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伊南少年友の会委嘱式
駒ケ根警察署は11日、管内の少年の非行防止や健全育成のための活動を行う伊南少年友の会会員の委嘱式を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。委員21人のうち19人が出席。山本修作署長が一人一人に委嘱状を手渡した=写真。任期2年。会長に赤穂地区の大嶋信義さん、副会長に宮田地区の松下正吉さんと赤穂地区の宮澤美恵子さんを選出した。
引き続いて伊南防犯女性部と各市町村の防犯指導員らとともにつくる伊南ホワイトエンジェルス隊の会議が同会場で行われ、委嘱を受けたばかりの委員も出席。11縲・1日まで展開される「春の地域安全運動」の活動内容などについて説明を受けた後、早速伊南各地の大型店などに出向き、訪れた買い物客らに店頭で防犯チラシを配布するなどの啓発活動を行った。
伊南少年友の会会員は次の皆さん。
▽会長=大嶋信義▽副会長=松下正吉(宮田地区部長)宮澤美恵子▽赤穂地区部長=関口啓二郎▽竜東地区部長=堀内英昭▽飯島地区部長=五味祐二▽会員=藤塚義誠、小林節子、梅澤正春、吉村すみ江、菅沼渥美、城田幸子、小出光恵、春日佐千江、片桐光繁、吉川志保子、小林美恵子、小林淳一、宮下進八郎、伊佐栄豊、林小夜子 -
南箕輪絵手紙クラブカレンダー展
南箕輪村絵手紙クラブ(10人、馬場良子会長)は、大芝荘で絵手紙カレンダー展を開いている。利用者は、廊下に展示した作品に足を止めて見入っている。
2カ月ごとのカレンダーに、季節に合わせたフキノトウ、ひな人形、アジサイ、ヒマワリ、ザクロ、柿、ホオズキなどを描いた作品11点を展示。はがき、扇形の紙などに描き、言葉を添えている。講師の坂本勇さんのカレンダーもある。4月末まで展示する。
クラブは第1・3水曜日の夜7時から、村公民館で活動。カレンダーは毎年楽しみに制作しているという。馬場会長は、「会員それぞれの感性で作った。作品を見て心穏やかに、ほっとしてもらえればうれしい」と話している。 -
伊那市の西春近公民館のコヒガンザクラ見ごろ
地元では伊那市内でも早咲きと知られる桜の名所、西春近公民館南児童公園のコヒガンザクラが七分咲きとなり、見ごろになっている。夜はぼんぼりに光がともり、幻想的な風景が広がっている。
公園には樹齢80年くらいとなるコヒガンザクラの古木2本など、計8本が植えられている。本年は前年より4日ほど早い、3月30日に開花した。
花の色は濃いピンク色で、枝はしだれ桜のように垂れているのが特徴。窓から毎日眺めている公民館関係者らは「心豊かに仕事をさせてもらっています」と笑顔。天候がよい日は、近くの園児や子ども連れの家族が立ち寄るという。
ライトアップは連日午後5時30分縲・時30分、観桜期中は続く。公民館では「今週の土・日曜日ごろには満開になるのでは」と、多くの人が花見に訪れることを期待している。 -
パンジーや芝桜などの苗を販売
伊那観光協会は11日、駅前再開発ビル「いなっせ」多目的広場で花の苗を販売した。地域の活性化を図る「花の路(みち)プロジェクト」の一環。
観光協会は04年から、花を植えたプランターの設置などに取り組んでいる。独自で事業を進める自治区も出始め、花づくりを広げようと一般向けに販売した。
苗はパンジー、芝桜、ペチュニアなど5種類の870個を用意。雨降りにもかかわらず、販売開始時刻から女性らが訪れ、黄や紫、オレンジなど色とりどりの苗を買い求めた。
上荒井の女性は、色違いの花を選び「ちょうど花を植えようと思っていたところ。プランターで飾りたい」と話していた。 -
伊那郵便局 赤バイクで交通安全パレード
伊那坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)は11日朝、「春の全国交通安全運動」(6竏・5日)に合わせ、赤バイク(郵便配達用バイク)による交通安全パレードをした=写真。
