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上農祭 農産物販売大盛況
上伊那農業高校の文化祭、第93回上農祭の一般公開が11日行われ、生徒たちが育てた農産物や加工品などを求め多くの人達が訪れていました。
玄関から延びる長蛇の列、先頭の男性は一般公開が始まる、およそ1時間前の午前8時半から並んでいました。
午前9時半、上農祭実行委員長の大矢真希さんの挨拶で、一般公開が始まりました。
訪れた人達の多くは、生徒たちが授業の一環で育てたり作ったりした、野菜や果物、加工品がお目当てです。
上農産の農産物は味や大きさ等の品質が良く、価格も市価より割安となっている事から毎年、多くの商品は午前中で売切れてしまうという事です。
特に人気があるのは味噌で、今年は県内産の大豆を使い、麹は学校で収穫した米を使って、今年の6月に仕込んだという事です。
一袋1.5キロ入り500円で、今年は700袋、用意しましたが、販売開始から1時間余りたった午前11時には完売したという事です。
販売を担当したある生徒は、「多くの人が、楽しみにしている上農祭。これからも、地域の人たちに喜んでもらえる物を作りつづけていきたい」と話していました。 -
JA上伊那まつりでフォトコンテストの写真展示
JA上伊那まつりが10日から始まり、本所会場では一般から募集したフォトコンテスト2012の応募作品が展示されています。
会場には37人から寄せられた88点が展示されています。
最高賞のJA上伊那組合長賞に選ばれた駒ケ根市赤穂の井口眞吾さんの作品は、上伊那駒ケ根特産「西瓜苗の定植」です。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、優秀賞に伊那市西町の飯島奈美子さんの作品「たくさんとれたよ」が選ばれています。
佳作に選ばれたのは伊那市荒井の向山世男さんの作品「今年もよい柿が出来た」と、伊那市富県の小林兼久さんの作品「案山子に見詰められ!」です。
入選に選ばれたのは伊那市山寺の伊藤好幸さんの作品「大豊作」と、伊那市西春近の酒井幸一さんの作品「つい本気になってしまう?」です。
特別賞に選ばれたのは伊那市富県の鹿野茂子さんの作品「力を合はせ」です。
会場には地元産の農産物や加工品が並び、訪れた人でにぎわいました。
上牧会場では、昭和20年代の発動機などが展示されました。
昭和8年のものもあり、大きなエンジン音を響かせていました。
JA上伊那まつりは11日まで開かれています。 -
アマゴの卵20万個 天竜川支流に放流
天竜川漁業協同組合は、アマゴの卵およそ20万個を9日、天竜川支流に放流しました。
孵化直前の卵。
鳥などの外敵から守る為に「埋設放流」と呼ばれる方法で放流します。
埋設放流は、卵を石で囲い木の枝などで隠す方法です。
天竜川漁業協同組合は、9日、辰野町から駒ヶ根市までの天竜川支流にアマゴの卵を放流しました。
このうち、三峰川水系には6万2千個の卵が放流されました。
組合では、毎年イワナやアマゴの成魚と稚魚、卵の放流を行っていますが、卵で放流したものは自然に近い状態で育つため、姿形の整った成魚になるということです。
放流した卵は1か月ほどで孵ります。
15センチの成魚になるには3年ほどかかるということです。 -
森林づくり県民税 活用現場を視察
長野県は、来年度から5年間の継続が決まっている森林づくり県民税を活用した施策について、地域の意見を聞こうと現地調査を30日、市内2か所で行いました。
30日は、地域の代表者でつくるみんなで支える森林づくり上伊那地域会議の委員などおよそ20人が現地調査を行いました。
このうち、薪ストーブの輸入販売などを行っている伊那市高遠町の株式会社ディーエルディーでは、バイオエネルギー事業部の木平英一部長から、自社で行っている薪ストーブ用の薪の宅配サービスについての説明を受けました。
デイーエルディーには、森林税を使って間伐された木材が運ばれてきます。
木平さんは「薪に使う木材には、広葉樹を好む人が多い。間伐される木材は針葉樹が多いことから、宅配という付加価値を付けて針葉樹を販売することで、山とユーザーがつながるようになってきた」と話しました。
