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食品衛生シンポジウム
消費者や食品製造・流通業者などが食の安全について考えるシンポジウムが10日、伊那市のいなっせで開かれた。
シンポジウムは毎年開いている。今年は「食の安全・安心をめざして」がテーマで、シンポジウムでは内閣府食品安全委員会の本間清一さんが講演した。
本間さんは、輸入食品の増加や鳥インフルエンザなどで、今まで経験したことのない要因で食の安全が脅かされている竏窒ニ説明し、「大規模生産と短時間での流通が行われている今、一度安全が侵されると急速に広がる可能性がある」と注意を呼びかけた。
その後、消費者や生産者などが参加してパネルディスカッションが行われた。
食生活改善推進協議会の六波羅弘美さんは、「冷凍ギョウザ事件や遺伝子組換え食品など食の安全を取り巻く問題は多い。消費者も生産者も常に危機感を持って安全性を高めていかなければならない」と発言した。
また、伊那市で冷凍食品などの製造販売をしているミヤシタフーズ生産部長の林佐男さんは、「商品は、原料の入荷から出荷まで人の目や機械で何度も厳しくチェックしている。食は人の命にかかわることなので、安全第一で取り組んでいる」と安全への取り組みを発表した。
会場を訪れた人は、それぞれの立場からの発表に耳を傾けていた。 -
【カメラリポート】伝統のだるま市
400年前から開かれている伊那市高遠町のだるま市は11日、西高遠の鉾寺神社参道を中心に行われる。
このだるま市は毎年、鉾持神社の祈願祭に合わせて2月11日の祭日に行われている。
鉾持神社の祈願祭は、1年間の暴風雨や日照りもなく、農作物が豊作であるように祈る祭りで、昔は稲や豆など農作物の種の交換や売買もしていたことから、初市とも呼ばれていた。 -
ブラジル人支援のSOSネットワークが相談会
不況の影響で生活に困っているブラジル人などが、今後の生活について考える集いが7日、箕輪町の木下公民館で開かれた。
これは仕事を失ったブラジル人などを支援している上伊那医療生協SOSネットワークが開いた。
約70人が集まり、生活上の悩みや将来への不安など、それぞれが抱えている問題を出し合っていた。
出席者からは、「お金がなく病気になっても医者に診てもらうことができない」「子どもを学校に行かせることができず将来が不安」などの声が上がっていた。
また仕事についても、「突然解雇を言い渡された」「雇用保険などについて雇い主から説明がなかった」という声のほか、「就職相談会に行ったものの、外国人は対象外だと言われ何もできずに帰ってきた」と話す人もいた。
SOSネットワークでは、食糧など広く支援物資の提供を呼びかけるほか、外国人の相談受け付けや一時的に住むことができる拠点づくりを進めていきたい竏窒ニしている。 -
数珠回して安全祈願
伊那市高遠町の引待地区で8日、お事始めの伝統行事「数珠回し」が行われ一年間の無病息災などを祈願した。
数珠回しは明治以前の古くから伝わる伝統行事で、区民が数珠を回して互いの安全を願う。
この日は、集会所に集まった住民40人が輪になり南無阿弥陀仏を唱えながら長さ20メートルほどの数珠を右回りに3周した。
数珠には一つだけ大玉があり、その大玉が自分の場所に回ってくると頭を下げてそれぞれの一年の願い事をしていた。
前田裕敏常会長は、「若い人たちも加わり、毎年多くの人たちに参加していただいている。この地区の伝統行事を今後も後世に伝えていきたい」と話していた。 -
だるま市準備で大だるま飾る
11日に開く伊那市高遠町のだるま市を前に8日、訪れた人を楽しませる大だるまが飾られた。
この大だるまは、本町実業団のメンバーが12年前に制作したもので、高さと幅がぞれぞれ4メートルある。
