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中川・宮田両村の若手農業者グループが初の交流会
中川村と宮田村の若手農業者グループが7日夜、中川村望岳荘いろりで初の交流会を開き、農業談義で盛り上がった。
宮田村からは宮田村農業者クラブ(杉山栄司会長)のメンバー6人、中川村は「まーる(川田多喜雄会長」の会員18人が参加し、農業全般について、和やかに歓談した。両グループの事務局を務める上伊那普及センターが企画した。
いろりを囲んだ参加者を前に「まーる」の川田会長は「お互いに顔見知りになって、情報交換したり、若い農業者のネットワークを構築しよう」と歓迎あいさつ。
宮田村農業者クラブの杉山会長は「農業をしていると外に出掛ける機会が少なく、視野が狭くなる。中川村だけでなく、上伊那のほかの農業者とどんどん交流し、農業を盛り上げよう」と呼びかけた。
中川村役場の宮沢農政係長の発声で乾杯し、交流会に移った。
会では昨今の原油高が農業に及ぼす影響や、地球環境に優しい農業などグローバルな視点から農業を語ったり、足元の営農の課題など、話題は尽きず、夜遅くまで語りあい、おいしい酒を酌み交わした。 -
高校生の先進農家体験実習の受け入れ式
農業高校の高校生が先進農家に泊まり込んで現場について学ぶ体験実習の受け入れ式が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。上伊那農業高校の生徒16人と生徒らを受け入れる農家7人が対面。高校生らは実習での抱負を語った=写真。
優れた農業経営や農家での生活を通じて農業者となるための自覚や意欲を高めてもらうことを目的とする県の取り組み。生徒らは受け入れ農家宅に泊まり込み農作業を手伝いながら1週間を過ごす。今回は上農生のほか、南安曇農業高校(安曇野市)2人も実習に臨む予定で、生徒たちの約6割が非農家だという。
上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉センター長は「目的をもって体験実習に臨み、日々感じたことや気付いたことをその日のうちにまとめて整理してほしい」と生徒たちを激励。受け入れ農家と対面した生徒たちは「一つでも多くのことを勉強して帰りたい」「学校では学べないこともいっぱいあると思うので自分から積極的に行動したい」とそれぞれの思いを語った。 -
若葉の会(中村敬子代表、5人)
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)が毎年8月12日に開く、「いいじまはないち」を支える花生産者グループ。今年も盆花の主役、アスター3000本、小菊200本、ケイトウ300本を生産、出荷する計画。「開花時期を『はないち』に合わせることが1番難しい。今年は花の生育がそろい、まずまずの出来映え」と代表の中村さんは胸をなでおろす。
10数年前、JAの「野を楽しむ会」から発展し、手作り漬け物グループとして発足。現在も中村代表と中村芳子さん、木下愛子さんの3人が家庭菜園で採れたキュウリやナス、ダイコン、ニンジン、ミョウガなど持ち寄り、共同作業で漬けた福神漬け「福美人」。キノコのからし漬け「きのこちゃん」。ナスのカラシ漬けなどを道の駅「花の里いいじま」で販売している。
「いいじまはないち」には結成当初から参加。初めは庭先の花を束にして出荷していたが、約10年から花機構の依頼を受け、本格的にアスターなどを栽培することになった。
横山純子さんと上山美和子さんも加わり、5人がそれぞれ、30平方メートルほどのほ場で、ピンク、赤、紫の3色のアスター1000本余と小菊、ケイトウを栽培している。
主力のアスターは4月1日ころ種まき、仮植、5月下旬定植。春陽気が定まらず、生育にばらつきがあったが、夏になってようやくそろい、8月初旬から咲き始めたという。
初挑戦のケイトウもトカサの赤い部分も見え始め、「はないち」には間に合いそう。
代表の中村さんは「『はないち』に出すことで会が潤い、絆も強まる。個人的には小遣い銭にもなってうれしい。アスターは盆花には欠かせない花。手が余りかからないし、花数も多く、ボリウムもある」と話す。
同グループの花づくりを指導してきたJA上伊那の織田和洋さん、谷口昭一さんは「盆花として、時期を外さず、良い花を作っている。プロ級だ」とほめている。
