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高齢化社会に対応した公営住宅に
高齢化社会に対応した公営住宅など伊那市が整備する市営若宮団地建替事業の概要が25日開かれた伊那市議会全員協議会で示されました。
市営若宮団地は1968年に建設が始まり老朽化が進んでいることにより来年度から建替工事が始まります。
事業では高齢者向け住宅の整備として木造平屋建てバリアフリー構造の集合住宅1棟20戸を建設します。
建物には交流スペースが設けられるほか通報設備が設置されます。
また隣接して若宮団地全体や周辺地域を対象に介護サービスを提供する看護小規模多機能型居宅介護施設が建設されます。
伊那市では社会参加を通じて高齢者の介護予防を図り魅力ある団地や地域を目指すとしています。
市営若宮団地建替事業には来年度3億円の予算が計上されていて
高齢者向け住宅のほか一般公営住宅の建設や既存住宅のリフォームなどが計画されています。
伊那市議会全員協議会ではほかに伊那市観光株式会社が指定管理者となっている、みはらしの湯と
さくらの湯などについて上下水道使用料や燃料代などを伊那市が負担することにより安定経営に努めることが報告されました。
これにより平成31年度の伊那市観光株式会社の負担は1400万円軽減されるということです。
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伊藤さん命の大切さ伝える
性同一性障がいの当事者で上伊那出身のシンガーソングライター伊藤ひよりさんの講演会が、伊那市防災コミュニティセンターで22日開かれました。
伊藤さんは、「カミングアウトしている人もいれば家族や友人などに言えず苦しんでいる人もいる。」「性同一性障がいやLGBTをカテゴリーに分けるのではなく、個性というものの一つとして見て欲しい」と話していました。
伊藤さんは、県内を中心にシンガーソングライターとして活動していて生きることや命の大切さをテーマに思いを歌にしています。
講演の途中には、伊藤さんが歌を披露しました。
講演会は、LGBTと呼ばれる性的少数者への理解を深めようと伊那市同和教育推進協議会の研修で行われたものです。
協議会では、「性的少数者への理解を深め人権を尊重し多様性を認め合うことができるきっかけにしたい」としています。
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JA上伊那が介護保険事業を移管へ
JA上伊那は伊那市上牧の伊那介護ステーションなどで行っている介護保険事業を長野県厚生農業協同組合連合会に移管することを
決めました。
4日に伊那市のJA上伊那本所で介護保険事業譲渡契約締結式が行われJA上伊那の御子柴茂樹組合長とJA長野厚生連の社浦康三理事長が契約書を取り交わしました。
JA上伊那は伊那市や駒ケ根市などで介護保険事業を行っていて平成29年度の延べ利用者数は1万人ほどとなっています。
しかし専門性が高く人材育成や人材確保が困難になってきたとして医療・介護保険事業を行う長野厚生連へ4月1日に移管するとしています。
御子柴組合長は「利用者が今後も安定的に継続してより充実したサービスの提供を受けられるように事業移管することにした。」と話していました。
県内のJAが介護保険事業を移管するのは4例目だということです -
性同一性障害など性的少数者を理解する研修
心と体の性が一致しない性同一性障害など性的少数者を理解するための研修会が28日伊那市役所で開かれました。
講師を務めた長岡春奈さんは59歳で男性として生まれましたが心は女性の性同一性障害で7年前に性別適合手術を受け戸籍上も女性となっています。
現在は松本市教育委員会嘱託職員として働くかたわら、同じ悩みをもつ当事者や家族に対する支援活動を行っています。
講演では「性同一性障害の現状と課題、当事者の生き難さ」という演題で話をしました。
長岡さんは自分の苦悩を理解してもらえずいじめを受けた体験をもとに話をしました。
この研修会は性同一性障害など性的少数者の人たちの人権保護のために正しい知識を知ってもらおうと伊那市が職員などを対象に開いたものです。
伊那市では去年市議会で「性的少数者の人権保護と認知教育の充実の請願」が採択されていて、今後も市民対象の講演会などを開き正しい知識を深めるための取り組みを行っていくということです。
