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アユ稚魚5500キロ放流 天竜川漁協
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は7日竏・月6日、アユの稚魚5500キロ、63万匹を天竜川水系の河川へ26回に分けて放流する。稚魚は体長8竏・0センチ、体重約8グラムで、琵琶湖産1600キロなどを用意した。
初日は、伊那市狐島の同漁協会館前の天竜川など3、4個所で計200キロを放流。組合員が川辺から優しく流し入れると、稚魚は元気よく泳いでいた。
友釣り解禁日は例年通りの7月1日。組合員によると、天候が順調であれば解禁日には20センチ、100グラムサイズのアユが釣れるという。
アユ釣りの遊漁料は年間券8千円、日釣券2千円となっている。
組合員の手で優しく放されるアユの稚魚 -
信大で野菜・花の苗の販売を10日から開始
南箕輪村の信州大学農学部は10日から、野菜と花の苗を構内生産品販売所で販売する。
同学部では学生の教育実習の一環として生産した作物の販売に取り組んでいる。今回は学生が実習に使用するために育てている苗の一部を販売。
花苗はマリーゴールドやキンギョソウ、マツバボタンやホシザキペチュニアなどに加え、ミントやレモンバーム、バジルなどといったハーブ類もあり、13種類以上。野菜苗は大玉、中玉、小玉のトマト苗をはじめ中長ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、トウガラシ(キムチ用)、メロン、サトイモ、ズッキーニなど17種類以上となっている。
トマトは甘味の強い品種をそろえているほか、丈夫な苗とするためになるべく温度を下げて育てている。野菜苗は若干出遅れており、販売開始時には間に合わないものもあるが、店頭に並ぶ種類も徐々に増えていくという。
野菜、花の苗とも1本50円。
問い合わせは信州大学農学部附属施設係(TEL77・1318)へ。 -
南箕輪村農業委員会総会
南箕輪村農業委員会は2日、07年度総会を村役場で開き、06年度事業報告と07年度活動計画案を承認した。
07年度活動方針は▽「農地法」「農業振興地域の整備に関する法律」などの適正な運用と的確な指導の実施▽農業振興方策についての検討、提言、意見具申(認定農業者協議会、農業経営者協議会、南箕輪村輪の会などとの交流・協力体制の確立、村営農センター及び各地区の営農組合活動の支援など)▽担い手育成と農地の有効活用の推進(農地流動化を促進し認定農業者らの担い手へ農地集積を推進、地域農業の担い手となる「まっくんファーム」の活動支援など)▽大芝高原まつり、まっくん収穫まつりへの参加-など。
農地流動化の目標面積は利用権設定期間が3年未満は280アール、3年縲・年は1430アール、6年縲・年は730アール、10年以上は620アール。合計は3060アール。
06年度農地移転状況は、田が42件3万1155平方メートル、畑が40件6万3716平方メートル、合計82件9万4871平方メートル。05年度は約5万3千平方メートルで、06年度の転用面積は増加。なかでも工業用地の転用が目立ったと説明があった。 -
箕輪町で水稲直播作業始まる
箕輪町内で3日、水稲の直播作業が始まった。箕輪町水田農業推進協議会が水稲直播機を購入し作業を始めて3年目。予定では5日までに町内の作業を終える。
直播栽培は、育苗と苗運搬が不要となることから春作業の省力化、経費の削減、作業適応期間の拡大などのメリットがあるという。
下古田の丸山平治さんの水田が作業最初で、約30分で15アールの水田に直播をした。「省力だけど手抜きはできない。芽が出るまでの管理がある。でも苗を買って植えるよりコストが安く、ほとんど失敗はない」と話す。芽が出るまでには1週間から10日かかるという。 -
・スみやだ・スの農産物好評、愛知県田原市の農業祭で
宮田村は29日、友好都市の愛知県田原市で開かれた農業祭に参加。アスパラガスやシメジなど高原の豊かな産物を販売し、生産者らが市民と交流を深めた。
生産者代表の樋屋速水さん=大田切区=と村職員2人が参加。
毎年売り切れ必至のアスパラは昨年よりも30束多い120束を用意したが、1時間足らずで完売した。
