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自家栽培の無農薬野菜をメニューに
みのわ振興公社が運営する「ながた荘」は、近くの畑で無農薬野菜を栽培している。収穫した野菜はメニューの一部として出し、宿泊客に好評だ。
野菜栽培は、宿泊客に新鮮な食材を提供し、喜んでもらおうと初めて取り組んだもの。
畑は、温泉スタンド南側の町有地約150平方メートル。砂地だったため、土づくりから始め、6月中旬に野菜の苗を植え付けた。夏野菜のキュウリ、トマト、坊ちゃんカボチャ、ナスなど8種類。ウドンコ病、害虫に加え、収穫時期をねらって鳥やイノシシの被害にも遭った。ネットを張るなどの対策で、出来は「上々」。
収穫した野菜は7月初旬から、野菜サラダやみそ汁の具、漬け物として提供。朝取りしたものを朝食に出すことを基本にしている。
宿泊客の8割が町外者で「おいしい」と喜ばれ「農産物を売ってほしい」と要望が出たほど。
栗原喜文営業企画部長は「量に限りがあるが、来年からもぎ取り体験を組みたい。また、ブルーベリーなど実ものも植えていきたい」と話した。
夏野菜に続き、ホウレンソウ、ゴボウ、野沢菜など秋野菜12種類も栽培している。 -
通学路の安全確保へ
長谷村溝口で27日、交通安全総点検があった。歩道設置要望が出ている長谷小学校から南へ約400メートル区間の国道152号を「歩行者の立場に立った視点」で歩いた。交通の安全確保を目指し、交通安全に対する意識の向上も図った。
溝口区は役場、小中学校、郵便局、公民館などの公共施設が集中する村の中心地。同区間は小中学校の通学路となっているが、歩道が一部なかったり、幅員が狭いうえ、大型車の通行も多く、危険を伴うため、別のルートを設け、迂回(うかい)させている。「道路改良で緊急を要する個所」(宮下村長)。
地元区民、学校関係、上伊那建設事務所、伊那警察署から約20人が2班に分かれて点検。歩道や車道の拡幅の必要性や境界ブロックの破損の有無などを確認し、安全確保のために意見を出し合った。 -
みはらしの湯8周年記念
10月1日で8周年を迎える伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、利用者への日ごろの感謝を込めて、さまざまな企画を準備している。
30日縲・0月2日は、8周年記念としてローメンやうどん、ソバなどのめん類すべてを50円引きとする。
また、毎月26日の「風呂の日」は、入場券の整理番号が11、22、111など、数字がそろった入浴客に、入浴券・食事券どちらにも使える共通割引券500円分を進呈する。 -
アスベスト講習会
アスベスト講習会
健康被害が問題になっているアスベスト(石綿)に関する知識を深めようと駒ケ根市保険補導員連合会は27日、アスベストについての研修会を駒ケ根市保健センターで開いた。保健補導員約80人が参加し、伊那保健所所長の渡辺庸子さんの講演を聞いた。
渡辺さんはアスベストの特徴について「断熱材、保温材、吸音材などに適した特性により建築用部材として多く使われてきたが、肺に吸収されても分解されないため中皮腫やがんなどの健康障害を起こす」とした上で「悪性中皮腫は胸膜や腹膜に起こり、水がたまって呼吸困難や腹痛などの症状が現れる。アスベストをどれぐらい吸い込んだら発病するのかは今のところ明らかになっていない」などと説明した=写真。
参加者らは説明を聞きながら中皮腫に侵された胸のCT写真などを見て顔をしかめ「怖いね」などとささやき合っていた。 -
権兵衛トンネルが開通したら木曽の自然を見に来て
横井剛さん(70)=木曽郡上松町在住
NPO法人「木曽ひのきの森」理事長森の美しさで有名な木曽の中でも、特にその名の知れた上松町の赤沢自然休養林。官民の協力でこの森を守る。04年12月に認可が下りたばかりのNPO法人「木曽ひのきの森」の理事長だ。
「権兵衛トンネルが開けばすぐだからさ。伊那の人にも、赤沢の素晴らしさを、是非、見に来て欲しいよ」
伊那市富県出身。上伊那農業高校卒業と同時に当時の上松営林署(現在の木曽森林管理署)に就職。以来、半世紀にわたって、この森とともに生きてきた。
「伊那も良いところ。でも中アを越えればまた別の世界が広がる。それを知ってもらえればうれしい」
営林署に入った直後、尊敬する当時の署長牛山六郎氏から与えられた仕事は赤沢美林係。
