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宮田小合唱団、村の青少年健全育成推進大会に出演
宮田村の宮田小学校合唱団は27日、村青少年健全育成推進大会に参加。アトラクションとして元気な歌声を披露した。児童の純粋に打ち込む姿に、住民ら会場に集まった人たちは「育む」心を再認識した。
200人ほどが見つめるステージで、39人の団員が「翼をください」など2曲を合唱。感情も豊かに元気な歌声で、開会を飾った。
親をはじめ大人が手本になる社会形成を再確認した同大会。参加者は合唱団の楽しんで歌う光景を心に刻み込んでいた。 -
伊那剣心館が鏡開き
剣道クラブ「伊那剣心館」(熊谷進会長)は28日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、第23回鏡開きをした。剣士をはじめ、指導者や保護者ら関係者80人余が集まり、一年間の決意を新たにした。
開会あいさつで熊谷会長は「目標を掲げ、挑戦する前向きな気持ちを忘れずにけいこに励んでほしい」、指導者の矢野昌史さんは「大きな気合いで迫力ある剣道をしよう」と呼びかけた。
クラブ員を代表して6年の菅原良太君が「礼節と忍耐を実行し、人としての誠心を重んじて、強く、いさぎよい剣士となるよう目標をもって一層けいこに励むことを誓う」と力強く宣誓した。
熊谷会長と中学3年生7人が用意された2つの鏡もちを引っ張り合って割り、一年の円満を祈願。剣士たちは正面素振りや左右面素振りなどを30本ずつこなし、大きな掛け声を会場に響かせた。
剣心館は小学生から中学生を対象にし、週2回のけいこをする。昨年は、南信柔剣道大会をはじめとする各種大会で上位進出を果たすなど、好成績を収めている。 -
みはらしファームの「そばの家名人亭」利用者30万人突破
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある「そばの家 名人亭」(小林文麿代表)のオープン以来の利用者数が28日、30万人を突破した。30万人目と前後2組に記念品を贈って、節目を祝った。
30万人目は、仕事で伊那に訪れたという千葉県の子安孝夫さん(65)と秋山泰義さん(63)で「本場の味はやっぱり違うね。とてもおいしかった」と満足そうに話した。一組前は松川町の色部啓さん(35)家族、一組後は松本市の成沢雄枝さん(68)、雅子さん(68)夫婦だった。
小林代表は「大きなハードルだった。権兵衛トンネルの開通効果もあって、思った以上に早く、新年のうちに(30万人達成を)迎えられたのはうれしく、感慨深い」と喜んだ。
名人亭は1999年6月、伊那そば打ち名人会が市から委託を受けてオープン。03年に会員を中心に有限会社を立ち上げて運営。年平均3万人が利用し、多い日で350食ほどでる。昨年の権兵衛トンネル開通によって、以前と比べて1・2倍増加したという。
標高800メートルを超える地元の西山山ろくで栽培されたそば粉にこだわり「香りが良く、コシがある」手打ちそばを提供している。
2月28日まで、30万人突破記念感謝セール(200円引き)をしている。午前11時縲恁゚後7時(木曜日定休)。問い合わせは、名人亭(TEL74・1831)へ。 -
伊那文企画展
伊那谷の美シリーズ9「山岸主計展」伊那市の県伊那文化会館で26日、企画展・伊那谷の美シリーズ9「山岸主計展」が始まった。伊那市出身で世界的版画家の山岸主計(やまぎしかずえ、1891縲・984)の多色刷り木版画、油彩画など100点を超える作品を展示している。
山岸主計は伊那市美篶に生まれ、美篶尋常高等小学校卒業後に上京し、木版画の彫り師の修行を積む。1913年から16年まで、新聞挿絵の彫りを担当。西洋画(油彩画)の基礎も学ぶ。26年から数年間、欧米各国を旅行し、風景版画を多数制作。浮世絵の優れた彫り師として、また近代的な創作版画家として欧米でも高い評価を得る。