他に、南福地では小規模な山林を集約し組織で管理する「間伐集約化団地」の現場を、委員で中心となって整備に携わっている竹松杉人さんが説明しました。
竹松さんは「100人近い所有者に了解を得て、境界を明確にしていくことに苦労した」と話しました。
森林づくり県民税は、森林整備を目的に平成20年度から5年計画で導入されたものです。
今年度までに、全県でおよそ2万2,500ヘクタールの間伐が行われる見込みで、このうち上伊那ではおよそ2,500ヘクタールとなっています。
森林税は、今年度が最終年度でしたが、間伐が必要な状況が続いているとして、県は5年間の延長を決めています。
1人あたり年間500円で、5年間で32億5千万円の税収を見込んでいます。
県では、来年度からはこれまでなかった搬出間伐への補助制度を新設する他、市町村の水源林取得のための補助制度を設ける考えです。 -
シクラメンの出荷本格的に始まる
冬の花、シクラメンの出荷が本格的に始まり、園芸農家は出荷作業に追われています。
箕輪町木下でシクラメンを栽培している並木園芸では朝から出荷作業をしていました。
並木園芸には7つのハウスがあり、赤や白、ピンクなどのシクラメンを育てています。
今年は夏の猛暑があったため、ハウスの中に風が通るようにし、温度管理に気を付けたということです。
花の出来は例年通り上々だということで、1万6千鉢を出荷する予定です。
シクラメンの出荷は11月上旬に最盛期を迎えるということです。 -
生態調査でバス釣り大会
天竜川漁業協同組合は、ブラックバスなどの外来魚が天竜川で増殖している実態を調査しようと、28日生態調査のためのバス釣り大会を箕輪町の天竜川で開きました。
28日は水温が上がらず条件は良くありませんでしたが、午前8時から午後3時までの7時間で、60匹約15キロのブラックバスが釣り上げられました。
大きいものは、37センチ、800グラムありました。
天竜川で外来魚が増えている原因は、近くの河川やため池などへの密放流が大きいと考えられています。
今年の夏はこれまでになく増殖していることがわかり、バス釣りをする人が多くみられたということです。
外来魚が増えることで、在来魚のあまごやいわな、アカウオが食べられ減ってしまうことで、慣れ親しんだ伊那谷の清流が変わってしまうと天竜川漁協では、危機感を抱いています。
52人が参加したバス釣り大会には、地元を中心に飯田や諏訪地方からも参加がありました。
今回の大会は、バス釣りに対しても遊漁証の購入を呼び掛けるねらいもあります。
バスは、漁業権魚種でないため、遊漁料の対象となりませんが、組合員や年券購入者から無鑑札のバス釣りに対して厳しい声があがっています。
天竜川漁協では、今後もこうしたイベントを開催していきたいとしています。 -
箕輪町と自主団体が農地・水保全管理に関わる協定締結
箕輪町は町内の3つの自主団体と農地・水保全管理に関する協定を結びました。
24日は箕輪町役場で調印式が行われ、北小河内農地・水環境の融和の小島一実代表、南小河内農地・水保全の会の井澤文明会長、長岡農村環境保全の会の永岡文武会長らが出席しました。
この協定は、農地や水路の保全管理活動などを行う自主団体に対し国などが支援するもので、金額は、10アールあたり田んぼは4400円、畑は2800円です。
箕輪町では、北小河内、南小河内、長岡の3地区が自主団体を立ち上げました。
期限は24日から平成29年度末までです。
平澤町長は、「区民全体で地域の水や農地を守り、地域の活性化に取り組んでもらいたい」と話していました。 -
伝統行事「まんど」守れ 大麦の種まき
お盆の伝統行事・振りまんどで使用する大麦のワラが手に入らず、今年の夏は行事を中止とした南箕輪村大泉の住民は、地域の伝統行事を守るため、大麦の栽培を始めました。
25日は、大泉の8アールの畑に、6キロの大麦の種が蒔かれました。
作業を行ったのは、伝統行事を後世に伝えようと、9月から活動を始めた地域住民有志です。
大泉では、古くからお盆の伝統行事・振りまんどが行われていましたが、50年ほど前に一時途絶えました。
およそ30年前に、地区の住民が復活させ毎年行われてきましたが、今年の夏は、大麦のワラが手に入りにくいなどの理由から実施を見送りました。
このまま、伝統行事が途絶えてしまうのは寂しいと、住民有志が大麦を育てる事にしました。