前年に続いて2回目となるパレードは、伊那署管内の郵便局で唯一。同署の協力でパトロールカーを先導に、交互2列に隊を組んだバイク22台が小雨が降る中、同局を発着点に伊那北駅から伊那市駅までの間(約2キロ)を走り、地域住民に交通安全を呼びかけた。
局は04年度、4件の交通事故を起こしてしまったのを契機にパレードをはじめた。前年度は局員の交通に対する安全意識が向上され、事故は0件に抑えられたという。
パレード前の出発式で藤原局長は「交通事故を発生させないという意気込みで市内をパレードしてほしい」とあいさつ。伊那署の小嶋惣逸署長は「地域の安全パトロールなど、皆さんが日ごろから総力をあげて取り組んでくれていることがありがたい」と感謝した。
同局貯金保険課の宮下豊文総務主任は「絶対に交通事故を起しません。子どもが安心して通学できる環境をつくることを誓います」と決意表明した。 -
旧井澤家に花の写真で春を演出 「青葉の会」が展示会
ペアーレ伊那の写真講座生徒の有志でつくる青葉の会(中澤二郎会長)の展示会「花の写真展」は20日まで、伊那市西町の旧井澤家住宅で開いている=写真。
新伊那市誕生を記念した企画で、同所での展示は初めて。桜のシーズンに合わせ、会員16人が一人一点づつの花の写真を出品。色彩豊かな作品のそれぞれが、会場をあでやかな雰囲気にしている。
ウズイスカグラ、クリスマスローズ、セツブンソウ、ザゼンソウ、コブシなどの写真を展示。桜の写真が多く、駒ヶ根市東伊那や中川村美里のシダレザクラ、伊那市高遠町のタカトオコヒガンザクラなどの名所で撮影した作品がある。
会員は伊那市を中心に上伊那から集まる60代前後の男女。ペアーレ伊那の写真講座では、松本大学研究員の建石繁明さん(71)=同市西町=を講師に招き、週一回の学習を通して技術を磨いている。
建石さんは「写真を見てもらい、春が到来した感じを味わってもらえれば」と話している。
火曜日休館。午前9時縲恁゚後5時。入館料は大人(高校生以上)200円、小中学生100円。 -
みはらしファームでアスパラ狩り開始
畑に生えた新鮮なアスパラの収穫を楽しんでもらおう竏窒ニ11日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームは、観光客を対象としたアスパラ狩りを始めた。愛知県から訪れた15人は、ハウスの中で大きく成長したアスパラを袋いっぱいに詰め込んだ。
アスパラ狩りは、6月下旬までのイチゴ狩りに代わる収穫体験イベントとして企画。本年度はツアー客を中心に7月まで続ける。ツアー客の要望にこたえ、アスパラ狩り体験を実施したことも過去にあったが、本格的な導入は本年度が初めて。
400円で8センチ×30センチの袋いっぱい詰め込むことができる。アスパラ狩りのほ場は8つ。約1週間のサイクルで新しいものが生えてくるという。
この日は、アスパラの試食も準備され、参加者は「甘い」「新鮮だから香がいい」などと話しながら味を楽しんでいた。
アスパラは今が旬。上伊那産は甘味があって柔らかく、さまざまな調理方法で楽しむことができる。 -
アフガニスタンで教育支援などに取り組む女性を招いた報告会
アフガニスタンにある教育の現状を知り、自分たちの教育のあり方を改めて考えてほしい竏窒ニ5月28日、女性や子ども医療、教育、自立支援に取り組むアフガン女性・ソハイラさんを迎えた対話会が、伊那市駅前ビル・いなっせである。
ソハイラさんは、アフガン女性の自立を目指して1977年に発足した「アフガニスタン女性革命協会(RAWA)」の一員で、現在は戦禍や貧困に追われた子どもや女性の教育支援をしている。
会の主催する尾崎真理子さん(24)は、日本からRAWAの支援するグループに所属しており「自分の地元の人にもアフガンの話を聞いてほしい」と今回の対談を企画した。
大学卒業後、アフガニスタンへのスタディーツアーに参加。米軍の侵攻と共に一時的に集中した各国のNGOは現地から徐々に撤退し、現地には再び貧困に困窮する人たちがいた。お金だけではない、支援の形があるのではないか竏窒サう考え、発展途上国での教育支援にも携わってきた。