企画展では、昭和初期のアメリカ、カナダ、メキシコ、従軍画家としてスケッチした中国、モンゴル、朝鮮半島など世界各国の風景を、浮世絵の彫りという伝統技術で版画にした作品が多く、油彩画13点、クリスマスカード、彫りを担当した竹久夢二版画集、版木など貴重な資料もある。
学芸員の林誠さんは、「絵を学び、自分の絵を自分で彫って刷るという、ほかの画家とも版画家とも違う独創的なところがある。さまざまな側面から魅力のある作家」とし、「多色刷り木版画は瑞々しく透明感のあるところが見所の一つ。制作当時の時代をイメージしながら鑑賞するとより楽しめる」と話している。
会期は2月18日まで。午前10時縲恁゚後5時半。観覧料一般300円、高校生以下無料。 -
箕輪町交通安全祈願祭
箕輪町交通安全協会は27日、交通安全祈願祭を伊那プリンスホテルで開き、約150人が神事に参列して交通事故撲滅を祈願した。
町安協、町、県議、町議、伊那警察署、消防団、区長会、教育委員会、学校など関係者が出席した。
町安協の小林交石会長は、06年の交通情勢について全国では交通事故による死者が6352人で6年連続減少、長野県では128人で前年を24人下回り年間の抑止目標160人を達成。箕輪町では人身事故件数が126件で、3件の死亡事故があり尊い命を失ったことを報告。「安全で住みよい町づくりを目標に活動を続けている。気持ちを引き締め、交通事故防止の重要性を確認し、会員自らが交通マナーやルールを守り、安全意識を普及し、事故撲滅を誓う」と述べた。 -
料理教室で雑穀の魅力探る
伊那市長谷の郷土食の掘り起こしを目指す「雑穀プロジェクト2007in伊那」が27日、長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で始まり、第1弾として、2種類の雑穀を使った料理教室をした。
プロジェクトは地元住民有志でつくる「長谷食文化研究会」と、伊那市が企画。旧長谷村が昨年度始めた食文化調査研究事業の一環で、料理方法の情報交換や栽培研究などを通して雑穀の魅力を探る。雑穀の普及を図り、遊休農地の復活などを目指して、中山間地の農業振興や地域活性化につなげる狙いだ。
市内外からスタッフを含めて約50人が参加。「雑穀でつくるおかずとスープ」と題し、料理研究家の美上みつ子さんを講師に、冬野菜のシコクビエシチュー、キビとひじき煮のサラダ、シコクビエとキビのコロッケ、雑穀入りごはんの4品を作った。
美上さんは雑穀の豊富な栄養成分や健康への効果などを紹介し、調理のポイントをアドバイス。参加者たちは積極的に質問したり、メモを取って知識を深めていた。
美篶の主婦(35)は「栄養面で雑穀が体にいいって聞いたので、子どももいるし、食事に取り入れたいと思って参加した。さっそく家で作ってみたい」と話していた。
プロジェクトは3月まで全3回。次回は2月に雑穀のおやつを作り、最終回は「雑穀で地域づくり」と題したフォーラムを予定している。 -
村青少年健全育成推進大会、村民一丸で役割認識深め
第24回宮田村青少年健全育成推進大会は27日、村民会館で開いた。村と村安全会議の主催で約250人が出席し、功労者表彰、講演会のほか、南割地区育成会、宮田中学校PTAが活動発表。家庭、地域社会の連携、役割を考え、大人の果たす役割を再認識すると誓う大会宣言を採択した。
学校教育や保育行政向上に協力した矢田敏昭さん=中越区=を村長表彰。
父親で前村長の故・義太郎さんの遺志を受け継いで村に多額な寄付をした功績で、席上「地域の力なくして子どもたちは育てられない。今後とも協力したい」とあいさつした。
村の青少年健全育成協議会長を一昨年まで2年間務めた田中賢一さん=大田切区=、村体操クラブで青少年を長年指導する原田勝則さん=町3区=の2人は、村安全会議議長表彰を受けた。
田原市吉胡地区と児童交歓を続ける南割地区育成会の浦野宗明会長は、隔年度に実施する交流会の様子を報告。「顔を見て交流することで子どもたちの幅広い人生経験につながっている」と話した。
親と子の絆を深める活動が評価され、このほど文部科学大臣表彰を受けた宮田中PTAは、小田切元治会長が取り組み状況を説明。