種が蒔かれたのは、3年ほど遊休農地となっている畑で、地区の遊休農地解消につなげるねらいもあります。
住民有志は、11月中には、大泉の伝統行事を継承する会を立ち上げ、12月上旬には、子ども達に協力してもらい、麦ふみなども行うことにしています。
地域で大麦を育てていない事から、近年は、大麦のワラを他地区から入手したり、小麦で代用してきたという大泉のまんど。
来年は、地域で栽培された大麦でのまんどを見ることが出来そうです。 -
田原の耕作放棄地でイモ掘り
昨年度から耕作放棄地の解消に向けた取り組みを行っている伊那市東春近田原の住民は、新宿区の住民を招いて、焼酎用のサツマイモを21日収穫しました。
20日と21日の2日間、新宿区の住民およそ20人が田原を訪れ、きのこ狩りや郷土料理づくりなどの農村体験を行いました。
21日は、6月に植えた焼酎用のサツマイモ「黄金千貫」を収穫しました。
田原では、国の補助金を活用し昨年度からの2年計画で16ヘクタールの耕作放棄地の解消に取り組んでいて、今年6月に造成工事が完了しました。
新宿区との交流は、関係者だけでなく地区外の人を巻き込んだ取り組みにしようと行われているもので、今年で2年目です。
参加者は、イモを折らないよう慎重に収穫していました。
収穫したイモは、焼酎にして後日参加者に贈られるということです。 -
焼酎用のいもを収穫
南箕輪村の住民有志でつくるいも焼酎南箕輪会は17日、田畑の転作田で焼酎用のいもを収穫しました。
17日は会員17人が広さ40アールの転作田に植えられた焼酎用のサツマイモ「コガネセンガン」およそ3トンを収穫しました。
今年は、いもの形がそろっていて出来がいいということです。
収穫したいもは、下伊那の酒造メーカーに出荷して12月中旬には焼酎ができあがるということで、始飲会も予定されています。 -
第2期長野県食と農業農村振興計画 素案了承
第2期長野県食と農業農村振興計画について協議している審議会の上伊那地区部会が16日、伊那合同庁舎で開かれ、上伊那地域の方向性についての素案を了承しました。
第2期長野県食と農業農村振興計画は、食と農業の持続的発展を目指し、平成25年度からの5か年計画で進められるものです。
16日は、県全体の計画と上伊那地域の発展方向についての素案を確認しました。
素案では、▽新たな農業経営体の育成・確保▽推進品目を基幹とした野菜の生産振興▽地域特産物の生産振興と6次産業化の推進など、6つの重点戦略を掲げています。
委員からは「観光とタイアップした農業に取り組んでいくべき」「定年退職した人など、多様な担い手の育成確保に取り組んでいきたい」などの意見が出されました。
素案は了承され、10月下旬に開かれる県の審議会に提出されるということです。 -
上伊那産ハナマンテン 給食で提供
伊那市は、地元農産物の良さを知ってもらおうと、上伊那産の小麦「ハナマンテン」で作った麺を、試験的に学校給食に取り入れています。
今後は、ハナマンテンの生産と消費の拡大を図りたい考えです。
ハナマンテンは、長野県が麺専用に開発した品種で、伊那市を含む上伊那の一部で栽培されています。
平成16年に県が開発した際、JA上伊那がその普及促進を決め伊那市などの農家が栽培を始めたもので、今年はおよそ千トンの収穫がありました。
伊那市では、9月26日から市内の小学校と中学校の給食で試験的にハナマンテンを使った麺を取り入れています。
12日は、高遠と長谷の小中学校で提供されました。
このうち長谷小学校では、栄養士から説明を受けた後、全校児童およそ80人が麺の食感や味を確かめました。
ハナマンテンは、麺にするとコシがでて茹でた後も伸びにくいのが特徴です。
伊那市では、今年度中に市内の全ての小中学校で2回実施し、感想を聞いて今後の取り組みに活かしたいとしています。 -
上農高校 ナガノパープル栽培
南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科の生徒は、ぶどうの長野県限定栽培品種「ナガノパープル」の栽培に取り組んでいます。
ナガノパープルは、一般的に知られている巨峰と比べ甘味が多く皮ごと食べられるのが特徴です。
上農高校では、5年前からナガノパープルの栽培に取り組んでいます。
