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箕輪町のおごち保育園でアフリカン太鼓の演奏
箕輪町のおごち保育園の園児達は、アフリカの民族楽器「アフリカン太鼓」の演奏を30日、楽しみました。
30日は、岡谷市在住のパーカッショニスト塩澤大地さん夫妻がおごち保育園を訪れ、「アフリカン太鼓」を演奏しました。
おごち保育園での演奏は、職員のひとりが塩澤さんと知り合いだったことが縁で行われました。
和太鼓が牛の皮を使っているのに対し、アフリカン太鼓は、ヤギの皮が使われていて、丸みを帯びた柔らかい音が特徴と塩澤さんは話します。
30日は、塩澤さん夫妻が、オリジナル曲や、アフリカの笛を使って園児たちにも馴染みのあるアニメの曲などを演奏しました。
おごち保育園の山・ス文子園長は「小さいうちから生の音楽に触れることで、五感を養ってもらいたい」と話していました。 -
大雨の影響 各地で被害
先週金曜日からの雨により、伊那市や箕輪町で、土砂崩れや、倒木があり、道路が通行止めとなりました。
伊那市長谷の鹿嶺高原に続く林道では29日午後2時40分頃に土砂崩れが発生しました。
道をふさいでいた土砂の一部は、29日、撤去されたという事で、30日は、市の職員が、残りの土砂や、他に土砂崩れが発生していないか確認をしていました。
伊那市では、今回、崩落があった場所は、今後も土砂崩れが起きる危険がある為、当分の間、この林道を通行止めにするという事です。
また、箕輪町の南小河内では住宅付近の法面が崩れました
これによるけが人はありませんでした。
現場では、上伊那地方事務所の職員が、現地調査を行っていました。
長野地方気象台によりますと、27日金曜日の雨の降り始めから、今日、午後3時までに、伊那地域で降った雨の量は118・5ミリでした。
気象台では、雨のピークは越えたが、土砂災害が発生する恐れがあるので、引き続き注意してほしいと呼びかけています。 -
伊那まつり花火 有料席設置
今年の伊那まつり花火大会では、初めて、有料席が設置されます。
30日、伊那まつり花火委員会が伊那商工会館で開かれ、有料席の設置や、去年と同規模の花火大会を実施する事が了承されました。
有料席は、伊那市役所南側にある駐車場の広さはおよそ、670平方メートルの敷地に400席設置される計画です。
料金は一席500円を予定していて、収益は東日本大震災の被災地へ義援金として送るという事です。
花火委員会の川上健夫委員長は、「初めての試みになるが、多くの人に利用してもらい、多くの義捐金を東北に届けたい」と話していました。 -
30日にブレーカーの調査
28日の午後、伊那市西春近の一部の地域で断水となりました。
地区内にある配水地のブレーカーが落ちていたことによるもので、伊那市では30日、詳しい原因について調べることにしています。
伊那市によるりますと、28日の午後3時頃から3時間近く西春近のおよそ500世帯で断水となりました。
地区内にあるブレーカーが落ちていて水を送るポンプが止まっていたということです。
伊那市では30日、漏電などを含め調べることにしています。 -
伊藤真一さん穴窯の器展
伊那市に陶芸窯を構える伊藤真一さんの「穴窯の器展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。
薪でたく窯の一種、穴窯で焼いた作品を初めて紹介する展示で、会場には200点以上の作品が並んでいます。
伊藤さんは、2009年に伊那市与地に穴窯を構え、2010年からこれまでに3回、作品を焼きました。
今回の展示作品は、3回の制作の中から選んだ器で、およそ半分が花を生ける器、残りは小鉢や皿などの食器です。
この穴窯の器展は30日(月)まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
伊那市消防団水防訓練
出水期を迎え、伊那市消防団は29日、伊那市高遠町の三峰川沿いで水防訓練を行いました。