第18回「いいじまはないち」は12日午前8時縲恁゚後2時(完売次第終了)まで、JA上伊那飯島果実選果場で開く。盆花束や盆花のバラ売りのほか、盆ござ、地元産の野菜、果物、漬け物、五平もち、おやきなどの販売もある。詳細は役場内花機構(TEL86・3111) -
農業講演会
伊那市農業委員会の講演会が31日、伊那市役所であった。信州大学農学部の井上直人教授を講師に迎え、本当に有用な有機質資材を地域で安価に生産していくための方法を模索した=写真。
井上教授は、農業の近代化に伴ない、温暖化などの負の影響を及ぼす化成肥料への依存が進んだ経緯を説明。しかし、現在はその反動で「有機資材への過剰な期待が生じている」と指摘。「有機質」という言葉に反応するのではなく、植物の育成に有用な▽エチレン生成▽バクテリゼーション▽温室効果竏窒ネどといった機能性に着目して用いることの重要性を示した。
また、地域でできる取り組みとしては現在も有機質資材として一部で利用されているぼかしなどに注目。原料が高いといった現状の問題点の解決策として、県内で生産されている豆腐のかすやキノコの培地、そば殻などの活用を提言した。 -
モモの出荷作業本格化
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場で、モモの選果・出荷作業が本格的に始まった。ピークは5日縲・0日で、17日までに55トンが出荷される。
初日は中川村を中心に、12人が1800キロを持ち込んだ。
品種は白く柔らかな「白鳳」と果肉が赤く硬めの「あかつき」。
目視でキズ、色、形を見たり、選別機により大きさで分け、5キロずつ箱詰する。
JA上伊那南部グリーンセンターの寺沢満さんは「収穫は1縲・日遅れ気味。作柄は平年並み。好天が続き、糖度も乗って、おいしい」と話している。
また、併設の直売所も開所し、全国発送や直売も始まった。 -
モモの出荷作業本格化
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場で1日から、モモの選果、出荷作業が本格的に始まった。ピークは5日縲・0日頃で17日までに55トンが出荷される。
初日は中川村を中心に、12人が1800キロを持ち込んだ。
品種は白く柔らかな「白鳳」と、果肉が赤く、硬めの「あかつき」。
目視でキズ、色、形を見たり、選別機で大きさで分けられ、5キロずつ箱詰された。
JA上伊那南部グリーンセンターの寺沢満さんは「収穫は1、2日遅れ気味。作柄は平年並み。好天が続き、糖度も乗って、おいしい」と話している。
また、併設の直売所も開所、全国発送や直売なども始まった。 -
道の駅「花の里いいじま」オープン5周年
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」はオープン5周年を迎え3日、記念式典を同所で開いた。地元農産物や加工品直売などで開設以来順調に客足も伸ばしており、今年中には有料利用者100万人を達成する勢い。今後も自然、農業、交流を兼ね備えた町の発信基地となるよう、さらなる期待を寄せた。
関係者約60人が出席。道の駅玄関でくす玉を割り、うちわを配るなど、利用者と一緒に節目を祝った。
買い物や飲食などした有料利用者数、販売実績ともに年々上昇。直売、食堂に加え、ジュース、パンの加工施設も充実し、今年上半期の売上げも前年同期を3%上回っている。
席上、北原秀美マネージャーは「農産物はじめ町内産の商品が7割強を占め、伊那谷そのものが道の駅に並ぶ品目構成。お客様の期待を裏切らず、右肩あがりで成長を続けることができた」と説明。
駅長を務める高坂宗昭町長は「予想を上回る多くの人を迎えることができ、喜ばしい限り。5周年を契機にさらなる飛躍を」と、農家や食堂、加工販売に携わる関係者などスタッフ全員の努力に感謝した。 -
伊南の学校給食関係者が料理講習会
伊南地域の学校給食の栄養士や調理員らでつくる「上伊那南部教職員会学校給食委員会」は1日、宮田村民会館で調理講習会を開いた。例年は料理研究家などを講師に招いて行ってきたが、地元の食材、昔ながらの味を大切にしていこうと、駒ケ根市の百笑塾や宮田村のフルーツファームひおくの農業女性を招いて・ス地産地消・スを追求した。
約50人が参加。旬の野菜をふんだんに使った11品目を調理した。