樋屋さんから熱心に栽培法を聞く来場者の姿も。リンゴオーナーで宮田村を訪れる市民も多く、気軽に声をかけあった。
両市村は1999年に友好都市提携を結び、交流を開始。田原市の農業公園サンテパルクたはらで開くこの農業祭にも毎年参加している。
この日は、農事組合法人ひかりのシメジやフルーツファームひおくのリンゴジャム、ブルーベリージャム、リンゴチップスなども好評を博していた。 -
親子で収獲体験
地元の農業、農産物に関心を深めてもらおうと、宮田村営農組合、学校給食を育てる会、JA宮田支所は29日、宮田小学校低学年の親子を対象にアスパラガスと花の収獲体験を行なった。昨年に続いて2年目。7家族20人ほどが参加し、自らの手で収獲する喜びを味わった。
大田切区の樋屋喜代美さん方のビニールハウスではアスパラの収獲体験。
参加した親子は「こっちのほうが美味しそう」「あれのほうが大きいんじゃない」と、選びながら作業も楽しげ。
同区の3年生浦野咲紀さんも「夕飯はアスパラをベーコンで巻いて食べるよ」と大喜び。母親の良子さんも「普段の生活のなかで収獲を体験することもないし、ビニールハウスの温かさを知ることもない。貴重な体験になった」と話した。
一行は駒ケ原の花卉団地に移り、芦部清志さんのハウスでアリストロメリア、小野完さん方ではカーネーションの花摘みも行った。
学校給食を育てる会の吉澤小百合さんは「親しんでもらうことで、大切な食を育む農業を少しでも理解してもらえれば」と話した。 -
田原区が有害鳥獣被害防止のための電気牧さく設置
有害鳥獣の農作物被害が深刻化する伊那市東春近の田原区(林一夫区長)と田原集落営農実践委員会(「伊東由和委員長)は29日、畑に隣接する山すそ約5キロに電気牧さくを設置した。地元農家や住民など100人以上が集まり、協力しながら作業に取り組んだ=写真。
田原区では上段地域を中心シカなどによる農作物被害が増加しており、被害が大きい上段地域は家庭菜園にまで及んでいる。作っても食べられてしまうという現状から、耕作を放棄する農業者も増えており、田原集落営農実践委員会が中心となって対策を検討。その結果、イノシシやシカの侵入を防ぐには効果の高い電気牧さくを設置することを決めた。 この日は、ステンレス線の電気牧さくを南福地区との境から駒ヶ根市との境まで設置。資材費、約150万円は県、市、農業共済、東春近地区農業振興センターの補助でまかなった。
隣接する富県地区などでは中山間地対応の補助を受けて既に電気牧さくが設置している。農業者だけでなく、住民全体で有害鳥獣対策に取り組むのは珍しく、関係者は「区民全体に有害鳥獣被害の深刻さに対する認識が広まっているのだと思う」と話していた。 -
JA上伊那あぐりスクール駒ケ根校開校
さまざまな体験学習を通じて農業と食への理解を深めてもらおうとJA上伊那は28日、小学2縲・年生を対象にした農業体験講座「あぐりスクール」駒ケ根校を開校した。駒ケ根市、伊那市、飯島町、中川村、宮田村の9小学校の児童71人が参加。12月にかけて月1回ずつ開かれる9回の講座で田植えや稲刈り、リンゴやサツマイモの栽培作業などの農業体験のほか、川遊びや五平もちづくりなどに挑戦していく。
児童らは駒ケ根市のアイ・パルいなんでの開校式に臨んだ後、保護者らとともに早速近くの畑に行き、ジャガイモの種イモ植えとトウモロコシの種まきをした。ほとんどの児童らは初めての体験とあって戸惑ったような表情を見せていたが、JAの職員らの指導を受けながら楽しそうに作業していた=写真。
校長の宮下勝義JA上伊那代表理事組合長はあいさつで「良い思い出とたくさんの友達をつくって楽しんでほしい」と呼び掛けた。
同スクールは昨年伊那市で初めて開校して好評だったことから、今年は駒ケ根市でも開校することにした。 -
長谷非持山地区の基盤整備完了で記念碑除幕
伊那市長谷の非持山地区基盤整備事業が完了し、28日、現地で記念碑の除幕式があった。地権者、市関係者ら約100人が集まった。
非持山地区は、農業後継者不足などの問題を抱える。荒廃や放棄地の拡大を防止しようと地域の農業振興整備計画の検討を重ね、99縲・6年度、基盤整備事業に取り組んだ。
地権者は86人で、ほ場面積は30ヘクタール。農業機械の通行が円滑になるなど安全で効率的な農作業環境が整った。事業費は5億4600万円(国県補助77%)。