江戸時代は徳川尾張藩の直轄。明治維新後は皇室の財産として、20年ごとの伊勢神宮造営の際に用材が切り出された。幹が太く、形質が良いヒノキが「大樹」と呼ばれる用材候補に選定され、台帳につけられた厳重管理された。戦後、国有林となってからも、むやみに切り出すのではなく、管理と保全をきちんとしたい窶狽ニいうのが赤沢美林係設置の意図だったという。「美林」という呼び方は明治時代の「神宮備林」にちなんだものだ。
趣味の写真が縁で奥さんとめぐりあい、上松町の横井写真館に婿養子。40歳で営林署勤めを辞めて、家業に専念した。
長野県営業写真家協会の理事を努める腕前。四季折々の赤沢の森の写真をとり続け、1992年には八十二銀行の行内誌に赤沢の写真と文章を掲載するなど、森の広報マンとして活躍した。その間も、営林署OBなどとともに森の保全やガイドを行い、NPO設立の際には「この人を置いてほかにいない」と理事長に推された。
「ヒノキなど木曽五木の森はそれは美しいもんだ。でも、10月中旬からの紅葉も素晴らしいよ。葉が紅くなるのと同時に赤い花が咲くマルバの木で、ヒノキの下が真っ赤になるんだ」
赤沢の四季を語り始めたら止まるところがない。春先のバイカオオレン、コブシ、5月のアカヤシオ、入梅の頃に咲くオオヤマレンゲ……。
特に、雨の中ひっそりと咲くオオヤマレンゲには思い入れが強く、上松町の町花に指定するために東奔西走したほか、地元だけでなく、伊那谷にまで、苗をプレゼントして広げようとしている。
「赤沢の300年生の森を、永久にこのまま残したい」という横井さん。「俺が伊那毎に出たら、同級生たちが『なんで木曽の奴が出てるんだ』って驚くだろうな」とニッコリ笑った。 -
パートナーシップ南みのわ
区役員と自主防災組織を語る南箕輪村のパートナーシップ南みのわは26日、村民センターで区役員と懇談し、自主防災組織について意見を交わした。
各区の区長ら役員が自主防災組織の役員体制や運営方法、活動内容などを発表。▽だれもが有事に対応できるよう常に危機意識を共有するため年に数回の講習や訓練で経験を積む▽年会費を集めて運営▽防災訓練に大勢参加してもらうため1戸1戸にチラシを配って呼びかける-など地区ごとに特色があった。
多くの地区共通の課題は、毎年役員が変わってしまうこと。数年継続して取り組む役員を置きたい-との意見が目立った。
▽家にいる女性を中心に初期消火隊を組織したい▽昼間に災害があったとき家にいる人がどうするか、隣り近所で相談しておくことが大事▽災害が起きたときは、普段のお付き合いが大事になる-などの意見もあった。 -
新山の「トンボの楽園」を保護
伊那市は本年度、日本有数の「トンボの楽園」保護事業に取り組む。「世界で最も小さい」といわれるハッチョウトンボの生息地を保護するため、11月ごろに着工、来年2月の完了を目指す。
事業は生息地を踏み荒らされないようにする歩道整備、ハッチョウトンボの生態を記した木製の看板設置、生息する昆虫を紹介するリーフレットの作成など、住民との協働で取り組む。歩道は延長120メートル、幅員1・2メートルの予定で、間伐材を利用。駐車場整備も考えている。事業費は620万円(うち県のコモンズ支援金372万円)。10月3日、市議会9月定例会本会議で本年度一般会計補正予算を提案する。
整備は当初、06年度事業だったが、昨年5月にハッチョウトンボの生息がわかり、見学に訪れる人がいたため、早めた。
生息地は富県上新山の私有地0・7ヘクタール。市によると、ハッチョウトンボは5月中旬から8月にかけて1万匹以上が舞った。そのほか、キイトトンボ、シオカラトンボ、オオアオイトトンボなど20種類以上を確認している。 -
ますみケ丘平地林の利活用
伊那市の第1回ますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会が29日、市役所であった。本年度内に、短・中・長期の平地林の具体的な実施計画をまとめる。
委員は森林環境学習や森林整備の実践者、公募など10人で、委員長に森林などをテーマに執筆活動をこなす浜田久美子さん=ますみケ丘=を決めた。
03年度の利活用検討委員会の報告で、利活用の基本目標に▽安定した森林への誘導▽環境改変を最小限とした施設整備▽環境学習フィールドの整備窶狽ネど5点が提言されている。