この日は、保管してある歴史博物館から車で運び込まれた。
大だるまは、毎年だるま市の3日前から商店街に飾っている。
午後6時から9時までライトアップし、12日まで飾る。
本町実業団では、だるま市当日、この巨大だるまの前で初めてさくらの模様が入っただるまを販売するほか、おしるこのサービスも予定している。 -
リフォーム講習会
身近にあるもので日常で使える小物を作ってみようと9日、伊那市消費者の会が「リフォーム講習会」を開いた。
約20人が集まり、牛乳パックなどを使ったボールづくりなどに挑戦した。
講習会は、自分たちにできるごみの減量に取り組んでもらおうと、消費者の会が毎年行っている。
今年は3日間開き、牛乳パックを使ったボール作りのほか、使わなくなった布やネクタイなどを再利用した作品づくりにも挑戦する予定で、講習会は16、19日にも開く。 -
ごみ焼却施設学習会で環境アセスメント学ぶ
上伊那広域連合が建設を計画しているごみ焼却施設の学習会が7日、伊那市の富県ふるさと館で開かれ、市民が環境アセスメントについて学んだ。
学習会は上伊那広域連合と伊那市が開いたもので、住民およそ80人が集まった。
環境アセスメント制度について、長野県環境部自然保護課課長補佐の横浜寿一さんが説明した。
横浜さんは、評価の対象事業や手続きなどを説明し、「環境アセスメントは環境への影響の緩和を促す制度。施設の建設を実施する、しないは別問題」と話した。
また、長野広域連合事務局環境推進課建設推進室長の土屋文治さんが、ごみ焼却施設の環境アセスメントについて話した。
長野広域連合は、長野市にごみ焼却施設の建設を計画していて、現在、環境アセスメントの手続きをしている。
土屋さんは、県に環境アセスメントの方法書を提出する前に、概要版を作って住民に説明し意見を求めたこと、環境アセスメントの実施には費用がおよそ1億4千万円かかることなどを話した。
参加したある住民は、「環境アセスメントの評価ポイントを決める事前調査が必要ではないか」と質問。
それに対し土屋さんは、「過去の調査データを集めて、その中から組み立てる」と話し、横浜さんは「気象は大きい環境要素になる」と答えていた。 -
オリジナル「桜だるま」
高遠だるま市で販売伊那市高遠町の商店主らで作る本町実業団は、桜模様のオリジナルだるまを「だるま市」で販売する。
オリジナルだるまは、直径17センチから直径75センチまでの大きさで、通常の赤いだるまの周りにピンクの桜の花がデザインされている。
本町実業団では、高遠伝統のイベント「だるま市」を盛り上げようと、今年初めてオリジナルだるまを企画した。
高遠の象徴である桜をデザインしたものが少ないことや多くの人に幸せが訪れるようにと、「桜だるま」を作成することになった。
この「桜だるま」は、11日のだるま市で販売する。
小さいだるまは30個限定で1個2千円。大きいだるまはサイズの異なる3個のみの販売で2万円から。 -
冬の高遠フェスティバル
雪歩きやソリすべりなど冬の遊びを楽しむイベント、冬の高遠フェスティバルが7日、伊那市高遠町で開かれた。
県内外から訪れた約400人が、晴ヶ峰カントリー倶楽部や国立信州高遠青少年自然の家で冬の遊びを楽しんだ。
これは、冬の遊びを通して自然に親しんでもらおうというイベント。
晴ヶ峰カントリーでは雪歩きや歩くスキーの体験が行われた。
参加者らはスタッフの指導でスノーシューを履き、雪の上を自由に歩きまわって楽しんでいた。
また自然の家近くでは、特設のソリコースでソリ遊びを楽しんでいた。
自然の家関係者は、「高遠町の雄大な冬の自然を肌で感じてもらえたらうれしい」と話していた。
この冬の高遠フェスティバルは8日までで、8日は申込のあった参加者によるソリすべり大会が開かれる。 -