除幕式で、基盤整備委員会の北原幸彦委員長は「農耕地の基盤整備が整い、責務の大きさを痛感している。地域住民が結束し、悠久農地であることを願う」と述べた。
記念碑には「潤豊穣」と記され、北原委員長らが除幕。台座を含めた高さは3メートルで、安山岩などを使用した。
式後、地元の集会所に場所を移し、しゅん工式を開いて事業完了を喜んだ。 -
有害鳥獣駆除打ち合わせ会
JA上伊那グリーンセンターみのわは25日夜、07年度有害鳥獣駆除打ち合わせ会を開いた。実施計画を確認し、町猟友会に協力を依頼した。
有害鳥獣駆除は、農作物の被害を最小限に食い止める目的で、JAの申請で町の捕獲許可に基づき町猟友会が駆除する。
06年度の実績は、5月7日から9月3日まで5回で、カラス109羽、ドバトなど49羽、合計158羽。従事者は延115人。有害鳥獣による被害想定額は2112万円で例年並だった。
07年度実施計画は、5月6、27日、7月8日、8月5日、9月2日の計5回。時間は午前5時から7時まで。最終回のみ午前5時半から。捕獲したカラスは、希望者に1羽300円で各日午前7時からJA上伊那箕輪町支所前で販売する。
グリーンセンターでは、「発砲音など迷惑をかけるがよろしくお願いしたい」としている。 -
学校給食を育てる会、子どもたちの・ス食農・ス教育にさらなる意欲
宮田村小中学校の給食食材に農産物を提供する村内農家のグループ「宮田学校給食を育てる会」は26日に集まり、学校栄養士らも交えて意見、情報を交換。安全安心の・ス地産地消・スを推進し、単に農産物を納入するだけでなく、児童、生徒とふれあう機会を持つなかで、食への関心を高めてもらおうと今後の取り組みを話し合った。
水稲中心のため野菜栽培が決して盛んとは言えない宮田村の農業だが、11人の会員の努力で昨年度は55品目に及ぶ野菜や果物を提供。給食全体で使う4割ほどを占めた。
席上、新たに会長に就いた牧田茂成さんは「年々内容も充実してきている。安全安心で新鮮な農産物を子どもたちに届けるため、今後も協力しよう」とあいさつ。さっそく会員相互に、今季の野菜の作付け計画を持ち寄り打ち合わせした。
今後栽培可能な農産物も模索するなど意欲的に情報交換。栄養士は、子どもたちの食べ具合など現場の状況を伝え、要望もあげた。
同会は、食と農を結びつける形で子どもたちに土にじかにふれてもらう学習にも積極的だが、今年度も学校などと連携しながら交流の機会を設けようと確認した。 -
5月の連休を前に、ジャンボマス1トンを放流
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は27日、上伊那の横川ダム湖、箕輪ダム湖、高遠ダム湖に計1トンのニジマスを放流した。5月を目途に閉鎖する宮田養魚場で養殖したニジマスの放流は最後。
放流は5月の連休に向け、釣りを楽しんでもらおうと例年、取り組んでいる。放流量は例年並みで、体長40縲・0センチ。大きなものでは重さ3キロあるものも。
高遠ダム湖には、市内外から釣り人が訪れ、放流するそばから釣り糸を投げ入れた。早速、大物を釣り上げる人もいた。
知人に誘われ、松本市から来た女性は「たくさん釣れたらくん製で、1匹だったら刺し身にする」と釣果に期待していた。
ジャンボマスは重量があるため「引きが違う」と人気で、放流前には県外者からも放流時期を尋ねる問い合わせが来るほどだった。
遊漁料は1日券千円(現場で監視員から購入する場合は1600円)、年間券6千円、中学生券300円、小学生以下無料。 -
駒ケ根市松食い虫対策協議会
年々拡大する松食い虫の被害を食い止めようと駒ケ根市は23日、松食い虫対策協議会(会長・中原正純市長)を市役所南庁舎で開いた。委員ら約20人が出席し、担当者から被害の状況や対策などについて説明を受けた。07年度の事業方針については、県防除実施基準の新規指定区域となることを受けて東伊那地区でヘリコプター(有人、無人)による薬剤空中散布を行うことや、広域的な対策が不可欠として「上伊那地方松食い虫防除対策協議会」で方針を定め、より効果的な対策を講じていくことなどが報告された。
中原会長はあいさつで「アカマツは市の木でもある。住民の理解を得て、拡大しつつある被害を何としても最小限に抑えたい」と述べた。