委員会では、06窶・8年度分を含めた実施計画と、来年度以降の管理運営組織のあり方について方向づける。
委員を委嘱した小坂市長は「平地林を市民の憩いの場、教育の場として活用していきたい。すばらしいアイデアを出して」と呼びかけた。
委員は、これまでの経過や委員会の目的などの説明を受けたほか、現地を視察。「市民が楽しみ、生き生きと活動できる計画にしたい」「子どもの遊びにどう活用できるか考えたい」とそれぞれ話した。
平地林はアカマツを中心とした約68ヘクタール。97年から「市民の森」として地権者から用地を買収、04年度末で賃貸借を含め約53ヘクタールが済み、一次間伐がほぼ完了している。 -
10月2日にイーナちゃん広場
伊那市民の健康や生活を考える「イーナちゃん広場」が10月2日、勤労者福祉センター体育館・市民体育館で開かれる。午前9時から午後3時まで。
広場は第28回みんなの生活展、第22回健康まつり、第13回下水道展の合同展で、55団体が参加。統一テーマに「人にやさしく 地球にやさしく」を掲げる。市など主催。
健康まつりは、運動プラグラム体験ステージを中心にすえ、脳の前頭葉を刺激して集中力を高める効果などがある柳沢運動プログラム(親子向け)、成人向けや高齢者の体操などの発表と参加者が体験できる場を設ける。
また、地区の保健委員会がボール運動や減塩のすすめなどを取り上げるほか、医師や保健師による健康相談コーナー、胸囲測定による複合生活習慣病のメタボリックシンドロームチェック、動脈硬化度と血糖検査などもある。胃検診(検診料1千円)、骨検診(1650円)は有料。
生活展は「なつかしい給食と地産地消」「食料・農業を知ろう」のコーナー、リフォーム作品の展示、地球温暖化対策のパネル展示、インターネット体験などがある。
手作り石けんやマイバックの販売、衣類や日用品などが並ぶフリーマーケット(約50ブース)も。
下水道展は、水洗トイレ・災害用トイレの展示などに加え、ペットボトルを使った金魚鉢を300個用意。市報のクイズ解答者などに、伊那市・高遠町・長谷村のデザインマンホールぶたのコースター(6枚入り)をプレゼントする。
盛りだくさんの内容が組まれ、主催者は多くの来場を呼びかけている。 -
「赤そばの里」観光客でにぎわい
箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」は、ピンク色のじゅうたんを敷き詰めたように一面に赤ソバ(高嶺ルビー)が咲き誇り、大型バスや自家用車で訪れる観光客でにぎわいをみせている。
中箕輪農事組合法人(唐沢福一組合長)が栽培する4・2ヘクタールの畑は、赤ソバのピンク色が日に日に濃さを増している。留美庵周辺と中原地区で育てている赤ソバも見ごろを迎え、「これから夜の気温が下がり、ますます色も濃さを増していく」という。
花は、10月の霜が降りるころ、例年10月中旬ころまで楽しめる。 -
事故・違反無しを願い、ナシをプレゼント
飯島町の伊南交通安全協会飯島支会(今井豊支会長)は秋の交通安全運動期間中の29日、駒ケ根署員、会員計26人が参加し、広域農道七久保の道の駅「花の里いいじま」前で交通指導所を開設。飯島町の特産品である二十世紀梨をドライバーにプレゼントし「事故無し、違反無し」を呼び掛けた。
「無し」に「ナシ」を掛け、交通安全と町特産品をPRする、ナシプレゼントは今年で3回目゜百個用意し、チラシやティッシュなど交通安全グッズを添え「事故ナシ、違反ナシです。気を付けて運転を」と手渡した。
思いがけないナシのプレゼントにドライバーは、いずれも顔をほころばせ「ありがとう」と受け取っていた。
02年9月3日以来、死亡事故ゼロ記録を延伸中の飯島町だが、秋の運動期間中の初日、広域農道で2件の人身事故が発生し、1件は重傷事故となった。 -
上伊那靖国招魂碑慰霊祭
上伊那靖国招魂碑慰霊祭が26日、高遠町の高遠城址公園であり、満蒙開拓殉難者、日清・日露戦争以来の戦没者遺族と来賓、約130人が参列した。
伊東義人高遠町長は「今日の平和は戦没者の努力とその後の発展を支えた先人らのお陰だが、少子高齢化や財政問題など、さまざまな問題も抱えるようになった。60年を経て、遺族が高齢化しつつあるが、命を持って示してくれた平和への思いを語り継ぐのが私たちの使命」と語った。
