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民話とハーモニカミニコンサート
駒ケ根市のおもしろかっぱ館と赤穂、中沢、東伊那の市内3公民館は05年度親子・子どもふれあい事業の一環として26日「民話とハーモニカミニコンサート」をおもしろかっぱ館で開いた。東伊那公民館の講座生らでつくる「民話を語る会」と赤穂公民館の講座が母体となってできた「駒ケ根ハーモニカクラブ」のメンバーらが出演し、それぞれ見事な語りと演奏を披露した。
民話を語る会は5人が代わる代わる登場し『うば捨て山』『風の神と子ども』などの民話を情緒たっぷりに語った。駒ケ根ハーモニカクラブの8人は『赤とんぼ』『夕焼けこやけ』『里の秋』など童謡を中心に郷愁を誘うやわらかな音色で合奏を奏でた=写真。聴衆は目を閉じて語りやハーモニカを聴きながら晩秋の静かなひとときを楽しんでいた。 -
みつ240グラム瓶千本販売へ
ニホンミツバチを飼い、採取したみつを販売する「長谷村日本蜜蜂(みつばち)の会」(保科政男代表、48人)は26日、上伊那森林組合山菜加工所で、今季のみつをびん詰めした。
ハチはトチ、タラの木、ウドの花など山林からみつを集めるため、山間部が好調で、今季は平年より多く採取できたという。
役員10人で、会員から集まったみつを1びん240グラムずつ約千本詰め、「南アルプス入野谷日本みつ」のラベルを張った。1本1500円で道の駅南アルプスむらなどに並ぶ。
同会は個々で養蜂(ほう)していた村民でつくり、5年目。丸太をくりぬいた巣箱を山などに置き、管理し、採取は巣ごとすりこぎでつぶして網でこす。みつは、2年目の巣からのみ搾るため、糖度が高い濃厚な味わいが特徴だ。
保科代表は「会員一人ひとりが丹精込めてできたみつ。苦味がなくおいしくできた。活動が地域おこしにつながればうれしい」と話していた。 -
伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
冬山遭難防止対策会議
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(会長・中原正純市長)は24日、05年度冬山遭難防止対策会議を駒ケ根市役所で開いた。約10人が出席し、昨シーズンに引き続いて駒ケ岳千畳敷に補導員が常駐することなどの冬季補導計画を決めた。
常駐期間は年末年始(12月29日縲・月9日)と厳冬期(2月11日縲・月21日)の土・日・祭日など。天候や積雪の状態を考慮してその都度判断する。補導・救助共にできる経験と体力のある人が当たるとしている。
宝剣岳周辺に設置した遭難防止の指導標が現在一部傷んでいることから、2枚を新しい物に代えることが報告された=写真。
討論の中で「冬山の入山者が毎年減少してきている中で、補導が厳し過ぎるとさらに入山者が減るのでは」との声もあったが「カールで雪崩が起きるのは冬山の常識。千畳敷でも過去に遭難例がある。夏山のつもりで気軽に来た登山者を入らせるべきではない」との意見に対する反論は出なかった。 -
女性と市長懇談会
駒ケ根市は女性の意見を市政に反映させようと25日、同市内の子育て支援グループ会員の女性15人と中原正純市長、中原稲雄教育長ら市職員との懇談会を同市女性ふれあい館で開いた。参加者らは福祉や子育てについて母親やボランティアの立場から意見を交わした=写真。
参加者から駒ケ根駅前ビル・アルパのキッズランドについて「有料になってからあまり行かなくなった。以前のように無料にできないか」との質問が出たのに対し子ども課の小松政文課長は「税金で運営しているので、受益者負担の原則から無料というわけにはいかない。ただ、年間割引料金などの導入は検討したい」と回答した。
介護老人福祉施設・観成園が移転した跡地の利用方法についての質問に答えて中原市長は「共同作業所など、福祉のための施設としての活用を念頭において検討している」と述べた。
