-
小林さん 東ティモールに
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームの小林史麿会長は、高遠出身の前の東ティモール大使北原巌男さんの縁で2日から11日まで東ティモールを訪問し、農村の視察などを行いました。
東ティモールは、ほぼ赤道直下の東南アジアの国で、2002年にインドネシアの占領から開放され独立しました。
21世紀最初の独立国です。
国民の過半数が1日2ドル未満で暮らす貧困層で開発途上国に分類されます。
小林さんは、貧しい農村の現状を視察し、改善点を見出そうと、東ティモールからNPOを通じて招かれました。
エルメラ県に点在する3か所の農村を視察。
農村での主力産業となっているコーヒー豆の焙煎現場を見たり現地の人たちと交流しました。
7日には、商業産業環境省でアベル副大臣と会談しました。
小林さんは、魚を魚粉化し家畜や野菜の肥料として利用するための会社設立や効率的な日本製農機具の活用を提案しました。
小林さんは、今後東ティモールのコーヒー豆のグリーンファームでの販売や日本の農機具の提供などで協力していきたいと話しています。 -
伊那華のみそ娘
上伊那産の大豆と米麹でつくるJA上伊那の特産みそ「伊那華のみそ娘」の寒仕込みが本格化しています。
みその味を左右するという麹づくり。
上伊那産のコシヒカリを使っています。
この麹に上伊那産の大豆と塩をまぜ1年間寝かせます。
みそを仕込んでいるのは、地域の農家の主婦でつくる伊那華のみそ娘加工組合。
平成12年に地産地消による安全な食品の提供を目指し結成され、今年で13回目の仕込みです。
地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めていて、昔ながらの田舎の味に近づけるよう努力を重ねています。
雑菌が入らないようにと寒仕込みです。
今年は、2月7日から準備を進め、10日から本格的に作業が始まりました。
毎日5人で作業にあたります。
みそは、たるに詰め、1年間熟成させます。
人口の減少や味噌汁離れが進んだためか、年々生産量は減少気味で今年は、12トンを仕込みます。
組合長の小林都志子さんは、「多くの人に味噌汁を飲んでもらい、地元産味噌の良さを知ってもらいたい」と話しています。
仕込みは、3月20日頃まで行なわれます。 -
振りまんど継承へ 麦踏作業
地域の伝統「振りまんど」を残していこうと、大麦を栽培している大泉まんど会は9日、地域の子ども達と麦踏み作業を行いました。
この日は、会員や地域の子どもとその保護者など、およそ30人が参加しました。
大泉地区では去年、ワラが手に入りにくいなどの理由で、盆の伝統行事「振りまんど」の実施を見送りました。
伝統行事を後世に残していこうと、まんど会では遊休農地を活用し、大麦の栽培を始めました。
麦踏み作業は、冬の時期に霜で浮き上がった麦を踏むことで、根を丈夫にするという作業です。
子ども達はまんど会の会員から説明を受け作業をしていました。
唐澤俊男会長は「振りまんどをするにはこんな苦労があるということを知ってもらい、地域との交流にもつなげてもらいたい」と話していました。
大麦は6月に収穫することになっていて、8月にはワラを使った「振りまんど」を行う予定です -
平成25年産米の配分率59.5%
伊那市農業再生協議会が30日JA上伊那本所で開かれ、市内の農家などに今年の稲の生産調整方針が伝えられました。
協議会には各区の農業委員会や農業振興センターなどからおよそ80人が出席しました。
今年の伊那市の目標数量は去年より252トン多い1万3,173トンで、水田の面積に対する作付面積の配分率は去年より1.1%高い59.5%となっています。
また、作付しない水田については、加工米や上伊那特産の小麦「ハナマンテン」、大豆などへの転作を推進していくとしています。