副会長には駒ケ根市林業青年会議会長の吉沢利文が選出された。
委員は次の皆さん(任期2年)。
▽会長=中原正純▽副会長=吉沢利文▽委員=竹村幸茂、木下真、市村善弘、吉見次郎、金村伊三郎、春日一衛、清水千博、佐々木正博、林高文、福沢源一郎、中村昌二、春日源之、菅沼盛和、下平国彦、宮沢五郎、気賀沢和久、久保田広、林伸幸 -
伊那市農業振興センターが本年度有害鳥獣対策の専門委員会とプロジェクトチームを発足
有害鳥獣による農作物被害が深刻化する中、伊那市農業振興センターは本年度、有害鳥獣対策専門委員会とプロジェクトチームを発足する。現場の状況からプロジェクトチームが考えた対策案を有識者などでつくる専門委員会に上げ、より有効的な対策を打ち出していくほか、広範で対応しなければ効果の挙がらない防護さくの設置などは、地域同士が連携を図りながら進めていく。
各市町村では、有害鳥獣対策協議会を設けて駆除の実施などに取り組んでいるが、今回同センターが設置する専門委員会とプロジェクトチームは、駆除を行うだけでなく、農作物保護の観点にも重点を置いていることが特徴。地域連携による防護さくの設置に加え、動物の習性の勉強会などを開きながら有効な対策を模索する。また、こうした取り組みを通して度重なる被害から耕作意欲を喪失している高齢者などのやる気を支援にもつなげたいと考えている。
専門委員会には各地区を代表する農業者などにも参加を仰ぐほか、職員などでつくるプロジェクトチームには自身で鳥獣害対策に取り組んでいる農業者などに参加してもらうことを予定している。
また同センターは26日、運営委員会を開き、07年度事業の承認したほか、結婚相談員として1組ずつの成婚に尽力した山岸久男さんと梅垣佐知子さんに感謝状を授与した。 -
野ひばりの会総会、新会長に太田さん
宮田村の農村女性グループ野ひばりの会は23日夜、定期総会をJA宮田支所で開いた。本年度も村内のイベントに積極参加し、梅おこわや高原スープなど独自の開発料理を提供。・ス地産地消・スにも力を入れた・スおふくろの味・スを、地域内外の交流につなげていく。
トマトピューレやコンニャク、味噌づくりなどの料理講習会も随時実施会員25人相互の親睦を深めつつ、研さんも図る。
席上、新年度の役員を承認。太田芳子新会長=町二区=は「会員、村民の協力、支援を受けながら事業を進めていきたい」と抱負を述べた。
新役員は次ぎの皆さん。
▽会長=太田芳子▽副会長=山口里江▽会計=有賀絹代▽連絡員=橋爪千春、有賀絹代、嶋田加代子、桐山幸子▽監事=橋爪千春、田中みち子▽農村女性ネット代表=田中いせ子 -
飯島地区農地・水・環境保全向上対策委員会設立総会、定時総会
飯島町の飯島地区農地・水・環境保全対策委員会が4地区のトップを切って設立され、23日夜、成人大学センターで設立総会・定時総会を開いた=写真。
区会や耕地総代、林務委員、地区営農組合、土木委員の代表など委員ら約40人が出席し、規約を制定し、07年度事業計画・予算を決めた。町との協定書は24日付けで締結する。
開会で、竹俣栄二郎区長は「農家も非農家も一緒になって、農地や水を守る新しい施策。協働のまちづくりを進める町の施策と合致する。それぞれの立場で積極的に取り組んで」と期待した。
この後、目的に「地域が共同で農地・水・環境の良好な保全と質的向上を図る」を掲げ、構成員、機関、専門部会、役員など盛り込んだ規約を承認し、役員構成も決めた。
引き続き、定時総会に移り、町との協定書の内容を確認し、07年度活動計画を決めた。 協定の対象は協定農地281ヘクタール(田236ヘクタール、畑45ヘクタール)、開水路113キロ、ため池1カ所、農道。具体的活動は▽農地と用水路の保全(畦畔・法面の草刈り、病虫害駆除、泥上げ、出水期の点検巡回)▽農村環境保全活動(生態系保全のための学習会、農地、用水施設周辺の美化、景観保全)▽環境負荷低減に向けた営農活動-など。予算額(交付金)1170万円。
委員会構成は次の通り(敬称略)
▽委員長=星野光希(区会土木委員長)▽同副=小林正尚(地区営農組合長)、吉川勲男(鳥居原耕地総代)▽庶務=片桐今朝実(土木委員)▽会計=熊谷功(土木委員)▽監査=三石宏之(中町耕地総代)、市村茂(中山間事業団地代表) -
小学生にキク作り指導