美篶住民が桜の学習会
伊那市美篶の「六道の堤」の桜の管理方法について学ぶ桜の学習会が6日夜、末広集落センターで開かれた。
地区住民およそ30人が集まり、伊那市で桜守をしている稲辺謙次郎さんから管理方法について学んだ。
学習会は、桜の名所となっている六道の堤の改修工事を機に、今後景観を守っていくために桜の管理方法を学んでもらおうと伊那市が開いた。
稲辺さんは、「桜の根は地中15センチくらいのところにあり、半径2メートルほどに広がる。桜のために、できるだけその範囲には入らず、根を踏みつけないような環境づくりをしてほしい」と呼びかけた。
また、六道の堤には桜のほかに松も群生していることを説明し、「良い景観づくりのためには桜だけでなく松の手入れも必要」と説明した。
学習会に参加した地区住民は、「今までどんな手入れをすればよいかわからなかったが、教えてもらったことで行動に移すことができそう。できるだけ毎日現地に足を運んで手入れをしたい」と話していた。 -
保科正之像などの建立費に
伊那市建設業組合が寄付伊那市内51社の建設関連企業でつくる伊那市建設業組合は、保科正之像と母お静地蔵の建立に充ててもらおうと50万円を寄付した。
伊那市建設業組合の唐木和世組合長らが6日、伊那市役所を訪れ、保科正之像、お静地蔵建立実行委員会会長の小坂樫男市長に現金を手渡した。
伊那市建設業組合は、51の組合参加企業から寄附金を集め、604人分の署名も中村威夫市議会議長に手渡した。
唐木組合長は、「長野県、伊那市をPRして元気にしていきたい。大河ドラマ化も実現させ波及効果にも期待したい」と話していた。
保科正之像とお静地蔵建立実行委員会では、300万円を目標に一口5千円以上で寄付を2月末まで集めていて、母子像は3月下旬に完成する計画。
保科正之像は、若い頃の正之が再現されるという。 -
親子で羽広の獅子舞など伝統芸能鑑賞
伊那市の西箕輪南部保育園で6日、地元の伝統芸能の鑑賞会が開かれた。羽広の獅子舞と与地の伊那節が披露され、園児とその親などが楽しんだ。
同園では去年、園児対象の鑑賞会を開いたが、保護者からも要望があったため、今年は保育参観に合わせて開いた。
羽広の獅子舞は市の無形文化財に指定されていて、剣の舞や豊穣の舞など5種類の舞を披露した。
年中のある園児は、「踊りがおもしろかった。獅子が近くに来たときは怖かった」と話していた。
次に、与地の伊那節保存会が踊りを披露した。与地の伊那節は、正調の伊那節に比べ節回しと手の動きに特徴がある。
踊りを見た後、全員で実際に踊りに挑戦した。園児たちは親に手を添えられながら、保存会のまねをして手を動かしていた。 -
南箕輪村の日本画家有賀殿夫さんが絵を寄贈
南箕輪村の日本画家有賀殿夫さんが6日、南箕輪村の大芝荘に日本画2枚を寄贈した。
寄贈したのは、村から見た経ヶ岳を描いた「経ヶ岳残照」と、飛び跳ねる鯉を描いた「躍鯉」の2枚。
有賀さんは、日本美術院に所属する画家で、大芝荘に定期的に作品を貸し出している縁で今回、作品を贈ることになった。
有賀さんの作品は、村役場をはじめ村内の保育園や公民館などに飾られていて、村に10点以上寄贈している。
作品は、大芝荘の宴会場に飾られるということで、有賀さんは、「大勢の人にゆっくり見て楽しんでもらいたい」と話していた。 -
振り込め詐欺被害防止へ一人暮らし老人宅を訪問
振り込め詐欺被害を未然に防ごうと伊那警察署は6日、南箕輪村の民生児童委員などとともに村内の一人暮らしのお年寄りを訪問し、注意を呼びかけた。
民生児童委員と村の駐在所員などが、振り込め詐欺の注意を呼びかけるチラシなどをお年寄りに渡した。
駐在所員は、お年寄りに振り込め詐欺のいくつかの事例を説明し、「自分だけが絶対被害に遭わないと思い込まず、何かあったら身近な人に相談してほしい」と話した。
