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美篶の歴史を学ぶ会開講
昭和初期に伊那市美篶で作られた「美篶の歌」を題材にして地域の歴史や文化を学ぶ講座が13日、美篶きらめき館で開講した。
美篶の歌は、昭和初期、旧美篶村の村長だった赤羽源一さんが作詞した。
昔は小学校などで歌われていたが次第に歌われなくなり、今では12番すべてを歌える人はほとんどいないという。
美篶公民館では、その歌を多くの人に知ってもらい、また歌詞を学ぶことで地域の歴史を学ぼうと今回初めてこの講座を企画した。
初日は1番に歌われている芦の歴史に詳しい矢島太郎さんが講師を務めた。
矢島さんは、歌詞に歌われている「芦沢除け」とは、芦沢と高遠の堺にある山のことで、昔は「除け山」と呼ばれていたことなど、歌詞に沿って地理や歴史を説明した。
この講座は全10回を予定していて、次回は実際に景色を見ながら歌の内容を学ぶ。 -
勝間のしだれ桜
伊那市高遠町勝間の薬師堂のしだれ桜が見ごろとなっている。
薬師堂の桜は樹齢およそ130年といわれている。
高遠城址公園の桜より数日遅れて見ごろとなり、公園の桜を見た帰りに訪れる人も多くいる。
周辺のガードレールは景観にマッチするよう、木製のものが使われている。
しだれ桜周辺は勝間の住民らでつくる「薬師堂の桜を守る会」がガードレールやお堂の清掃、桜の管理などを行っている。
会では、「ここ数年桜の名所として、有名になった。訪れた人たちに楽しんでもらえるよう、しっかり守っていきたい」と話している。 -
桜の下でD51の乗車体験
桜が満開となった伊那市の伊那公園で12日、公園内に置かれている蒸気機関車D51に乗車する体験会が開かれた。
これは、桜まつりの一環として今年初めて行われた。
家族連れなど約300人が、D51の運転席などに乗車した。
電車の普及により、D51などの蒸気機関車は昭和51年に完全に廃止された。
その当時、国鉄が使わなくなった蒸気機関車を全国の各市町村に貸し出したため、伊那市も35年前にD51を借り受け、伊那公園に配置したという。
35年を経過し、伊那公園のD51は老朽化も進んでいるが、今の電車にはない独特な風貌は今でも人気で、訪れた人は周囲を歩いたり、運転席に上がるなどして楽しんでいた。
イベントを企画した桜愛護会では、この日にD51と一緒に撮った写真を募集し、写真の展示会を行う予定。 -
上伊那消防団幹部が教養訓練
上伊那消防協会は12日、消防団幹部を対象とする訓練を行った。
消防団幹部を対象とした訓練は、災害現場における現場指揮者の指揮能力を高めるためのもので、年に1度行っている。
この日は、上伊那8市町村の消防団幹部ら約500人が集まり、基本動作の確認、災害時に迅速に対応するために必要となる小隊の編成などを訓練した。
また、新入団員などを対象とするラッパ手訓練も行われ、上伊那消防協会の講師を務める小林孝行さんから、音の出し方など基本的な実技指導を受けていた。
下平昌男会長は、「今日の訓練を生かし、災害時に迅速に対応できるよう取り組んでほしい」と話していた。 -
みのわ健康アカデミー入学式
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の入学式が14日、箕輪町地域交流センターで行われた。
「みのわ健康アカデミー」は、1年間かけて健康講座やマシントレーニング、在宅トレーニングなどに取り組む。
5年目の今年は、町内の56歳から74歳までの42人が入学した。
式で平澤豊満町長は、「大きな目標を持って継続し、いい仲間を作ってこれからの人生を楽しく過ごせるよう頑張ってください」とあいさつした。
式のあと、信州大学教育学部・医学部大学院の寺沢宏次教授による講演会が行われた。