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西箕輪上戸で林野火災
26日午後4時15分頃、伊那市西箕輪上戸で林野火災が発生しました。
上伊那広域消防本部によりますと火災が発生したのは梨ノ木公民館から500メートル程離れたグラウンドです。
下草を焼き、午後5時20分に鎮火しました。
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マイクロプラスチックについて講演会
海洋生物への悪影響が問題となっているマイクロプラスチックをテーマにした環境講演会が25日伊那市の伊那合同庁舎でひらかれました。
マイクロプラスチックは直径5ミリ以下のプラスチック片のことで魚やウミガメなどがエサと間違えて食べたりケガをするなど問題となっています。
講演会では東京理科大学の二瓶泰雄教授が「河川のマイクロプラスチック」という演題で話をしました。
二瓶教授は「陸が発生源のプラスチックが川を流れて小さくなり
それが海の生物に悪影響を与えている。海のごみの問題はわがこととして考えなければならない。」と指摘しました。
またマイクロプラスチックが水中の汚染物質を吸着しそれを食べた魚を人間が食べるとリスクがあり危険だとしてうえで、「今すぐ対策をしないと影響が後世まで残ってしまう。」と話していました。
講演会は消費者の会などでつくる豊かな環境づくり上伊那地域会議が開いたもので会場には約50人が集まりました。
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夜光反射材で交通事故防止
歩行者の交通事故防止のため夜光反射材の着用を呼びかける県下一斉の啓発活動が24日伊那市のJR伊那市駅前などで行われました。
この啓発活動は今年に入り伊那市を含む県内の交通死亡事故がきのう現在3件発生していることから長野県警などが県内22か所で行ったものです。
伊那市では伊那警察署署員や伊那市交通安全協会の会員などおよそ15人が靴に貼るタイプの反射シールを配り交通事故防止を呼びかけました。
反射シールは靴のかかとの部分に貼るもので車のライトがあたると光が反射するようになっています。
3件の交通死亡事故は60代から80代の歩行者が車に跳ねられたもので早朝か夜間の人が見えにくい時間帯に発生しています。
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年末年始火災相次ぐ
12月30日から1月5日午後3時までに上伊那では6件の火災が相次いで発生しています。
伊那警察署によりますと1日午前1時30分頃、伊那市手良沢岡の登内重雄さん(77)宅で火事がありました。
火はおよそ4時間後に消し止められましたが、木造平屋建ての住宅およそ200平方メートルを全焼しました。
現場からは1人の遺体が見つかっていて、今日現在家を所有する登内さんと連絡が取れていないということです。
伊那署では、遺体の身元や火事の原因について調べを進めています。
また、5日午後2時5分頃、伊那市美原の伊那中央清掃センターで火事がありました。
上伊那広域連合によりますと火災報知器が作動したため職員が火を確認し消防に通報したということです。
伊那中央清掃センターは5日、稼働していなかったということです。
伊那署では、燃焼室ゴミピットから出火したものとして捜査を進めています。
12月31日には、伊那市西町のカラオケ居酒屋志ぶ柿で建物内の一部を焼く火事がありました。
1月2日には、南箕輪村南殿の目黒保子さん宅で木造一部二階建て住宅内の仏壇などを焼く火事がありました。
12月30日には伊那市御園で下草を焼く火事が、1月4日には辰野町で住宅などを全焼する火事がありました。
手良以外の5件の火事でけが人はいませんでした。
上伊那広域消防本部によりますと、12月30日から5日午後3時までに、管内で6件の火災が発生しているということです。
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青少年の健全育成に尽力
伊那少年警察補導員として青少年の健全育成に尽力した箕輪町の藤沢照穂さんが平成30年度長野県将来世代応援県民会議会長表彰を受賞しました。
伊那警察署で表彰伝達式が行われ駒村公孝署長から賞状が手渡されました。
藤沢さんは平成18年に伊那少年警察補導員となり街頭での補導活動に取り組んできました。