去年、伊那署管内で発生した振り込め詐欺の被害件数は11件。そのうち、南箕輪村では2件。中でも、金を貸すと話を持ちかける融資詐欺の被害が最も多かったという。
伊那署では12日までの1週間で、村内の一人暮らしのお年寄り100人を訪れる予定。 -
長野県景観フォーラムINA
景観について考える長野県景観フォーラムINAが5日、伊那市のいなっせで開かれた。
このフォーラムは、地域住民による景観づくりを活性化しようと長野県などが開いた。
県全体のフォーラムは平成13年以来、8年ぶり。今回は、伊那市の西箕輪ふるさと景観住民協定者会が去年、県内で初めて景観育成特定地区に指定されたことから、伊那で開かれることになった。
フォーラムでは、「美しい信州の景観づくり功労賞」の表彰が行われた。
住民の自主的な景観づくり活動で、模範となる優良な取り組みを表彰するもので、西箕輪の住民協定者会をはじめ諏訪市や上田市などの5団体が受賞した。
受賞団体を代表して、西箕輪の住民協定者会が活動発表をした。
この会は、平成17年に景観住民協定を締結して県の認定を受けた。平成20年9月には県条例の景観育成特定地区に県で初めて指定され、地域住民と景観保全や広報活動などに取り組んでいる。
事務局長の山口通之さんは、「景観形成を地区づくりの一環として位置づけることが課題」と話した。
講演会も行われ、東京大学アジア生物資源環境研究センター教授の堀繁さんが良い景観について話した。
堀さんは、「景観とは目でみること。良い景観とは、見たいものが見やすいこと」と説明し、「景観で地域が評価される。よい景観を作るには、見たいものを見やすくし、見たくないものを見せないようにすること」と話していた。 -
伊那市消防団に新消防ポンプ自動車配備
伊那市消防団に新しい消防ポンプ自動車1台が5日、配備された。
消防ポンプ自動車は、市街地の荒井と西町を管轄している伊那分団第2部に配備される。
これまで使用していた車両が導入から17年以上が経過し老朽化したことから更新した。
新しい自動車は、最新式の大型真空ポンプなどを搭載していて、これまでよりも水を吸い上げる能力が高く、短い時間でより遠くまで放水できるという。費用は約1213万円。
式で小坂樫男市長は、「有事に十分活躍できるよう期待しています」とあいさつした。
伊藤仁団長は、「新しい機械に慣れ、1日でも早く全員がつつがなく活動できるよう訓練してほしい」と訓示。網野郁夫分団長は、「最新の機械を使って予防活動と新団員の確保につなげたい」と話していた。 -
「絵本の役割」 保護者が学ぶ
絵本の魅力と読み聞かせの大切さを知ってもらおうと、伊那市の西箕輪北部保育園で5日、保護者対象の講演会が開かれ、12人が絵本教育の大切さを学んだ。
講師は、伊那市の絵本読み聞かせグループのメンバー、坂本勇さんが務め、「絵本の役割」という演題で話をした。
坂本さんは、「親が絵本を読んであげることは、子どものコミュニケーション能力の発達に役立つ」として、「幼い頃から絵本を読んであげてほしい」と呼びかけた。
また、「子ども自身に読ませるのではなく親が読んであげることで、聞く力を育ててあげてほしい」と話していた。
坂本さんは、「子どもは絵本を読んでもらった愛情体験を記憶しています。同じ本でもいいので、何度も読んであげてください」と呼びかけていた。 -
伊那市を美しくする推進会議
伊那市内の河川一斉清掃などを行う伊那市を美しくする推進会議の総会が5日開かれ、去年の清掃の実績が報告された。
報告によると、去年1年間で、河川一斉清掃では、軽トラックや2t以上のトラック757台分のゴミが集まり、前年に比べ30台分増加した。