訪れた遺族は約65人。20年前に比べ、参列者の減少・高齢化は目に見えて著しい。遺族会会長は「戦後60年の風化は激しく、英霊の思いを伝える人も少なくなりつつある。現在ここにいる人が出席できなくなっても、家族に引き継ぎ、“戦争はいけない”という思いを引き継いでほしい」と語った。 -
ドクターヘリシミュレーション
佐久市の佐久総合病院に常駐する県内でただ1機のドクターヘリコプターへの理解を深めようと伊南行政組合は27日、シミュレーション訓練を駒ケ根市営グラウンドで行った。消防署員、昭和伊南総合病院職員ら約40人が参加し、救急車からヘリコプターへの患者移送などの訓練を行った。
佐久総合病院のヘリコプター専任の医師岡田邦彦さんは「駒ケ根まで早ければ約20分で到着できる。せっかく配備された機材なのだから出動依頼をちゅうちょせず、効果的に運用して人命救助に役立ててほしい」と参加者らに呼び掛けた。
ドクターヘリは国・県の医療補助事業として05年7月に初めて導入され、9月現在までに計53回出動した。専任医師が常に待機し、患者搬送中にも治療ができること▽医師が行き先の病院にあらかじめ無線で詳しい処置の指示ができること窶狽ネどの利点があり、今後の活躍が期待されている。パイロットによると巡航速度は約280キロで、40分あれば県内のどこにでも到着できるという。 -
みのわ温泉ながたの湯入場者160万人達成
箕輪町長田の「みのわ温泉ながたの湯」は28日、入場者160万人を達成し、160万人目の利用客とその前後者に記念品を贈った。
98年12月14日のオープンから2217日目。160万人目は南箕輪村北殿の高橋勝美さん(62)。159万9999人目は茅野市の小野ノブ子さん(63)、160万1人目は箕輪町の川村勝枝さん(62)。160万人目にながた荘ペア宿泊券とアレンジ花、前後者にながたの湯利用券とアレンジ花を贈った。
160万人目の高橋さんは、ながたの湯を週1、2回利用している。「何が起こったかと思ってびっくりした。ながたの湯は泉質が良くて、つるつるしている気がする。これからも来たい」と話した。この日は、友達の川村さん(160万1人目)と一緒に訪れていた。
オープンから1日平均720人が利用。150万人達成は今年4月2日。半年間で10万人が訪れた。
みのわ振興公社の平沢豊満社長は、「広範囲から大勢の方にご利用いただき、ながたの湯を愛していただき、健康増進に役立っていることをうれしく思う。200万人、500万人を目指してがんばっていきたい」とあいさつした。 -
箕輪町防犯協会が青色防犯パトロール出発式
箕輪町防犯協会(平沢豊満会長)は28日、安心・安全のまちづくりのため、町の公用車に青色回転灯を着けて町内を巡回する青色防犯パトロールを始めた。伊那警察署管内で初。役場駐車場での出発式後、4台が町内を巡回した。
青色防犯パトロールは、犯罪発生を抑止し住民の不安解消のため、警察だけでなく地域の自主防犯活動の活性化が重要となることから、犯罪に強い安全で安心な地域づくりに取り組む地域やボランティア団体を警察が支援。青色回転灯を活用して巡回し、一層の抑止効果をねらう。
登録車両12台。パトロール実施者12人。青色回転灯は4つある。必ず2人以上が乗車し、うち1人は実施者証所持者。車両に「防犯パトロール中」のステッカーと青色回転灯装備車の標章を着ける。不審者(車)を発見した場合は警察に通報する。
出発式は、町防犯協会員、役場職員、伊那警察署長や署員ら関係者が出席。平沢町長は「町の中が、すべての人が防犯に向かっている、心のすきがない体制になれば犯罪がなくなるのでは。町民の熱い願いを乗せて、安全安心のために町内を巡回してほしい」とあいさつした。
今後、週1回午後3-5時に学校周辺中心、月1回午後7-8時に自動販売機周辺を重点に町内全域を回る。
県内では、15団体で41台導入。上伊那では辰野町が取り組んでいる。 -
信州ラーメン博に上伊那から2店が出店
「第1回信州ラーメン博」(実行委員会主催)=30日窶・0月2日・長野市のビックハット駐車場特設会場=に、上伊那から伊那市の麺屋「二八」、駒ケ根市の「らぁめん一兆堂」の2店が出店する。
麺屋「二八」(矢野浩文社長)は、利用客に好評な「ゆず塩ラーメン」をメニューとして出す。鶏がらスープをベースに、かつおだしをとり、鶏の油で濃くを持たせた特製のスープ。細めんを使用し、塩づけチャーシュー、ネギ、メンマなどを彩りよく仕上げる。