寺沢教授は、コミュニケーションが脳を維持するために大切なことを説明し、「このアカデミーで愛情たっぷり、思いやりたっぷりのコミュニティを作ってほしい」と話していた。
学生は今後、体力測定や健康診断を行い、6月からトレーニングを始めるという。 -
伊那節まつり
伊那節を歌い継ぎ後世に伝えようと14日、伊那公園で伊那節まつりが行われた。
まつりは伊那公園にある「伊那節発祥の地」の石碑の前で毎年行われるが、この日はあいにくの雨で、公園内にある伊那東大社で行われた。
まつりは伊那商工会議所などが開いているもので、商工会議所や市の関係者など30人ほどが参加した。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「伊那節は伊那谷を代表する民謡。50回の祭りを機に全国に響き渡り、伊那市も発展していくことを願いたい」とあいさつした。
また、まつりでは伊那節保存会が歌と踊りを奉納した。
伊那節は、江戸時代に権兵衛峠を行き来するときに歌われた馬子唄で、正調のほか、与地の伊那節など節回しや踊りが少し変化したものも伝えられている。
この日は神社の拝殿での奉納ということで、厳粛な雰囲気の中、歌と踊りが披露されていた。 -
伊那エンジェルス隊が防犯呼びかけ
連日花見客で賑わう高遠城址公園で13日、防犯ボランティアグループ「伊那エンジェルス隊」のメンバーなど26人が防犯パトロールをした。
これは、高遠城址公園に訪れた花見客にスリや置き引きなどに注意をしてもらおうと実施した。
メンバー達は3班に分かれて夕方6時から公園内をパトロールし、花見客にスリなどに注意するよう声をかけていた。
伊那警察署によると、さくら祭りが始まった4月1日から13日までに公園内でスリや車上荒らしなどの事件は起きていないという。 -
信州花便り
国宝松本城の本丸庭園では、恒例の夜桜会が開かれ、ライトアップされた桜が訪れた人を楽しませている。
夜桜会はライトアップされた松本城の桜を楽しみながら文化財保護への関心を高めてもらおうと、市と教育委員会が開いているもので、今年で10回目。
この夜桜会には、毎年およそ3万人が訪れていて、松本城の花見の名物として定着してきている。
庭園内にはシダレザクラやヒガンザクラなどおよそ300本の桜が咲いていて、県内外から訪れた人たちが夜空に浮かんだ桜を写真に収めるなどして楽しんでいる。
また会場にはお茶席が設けられ、ライトアップされた松本城を眺めながらお茶を楽しむことができるほか、天守閣の月見櫓では、琴や雅楽などの演奏も行われている。
この夜桜会は16日木曜日まで午後5時半から8時半の間、また15、16日は午後9時まで開かれている。 -
韮崎市文化協会が高遠城址公園で交流
山梨県韮崎市の文化協会が14日、高遠城址公園を訪れ、伊那市と交流した。
文化協会の会員など90人ほどが参加して、公園内にある新城藤原神社で神事を行った。
交流は、韮崎と高遠が武田信玄の一族を通じて戦国時代からつながりを持っていることから行われている。
韮崎市文化協会は、昭和49年から毎年公園を訪れていて、今年で35回目。また、伊那市は秋に韮崎で行われる祭りに行き、交流している。
神事の中で、韮崎の甲斐岳風会の会員が桜にちなんだ詩吟を奉納した。
そのあと高遠閣に移り、舞踊団体が韮崎で踊られている踊りを披露した。
ある参加者は、「天気のいい時は桜の下で踊った。外で踊れないのは残念だが、雨に濡れた桜も心に染みます」と話していた。 -
振り込め詐欺防止ATM集中警戒
振り込め詐欺を未然に防ごうと、伊那警察署は15日、防犯ボランティア団体「伊那エンジェルス隊」と、現金自動預け払い機「ATM」の集中警戒を伊那市内の金融機関で実施した。
