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台湾からの修学旅行好調
中国や韓国からの観光客の落ち込みが心配される中、今年度、台湾から長野県を訪れる修学旅行の団体数は、過去最高となった平成22年度を超す勢いだという事です。
14日は、台湾台中市の私立台明高級中学校の16歳から17歳の生徒、40人が修学旅行で高遠高校を訪れ生徒達と交流をしました。
体験授業では、手鏡の絵付けやおやきづくり、パソコンソフトの応用の3つのグループに別れ授業を体験しました。
このうち、美術コースの手鏡の絵付け体験では、高遠高校の生徒が、絵の具の種類や、色の付け方をアドバイスしながら、作業をしていました。
生徒達は、英語で話をしながら、コミュニケーションを取っていました。
県によりますと、今年度、県内を訪れた台湾の修学旅行の団体数は10月末現在で27団体・910人となっていて、今年度中には、50団体を超える予定だということです。
この数字は、過去最高となった平成22年度の43団体、1928人に迫る勢いで、県では、中国からの団体の予約が不透明な中、台湾からの修学旅行の伸びに期待したいとしています。
台湾の生徒は、県内には明日まで滞在し、東京で科学技術や防災などの施設見学をした後、17日に帰国する予定です。 -
口と健康の関係学ぶ
上伊那口腔保健センターまつりが、伊那市保健センターで11日行われ、訪れた人達は口と健康の関係について学びました。
上伊那口腔保健センターまつりは、「11月8日のいい歯の日」に合わせて、歯や口の中の健康について理解してもらおうと行われています。
会場では、無料の歯科検診や、舌の力を調べるブース等が設けられていました。
無料の歯科検診では、母親が、「乳歯と永久歯が入れ替わる時期、歯並びを良くするためにはどうしたらよいか」と、歯科医師に相談していました。
医師は「アイスの棒など噛ませ、噛む力を強くすると良い」などとアドバイスしていました。
試食のコーナーでは、食生活改善推進協議会のメンバーが、ゴボウやレンコン、切り干し大根などを入れた特製のカレーを提供していました。このカレーは、具材を入れる順番や野菜の切り方を工夫してあり、噛む回数が自然と多くなるよう作られています。噛む回数が増えると、唾液の分泌を促し虫歯予防につながり、顎を動かす事で脳の活性化にも効果があるという事です。
上伊那歯科医師会の窪村満会長は「口の中の健康状態を保つ事で、病気のリスクも低くなる。普段から歯磨きを欠かさず、口の健康状態について意識してほし」と話していました。 -
ドレミファそらまめがコンサート
音楽が好きな母親でつくるドレミファそらまめによるみんなでわくわくコンサートが12日南箕輪村の子育て支援施設すくすくはうすで行われました。
12日は未満児とその親などが訪れ、コンサートを楽しみました。
ドレミファそらまめは県内の5歳までの子どもを持つ母親でつくるグループで、音楽を通じて子育てを応援しようと演奏活動を行っています。
コンサートでは、メンバーが手作りの衣装や小道具を使って、童謡や季節の歌など18曲を演奏しました。
ある親子は「子どもと一緒に生の音楽に触れられてよかった。自分と同じく子育て中の母親が演奏している姿に刺激を受けた」と話していました。 -
中病 看護職再就職支援研修会
伊那市の伊那中央病院は、育児などで看護の仕事から離れている人を対象にした看護職再就職支援研修会を13日、開きました。
研修会には13人が参加し、床ずれ予防のための寝返り補助や採血などの方法を確認しました。
このうち寝返り補助について指導した里見明子看護師は「床ずれは血流障害によっておこる」などと話し、補助の方法については「体をねじらせないことが重要。腰と肩関節を平行な状態にしてあげると良い。患者さんがよく眠れることが療養に繋がる」と話しました。
伊那中央病院では「技術を理解すると共に、看護師としての貴重な人材であることを認識してもらい、再就職を目指してほしい」と話していました。