訓練は、長雨や台風等による河川の増水により堤防の決壊や河川の氾濫を防ぐ方法を学ぼうと毎年この時期に開かれています。
29日は雨の中、班長以上の団員233人が参加し、水害発生時に迅速に対応できるよう基本的な工法を伊那建設事務所の職員から教わりました。
はじめに、基礎となるロープの結び方を学び、実際に竹の棒に縛り付けていました。
土のう作りでは、団員が2人組になって作業を行いました。
担当職員から、袋の中に砂を7分目まで入れ、しっかり袋の口を結ぶようアドバイスがありました。
伊那市消防団では、「今日の訓練を活かし、万が一に備えていきたい」と話していました。 -
30日にかけ大雨の恐れ
活発な梅雨前線の影響で県内は29日夜遅くから30日にかけて大雨の恐れがあります。
長野地方気象台では、午後12時45分に上伊那地域に大雨警報を出し、河川の増水や土砂災害などに注意するよう呼び掛けています。
この雨で伊那市東春近では、河川が増水し、地元の消防団らが土のうを積むなどして対応していました。
台風2号は、午後3時に温帯低気圧に変わりましたが広い範囲で雨となりました。
長野県に台風が最も接近するとみられるのは今夜から30日の朝で、1時間に30ミリの激しい雨が降ると予想されています。
気象台では、河川の増水や土砂災害に注意するよう呼びかけています。 -
高遠町の商店主らが義援金届ける
伊那市高遠町の商店主らでつくる、たかとおカード加盟店会は25日、チャリティーコンサートで集まった義援金を、伊那市に届けました。
25日は加盟店会の櫻井彰会長など3人が伊那市役所を訪れ、東日本大震災と長野県北部地震の被災地に送る義援金15万5,234円を手渡しました。
加盟店会は21日に音楽を通して被災地を支援しようと、高遠町総合福祉センターでチャリティーコンサートを開きました。
コンサートには伊那市の東部中学校合唱部の生徒らが出演し、会場には、約300人が集まりました。
櫻井会長は「被災地復興のために役立ててもらいたい。」と話していました。 -
30日にかけ激しい雨に注意を
梅雨前線や台風2号の影響で、長野県内は、南部を中心に今夜から、30日にかけ、激しい雨が降る恐れがあります。
長野地方気象台では、土砂災害などに注意するよう呼びかけています。
本州の南海上に前線が停滞していて今後、この前線にむかって、台風2号から暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となる見込みです。
長野地方気象台では今夜から広い範囲で雨となり明日朝からは、1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあると予想しています。
今日午後6時から明日午後6時までの24時間に長野県南部の降水量は、多い所で、120ミリ、30日にかけさらに増えると予想しています。
気象台では、土砂災害や河川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。 -
伊那公園マレットゴルフ場オープン
伊那市の伊那公園マレットゴルフ場が、28日、オープンしました。
28日は、地元の中央区の区長や、関係者など、およそ20人が参加し、オープニングセレモニーが行われました。
伊那公園マレットゴルフ場は、30年ほど前に作られましたが、利用者が少なく、コースは荒れた状態だったという事です。
伊那市中央区のマレットゴルフ愛好者でつくる中央区マレットゴルフクラブでは、街中にあり、より多くの人にマレットゴルフを楽しんでもらおうと、再開に向け、整備を進めてきました。
クラブでは、今年の3月から、土の入れ替えや、間伐材でコースの区切りを作るなどの整備作業をボランティアで行ってきました。
これまでは、公園内に3か所に点在していたコースは、公園の東側、市営プール近くの林に一か所にまとめられました。
セレモニーが終わると、出席者は、新しいコースでプレーを楽しんでいました。 -
森林セラピーてくてくツアー