例年菊花祭りを開くなどの活動をしているキク作りの愛好者グループ「駒ケ根秋香会」(本間秋男会長、30人)は20日、市内の赤穂東小学校(太田寿久校長)を訪れ、今年初めてキク作りに挑戦する6年生児童にキクの基礎知識を教えた。
会員の森勝美さんがキクの特徴について「寒さに強い」「十分な日光がないとうまく育たない」などと説明したほか、水やりの時期や方法などについて分かりやすく話した=写真。ほとんどの児童はキクについて馴染みがなく、森さんの話を真剣に聞いていた。
次回は5月により実践的な指導を行う。同会はほかに赤穂小、赤穂南小の児童にもキク作りを指導しているが、東小は今回初めて。 -
JA上伊那のあぐりスクール開講
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が地元小学生を対象として開講している「あぐりスクール」の伊那校の開校式が21日、伊那市狐島のJA本所などであった。ともに学ぶ86人の児童が集まり、新しい友人とともに農業の大切さを学ぶことを約束した。
年間を通じてさまざまな農業体験などに挑戦する同スクールは、子どもたちに農業を体験してもらいながら食物や農業の重要さをじかに感じてもらおう竏窒ニ昨年度からJA上伊那が取り組んでいるもの。スクールは12月までの間に月1回ずつ開講し、田植えやいちご狩り、サツマイモの収穫など、季節にあった農業体験などに取り組んでいく。好評だった昨年の声を受け、本年度は駒ヶ根校も開講することとなった。
宮下勝義組合長は「いい思い出をたくさん残すような体験をして下さい。豊かな人間性を育てていくには食が大切だと言われているが、特に小学生の時が最も大切。食を通じて農業の大切さを感じてもらいたい」と生徒と保護者に呼びかけた。
その後、畑に移動して早速ジャガイモとトウモロコシの種まきに挑戦。児童たちは土の感触を楽しみながら丁寧に種をまきつけていた。
駒ヶ根校の開講は28日。 -
伊那市農業委員会定期総会
第20期伊那市農業委員会は20日、07年度定期総会を伊那市役所で開き、本年度事業計画を承認した。
市町村合併に伴い伊那市農業委員会では、6日に発足総会を開催し、旧3市町村の農業委員会を統合した新体制でスタートした。今回の総会は新体制の事業計画の承認を得るために開催。
農業、農村の振興に関する事業としては▽担い手経営安定対策に伴い発足した集落営農組織のステップアップ▽遊休農地対策としてバイオエネルギー燃料の原料となる作物の研究と関係機関との連携▽関係機関との連携による有効な有害鳥獣対策検討竏窒ネどが盛り込まれている。
第20期役員は次の通り。
▼会長=北原孝治(上大島)▼副会長=北原彦郎(山室)▼農地部会長=那須野要助(野口)▼農地副部会長=酒井保彦(諏訪形)▼農業振興部会長=有賀芳雄(小出島)▼農業振興副部会長=市ノ羽茂則(黒河内)▼選任=平沢喜美子(野底)中川みほ江(北福地)矢野源嗣(上川手)伊東千元(榛原)酒井富貴(下殿島) -
藤沢精機が新型有害鳥獣捕獲おりを開発
精密機器などを製造する藤沢精機(本社・伊那市、保科忠由社長)がこのほど、有害鳥獣対策に用いるシカ、イノシシ用の新型捕獲おりを開発した。新しいおりには仕掛けの作動部分に新型装置を搭載。また、各所で使う人の安全性を考えた工夫がほどこされており、装置部分については現在特許を申請している=写真。
同社では大手企業の下請けとして精密機器の製造を行っているが、受注量の変動に左右されない、自社商品を模索。関連会社の方で7年前から製造してきた有害鳥獣の捕獲おりに着目し、今回初めて藤沢精機としての捕獲おりを開発した。
おりの大きさは約1メートル四方で奥行きが2メートル20センチで鉄製。備え付けの仕掛けとして2パターンを装備しているが、使用者が考えたオリジナルの仕掛けを扉と連動させることもできるようになっている。
特許を申請中の新装置では、複数の仕掛けが反応しなければ扉が閉まらないように設定することや、作業中に罠が誤作動しないよう、扉が閉まらない設定にすることもできる。
また、一端持ち上げた扉が勝手に下がらないようにするためストッパーが自動的に働く仕組み。そのほかにもオプションで捕獲おりや獲物が入ったことを感知して情報を送る発信機の取り付けスペースなどもついている。
価格は約10万円(税込み)。
問い合わせは藤沢精機(TEL73・9870)へ。 -