研修会は16日金曜日まで開かれ、参加者には受講証書が手渡されます。 -
羽広かぶの収穫はじまる
長野県の「信州の伝統野菜」に認定されている羽広菜かぶの収穫が伊那市西箕輪で始まりました。
13日は、地元農家でつくる羽広菜生産加工組合のメンバーおよそ20アールの畑で収穫作業を行いました。
組合では羽広菜かぶの栽培から加工まで行っていて、今年は平年並みの4トンの収量を見込んでいます。
今年は暑い日が続き心配されましたがその影響もなく出来は良いということです。
収穫した羽広菜かぶは、みはらしファーム内にある加工施設に運び込まれます。
水洗いしたかぶは、酒粕や味噌などを合わせたものと漬けていきます。
このまま20日ほど置くとかぶから水分が出て味がしみ込むということです。
作業は12月中旬まで行われみはらしファームの直売所などで1袋300円で販売されます。 -
高遠消防署に防火看板を設置
秋の全国火災予防運動に合わせ伊那市の高遠消防署に高遠高校の生徒が手掛けた火災予防看板が設置されました。
6日は高遠消防署で看板がお披露目されました。
製作したのは高遠高校美術コース専攻の1年生12人です。
看板は縦1.8メートル、横は3.6メートルで9月から制作に取り組んできました。
看板には火災の原因となっているタバコの不始末などに注意を呼びかける絵が描かれています。
看板を製作したある生徒は「防火に対する意識が高まれば」と話していました。
高遠消防署管内では11日現在、去年より4件多い9件の火災が発生しています。
高遠消防署では「火の取り扱いが多くなる時期なので注意をしてほしい」と呼びかけています。
高遠高校の製作した看板は11月いっぱい設置されることになっています。 -
農作物の実り祝う
農産物の実りを祝う、みはらしまつりが3日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで行われました。
みはらしまつりは、農産物をPRするイベントとして毎年開かれているもので野菜や果物を使ったゲームが行われました。
会場に新鮮な農産物を積んだトラクターや軽トラックが登場すると集まった人たちがまわりを囲んでいました。
これは500円でビニール袋に果物・野菜詰め放題のイベントで、長ネギや白菜、じゃがいもなどが用意されました。
参加した人は次から次に袋に詰め込み、さらに体を使ってあふれんばかりの農産物を持ち帰っていました。
他にむいたリンゴの皮の長さを競う、ゲームでは参加者がナイフを使ってできるだけ細く皮をむいていました。
これまでの記録は2メートル35センチだということで、参加者は記録更新を目指していました。
制限時間になると、専用の計測器を使って皮の長さを計っていました。
今年の優勝記録は1メートル85センチで記録更新とはなりませんでしたが、優勝者は賞品を受け取り喜んでいました。
この日会場には多くの人が訪れ賑わいをみせていました。 -
春近神社で七五三詣
15日の七五三に合わせ、伊那市東春近の春近神社で10日、七五三詣が行われました。
10日は家族連れが神社を訪れ、子どもの健やかな成長を祈願しました。
春近神社では、毎年11月15日に近い週末に七五三詣を行っています。
訪れた人たちは、巫女から教わった通りの作法で神事を行い、子供の幸せを祈っていました。
ある家族は、「これからも健康で元気よく育っていってほしい」と話していました。
花畑樹彦宮司は、「豊かな実りの秋にお参りに来てくれた皆様にいいことがあるように祈りました」と話していました。 -
内藤とうがらし料理セミナー
高遠藩主内藤家が新宿で育てていた内藤とうがらしを使った料理セミナーが11日、伊那市高遠町の高遠閣で行われました。
料理セミナーは、伊那市高遠町の飲食店店主らでつくる高遠版内藤とうがらしプロジェクトが開いたものです。
11日は、内藤とうがらしの普及を図るとともに料理の活用法を学んでもらおうと一般を対象にセミナーを開きました。
講師を務めたのは東京都在住で料理研究家の宮崎里恵さんです。