森林セラピーロードの持つ、リラックス効果を体験するツアーが28日、南箕輪村の大芝高原で行われました。
森林セラピーてくてくツアーは、大芝高原に設置された森林セラピーロードを活用した運動方法を広め、多くの人に利用してもらおうと、南箕輪村が企画しました。
ツアーには、村内を中心に上伊那各地からおよそ40人が参加しました。
松本大学の根本賢一准教授は日頃の運動方法についてアドバイスをしました。
根本さんは「毎日の運動を30分休みなく続けた場合と、10分毎、3回に分けて行った場合を比較し、筋力や肺活量、動脈硬化予防では、同じ程度の効果がみられる。
体力に合わせ、無理なく続ける事が大切」と話していました。
ある参加者は、「毎日1時間歩いています。自己流になっていた点などを再確認できました。」と話していました。 -
南アルプス研究会 今年度「ふれあい調査」実施
自然環境を生かした地域づくりに取り組んでいる南アルプス研究会は今年度新たに、地域住民と協働で、自然の中での暮らしや遊びなど身近な自然とのかかわりを調べる「ふれあい調査」に取り組みます。
28日、南アルプス研究会の総会が伊那市長谷の入野谷で開かれ、事業計画が承認されました。
ふれあい調査は、住んでいる地域で自然とどう関わり暮らしてきたか、子どもの時に自然の中でどのような遊びをしてきたかといった自然とのかかわりを調べ、地域づくりにつなげるというものです。
調査は2011年度から2013年度までの3年間で、今年度は予備調査として長谷地域で行います。
今後、住民と検討してテーマを設定し、9月から12月に調査する予定です。
来年度からの本調査では、伊那市内のほかの地域にも呼び掛けたいとしています。
南アルプス研究会の坂井昌平会長は、「研究会は地域住民と共に歩む体制づくりが課題となっている。今年度は住民と協働でふれあい調査を力一杯頑張っていきたい」と話していました。 -
地権者組合が10万円寄付
国道伊那バイパス南箕輪村地区地権者組合は24日、およそ10万円を寄付しました。
24日は、地権者組合の浅野芳美組合長らが役場を訪れ、およそ10万円を唐木一直村長に手渡しました。
組合は、去年10月に天竜橋を含む国道153号バイパスの村内全区域が供用開始したことから、今年2月で組織を解散しました。
寄付金は、解散にともない、運営費の一部をあてたものです。
唐木村長は「長い間地権者の協力があって完成した。これかららは周辺整備に取り組んでいきたい」と話していました。
浅野組合長は、「村の発展に役立てて欲しいと話していました -
春の呑みあるき
伊那谷のお酒を飲み比べることができるイベント「春の呑みあるき」が27日、伊那市の通り町商店街で行われました。
イベントは、商店街を歩きながらゆっくりと酒を味わってもらおうと、酒販店などが毎年春と秋の年2回開いているものです。
27日は、辰野町から飯田市までの12の酒造メーカーが、日本酒や地ビール、ウイスキーなどを提供していました。
イベントでは、1,000円で道中手形とおちょこのセットを購入すると、全ての種類の酒を好きなだけ味わうことができます。
参加者は、それぞれのブースの担当者に飲み方やお薦め品などを聞き、飲み比べていました。 -
梅雨入り 統計開始以来2番目の早さ
気象庁は27日、「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
今年は、去年より17日早く、平年より12日早い梅雨入りです。
これは、1951年の統計開始以降、2番目の早さです。
今後向こう1週間、気圧の谷や前線の影響により曇りや雨の日が多くなる見込みです。
また、長野地方気象台は、30日にかけ、大雨の恐れがあると発表しました。
長野県南部では、明日の午後6時までの24時間に、多い所で、100ミリの雨が降ると予想しています。
気象台では、土砂災害や河川の増水、などに注意を呼び掛けています。 -
伊那保育園で親子でパン作り
伊那市の伊那保育園に通う親子が27日、みはらしファーム麦の家でパン作り体験をしました。