尾崎さんは「アフガンの現状を通して、そもそも教育とは何のためにあるのかなどを考えてもらえるような対談にしたい」と話す。
対談は市民団体の交流イベント「市民バザール」の中で実施する予定。現在は対談の企画・運営をする実行委員も募集している。
問い合わせは伊那国際交流協会(TEL72・7706)、または(TEL090・3536・3211)尾崎さんへ。 -
【記者室】渋滞でイライラ
春の行楽シーズンが始まった。休日になると都会に住む人たちが豊かな自然を求めて県内の観光地にやって来るが、たくさんの車が同じ方向に一斉に移動するのだから当然道路は込み合う▼中央道を利用する関東の人たちは往復とも小仏トンネル辺りで激しい渋滞に巻き込まれる。ニュースで「渋滞は50キロ」などと聞くと同情を禁じ得ないが、乗っている家族連れやカップルにしてみれば渋滞は承知の上で出掛けて来るのだから案外何とも思っていないのかもしれない▼しかしわれわれ田舎者がたまに観光地に出掛けて渋滞に巻き込まれると疲れとイライラで運転も荒くなるものだ。楽しい行楽が一瞬のうちに悪夢とならないよう、お出掛けの際はくれぐれも慎重な運転を。(白鳥記者)
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NHKテレビ『すこやか長寿』公開録画
月に1度全国放送されているNHK教育テレビの健康番組『福祉ネットワーク・公開すこやか長寿』の公開録画が9日、飯島町文化館で行われた。会場内の各所には大小4台のテレビカメラをはじめさまざまな放送用機器が配置され、物々しい雰囲気。客席を埋めた町民300人は収録本番の会場に漂うピリピリとした独特の緊張感を感じながら、番組に参加する楽しさを味わった=写真。
本番のステージには出演を希望した6人の町民が登場し、司会者や講師の武井正子さん、ゲストの講談師神田陽子さんらとともに「体と心に元気なステップを」のテーマで健康運動に取り組んだ。米田安夫さん(81)=親町=は得意のマレットゴルフの腕前を披露。司会者の問いかけに答えて「健康づくりにはこれが一番」などと笑顔で話していた。
本番前にはNHKのフロアディレクターがステージに上がり、拍手のし方を指導した。客席の来場者は「速く、強く、歯切れ良くたたくときれいに聞こえます」と教えられ、3回練習した末にようやくOKをもらった。初めての体験に入場者らは「テレビともなるといろいろ大変だね」などとささやき合っていた。
収録された番組は20日午後8時、27日午後1時20分(再放送)からそれぞれ30分間、NHK教育テレビで全国放送される予定。 -
健康教室でお手玉会
宮田村町三区の保健補導員会は9日、06年度健康教室の第1回講座「お手玉会」を村老人福祉センターで開いた。約20人が参加し、伊那谷お手玉の会の亀山福治会長らの指導でお手玉を作ったり、歌に合わせてをお手玉遊びを楽しんだりした=写真。
まずはそれぞれお手玉作りに挑戦。玄米やアズキのほか「音が良くなる」という数珠玉といわれる植物の実などを使い、布を針で縫って俵型のお手玉をそれぞれ2縲・個作った。亀山会長が「一番扱いやすい」というお手玉の会の規格40グラムプラスマイナス5グラムの重さになるよう、参加者ははかりで計りながら材料の配合を調節した。全員が出来上がったところで歌を歌いながらお手玉遊び。自分で作ったお手玉を歌に合わせて投げ上げては「懐かしい」「良い音がするね」などと話しながら、童心に帰って夢中で楽しんでいた。
健康教室の第2回講座は秋頃に開催の予定。 -
梅花見
05年にオープンした宮田村の梅公園で9日「第1回梅公園お花見イベント」が開かれた。村おこし事業実行委員会(田中一男実行委員長)主催。公園に植えられた約30本のウメの花は1縲・分咲き。残念ながら花見に合わせて満開竏窒ニはいかなかったが、うららかな日よりに誘われて多くの村民が梅公園を訪れ、ほのかな花の香りを楽しんだ。オープニングイベントとして宮田太鼓の演奏が行われた=写真ほか、YOSAKOIソーラン踊りなども披露され、花見の雰囲気を盛り上げていた。
会場では抹茶の野だてや豚汁などの無料サービスも行われ、わたあめやポップコーン、飲み物などの出店が軒を並べて訪れた家族連れでにぎわった。 -