また道路、水路、公園などで行ったゴミの拾い集めでは、空き缶が約2万7千個、空きビンが約6千本、ペットボトルが1万本と、例年並みの量となった。
推進会議では、減少しない空き缶などのポイ捨てを無くしていくため、市報などを通じて啓発活動を行っていくという。
また、今年の事業についても話し合い、河川一斉清掃やアレチウリなどの一斉駆除など例年並みの事業を行うことを決めた。 -
立春朝搾りの出荷作業
立春の4日、早朝に搾った日本酒「立春朝搾り」の出荷作業が、伊那市荒井区の宮島酒店で行われた。
作業は、まだ陽が昇る前、朝5時過ぎから始まった。
県内外の酒販店11件から、およそ20人が集まり、ビンにラベルを貼る作業などをした。
立春朝搾りは、全国の蔵元や酒販店でつくる日本名門酒会が、春の訪れを日本酒で祝ってもらおうと企画している。
この酒は縁起が良い酒として知られ、注文した人にはラベルに家族などの写真や無病息災を願う文字が印刷される。
使われた米は無農薬栽培の「美山錦」で酒販店も栽培から酒づくりまで関わってきた。
宮島酒店によると、今年の酒の出来は「酸味が抑えられ、スッキリした味わいに仕上がった」という。
出荷に先立ち、新酒ができたことを知らせる杉玉が吊るされた店の前で神事も行われた。
日本名門酒会によると、この日、全国34都道府県にある39の蔵元で作業が行われ、720ミリリットル分の立春朝搾り14万本が出荷されたという。
宮島酒店の出荷はおよそ4千本で、注文先には酒販店を通じて4日中に届けられたという。 -
大芝の湯で切り絵展
南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」ロビーで、田畑在住の高橋修司さんによる切り絵の作品展が開かれている。
作品は、風景や大鹿歌舞伎などを題材にした9点。
切り絵は、小刀1本で黒い紙からミリ単位の細い線を丁寧に切り抜いて、人物や植物、建物などの絵を仕上げていくという。
高橋さんは、脊髄の障害で下半身不随となり、リハビリの一環で切り絵に取り組んでいて、「小刀1本で紙を切り抜いて、光や影、すべてが表現できることが魅力」と話している。
この切り絵習作展は28日まで。 -
木曽駒ケ岳の植生復元対策検討
中央アルプス木曽駒ケ岳の周辺で荒廃が進んでいる高山植物の植生を復元する対策事業の検討会が3日、伊那市の南信森林管理署で開かれた。
これは、中部森林管理局がボランティアと共に取り組んでいるもので、この日の検討会にはボランティア団体や有識者ら約20人が出席した。
検討会では今年度の取り組みが報告された。
復元作業は、荒廃が著しく緊急性の高い場所を選んで行われた。
風雨などにより土壌が流れないようにヤシなどの繊維でできたマットを地面に敷くほか、周辺から採取した種をまくなどする。
作業は4年目で、今年度は木曽駒ケ岳に向かう9合目付近の3カ所、およそ210平方メートルの範囲で、ボランティアなど31人が参加してマットの敷設などをした。
また、平成17年度から19年度までの作業範囲で、21の調査地点のうち9地点でイワツメクサなどの植物の分布量がわずかに増加したとの結果も報告された。
来年度以降の事業については、中岳から木曽駒ケ岳までの登山道沿いを対象に、およそ210平方メートルの範囲で復元作業を行う計画で、作業では、植物が今生えている状況を参考にしたマットの敷設方法なども研究する予定。
この植生復元対策事業は、5年目となる来年度に終了するが、マットの敷設作業や調査は継続していくことを決めた。 -
無量寺で豆まき
節分の3日、箕輪町北小河内の無量寺では、恒例の福豆まきが行われた。
境内では、裃を着けた年男・年女およそ30人が豆をまいた。
無量寺では、訪れた人に向けて豆をまくため、掛け声は「福は内」だけで、「鬼は外」の掛け声は使っていない。