伊那保育園では、毎年この時期に親子で楽しみながら交流を深めてもらおうと、親子レクリエーションを開いています。
園児達は、発酵を済ませた生地に、ハケでタマゴを塗ったり、ゴマやチーズ、チョコレートなどをトッピングしていきました。
初めて作ったという園児がほとんどで、賑やかに作業をすすめていました。
10分ほどで焼きあがると歓声が起きていました。
園児達は早速、焼き立てのパンを味わいました。
伊那保育園の宮下京子園長は「子供達には、楽しみながら食べ物を作ることで、食の大切さを学んでほしい」と話していました。 -
美鈴工房パッチワークキルト展
上伊那地域に10の教室をおくパッチワーク教室「美鈴工房キルト教室」の作品展が27日から、伊那文化会館で開かれています。
会場には、会員40人の作品およそ300点が並んでいます。
美鈴工房キルト教室は、定期的に作品展を開いていて、今回で16回目です。
作品は、クッションとお揃いの柄にしたソファーカバーや、娘の結婚祝いとして作ったベットカバーなど実用的な物の他、ステンドグラスをモチーフにした鑑賞用のものなど様々です。
パッチワークは、使わなくなった布を再利用するのが一般的で、中には着物を縫い合わせて作った物もあります。
美鈴工房パッチワークキルト展は、29日日曜日まで、伊那文化会館で開かれています。 -
原発事故・放射能汚染学ぶ
福島第一原子力発電所の事故による、放射能汚染問題について考える勉強会が、25日、南箕輪村の村民センターで開かれました。
福島第一原子力発電所からおよそ40キロ離れた、福島県飯館村で、21日に採取された土壌の放射線量を測定すると、測定器のから大きな音が出ていました。
勉強会は、南箕輪村の住民グループチームグリーンみなみみのわが、原発や放射能汚染について理解を深めてもらおうと開いたもので、会場にはおよそ70人が訪れました。
講師の原富男さんは、このグループのメンバーの一人で、長年チェルノブイリ原発事故の被災地で被ばく者の支援や農地の浄化等の取り組みをしています。
原さんは、飯館村の土を前に、「福島で今、やるべき事は、放射線の測定を細かく行い、危険箇所を把握する事。体内に放射性物質を取り込む前に、表面の土を取り除くなどの対策が必要」と話していました。
また、「チェルノブイリは、25年が経過した今も、土壌の汚染に多くの人が苦しんでいる。福島は放射能汚染の解明、解決、生活の手段などをチェルノブイリに学ぶべき」と話していました。 -
藤沢警察官駐在所落成
伊那市高遠町に、伊那警察署藤沢警察官駐在所が新しく建設され、業務が始まっています。
駐在所は、前の駐在所が老朽化していたこと、隣接の長藤駐在所が今年4月から高遠交番に統合されたことなどから、移転新築されました。
国道152号沿いで、前の駐在所より2キロほど南にあります。
3月23日に完成し、すでに業務が行われています。
木造平屋建て、敷地面積はおよそ500平方メートル、床面積はおよそ140平方メートルで、床面積は前の駐在所のおよそ2倍と広くなりました。
事務室には机といすを置いたコミュニティスペースがあり、間仕切りが出来るようになっています。
一般も使えるトイレも設け、床はバリアフリーになっています。
駐在所の所員は1人で、北澤立夫所員は、「パトロールを強化して安心安全な生活の確保に努力し、地域と警察をつなぐ心の掛け橋となるよう努めていきたい」と話していました。 -
赤羽栄子さん押花絵展 「押花と染が出逢って」
伊那市美篶の押花絵インストラクター、赤羽栄子さんの押花絵作品展が26日、伊那市のベルシャイン伊那店で始まりました。
会場には新作を含む80点が展示されています。
押花を始めてから19年、13回目の展示会で、今回は「押花と染が出逢って」をテーマにしています。
染めの作品は8点あります。
刷毛と網で染料を霧の状態にして染める霧染という技法で、赤羽さんが染めた和紙や布を背景に使い、押花と合わせて独自の作品を作り上げました。