手紙交換や一緒に汗して作業する活動などを通し、親子の距離感を縮めて心を通わせていることを報告した。
大会長の清水靖夫村長らは、大人が子どもの手本になるよう、社会のあり方を見つめ直そうと呼びかけ。辰野町長久寺の岩波昭賢住職の講演もあった。 -
メキシコ原産の珍しいソランドラ・マキシム咲く
中川村渡場の西永愛子さんのガラス温室で、珍しいメキシコ原産のソランドラ・マキシムが咲き始め、話題になっている。
ナス科の植物で、つる性ではないが、温室の天井を這うよう枝を伸ばし、先端に鮮黄色のラッパ状の大輪花を次々と咲かせている。
花は約20センチ、茶色の縞がある。咲き始めは淡黄色で、徐々色が濃くなり、3日目にはオレンジ色になり、やがてしぼむ。
11年前に種苗会社から苗を取り寄せ、鉢植えで育てたが、一向に咲く気配がなく、6年前に温室に地植えにしたところ、枝を伸ばし、葉を茂らせ、4年前に初めて花が咲いた。花は3月末ころまで咲き続けるという。
西永さんは「花は大きく豪華、花の少ない冬場に咲くのがいい」と話している。 -
日本画・洋画・軸装展 ベル伊那で30日まで
地元物故作家をはじめ、中央画壇で活躍中の人気作家らの作品を展示販売する「日本画・洋画・軸装展」は30日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
橋本雅邦、横山大観、下村観山、西郷孤月、菱田春草ら有名な物故作家や、福王寺法林、牧進、上村淳之、後藤純男ら人気作家らの作品70余点を並べている。
中村不折、池上秀畝、小坂芝田、佐藤雪洞ら地元物故作家の作品もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
愛知県でヒマワリ咲く
夏と勘違いしたのかね竏秩B伊那市御園の養蜂家・小松実治さんが17日、ハチを増やすために出張所を構えている愛知県田原市馬草地区の菜の花畑で、ヒマワリが咲いているのを発見し、写真に収めた=写真。
ハチは寒いと活動しなくなり、女王バチも冬期は卵を産まない。しかし、暖かな場所に連れて行くと営巣活動を始めるため、小松さんの所では冬期でも暖かい渥美半島へ約1万匹のハチを運び、約3万匹までに増殖する。
渥美半島では例年2から3月にかけて菜の花が咲き始めるが、今年はそれより早く開花。また、前年に種を落としたと思われるヒマワリが所々で咲いているという。
小松さんは「あちらでは昨年の10月下旬から菜の花が咲いており。この冬はいつもより暖かく、普段なら伊那にいる間は活動しないハチが、少し暖くなっただけで外へ出て行く。結局夕方になると寒くて帰ってこれなくなってしまうが。暖冬異変は生き物にとっても大変」と話していた。 -
箕輪町観光協会HP作成へ
箕輪町観光協会は06年度事業で、ホームページを作成する。25日にながた荘であった観光協会新年会で、委託業者から概要説明を受けた。
HP作成のため06年10月に町業者選定委員会で委託業者を選定し、業者5社に企画提案書提出を依頼。12月8日の提出期限までに3社が応札した。12月26日のプロポーザル審査会で、箕輪町の信州アルプス(向山武徳代表)に決まった。契約金額は58万9050円。
信州アルプスの向山代表は、コンセプトに「人の顔が見え、こだわりがわかり、体験できるホームページ」を掲げ▽顔写真を入れ手書きコメントを掲載する▽口コミ情報を入れる▽特集で旅プランを作る-などの概要を示した。
これまで町のHPでは営利目的の掲載が出来なかったが、旅館や飲食店をはじめ協会員の個々の紹介がより具体的にできるようになる。HPで会員が広告できるメリットがあり、今後はHPを通じた商品販売につながれば-との期待も込めている。
HPはすでに作成に入っており、年度内にテスト版を完成させる予定。 -
南箕輪村図書館に小倉孝一さん作品展示
南箕輪村北殿の小倉孝一さん(74)が、趣味で40年以上制作を続けている彫塑と、スケッチを南箕輪村図書館に展示している。