そのうち八十二銀行伊那支店前では、伊那エンジェルス隊のメンバーと伊那署の警察官が、チラシを配りながら振り込め詐欺への注意を呼び掛けた。
お年寄りの振り込め詐欺被害が後を絶たない中、伊那署では去年から、年金支給日にATMの集中警戒を実施している。
国の定額給付金の支給が始まり、それをだまし取ろうとする詐欺が全国的に増加していることから、この日はその注意も併せて呼びかけた。
昨年、伊那署管内で発生した振り込め詐欺の被害件数は11件。今年に入ってからは15日現在まで、被害の届け出はないという。 -
権現桜 見頃
箕輪町中曽根の権現桜が、ここ数日の温かさで花が開き見頃を迎えている。
中曽根公民館の北側にある権現桜は、長野県の天然記念物にも指定されているエドヒガンザクラ。高さ18メートル、幹の太さ10メートルで、樹齢はおよそ千年と言われている。
東西に大きく枝が分かれ、開花の時期や、花の色が違う事から、二本の桜の木が癒着したとも言われている。
町観光協会によると、今年は、温かい日が続いたこともあり、ここ数日で開花が進み、8分咲きとなった。明日は満開になる見込みだという。
権現桜は、夜桜を楽しんでもらおうと、花が散るまでの期間、日没から午後10時半まで、ライトアップが行われている。 -
満開の桜を見ながらウォーキング
満開の桜を見ながらウォーキングを楽しむイベントが11日、伊那市の三峰川サイクリングロードであった。
これは、市民グループ「三峰川みらい会議」が企画しているもので、今年で3年目。
この日は伊那市内を中心におよそ20人が参加し、伊那市役所から高遠町までの8キロを、2時間ほどかけて歩いた。
三峰川堤防ではこの日、ソメイヨシノなど100本以上の桜が見ごろを迎えており、参加者の目を楽しませていた。
三峰川みらい会議では「参加者には桜をきっかけに三峰川に親しんでほしい」と話していた。 -
箕輪町でさくらの観察会
花見とは違う角度で桜を楽しむ観察会が11日、箕輪町のながた自然公園で開かれた。
これは桜の知識を深め、身近な桜にも目をむけてもらおう竏窒ニ、箕輪町郷土博物館が開いたもので、地区住民ら11人が参加した。
箕輪町在住の樹木医、唐澤清さんが講師を務め、公園内を歩きながら説明。
園内にはソメイヨシノやエドヒガンザクラ、オオヤマザクラなど、6種類が植えられているが、中でソメイヨシノは、日本で最も親しまれている桜で、広く普及している半面、病気にかかりやすく、管理がとても難しい品種だという。
また、箕輪町のもみじ湖周辺に多く植えられているオオヤマザクラは、標高の高い場所や、寒冷地でよく見られる桜で、濃いピンクに大きな花が特徴だという。
唐沢さんは「1年間で花の咲くこの時期が一番種類を見分けやすい。桜の名所だけでなく、地域の桜にも目を向けてほしい」と話していた。 -
推奨みやげ品登録授与式
伊那市観光協会が推奨するみやげ品として、新たに登録された商品の製造者に8日、認定書が授与された。
今回新たに推奨みやげ品に登録されたのは、アマラサンスを練り込んだ「アマランサスそば」や、木のオカリナ「ユカイナ」、スモークチーズなど3団体が提案した5品。
新規に商品が登録された団体が認定書を受け取った。
授与式では、ユカイナの演奏披露も行われた。
みやげ品を選ぶ選考会では、安心、安全な素材を使っているか、伊那市らしさがあるかなどといった点が審査された。
ユカイナを製造・販売するユカイナ倶楽部の加納義晴さんは、「ユカイナは木の優しい音がする癒しの楽器。その楽しさを伝えながら、普及させていきたい」と話していた。
今回の登録で、観光協会の推奨みやげ品は52品となる。 -
園児がヨモギ摘み
伊那市の竜南保育園の園児たちが10日、地元のお年寄りと一緒にヨモギ摘みをした。
年長、年中の園児約60人が、地元の老人クラブのメンバーや園児の祖父母と保育園近くの畑でヨモギを摘んだ。