8日は、生徒4人がぶどうの収穫と品質チェックを行いました。
学校にあるビニールハウスが老朽化していることから、ぶどうの木にビニールを覆っただけの雨除け栽培と呼ばれる方法で栽培しています。
生徒らは、雨除け栽培はビニールハウスでの栽培に比べ、乾燥しやすいことから「夏場の水やりを多めにした」と話します。
去年に比べ、乾燥によるひび割れは少なかったものの、摘果が不十分だったことから、粒が小さく、色つきが悪いものが目立つということです。
生徒達は、今年の経験を来年に活かしたいと話します。
収穫したぶどうは、24日から県内7か所で開かれる「日本学校農業クラブ全国大会」で販売するということです。 -
木曽馬とお別れの会
今年度末、廃止の方向で検討が進められている伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある木曽馬牧場の木曽馬3頭が、佐久市の牧場へ譲渡されることになり、10日にお別れ会が開かれました。
お別れ会には伊那市やみはらしファームの関係者、西箕輪保育園の園児などが参加し、馬たちに別れのニンジンが贈呈されました。
今回譲渡されるのは、木曽馬のメイ、ヤマト、コリュウの3頭です。
木曽馬牧場は、平成22年に乗馬体験者が落馬する事故があり、現在休止状態となっています。
伊那市が木曽馬牧場を廃止する方向で進めていることや、馬の年齢も高くなってきたことから、余生をゆっくり過ごしてもらおうと、佐久市のスエトシ牧場に譲渡することとなりました。
伊那市によりますと、来年3月までは、引き続き伊那乗馬クラブに木曽馬牧場の維持管理を委託するということです。
それ以降の跡地利用については、JA上伊那や西箕輪の農業振興センターなどと検討していきたいとしています。 -
箕輪町木下 梨オーナー園の収穫祭
箕輪町木下の梨オーナー園の収穫祭が6日から始まり、県内外から訪れたオーナーが梨の収穫を行いました。
この日は、県内や東京、愛知からオーナーが訪れ、南水を収穫しました。
箕輪町が行っている都市と農村の交流事業・グリーンツーリズムの一環で、オーナーは、春に摘果作業、6月に袋かけ作業を行い、今日、収穫となりました。
今年は、夏の間の気温が高かったことから、糖度が高く、できは良いということです。
オーナーは、自分の区画にある梨の木から、一つ一つ丁寧に収穫していました。
梨オーナー園の収穫作業は、8日まで行われるということです。 -
台風接近 リンゴ農家は・・・
30日夜から1日未明にかけて長野県に再接近すると見られている強い台風17号ですが、土砂災害に加え、果樹の落下も心配されます。
りんご栽培が盛んな伊那市西箕輪でお話を聞きました。
伊那市西箕輪の2ヘクタールでリンゴを栽培している重盛さんは、「防ぎようがない。とにかく祈るのみ」と話し空に手を合わせました。
午後4時半現在、長野地方気象台によりますと、台風17号は、県内に、30日夜はじめから1日未明にかけて、最も近づく見込みです。
台風の接近に伴って、県内は非常に激しい雨が降る所もあると予想されていて、気象台では、土砂災害や川の増水に警戒するよう呼びかけています。
10月1日午前6時までの24時間に降る雨の量は、多い所で南部で200ミリと予想されています。
また、夜はじめから1日未明にかけて、北または西の風が強く吹く見込みで、最大風速は15メートル、最大瞬間風速は30メートルと予想されています。
気象台では、大雨による土砂災害や強い風による果実の落下や倒木などにも注意するよう呼びかけています。
台風の接近に伴い、南アルプス林道バスは、30日の午後5時から運休しています。 -
台風接近で収穫作業急ピッチ
大型で非常に強い台風17号の接近を前に、箕輪町中原の北原農園では、梨の収穫作業が行われていました。
35アールある北原農園の畑には、収穫を控えた梨が3万個以上実っています。
今年は雨が少なく日照時間が長かったため、甘みがのり出来は良いということです。
通常10日ほどかけて収穫作業をするということですが、30日から10月1日にかけて台風の直撃が予想されるため、急ピッチで作業を行っていました。
北原農園の北原次夫さんは「今年は本当に出来が良い。出来が良いだけになんとか台風をしのぎたい。もう10日遅く来てくれれば竏秩vと話していました。