協議会では、去年の生産調整実施結果も報告され、伊那市では目標面積の99・26%が作付されました。 -
りんご剪定作業ピーク
植物が休眠する寒い時期に行われる果樹の剪定作業。
現在、りんご農家では作業がピークを迎えています。
南箕輪村神子柴のりんご畑では、菅家 美果さんが、剪定の作業を行っていました。
菅家さんは、父親の田中 実さんとともに、りんごを栽培しています。
学校を卒業後、県の果樹試験場で研修を受け、りんご栽培を始めてから10年になります。
剪定は、葉が出たときに全体に陽が当たるようにいらない枝を落とす作業で、12月から2月の寒い時期に行われます。
現在、1.5ヘクタールのりんご畑で800本ほどを栽培していて、剪定は3ヶ月ほどかかります。
実がなった時のことを想像しながら枝を落としていくということです。
現在、小学1年から園児まで3人の母親でもある菅家さん。
出産・育児で一時農業を中断していましたが、ようやく、子育ても一段落して、通年に渡り、農作業ができるようになったということです。
りんごの剪定作業は2月いっぱい行うということです。 -
地域農業の拠点 JAが支所を建て替え
JA上伊那は施設の老朽化にともない伊那市荒井にある伊那支所の建て替えを行います。
4日は建て替え工事の安全祈願祭が行われ、関係者およそ50人が出席しました。
今の支所は老朽化が進んでいるほか、スペースが手狭になっていることなどから建て替えられるもので、事業費はおよそ2億2千万円となっています。
新しい支所は今の施設の隣に建設金融機関の窓口を1階にするほかエレベーターや太陽光発電のソーラーパネルも設置します。
新しい施設での業務は7月16日からを予定していて、新支所完成後、今の施設は取り壊すことにしています。
JA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長は「地域農業の拠点、住民生活のよりどころとなる施設にしたい。」と話していました。 -
特産化を目指し「冬野菜」PR
伊那市富県で特産化を目指して栽培されている冬野菜「プチヴェール」をPRしようと2日、直売所たかずやでプチヴェールまつりが開かれました。
伊那市富県では、直売所たかずやの生産者、およそ55人が中心となってプチヴェールを特産化しようと栽培しています。
生産者によると、プチヴェールはクセのない味で、鉄分がホウレン草の2倍以上含まれているなど、栄養価が高い野菜だとういことです。
冬場、雨が少なく気温が低いなど、栽培環境に適していることから、5年ほど前から直売所の生産者が栽培を始めました。
この日はプチヴェールが店頭に並んだほか、訪れた人に味を知ってもらおうと、天ぷらや和え物などの料理が無料で振る舞われました。
訪れた男性客は「冬野菜は少ないので毎年買って食べている。歯ごたえがあっておいしい」と話していました。
直売所の埋橋一会長は「特産品になるように、研究しながら徐々に生産量も増やしていきたい」と話していました。
プチヴェールは、直売所のほか、伊那市内のAコープや南箕輪村のファーマーズあじーななどで、1袋150円で4月末頃まで販売されます。 -
信州フラワーショー 永井さんが農林水産大臣賞
長野県の冬の代表的な花が並ぶ信州フラワーショーウィンターセレクションが伊那市狐島のJA南信会館で31日から始まり、最高賞の農林水産大臣賞に南箕輪村の永井智さんのアルストロメリアが選ばれました。
最高賞の農林水産大臣賞に選ばれたのは、南箕輪村の永井智さんのアルストロメリアです。
花の形が整っていて、茎がしっかりしている点が評価されました。
31日は伊那市の竜東保育園の園児50人ほどが招かれ、出品された花を見学しました。
信州フラワーショーはJA全農長野が夏と冬に開いているもので、今回はアルストロメリアやアネモネなど396点が出品されています。
今年は1月の気温が低く、花の生育が遅れていることから、去年より50点ほど少ないということです。