長年にわたり少年の非行防止に尽力し現在は伊那少年警察ボランティア協会会長を務めています。
藤沢さんは「地道な活動だが少年が非行に走るのを未然に防ぐことが大切だ」と話していました。
長野県将来世代応援県民会議は県と警察などが子どもたちの健全育成を目的に去年設立したもので県内で46人、伊那署管内では
藤沢さん1人が会長表彰を受賞しています。
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災害へ備え 冊子「防災豆知識」完成
長野県から委嘱された防災アドバイザーの伊藤一男さんは災害への備えについてまとめた冊子「防災豆知識」を作りました。
17日伊藤さんが伊那市役所を訪れ防災教育に役立ててもらおうと伊那市教育委員会の笠原千俊教育長に冊子を手渡しました。
冊子は12ページで自然災害による被害を最小限に抑えるための
共助組織体制の充実などについて記されています。
ほかには水害や地震などへの事前の備えや発生した場合の対応の仕方などが写真を交えて紹介されています。
伊藤さんは「災害が発生し消防や自衛隊が来るまでの間に地域で
何ができるかが重要だ」と話していました。
防災に関する冊子は市内の保育園や小中学校、企業などに配られるということです。
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インフルエンザが流行期に入る
長野県はインフルエンザが流行期に入ったと12日発表しました。
県では今月3日から9日までの1週間に1医療機関あたりの患者数が流行開始の目安となる1人を上回ったことから県内がインフルエンザの流行期に入ったと発表しました。
このことから、かからないようにするために石鹸を使った十分な手洗いやマスクの着用のほかうつさないようにするために具合が悪ければ早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。 -
障害者の手づくり製品を販売
上伊那の障がい福祉事業所で作られた製品の販売会が3日から伊那市の伊那合同庁舎で始まりました。
会場には障がい福祉事業所の利用者が手づくりした布製品や木工品などが並び訪れた人たちが買い求めていました。
販売会は3日から始まった障害者週間に合わせて開かれているもので上伊那の12の事業所が参加しています。
障害者週間は国民がその活動に理解を深めるとともに障害者に積極的に社会参加をしてもらおうと定められたものです。
販売会を開いた伊那保健福祉事務所では「事業所の製品を多くの人たちに知ってもらい収益の向上につなげたい」と話していました。
障がい福祉事業所による手作り製品の販売会は7日まで正午から午後1時の間、伊那合同庁舎で開かれています。
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伊那ポリス安全・安心フェスタ
伊那警察署は、1日から始まる年末の交通安全運動や特別警戒に合わせた啓発イベントを、南箕輪村民センターで1日行いました。
伊那ポリス安全・安心フェスタは、楽しみながら交通安全や犯罪防止を住民に呼びかけようと伊那署が初めて行ったものです。
フェスタでは、伊那警察署のイメージキャラクターがお披露目されました。
管内4市町村出身の伊那署の職員5人組という設定で、チーム名は「伊那安全安心守り隊」通称「I♥MAT」です。
伊那市出身の三峰桜、箕輪町出身の剣紅葉、辰野町出身の蛍原未明、南箕輪村出身の笠松姉妹の5人となっています。
今後は、パネルを伊那署の玄関や街頭啓発の際に掲示するほか、防犯グッズやチラシなどにイラストが使われるということです。
また1日は、伊那市出身の歌手湯澤かよこさんが特別伊那警察署長に、キャラクターをデザインした漫画家の雨宮理真さんが特別警察署員に任命されました。
伊那署の署員の詞に湯澤さんが曲をつけた伊那警察署のイメージソング「勇気の花束」を初披露しました。
演奏は、署員でつくるバンド「伊那署ローメンズ」です。
駒村公孝署長は「これからも安心安全なまちづくりへのご協力をお願いします」と訪れた人たちに呼びかけていました。
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バスの車内に不審物 対応訓練
バスの車内に不審物が見つかったという想定の訓練が伊那市の伊那バスターミナルで26日、行われ、対応の手順を確認しました。