図書館入り口正面のコーナーに、今回初めて展示した。彫塑は「少年12歳像」。小学6年生をモデルにした近作で、「小学校から中学校に進学する節目の時期の、りりしい少年の姿を表現しよう」と取り組んだ作品。
水彩のスケッチは、諏訪地域の「残雪野辺」、伊那市長谷の「牧場景」。いずれも、はがき大。絵を描くことが好きで、出かけた先で気に入った風景をスケッチしているという。
小倉さんは、「作品を皆さんに見てもらえたら。彫塑を見て、自分を見つめる機会にもしてほしい」と話している。 -
手良保育園でポン菓子づくり
昔ながらの懐かしいお菓子を楽しんでもらおう竏窒ニ26日、伊那市手良機械利用組合の蟹沢豊治さんと登内誠一さんが手良保育園の園児らにポン菓子作りを披露した。
コンバインの共同利用などをしている同組合は「地域活性化に活用できないか」と、4年ほど前にポン菓子製造機を購入。地域のイベントなどで活用してきた。
手良保育園でのポン菓子作りは3年目。今年は、同地区の子育てサークル「ワイワイクラブ」との交流に合わせた。
ポン菓子はコメなどの穀物に強い圧力をかけ、それを一気に開放することで膨らませて作る駄菓子の一種。園児らは、圧を抜く時に出る大きな音に驚きながら、出来上がったポン菓子を試食。「初めて食べた。美味しい」と話しながら、昔ながらの味を楽しんだ。
蟹沢さんは「昔はポン菓子も人気のお菓子だったが、最近は人気がなくなってきた。でも、保育園では毎年好評」と話していた。 -
【記者室】大芝のアカマツを守ろう
南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守ろうと、村が薬剤の樹幹注入を始めた。大芝高原のアカマツ約1万3千本すべてに樹幹注入する経費は試算で2億5千万円にも上るため、村は全体の20%のアカマツを村の予算で守る方針を決めた▼松くい虫被害は隣の伊那市まで北上。専門家は、広域農道や中央高速道路があるため早い段階で村にも広がる可能性を指摘する。村の財産を守ろうと、森林セラピー協議会は処理費用にあてるため「松くい虫対策募金」を始めた▼今、樹幹注入対象木にはピンクの目印がついている。道沿いに並ぶ目印。この木がすべてなくなったら…。「これは大変。本気で皆で守らないとだめだ」。樹幹注入作業を見ていた男性がつぶやいた。(村上裕子)
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かんてんぱぱホールで伊那食品工業・塚越寛会長の写真展
伊那食品工業の塚越寛会長による「カレンダーづくり15年竏鋳ヒ越寛写真展」が2月25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。地元の自然豊かな情景をとらえた写真約60点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
地域の魅力を知ってほしい竏窒ニの思いから同社では、例年塚越会長自らが撮影した地元の風景写真を使ったオリジナルカレンダーを製作している。本年はその15年目の節目ということで、カレンダーに使った作品や異なるアングルから撮影した作品を一堂に集めた作品展を企画した。
四季折々の地元風景のほか、同社がサポーターとして参画している「日本で最も美しい村連合」に加盟する開田村、大鹿村の昔懐かしい情景をとらえた作品なども展示している。
塚越会長は「懐かしい風景がだんだん少なくなる今日、郷土のあり方やまちづくり、村づくりに思いをはせてみていただければ」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
「六ヵ所村ラプソディー」上映へ向け
核燃料再処理工場と共に生きる人々の暮しを追ったドキュメンタリー映画「六ヵ所村ラプソディー」の上映が2月3日、伊那市駅前ビルいなっせである。市内在住の有志でつくる実行委員会は「自分の暮し、地域社会がいかにあるべきかを考えるきっかけになれば」と呼び掛けている。