紹介された料理は、ラー油をかけた長いもの豚肉巻、混ぜごはん、とうがらし入り餡子のクレープの3品です。
内藤とうがらしは、中程度の辛みを持ち、葉が大きいことから葉唐辛子としても利用できるということです。
訪れた人たちは、作り方などを教わりながら、それぞれのメニューを味わっていました。
内藤とうがらしは江戸時代、現在の新宿御苑一帯に下屋敷を構えた高遠藩主内藤家が屋敷内で栽培していたとされています。
3年前から新宿区四谷地区協議会がこの内藤とうがらしを使った地域活性化の為のプロジェクトを進めていて高遠町でもこのプロジェクトに取り組もうと今年1月に会を立ち上げました。
高遠版内藤とうがらしプロジェクトでは、今後、料理以外の活用方法についても検討していきたいとしています。 -
伊那市中央区の古川枯渇
伊那市中央区を流れる古川が枯渇し、地域住民が不安を訴えています。
中央区を流れる古川は枯渇し、川底には、死んだ魚の姿が数多く見られます。
わずかに残った水たまりには、行き場を失った魚が溢れていました。
古川は、伊那市野底を基点に、中央区を通って天竜川につながっています。
夏は農業用水として活用され、60センチほどの深さがあり、冬には、15センチほどの水位を保っていました。
しかし、今年は、10月上旬から水が少なくなり、2週間ほど前からほとんど水がなくなりました。
これまでになかった事態に、地域住民にも不安が広がっています。
中央区では、天竜川上流河川事務所、伊那建設事務所、伊那市などに、対策を求める書面を、提出する予定です。 -
志茂田景樹さんが手良小で講演会
作家やタレントとして活動をしている、志茂田景樹さんの講演会が日、伊那市の手良小学校で開かれました。
手良小学校の体育館には、児童や保護者、地域住民などが集まり、志茂田さんの講演に耳を傾けました。
志茂田さんは、1940年生まれの72歳。直木賞受賞作家で、タレントとしても知られています。
1999年からは絵本の読み聞かせ活動を行っていて、これまでに1500回以上行ってきたということです。
志茂田さんは「いろんな場所で読み聞かせをしたが1500回もやった気がしない。それは、行く先々での出会いや感動があるからだと思う」と話していました。
講演会の中では、読み聞かせグループのメンバーで、子どもタレント鈴木福君の祖母の川村利美さんと一緒に読みきかせを披露しました。
川村さんの箏の演奏をバックに志茂田さんが絵本を読んでいました。
会場を訪れた人たちは、志茂田さんの情感たっぷりの読み聞かせに耳を傾けていました。 -
オリンパス周辺地下水 環境基準超えなし
上伊那地方事務所は、伊那市西町のオリンパス株式会社長野事業場 伊那の周辺の地下水の水質検査の結果、環境基準を超える有害物質は見られなかったと9日発表しました。
オリンパスでは、改修工事が進められていて、今年5月に地表の一部から基準値を超えるトリクロロエチレンや鉛などの有害物質が確認されています。
上伊那地方事務所では、オリンパスからの報告を受け、今回、工場の敷地からおおむね1キロ以内にある井戸14か所について水を採取しました。
水質検査は、県の機関で実施され、トリクロロエチレンや鉛など7つの有害物質について行われました。
検査結果、水を採取した14全ての井戸から、環境基準を超える有害物質は見られなかったということです。
オリンパスでは「近隣の方々には迷惑をかけ申し訳ありませんでした。敷地内の汚染土壌については、法律にのっとりしっかり対応していきたい」とコメントしています。 -
新ごみ中間処理施設 公設民営で調査へ
上伊那広域連合が進める新しいごみ中間処理施設の基本的構想について検討しているの施設整備検討専門委員会は、新施設の事業方式について、公設民営での建設・運営を前提に、企業への参入意向調査や公設民営方式を採用している自治体に対しアンケート調査を行います。
これは、9日開かれた専門委員会の中で案が示され了承されたものです。