通学路安全のため樹木伐採
児童らの通学路に覆い被さる樹木の枝を取り除いて見通しを良くしようと宮田村の大田切区(田畑睦夫区長)は9日、区民有志による伐採作業を区内の2カ所の道路で行った。約20人の住民が集まり、道路に大きく張り出したヒノキやマツなどの枝をのこぎりやなた、チェーンソーなどを使って伐採した=写真。田畑区長は「薄暗い所は子どもたちが不審者に狙われやすい。通学路が明るくなることで安全が確保できれば何よりだ。併せて冬季の凍結対策やごみの不法投棄を予防する効果も期待している」と話している。
道路には手作業では届かない高さに茂る枝も多く、住民らは高所作業車を使った伐採作業を日をあらためて再度行うことにしている。 -
ドッグスクール開校
飼い犬のしつけに悩む愛犬家を対象にした日本聴導犬協会主催の第11回プロドッグスクール(全5回)が9日、駒ケ根市役所で開校した。第1回は犬は連れずに、飼い主のみ参加の講座。指導に当たる同協会の有馬もと会長は参加者の悩みを聞きながら丁寧にアドバイスをした=写真。「ほえて困る」という訴えには「原因のほとんどは思春期によるもの。人間なら不良中学生といったところかな。6、7、8カ月ごろはどうしようもないが、時期が過ぎれば治まることが多い」。「言うことを聞かない」悩みに対しては「犬は人間社会で暮らすことによって強いストレスを感じている。ストレスを解消すれば素直に言うことを聞くようになる。それにはかむものを与えることが有効。1種類だと飽きてしまうので幾種類も与えるのが良い」などと助言した。
16日に東伊那のふるさとの丘で行われる第2回以降の講座では受講者がそれぞれの飼い犬を伴っての参加となり、いよいよ実践的なしつけ訓練が行われる。 -
県無形文化財・ス奇祭・ス「やきもち踊り」16日
・ス奇祭・スとして知られる山寺区上村の白山社八幡社合殿の例祭「やきもち踊り」(16日)を控えた区民約30人は9日、御神木に巻かれた古くなったしめ縄を作り直した。
毎年、例祭の約8日前にしめ縄を作り替えるのが風習。この日は区、氏子総代会、やきもち踊り保存会から参加者が集まり、長さ11メートルのしめ縄、5本のしめ子などを協力して制作した。
わらの束をねじりながらなっていく作業はひと苦労。参加者は「そーりゃ」と掛け声を合わせて気合を充てん。なうメンバーを交代しながら、約2時間で縄を完成させた。
氏子総代会長の笠松保さんは「区民にとってしめ縄作りは、一つの風物詩になっているね。例祭を終えてから、皆田んぼの仕事を始める」と話した。
県無形文化財である「やきもち踊り」は、酒盛りと踊りを繰り返し、踊りが終わると鳥居から一気に走り出す…。江戸時代、伊勢参りに行った人たちが習い、例祭で踊ったのが始まりと伝えられている。
しめ縄は10日、伊那北地域活性化センターきたっせで、例祭に用いる道具などと一緒に厄払いをして一時保管。例祭前日の15日、市指定天然記念物のケヤキの御神木に巻かれる。例祭は16日正午から。 -
伊那部宿を考える会 旧井澤家に桜植樹
伊那部宿を考える会(田中三郎会長)は9日、伊那市西町の旧井澤家住宅敷地内に、新伊那市誕生を祝った記念事業として、エドヒガンザクラなどの苗木3本を植樹した。会員約10人が、小さな苗木が大きな幹に成長することを願いながら丁寧に植えた。
旧井澤家住宅近くにある、40年ほど前までは桜の名所として知られていた「尾花ヶ崎」の花の再現も目的とする。会員によると、同所は約650年前の南北朝時代に活躍した宗良親王が歌を詠んだ場所としても有名だという。
エドヒガンザクラはタカトオコヒガンザクラに似ていて、花びらは小さく、ピンク色が濃いのが特徴。苗木の大きさは3メートルほど。高遠町で桜の苗木を育てている人から譲り受けた。
会員の一人は「花が見られるのは3年後かな。せっかく植えたのだから、良い木に育って皆でお花見でもできればうれしい」と話していた。 -
上伊那消防協会 8市町村団員629人が教養訓練