同映画は、「日本の原子力産業の要」となる、04年に完成した青森県にある同工場を題材にした富山県出身の鎌仲ひとみ監督の作品。核と共に生活することを余儀なくされた人々が登場し、工場稼働に向けて動き出した計画をめぐって、さまざまな立場で語る。
夫と有機農業をする小森夏花さんの呼び掛けで、主婦や高校教師、放射能汚染が未だに広がるウクライナを支援する人ら8人で実行委員会を発足した。昨年11月から月2回の委員会を重ね、県内では初の上映を試みる。
小森さんは「工場が本格稼動すれば、原発が一年で出す放射能量を一日で排出するなどの問題を抱えている。遠く離れた東北の地の現状を知ることが、他人事ではなく自分の日常にもつながっている問題であることを知ってほしい」と話している。
上映は午後6時30分から。前売券千円(高校生500円)、当日券1300円(同700円)、中学生以下は無料。問い合わせは、実行委員会の小森さん(TEL72・8745)、平賀さん(携帯090・9809・9219)へ。
実行委員会を開くメンバーら -
箕輪町の無量寺で節分の福升準備
箕輪町北小河内の西光山・無量寺で24日、中川弘道住職(72)が節分行事の福豆まきで使う福升を準備した。「嫌な事件や事故が続いているので少なくなってほしい」との願いを込め、「福寿」の文字を書き入れた。
無量寺は、2月3日に節分星祭り厄除護摩祈とう会と年男福豆まき行事をする。
木曽ヒノキの福升は50個用意。中川住職は、「教育の中で心を見つめる、心の問題を教えてもらわないと、思いやりの心、慈悲の心が育たない。祈とうで自分の心を浄化し、本当の心を磨いてほしい」と話し、「福」と「寿」の文字を一筆一筆丁寧に書き、仏の名前を梵(ぼん)字で書いた朱印を押した。
当日の護摩祈とうは午後1時半から。恒例のアトラクションは2時半から。キングレコード専属歌手の大木綾子歌謡ショー。年男年女による福豆まきは3時半から。60歳、61歳の人を中心に30人が福豆をまく。
年男会費は1万2千円、星除け祈願千円、厄除け祈願3千円、交通安全お守り500円。祈とうの申込みを受け付けている。問い合わせは無量寺(FAX79・3014、TEL79・3051)へ。 -
ニホンジカが白昼の街中に
宮田村中心街を逃走、追跡も行方絶つ宮田村役場付近で25日昼、体高1メートルくらいで立派な角があるオスのニホンジカが迷い込んでいるのが発見された。村職員が追いかけたが・ス逃走・ス。駐在所の警察官も加わって追跡したが、交通量が多い国道153号を渡って、宮田小学校周辺で行方を見失った。白昼の中心市街地に突然現れた野生動物。村では注意を呼びかけている。
午後0時45分ころ、村役場近くの中央グラウンドで村職員が発見。国道を渡り、中心商店街方面へ逃げた。
その間に複数の村民が目撃し、国道近くのホームセンター駐車場にいる姿も。
村駐在所近くで自動車内から目撃した町2区の男性(32)は「ものすごい勢いで走ってきて驚いた。興奮している様子で少し怖かった」と話した。
午後1時過ぎに行方を見失った後は同日夕方現在までに目撃情報など寄せられておらず、村は防災無線やメール配信を使って情報提供など求めている。
ニホンジカは天竜川東岸が生息域の中心で、西岸の宮田村に数年前まではいなかった。
しかし3年ほど前から、天竜川に近い大久保区や中越区で目撃情報も。昨年には、猟で追われたニホンジカが西山山麓のマス池に飛び込む珍事もあった。
「中心市街地に現れるのは聞いたことがない。エサの関係かもしれないが、元の場所に戻ってくれればいいが」と村職員は話した。 -
松本市100周年表敬訪問
今年5月1日に市制施行100周年を迎える松本市は、県内の18市を訪れて記念事業をPRするキャンペーンを行っている。24日、記念事業実行委員会事務局とミス松本の林芙実さんらがマスコットキャラクターのアルプちゃんを伴って駒ケ根市役所を訪れ「ぜひイベントに来てください」とアピール。原寛恒助役に笑顔でアルプちゃんのぬいぐるみを手渡した=写真。