駒ケ根市緑化木頒布
駒ケ根市は14日朝、緑化木の無料頒布を市役所南庁舎の駐車場で行った=写真。用意された苗木はイロハモミジ260本、ミツバツツジ200本。冷たい風が吹く中、長い行列を作ってじっと待っていた約150人の市民らは、午前8時30分に頒布が始まるとうれしそうに苗木を受け取り、大事そうに両手に抱えて持ち帰っていた=写真。列の先頭の女性は「午前6時半ごろに来た。寒いが苗木がもらえるので苦にならない」と笑顔で話した。増野和男産業振興部長は「緑は暮らしに安らぎと潤いを与えてくれる。市も緑化木の頒布を通じて緑化事業に協力したい。大事に育ててください」と呼び掛けた。
苗木の頒布は15日も午前8時30分から行われる。 -
梅公園で花見イベントにぎやかに
宮田村の住民有志が参加する「村おこし実行委員会」(平沢英夫委員長)は14日、委員の手づくりで整備した新田区の梅公園で花見イベントを開いた。昨年に続き2回目。満開の花の下、村内グループの出し物や各種飲食のサービスなどで、多くの人出で賑わった。
天候にも恵まれ、駒ケ岳の残雪に梅の花が色鮮やか。訪れた人たちは、サクラとはまた一味違う、奥ゆかしい花の姿を堪能した。
宮田太鼓が演奏を披露。信州みやだ梅舞会はよさこソーランを勇壮に舞い、会場を盛り上げていた。
地元野菜ふんだんの豚汁や、公園内の井戸水を使ったコーヒー、お茶の無料サービスも盛況。農業女性グループ野ひばりの会が80食用意した「梅おこわ」は昼前に完売するほどの人気を集めた。
梅にまつわる親王伝説から「梅が里」とも呼ばれる同村。同委員会はその伝説を地域活性化につなげようと取り組み、一昨年に梅公園を整備したが「このような機会を持つことで、多彩な交流につながれば」とメンバーは話した。 -
果樹栽培アシスタント講習
高齢者らの就業促進のためのシニアワークプログラムの一環として駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)は10日、会員以外の一般も対象とした地域密着型技能講習「果樹栽培アシスタント講習」の第1回を駒ケ根市東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。駒ケ根市、飯島町、宮田村の19人が参加し、農業改良普及センターやJA上伊那職員らの指導でリンゴ栽培に必要な知識や技能を学んだ=写真。竹村理事長はあいさつで「金を受け取るにふさわしい、実践的な技術を身につけてほしい」と激励した。
講習は6月下旬までの全5回。4月末の第2回からは会場の近くに住む北原友一さんの園を借りて花摘み、摘果などの実技を交えて行う。 -
ポルトガルのワインを飲み比べ、山ぶどうワインの関係者が意欲高め
4年連続で高品質を示す県の原産地呼称管理制度に認定された宮田村の山ぶどうワイン「紫輝」「駒ケ原」を生産販売する関係者は12日、500年の歴史を持つポルトガルのワインを試飲し、知識を学ぶ講習会を行った。現状に満足せず、さらに上のレベルを目指そうと開いたもの。・ス世界基準・スのワインとその根底にある文化の奥深さを感じつつ、生産販売意欲を高めた。
山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫宮田村長)の主催で、栽培組合、酒販店、飲食店組合など約30人が参加。
「紫輝」などを醸造する本坊酒造の橘勝士顧問が「風土を磨こう」と題して講演した。
国内外のワインに精通している橘さんは、日本に最初に伝来したとされるポルトガルのワインの現状を紹介。
風土、気候の違いを巧みに利用し、新しい技術も導入しながら特色あるワイン文化が各地で確立されていると伝え、参加者は代表する6銘柄を試飲した。
「外に目を向けることで見えてくる部分も多い。勉強になった」とある栽培者。
橘さんは宮田村の風土に期待を寄せ「この地域は文化をつくるのが上手。ぜひ作るだけでなく、ワインを使い楽しむ習慣が定着できたら」と話した。 -
・スわれら、かかし隊・ス2年目に
農作業を通じて肌で学ぶ宮田村公民館の親子体験教室「われら、かかし隊」が7日、2年目の活動を開始。さっそく7家族約20人が、土にまみれて「二十日大根」の種まきを行った。
この日は、後藤寛さん、川手友幸さんが栽培指導。ワイワイにぎやかに親子で種をまき、「元気に育て」と水やりした。