中原教育長は「学校は横割だが、子どもたちの縦の関係をはぐくむため、地域での子育て活動推進のモデル地区を設けたい」と話した。 -
飲まず、食わずで22キロを歩く
信州高遠少年自然の家主催の「信州高遠22キロかち歩き大会」が27日、信州高遠少年自然の家縲恍ャ文化センターのコースであった。地元をはじめ、12都府県から小中学生や中高年齢者ら約320人が参加、ほとんどが完歩した。
かち歩きは自己鍛錬のため、長い距離を飲まず、食わずで歩くもので、本年5回目を数えた。
スタート時刻の午前9時は、肌寒く、厚着をする参加者が目立ったが、日中は穏やかで歩くうちに暑くなるほどだったという。
参加者は5キロ地点まで集団で歩いて体を慣らし、それ以降はそれぞれ自分のペースで色づく山々の景色を楽しみながらゴールを目指した。 -
さくらの湯 入浴者150万人を達成
94年4月にオープンした高遠町の高遠温泉「さくらの湯」の入浴者が27日、150万人を達成した。150万人目と前後2人に地元産アルストロメリアの花束や、さくらの湯で使える食事券などをプレゼントした。
150万人目は、伊那市美篶の会社員伊藤直樹さん(25)。ピタリ賞に驚きながら「気に入っている温泉の1つで、オープンから母とたまに来ている」と話した。
達成セレモニーで、伊東町長らがくす玉を割り、伊藤さんにさくらの湯宿泊利用券(1万円分)と食事券(3千円分)を贈呈。
伊東町長は「多くの人に愛していただけるおふろにしたい」と活用を呼びかけた。
149万9999人目は伊那市美篶の山崎広幸さん、150万1人目は高遠町出身で神奈川県在住の中原優子さんだった。
周辺市町村で温泉施設ができ、一時、入浴者が減ったというものの、年間12万人が利用。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛など効能がある。 -
日影区が区制施行100周年
伊那市日影区の区制施行100周年記念式典が27日、日影区公民館であった。区民約80人が集まり、記念碑の除幕などで節目を祝った。
記念碑は、公民館北側に記念碑を建立。「日影区百周年記念」の文字を刻み、裏面に沿革を記した。高さ2・2メートル(台座含む)、幅1・3メートルで、霊水石を使用。
区民が見守る中、中村勝区長らが除幕し、獅子舞を披露した。
式典で、中村区長は「さらに100年、200年と文化を築き上げていきたい」と発展を祈った。
記念事業の総事業費は約150万円で、区民から寄付金を募って取り組んだ。
江戸時代、田畑を開拓し、日影村の生活基盤が形成された。明治になって伊那町に編入し、1902年に日影区が発足した。世帯数は約1千戸。 -
華麗な舞を披露
神代流舞踊会(神代松栄家元)の発表会が23日、高遠町の高遠さくらホテルであり、会員が日ごろのけいこの成果を披露した。
発表会は6年ぶり。高遠町をはじめ、伊那市や長谷村など近隣市町村の会員や、各流派の家元らも出演、38プログラムを熱演した。
会員は曲に合わせて、華麗に舞った。各流派の家元らも舞台に花を添え、詰めかけた約80人の観衆を魅了した。 -
コンビニ強盗訓練
コンビニエンスストアを狙った強盗事件が各地で多発する中、駒ケ根署は25日、店に強盗が押し入ったという想定の防犯訓練を駒ケ根市のセブンイレブン梨の木店で行った。
同署の警察官が扮(ふん)した2人組の男が車で乗り付け、店に入るなり拳銃と日本刀を振りかざして「金を出せ」「早くしろ」と叫びながらカウンター内の従業員にバッグを投げて金を入れるよう要求=写真。従業員が金を渡すと2人組は素早く店を出て車で逃走した。従業員は追いかけてカラーボールを投げつけるが当たらず…。
訓練後の反省会で同署生活安全・刑事課の前島昭文係長は「非常ベルと通報スイッチをすぐに押したのは良かった。カラーボールは当たらなかったが、車を狙わなくても手前の地面にたたきつけることで染料が飛び散って付着する。実際に事件が起きれば落ち着いてはいられないが、車のナンバーや犯人の人相・服装などをできる限り正確に覚えておくことが検挙につながる」と講評した。 -