ゆずは好みの分かれるところだが、嫌いな人にも「こういうのもありだね」と言ってもらえるよう、自分の味で勝負する。
ラーメン店を始めて10年。利用客のラーメンの味に対する批評が厳しい中、地元で「おいしい」と喜んでもらいたいという思いでラーメンを作り続けている。
9月、3店舗目となる諏訪市の麺厨房「大将」オープンで慌しく、準備に時間が取れなかったが、当日は利用客の反応はもちろん、自分自身も楽しむつもりだ。
「一兆堂」(斉藤敬一店主)は、ラーメン博バージョンの「とんこつしょうゆラーメン」をぶつける。石臼ひき粉の細めんを使い、かんだときに小麦粉特有の香りが楽しめるのが特徴。トッピングはチャーシュー、ホウレンソウ、ネギ、のり。
当初、長野のラーメンを盛り上げる1つの祭りと考えていたが、ラーメン博に対する世間の意識が高く「押しつぶされそうなプレッシャーがある」という。
27日は定休日だったが、26日から寝ずにスープづくりに当たり、本番に向けて万全を期す。
期間中は、両店とも休み。
ラーメン博には県内21店(うち上伊那2店)が出店。塩、しょうゆ、みそなど個性的なラーメンがそろう。前売り券550円、当日券600円。営業時間は30日午前11時窶伯゚後8時、10月1日午前9時窶伯゚後8時、2日午前9時窶伯゚後5時。 -
高齢者の事故防止徹底へ
高遠地区の高齢者交通安全リーダーの委嘱式と研修会が28日、町文化センターであった。高遠町と長谷村の各交通安全推進協議会、伊那警察署、高遠地区交通安全協会が連盟で35人を任命した。
県警が01年、「高齢者交通安全リーダー制度」を設置。高齢者の交通事故防止活動を推進するため、交通安全に対する意識の高揚を図る。
町、村の各地区の老人クラブから2人(杉島地区1人)で、町内22人、村内13人。任期は2年で、それぞれの老人クラブの行事などで啓発したり、交通安全の指導をする。
式で町交通安全推進協議会長の伊東町長は「一人ひとりの交通安全の意識の高揚を図り、悲惨な事故が限りなくゼロになるよう防止に努めたい。事故が起こらないように啓発をお願いしたい」とあいさつ。
また、村の同協議会長の宮下村長は「高齢になるにつれ、考えと行動が伴わないため、互いに目配りし、悲惨な事故が起きないようにしてもらいたい。さらに、知識や経験が豊かな分、子どもたちを守ってほしい」と協力を求めた。
研修は高遠交番所の岩井智明所長が死亡事故の事例を挙げ、「健康であっても、運転中の判断力の低下や反射神経のおとろえを受け入れてもらい、安全運転にを心掛けてほしい」と呼びかけた。
岩井所長によると、伊那署管内の今年の人身事故件数(27日現在)は456件で、うち死亡事故が2件(高遠町内1件)。高齢者の事故や夜間事故が目立っている。 -
高遠高校の教職員がAED操作学ぶ
高遠高校(清水國利校長)は26日、AED(自働体外除細動器)を活用した救命講習をした。
教職員約25人が受講し、生徒が事故に遭遇した場合や地域行事での人命救助を要する際に、適切な処置ができるよう技術を身に付けた。同校では救急講習を数回開いてきたが、AEDを取り入れた救命法を学ぶのは初めて。
心臓がけいれんした場合などに電気ショックを与え心臓を正常な状態に戻すAEDは、自動的に心電図波形を解析し、電気ショックの要否を判定。必要な処置についてもセット段階から音声で示す。
救急救命士や高遠消防署員が使用手順を解説。職員は真剣に耳を傾けながら、マネキンを使って実際にAEDを扱った。
職員の一人は「AEDの取り扱いは思っていたより難しさはなかったが、いざという時に迅速に対応できるよう、1回だけでなく訓練を積み重ねたい」と話していた。
12月には福祉コースの生徒も受講する予定だという。 -
箕輪町健康づくり推進週間親子で楽しく運動遊び
箕輪町の「健康づくり推進週間」(26日-10月2日)事業の一つ、「親子で楽しく運動遊び」が26日、町民体育館であった。未就園児と母親の35組が、遊びながらの親子体操を楽しんだ。
町が保育園に導入している松本短期大学柳沢秋孝教授の運動遊びプログラムを親子で体験し理解してもらおうと、町運動保育士の唐沢由紀さんとスタッフ2人が指導した。