竜南保育園では、1年間を通して地元のお年寄りと交流している。
この日は今年度初めての交流で、子どもたちは、お年寄りに教わりながら摘んだヨモギを袋の中へ入れていた。
摘んだヨモギは、5月に草もちにして食べる予定で、草もちの作り方もお年寄りに教わるという。 -
人権擁護委員委嘱
人権についての相談に応じたり、啓発活動などを行なう人権擁護委員の委嘱式が10日、伊那市役所で開かれた。
新たに委嘱されたのは、平澤光子さんと原弘幸さんの2人。
伊那市では、10人の人権擁護委員が、毎週各地の公民館で相談室を開くなどの活動をしている。
最近は、近所や夫婦の問題、外国人との関係など相談が多様化しているという。
委嘱された平澤さんは、看護師として勤めてきたことから、子どもの虐待やハラスメントなどの相談に応じてきた経験があり、「少しでも困っている人を手助けしたい」と話していた。
この日は任期を終えた2人の退任式もあり、2期6年務めた守屋幸子さんと三澤満男さんに感謝状が送られた。 -
高遠さくらまつり号運行
高遠城址公園のさくら祭りの集客アップを図る、高遠さくらまつり号が運行を始めた。
11日は約160人を乗せた松本駅発のさくらまつり号が午前11時に伊那北駅に到着した。
さくらまつり号は、新宿駅からの特急あずさと岡谷駅で乗り換えができるようになっていて、関東方面からの花見客の集客アップを図ろうと企画された。
さくらまつり号は伊那市とJR東日本、JR東海、JRバス関東が行ったもので、行政と交通機関が連携してこのような取り組みをすることは全国的に珍しいという。
伊那北駅の外では列車に乗った人限定で、シャトルバスの乗車券と高遠城址公園の入園券が販売された。
伊那市では、将来的には東京から直通の電車を走らせ、観光や商業の発展につなげていきたい竏窒ニしている。
この高遠さくらまつり号は12、18、19日も運行する。 -
桜満開で花見客入りこみピーク
高遠城址公園の10日の満開宣言で、花見客の入りこみがピークを迎えている。
11日は満開直後の週末ということもあり、高遠城址公園に向かう道路では車の列が出来ていた。
伊那インターチェンジの出口付近は、午前中に一時渋滞したが、ETCの普及のせいかスムーズに流れ大きな混雑はなかった。
しかし、アクセス道路から昨年開通した環状北線は終日混み合った。
車の列は、国道153号から361号へと続き、伊那インターから公園まで2時間かかった人もいたという。
また、ナイスロードも混雑し、のろのろ運転が続いていた。
臨時駐車場となっている山田河原は、シャトルバスが運行されていてバスを待つ人たちが行列を作っていた。
駐車場にはマイカーや観光バスが並び係員が対応に追われていた。
伊那市観光協会高遠支部によると、1日から始まったさくらまつりの入場者数は、10日現在で約2万8千人だという。 -
伊那谷新酒まつり
桜が満開となった伊那市の春日公園で11日、伊那谷新酒まつりが開かれた。
これは花見を楽しみながら、地元の酒蔵が造った新酒を楽しんでもらおうと、伊那市西町の商店主らでつくるルネッサンス西町の会が開いた。
新酒まつりは今回が7回目で、伊那谷の蔵元8蔵とビールメーカー1社が丹精こめて作り上げた自慢の酒を持ち寄った。
このイベントは、グラス付きのチケットを購入して各酒蔵のブースを回って酒を味わうもので、千円分のチケットが600枚用意された。
新酒まつりは気軽に日本酒が楽しめることから年々ファンも増え、西町の会によると、今年は女性の来場者が多かったという。
ルネッサンス西町の会の向山等会長は、「お酒を楽しみながら味わってもらう場として定着したイベントになった。地元の活性化のためにも続けることに意義がある」と話していた。 -