公設民営方式は、自治体が建設し所有するため、地元や住民から信頼を受けやすい他、運営を民間に委託することで競争原理が働きコスト縮減を実現できるなどのメリットがあるとしています。
調査は、今回の事業と同規模程度の施設運営に実績のあるプラントメーカー5社程度を選び、事業を実施する期間や内容、事業への関心など9項目について質問します。
他に、公設民営方式を導入した際の課題を把握するために、この方式を導入して1年以上が経過している5つの自治体に対し、事業者選定時の課題や当初の要求水準を満たしているかなど、4項目について調査するということです。
11月末までにアンケートを送り、来年1月下旬に委員会で結果を報告する予定です。
委員会では、今年度中に事業方式の方針を決め、上部組織の廃棄物政策審議会と上伊那広域連合に報告したい考えです。 -
伊那市高齢者クラブ連合会 「仲間づくり活動」で表彰
平成20年から会員数が増加しいてる伊那市高齢者クラブ連合会は、その活動が評価され、全国老人クラブ連合会の「仲間づくり活動」部門で活動賞を受賞しました。
8日、池上弘祥会長ら役員4人が市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。
伊那市高齢者クラブ連合会には、現在、56クラブ2,690人が加盟しています。
平成20年から毎年、区や地区社協、民生委員に、高齢者クラブの立ち上げを呼び掛け、クラブ数、会員数を増やしてきました。
平成20年には43だったクラブ数は年々数を増やし、今年は、高遠町の4クラブ、長谷と手良からそれぞれ1クラブが新たに加盟し、56クラブとなりました。
白鳥市長は、「お年寄りの皆さんは地域のことを一番知っている。その知恵を次の世代に引き継ぐことをこれからの大きな仕事として頑張ってもらいたい」と話していました。 -
85歳 近藤廉治さん~笑顔の病院づくり~
全国の自殺者数が14年連続で3万人を超えるなか、上伊那でも自殺により死亡する人が後を絶ちません。
南箕輪村にある南信病院では、85歳の前院長、近藤廉治さんがユニークな取り組みでこの問題に向き合っています。 -
大槻博一さんワラで縁起物作り
箕輪町南小河内の大槻博一さんは、来年の干支へびのワラ細工づくりを行っています。
8日も、自宅の一室に置かれた作業机で、大槻さんが作業を行っていました。
作っているのは、とぐろを巻いたへびの縁起物です。
ワラやイグサ、水引きの紐などを使って細工を作っていきます。
大槻さんは、小学生のころからぞうりなどを作り始めましたが、平成10年に、古田人形芝居保存会の依頼を受けて、人形の衣装など、本格的に細工を作るようになりました。
11年前の午年から、干支の縁起物を作るようになり、今回のへびで12の干支全てがそろいました。
作った細工は、地域の神社や寺のほか、近所の人などに毎年配っています。
縁起物は、1日に2つまでしか作れないということですが、今日までに50個ほど完成しています。
大槻さんは、南小河内にある普済寺の2年参りで、先着15人に、このへびをプレゼントしたいとしています。 -
地蜂 女王蜂の人工越冬始まる
7日は二十四節気の一つ、立冬。冬の気配が感じられる頃とされています。地蜂の女王蜂も冬を越す準備を始めました。
伊那市西箕輪大萱の作業小屋。
伊那市地蜂愛好会では、地蜂と呼ばれるシダクロスズメバチの女王蜂を人工越冬させています。
小屋の中には、伊那市地蜂愛好会の小木曽大吉会長が先月下旬に設置した蜂の巣6個が置かれています。
日中、気温が高くなると、オス蜂が求愛の為、羽音を響かせ、女王蜂にPRをしていました。
交尾を済ませた女王蜂は、新聞紙の中や天井の隅で越冬の体制に入っていました。
ハチ追いを楽しむためにも、ハチの保護に力を入れている愛好会は、人工的に越冬させた女王蜂を山に放す活動を続けてきました。
しかし、今年の夏の猛暑は蜂の世界にも影響を与えました。小木曽会長によると、今年は、巣の大きさが例年と比べ4分の3程だったということです。これにより、巣の中にある女王蜂の卵は普段の半分とみられ、人工越冬できる女王蜂の数は、今年の春、越冬できた数の半分の5千匹程となる見込みだということです。