訓練には伊那警察署や県警本部機動隊、伊那バス株式会社の職員およそ40人が参加しました。
訓練はバスの車内に不審物が見つかったという想定で行われました。
高速バスが伊那バスターミナルに到着すると、乗客が不審物があると運転手に伝えました。
運転手は座席下に不審物があることを確認し会社に連絡していました。
その後、警察が現場に人が近づけないよう規制をし、車内の不審物をカメラで撮影しました。
長野県警本部機動隊が到着すると処理作業を行う専用の服を着た隊員が不審物をX線で撮影し中身を確認しました。
爆発物だということがわかり慎重に専用の機器を使って運搬車に取り付けられた筒に入れていました。
訓練は、不審物の発見時の初動対応の確認と対応能力の向上を図ろうと行われたものです。
県警本部機動隊では、「不審物を発見した際は、すみやかに通報し乗客や付近にいる人の安全確保に務めて欲しい」と話していました。
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上伊那から脱原発訴え300回
上伊那地域から脱原発を訴える「さよなら原発上伊那の会」が、2013年から始めたいな金行動が、23日の夜で300回を迎えました。
この日は、およそ20人が集まり、歩行者や通り過ぎる車に脱原発を訴えました。
さよなら原発上伊那の会は、福島第一原発事故をきっかけに、上伊那医療生協まちづくり委員会の組合員を中心に結成されました。
「原発事故を忘れてはいけない」と、2013年3月1日から毎週金曜日の夜、脱原発を訴える「いな金行動」を行っていて、23日で300回目を迎えました。
1度も休まず参加しているという男性は「報道も少なくなり原発事故が忘れられてきている。私たちが訴え続けることで、原発事故の記憶が少しでも失われないようになればと思う」と話していました。 -
伊那市御園の男性がコンバインの下敷きに
18日午前9時ころ伊那市御園の男性がコンバインの下敷きになる重傷労災事故が発生しました。
伊那警察署の発表によりますと重傷を負ったのは伊那市御園の
農業、田畑毅さん49歳です。
田畑さんはコンバインの下にもぐりこみ整備をしていたところ
コンバインが動き出し下敷きになったということです。
肋骨などを折る大けがを負い市内の病院に運ばれましたが命に別状はないということです。
伊那署によりますと田畑さんはコンバインのエンジンをかけた
状態で整備をしていたということで、動き出した原因などについて調べを進めています。
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ねんきん月間 園児の絵画作品展
11月のねんきん月間に合わせて、伊那市山寺の伊那年金事務所では、近くの竜北保育園の年長園児が将来の夢をテーマに描いた絵の作品展示が行われています。
7日は竜北保育園の年長園児19人が伊那年金事務所を訪れ、藤野佐登美所長と一緒に絵を鑑賞しました。
作品展は、11月の年金月間に合わせて、地域の人たちに年金に関心を持ってもらい事務所を身近に感じてもらおうと伊那年金事務所が初めて開いたものです。
将来の夢をテーマに描いたものでおもちゃ屋さんやお花屋さんなど思い思いの絵が並びました。
日本年金機構では11月をねんきん月間と位置付けていて、11月30日は「年金の日」となっています。
伊那年金事務所ではこの機会に「ねんきんネット」を活用し、自身の年金記録や年金見込み額を確認し今後の生活設計について考えてもらいたいとしています。
竜北保育園の園児の作品展は30日まで伊那市山寺の伊那年金事務所で開かれています。
ねんきんネットの利用登録に必要なアクセスキーの発行も同じく伊那年金事務所の窓口で受け付けています。
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東春近・富県で乗合タクシー試験運行
地域公共交通の見直しが進む中、伊那市東春近地区と富県地区では、きょうから「お手軽乗合タクシー」の試験運行が始まりました。
このうち東春近地区では初日の6日、2人が利用しました。
老人ホームオードリーの前では、近くに住む飯島繁子さん(90)がタクシーに乗りました。
乗合タクシーは、週に2日、1日3便、コース沿いにある停留所から、医療機関や大型スーパー、市役所など、25か所の目的地を結ぶ公共交通です。
会員登録をして事前に予約をすれば片道300円で利用することができ、利用者の目的地に最短距離で向かいます。