町3区の料理教室
宮田村の町3区保健補導員は26日、区民に呼びかけて料理教室を開いた。宮田中学校の小原啓子栄養士の指導で、14人が参加。地元に伝わるおやきや野菜汁など、昔ながらの郷土の味を再現し、健康面にも配慮した。
体操などを取りいれた健康教室は開いているが、今回初めて料理教室を企画。
参加者の多くはベテランの主婦だったが、それでも「最近はおやきを作る機会もめったになくなった」と新鮮な気持ちで挑戦していた。
また、各家庭からお味噌汁を持ち寄り、塩分測定する場面も。ほとんどの家庭が適正な範囲内で、参加者はホッとした表情もみせた。
補導員の上條享子さんは「郷土の料理も私たちの世代がやらないと、引き継ぐことができない。本当は若い人にも参加してもらいたかったが、今後は栄養についても学ぶことができたら」と話していた。 -
みはらしファームで菜洗い開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで26日から、温泉スタンド菜洗い場の無料開放が始まった。初日のこの日は、朝からカッパを着た人などが代わる代わる洗い場を訪れ、菜洗いに励んだ。
西春近から訪れた夫婦は、10キロの野沢菜を用意。農業公園内にある対面販売コーナーで購入した。夫婦は「畑を持たない人も、野沢菜を手に入れることができるし便利」と話していた。
スタンド開放に合わせて27日まで「野沢菜まつり」も開催。野沢菜の収穫体験や量り売り、野沢菜漬け講習会を行っている。
野沢菜は1キロ50円。野沢菜漬け講習会は午後1時からで要予約。受講料は300円(野沢菜と付け込む樽などは持参すること)。
問い合わせ・申し込みはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
南箕輪村の白鳥さん
シルバーアクセサリーの数々を展示シルバーアクセサリーなどの講師をしている南箕輪村北殿シルバー・スワン主宰、白鳥麻都香さん(43)は22日から、南箕輪郵便局ロビーでシルバーやビーズの手作りアクセサリーを展示している。12月末まで。
作品は、0・3ミリほどの純銀線に天然パールやサンゴなどの天然石を通してかぎ針で編む「純銀クロッシェ」、純銀の微粉末が入った専用粘土で好きな形を作り乾燥後に約800度の電気炉で焼く「銀粘土」、針とナイロン糸でビーズを編む「ビーズステッチ」の3種類。
アクセサリーコンテストに入賞した淡水パールやサンゴ、アクアマリンなどの天然石を使った豪華なネックレス、銀粘土で枠を作った拡大鏡、しなやかな仕上がりのビーズのラリエットなど、美しいデザインの26点を額に入れて展示している。
5年前から習い始め、日本余暇文化振興会の純銀クロッシェ特別講師、ビーズステッチ本部講師などの資格を持ち、南信を中心に教えている。
体験など問い合わせは白鳥さん(TEL・FAX74・7622)へ。 -
【記者室】インフルエンザ予防法
インフルエンザの予防接種を受けた。注射は大嫌いだが、仕事柄多くの人に会うので感染した場合迷惑がかからないように窶狽ニ仕方なく毎年この季節に医院に行く。最近はタミフルなどの特効薬もあるが、やはり病気は予防するに越したことはない▼ワクチンには厚生労働省が流行を予測した3種類のウイルスが含まれている。予測が外れれば何の効果もない窶狽ニいうことになるがそれは仕方がないだろう。だがそんな場合でも有効で簡単な予防法がある。うがいだ▼最近発表された研究結果によると、うがいに用いて効果がより高いのはヨードなどの薬品ではなく、普通の水なのだという。そんな安上がりで効果があれば言うことはない。だまされたと思ってお試しあれ。(白鳥記者)
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定年退職者等の生活設計講座
県南信労政事務所・伊那市は22日、伊那市西春近のサンライフ伊那で定年退職者等の生活設計講座を開いた。1年以内に定年退職を迎える人を対象に、再就職や生活設計、健康管理に役立ててもらうねらい。