フルーツファームひおくのブルーベリーソースなどはデザートやサラダに活用。
地元食材の奥深さやバランスのとれた料理に、複数の参加者は「作るのも簡単で、アレンジすれば給食に使えるものばかり。子どもたちも喜びそう」と話した。 -
山形県の生産農家が宮田村の山ぶどうを視察
ワインに加工する宮田村の特産品山ぶどう(ヤマソービニオン)の生産の様子を視察しようとこのほど、同品種の栽培に取り組んでいる山形県庄内たがわ農協朝日支所山ぶどう部会の約40人が同村を訪問。生産農家がお互いに交流を深め、情報なども交換した。
ヤマソービニオンは宮田村をはじめ全国数カ所で栽培されているが、庄内たがわ農協がある山形県西部日本海側もそのひとつ。
107戸が2000年から栽培を始め、ワインや果汁で年間180トンほどを出荷しているという。
生産技術向上に役立てようと訪れた一行は、宮田村山ぶどう栽培組合の春日伊平組合長のほ場を見学。「糖度はどれくらいで収獲するのか」など熱心に質問した。
春日さんは栽培の苦労なども語り「やればやるほど難しく奥が深い」と、視察団と話し込んでいた。 -
入笠牧場を体験するイベント開催
地元小学生を対象とする牧場体験イベントが1日、伊那市高遠町の入笠牧場であった。上伊那と諏訪地域に住む児童20人が参加。放牧牛の健康検査の様子を観察したり、上伊那農業高校の生徒らによる話を聞きながら、牛の体内で牛乳ができる仕組みなどを学んだ。上伊那畜産振興協議会、諏訪畜産協議会主催。
同イベントは子どもたちに畜産への理解を深めてもらうことを目的とするもので、夏休みに開催するのは4年目。入笠牧場は上伊那で稼働している唯一の公共育成牧場でもあり、活用促進を図ることなども目的としている。
上伊那農業高校畜産班の生徒たちによる青空教室では、牛には4つの胃袋があることや微生物を使って食べた草を分解していることなどを説明。「1リットルの牛乳ができるまでにはその400倍、400リットルの血液が体内を循環しなければならない。牛乳はとっても貴重なもの」という話を聞き、牛のすごさを改めて実感していた。 -
リンゴオーナー契約会
宮田村のリンゴオーナー契約会は28日開き、中京圏のオーナー家族約千人が来村した。受け入れる27の農園に分かれ、お気に入りの木を選定。順調に生育するよう収獲の秋に期待をふくらませた。
名古屋市のめいきん生協組合員や友好都市の愛知県田原市などを中心に参加。良質なリンゴを楽しんでもらおうと本数を制限し、昨年に比べて50本余り少ない579本を受け入れた。
中越区のリンゴ団地にも次々とオーナー家族が。32本を受け入れた杉山栄司さんの農園でも、好みの木を選ぼうと歓声がこだました。
日進市から5人家族で訪れた土屋廣起さんは「子どもたちに収獲を体験させたくて」と2回目のオーナー。長女の文乃ちゃん(8)は「たくさんリンゴがなったらイイな」と、まだ緑色の実ををなでながら話した。
オーナー家族と会話したり、リンゴジュースでもてなしたりと、交流も深めていた杉山さん。「こんな機会を通じて、若い人や子どもたちに本物の味を覚えてもらえればうれしいですね」と話した。 -
エコファーマー認定式
環境保全型農業に取り組む「エコファーマー」の認定書授与式が31日、伊那市のJA上伊那西箕輪支所であり、本年度、上伊那でエコファーマーに認定された14人の農業者に対して佐藤光吉農政課長から認定書が手渡され=写真。
環境に優しい栽培技術の普及などを目的として99年から始まった同制度は、土づくり、減化学肥料、減化学農薬の3つに一体的に取り組む農業者を認定するもので、認定を受けた農業者は有効期間となる5年間、生産物を販売する時に県の認定マークをつけて販売できるようになる。
上伊那管内で昨年までに認定を受け、エコファーマーとして活動している農業者59人。おもな認定作物は米だが、今年は野菜や花きなどでの申請もあった。個人で契約栽培している農業者などが農産物の付加価値を高めるために申請することなども多いという。
今回エコファーマーに認定された南箕輪村の唐沢俊男さんは「環境に優しい農業に取り組まなければ私たち人間も滅びてしまうと思う。これからはもっときつい有機栽培などに取り組んでいきたい」と話していた。 -
南アルプス食害対策協議会、9月6日の発足目指す