上伊那消防協会(宮島忠夫協会長)は9日、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場などで、06年度消防団員教養訓練を開いた。8市町村の各部長以上の幹部団員のほか、ラッパ手ら629人が参加した。
幹部団員の災害現場での指揮能力の養成、新入団員への的確な指導の徹底を図るための指導力向上、ラッパ手のレベル向上を目指す訓練。幹部訓練に長野消防学校の滝澤巌さん、ラッパ手訓練に郡ラッパ講師の小林孝行さんを招き、それぞれが学習した。
幹部訓練では敬礼や号令のかけ方など基本動作を学んだ。グラウンドには「回れ右」「左向け左」など大きな声が響き、きびきびと停止間、進行間の訓練に取り組んだ。
ラッパ手訓練は近くの県伊那勤労者福祉センター体育館で技術向上に励んだ。
宮島協会長は「消防団の基本となる大事な訓練。現場で迅速な対応ができるよう、しっかりと身につけてほしい」と呼びかけた。 -
青島堤防桜保存会が「さくら功労者」で表彰
伊那市美篶青島の三峰川右岸堤防沿いに植わる桜並木を守る青島堤防桜保存会が、財団法人日本さくらの会から桜の保存や愛護運動などに功績のあった「さくら功労者」として表彰を受けた。
堤防沿いの桜は、洪水時の堤防決壊防止などのため、大正時代に約1800本が植えられたが、昭和後期に砂利採取の車両道路に使用することから大半が撤去されたという。現在はソメイヨシノ約40本だけが残っている。
同保存会は96年、青島区全92戸の区民で発足し、病害虫防除や施肥、せん定などの手入れをして管理に当たり、桜の保護活動に尽力。観桜期には見事な花を咲かせ、多くの人に親しまれている。
橋爪正昭会長(62)は「先代が育てた桜を区民全員で守り、その努力が表彰されてうれしい。これからも保存はもちろんだが、増やしていくこともしていけたら」と話している。 -
野中ひろみさんが伊那ではじめての個展
先月開かれた第45回日本現代工芸美術展で現代工芸賞を受賞した伊那市の染織家・野中ひろみさん(59)は20日から、伊那市旭町のはら美術で個展を開く。地元での個展は初めて。日展に入選した大作から、バッグなどの小物まで約60点を展示する。
受賞作品「黎明」は、八ヶ岳の頂上から見た朝焼けをとらえたもので、赤色を基調としながら、雲の流れ、山並み、光の表情などを幻想的に表現した。
染織は裂織を基本としている。古布などを裂き、別の布へと織り上げる裂織は、既存の生地の色をそのまま使うことが多いが、染織は裂織の素材に染色を施すため、より正確なラインと鮮やかな色づかいが実現できるという。野中さんが染織を始めたのは2、3年前からだが、作品は数々の展覧会で高く評価され、日展には3年連続で入選している。
個展のテーマ「過ぎし時と未来を綴って」は、過去から未来までの道を織で表現したいという思いを込めた。野中さんは「手を加えることで、古布はこんなにも素晴らしく生まれ変わるんだと知ってほしい」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。25日まで。 -
みはらしの湯で絵手紙展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯は4月末まで、伊那市の絵手紙グループ「笑楽会」約20人の作品を、1階ギャラリーに展示している。味のある言葉が添えられたさまざまな絵手紙約120点が、入浴客の心を和ませている。
絵楽会は、伊那公民館の教室で絵手紙を教える日本絵手紙協会公認講師・倉科照子さんが教える「あすなろ会」「アカシア」という2グループのメンバーから成る。
「アカシア」は、昨年度伊那公民館教室で講義を修了したメンバーらが独自に始めた会。「あすなろ」は、市民大学の卒業生が中心となっている。平均年齢は60縲・0歳。絵手紙暦は1年縲・年とさまざま。
作品は教室活動の中で描いたものが中心で、待ち遠しい春を思ったもの、子どもの誕生を祝ったものなどがある。
絵を描いたことのない人も、活動を続ける中で描く楽しみを知り、自然や四季の移ろいなどに目がいくようになるという。
倉科さんは「絵手紙の命とも言われる筆遣い、墨の色、言葉などを楽しんでほしい」と話していた。 -