内容は、雇用保険や厚生年金の給付、高年齢者の健康管理の講演のほか、健康体操の実技が組まれ、上伊那郡内の35人が受講した。
再就職について、伊那公共職業安定所職員が労働市場概況や、求人と求職のニーズの現状などを説明。「企業側は技術・経験のある即戦力を求めている」とし、再就職するために「『やりたい仕事』と『できる仕事』の妥協点を探る」などをアドバイスした。 -
正しい姿勢で健全な心
早稲田大学名誉教授の春木豊さん(心理学)と桜美林大学が正しい姿勢と心の変化のつながりを研究するため、長谷村の長谷小学校で9月から「背筋を伸ばす」いすを用いた実証研究をしている。
いすは横浜市の寺で座禅用に開発され、座面と背もたれにクッションが付いているのが特徴で、座面は前方が膨らみ後方に傾斜している。5年生15人に来年3月まで試作品を使ってもらい、月に1度、「やる気がでてきたか」や「元気がでてきたか」「ピリピリしないか」など約10項目を6段階評価して、心への影響を調査する。担任の視点からも児童の変化を調べ、データをまとめる。
同校で使用している従来の木のいすは、「姿勢が崩れやすい」。
大学生で同様の研究をしたところでは、背筋が伸び、顔が正面に向いていると気持ちが前向きで、猫背で下向きだとうつになりやすい結果が出たという。
春木さんと、桜美林大の鈴木平助教授(人間科学)は、「背筋を伸ばすいすによって姿勢や顔の向きが改善され、健全な心の教育につながることを示したい」とし、同校以外でも調査して、効果次第で最終的に全国での普及を目指している。 -
ベル伊那で永岡泰則さんの陶展 29日まで
岐阜県恵那市に窯を構える陶芸家・永岡泰則さん(53)の展示即売会は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。同ホールでの個展は昨年に続き2回目となる。
永岡さんは、1952(昭和27)年、福岡県生まれ。茶道の勉強をする中で、李朝陶磁の屈託のない優しさに魅入られ、作陶歴は23年間。全国各地で個展を開き李朝陶磁の魅力を伝えている。
李朝陶磁の「高麗白磁」「三島」「粉引」「黒高麗」などの作風で、茶道具をはじめ花器、一般食器100余展を出品。祭礼で供物入れに使われた「粉引祭器」は、一般食器として使い勝手のよい大きさに工夫して作っている。
永岡さんは「中国の白磁にない柔らかい風合いの李朝陶磁をご覧ください」と来場を呼びかけている。
27日、大日本茶道学会・向山弘仙さんの呈茶がある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
窪田孟恒絵絣(かすり)展
アンズの木の染料で染め上げた素朴で温かみのある窪田孟恒さんの絵絣(かすり)展が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。つむぎや生糸で織られたタペストリーや壁絵など約50点が、訪れた人を楽しませている。
絵絣は織られた布に絵を描くのでなく、描く絵を想定しながら糸を染め上げて模様を描く。作為的な線でなく“かすりの足”と言われる優しいラインが魅力。窪田さんはそんな絵絣に魅せられてグラフィックデザイナーから転職した。
藍(あい)でつくる絣絵は有名だが、自分だけの色彩を模索し、故郷・千曲市の木でもあるアンズの木の染料に出合った。
染める回数や媒染などによって橙、こげ茶など、色彩はさまざまに変化するが、温かみがあるアンズの染料は、絣の美しさを引きたてる。
窪田さんは「絣は自分の思いが及ばない美しさを表現してくれる」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
幼稚園児が勤労感謝訪問
勤労感謝の日に合わせ22日、駒ケ根市の聖マルチン幼稚園(山田日出子園長)の園児らが市内の郵便局、駅前交番、消防署を訪れて感謝の絵や歌をプレゼントした。