この作業は、来月半ば頃まで続けられ、交尾を終えた女王蜂は箱に入れられ、土の中で一冬をこします。 -
瑞宝単光章 小林 政美 さん
3日に発表された秋の叙勲。受章者の喜びの声を、シリーズでお伝えしています。
7日は、瑞宝単光章を受章した、箕輪町木下の有限会社和光重機社長の小林政美さんです。
小林さんは、昭和51年23歳の時にクレーンの運転士となり、平成2年に、有限会社和光重機を先代の社長から引き継ぎました。
小林さんは、運転士として36年間、経営する会社でも20年余り無事故で仕事をしてきた事などが評価され、瑞宝単光章を受章しました。
「クレーンオペレーターの仕事は緊張の連続。気を抜けるのは休憩の時、時計を見て時間の経つ速さを感じる。現場では、社長としてトップに立つ人間として、荷物を揺らす事も、ましてや事故を起こすことも絶対にできない一日の仕事が終わり、クレーンのエンジンを切り始めてほっとする」
36年間の運転士としての仕事を振り返り、特に思い出に残っている出来事は、平成18年の豪雨災害と話します。
実家が土石流により被災し、また娘さんの出産も重なりましたが、天竜川の決壊を食い止めコンクリートブロック積み込み作業の為大鹿村へ向かいました。
「天竜川の護岸が崩れる様子がテレビ放送されるのを見て、孫の誕生や実家も大事だが、クレーンの運転士の使命としてブロックの積み込み作業をするのが大切と感じた」
若い運転士について、技術と共に安全意識をより高くもつよう指導していくとこが大切と言います。
「働かされているという意識から、一人ひとりが、自分が会社をしょってたち、盛り立てていく意識を育てる事が大切。これからは、県内の企業で安全教育を徹底し、クレーの事故が一つでも少なくなるよう、協力していきたい」 -
被災地に贈る桜の苗木をお披露目
伊那市の東部中学校の生徒は、東日本大震災で被災した宮城県仙台市の高砂中学校に桜の苗木を贈ります。
5日は、被災地に贈る苗木が全校集会でお披露目されました。
高砂中で植樹される桜の苗木は高さ2mのタカトオコヒガンザクラです。
東部中は昨年度、義援金を高砂中学校に贈ったことが縁で交流を続けています。
生徒会が中心となり今年4月に桜プロジェクトを立ち上げました。
集会には、伊那市の桜を管理する桜守3人が訪れました。
高砂中ではシンボルである桜の本が海水の影響で枯れてしまったということです。
桜守の稲辺謙二郎さんは「海水から守れるよう根を大きくした」と生徒たちに説明していました。
また、この日は高砂中に贈るビデオレターの撮影も行われました。
桜の苗木は、15日に高砂中学校で行われる式典に東部中の生徒など17人が参加し植樹されることになっています。 -
恩徳寺 色づき始める
南箕輪村の恩徳寺にある大イチョウが、色づき始めています。
恩徳寺の境内には、樹齢400年近いイチョウの木があります。
幹まわり3.5メートル、高さ20メートルを超えるこのイチョウは、村の天然記念物に指定されています。
恩徳寺では、全体が黄色に染まるのは、2縲・日後とみています。 -
秋の高遠で山麓一の麺街道フェスタ
国道361号沿いで名物となっている麺料理が集まる、山麓一の麺街道フェスタが3日と4日に、伊那市高遠町の高遠城址公園で開かれました。
麺街道フェスタは岐阜高山から木曽そして伊那をつなぐ、国道361号沿いの麺料理をRPしようと実行委員会が開いたものです。
集まったのは、伊那市の行者そば、高遠そば、ローメン、木曽町のすんきそば、高山市の高山ラーメンで訪れた人たちは、列を作って
買い求めていました。
フェスタは高遠城址公園の紅葉に合わせて毎年開かれていて、秋の彩を楽しみながら、それぞれの地域の自慢の麺を味わうことができます。
実行委員会では年間を通して、国道361号沿いで開かれるイベントに合わせ麺料理を提供していて、「郷土食の宝庫として麺街道の名前を広めていきたい。」と話しています。 -
携帯感知システムで振り込め詐欺を防げ!