リニアBルート実現へ
懸垂幕を設置伊那商工会議所は10日、伊那市内4カ所にリニア中央新幹線のBルート実現などを掲げた懸垂幕を設置した。
リニアのBルート実現について住民の関心を高めようと、伊那市のいなっせで、商工会議所や市関係者など約30人が出席し、懸垂幕設置のセレモニーが行われた。
いなっせ横の駐車場に設置された懸垂幕は幅73センチ、長さ10メートルで、「リニア中央新幹線 Bルート実現と伊那市に駅を」の文字が記されている。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「伊那市に駅ができないと地域経済への効果は薄い。産業振興を図るために、誘致できるよう活動を進めていきたい」と話した。
また諏訪や飯田でも誘致活動が行われていることについては、「1本化を図る時期ではない」としたうえで、「活動に縛りをかけるのではなく、それぞれの地域住民の関心を高めることが大切」としている。 -
御柱の木 売買契約調印
来年の諏訪の御柱で使うご神木の売買契約の調印式が10日、伊那市山寺の南信森林管理署で行われた。
諏訪大社の平林成元宮司と、南信森林管理署の竹内正比古署長の間で、下社秋宮、春宮で使う8本のモミの売買契約が行なわれ、契約書を取り交わした。
下社御柱で使う8本のモミは、すべて南信森林管理署が管轄する下諏訪町東俣の国有林から切り出されることになっていて、去年5月11日に本見立てが終わっている。
上社の柱は、蓼科の国有林から切り出されることになっている。
平林宮司は、「お譲りしていただいた木を大切にして、氏子らと喜び、伝統の御柱を無事に行いたい」と述べた。
この日契約が結ばれた8本のモミは、5月3日に伐採される計画。 -
高遠城址公園 桜満開
天下第一の桜として知られる伊那市の高遠城址公園のコヒガンザクラが10日、満開となった。
伊那市の最高気温は午後2時27分に25度を記録し今年初めての夏日となった。
9日の5分咲きから一気に開花が進み、10日午前には8分咲き、午後には満開となった。
公園内は、県内外からの花見客で賑わっていて、周辺の道路では若干の混雑もみられた。
高遠城址公園は、5.4ヘクタールに1500本のコヒガンザクラがあり、濃いピンク色の花を咲かせている。
樹齢130年に及ぶ古木が20本、50年以上のものが500本あるとされている。
この日は、満開となった桜の下でごちそうを広げる花見客の姿が見られた。
高遠城址公園のさくらの見ごろは15日ごろ、19日ころまでは楽しめるという。 -
信州花便り
千曲市にあるあんずの里は、このところの暖かさでアンズの花が一気に満開となっている。
見頃は、今週末頃までだという。
千曲市森の倉科地区は、日本一のあんずの里として知られていて、毎年県内外から約20万人の観光客が訪れている。
今年で54回を数えるあんずまつりのお花見は17日までで、10日から12日までの3日間は恒例のライトアップも行われる。 -
大般若会
箕輪町の西光寺で6日、600巻の経典「大般若経」を読み上げる大般若会の法要が行われた。
本堂では、12人の僧侶による力強い読経の声が響き渡っていた。
虫干しの意味あいもある大般若会では、経典を上から下へと落とす「転読」という方法で、経典を読み上げる。
大般若経は約1400年前、三蔵法師が釈迦から受け取り、中国へ伝えたものと言われ、仏教の基本思想が書かれている。
経典を読む時に起きる風に当たると、一年間の無病息災や家内安全が約束されると言われている。
西光寺の竹花祐栄住職は、「大般若会は春一番にする法要。毎年のことだが、華やかで春の始まりを感じます」と話していた。 -
イーナちゃんがプロモーションビデオ撮影
伊那市のイメージキャラクター・イーナちゃんが9日、高遠城址公園に登場し、プロモーションビデオの撮影をした。