仲仙寺への道標再び光
伊那観光協会の創立50周年記念事業の丁石復元プロジェクトが05縲・6年度、進められている。現存する丁石を保存するとともに、観光振興に結びつける。
丁石は1850年代、一丁(109メートル)ごとに建てられた道標。坂下区の常円寺東側から「馬の観音様」で信仰を集めた西箕輪区の仲仙寺へ向かう県道大萱荒井線(羽広道)沿い約7キロに、当時の地元住民らが共同出資などして54体の石仏を建立し、現在、34体が残る。
復元に当たり、郷土史を学ぶ住民を中心にプロジェクトを立ち上げ、現地調査などに当たった。県道の拡幅工事などで整備が遅れたが、地権者らの了解を得ながら、順次、進めている。
当面、水田のあぜに埋まっていたり、ぐらついたりしている石仏から倒れないようにかさ上げし、コンクリートで固定。景観を損ねないよう最小限とした。また、丁石に「一丁目」などの表示があるものの、欠けるなど見えにくいことから「はびろ道○丁」と記した統一看板を立てる。05年度事業費は40万円。
市は、本年度中に丁石をめぐるウォーキングを開きたいとしている。 -
上公連総会
上伊那公民館連絡協議会は7日、06年度総会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。辰野町から中川村の各公民館の館長、主事ら約60人が出席。新年度の会長に武田登さん(伊那公民館長)、副会長に下島大輔さん(中沢公民館長)吉川充彦さん(伊那公民館係長)竹中嘉文さん(箕輪町公民館社会教育指導員)を選出したほか、事業計画・予算案などを承認した。退職や異動に伴って公民館を退任する13人に感謝状が贈られた。
感謝状を受けたのは次の皆さん(カッコ内は旧職)。
▽辰野町=渡辺美江(館長)小野公(社会教育指導員)唐澤武志(主事)▽南箕輪村=小林勝(主事)▽東春近=松澤りょう(館長)▽高遠町=丸田武男(社会教育指導員)北原世津子(社会教育指導員)▽宮田村=上條雅典(主事)▽赤穂=北澤吉三(館長)宮下るみ(主事)▽中沢=所河輝男(主事)▽東伊那=細谷悦子(館長)▽中川村=有賀直(館長) -
早太郎700年祭
霊犬早太郎の伝説で知られる駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)で「早太郎伝説700年祭」が始まった。本坊では700年祭に合わせて今年新たに製作したという不動明王と早太郎の木像=写真=が特別公開され、訪れた参拝者らが手を合わせている。吉澤住職は「次の公開は12年後の戌(いぬ)年としたい」と話している。ヒヒを退治するために早太郎を寺から借り受けた一実坊(いちじつぼう)が早太郎の手柄に報いるために3年かけて写経し、光前寺に納めたとされる大般若経も併せて公開されている。11月30日まで。拝観料は大人(中学生以上)500円、小学生以下200円。
境内を彩る約70本のシダレザクラは13日か14日ごろに開花すると予想されている。遠方から訪れる観光客も日増しに増え、寺のにぎわいは月末にかけてピークを迎える。 -
南箕輪わくわくクラブ06年度の活動始まる
南箕輪わくわくクラブの06年度オープニングセレモニーが8日、南箕輪村民体育館であった。本年度は、運動系と文化系合わせ28スクールを開講するほか各種イベントを開いて活動する。
セレモニーで千菊夫理事長は、「いつでもどこでも、だれでも、いつまでもスポーツやカルチャーに親しみ、縦のつながりと横のつながりを持つ場。年間を通してスクールだけでなくイベントもある。楽しく参加して」とあいさつした。
各スクールや教室ごとに本年度の活動を説明。指導者や希望する保護者を対象にした講演会もあった。
スクールは運動系24、文化系4。新たにニュースポーツ教室が加わった。
会員は随時募集。問い合わせ、申し込みは村民体育館2階の事務局(TEL78・8313、FAX78・8413)へ。 -
ツキノワクマの出没注意
県林務部はこの春、子連れツキノワグマの出没が多くなると見込んでおり、遭遇しないよう注意を呼びかけている。