園児は、「きれい」「いいにおい」などと話しながら花を楽しんでいました。
JA全農長野では、「寒い長野県でも冬にきれいな花を育てていることを知ってもらいたい」と話していました。
信州フラワーショーは2月1日まで開かれています。 -
村有林の森林経営計画案など示す
南箕輪村森林協議会が30日南箕輪村役場で開かれ、村有林の森林経営計画案などが示されました。
森林協議会には上伊那森林組合や区の共有財産組合などから10人ほどが参加しました。
森林経営計画は、森林法の改正により、伐採などの補助金を申請する際に必要となるもので、平成15年度から5年間の経営方針を示したものです。
経営計画案では、村有林の伐採や造林についての区間や時期が示されました。
また、南箕輪村では、民有林の所有者に対しても村と共同で経営計画を策定するよう促していくとしています。
このほか、平成25年度から35年度までの10年間の南箕輪村森林整備計画案が示されました。
森林整備計画案は、村有林の整備について5か年ごとに見直しをするものです。
森林整備計画は、2月中に村のホームページで公表し住民から意見を募り、3月末に決定する予定です。
また、南箕輪村は、大芝高原の樹種転換で新たに植える木の種類などについて今年度中に計画案を完成させるとしています。 -
間伐材搬出コスト削減へ重機導入
上伊那森林組合は、森林整備で出る、間伐材の搬出のコスト削減に向け新たに重機3台を導入しました。
23日は伊那市東春近の森林組合で、入魂式などが行われ、県や組合の関係者などおよそ50人が出席しました。
間伐した木材のうち搬出に手間がかかる物は、これまで山に放置されてきましたが、今後は有効に活用しようと、新たに重機3台を導入しました。
導入したのは、木の伐採から枝を払い、運びやすい長さに切断できる物や運搬作業に使用する物です。
事業費は、およそ3,700万円で、このうち6割は、国や県の補助を受けています。 -
若手農業者が意見を交わす
上伊那の若手農業者が集い、事例発表や意見交換等を行う2013アグリフォーラム イン上伊那が、16日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
この日は、農業者や上伊那農業高校の生徒など、60人ほどが参加しました。
フォーラムは「考えよう これからの農村を」をテーマに、農業経営のヒントや新たな活動のきっかけを作ってもらおうと行われました。
フォーラムでは、花卉農家やいちご農家などが、それぞれの作物について上伊那地域の現状や課題、新たな生産方法の研究について発表しました。
このうち、2年前に東京から箕輪町に移住し、リンゴやブドウの生産をしている高田知行さんは、「箕輪に来て、野菜嫌いだった、娘達が、野菜を食べるようになった」と話し、
「都会の人たちは本当に美味しいものを知らない。消費者から生産者になり、住んでいた東京に、ここでとれる本物の美味しさを届けたい」と語っていました。
実行委員会では、フォーラムを通して、農業の価値や魅力を発信し、地域とのつながりを作っていきたいとしています。 -
【カメラ・リポート】DNA解析で新品種のりんご開発
信州大学農学部の伴野潔教授はDNAの解析から、機能性や品質の高い新しいりんごを開発しています。
一見、普通のりんごですが・・・。半分にカットすると、皮だけでなく果肉も赤いりんごです。
「ハニールージュ」と名付けられたこのりんごを開発したのは、南箕輪村にある信州大学農学部の果樹園芸学を専門とする伴野潔教授です。
伴野教授は話します。「ジュースや、アップルパイ、ダイスカットにしてフルーツヨーグルト・サラダなどに利用しても良い。」
9月上旬に収穫したもののため色落ちしていますが、本来ならばもっと鮮やかな赤色の果肉だといいます。 -
手締めで景気付け 丸水で初市