同市は「輝くひと きらめく未来 100彩まつもと」をテーマに「ウイーン展」「全日本花いっぱい松本大会」「日本のまつり2007in松本」「信州・松本そばまつり」など、来年3月にかけてさまざまなイベントを企画している。 -
信州伊那アルプス街道推進協議会を設立
日本風景街道「信州伊那アルプス街道推進協議会」の設立総会が24日、伊那市内であった。二つのアルプスに抱かれた風景を再認識し、先人の遺志を継承していく活動を展開する。
組織は、景観形成や花作りに取り組む団体、商工観光関係など26団体。代表に、はびろ農業公園管理組合運営協議会議長の有賀正喜さんを選んだ。
有賀代表は「官民が協働し、アルプス街道が全国に知れ渡るよう活動を進めていきたい」とあいさつした。
本年度事業として、構成団体の活動を紹介するガイドブックの作成、「道」をテーマとした講演会・研究会の開催などに取り組む。
活動エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。活動方針に▽361号とその周辺から見える中央・南アルプスの風景を守る▽街道の歴史や四季折々の自然を歩いて楽しむ散策ルートを整備する▽食や健康による都市と地域の交流のまちづくりを促進する竏窒ネどを挙げる。
国土交通省の「日本風景街道戦略会議」は5月ごろ、美しい街道づくりを支援する仕組みなどを発表する。推進協は支援ルート登録を目指す。 -
箕輪町・南小河内公民館「ふるさと発見座談会」
箕輪町公民館分館の南小河内公民館(小口恵子分館長)は21日、同公民館で、地元に伝わる歴史を発掘する集い「ふるさと発見座談会」を開いた=写真。地区住民約50人が集まり、南小河内を知る地元出身者3人の話を聞いた。
同分館の活動テーマである「歴史につながつふるさと」「人とふれあうふるさと」を目的に開いた座談会。南小河内のことで、初耳だったことや新しい発見をしてもらうことが狙いだ。
座談会では、明治維新前後の南小河内の様子や、日輪寺、上の平城跡、小河内神社などの文化財について、それぞれの講師が説明。同地区にある普済寺の太田文陳住職は、平安時代末期の武将源頼政の直筆書画「大般若経」や、江戸時代の絵師狩野探幽の画など寺宝十数点を披露した。
参加者の一人の女性(74)は「昔から地元の歴史には興味があったがこういう機会があってよかった。知らないことばかり知ることができ楽しかった」と話していた。 -
服部幸應食育講演会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)による「フレッシュミズ大学」の公開講座が20日、伊那市狐島のJA本所であった。受講者など、100人以上が参加。講師に迎えた服部栄養専門学校校長の服部幸應さんは、大人の責任として子どもたちに食育をしていくことの重要性を訴えた=写真。
服部さんは、現在の死因のほとんどが、食事によって引き起こされていることや、はしの持ち方、いただきますといって食べるなどといった食事マナーがどんどん低下している日本の現状を指摘。また、食料の約6割を輸入で賄っている半面、約4分の1が残飯として捨てられていることに触れ、「大人がこのことを分かって指導してあげなければならない時代」と語った。
また、子どもと関わっていく上では、0縲・歳にできるだけスキンシップを取り、3縲・歳はできるだけ家族の誰かと食事をとれる環境を整えることで、好き嫌いとなくしたり食事のマナーを伝えていくことの重要さを訴えた。 -
南箕輪村の花いっぱい運動
カーネーションのアレンジメント設置事業所を募集南箕輪村の花いっぱい推進協議会は、役場庁舎をはじめ公共施設などに飾っているカーネーションのアレンジメントを4月から有料化し、村内事業所の利用を募る。
カーネーションのアレンジメントは、「清花園」(田畑)の堀友和さんが、地域の人に村の特産品カーネーションをもっと知ってほしい-と、昨年3月から役場庁舎などに飾ったのがきっかけ。4月から協議会が共に取り組み、アレンジメントは村の障害者生きがいセンター「ひまわりの家」の通所者が担当している。