今回は、押花しおり体験会を開き、体験料を東日本大震災の義援金にあてるということです。
この赤羽栄子さんの押花絵展は31日(火)まで、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれています。
しおり作り体験会は会期中毎日午前11時と午後2時からで、限定200枚となっています。 -
高遠さくらホテル 東日本大震災と長野県北部地震の義援金寄託
高遠さくらホテルは、東日本大震災と長野県北部地震の義援金として来館者や従業員から集めた義援金を20日、伊那市役所に届けました。
集まった義援金は、85,431円です。
20日は、高遠さくらホテルの山本孝史)支配人ら2人が伊那市役所を訪れ、義援金を届けました。
高遠さくらホテルでは、震災翌日から震災募金箱を設置しました。
また、4月29日から5月8日までの11日間、チャリティーGWランチバイキングを行い、売り上げの一部を義援金にあてました。
山本支配人は「震災で沈みがちな気分を盛り上げれるよう、多くのイベントを企画していきたい」と話していました。 -
伊那食品衛生協会の総会
上伊那8市町村の飲食店などでつくる伊那食品衛生協会の総会が23日開かれ、今年度の事業計画などを決めました。
23日は、JA上伊那本所で総会が開かれ、役員およそ80人が集まりました。
今年度は新たに、店ごとの業種や住所、責任者名を記した食品営業台帳を作成し、新規会員の加入を促進します。
他にも、昨年度に引き続ききのこ中毒防止の為の展示会や、食品衛生シンポジウムなどを開きます。
伊那食品衛生協会の飯島登会長は「生肉による食中毒問題なども起きているので、消費者に食の安心を提供できるよう、協会の向上に努めていきたい」と話しました。
また、23日は、食品衛生の普及などに功績のあった17人と33の施設が表彰されました。 -
原発について講演
チェルノブイリ原発事故後、ウクライナで支援活動を行っている伊那市富県の小牧崇さんが25日、南箕輪村で講演し、原発は、弱者を踏み台にした豊かさだと非難しました。
小牧さんの講演会は、福島第一原発事故を受け、原発問題について考えようと生活クラブ伊那支部が開いたものです。
講演会で話をした小牧さんは、チェルノブイリ原発事故後、ウクライナで放射能に汚染された土壌を浄化する活動などを行っています。
また今回停止となった静岡県の浜岡原発と伊那地域が120キロしか離れていないことから、事故があった場合、影響があるとして、放射線量の観測を行ってきました。
小牧さんは福島第一原発の事故について、原発の恩恵を受けていたのは、大都市であり、被害を受けたのは、福島の人たち。
原発は弱者を踏み台にした豊かさであり原発問題は人権問題だと非難しました。
また浜岡原発の停止について歓迎するとしたうえで、すぐにとは言わないが廃止していくべきだと訴えていました。
さらに、国が原発の研究開発に多額の補助をしていることに対し、自然エネルギーの開発に投資するべきと話していました。 -
地域防災について考える
地域防災のあり方について考える防災研修会が今日、伊那市長谷の気の里ヘルスセンター開かれました。
研修会は自主防災組織の必要性や、災害が起きたときの行動などについて考えようと伊那市が開いたもので会場には約150人が集まりました。
研修会では今年4月に新たに設置された伊那市役所危機管理課の埋橋進防災係長が、話しをしました。
埋橋係長は大災害が発生した場合、行政や消防、警察などは迅速な対応がとれないことや、個人の力では限界があるとして、自主防災組織の重要性を訴えました。
また自主防災組織は、災害情報の収集、消火活動、災害弱者の安全確保など、役割をはっきりさせ対応することが大切だと話していました。
市では防災意識が高い地域は被害が小さい。普段の近所付き合いが防災への大きな力になるとしています。 -
地域の防災について考える講演会
出水期を前に伊那市は、地域の防災について考える講演会を24日、伊那市役所で開きました。