伊那市西春近の水産物卸業者、丸水長野県水伊那営業部で5日、初市が行われ、景気付けの手締めで1年をスタートさせました。
この日は丸水長野県水伊那営業部で初市が行われ、買受人組合中部支部の赤羽たかし副組合長の拍子のもと手締めが行われました。
丸水長野県水は、全国各地から水産物を仕入れている卸業者で、毎年5日に仕事始めとなります。
地域の飲食店や個人などが早速訪れ、品定めをして購入していました。
丸水長野県水南信営業部の鮎澤英男副部長は「初市は毎年気が引き締まる。正月気分から仕事へと気持ちを入れ替えてくれる緊張感ある行事。みなさんの食生活を楽しくできるよう、今年もおいしい水産品をお届けしたい」と話していました。
水産物の仕入れは来週から本格化するということで、これからの時期はブリやカキなど旬の魚介類が並ぶということです。 -
いも焼酎「伊那八峰」新酒試飲会
遊休荒廃地で育てたサツマイモを使った上伊那8市町村の銘柄がそろう地域興しの芋焼酎「伊那八峰」の新酒試飲会が、19日に伊那市のJA上伊那本所で開かれました。
今年は、各市町村で栽培された芋で作られた12種類の焼酎が出揃いました。
地域興し・遊休荒廃地対策をかねて作られていて今年で8年目です。
今年は、70トンの収穫を予定していましたが、芋が良く育ち、81トン収穫できました。
この日は、生産者など45人ほどが参加して、新酒の味を確かめていました。
伊那八峰は、上伊那67の酒販店やスーパーなどで販売されています。 -
上伊那の米生産目標 2年連続増
来年上伊那で生産する米の目標数は、2年連続で前の年より多い3万375トンとなりました。
これは、21日伊那合同庁舎で開かれた農業再生協議会上伊那地方部総会で決まったものです。
総会には、JA上伊那や農業改良普及センターなど関係者およそ30人が出席しました。
上伊那の来年の米の生産目標数は、今年分より84トン多い3万375トンとなりました。
市町村別では、伊那市が1万3,173トン、箕輪町が2,520トン、南箕輪村が1,683トンとなっています。
上伊那では、今年分まで独自に目標数を算出していましたが、来年分からは県の算出方法を取り入れました。
総会では他に、作付けしない水田については需要の高い上伊那産の小麦「ハナマンテン」と大豆の生産を推進し、自給率の向上を図るとしています。 -
JA上伊那 米穀拠点3施設 竣工
JA上伊那が再編を進めている米穀施設のうち、拠点となる、南箕輪、美篶、飯島の3つのカントリーエレベーターの増改修工事が完了しました。
19日は、完成した3施設の見学会が開かれ、JAの関係者や上伊那の市町村長などおよそ100人が参加しました。
このうち、南箕輪はこれまでの施設に加え、鮮度を落とさないよう米をモミの状態で貯蔵できるサイロが新設されました。サイロの容量は2000トンあり、外壁には鋼板を使用し、コンクリートと比べ、耐久性と耐震性に優れているという事です。
見学会の後、伊那市のJA上伊那本所で南箕輪、美篶、飯島の施設の竣工式が行われました。
式で御子柴茂樹代表理事組合長は、上伊那の米が県内で一番の販売高を挙げている実績などに触れ「上伊那米としてのブランドを高めていくと共に、上伊那の農業の基幹施設として農業発展していくよう十分活用していきたい」と挨拶しました。
JA上伊那では、現在12の米穀施設を運営していますが、減反による稼働率低下や施設の老朽化などの課題を抱えています。
今回は、およそ9億7千万円かけ、3つの施設の拠点化が終了しました。
来期以降、東春近、辰野、中川は一部機能を残し閉鎖し、全体で12施設から9施設に統廃合を進める考えです。 -
高遠そば復活15周年を祝う
平成9年に復活した高遠そばが今年で15年目を迎え、16日に式典が行われました。
高遠さくらホテルで行われた記念式典には、地域で活動しているそばの会などから80人が出席し、15年の節目を祝いました。
高遠そばは、高遠藩主保科正之が愛したとされています。