訪れた90人ほどの人たちは、豆やお菓子、また一緒に投げられた景品の引換券を拾っていた。
豆まきが終わると、引換券を持った人たちは、景品と交換した。
ダルマが当たった人たちは、名前などを中川弘道住職に書き入れてもらっていた。
中川住職は、「不況で辛い時期だと思う。福を呼び込み力をつけ、1年頑張ってもらいたい」と話していた。 -
常福寺で福寿草見ごろ
伊那市長谷の常福寺では、春を告げる花、福寿草が見ごろを迎えている。
常福寺では、去年の12月上旬から、日当たりの良い所から花が咲きはじめ、現在は多くの花が開いている。
この福寿草は、元々自生していたもので、ここ10年ほどは温暖化で気温が高いせいか、花の数が急に増えてきているという。
福寿草は、一般的に旧暦の正月である2月に咲く花とされていて、そのため、福寿草のほかに、「元日草」「朔日草」といっためでたい名前で呼ばれることもある。
寺の関係者は、「今年はもう見られないと思うけれど、寒いうちに花が雪を被っている姿もいい。いろいろな表情が楽しめます」と話していた。
常福寺の福寿草は、3月下旬まで楽しめるという。 -
小学生防火ポスターコンクール審査
火災予防を呼びかける小学生防火コンクールの審査が2日、伊那公民館で行われた。
このコンクールは子どもや住民に防火意識を高めてもらおうと伊那消防組合が毎年行っている。
コンクールは、辰野町から伊那市までの4市町村の小学生4年生から6年生を対象に募集し、ポスター231点、書道80点、作文116点が集まった。
審査は、市内の小学校教諭や消防署員など5人が行い、それぞれの部門から最優秀賞1点、優秀賞20点を選んだ。
ポスターを審査したある教諭は、「去年よりもレベルが高く、色が効果的で目を引く作品が多い」と話していた。
審査の結果最優秀賞にはポスターの部で伊那東小学校6年の小澤佳奈子さん、書道の部では同じく熊谷清香さんが選ばれた。
選ばれた作品は3月1日からの火災予防週間中、伊那市役所で飾られるほか、最優秀賞の作品はポスターとして伊那防火管理協会に加盟している事業所に配られることになっている。
なお、作文の審査結果については6日に発表される予定。 -
だるま市人形飾り準備
今月11日、伊那市高遠町でだるま市が開かれる。
これに合わせ、毎年訪れる人を楽しませている人形飾りの準備が進められている。
人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて、毎年だるま市に合わせて高遠町内の各地区で作られている。
この日は、伊那市役所職員互助会の会員10人が伊那市高遠町総合支所内で人形を作った。
互助会では去年この人形飾りの審査会で初めて最優秀賞となる金賞を受賞した。
今年は、子どもたちに人気のあるキャラクターの人形を製作している。
作業は人形を引き立てるバックと人形づくりの2班に分かれて行われている。
人形は、発泡スチロールをやすりやノコギリで削ってキャラクラーの形を作り、水性のペンキで色を塗って完成させる。
互助会では、「子どもたちに見て喜んでもらえる人形を作りたい。何が出来るか当日まで楽しみにしてほしい」と話している。
人形飾りは町内から6作品が出品され、9日に審査会が行われる。 -
まめやが立春に無農薬大豆の豆腐を販売
伊那市高遠町で豆腐作りをしている「まめや」は4日、伊那市のいたや酒店駐車場で、無農薬大豆を使った豆腐を販売した。
これは立春の日に無農薬大豆の豆腐を食べることで健康な1年を過ごしてもらおうと行われた。
販売開始の午前11時前から行列ができ、およそ120丁用意された豆腐は、またたくまに完売した。
使われた大豆は高遠町勝間の農家と提携して作ったもので、今回は1丁400円で販売した。