林務部によると、昨年秋はツキノワグマのエサとなるドングリ類が並作以上だったため、十分な栄養を摂取した母熊が冬期に妊娠・出産している可能性が高いという。子連れの母熊は神経質になっている。注意が必要な時期は▽雪解け直後▽タラの芽などの採取時期▽ネマガリタケのタケノコ採取時期竏窒ネど。山に入る場合は、鈴やラジオなどを鳴らしたり、クマの痕跡(足跡、フンなど)、小熊を見かけたら引き返すなどして注意する。
万が一クマと遭遇した場合は、ゆっくり後ずさりしてその場を離れ、襲われた時は急所である顔、喉、後頭部、腹などを守れる姿勢をとる。 -
はらぺこ保育園で入園式
里山にある園舎を拠点とし、自然とのかかわりを通じた体験型保育に取り組む、伊那市富県の「はらぺこ保育園」で8日、2年目の入園式があった。10人の“先輩”園児と家族、地域住民などが参加し、2人の新しい仲間が加わったことを喜び合った。
園児たちは、練習してきた歌を元気良く歌って仲間の入園を歓迎。母親の代表、林美紀さんは「はらぺこの子どもは山が大好きで、直接お尻で滑る大きな滑り台になっている。新しいお友だちもいっぱい遊んでほしい」と語りかけた。
新入園児の母親、野沢智子さんは「山の中の活動を通して命の大切さを学べると思った。けがすることもあるかもしれないが、自分の痛みを通して人にしていけないことを知り、与えられたもので遊ぶのでなく、自分自身で遊びをつくり出していってほしい」と話していた。
最後は全員でもちつきをし、つきたてのもちを仲良く味わった。 -
ヨーロッパアンティーク展 11日までベルシャイン伊那店
19竏・0世紀初頭に華やいだアールヌーボー期の作品が集まる「ヨーロッパアンティーク展」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
マイセンの磁器の人形、壷、皿など100点余を展示販売。銀製のスプーンやフォーク、バカラのクリスタルガラス、ロイヤルウースター、リモージュ、ヘレンドのカップ、ソーサーなど、約100年前のアンティーク食器が並ぶ。
日本画作家の桜を題材とした作品約20点が集まる展示会「桜花の宴」も同時開催。中島千波のリトグラフ3点をはじめ、若手人気作家6人の新作を販売している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
ミズバショウ咲き始め
春の到来を告げるミズバショウが、伊那市西箕輪の仲仙寺で咲き始めた。
寺の周辺にある湿地には約300株のミズバショウが生えており、現在は約30株が咲いている。日を追うごとに花は咲き、5月中旬まで楽しめる。
この日は、暖かい陽気に誘われた見物客などが寺を訪れ、純白のミズバショウを楽しんでいた。
4月中旬からは同じ場所に群生しているカタクリも咲き始める。 -
大草城址公園の江戸彼岸3分咲き
暖かい日が続き、中川村の大草城址公園のエドヒガンサクラが3分咲き、見ごろを迎えた。ピンクの花は白銀の中央アルプスに映える。
ソメイヨシノやしだれ桜のつぼみも膨らんだ。
桜祭は9日午前10時から、陣馬太鼓の演奏で幕開け。 -
県伊那文化会館プラネタリウム
花見バスツアー客受け入れ伊那市の県伊那文化会館は今年初めて、関東方面からの花見バスツアー客を受け入れ、コースの一つとしてプラネタリウム鑑賞を楽しんでもらう。
誘客の一環として関東、関西、中京方面からの旅行会社主催のバスツアーにプラネタリウム鑑賞を紹介したところ、クラブツーリズム(本社・東京都)でバスツアーに組み込むことが決まった。
ツアーは、高遠城址公園-春日城址公園-伊那文化会館プラネタリウム-上諏訪・足湯を巡る。春日公園の桜と合わせ、プラネタリウムで星空を鑑賞する企画。今のところ12日から26日までの予定。
近年、大人のための「いやし」の施設として人気のあるプラネタリウム。ツアー客に伊那の星空、春の星座をライブで紹介する。「遠くからバスに揺られてくるので、桜と一緒に星空を楽しみ、くつろぎの時間を過ごしてほしい」という。
会館は今後、秋の紅葉狩りツアーなどにもプラネタリウム利用を積極的に働きかけたいとしている。