福島県会津地方にあって、保科ゆかりの高遠になぜないのかと平成9年に研究会が発足。
以来、そば祭りや各種イベントを精力的に行い、高遠そばの名はじょじょにしられるようになりました。
あいさつした飯島進実行委員長は、「高遠そばは、おいしく食べる知恵や工夫だけでなく、まちづくりの知恵もつまっている」とあいさつしました。
式典では、高遠そばを地域から盛り立てている山室そばの会、弥勒そばの会、芝平そばの会、そば打ち愛好会の代表者に感謝状が贈られました。
来賓として招かれた白鳥孝伊那市長は、「信州そば発祥の地はここだと大きな声で言っていきたい」とあいさつしました。
高遠そばの会では、今後、さらなるブランド化や高遠辛味大根の生産と販売などまちづくりも含め取り組んでいきたいとしています。 -
アルストロメリア 出荷本格化
出荷量全国一を誇る上伊那の冬の花「アルストロメリア」。
伊那市内のビニールハウスでは、需要の多いクリスマスと正月用を前に出荷作業に追われています。
伊那市美篶の中原睦男さんのビニールハウスでは、中原さん夫妻とパート7人が出荷作業を行っていました。
アルストロメリアは、夏場を除きシーズンを通して出荷していますが、クリスマスや正月前のこの時期は出荷量が多くなるということです。
13棟あるハウス内では、今年から栽培を始めたサンマリノやサフロンなど13品種を栽培しています。
作業は、ハウス内で出荷できる花を選び、機械で同じ長さごとに分けた後、束ねて箱詰めしていきます。
花は、15日に選花場に運ばれ関東や中京方面に出荷されるということです。 -
信大農学部 山ぶどうワイン発売
南箕輪村の信州大学農学部の学生が栽培した山ぶどうを使ったワインが大学内の直売所で販売されています。
山ぶどうワインは、学生が実習で育てたぶどうを塩尻の業者が醸造したものです。
今年は雨が少なく日照量も多かったことから、ぶどうは糖度が高く粒も大きいものが育ちました。
できのよいブドウで作った今年のワインは、切れ味の良い酸味が特徴だということで、後味がすっきりして飲みやすい仕上がりになっているということです。
山ぶどうワインは720ミリリットル入りが2,200円、360ミリリットル入りが1,300円で、信大農学部内にある直売所で販売されています。 -
上伊那の米でマリ共和国を支援
JA上伊那などは、13日、食糧不足が続くアフリカのマリ共和国に援助米を送りました。
この日、伊那市美篶で援助米の発送式が行われ、JA上伊那の職員がトラックに米を積み込みました。
JA上伊那では、アフリカのマリ共和国を支援しようと毎年米を送っていて、今年で14年目になります。
今年は、JA上伊那の労働組合や美篶下川手の青壮年部、小学生が農業体験をするあぐりスクールの3団体が育てた米590キロを送ります。
マリ共和国は、農業が産業の中心ですが、国土の70%が砂漠化していて慢性的な食糧不足が続いています。
今年10月、現地のNGOから「国内の政治が不安定な中、難民が増え、米が重宝している」とお礼の手紙が
届いたということです。
この日発送された米は、県内14のJAからの援助米も合わせて、来年1月、輸送船でマリ共和国に届けられるということです。 -
伊那華の年越しそば 15日発売
JA上伊那は、上伊那産のそばを使った「年越しそば」を、15日から販売し上伊那産そばの消費拡大を図ります。
JA上伊那のプライベートブランド伊那華シリーズの13品目として販売される伊那華の年越しそばは、保存料を使っていないためそばの風味を楽しめるのが特徴だということです。
ソバガラを混ぜて挽く「藪そば」という製粉方法で作られていて、原料には、10月に収穫された上伊那産のそばが使われています。
今年の上伊那地域のそばの収穫量は520トンで、去年より2割ほど増えているということです。
JA上伊那では、地域ブランドとして定着させ上伊那産のそばの消費拡大につなげたい考えです。