講演会には、市の職員や地域防災組織の代表者などおよそ180人が集まりました。
講演会は、出水期を前に地域の防災について考えようと開かれたものです。
24日は、国土交通省河川局砂防部長を務めた牧野裕至さんが講師を務めました。
牧野さんは、地域の防災については「与えられた台本型の物ではなく、どんなことが起こりうるかそれぞれが考え、現場型の地域防災計画を作っていくべき」と話しました。
市では、「今後も防災について考える機会をもうけていく」としています。 -
最高気温16.7度
23日の伊那地域の最高気温は、16.7度と平年より5.7度低い4月中旬並みの気温となりました。
24日は天気が回復し、気温もあがるということです。 -
わんぱく親子塾 野菜の植付
保育園に通う前の子供と母親が通う伊那市西箕輪公民館の子育てサークル「わんぱく親子塾」は、23日、みはらしファームで野菜の植付をしました。
この日は、20組の親子が参加し、広さ、およそ、130平方メートルの畑で、サツマイモの苗植えや、トウモロコシとスイカの種蒔きをしました。
参加したある母親は「砂場などとは違い、土に親しむよい機会。夏の収穫が楽しみです」と話していました。
わんぱく親子塾は、保護者同士の交流などを目的に、毎月農業体験や野外学習などをしていて、今年度は36組の親子が参加しています。 -
たかとおカード加盟店会主催のチャリティーコンサート
伊那市高遠町の商店主などでつくるたかとおカード加盟店会は21日、高遠町総合福祉センターでチャリティーコンサートを開きました。
コンサートは、たかとおカード加盟店会が、音楽を通して被災地を支援しようと今回初めて開いたもので、会場にはおよそ200人が集まりました。
コンサートでは、伊那市の東部中学校の合唱部とOBが、力強い歌声を披露しました。
他に、高遠町の住民7人でつくるグループ、プロジェクトジュンペイが日本のポップスを演奏しました。
また、県内を中心に活躍するシンガーソングライターの美咲さんが、震災の犠牲者への鎮魂歌として作った曲を歌いました。
たかとおカード加盟店会の櫻井彰会長は「沈んでいる気持ちが明るくなるよう、高遠の地から元気を発信していきたい」と話していました。
コンサートの最後には、出演者全員が舞台にあがり、「上を向いて歩こう」を歌いました。
今回集まった義援金は、東日本大震災と長野県北部地震の被災地に送られるということです。 -
出水期を前に河川の巡視点検
出水期を前に国や県などの関係機関は、堤防の低い箇所や過去に漏水のあった箇所などの巡視点検を23日、行いました。
巡視点検には、天竜川上流河川事務所や消防団などおよそ30人が参加しました。
23日は、天竜川上流河川事務所伊那出張所の加藤博所長が、現場の状況を説明しながら、三峰川と天竜川のおよそ20箇所をチェックしていきました。
このうち、伊那市の三峰川橋付近の左岸では、「水の流れによって、川底が削られている箇所がある」「川の中にある樹木が流された場合、橋などの構造物に引っかかる恐れがある」などと話していました。
河川の巡視点検は24日以降も行われ、南信地域の16市町村を回わるということです。 -
進徳館の日
旧高遠藩の藩校、進徳館の教育精神を見つめなおし受け継いでいこうと、「進徳館の日」の催しが21日、伊那市高遠町で開かれました。
かつて進徳館の生徒たちが、毎日、学問をする前に孔子を始めとする五聖像に拝礼していた事にならい、この日も、市の関係者が拝礼をしました。
進徳館の日は、高遠藩時代の教育精神を見つめ直し受け継いでいこうと、進徳館が創設された5月に毎年開かれています。
基調講演では、高遠中学校の野溝和人校長が「中学生に引き継がれている進徳館の心」と題し講演しました。
高遠中では、毎年、城址公園の桜まつりで観光客の案内をボランティアで行っていて、観光客と触れ合う中で、人との繋がりや感謝の心を学んでいるという事です。
野溝校長は、「観念的ではなく実用の学問であるべきとする進徳館の「実学」の精神が子供達に受け継がれている」と話していました。