今回、屋外だけでなく屋内も花いっぱいの村にしたい-と、アレンジメントを飾る村内の事業所を募ることにした。不景気でひまわりの家の通所者の収入が減少していることもあり、アレンジメントを有料化することで料金の一部を収入にあてる。
アレンジメントは原則として毎週交換。1カ月の料金は2千円。募集は数に限りがある。2、3月はお試し期間で、先着順で受け付ける。4月からの利用事業所は、申込みが多い場合は抽選で決定する。
試行申込みは花いっぱい推進協議会事務局の役場総務課企画係(TEL72・2104)へ。 -
マルミ写真塾が作品展
箕輪町松島のカメラ用フィルター製造の「マルミ光機長野工場」の社員でつくる、マルミ写真塾の写真展「趣くままに」は2月5日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。
商品開発のためにカメラのことを学ぼう竏窒ニ6年前に有志で発足し、本年で5回目の展示。地元の山や花、鳥などを題材に半切縲・つ切りサイズの新作を、メンバー5人が27点を出品している。
使い心地を確かめるため、自社製品を使って撮影した作品も一部ある。特殊なフィルターで日の光が広がる様子を「霧」のようにぼやかしたり、光量を調節して水の上の木の葉の動きをスローシャッターで捕えたりして、写真を撮る魅力を伝えている。
マルミ写真塾代表の唐沢豊長野工場長は「新しい商品のアイデアを生むため、これからも、もっと写真について理解を深めていきたい」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
【記者室】昭和伊南総合病院の赤字
駒ケ根市にある昭和伊南総合病院に通う人が「待ち時間が以前より短くなってうれしいよ」と話していた。調べてみると昨年4縲・月の延べ外来患者数は7万8千人で、前年比2500人の減。患者にすればありがたい話である一方、病院経営の面では深刻な問題だ▼同病院の本年度上半期の推定純損失は約2億円。通期での黒字も限りなく望み薄だ。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったが翌年度から再び4期連続の赤字経営を続けている▼経営の立て直しを図ろうと病院はさまざまな対策に取り組んではいるが、思うように収益に結び付かず関係者は苦慮している。何とか改善策を講じ、地域住民の健康のために頑張ってもらいたい。 (白鳥文男)
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箕輪町国際交流協会新年会
箕輪町国際交流協会は20日、協会員や日本語教室の生徒、母国語教室の子どもら70人が集まり、新年会を町文化センターで開いた。すき焼きを囲んで交流し、ゲームを楽しんで和やかな時間を過ごした。
毎年恒例で、日本の料理を味わおうと、今年はスタッフがすき焼きを準備した。参加者はすき焼き鍋を囲み、日本の味を堪能した。
ゲームは、日本語の勉強も兼ねて「ひらがなビンゴ」をした。升目に各自がひらがなを書き入れてビンゴをした。二人羽織は、子どもたちも挑戦。口紅を塗る、スカーフを巻く、ミカンをむいて食べる、ジュースを飲む、髪をとかすなど、いろいろな課題を出し、なかなか思うように出来ない様子に皆大笑いして楽しんだ。 -
保科正之公NHK大河ドラマ化活動新展開を
江戸時代の高遠藩主、保科正之公のNHK大河ドラマ化に向けて活動する伊那市高遠町のドラマをつくる会は22日夕、町総合支所で幹事会を開き、正之生誕400年にあたる2011年の実現を目指して活動の新展開を図り、全国的に気運を高めていくことを確認した。
会議では、会津若松市、猪苗代町、新宿区などの縁の地に呼びかけ、今夏までに実行委員会を立ち上げて、全国的な活動を展開させていくことで意見をまとめた。
また、来年度から、正之が生まれた5月7日に近い4月29日に、仁科五郎盛信の法要と藤原神社例祭と合わせて、生誕祭を開くことを決めた。歴史作家や大学教授らを講師に、正之公の生い立ちや功績などを演題にした講演会を予定する。