初めて参加した井上茉優ちゃん(2つ)も父親の明久さん、母親の亜矢さんと一緒に楽しそう。「体験を通じて食べ物について考えられたらいいですね」と亜矢さんは話した。
今年も町三区の遊休地で耕作。今後はジャガイモ、ニンジン、黒ゴマ、もち米など多彩につくり、さらにリンゴオーナーとなってリンゴ栽培も体験する。
目標は育てた農産物でカレーとリンゴデザートをつくること。食や伝統文化なども取り入れながら、ますまずパワーアップして活動していく。 -
スイセン
紺碧の空に屹立する残雪を抱いた中央アルプス主峰宝剣岳を仰ぐ、光前寺参道に「衝撃的に早い」という名を持つ「ラインベルト アーリー センセーション」が咲き始め、駒ケ根市のスイセンの季節到来を告げる。以後、大杯や小杯、房咲きと様々なスイセンが5月連休ころまで、町を彩り、格好のカメラスポットとして、全国に発信される。1球が翌年には3球に、3年目は6球に増え、やがて土手いっぱいに増えて、スイセンの町になるという夢のような話が12年の歳月と、団結し継続した活動で正夢になろうとしている。すべては1球1球、みんなで植え付けたことから始まった。今回は約1ヘクタールで800種類百万球を栽培し、スイセンのまちづくりを支える、園芸農家、北村信之さん(中割)と、スイセン街道実現に向けた北割2区営農組合の10年余の活動の歴史を仕掛人の1人塩沢淳一さんにお聞きした(大口国江)
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##(中見出し)
スイセンは繁殖力おう盛、植え放しでも咲く北村信之さん
ヒガンバナ科スイセン属、園芸品種は1万品種以上、ラッパや大カップ、小カップ、八重咲き、房咲き、バタフライ咲き、ペチコート咲きなど13区分に分類される。北村さんはその代表的な品種800種類をそろえ、ハウス周辺の畑や休耕田で繁殖させている。今年は光前寺参道脇の休耕田35アールに100種類、20万球を植え付け、見本園を作った。「ラインベルトアーリーセンセーション」や密植に強い「アイスホーリー」などが咲き始めた。この後、黄色とオレンジのフリルがかわいい「ベルリン」、赤と黄色のコントラストが目を引く「ダブルファッション」、カップが長い「エイリアン」など様々な種類が咲き出す。
「スイセンは病気に強く、植え放しでもどんどん増えて、花を咲かせる。品種も多く飽きない」と魅力を。
##(中見出し)
スイセン街道の仕掛人の1人、塩沢淳一さん
94年3月、退職を機に「何か、地元に役立つことをしたい」とスイセンの名所を視察するなど研究してきた。「スイセンは管理が楽、雑草に先んじて花が咲き、夏は休眠期に入る。草刈りの邪魔にならない」と、水田の土手に1万球を植えたのが始まり。北村信之さんから球根を購入し、スコップで穴を開け、1球1球植え付けた。
翌年、北割2区営農組合は花の咲いた塩沢さんの土手を見て「花畑のようだ」と、農事部長の提案でみんなで2000球を植え付けた。「土手の草刈は球根の肥大に影響する5月いっぱいは行なわないこと」で地権者の合意もできた。球根は市から現物支給され、以後毎年1、2万球を現在まで植え続けている。01年は8千球を北割2区のふれあい花壇に植え付けた。「毎年きれいに咲き、中央アルプスをバックに、格好のカメラスポットになっている」。
植え付けは営農組合員ばかりでなく、区、分館役員、PTA、子ども会、高齢者クラブ、光前寺檀家と今では区を挙げての取り組みに拡大した。
「昨年10月は育成会の子どもたちがたくさん参加し、冷たい雨の中、頑張ってくれた」と振り返る。
「みんながスイセンを植えることで、景観も心も美しくなる。スイセンは団結と継続の花」と話す。
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球根の現物支給で、活動を支援、駒ケ根市
スイセンの花の黄色や白のじゅうたんは、光前寺参道から発し、広域農道沿い、さらに、南割の琴ケ沢線にまで伸びている。
「美しい景観のまちづくり条例」を制定する同市は、うるおいのまち事業として、95年度から北割2区営農組合に、1万球前後の球根を現物支給し、01年からは琴ケ沢沿線住民協定にも5千球前後を支給している。スイセンの植え付けは中山間地域直接支払事業の一環としての位置付けでもある。