ニホンジカなどによる深刻な食害が進む南アルプス周辺区域における広域的な対策について模索する南アルプス食害対策プロジェクトの担当者打ち合わせ会が31日、伊那市役所であった。関係市町村や県職員などが集まり、9月6日を目指してプロジェクトの実施母体となる南アルプス食害対策協議会を発足することを確認した。
同プロジェクトは、猟友会などとの連携を図りながら市町村や行政区域を越えた実効性のある有害鳥獣対策に取り組むことを目的としており、伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村のほか、県、南信森林管理署、信州大学農学部で構成している。 この日は、1回目の打ち合わせ会の懸案事項を確認。協議会の規約など、いくつかの点で再度修正案が挙がったため、調整を図りながら協議会発足の早期実現を目指すこととなった。 -
環の農業者セミナー開講
環境と調和した持続的な農業に取り組んでもらおう竏窒ニ上伊那農業改良普及センターは31日、「環の農業者セミナー」を伊那市西箕輪のJA上伊那西箕輪支所などで開いた。30代から60代の受講者19人が集まり、農薬の適切な散布方法などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及と食の安心安全に取り組む農業者育成を目的として開催しているもので、受講者らは来年1月までの間に農薬や食品表示などにかんする基礎知識を学びながら、安全安心な農産物に対する理解を深める。今年は直売所経営者やエコファーマーの認定を目指す農業者などを対象として受講者を募集した。
初日は病害虫の見分け方と農薬散布についての講座を実施。現場実習では、農薬散布の時にどこまで農薬が飛散するかを実際に確認し、「初期は残留しにくいが、収穫期の野菜には残るため、隣の畑が収穫期の時は注意しなければならない」などと指導を受けていた。 -
リンゴの木オーナー園開園祭
JA上伊那グリーンセンターみのわ「りんごの木オーナー園」開園祭が28日、町内のリンゴ園4カ所であった。県内外のオーナーが各園で実の付き具合などを見ながら木を選定して名札を取り付けた。
申込みは152人、リンゴの木は「ふじ」が200本。町内をはじめ近隣市町村のほか関東、中京方面からの申込みがほとんどで、リピーターが多い。開園祭には101本分の申込み者が訪れた。
箕輪町、辰野町、伊那市の主婦3人は、「木から取ってすぐにガブリと食べたいと思って、友達と初めて申し込んだ。秋の収穫が楽しみです」と話していた。
リンゴの生育状況は、凍霜害の被害もなく順調で、成りがよく玉伸びもいいという。収穫は11月ころの予定。 -
駒ケ根市家族経営協定調印式
駒ケ根市の農業従事者らでつくる家族経営協定友の会「ゆずり葉の会」は26日、新たに協定を結ぶ1家族(福沢一郎さん・千恵子さん夫妻=下平)の調印式を市役所で開いた。一郎さんは都合で出席できなかったが、千恵子さんが協定書に調印した=写真。調印を終えた千恵子さんは約20人の会員を前に「協定のことは以前から聞いて知っていた。勧められて調印したが、まだ歩き出したばかり。よろしくお願いします」と述べて大きな拍手を受けた。福沢さん方では約30品種のカーネーションを50アールのハウスで栽培し、年間40万本を出荷している。同会の会員はこれで33世帯。協定を結んだ世帯数は県下で2101、上伊那では227(3月末現在)。
家族経営協定は、農業の後継者不足に歯止めをかけ、農業への取り組み意欲の増進を図るなどの理由により、労働報酬、休日などについて家族内で結ぶ協定。 -
伊那オーストリッチファーム体制建て直し検討のための話し合いへ
伊那市中の原にあるダチョウの食肉処理販売会社「伊那オーストリッチファーム」(宮下栄三社長)が、体制見直しを検討するための話し合いを進めていることが23日までに分かった。事業主体である上伊那農業協同組合(JA上伊那)は「回答できない」として経営状況に関する情報を一切公開していないが、一部関係者によると赤字経営が続いていたという。
ダチョウの研究に取り組む信州大学農学部を事務局として、市やJA上伊那、上伊那地方事務所などによる「信州ダチョウ研究会」が発足したのは96年。ダチョウを使った産業への模索を始めるとともに、繁殖技術の確立を進め、2001年7月にはJA上伊那が国の補助事業としてダチョウの処理加工施設を整備。地元の農家などでつくる伊那オーストリッチファームに委託した。当初は年間最大処理数である248羽を処理目標として稼働し始めたが、実際には目標の半分にも届かず、実際の処理数は平均で50、60羽程度に留まっていた。