東春近地区・富県地区では、来年2月までのおよそ3か月間、乗合タクシーを実際に体験することで最適な公共交通について考えようと試験運行を行いました。
飯島さんは「普通にタクシーを呼べば伊那市駅周辺まで1,800円ほどかかる場所に住んでいる。どんな感じかな、と思い利用してみました」と話していました。
伊那市では、バス路線の再編などに伴い、平成20年度から乗合タクシーを運行しています。
現在、伊那西部地区、西春近、西箕輪、市街地北部の4地区で運行していて、利用登録者数はおよそ300人、昨年度の述べ利用者数は900人でした。
東春近地区ではすでに73人が、富県地区では56人が利用登録をしているということです。
飯島実男区長会会長は「脚が痛い、腰が痛いという人が、簡単に病院や医者に行けない。地域のみなさんがすぐに行きたい場所に行けるような地域公共交通を考えていきたい」と話していました。
東春近・富県地区では今後、利用者の意見などを聞きながら、検討を進めていくとしています。 -
秋の叙勲 清水トシ子さん
元在フィンランド日本大使館で参事官を勤め外交領事事務功労で瑞宝双光章を受章した箕輪町南小河内の清水トシ子さんの喜びの声です。
清水さんは「どうしてもらったか、私は分からない。ありがとうございますしか言えない」と話します。
千葉県生まれの清水さんは、大学卒業後に外務省に入省しました。
外務省で務めた40年のうち半分はアメリカやデンマーク、インドなど海外勤務でした。
外国との折衝、国と国の立場はあるものの人との付き合いが大切だと感じたという事です。
「普段からの付き合いが大事。向こう三軒両隣とよく言った。外交は面白い、人間と人間の付き合いだ」
大使館勤務は、トラブルにあった日本人の手助けなど忙しい日々でした。
「(大使館勤務)なんでもした。次から次へと変わりやりがいがありました。」
外交に携わった40年は大変でしたが、仕事に夢中だったと言います。
「(現役時代は)外務省がこうあるべき、領事事務がこうあるべきとは全然考えられなかった。ただ、毎日の仕事を火の粉を振り払うようにやってここまで来たという感じです。」
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秋の叙勲 北原幸彦さん
2日に発表された秋の叙勲。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では7人が選ばれました。
旭日双光章に選ばれた伊那市長谷の北原幸彦さんの喜びの声をお伝えします。
「喜びの方が大きくて、びっくりもしている。全市民、区民のおかげです」
北原さんは、旧長谷村の村議会議員を4期15年、伊那市議会議員を1期4年務めました。
天竜川上流河川事務所で働いた経験を活かし、「防災」の重要性を訴えてきました。
「自分のモットーとしては『治流民護』。勤めたときの半分は調査、調査できた。えらいところ(被害に遭った場所)ばっか見て歩いていたから、村を良くするためには防災をしっかりしなければだめだと感じていた」
議員任期中には合併も経験しました。
「長谷のことは言わないでも、よその地域のことを『ここはこうなっているけどどうなんだ』と言えるよう、調査して、歩いていた。それだけ自分も勉強しなければいけなくなった。市議会議員になっても勉強だけは続けていたから良かった」
「わがままの人生であったけども、これでみなさんに恩返しができたな、と感じます」 -
黄綬褒章 藤原政治さん
秋の褒章受章者が2日発表され長野オリンパス勤務の藤原政治さんが黄綬褒章を受章しました。
藤原さん「『もらったからには』という引き締まった気持ちでいっぱいです」
伊那市富県の藤原政治さん、58歳。
藤原さんは、昭和53年、のちにオリンパスへ合併となる長谷光機に入社。
以来40年に渡り、顕微鏡の部品などの金属加工を担当してきました。
部品は千分の1ミリ単位の精度が求められるということで、藤原さんは、多くの人が高い精度で製造できるよう、加工方法のノウハウ構築に取り組んできました。
「寸法には妥協をせずにやってきた。そういったところが自分のこだわり」
2016年には技能道場の道場長となり高度技能者を育てています。
「自分が教わってきたものを確実に若い人たちに伝えたいという気持ちと、技術進歩が著しいので、昔とは違ったものづくりということも含めて伝えようと思っています」
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藍綬褒章 畑直明さん