手口を変えながら依然無くならない振り込め詐欺。
伊那警察署などは、ATM利用中の携帯電話の使用を感知するシステムを使った振り込め詐欺対策訓練を6日、南箕輪村のアルプス中央信用金庫信大前支店で行いました。
信大前支店に今年6月から試験設置されているこのシステム。
携帯電話を使用しながらATMに近づくと、光と音声で利用者に注意喚起を促します。
6日は、詐欺被害防止の「全国一斉声かけ訓練」に合わせ、感知システムを使った訓練が行われました。
20秒ほど携帯電話で通話していると警告音が鳴りだし、不審に思った職員が被害者役のお年寄りに近づき声をかけていました。
このシステムは、村内で防犯関連機器の製造を行っている株式会社アジャイルシステムが開発しました。
警告音が鳴ると窓口にいる職員にも分かるシステムになっています。
価格は、15万円から20万円ほどを予定しています。
伊那署管内では、去年は6件およそ450万円、今年は9月末までに1件およそ40万円の振り込め詐欺事件が発生しています。 -
旭日双光章受章 下島省吾さんの喜びの声
3日に発表された秋の叙勲。
受章者の喜びの声を、シリーズでお伝えしています。
6日は、旭日双光章を受章した元伊那市議会議員の下島省吾さんです。
伊那市議会議員として地方自治の発展に功績があったとして旭日双光章を受章した、伊那市富県南福地の下島省吾さんです。
1918年生まれの下島さんは、上伊那農業高校を卒業し市の職員となりました。
伊那中央病院の事務局としておよそ20年間務めた下島さんは「医療と福祉の充実」を公約に、1991年市議会議員に立候補、トップで初当選を果たします。
以来、5期、19年間市議会議員を務めました。
中でも、伊那中央病院の移転新築が印象に残っていると話します。
「(受章は)市民のみなさんのお陰で、市議会議員を5期19年間務められたことにつきる。これからの医療を考えると、病院を移転新築しなければという信念でやってきた。(中央病院が)伊那谷を背負う病院になったことがこのうえなくうれしい。医療に携わった経験がいかせることができよかった」
市町村合併後、新伊那市の初代議長を務めた下島さん。
旧高遠町と長谷村に何度も足を運び、地域の声と向き合いました。
「高遠や長谷の人の気持ちになって議会を運営していくことが、初代議長の務めだと思った。合併して6年たったがこれから合併してよかったと思う時代がくると思う。財政面や少子高齢化などを考えても小さな集まりよりも大きな自治体となってやっていった方がいい。いかに市民の声を吸い上げるかが議員の大きな仕事だと考えている」 -
伊那谷FC連続ドラマ誘致
伊那谷フィルムコミッションが誘致した連続ドラマのロケが伊那市内で行われました。
連続ドラマの誘致は今回が初めてです。
伊那市内などで撮影されたドラマはフジテレビ系列で放送中のドラマ「ゴーイングマイホーム」です。
ドラマは主人公の阿部寛さんの父の故郷が長野県という設定で、県内では伊那市をはじめ諏訪市や辰野町などで撮影されました。
11月2日には伊那市内で女優の宮崎あおいさんらの撮影シーンがありました。
このドラマを誘致した伊那谷フィルムコミッションはこれまで、映画やCMなど数多くのロケを支援しています。
また、白鳥孝伊那市長は、伊那谷全体でこのような取り組みができればと話しています。
長野放送などフジテレビ系列で放送しているドラマ「ゴーイングマイホーム」は毎週火曜日の夜10時から放送しています。 -
園児と五平もち作りで交流
伊那市東春近で味噌作りを行っている味噌加工組合の組合員と東春近南部保育園の園児が5日五平餅作りで交流しました。
5日は伊那華のみそ娘加工組合の組合員が東春近南部保育園を訪れ一緒に五平餅を作りました。
組合員と園児は地元同士交流していて、その一環で行われました。
園児らはご飯の丸め方や串の刺し方を教えてもらいながら、五平餅を作っていました。 -
クリーンセンター八乙女が12日から直接搬入再開
先月15日の火事の影響で現在ごみの直接搬入を停止している箕輪町のクリーンセンター八乙女は、12日に受け入れを再開する予定です。
伊北環境行政組合が管理運営するクリーンセンター八乙女は、15日の火事でごみを選別するベルトコンベアなどが使用不可能になっています。
現在はごみを処理するための仮復旧作業を行っています。
6日から機器の点検と試運転を始め、12日月曜日から、粗大ごみと不燃ごみの直接搬入の受け入れを再開するということです。