こうした状況を受け、JA上伊那をはじめ、伊那市、上伊那地方事務所などは特産品化、消費拡大に向けた取り組みを進めてきたが、一般的な食肉よりコスト高な一方、ニーズが少ない今の段階では肉の流通だけでは経営が成り立たないのが現状。JA上伊那の販売店や地元の観光施設、県外などに販売してきたが、一部の施設では、輸入したダチョウ肉を使用していた。
取材に対し宮下社長は「形は変わっても火は消さないと思う。いずれにしてもまだはっきりとしていないことなので何とも言えない」としている。 -
宮田小6年2組がソバ種まき、味噌の天地返し
宮田村宮田小学校6年2組は23日、ソバを育てようと村農業委員会などの協力で種を手播きした。24日には昨年育てた大豆を用いて仕込んでいる味噌の・ス天地返し・スを体験。農家の苦労を肌身に覚えつつ、天の恵みの偉大さを感受している。
春先から畑の草刈りを何度も行うなど準備してきた子どもたち。農業委員の田中一男さんら4人から指導を仰ぎ、ソバの種を丁寧に播いた。
蒸し暑く、中腰の慣れない姿勢が長時間続いたが、昨年の大豆栽培の経験から黙々と作業。
「ちょっとの時間なのに暑くてつらい。毎日作業するなんて農家の人たちはすごいなぁ」と話す小林天海君の額には大粒の汗が。
「大変だけど、早くそば打ちがしてみたい」と大矢涼二君は笑顔を広げた。
昨年と同様に育てるだけでなく、畑で学んだことは多方面に広がりをみせるが、担任の鈴木由美子教諭は「普段の学校生活でも、清掃など黙々とやるように変わってきた」と目を細める。 -
いもち病に注意
7月9日以降県内各地でイネいもち病の感染好適条件が出現しているため県は、県内全域を対象としていもち病(葉いもち)注意報を発表している。
アメダスデータによる葉いもち感染好適条件判定によると、上伊那では6月下旬に辰野町中央で準好適条件を確認。その後同地区では、7月初旬に好適条件となったほか、飯島町七久保も7月10日に好適条件に。また、7月中旬には伊那市高遠でも準好適条件が観測されている。
気象庁発表の向こう1カ月の予報によると、前半の天気は発病に好適な条件となる曇りや雨の日が多い見込み。県では、防除対策として▽水田の見回りを行い、葉いもちの発生を確認したらただちに防除すること▽苗箱剤未施用のほ場や上位葉感染の多いほ場での防除の徹底▽追肥をひかえること竏窒ネどを示しているほか、適期防除、飛散防止に配慮することも呼びかけ、今後の発生予察情報や気象情報に注意することを求めている。 -
公民館子育て学級、ブルーベリー狩り
宮田村公民館の子育て学級は18日、村内の駒ケ原でブルーベリー狩りを楽しんだ。
昨年に続いて、同学級OGでもある樋屋喜代美さんの農園で体験。30組61人の親子は、熟した実をもぎ取ってさっそく口に運んだ。
「甘酸っぱくて、おいしいね」とパクパク。「お腹いっぱいだぁ」と歓声も。
「普段だとできない体験。みんなで賑やかに楽しめるのが、またいいですね」と若い母親たち。土にまみれる我が子の姿に目を細めた。
樋屋さんの農園には15種、200本以上が植えられ、8月始め頃まで摘み取り体験が可能。一般の受け入れも行っている。問い合わせは090・1125・9003まで。 -
夏の味覚、スイカ出荷最盛期に
「長野県のスイカは日本一」-。駒ケ根市東伊那のさとう農園(佐藤勝広園主)ではスイカの出荷の最盛期を迎えている。
同園は早生系の「祭ばやし」、シャリ感のある「味ききら」のほか、核家族向きの小玉など1・1ヘクタールで栽培。12日から出荷が始まり、今が最盛期、8月中旬まで続く。
大きさは贈答用の3L(8縲・0キロ)が中心。
現在、収穫しているスイカは4月6日定植、5月25日人工交配、積算温度で45縲・0日で収穫できる。
「1個1個、日数管理し、適期に収穫している。長野県は朝夕の温度差が大きく、味は日本一」と話す。
同園は直売、全国発送もしている(TEL83・4017) -
おいしい梅漬け、研究しながら
宮田村のJA生活部会加工グループの女性たちはこのほど、村民会館周辺に植えてある梅を収獲。さっそく漬ける作業も行った。
村の農業男性でつくる壮年連盟が10年ほど前に植えた梅の木。同グループは昨年から収獲し、加工技術の習得に励んでいる。