また50円でおからの袋詰め放題も人気を呼んでいた。
まめやの豆腐は1月に行われた長野県豆腐品評会で県豆腐商工業協同組合理事長賞を受賞するなど、その味には定評がある。
まめやでは豆腐づくりについて、「手仕事にこだわり地産地消を心がけていきたい」と話している。 -
みはらしファームで節分会
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで1日、節分にちなんだ豆まきイベントがあり、家族連れなど500人以上の来場者で賑わった。
みはらしファーム運営協議会の泉沢勝人議長は「今年は、不況風を吹き飛ばし、良い年にしましょう」とあいさつした。
この日登場したのは、「不況鬼」や「汚染米鬼」、「毒ギョーザ鬼」などで、周囲を囲んだ人たちは、みはらしファームでとれた大豆を思いきりぶつけていた。
最後は、年男、年女が舞台に上り、鬼たちをやっつけた。
また、福豆まきでは、いちご狩り入園券などの豪華景品がお菓子とともにまかれ、周囲を取り囲んだ人たちは、我先にと手をのばしていた。 -
箕輪町まちづくり同友会がチャリティーオークションを開催
箕輪町の住民有志でつくる「箕輪まちづくり同友会」は1日、会の発足20周年を記念したチャリティーオークションを伊那プリンスホテルで開いた。会場には、電気自動車や自転車などの大物から日用雑貨品、おもちゃなど、会員が知人らに協力を求めて集めた150点が並び、多くの人で賑わいを見せた。
オークションは、訪れた人たちに購入希望額を提示してもらい、最高額で希望した人が落札する入札方式で行われ、夕方からは、買い手が希望価格を言い合う競りも行われた。
最低価格が示された後に購入を希望する人が100円単位で価格を上乗せし、ラジコンや簡易冷蔵庫などが次々と落札されていった。
収益金は町社会福祉協議会に寄付される予定。 -
保育園で節分豆まき
節分を前に2日、伊那市の西箕輪南部保育園では、信州大学の学生が鬼になり、豆まきが行われた。
同園では、園児らに心と体の健康を節分の行事を通して知ってもらおうと、毎年豆まきを行っている。
園児らはで鬼と豆を投げる役を交代し合いながら「鬼はそと・福うち」と言い、いった大豆や新聞紙を丸めた豆を鬼にぶつけていた。
途中、信大生がふんした大きな赤鬼と青鬼が登場。
突然の登場に、最初はびっくりした園児もいたが、しばらくするとみんなで鬼に向け豆を投げていた。
中には、鬼が怖くて保育士に寄り添い、ずっと泣いている園児もいた。
西箕輪南部保育園と信州大学農学部の学生との交流は、保育園側の呼びかけに応じて本年度から行われており、年間のさまざまな行事を通じて、交流を深めている。
塚本晶子園長は「男性が来ると、体を使い遊んでくれるので、子供達も喜んでいる。来年は畑やプール等、交流する機会を作りたい」と話していた。 -
伊那地区保健委員会研修会
伊那市の伊那地区保健委員会の研修会が30日、市役所で開かれ、体と心のリフレッシュ法を学んだ。
伊那地区保健委員会では、家族や地域の健康づくりのため、年に4回研修会を開き、健康について学んでいる。
この日は、伊那市総合型地域スポーツセンター・クラブマネージャーで健康運動アドバイザーの山岸洋子さんを講師に迎え、体と心をリフレッシュする方法を学んだ。
参加者は、「気持ちと体はつながっている」という説明を受け、実際に前向きなことを考えたときと否定的なことを考えたときの体の力の入れ具合などを体験した。
山岸さんは、「疲れや肩こりなどの体の変化は、気持ちの落ち込みや疲れが原因になっていることが多い。自分の内側に目を向け、気持ちを意識して生活することで、体も楽になる」と説明していた。
参加者は、楽しみながら健康について理解を深めていた。