今回は、完全に復旧していない状態での再開になり、作業の一部を手作業で行うということです。
クリーンセンター八乙女は、箕輪町、辰野町、南箕輪村の粗大ごみと不燃ごみ、資源ごみを扱っています。
クリーンセンター八乙女では、年度内には完全に復旧したいとしています。 -
ラリーニッポン 高遠町を走る
京都を出発し、4日間でゴールの東京を目指すラリーニッポンの参加者が5日、コースのひとつとなっている伊那市高遠町を訪れました。
一般財団法人ラリーニッポンが企画したラリーニッポン2012には、クラシックカーおよそ80台が参加しています。
3日に京都の上賀茂神社を出発し、4日間をかけて東京の靖国神社を目指します。
「日本の文化遺産を巡る旅」をコンセプトとしていて、日本の名所や旧跡を発信するイベントとして位置づけられています。
長野県では中山道、馬籠、妻籠宿から高遠城址公園を経由し諏訪大社へ向かいます。
立ち寄った先での地域住民との交流による地域活性化や歴史、文化遺産を再発見することも目的としていて観光庁の支援を受けています。
参加者は高遠の歴史ある町並みを楽しみながら城址公園を目指していました。
ラリーニッポンは6日までで東京の靖国神社に到着する予定です。 -
マツタケの生産技術を学ぶ
マツタケの生産技術を学ぶ教室が4日、伊那市富県上新山のマツタケ山で開かれました。
教室は、マツタケの増産により地域活性化を図ろうと伊那市が開いたものです。
4日は、市内からおよそ10人が集まりマツタケ名人として知られる藤原儀兵衛さんの話を聞きました。
藤原さんは5年に1度は積もった落ち葉をかいたり雨の少ない時は水を撒くなど山の手入れをすることが大事だとアドバイスしていました。
またマツタケが採れる山にするためには、時間がかかるので手入れの失敗は許されないと話していました。
今年はマツタケが不作だったことから藤原さんは、「値段が高すぎると消費者が離れてしまう。採る時代から作る時代に変わってきていることを痛感した。」と話し
山の手入れの重要性を強調していました。 -
旭日単光章 矢野 源嗣 さん
3日に発表された秋の叙勲。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは4人が受章しました。
5日から受章者の喜びの声をシリーズでお伝えします。
初日の5日は旭日単光章を受章した元県美篶土地改良区理事長の矢野源嗣さんです。
34年間にわたり長野県美篶土地改良区の総代や理事長を務め、農業の基盤整備に功績があったとして旭日単光章を受賞した伊那市美篶の矢野源嗣さんです。
「土地改良区の役員にしろ地区民にしろみんながより良くなるんだという自分の考え方をくんでくれて、一生懸命やってくれたので土地改良区全体でもらうべきもの。たまたま自分が理事長だったのでもらうことになった。穴があったら入りたい。」
昭和5年生まれの矢野さんは、上伊那農業高校卒業後、農業を始めました。当時は水路もコンクリートではなく土の水路で崩れることも多く、入り組んだ水田は作業の効率も悪かったといいます。
矢野さんは県美篶土地改良区の組合員として遅れていた用水路や農地の整備を進めたほか、去年5月に引退するまでの10年間は理事長として、組合員をまとめてきました。
「人の意見を聞き、いいことについては取り上げ、まずいことについては、もう少し考えようとか判断をきちんとするのが組織の長。」
理事長時代には、伊那市美篶の農業用水の溜池、六道の堤の改修工事を実現させました。
六道の堤は江戸時代末期の高遠潘が造ったもので、老朽化による水漏れで堤の決壊が心配されていました。
「20歳のころから60年近く地域のためにやってきた。
大変苦労はしたけど自分の人生は自分でも褒めてやりたい。」
6日は旭日双光章を受章した元伊那市議会議員の下島省吾さんの喜びの声です。 -
中尾歌舞伎秋季公演
伊那市の無形文化財に指定されている中尾歌舞伎の秋季公演が4日、伊那市長谷の中尾座で開かれました。
今回披露されたのは「義経千本桜 鮨屋の段」です。
源平合戦に敗れた、平家の大将、平維盛をかくまった鮨屋を舞台に家族の愛情、世の無常を描いた作品です。
この作品の見どころは、もどりと呼ばれる歌舞伎の技法を使った権太の猫写です。
もどりとは初めは悪人に見えた役が善人になることを言います。
善人となった権太が家族と維盛の恩に報いて死んでいく場面では、訪れた人たちが息をのんで見入っていました。
中尾座にはおよそ250人が訪れ地域に伝わる伝統芸能を楽しんでいました。