この日は66・5キロを収獲。JA支所に場所を移して、量などを正確に図りながら漬け込んでいた。 -
南アルプス食害対策協議会発足に向けた事前打ち合わせ
南アルプスのシカによる深刻な食害への対策を講じていく「南アルプス食害対策プロジェクト(仮称)」の事前打ち合わせが17日、伊那市役所であった。南アルプスに関係する行政・研究機関が集まり、ニホンジカなどの食害の現状と課題を報告。広域的な対策を早期に講じていく必要性を確認し、県、市町村を超えて被害対策を検討していく協議会を、8月中旬までに発足させることを目指し、調整を図ることを決めた。
個体数の増加、行動範囲の拡大に伴ない、各地区で農林業への打撃や高山植物、造林木の食害、植生の食いつくしなどが深刻化。被害は行政の管轄の枠を超えて広域化している。こうした背景を受け伊那市では、ニホンジカによる食害が進む南アルプスを管轄する県や市町村、南信森林管理署、有害鳥獣の専門研究に取り組む信州大学農学部に協力を求め、広域的な協議会の発足を呼びかけた。協議会はまず、県内の関係機関で構成し、将来的には山梨、静岡県との連携も目指す。
報告では、昨年10月から南アルプスの高山帯に生息するシカの行動調査をしている信州大学農学部の泉山茂之准教授が、高山帯に住むシカの越冬場所に関する追跡調査の結果を報告。10頭に発信機をつけ、越冬場所を調べたところ、遠いものは山梨県側まで降りている一方、北沢峠周辺や長谷地区で越冬する個体もいるなど、さまざまであることを示し「越冬場所や高山帯のシカを特定するのが困難」とした。また、例え高山帯のシカを駆除したとしても、周囲からの新たなシカの侵入を防ぐ必要があり、全体の密度を下げる対策の必要性を指摘した。
また、下伊那地域からは東側のシカが西側へ移動し始めていることなども報告された。 -
宮田高原へ通じる復旧工事中の寺沢林道で再崩落
14日から15日にかけて降った台風4号の雨により、昨年7月豪雨による土砂崩れで復旧工事が進められている宮田村の寺沢林道起点から6・5キロ付近の斜面のり面が再び崩落した。同林道は来年春の開通を目指し、終点にある宮田高原は来年度には閉鎖を解除する予定だったが、村産業建設課は「崩落規模など現在調査しており、当初の日程などに影響が出るかはまだ分からない」としている。
宮田高原にはキャンプ場、牧場があるが、寺沢林道が通れないため今季の営業は当初から断念。来季の営業再開を目指している。
しかし、昨夏の豪雨で最も大きく崩落した林道6・5キロ付近は今年5月にも崩落。そして今回もネットを張って工事を進めている矢先に再び崩れた。
17日は村や県が同林道の調査に入っているが、他の個所では崩落などの報告は入っていない。 -
農家4戸が家族経営協定締結
宮田村の4戸の農家が12日夜、「家族経営協定」を締結した。農業経営の役割分担などルールを文書化し、家族間で契約を結ぶもので村内の締結家族は20組に。村農業委員ら立会いのもとJA宮田支所で調印に臨んだが「今後はお互いを尊重し、目標を持って経営に取り組みたい」と気持ちを新たにした。
新たに締結したのは小松芳美さん、息子の公人さん=大久保区=、吉澤要祐さん、小百合さん夫妻=同=、清水純好さん、里美さん夫妻=大田切区=の3家族。
清水重宏さん、ひろみさん夫妻と母の登美子さん=南割区=は契約内容を見直して再締結した。
小松公人さんは「最初はこの制度があること自体知らなかったが、家族のあり方、農業を見つめ直す良い機会と思う」とあいさつ。
吉澤小百合さんは「当たり前のことを文書にしただけだが、結婚式のやり直しのように、人生の再出発としたい」と話した。
上伊那管内2006年度末現在、227組が締結。県内では2101組に達している。 -
県食と農業農村振興審議会上伊那地区部会の素案まとまる