撮影したのは、歌手の橋幸夫さんが歌う「ゆるキャラ音頭」のプロモーションビデオ。ゆるキャラは、「ゆるいキャラクター」の略で、見ていると脱力してしまうキャラクターのこと。
このプロモーションビデオには、全国から選ばれた25のキャラクターが登場する予定で、イーナちゃんは冒頭部分を担当している。
イーナちゃんは観光客にも人気で、撮影の合間には写真撮影をする人が絶えなかった。
この曲はすでに販売されていて、ビデオ完成後は曲のPRとしてテレビなどで放映される。 -
高遠城址公園で桜茶のサービス
伊那市の高遠城址公園で9日、伊那市商工会高遠支部女性部が桜茶を振る舞った。
桜茶は八重桜の塩漬けにお湯を注いだもので、3千杯用意された。
観光振興に役立てようと、桜の塩漬けを作り土産品として販売している女性部が、毎年行っている。
会場では、桜茶と一緒に高遠饅頭の試食も用意され、観光客などがお茶と一緒に味わっていた。
女性部では、「桜の下で桜茶を飲み、桜にどっぷりと浸ってほしい。桜の塩漬けはお菓子や漬物などにも使えるので花見のお土産にしてほしい」と話していた。
この桜茶のサービスは10日も行われる。 -
初の醤油造りで搾り作業
伊那市横山の山荘ミルクで9日、醤油搾りが行われた。
これは、山荘ミルクの向山美絵子さんが主宰し、健康で長生きするための食事と生活習慣を学んでいる「心と体がよろこぶ食の会」が行った。
この日の醤油搾りは、市民グループで手づくりの醤油造りを指導している長野市在住の岩崎洋三さんを招いた。
去年の4月に仕込み、1年間熟成させたもろみは約250キロ。お湯を加えたもろみを布袋に入れ、搾り機の中に積み重ねていくと、醤油が絞り出されてきた。
参加した会員は、早速醤油を味見していた。
岩崎さんは、「手作りすると醤油1滴1滴に心がこもる。今、作ることがおろそかにされているけれど、作ることの意味、喜びを大事にしたい」と話していた。
搾った醤油は火入れをし、おりを沈めてから瓶詰めするため、瓶詰め作業は13日に行う予定。
醤油など毎日使うものだけは、いいものを造りたいと初めて取り組んだ醤油造り。
今回、一升瓶で120本分の醤油ができるという。 -
南箕輪村のエドヒガンザクラ見頃
樹齢260年といわれる古木で、南箕輪村の天然記念物にも指定されている北殿のエドヒガンザクラが見頃となっている。
今年は、1週間ほど早く見頃を迎えた。
管理をしている北殿エドヒガンザクラ愛好会は今年、財団法人日本さくらの会の功労者に選ばれ、13日には、東京で表彰式が行われる。
愛好会の一人、桜のすぐそばの南中食堂の長沼文子さんは、この場所で30年近く営業している。
桜の開花期間中は、ライトアップをしているということで、長沼さんは「桜も喜ぶので、多くの人に見に来てもらいたい」と話していた。 -
花まつり
お釈迦様の誕生を祝う花まつりの8日、箕輪町長岡の長松寺では、近くの保育園児が訪れてお祝いをした。
長岡保育園の園児38人が長松寺を訪れ、順番にお釈迦様の像に甘茶をかけた。
長松寺では、今年再建300年となる本堂で花まつりが行われ、山崎義芳住職が、「誕生をお祝いして、みんなの命は尊いということを覚えてください」と園児に話していた。
園児たちは一人ずつ、お釈迦様の像に甘茶をかけたあと、甘茶とやしょうまをもらって帰った。 -
信州花便り
上田城千本桜まつりは4日から始まっていて、夜にはライトアップが行なわれている。
公園のライトアップは、照明デザイナーの石井幹子さんが手がけた。
現在照明器具は100台設置されていて、タイマー制御で午後6時から午前0時まで点灯している。
ライトアップは、今月29日まで行なう予定。
上田城跡公園では6日現在、シダレザクラが5分咲きで、ソメイヨシノも開花している。