さらに、正之の母、お静が成就院(東京都目黒区)に奉納した如来や地蔵などのレプリカを建立したい考え。正之のことにさまざまな願掛けをし、かなったとされる全7体で、11年までに順次建てたいとする。
これまで運動を展開してきた100万人署名は同日現在で、22万7627人分が集まり、今後も継続させて、NHKにも働きかけをしていく。
伊東義人高遠町総合支所長は「活動を飛躍させていくにはさらに大きな組織をつくり、全国的に知名度をあげる必要がある」と強調し、「花が開くように、活動をお願いしたい」と一層の協力を呼びかけた。 -
高遠で暮らしの書道教室始まる
伊那市高遠町公民館の「暮らしの書道教室」が20日、町総合福祉センターで始まった。
日常生活の実用書道を要望する声が多かく、初めて企画。受講生13人が3月までの全7回、のし袋の表書きなどを習う。
講師は、地元出身で、県書道協会会員の金井きく美さん(58)=南箕輪村。初回は筆の持ち方を習って、線や平仮名を練習。「筆は横に倒れないよう、まっすぐ立てて」などと指導を受けながら、熱心に取り組んでいた。
今後は、かなの連綿(つづけ字)、行書や楷書の書き方を習って、のし袋の表書きを練習する。
長藤の女性は「普段からワープロやパソコンの文字に慣れてしまっているので、この機会に書道に親しみ、きれいな字を書けるようにしたい」と話していた。
書道教室は随時参加者を募集している。問い合わせは、高遠町公民館(TEL94・2557)へ。 -
邦楽の演奏会「邦楽SALAD(サラダ)17th」がリハーサル
邦楽の演奏会「邦楽SALAD(サラダ)17th」は28日、県伊那文化会館である。「地域に邦楽を広めよう」と公募で集まった上伊那在住・出身の出演者らは、本番に向けて熱心にリハーサルに取り組んでいる。
邦楽の普及拡大を目的に開く、同演奏会は本年で17回目。地元の演奏者に東京を中心に演奏活動を展開するゲストを交え、現代音楽に挑戦するなど新しいアプローチで邦楽の価値を伝える。
地元在住・出身者は、中学2年生縲・0歳代の愛好者からプロの演奏家までの28人。邦楽ユニットの「B‐Come」と「般若帝國」をゲストに招き、地元邦楽家と一緒に演奏するなど、筝や尺八を使った全7プログラムを予定する。
企画立案者の伊那市出身で東京在住の演奏家、川村利美さん(54)は「一般の人に楽しんでもらうため、現代曲を交えるなどの工夫をして、日本の音を未来へ伝えていきたい」と話している。
開場は午後1時30分、開演は同2時から。全席自由で一般は2千円、高校生以下は無料。チケットの予約・問い合わせは、県伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
三峰川行政地域懇談会
第7回三峰川行政地域懇談会(三峰川みらい会議主催)が21日、伊那市役所であった。三峰川流域の行政や関係機関、信州大学農学部などから53人が出席。三峰川の各分野の専門性を持った「達人」の掘り起こし・養成など、出された意見を活動指針に反映する。
ワークショップ(WS)は「地域づくり」「川づくり」「人づくり」を基本に、川の環境や防災、イベント、三峰川と桜など6つのテーマに分かれ、参加者が意見交換した。
「達人」の養成は、歴史をつづる三峰川、水や石など素材を生かして楽しむ三峰川として身近に感じてもらえるよう、07年に退職した人などを引き込みながら、イベントを組むことを提案。
また、昨年7月の豪雨災害から「河川内の立木が下流域に流れ、恐ろしさを感じた。大木になる前に、切ることが必要」とボランティアと協働で作業を進めたり、伐採木を産業として活用したりする意見も出た。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「災害の記憶は、今やらなければ継承できない。次世代に向かい、素材を生かし、地域づくりをしていくには人づくりが大切と思う」と話した。
WSに先立ち、信州大学農学部大学院生伊藤晃さんの三峰川の河床経年変動についての研究発表もあった。