年越しそばは、1パック3食入り840円で、15日からファーマーズあじ縲怩ネなどで販売する他、県外の提携店でも販売するということです。 -
間伐材の有効活用を 南箕輪村で講習会
里山や森林整備で出た間伐材を運び出し有効に活用してもらおうと、南箕輪村は大芝高原で2日、講習会を開きました。
講習会には、南箕輪村を中心に上伊那各地から、およそ30人が参加しました。
このうち、木材の搬出に使うポータブルウインチの講習では、村の職員が丸太を、30メートル離れた場所から近くに引き寄せる手順を説明しました。
その後、参加者がウインチを使い、丸太を引き寄せていました。
村の職員は、「支点となる滑車は、ウインチより高い場所に取り付けると良い」など、使い方のコツなどをアドバイスしていました。
村では今年度、県の地域発元気づくり支援気を活用し、およそ80万円で、木材を運び出すためのポータブルウインチ1台と、まき割り機2台を購入しました。
村では、これらの機械を村民に有料で貸し出し、村民や森林整備を行う団体と連携し、里山整備を効果的に行う計画です。 -
イチゴの収穫始まる
雪が舞う寒い一日となった8日、南箕輪村大芝のビニールハウスの中では、イチゴの収穫作業が行われていました。
例年気温が下がり、甘みが増す11月下旬から12月上旬に、イチゴの収穫作業が始まります。
大芝水耕生産組合のハウス内では、組合長の武村淳一さんが作業をしていました。
大芝水耕生産組合で栽培しているイチゴは「章姫」と呼ばれる品種で、甘みが強く、粒が大きいのが特徴です。
今年は夏に暑い日が多かったため、花芽の落ちる時期が遅く、収穫期も例年に比べて1週間ほど遅れましたが、出来は良いということです。
武村組合長は「収穫時期の遅れはあったが、おいしいイチゴに仕上がってきた。寒くなるとジワジワ甘味が増してくるのでこらからさらに期待できる」と話していました。
大芝水耕生産組合では、直売所や学校給食、飲食店の他に個人にもイチゴを販売していて、この日は収穫が始まったと聞いた常連客がイチゴを買いに訪れていました。
訪れた女性は「美味しくて毎年買いに来ている。この時期にイチゴを食べないと冬が始まった気がしない」と話していました。
イチゴの収穫作業は、これからクリスマスの時期に向けて徐々に忙しさが増していくということで、クリスマス前には1日に700から800パックの出荷を予定しているということです。 -
アマランサスなど取り組みの成果報告
上伊那農商工連携等推進会議が7日、伊那合同庁舎で開かれ、アマランサスを活用した新商品の開発など、取り組みの成果を報告しました。
会議は、農商工の連携を深めることで新商品の開発や生産性能の向上につなげることを目的に開かれています。
7日は、組織内の3つの支援チームがそれぞれ開発に携わった新商品の試食と活動状況を報告しました。
このうち雑穀アマランサスを活用した新商品開発等支援チームは、9月にアマランサス入りラーメンを開発し販売した他、健康配慮型の新商品の開発、ポップ加工の効率化などに取り組みました。
試食会では、メンバーがそれぞれの商品を味わっていました。
推進会議では、今後新たな支援対象を探して地域生産物の消費拡大と地域ブランド化につなげたいとしています。 -
トマトの木で「小野子(おのご)人参」提供へ
伊那市西箕輪のみはらしファームにあるレストラン「トマトの木」では、飯田市上久堅の伝統野菜「小野子(おのご)にんじん」を使ったメニューを12月中旬から提供します。
29日は、飯田市上久堅で、にんじんを普及するため活動している小野子人参クラブの役員が、トマトの木を訪れました。
小野子人参クラブは、遊休農地30アールを活用して、毎年2トンほどの人参を生産していています。
クラブでは、上伊那地域にもこの伝統野菜を売り込もうと、今年10月に、トマトの木に声をかけ、現在は不定期で、この人参が提供されています。