親の足の上に子どもが乗って一緒に歩く「ロボット」、親の腕にぶら下がる「ブランコ」、サルの親子が子ザルが母親のお腹にぶら下がった状態で母ザルが歩く姿をまねした「おさるさんの親子」などに挑戦。子どもたちはお母さんと一緒の楽しい運動遊びに歓声を上げていた。
唐沢さんは、「スキンシップをとりながら親子で体を動かす楽しみを知ってほしい。今の子どもは筋力が弱い。親にぶら下がったり、一緒に猫のまねをして歩くだけでも、楽しみながら筋力がつく。逆さになることも親と一緒だと恐怖心がない。小さい子は遊びながらが大事」と話した。
参加した母親は、「簡単にできて遊びの中で子どもの筋力がつくのはいい。夫に教えてやってもらおうかと思う」と話していた。 -
男性の料理教室
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」で26日夜、男性を対象にした料理教室があった。20窶・0代の男性約20人が集まり、アジなどのさばき方を学んだ。「い縲怩ネ・西まるクラブ」主催。
男性から「魚をさばいてみたい」と要望が出たことから企画。
講師に、市内「まさご鮨(ずし)」の山口さとみさんを迎え、アジのたたき、イワシのフライ(梅肉・青じそ入り)に挑戦した。
参加者は、家庭から包丁を持参。イワシは手開きの方法で「腹を切ったあと、しっぽのほうに手を入れて開く」と頭のおとし方や骨の取り方などアドバイスを受けて調理した。
参加した高尾町の春日語さん(77)は「アジの皮をむくときに、身がくっついてしまい、さばくのが難しい。いつもかあちゃん任せだが、家でもやってみたい」と話した。
出来上がったあとに試食した参加者は口々に「うまい、うまい」と満足していた。 -
ハチ学者、英国BBC取材クルーなど
秋の味覚、ハチを味わう地蜂(じばち)愛好家としても知られる小坂樫男伊那市長らが呼びかけた「秋の味覚を味わう会」が24日、伊那市の内の萱公民館であった。市関係者・地蜂愛好会有志・地元住民のほか、長谷村でスズメバチの生態にかかわる番組を撮影中の英国BBCの取材クルー、同クルーに同行しているハチが専門の玉川大学の小野正人教授、地蜂取りを描いた映画「こむぎいろの天使」の後藤俊夫監督など、総勢40人がハチなどの伊那谷の秋の味覚を楽しんだ。伊東義人高遠町長も参加した。
テーブルには大スズメバチ・地蜂の空揚げと甘露煮、アマゴの塩焼きやシカ肉の燻製、猪と名古屋コーチンの汁など珍味がずらり。愛好家が取り立ての巣から大スズメバチの幼虫を引き出すのを見て。「あれ食べるのか?」と驚いていた人も、小野教授のハチの解説などを聞きながら、「案外うまいね」と口に運んでいた。
BBCの取材クルーは、伊那市で養蜂園を営む小松実治さんが長谷村に持つ山小屋を拠点に、スズメバチの生態に関する番組を収録中。スタッフのヴェルティ・ホワイトさんは、初めての大スズメバチに恐る恐るはしを運んでいたが、思い切って口に入れてからは「ベリー、デリシャス」を連発していた。
愛好家の話によれば、上伊那ではほぼ17年前から秋にキイロスズメバチの巣をとっても、幼虫がほとんどいない状況が続いている。働き蜂が幼虫を巣の外に捨ててしまうらしい。小野教授は「原因は現在研究中で確定していない」とした上で、「エサ不足への対応と内的要因と、昆虫だけに効く農薬の影響という外的要因の複合の結果」という仮説を立てているという。 -
勇壮に「1の柱」建つ
「奥山の大木、里に出でて神と奉らん窶煤v、山里に響く凛(りん)とした里曳(び)きの木遣りの声。伊那市富県南福地の諏訪神社御柱祭りは25日、「1の柱」「3の柱」の里曳き、立て御柱を盛大に展開。前日の2本の柱の建立などの一連の行事を済ませ、クライマックスを迎えた。
長持道中では「南福地長持保存会」の長持ち3竿が、「御座るな長持ちゃ、御柱(みはしら)御用、担ぐな若衆は、福地の華だよ窶煤vなどと吟じながら、同神社氏子の上竹松、竹松、阿原の合計82戸を回った。同地区の小学生14人でつくる子ども長持ち1竿も、小学生のいる各家庭を練り歩いた。
里曳きには氏子や、親せき、一般客など約200人が参加。長さ6・12メートル、胴回り1・3メートルの2本の柱を、同地区上竹松会所前、阿原の田中昭男さん宅前の2カ所から神社までの約1キロをえい行した。
諏訪大社の圧巻は・ス木落し・スと言われているが、同神社は参道の石段を力を合わせて引き上げるのが見せ場。境内からは観客大勢が、メーンの石段20段を登ってくる様子を息を呑みながら見守った。
