間も長くなったことから生育が回復し、今年の作柄は平年並みと見込んでいます。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
仙丈の高山植物守れ 鹿防護柵ヘリで荷上げ
環境省は、南アルプス仙丈ケ岳でニホンシカから高山植物等の食害を防ぐための防護柵を2日、現地までヘリをつかって荷揚げしました。
朝6時から伊那市長谷の歌宿から防護柵を設置する仙丈ケ岳の馬ノ背ヒュッテ周辺までヘリを使って荷揚げを行いました。
荷物は、ネットや柵などおよそ3t。作業は7往復行われました。
馬ノ背周辺は、高山植物の名所でしたがここ数年、鹿による食害が深刻しています。
柵は8月にも2日間かけて設置作業が行われました。
作業2日間、南アルプス食害対策協議会やボランティアなどが参加し防護柵の設置を行います。
国や対策協議会では、防護柵の設置後の効果の検証などを行い植生のモニタリング調査を実施していくことにしています。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
浦国有林の一部、稀少植物の「保護林」に
伊那市長谷にある浦国有林の一部などがこのほど、貴重な植物を保護する目的の「保護林」となりました。
29日には、保護林設定の記念式典が、伊那市の南信森林管理署で開かれ、関係者10人ほどが出席しました。
保護林は、林野庁の森林法に基づき設定されるもので、動植物の保護などを目的に、国有林内の区域を定めためのものです。
南信森林管理署管内で、植物保護を対象とした保護林は、これまで1万812haあり、今回559haが新規設定されました。
設定箇所は、伊那市長谷の浦国有林の4ヶ所と、富士見町の西岳(にしだけ)国有林の1ヵ所の計5か所です。
この区域には、環境省の絶滅危惧種に指定されているマツ科の「ヤツガタケトウヒ」と「ヒメバラモミ」が分布しているところで、今回はその保護と育成のために保護林に設定されました。
南信森林管理署の竹内(たけうち)正比(まさひ)古(こ)署長は、「保護林を住民にも知ってもらい、地域をあげて保護してほしい」と挨拶しました。
南信森林管理署では、今後、保護林で間伐などを行うことにしています。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
サンツガル・幸水、選果作業始まる
秋の味覚、りんごとナシの選果作業が箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場ではじまっています。
選果場ではリンゴを大きさ別に分けたりキズがあるものをはじいたりする作業がおこなわれています。
リンゴの品種はサンツガルで今日1日で700ケースを出荷しました。
JA上伊那によりますと今年は花の時期に天候が良かったことや霜による被害が少なかったことから出来が良いということです。
また盆過ぎから気温が下がったことにより日焼けがなく、色づきも良いということです。
サンツガルは名古屋や大阪などに3万7千ケースを出荷する計画です。
またナシの「幸水」は27日1日で400ケースを出荷しました。
幸水も虫や病気による害がなく、玉のびや糖度など品質は良いということです。
ナシの幸水はおよそ1万8千ケースの出荷を計画しています。
JA上伊那では出荷のピークは来月5日くらいからになると予想しています。
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国有林の有る南信の市町村長、集まる
国有林がある南信地域の17の市町村による協議会の総会が、26日、伊那市の南信森林管理署で開かれました。総会では、中部森林管理局・南信森林管理署の今年度の事業について説明がありました。
今年度は、ニホンジカなどの被害に対する防衛策として、南信森林管理署で作るワナ捕獲チームと地元関係機関とが連携して捕獲を行うことや、間伐作業などを低コストで効率のよいものにするシステムの導入などを積極的に行う計画です。
また、鹿による被害と対策の現状について説明がありました。
それによると、伊那市長谷の国有林などに設置した防護柵は、効果があることが分かったものの、落石・倒木・積雪などで破損するところも多く、山など自然条件の厳しいところではメンテナンスの手間がかかるという課題が報告されました。
協議会代表世話人の小坂樫男伊那市長は、「南アルプスの食害は広く、山梨県側との協力も必要になってくると思う。これからもお互いに協力しあっていきたい」と挨拶しました。
なお、南信森林管理署では、伊那市や大鹿村などシカによる被害の大きい地域36haに、今年度新たに柵の設置を行う予定だということです。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
初めての伊那市女性農業者の集い
農業経営の実質的担い手となっている女性農業者の情報交換の場として22日、第1回伊那市女性農業者の集いが市役所で開かれました。