長野地方気象台によりますと、大型で非常に強い台風17号は、30日の夜から10月1日の未明にかけて長野県に最接近する見込みで、早ければ30日の夕方から雨が降り始めそうだということです。
30日夕方から10月1日未明にかけての県内の総降水量は、多いところで120ミリを予想しています。
気象台では、雨、風が強いことが予想されることから、河川の増水、土砂災害、倒木、果実の落下などに注意を呼びかけています。 -
古田の里赤そば花まつりにぎわう
古田の里赤そば花まつりが29日から箕輪町上古田の上古田公民館で始まりました。
会場には多くの人が訪れ、打ち立てのそばを味わっていました。
赤そば花まつりは、地元でとれたそばを味わってもらい、地域の元気につなげようと毎年上古田区が行っているものです。
会場では信州箕輪そばうちの会を中心にした有志のメンバーがそばを打っていました。
盛りそば500円、田舎そばが600円で販売されていて、赤そばは先着100食限定で提供されます。
会場の外では、そば粉を使ったそば饅頭や地元の農産物が販売されています。
赤そば花まつりは明日まで上古田公民館で開かれています。 -
高遠辛味大根を高遠北小児童が間引き
伊那市高遠町の高遠北小学校3年の児童が高遠の特産品「高遠辛味大根」の間引き作業を27日高遠町藤沢の畑で行いました。
27日は高遠町の伊藤正樹さんの畑5アールに植えられた高遠辛味大根の間引き作業が行われました。
間引き作業は、社会科の授業の一環で農家の仕事や地元の特産品について学んでもらおうと今回初めて行ったものです。
高遠辛味大根は、保科正之が高遠そばの薬味として食べていたといわれていますが、近年地元では育てられていませんでした。
福島県大沼郡金山町で育てられていたことから、旧高遠町役場の職員らが種を貰い受け、平成15年に復活したということです。
児童は、小さいものを選んで次々と間引いていました。
間引きした高遠辛味大根は、学校に持ち帰り葉の部分をおひたしにして食べるということです。 -
南殿 殿村八幡宮で松くい虫被害 確認
南箕輪村の南殿区で新たに松くい虫被害が確認されました。村では、被害拡大防止のために、枯れた松を見つけたら、役場に連絡するよう呼びかけています
新たに松くい虫被害が確認されたのは、南殿の殿村八幡宮のある森の西側です。
8月下旬に村から委託されている巡視員が枯れた松を1本見つけ、県の林業総合センターに鑑定を依頼したところ、松枯れを引き起こすマツノザイセンチュウが見つかりました。
村では、今回見つかった松を、今週中に切り倒し、破砕処理を行う予定だという事です。
南箕輪村では、2010年に田畑区で初めて松くい虫被害が確認され、これまでに、神子柴区、中込区で見つかっています。
南殿区での松くい虫被害が見つかったのは、今回が初めての事です。
南箕輪村では、被害拡大防止のために、松が枯れていたら、すぐに役場に連絡を入れて欲しいと呼びかけています。 -
上農とトマトの木 コラボレーションでメニュー開発
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が考案した雑穀や地元野菜を使ったメニューが、21日から、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにあるトマトの木で、期間限定で提供されます。
期間限定で提供されるのは、みはらしファームのリンゴと上伊那産の小麦ハナマンテンを使ったピザ、トマトとアマランサスのパスタ、ブルーベリーのパウンドケーキなど9品です。
13日は、トマトの木でコラボレーションレシピの試食会が開かれ、上農高校の生徒4人の他、企画したJA上伊那や伊那地域アマランンサス研究会の関係者などおよそ40人が集まりました。
試食会は、トマトの木を経営するJA上伊那が、地産地消と地元野菜の普及を進めようと、上農高校の生産環境科作物班に呼びかけ実現したものです。
生徒らは、今年3月からレシピを考え、6月からは福島靖店長と話し合いを重ねてきました。
提供されるメニューは、福島店長らがアレンジを加えたということですが、雑穀を使ったカレーはほぼ生徒のアイディア通りということです。