夕方、いよいよクライマックスの立て御柱。歓声が飛び、カメラのフラッシュが次々とたかれる中、長持保存会長の竹松安明さん(53)=上竹松=を乗せた最後の一本「1の柱」が立ち、新しい7年を迎えるすべての御神木が立てられた。
今年は、曳き手の減少で4本の柱を一日で立てるのは困難とみて、前日に2、4の柱の建立を済ませた。
祭りを終え、祭典委員長の牛山昭司さん(68)=阿原=は「氏子らも期待にこたえてくれて、申し分のない内容だった。しかし、年々曳き手が減っていて、伝統文化を継承するための策を考えていかねばならない」と話した。 -
緑十字銅章の表彰伝達
全日本交通安全協会の交通栄誉章「緑十字銅章」の表彰伝達式が26日、伊那署であった。管内の交通功労者5人、優良運転者6人に表彰状を贈った。
冒頭、伊那安協の田中邦一会長は受章者を紹介し「仕事や家庭がある環境で、運転マナーの模範を示すなど活躍の実績が受章につながった」と引き続き、安全で快適な車社会のための支援を求めた。
受章者を代表し、交通功労者の酒井房子さんが「目配り、気配り、心配りで、日々の交通安全運転に努めたい」と述べた。
受章者は次の皆さん(敬称略)。
◇交通功労者=酒井房子(61)伊那安協女性部長・伊那市東春近、福沢英雄(65)前山寺安協会長・伊那、加藤英利(73)箕輪町安協松島支部長・箕輪町中箕輪、伊藤昌一(70)南箕輪村安協副会長・南箕輪村、宮下光一(67)安全運転管理者上伊那支部理事・伊那市伊那部
◇優良運転者=小口房雄(74)元伊那安協専務・伊那市美篶、登内一夫(64)前手良安協会長・伊那市手良、久保田正昭(63)前美篶安協会長・伊那市美篶、田中敏子(58)箕輪町安協女性部副部長・箕輪町福与、赤羽澄子(52)元南箕輪村安協女性部副部長・南箕輪村、前田裕敏(58)安全運転管理者協会上伊那支部東部部会副会長・高遠町上山田 -
大宮五十鈴神社例大祭
秋分の日の23日、駒ケ根市赤穂北割1区の大宮五十鈴神社で伝統の例大祭が盛大に開催された。迫力と豪華さは上伊那随一窶狽ニ氏子らが自慢する大三国煙火が夜の境内をまぶしく彩り、雨のように降り注ぐ火の粉の下を走る競い隊の「わっしょい、わっしょい」の掛け声が森にこだまして祭りは最高潮に達した=写真。
早朝から何発も打ち上げられる花火の音が晴れ渡った空にとどろき、獅子練りや子ども連が笛太鼓とともに市内を巡って、住民らの気分は夜の三国点火に向けて徐々に高まった。多くの露店が軒を並べた参道は、詰め掛けた人の群れで歩くのも大変な混雑となった。
空がすっかり暗くなった午後7時、境内の照明がすっと消され、辺りをぎっしりと埋め尽くした大観衆に期待のどよめきが起こった一瞬の後に、耳をつんざくような轟音とともに花火に点火。綱火が闇の空中を走り、地上8メートルの筒からまばゆいほどの火の粉が滝のように噴き出すと、見つめる観衆からの大歓声が上がった。降り注ぐ火の粉の中で腹掛け姿の競い隊は「わっしょい、わっしょい」と叫び、おんべやまといを振りかざしながら勇壮に競い合った。 -
箕輪町交通少年団がレター作戦
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通安全協会は24日、町交通少年団のレター作戦を町内沢上地籍の153号バイパスで行った。団員が手紙をドライバーに手渡し、安全運転を呼びかけた。
町交通少年団は町内小学校の5、6年生有志56人が所属。レター作戦は長年続く恒例の活動。
手紙は、夏休み中や休み開けに団員が1人5枚ずつ書いた。「スピードを出さないでください」「事故を起こさないように安全運転をしてください」などの言葉を書いた手紙と児童への返信用はがき、交通安全パンフレット、4色ボールペンの325セットを配った。
団員が大きな声で「安全運転をお願いします」と手紙を差し出すと、ドライバーは「ありがとう」と受け取っていた。 -
伊那こども公民館で防犯講話
伊那市の伊那公民館が主催する、市内の小学生や保護者を対象とした教室「伊那こども公民館」が24日あった=写真。今年度4回目の教室は、伊那署生活安全課の西澤忠篤課長が地域犯罪や交通事故について講話。参加した13人は、防犯意識などを高めた。
犯罪や事故に遭わないための対処法をまとめたビデオの鑑賞、子供でもできる護身術の実践学習もあった。西澤課長は不審者の対応について、知らない人に声をかけられたら「行かない」「(車に)乗らない」「大声を出して」「素早く」「知らせる」とし、・スイカノオスシ・スと覚えることを呼びかけた。