この集いは、農業振興センターが開いたもので、農業に携わっている20人ほどの女性が参加しました。
はじめに上伊那農業改良普及センターの地域生活係長、中口光子さんから魅力ある農業経営、家族の生活をするために約束ごとを取り決める「家族経営協定」についての話を聞きました。
3つのグループに分かれての情報交換会では、農業の楽しい面、厳しい面などについて様々な意見が交わされていました。
「燃料や飼料の高騰できびしいが家族で仲良くわきあいあいとして生活している」「仕事をやめて生きがいづくりのために農業に携わった。自分が育てたものを他人が買ってくれる充実感を味わっている」などの意見が聞かれる一方で、「米は給料、野菜はボーナスと考えているが思うようにいかない」「夫婦2人でやっているが忙しい親の姿を見ている子どもは、絶対に農業はいやだと話している」などと厳しい現状を話す女性農業者もいました。
農業振興センターでは、今後も年2回ほどのペースで、女性農業者の集いを開催し女性農業者の外部との接点としていきたい考えです。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
箕輪西小が酪農体験
箕輪町の箕輪西小学校の児童は今日、牛の乳しぼりなど、酪農を体験しました。箕輪西小の4年生、15人が、箕輪町農業者クラブの会員から教わりながら乳しぼりをしました。
食育学習の一環で、子ども達に乳製品がどのようにできているかを体験して学んでもらおうと、農業者クラブが開きました。
子ども達は乳のしぼり方を教わると、実際にひとりずつ乳しぼりを体験しました。
初めて触るしぼりたての牛乳に、子ども達は「あったかい」「ぬるぬるする」など声をあげていました。
農業者クラブのある会員は、「体験を通して、牛乳がどのようにできるのか、どんな苦労があるのか、学んでほしい。」と話していました。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
施設園芸農家が省エネ暖房技術検討会
原油価格の高騰に対応するための、施設園芸農家などを対象にした省エネ暖房技術検討会が、21日、伊那市ウエストスポーツパーク管理センターで開かれました。
花卉栽培や野菜栽培など、暖房を必要とする施設を持つ農家を中心に、当初予定していた参加人数の倍近い80人ほどが参加しました。
原油価格の高騰に対応してもらおうと様々な技術を紹介する目的で、農業関係団体で組織する上伊那農業生産振興協議会が、初めて開いたものです。
検討会では、まず、長野県野菜花卉試験場の宮本賢二さんが、省エネルギー対策について報告しました。
宮本さんは、暖房ハウスの熱の80%が、ハウスを覆う膜から逃げてしまうとして、膜を二重にして空気を送り込み、空気による膜を張るのが効果的だと話していました。
報告によると、ただ2重の膜を張っただけではほとんど効果がありませんが、空気膜を張ると、燃料使用料を40%近く削減できたということです。
また、中部電力や上伊那森林組合など5つの企業などが、石油燃料に変わる暖房技術を紹介しました。
会場の外には展示も設けられ、関係者が熱心に話を聞いていました。
振興協議会会長の佐藤光吉上伊那地方事務所農政課長は、「過去に無い危機的な状況で、一過性のものとも考えられず、小手先の対応では乗り切れない。新しい技術の導入を前向きに検討し、危機的状況をがんばって乗り切って欲しい」と挨拶しました。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
上農高校盆花市、今年も盛況
上伊那農業高校恒例の花市が12日、いなっせ多目的広場で行なわれました。販売開始となる午前9時30分まえから、100人を超える列ができていました。
手頃な価格で良質な花が販売されるとあって毎年人気を呼んでいます。訪れた人達は人束500円の花を買い求めていました。 -
恒例の上農花市、準備盛ん 12日開催へ
上伊那各地でお盆に向けた準備が進んでいる。南箕輪村の上伊那農業高校では、恒例の花市が12日開かれます。11日には、生徒達が花束作りなどの準備に汗を流した。
上農の花市は、お盆に合わせて行われる毎年恒例のイベントで、手頃な価格で良質な花が販売されるとあって、地域住民にも好評。
花の栽培は、上農高校の農林委員会のメンバーを中心に、苗の定植や水やり、草取りなど生徒全員が関っている。今年は、雨が少なかった為、アスターの茎が少し短いということですが、他の花は例年並みの出来だという。
花市を12日に、農林委員ら生徒50人ほどが、花の刈り取りや、選別、花束づくりを行った。今年の花束は、アスターやオミナエシ、菊、ガマノホ、カーネーションなど。6種類、10本を集めたもので、一束、500円で販売される。
農林委員の原敦美(アツミ)さんは、「お盆に向け、心をこめて育てた花、多くの人に喜んでもらえれば」と話していた。
上伊那農業高校の花市は、12日午前9時30分から、伊那市のJR伊那北駅前といなっせ多目的広場で開かれる予定。