長野県食と農業農村振興計画にかかる上伊那地域の発展方向を検討してきた上伊那地区部会は13日、上伊那地区における農村振興の方向性と05年を基準年として2012年時の生産努力目標などを盛り込んだ「上伊那地域の発展方向」の素案をまとめた。生産努力目標は「実現可能な値」ということで、現在最も生産額の大きい水稲で71億4000万円、輸入飼料の値上がりなど、厳しい経営を強いられている乳用牛21億4千万円とともに基準年の生産額を下回る数値が設定されることとなったが、農地の集約などを行う中で、一人当たりの収入は下がらないように確保していきたいとしている。一方、野菜、花きなどはほとんどの品目で生産額増の目標を設定しているが、現状ではその根拠とする部分に不安定な要素も強く、今後の実施計画の中で具体的施策として示していくことが求められる。 素案は「ふたつのアルプスにはぐくまれた産業として成り立つ上伊那農業の構築」をキャッチフレーズに、重点推進方策として▽担い手の確保育成▽生産力の強化▽販売力の強化▽中山間地域の振興竏窒ネどを掲示。農地の利用集積推進、多様な調理・加工方法の普及啓発推進による消費拡大などを具体的な取り組みとして方向付けている。
生産額の合計は県の様式に定められていないという理由から掲載されていないが、05年より15億円ほど少ない257億円となっている。
また、一部の委員からは「生産額増を見込んでいる品目などは、新品種の導入による価格上昇などといった不安定な上に成り立っているもの。振興計画ではやむをえないが、実施計画の中ではより具体的にし、実施主体を明確化してほしい」という要望もあった。
素案は19日に開かれる県の審議会で報告する。 -
イノシシ食害、中央道東側へ被害拡大
西山山麓に農地が広がる宮田村北割区、南割区、新田区で今年、イノシシによる農産物の食害が拡大している。電気柵などを設けたエリアもあるが、イモ類やトウモロコシ、カボチャなど被害は多品目に及ぶ。13日午後、北割区の山林に仕掛けてあった檻(おり)にメス一頭が捕獲され処分したが「収獲前に荒らされ本当にせつない。これで治まればいいが」と農家が気の揉む日は続いている。
今までは中央道西側の地域の農地が主に被害に遭っていたが、今年は東側の一帯にも多数出没。
中央道を挟んですぐに山が迫る北割区の米山(こめやま)、柳切(やなぎり)地籍では12日にも、トウモロコシやイモなどが被害に遭った。
畑に縦横無尽に点在するイノシシの足跡に「こんなの珍しくも何ともない」と被害に遭った農業男性(63)。
「5月末から連日さ。みんな家で食べたり、近所に配ったりしようと楽しみに野菜を作ってるのに、これで台無し」と肩を落とす。
13日昼過ぎに近くの山林で一頭が捕獲され、有害鳥獣として猟友会が処分。足跡から付近を荒らしたイノシシの可能性は高いとみられるが、村産業建設課は今後も檻を設置するなど様子を見る考え。
関係者は「なぜ今年になって中央道を渡って出没するケースが急に増えたのか分からない」と頭をひねる。 -
JA上伊那、価格低迷の打開策として取り組むブナシメジの品種切り替え完了
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、昨年10月から県内他地域に先行して進めてきたブナシメジの品種切り替えをおおむね完了した。大手企業の進出に伴なう価格の低迷が続く中、打開策として打ち出したもので、関係者は「他企業に負けないものができていると思う」と期待をかける。
キノコはJA上伊那の主要品目の一つ。中でもブナシメジは、米に継ぐ販売高を誇っており、昨年の販売実績でも約21億円となっている。
しかし、大手企業の進出に伴ない競争が激化した結果、2000年をピークに生産額が減少。供給過剰に伴なう価格の低迷が続き、廃業を選択する生産者も増えている。
そんな中JA上伊那では▽収量性の向上と安定▽回転数の向上▽品質の向上▽収穫以降の作業効率向上竏窒ネどを目的として従来の「スーパーやまびこしめじ」から「やまびこしめじ」への切り替えを実施。品質が良いことを示す「A級」の比率が向上し、見栄えもよくなったという。
上伊那管内における本年度の生産目標数量は5100トン。現在は県内他地域でも切り替えが進んでいる。 -
リンゴオーナー家族がブルーベリーとアスパラの収獲体験
宮田村の各農園と契約する中京圏のリンゴオーナー家族を対象にしたブルーベリーとアスパラの収獲体験は7、8日、同村内7軒の農家の受け入れで開いた。2日間で23組120人ほどが来村。土に親しみ、もぎ取りを満喫した。
大田切区の清水純好さんのほ場では、ブルーベリーがたわわに実り、さっそくもぎ取りながら口に運ぶ参加者の姿も。
愛知県小牧市から両親と訪れた浅野龍飛君(8)と莉舞ちゃん(6)の兄妹は「甘酸っぱくて美味しい」と歓声をあげた。