護身術の手引きでは、片手を掴まれたら、後ろから抱き付かれたら窶狽ネどのケースに応じた対処を伝授。まず最初に、不審者から届かない距離を保つための・ス間合い・スが重要と話した。
3年目の取り組みとなる同教室は、6月から11月の毎月1回の実施。学校週5日制の土曜日を利用し、スポーツや工作などを通じて親子の交流を深めている。 -
三峰川まつり
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)主催の「三峰川まつり」が24日、伊那市東春近の榛原河川公園付近の三峰川サイクリング・ジョギングロードなどであった。市内、高遠町などから小学生や保護者ら30人が参加。自然を観察し、ネイチャーゲームなどを楽しんだ。
川について認識を深めようと初の試み。川を横目に見ながら、河川公園を出発し、高遠大橋上流の弁財天駐車場(高遠町)まで約10キロを歩き、三峰川本流からの農業用水取水口を見たり、川の歴史についても知識を養った。
ネイチャーゲームは「フィールドビンゴ」などをした。ビンゴ用紙には、クモの巣、きのこ、水の音、いいにおい窶狽ネどと記され、体全体の感覚を使い見つけてはマスを埋めた。
小学生らはバッタ、トンボ、ススキ、クズの実、魚などを見つけては大喜び。「いつもよりじっくり三峰川を見ることができた。また遊びにきたい」と話していた。
織井代表は「子供たちには三峰川の環境を習ってもらいたい。一人でも多く、川の自然を味わってほしい」と話していた。 -
水彩画グループ「葦の会」作品展
伊那市を中心とした水彩画愛好者でつくるグループ「葦の会」の恒例の展示会は10月5日まで、中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。
メンバー20人が、一人1窶・点ずつの計22点を出品。日々感性を磨きながら水彩画の魅力を楽しみ、自由に描く仲間たちの作品展窶狽ニ、会員らは話す。
作品はシクラメン、ベゴニア、アジサイなどの花のを中心に静物、風景画。メンバーそれぞれの視点、タッチ、画法、彩りはさまざまで個性豊か。「水彩画を通じて、作者と見る人の気持ちが伝わってもらえれば嬉しい」と来場を呼びかけている。
葦の会は伊那公民館水彩画教室の修了生が「2年間の受講期間終了後も続けたい」と、92(平成4)年に発足。現在は、現代美術画家・碓井伍一さん=伊那市高尾町=の指導で毎月2回、同公民館で水彩画を学ぶ。24日には年に1度のスケッチ旅行を企画している。
土・日曜日、祝祭日休館。午前8時30分から午後5時10分まで。 -
中村早恵子さん3教室合同展
和紙ちぎり絵講師の中村早恵子さん(73)=伊那市御園=指導する3教室の7回目の合同作品展が24、25日、伊那市通町の西沢デパート4階催事場で開かれている=写真。入場無料。
教室は県老人大学伊那学部の卒業生でつくる「七絵会」「二千絵会」と、中村さんの自宅で開く「御園教室」。上伊那地域を中心に諏訪、岡谷など計70人ほどの会員が一人2窶・点の合計180点を出品。和紙独特のやわらかさで表現した、温かみが伝わる作品を、多くの来場者たちが楽しんでいる。
アジサイ、アマリリス、バラ、つゆ草などの花を中心に風景、人形などが題材。生徒各自のテーマに沿った創作作品も多数並び、「年々創作作品も増えてきている。これだけ立派な作品がそろうなんて」と、中村さんも喜んでいる。
会場には初めての試みとなる、製作風景の写真も並び、教室でちぎり絵を学ぶ生徒の様子も紹介している。
25日は午前10時から午後5時まで。 -
4500個のアケビ鈴なり
駒ケ根市東伊那のマルカワ果樹園の庭先でアケビの実が4500個以上もたわわに実り、訪れる人の目を楽しませている=写真。
園主の白川泰章さん(68)は「10年ほど前に、日よけになれば窶狽ニ思って家の山から株を4本持ってきて植えた。特別な手入れは何もしていないが、よく育ってここ数年はたくさんの実をつけるようになった。今年は特に多いから数えてみたが、4500まで数えたところでいやになってやめたよ」と笑う。
園を訪れた客の中には鈴なりの実をいくつももぎ取って口に入れ「子どものころ食べた味だ」と懐かしがる人もいるという。