園児らは駅前交番に年少、駒ケ根郵便局に年中、伊南行政組合北消防署に年長組がそれぞれ訪れ、「いつもお仕事ありがとう」などとかわいい声をそろえて感謝の気持ちを伝え、描いた絵をプレゼントしたり皆で歌を歌ったりした。「応対した職員らは「ありがとう。これからも頑張ります」などと礼を述べ、貯金箱などのお土産を渡したり、パトカーに乗せてあげたりしていた。駒ケ根郵便局の矢島和一郎局長は「年末年始に向けて忙しくなるこの時期に、子どもたちの声を聞けてホッとした」と笑顔で話した。 -
育てた農作物 収穫を喜ぶ
伊那市の西春近北小学校で23日、そば打ち交流会があった。児童や保護者、地域住民が協力してそば作りを体験しよう窶狽ニ、7月下旬のそばの種まき、10月中旬の収穫と段階を踏み、この日は収穫祭としてそば打ちを約50人で楽しんだ。学校PTA、同窓会の主催。
地域のそば打ち愛好者でつくる「春近そばの会」の4人が指導。講師の実演の後、参加者らはそれぞれでグループをつくり実践した。親子連れが多く、それぞれが、そばを打つ共同作業を楽しんでいた。
打ちたてのそばは、その場で湯でて試食。自分たちで育てたソバの味を参加者でたん能した。
1年生の関島隆仁君(7つ)は母親と一緒の作業。「大変だったけど楽しかった。今度は一人でも打ってみたい」と楽しんでいた。
片桐省平校長は「普段ふれあいの少ない地域の人と同じ体験をするなかで、児童たちがいつも見守られていることを肌で感じてもらえれば」と話していた。
学校PTA、同窓会では、今後も活動を継続する考えだ。 -
悪質商法にだまされないために
伊那市の消費生活講座が22日、市役所であった。市民約70人が集まり、悪質商法にだまされないための講演などを聞いた。市・市消費者の会主催。
あいさつに立った原静江会長は「悪質商法が後を絶たない。被害を受けないために、最新情報を得て対応を考えてほしい」と呼びかけた。
講演では、県飯田消費生活センター所長の久保田篤さんが「『帰ってください』が大事な言葉」と題し、事例を交えながら振り込め詐欺などの対処法、実習を含めた訪問販売や電話でのしつこい勧誘の断り方を紹介。
久保田さんは「悪質商法は知っていても、自分のこととなると気づかない」とだれにでも起こりうる犯罪被害とし、自衛手段に▽家族の交通事故などを装った電話は、本人に確認するなど1人で判断しない▽不審なはがきは無視する窶狽ネどを挙げた。
また、講演に先立ち、消費者の会が催眠商法防止の朗読劇を披露した。
飯田消費生活センターの04年度相談件数は約8900件で、うち伊那市は747件。架空請求や「オレオレ詐欺」が多いという。 -
天白区が来村、ふれあい協定で
名古屋市天白区の都市と農村交流会(森山みゆき会長)の一行41人が22日中川村に訪れ、望岳荘で、地元中川村の都市と農村の交流会(中塚秀昭会長)メンバー7人と親ぼくを深めた。
中川村出身の森山会長は「中川村の人情に触れ、農産物を知ってもらおうと始まった交流会。何度来ても温かく迎えてくれる。長年続いてこそ、初めて固いきずなが生まれる」と述べ、さらに交流が深まることを期待した。
中川村の中塚会長は「明日はお楽しみのアップルランドでのリンゴ狩り。中川のおいしいリンゴをたくさん食べて、交流を深めて」と歓迎あいさつした。
村と天白区とは88年ふれあい協定を締結以来、都市と農村の交流会を中心に、相互交流が続いている。
一行は早朝、名古屋市を出発、長野市の善光寺参拝を済ませ、望岳荘で1泊し、明日はリンゴ狩りを予定する。
あいさつする森山会長 -
育てた農作物 収穫を喜ぶ
長谷村の長谷小学校5年生(降旗宏子教諭、15人)は23日、溝口の講友館で、年間通して取り組んできた稲作の収穫祭をした。
4月から同級生の祖父の指導で、もち米作りに励んだ。4月からあぜぬりや田植えをし、10月に稲刈りと脱穀をして、180キロを収穫した。
収穫祭は恒例の親子交流会も兼ね、保護者ら約20人とともに、4升を使ってもちづくり。児童は重いきねを振り上げて「よいしょ、よいしょ」と威勢よくもちをつき、あんこやきな粉、大根おろしなどで味わって、収穫の喜びをかみ締めた。