同扶桑町から2家族7人で参加した竹原聡さんのグループは新鮮なアスパラに大喜び。
「むこうのスーパーで売っているものとは全然違う。シャキッとしてみずみずしい。普段は鎌を使うこともないので、良い体験になりました」と話した。
訪れた家族を快く迎え入れた清水さん夫妻は「消費者の皆さんと直接お話できる良い機会。出来映えなどの感想も聞けるし、作る意欲にもつながります」と、参加者と団らんしていた。 -
花ろまん(19)ユリ
日本のユリは偉い。純潔の象徴、聖母マリアに捧げるイースターリリーは日本原産のテッポウユリ。気品と豪華さで、ユリの女王に君臨するカサブランカだって日本固有種の山ユリをベースに作られている。ユリは北半球のみに分布し、世界で約百種類、日本には15種類自生し、うち7種類は日本固有種。いずれも園芸品種に負けない美しさを誇り、品種改良の交配親となり、多種多彩な花を誕生させている。今回は上伊那で栽培が盛んなオリジナルの新テッポウユリ、オリエンタルハイブリッド系、スカシユリと新テッポウユリの交配種、LA系と3系統のユリを取材した(大口国江)
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上伊那は全国有数の産地、新テッポウユリ
青々とした水田の中にテッポウユリのほ場が点在し、ほのかに甘い香りを放っている。上伊那は種から育て、1年で開花する新テッポウユリの全国有数の産地である。最盛期は据え置き(2年目)が切れる7月と、新植(1年目)が収穫できる9月である。約20人が8ヘクタールで栽培、年間200万本を各地に出荷する。
ユリの系統は2系統あり、伊南地区は新テッポウユリ、伊那は東春近の野溝定芳さんが作出し、品種登録した「希」である。
JA上伊那駒ケ根支所花き担当の織田和洋さんは「この時期、このユリが出荷できるのは上伊那だけ。上向きに咲く品種が多い中、上伊那のオリジナルは45度の横向き。花びんに挿して、花が見えるのが特長」。将来性については「テッポウユリは所得率が高い品目。連作できないが、米の生産調整で、転作田も多く、ほ場も確保しやすい」と話す。
新植、据置き合わせて60アールを栽培する、JA上伊那テッポウユリ部会の湯沢一雄部会長(本郷)は「ユリは連作障害が出易く、1度栽培すると、数年作ることができない。近年、農薬の飛散が問題視されるようになり、消毒も控えめにしている。市場では冠婚葬祭の花と言われ、一般家庭の需要が少ないのが課題」とか。
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豪華さと威厳を合わせ持つオリエンタルハイブリッド
駒ケ根市の遠山鉄恵さんは5棟のハウスで、カサブランカやメデューサ、ビビアナ、シベリア、ル・レープなど6種類を栽培。早生で柔らかいピンクのル・レープの出荷が終り、現在、ピンクのメデューサを切り始めた。純白のシベリアや銘花、カサブランカは7月中旬以降になる。「開花の3、4日前、つぼみに色が回ってきた時が収穫の適期。開いたら、もう商品価値はない」と切るタイミングに気をつかう。
また、つぼみの数は5、6輪が1級品で多くても少なくてもだめ、つぼみの付き方のバランスが良くないと2級に落される、高級花だけに品質は厳しくチェックされる。
JA上伊那洋ユリ部会長でもある遠山さんは「オリエンタル系は香りもよく豪華、花持ちもいい。しかし、1球1本1回しか切れない。毎回球根を更新しなくてはならない。球根の高いのが難」とか。
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(1)メデューサを収穫する遠山さん(2)メデューサのアップ
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スカシユリに優る花の大きさ、真珠のように輝く花弁、LAユリ
駒ケ根市東伊那の伊那生田飯田線沿いの佐藤勝広さん宅の前は、LAユリ2000本がオレンジやピンク、黄色と色とりどりの花を咲かせ、道行く人の目を止めさせている。
佐藤さんは6年前、スカシユリから新テッポウユリとスカシユリの交配種、LAユリに転換し、オレンジのロイヤルトリニテイー、ピンクのアルガーブ、黄色のパピアなど6種類、3万1000本を栽培する。8月下旬から植え付け、秋から晩秋に出荷する。「LAは暑さに強く、作りやすい。密植もできる」。