小野子人参は、歯応え・色・香りがよく、甘みがあるのが特徴だということです。
トマトの木では、今回の依頼を受けて、12月第2週から来年3月まで、定番メニューの食材にこの人参を使うことを決めました。
小野子人参クラブでは、トマトの木をきっかけにして、上伊那地域にも小野子にんじんをPRしていきたいとしています。 -
信大農学部 シクラメン販売
南箕輪村の信州大学農学部で、学生達が実習で栽培したシクラメンの販売が21日から始まりました。
初日のこの日は、朝早くから地域の人たちが訪れ、葉の付き方や花の色など好みのシクラメンを選んでいました。
農学部では、毎年、学生が実習でシクラメンの栽培をしていて、8年前から一般に販売し、学生の教育研究の資金として活用しています。
今年は、26品種、およそ2000鉢のシクラメンを栽培しました。
猛暑の影響で、いつもの年より1週間から10日ほど、発売時期が遅れました。
シクラメンの販売は、12月20日まで、毎週水曜日と木曜日に行われます。 -
今年もお菜洗い場オープン
箕輪町のながたの湯近くの駐車場に、今年も温泉のお湯を利用したお菜洗い場がオープンしました。
17日朝は雨が降る中2人が訪れ野沢菜を洗っていました。
お菜洗い場は野菜を温かいお湯で洗ってもらおうと箕輪町が毎年無料で提供しています。
洗いたての野沢菜からは、湯気が立っていました。
箕輪町は、ゴミの持ち帰りなどマナーを守って利用してほしいと呼びかけています。
お菜洗い場は12月9日まで開かれていて、毎週火曜日は休みとなっています。 -
赤そばの収穫
箕輪町上古田金原にある赤そばの里で15日と16日に収穫作業が行われました。
広さ4.2ヘクタールの赤そばの里は、9月末に見ごろを迎え、今は、そばの実が茶色く実っています。
収穫したのは、地元上古田の赤そばの会で、2台のコンバインで刈り取っていました。
今年は、実のつきがよく、去年より若干多い1,350キロの収穫を見込んでいます。
収穫した赤そばの実は、すべて箕輪町に納められ、生産を拡大するための種などとして使われることになっています。 -
狩猟解禁 ワナ猟今年度も期間延長
今年度の狩猟期間が15日から始まりました。
今年度も、シカとイノシシなど有害鳥獣の捕獲を積極的に進めるため、ワナによる狩猟期間が1か月間延長されます。
15日朝は、6時に、伊那市伊那猟友会や伊那警察署の署員が集まり、初日のパトロールを行いました。
猟友会会員は、マナー指導などのため西山を中心に車で猟区を見て回りました。
以前は、キジや山鳥を狙って他地区からも狩猟に訪れていたということですが、鳥が少なくなったため、他地区からの狩猟者は減っているということです。
近年では、シカの食害など有害鳥獣による農作物への被害が増加していることから、猟友会では年間を通して駆除を行っているということで、狩猟の解禁も、手放しでは喜べない状況です。
狩猟期間は、通常11月15日から来年2月15日までですが、長野県では、平成20年度から、ニホンジカとイノシシの個体数調整を進めるため、ワナ猟については1か月間延長して、3月15日までとしています。
今年度も、ワナ猟については、来年3月15日までとなっています。 -
グリーンツーリズム 赤そば収穫体験
箕輪町長岡の花の広場で11日、赤そばの収穫体験会が開かれました。
この日は、町内や関東、中京方面から3家族、8人が参加し赤そばの収穫をしました。
赤そば収穫体験は、箕輪町が行っている都市と農村の交流事業・グリーンツーリズムの一環で行われたものです。
参加した人たちは、15センチほど伸びたそばの茎を、根元から刈り取り、コンテナに入れていました。
この日は、もみ殻や草を風の力で飛ばし、そばの実と分別をする唐箕の実演も行われました。
箕輪町では、平成22年度から、健康ツアーと農業体験ツアーを始め、3年目となる今年度の参加者は、のべ、280人余りと、初年度の131と比べ、2倍以上に増える見込です。