秋の褒章受章者が2日発表され調停委員の畑直明さんが藍綬褒章を受章しました。
褒章受章について畑さんは「健全な体じゃなく途中から
病気して身体障害者手帳を持ちながらベストを尽くしていたので、そのへんのことを認めてくれたんだと思いました。」と話していました。
伊那市美篶の畑直明さん68歳。畑さんは明治大学で法律を学び
大学院の修士課程修了後、司法書士と行政書士の資格をとりました。
平成元年に調停委員に任命され30年間にわたり暴力事件や遺産相続、夫婦間の争いごとなどの解決にあたってきました。
畑さんは「調停というのは当事者の合意が成立しないかぎりまとまらない手続きですから、まとまるまで何回でもやるんですけど、どうしようもない争いの当事者同士をちゃんとまとめて最後成立して当事者がにこにこと笑って帰ったときがうれしいです。」と話していました。
司法書士と行政書士の仕事は今年4月に引退した畑さんですが調停委員はこれからも続けていくということです。
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カインズが「甘栗」自主回収
埼玉県に本社を置くホームセンターカインズは伊那店を含む全国140店舗以上で販売していた天津むき甘栗に細菌が混入した可能性があるとして自主回収を始めたことを30日発表しました。
カインズによりますと天津むき甘栗にパエニバシラス菌が混入した恐れがあるということで伊那店でも販売されていました。
この菌自体は人体に影響はないということですが菌により腐った
甘栗を食べた場合健康被害の可能性があるということです。
これまでに健康被害は確認されていないということですが、カインズでは「多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。」とのコメントを出しています。
カインズでは商品またはレシートがあれば近くの店舗で返金するとしています。
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大正大学の学生が地域課題の解決策を提案
箕輪町で地域実習を行っていた大正大学の学生による実習報告会が26日、産業支援センターみのわで開かれました。
大正大学で地域創生について学んでいる学生が地域の課題について考え解決策を提案するため箕輪町に40日間滞在し活動してきました。
26日はその報告会が開かれ古田人形芝居の活性化策などについて
発表しました。
学生は「SNSによる情報発信で若年層にその魅力をPRすることが
必要だ」と提案していました。
ほかには「スポーツ観戦の感覚で芝居の完成度などに応じて採点しながら鑑賞することで芝居への興味関心が高まるのではないか」と話していました。
学生らは今後も古田人形芝居保存会と連絡をとりながら、SNSを使った情報発信を1年間継続していくということです。
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県道伊那駒ヶ岳線の通行止め解除
台風24号による土砂崩落で通行止めとなっていた伊那市荒井内の萱の県道伊那駒ケ岳線の通行止めが23日解除されました。
通行止めとなっていたのは県道伊那駒ケ岳線の内の萱公民館から先です。
台風24号の影響で倒木や土砂の流出があり今月1日から通行止めとなっていました。
道路を管理する伊那建設事務所は土砂の撤去作業が終わり安全が確認されたとして23日午後3時に通行止めを解除しました。
伊那建設事務所では周辺に土石流センサーを設置していてサイレンが鳴った時には通行しないよう呼び掛けています。
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台風24号 倒木や土砂の崩落
1日未明に県内を通過した台風24号の影響で、伊那市内では倒木や土砂の流出がありました。
伊那市荒井内の萱では、小黒川キャンプ場の近くにあるめつら沢から数十メートルにわたって土砂が流出しました。
これにより、11月末まで収穫を予定していた夏秋いちごのビニールハウス5棟が倒壊しました。
室岡さんによりますと、31日の午後6時頃に訪れた際に異変はなく、朝になって気づいたということです。
土砂は、県道にも流れ出し、現場では重機による撤去作業が行われていました。
県道は、通行止めとなっていて復旧のめどはたっていません。