試食の後参加者らは、味や見た目、食感などの感想をアンケートに書いていました。
生徒が考案したメニューは、21日からおよそ1か月の期間限定で提供されます。 -
果樹園「雅秋園」オープン
箕輪町福与の果樹園「雅秋園」が17日オープンし、訪れた人がぶどう狩りを楽しみました。
雅秋園は、ぶどうが中心の果樹園で広さは1.2ヘクタールあります。
17日は、地元の高齢者などが訪れ、秋の味覚を楽しんでいました。
雅秋園では大粒の品種も含めて、8種類のぶどうが植えられています。
そのうちナイアガラ、コンコード、デラウェアの3種類は、1日食べ放題です。
料金は、大人が500円、小学生が250円、小学生以下は無料です。
雅秋園では、50年ほど前にぶどう栽培をはじめ、よい木は残し、その他は更新しながら、果樹園を運営しています。
ぶどうは雨が少ないことを好むという事で、今年は、豊作だということです。
今年は、10月上旬頃までの営業を予定しています。 -
農事組合法人まっくんファーム コンバイン入魂式
南箕輪村の農事組合法人まっくんファームは、新しく購入した稲刈り用コンバインの入魂式を、5日、行いました。
この日は、南殿にあるJA農機倉庫で入魂式が行われました。
現在、まっくんファームには10台の稲刈り用コンバインがあり、そのうちの1台を老朽化に伴い更新しました。
購入価格は約900万円で、そのうち200万円は村の補助です。
まっくんファームの倉田庄衛組合長は、「村の農業発展のために有効に活用したい」と話していました。
まっくんファームは現在、約140haの田んぼを受託していて、
今月14日から10月中旬まで稲の刈り取り作業を行うことになっています。 -
認定農業者、担い手組織を対象に合同セミナー
JA上伊那は、認定農業者、担い手組織を対象にしたセミナーを、8月29日に開きました。
セミナーは、地域農業の振興を目的にJA上伊那が毎年開いているもので、会場には、約160人が集まりました。
この日は、群馬県のJA甘楽富岡の黒澤賢治さんが「担い手を核とした地域農業の活性化について」と題して講演しました。
甘楽富岡地域は米がほとんど取れない地域だということで、米以上に付加価値のつくものとして旬の野菜を生産する取組を行っているということです。
また、JAの支所ごとに年に4回座談会を開いたり、アンケートを実施して組合員の意見を積極的に取り入れているということです。
黒澤さんは、「組合員、消費者、食品産業などを農業振興の計画に組み込み、地域産業の育成に対しJAが主体的役割を担う必要がある」と話していました。 -
南信の水稲「平年並み見込み」
関東農政局長野地域センターは、30日、県内の今年の水稲の作柄概況を発表しました。
南信は、平年並みの見込みとなっています。
8月15日現在の作柄概況で、長野県全体の作柄は、「平年並みの見込み」となっています。
南信は、穂数が「やや少ない」、1穂あたりのもみ数は「やや多い」、全もみ数は「平年並み」登熟は「平年並み」で、全体では「平年並み」となっています。
今年は、6月に低温の時期があった事から背丈が伸び悩みましたが、7月以降気温が上昇したため生育が進みました。
出穂にかけて天候に恵まれたことから、粒の肥大は良好が見込まれるということです。
なお、他地域の東信、中信、北信、ともに平年並みの見込みとなっています。 -
中央アルプスにセンサーカメラ設置
南信森林管理署は、中央アルプスの標高2700メートルの高山帯にセンサーカメラを設置しニホンジカ生息調査を行います。
高山帯に設置するセンサーカメラは3つのセンサーがついていて動物などが通過した際は写真や動画で記録されます。
去年、中央アルプスでシカの目撃情報があったことから南信森林管理署では今年6月に標高1500メートルから1900メートル付近にセンサーカメラ4台を設置しました。
その結果ニホンジカ2頭がセンサーカメラに写しだされました。
低地でのニホンジカの目撃情報が増えていることから、南信森林管理署ではニホンジカが高山帯まで生息しているかを調査するため、センサーカメラを設置することにしました。
設置場所は、標高2,700メートルの登山道周辺2キロ付近に10台のセンサーカメラを設置します。