また、保護者らを前に、児童一人ひとりが稲作の活動を発表。作業の様子をスライドに映し出し、「あぜぬりや田植えは難しくてうまくできなかった」「モグラの穴のせいで水がぬけて大変だった」「脱穀したら米の量が半分くらいになってびっくりした」と振り返り、協力者に感謝した。
残りのもち米は今後、児童の自宅に配ったり、販売していく予定という。 -
宮田村の下水道料金平均15・1%引き上げを答申
宮田村の上下水道運営委員会(前林善一委員長)は24日、村の諮問通り来年4月から下水道使用料を平均15・1%引き上げる答申をした。村は村議会12月定例会に条例改正案を提出。上伊那平均より大幅に安価な料金設定の大口利用者の引き上げ幅を高め、最大では21%の値上げとなる。
議決されれば2年ぶりの改定となるが、月平均30立方メートルまでの小口利用者は4・6%縲・・8%と値上げ幅を抑制。平均的な家庭の使用料金(24立方メートル)は月額3664円から305円値上がりし、3969円となる。
一方で店舗や事業所など50立方メートル以上使う大口利用者は11・8%縲・1%の値上げ。1000立方メートル以上使う場合、月額14万8千円ほどが18万7千円まで上がる。
村産業建設課は「特に上伊那の平均より安かった大口利用者の是正を図った。理解してもらいたい」と説明。
委員会は諮問の内容を認めたが、住民への周知徹底を求めた。
村は収支安定や施設維持を考慮し、下水道料金を2002年度の水準から50%引き上げる必要があると試算。
2008年度まで2年ごとに改定する計画で、初年度の04年度に平均15%引き上げた。 -
やきはた小学校大やきいも大会
箕輪町公民館やきはた小学校は20日、皆で育て収穫したサツマイモで大やきいも大会を開いた。親子で甘いサツマイモを味わった。
今回は、生徒の友達の親子も参加し総勢80人。町文化センターで一人が大小2個のサツマイモ「紅あずま」を選び、新聞紙に包んで水でぬらし、さらにアルミ箔で包んで下準備が完了。松島北町のやきはた第1農場に移動し、たき火の準備をした。
火を使う機会が少ないことから、子どもたち自らたき火をしようと3班に分かれ、保護者や農業委員がサポートして各班ごとにマッチで火をつけた。役場周辺の桜の落ち葉を使ったことでたき火は香りがよく、子どもたちは土や落ち葉、煙の匂いなども味わいながら、おきにサツマイモを入れ焼き上がりを待った。
焼きたてほっかほかは甘く、格別の味。町内の別々の小学校に通う新しい友達とも知り合い、皆で秋の味覚をたん能した。 -
箕輪町郷土博物館でガリ版印刷に挑戦
箕輪町郷土博物館は20日、開催中の町発足50周年記念特別展「箕輪町ができた頃…」に併せ、イベント「ガリ版印刷に挑戦」を開いた。初体験の子どもから経験のある大人まで10人が、はがきに印刷をして楽しんだ。
博物館専門調査員の小松峰人さん=長岡=が、やすりの上に置いた原紙に鉄筆で好きな絵や文字を書き、ローラーで印刷するガリ版印刷を教えた。
小松さんによると、「昭和50年代に印刷機も変化したが、ガリ版印刷はもっぱら学校で先生がお便りやテスト用紙を作るために使っていた」という。
子どもたちは、鉄筆で描いた絵がきれいに刷り上ったのを見て喜んでいた。経験のある大人は、自分の子どもに印刷方法を説明し、自分自身も懐かしそうに原紙に字を書いていた。
箕輪中部小学校1年の平松海成君は、「カブトムシを描いた。楽しかった」とうれしそうに印刷したはがきを持ち帰った。 -
三峰川みらいフォーラム
「第7回三峰川みらいフォーラム窶狽なたは三峰川の河川環境をどう考えますか」(三峰川みらい会議)が23日、伊那市役所であった。三峰川流域の住民ら70人余が活動レポートや意見交換などを通し、河川環境を考えた。
フォーラムは、三峰川の河川整備計画策定から8年を経過し、見直し作業が進む中で、河原の樹木伐採など今後の川づくりを話し合おうと企画。
活動レポートで、7団体が三峰川に生息する鳥の報告、三峰川堤防の桜の手入れや三峰川から取水し、富県や東春近を潤す「伝兵衛井筋」調査などの取り組みを紹介した。