また、伊那市高遠町松倉で倒木があり中部電力の職員たちが対応をしていました。
伊那市ではおよそ20件の倒木がありすべて撤去が終わっているということです。
こうした倒木により、高遠町と長谷の一部、合わせて2600戸で停電がありました。
中部電力によりますと全て復旧したということです。
交通機関にも乱れがありました。
1日の始発から運転を見合わせていたJR飯田線は、午後1時過ぎから運転を再開しました。
このため、高遠高校を除く上伊那の高校が休校となりました。
31日の夕方以降、運休となっていた伊那バスターミナル発の高速バスは1日は、通常通り運行しました。
伊那市と箕輪町の小学校は登校時間を遅らせる対応をとりました。
台風24号は昨夜から1日の未明にかけて県内を通過し各地で風や雨が強まりました。
31日の降り始めから1日の朝6時までに降った雨の量は伊那地域で
144.5ミリとなっています。
最大瞬間風速は16.7メートルを観測しました。
伊那市高遠町三義地区17世帯36人に出されていた避難勧告は、1日の午前7時30分に解除されました。
避難所となっていた三義生活改善センターでは、午前8時頃、市の職員が片づけをしていました。
また、伊那市高遠町長藤地区周辺と南箕輪村の一部に出されていた避難準備情報も今朝、解除されました。
西箕輪の果樹農家、重盛正さんのリンゴ園です。
重盛さんによりますと台風によるリンゴの落下は少なかったということです。
JA上伊那によりますと、午後 時現在農業被害についての情報は上がってきていないということです。
長野地方気象台では、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、引き続き土砂災害に注意するよう呼び掛けています。
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台風24号 30日夜最接近
大型で非常に強い台風24号は30日の夜から10月1日の未明にかけて上伊那に最も接近する見込みです。長野地方気象台では大雨や暴風に警戒するよう呼びかかけています。
伊那市西箕輪の果樹農家、赤沼利光さんの梨畑です。
台風の風で落ちてしまわないよう収穫を急いでいました。
20アールの畑では南水が収穫期を迎えていて、昨日の朝から、この日も一日かけて収穫を行っているという事です。
長野地方気象台によりますと、台風24号は30日の夜から1日の未明にかけて上伊那に最も接近する見込みです。
明日の夕方から非常に激しい雨が予想され、1日正午までの24時間の降水量は南部で200ミリから300ミリと予想されています。
またあすの午後から南の風が次第に強まり、予想される最大風速は18メートルとなっています。
気象台では、暴風による交通障害や土砂災害、河川の増水などに警戒するよう呼びかけています。
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防犯ポスター 県推薦作品決定
小中学生が描いた、特殊詐欺や万引きなどの防犯を呼びかけるポスターの審査会が15日、伊那警察署で開かれ、県の審査会に推薦される作品が決まりました。
伊那署管内では、小学校15校、中学校5校から412点の応募があり、伊那署の署員や高校の美術教諭が審査にあたりました。
審査の結果、小学4年の部は西箕輪小の小林瑛永(えいと)君。
小学5年の部は美篶小の中山晴未(はるみ)さんと伊那東小の松本凛希(りき)君。 -
人身事故で重体だった女性が死亡
11日に伊那市上新田の県道で発生した人身交通事故で意識不明の重体となっていた女性は搬送先の病院で死亡が確認されました。
伊那警察署の発表によりますと亡くなったのは伊那市上新田の
久保村智子さんです。
11日午後6時17分に搬送先の病院で脳挫傷により死亡が確認されました。
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仙丈ケ岳の登山道で男性死亡
11日午前6時30分ころ南アルプス仙丈ケ岳登山道で男性が倒れているのが発見されました。
倒れていた男性は救助に向かった警察により死亡が確認されました。
伊那警察署の発表によりますと男性が倒れていたのは標高2,200メートル付近の登山道です。
登山者が発見したもので救助に向かった警察により死亡が確認されたということです。
伊那署によりますと男性は県外からの登山者で詳しい身元について調べを進めています。