設置作業は職員9人が29日、と30日の2日間行うことになっていて、調査は10月まで実施することになっています。 -
秋の味覚 りんごの出荷始まる
箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場で、秋の味覚りんごの出荷が24日から、始まりました。
24日は、職員などおよそ30人が、りんごの選果作業に追われていました。
出荷が始まったのは、早生種「ツガル」です。
JA上伊那によりますと、今年は、春先の天候不順を心配していたということですが、その後の天候がよく、順調に育ったということです。
今年はカメムシによるりんごへの被害が多いということですが、ツガルに関しては、影響はほとんどないということです。
初日の24日は、上伊那地域の農家からおよそ1,000キロのりんごが選果場に持ち込まれ、機械と人の手を使って大きさや色づきなど4つの等級に分けていました。
JA上伊那では、つがるの今年の出荷量を2万5千ケースと見込んでいて、主に関東や中京方面に出荷されるということです。
ピークは9月5日ごろとなっています。 -
TPP交渉参加表明反対の要請書提出
伊那市議会は10日、内閣総理大臣宛でTPP交渉参加表明反対に関する要請書を提出しました。
要請では、政府として責任ある情報の開示と公正公平な運営による国民的議論の場を設定すること。
国益に即した具体的な判断基準を政府の統一見解として明示すること。
またそのようなプロセスを経ない限りTPP交渉参加表明は断固として行わないことを求めています。
この要請は上伊那農政対策委員会とJA上伊那より内閣総理大臣に提出するよう依頼があり、10日開かれた市議会経済建設委員会協議会で了承されたものです。
市議会ではこれまでに、JA上伊那などから出されたTPP参加に反対する請願、陳情を採択しているほか、内閣総理大臣などに対し、意見書を提出しています。 -
次期森林づくり県民税 住民説明会
今年度で終了予定の森林づくり県民税について、来年度以降も継続の意向を示す長野県は、上伊那地域の住民を対象にした説明会を8日夜、伊那合同庁舎で開きました。
この日は、上伊那地域の住民およそ50人が、県から説明を聞きました。
県は、平成25年度以降に実施を計画している次期森林づくり県民税の案を6日に公表しています。
それによりますと、個人の年額は現行通りの500円で、実施期間は平成25年4月1日からの5年間としています。
森林税を使った新たな取り組みとしては、間伐材の搬出促進、県内各地の特色を活かした持続可能な森林づくりモデル事業の構築、市町村の水源林取得経費の支援などをあげています。
説明会の後に行われた意見交換では、住民から「森林税の継続には賛成するが、これまでの取り組みで足踏み状態になっているものもある。県がもっとリーダーシップを発揮して取り組みを進めていく必要がある」などといった意見が出ていました。
県庁森林政策課の有賀秀敏課長は「意見を参考にして新たな森林税の構築に活かしていきたい」と話していました。
県では説明会の他にパブリックコメントを募集していて、住民の意見も参考にしながら、県議会9月定例会に条例改正案として提出することにしています。 -
伊那市手良の酪農家 酒井秀明さん東海農政局長賞を受賞
伊那市手良の酪農家、酒井秀明(しゅうめい)さんは、牛乳の品質や衛生管理がすぐれているとして、長野、愛知、岐阜、三重の4県の酪農家のうち、1位にあたる東海農政局長賞を受賞しました。
8日、酒井さんがJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長に受賞の報告をしました。
酒井さんが受賞した、東海農政局長賞は、長野、愛知、岐阜、三重にある1052件の酪農家のうち、牛乳の品質、衛生管理が最も優れているものに贈られるものです。
審査は、脂肪やタンパク質、細菌の数、体細胞数など5項目を検査します。体細胞数は少ないほど牛が健康であることを示すもので、その数が少ない生産者を上位とする方法で順位を決めます。
今回の審査で、1ミリリットルあたりの体細胞数が平均で23万個であったのに対し、酒井さんの牛乳は6万3千個と少なかったということです。
御子柴組合長は、「後継者育成のためにこれからも頑張ってほしい」と話していました。