市の担当者は「スイセンは市が球根を提供し、住民が協力し合って植え付け、管理する、まさに協働のまちづくりのモデル。今年度からは農地・水・環境保全対策事業としての取り組みも考えられるのでは」と話している。
◇◇こぼれ話
「水仙」は花の姿と芳香が、水の中の仙人のようだと、中国の古典から命名された。学名の「ナルシサス」はギリシャ神話の泉に映った自分の姿に恋し、花なった美少年の名前。それ故、花言葉は自己愛、うぬぼれとか。 -
箕輪町酪農振興協議会総会
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)は27日、第47回総会を町産業会館で開き、06年度事業と決算の報告、07年度事業計画案と予算案などを承認した。
根橋会長は、「乳の価格が下がり、えさの価格は高騰。荒廃地を使っていい飼料を作っていくことも大切になる。土地集約や人、機械など皆でまとまって頑張り、本当にやってよかったと思える酪農振興協議会にしたい」とあいさつした。
07年度事業計画は、酪農近代化の推進(乳牛事故防止対策、環境保全型農業の推進、親ぼく事業、農作業事故防止対策)、畜産農政対策、優良事例の研修視察、消費拡大に向けた取り組み、研修会参加、認定農業者加入促進など。
役員改選は会長は留任。そのほかの役員は次の通り(敬称略)。
◇副会長=栗原茂喜◇会計=唐沢政文◇支部長▽沢・大出・八乙女・東箕輪=栗原茂喜▽上古田・中原・松島=唐沢政文▽木下=唐沢重治▽一の宮・中曽根=唐沢坂佳▽福与・三日町=登内幸雄◇監事=桜井克成、荻原省三
【婦人部】◇部長=大槻浜子◇副部長=小池久子◇支部長▽沢・大出・八乙女・東箕輪=藤田正子▽上古田・中原・松島=唐沢孝子▽木下=唐沢秀子▽一の宮・中曽根=大槻浜子▽福与・三日町=小池久子 -
「下在南部生産組合」設立
駒ケ根市赤穂小町屋区と市場割区の農業者83人でつくる集落営農組織「下在南部生産組合」の設立総会が28日夜、市場割研修センターで開かれた=写真。関係者約50人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の46ヘクタールから67ヘクタールに、年間生産量も現在の米223トンから米315トン、大麦8トンに増加する計画。
市内で計画されていた10の集落営農組織はすべて設立された。
役員は次の皆さん。
▽組合長=村沢邦雄▽副組合長=気賀沢文孝、気賀沢洋夫▽理事=北沢祥平、金村悦男▽監事=中村正人、辰口巌 -
「生産組合上赤須」設立
駒ケ根市赤穂上赤須区と町二区の農業者36人でつくる集落営農組織「生産組合上赤須」の設立総会が26日夜、上赤須自彊館で開かれた=写真。関係者約30人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の22ヘクタールから99ヘクタールに、年間生産量も現在の米106トンから米460トン、ソバ10トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は9番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=入谷隆夫▽副組合長=酒井一義▽理事=米山一、原洋八▽監事=小川良三、中村一成 -
松くい虫対策、健全なうちに樹種転換へ
宮田村は、新たに松くい虫の被害で枯れたとみられるアカマツを160本確認した。28日開いた村森林整備等推進協議会に報告。今後は被害木の伐倒処理から移行し、木が健全なうちに伐採して資源化を図れるよう積極的に樹種転換を進めていく考えを示した。5月ころに地権者説明会を開き、早急に対応していく。
同村内では昨年度に松くい虫の被害が初めて確認され、本年度は356本を伐倒処理した。
新年度も同程度の被害が想定されているが、今後は被害に遭う前に伐採し、樹種転換していく方針。
国県の補助も適用でき、健全な伐採木は材木やペレットなどに資源活用できることから「健全な木があるうちに早めの対応をする」(村林務係)考えだ。
新たに見つかった枯れた木は、3月14日の県や森林組合との合同目視調査で分かったもの。今までも被害にあっている天竜川、太田切川沿いの段丘が中心になっている。