意見交換では、活動レポートをもとに▽三峰川と子どもたちのかかわり▽河川整備窶狽ノついて意見を出し合った。
参加者から「伝兵衛井筋や霞堤防は、生活を支えた歴史的な遺産。価値を見直すことが大切」「子どもたちが川で遊ぶために、河原の雑木林を退治して寄りつける環境を作ってほしい」などが挙がった。また、伝兵衛井筋を調べる新山小学校5年生は鞠ケ鼻に埋まる〃まぼろしのトンネル〃を探し当てることができず、参加者が「新伊那市誕生記念イベントのアイデアを募集しているため、学術的に調べてもらったらどうか」と提案した。
また、三峰川を題材にした写生大会の表彰式もあった。
アレチウリ駆除や源流探検などの活動を展開する三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「地域の力を借りた三峰川づくりをして、次世代に引き継ぎたい」と話した。 -
本場のキムチを習う
伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で21日、キムチ作り講習会があった。山寺区の住民ら約50人が参加し、韓国出身者から本場のキムチを習った。
講師は、市内で飲食店を経営するキム・ミーヒーさん。ハクサイの塩づけや、ショウガ、ニンニク、アミの塩辛、粉唐辛子などを入れたキムチの素の作り方などを指導した。キムさんは「砂糖を入れると、辛さがまろやかになる」などアドバイス。
参加者は、地元で育て、塩づけした韓国ハクサイにキムチの素を塗りこみ、出来上がりを楽しみにした。
講習会は「きたっせ」の利用促進につなげようと、きたっせ活性化委員会、伊那北地域活性化推進委員会が開いたもの。今後もダイコンの漬け物、高齢者を対象にした料理などを企画している。 -
新山の湧水路に木製えん堤を設ける
伊那市富県上新山の湧(ゆう)水路に23日、土砂流出を防ぐ木製えん堤を設けた。大雨の際、土砂や流木をえん堤で留め、木の間から水が流れる仕組み。昨年に続いて2カ所目。
昨年まで、大雨が降ると、農業用水路に土砂がたまり、年に数回の井ざらいが必要だった。セメントを使わないえん堤を作ろうと昨年11月、木製のえん堤を設けたところ、効果があったため、下流1カ所に加えた。さらに、一帯はザゼンソウの群生地として知られ、保護・育成も図る。事業費は60万円(うち30万円コモンズ支援金)。
作業には、新山土地改良区と新山山野草等保護育成委員会のメンバーら約40人が当たった。
えん堤は、カラマツを中心とした地元産の間伐材を使用。長さ2メートルに切りそろえた間伐材250縲・60本を川幅5メートル、深さ2メートルのU字型の湧水路に一段ずつ積み上げ、針金で固定しながら高さ1・5メートルの土留めを築いた。
土地改の山崎美治理事長は「水路に土砂がたまってどうしようもなかった。木製のえん堤ができて、かなり解消された」と話した。 -
七久保高齢者クラブでスイトン祭り
##(見出し(1))
友愛スイトン祭にぎやかに
##(見出し(2))
飯島町七久保の高齢者クラブ(宮下兵衛会長)の友愛スイトン祭りは21日、七久保林業センターでにぎやかに開かれた。150人が出席し、戦中戦後の食糧難時代に思いを馳せ、肉や野菜たっぷりのすいとんに、平和をかみ締め、交流を深めた。
役員がサトイモやカボチャ、ニンジン、シメジなどの野菜やキノコを持ち寄り、協力し合って調理した。すいとんの煮える、おいしそうなにおいが漂い、祭りの始まり。
宮下会長は「シベリアに抑留された人、ビルマで戦った人、すいとんを食べて飢えをしのぎ、銃後を守った夫人たちなど、戦中戦後の厳しい時代を思い浮かべながら、すいとんを味わい、冬を乗り越えよう」とあいさつ。
参加者は酒を酌み交わしたり、熱々のすいとんを味わい、「昔食べたすいとんは粉はばさばさ、肉も入らず、こんなにおいしくなかった」「野菜の替わりの野草がいっぱい入っていた」など話していた。
ステージでは趣味のグループによる踊りやカラオケ、演歌体操などで盛り上がった。
「今のすいとんはおいしいね」