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不当要求防止へ 市職員ら対応学ぶ
県警察本部組織犯罪対策課、県暴力追放県民センターが主催する「不当要求防止責任者講習会」が13日、伊那市役所多目的ホールであった=写真。市の行政機関施設職員ら100余人が参加し、反社会的勢力からの不当要求の対応策を習得し、未然に防止するための知識を養った。
近年、行政機関や自治体職員に対する、暴力団などによる不当要求行為(行政対象暴力)が全国で増加。主催者側の開催の呼びかけに対し、市では職員研修事業として、各部署員の共通認識を図り、組織で対応するノウハウを学ぶため、初めて開いた。
講習会は弁護士が事例を含めた法律的要素からアプローチ、県警本部は県内の暴力団勢力を解説、県民センターの宮坂武徳事務局長は不当要求事案に対する基本的対応要領を説明した。
講習後、受講者全員に修了書、各部署ごとに「不当要求防止責任者選任済之証」のプレートと証書を授与した。
今後は受講修了者を中心に、部署内での対応策の周知、各業務の特色に応じたマニュアルづくりの検討を目指す。 -
南箕輪村が木曽福島町の「福島関所まつり」に出店参加
木曽郡木曽福島町で9日にあった第9回福島関所まつりに、南箕輪村が農産物や加工品などの出店で初参加し交流した。
江戸時代、中山道沿いの宿場町だった木曽福島町。「福島関所」にちなんだ祭りで、代官の「山村家江戸出府行列」などがある。
村の権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつり(8月21日)に木曽福島町が初参加。今回は村が、木曽福島町の祭りに参加した。
農畜産物加工販売施設の大芝高原味工房からおやき、パン、ジェラート、みそ、漬物、クッキー。地元農産物のリンゴとブドウ、大明化学工業(本社・南箕輪村)の化粧品「天使の美肌水」を販売。完売する品が出るほど売れ行きもよく、村のブースは好評だったという。
村は、「木曽福島町から来てもらったり、こちらが出かけたり、今後も交流していきたい」と話している。 -
木下北保育園で収穫祭カレー作り
箕輪町の木下北保育園で12日、年長の親子が収穫祭カレー作りをした。この日の給食は皆が育てたジャガイモたっぷりのカレーで、園児は包丁を上手に使ってジャガイモなどの野菜を切り、調理を楽しんだ。
同園は近くの畑を借りてジャガイモ、サツマイモ、大根を育てている。ジャガイモは8月の暑い中、皆で収穫。コンテナ6個分という豊作だった。
年長2クラスの園児32人は、皆のために野菜を切る重要な役目。ジャガイモ5キロのほかニンジンとタマネギをお父さんやお母さんと一緒に皮をむき、包丁で一口大に切った。タマネギを切りながら涙、涙。「目が痛い。もう切りたくないよ」と話しながらも、頑張って下ごしらえした。
家でも手伝いをしている男の子は、「キュウリを切るのと皮むきができる。パン粉の上でコロッケを転がす」と話し、上手に包丁を使い「おもしろかった」と笑顔だった。
年長の保護者分も含めた150食を調理室で用意。皆でおいしく味わった。 -
長谷小で小犬沢親水公園の概要を説明
長谷村溝口で整備を進めている小犬沢親水公園の概要説明会が12日、長谷小学校であった。公園内に設ける水田区画の用途について児童たちの意見を聞いた。
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯を親水公園(面積約5千平方メートル)として整備。子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように、小犬沢を回る散策路、水車、ビオトープなどを配する。設計はワークショップを開くなど地域住民の意向を反映させた。完成は来年1月下旬の見込み。
学校付近で工事をしていることから、施工業者の現場責任者新井良太さんを迎え、公園の概要などを聞いた。4窶・年生43人が対象で、スクリーンに映し出される完成予想図などを見て理解を深めた。
水田は公園北東側の面積約40平方メートルで、児童たちの専用区画となる。児童の意見によって畑などに変更が可能。特に意見はなく、11月末までにアイデアを募ることとした。 -
権兵衛トンネル開通を前にバスを運行
飯田国道事務所は15、16日、権兵衛トンネル見学&通行体験イベントとして「Go、Go!ごんべえ号」を運行する。
「ごんべえ号」は伊那側と木曽側を結び、シャトルバスを運行。バスの乗降場所は、伊那インター工業団地の臨時駐車場(テセック敷地内)。
午前9時から午後零時半まで30分おきに発車する。乗車は無料だが、往復乗車券が必要。乗車券は午前8時から発券する。定員は各80人で、先着順。
イベントは来年2月の開通を前に、工事中の権兵衛トンネルを車窓から見学できるほか、伊那側のみはらしファームと、木曽側の木曽文化公園を会場に開かれる物産展を楽しむことができる。
問い合わせは、飯田国道事務所(TEL0265・53・7204)へ。 -
かんてんぱぱ二度咲きツツジ咲く
春と秋の2回、花を咲かせる伊那市西春近のかんてんぱぱにある「二度咲きツツジ」が、今年も鮮やかに返り咲いた=写真。
先月末ころからつぼみが順々に咲き、現在も鮮やかな朱色の花が訪れた人々の目を楽しませている。
10月は、さまざまな春の花が返り咲く季節だという。 -
防犯パレード
全国地域安全運動初日の11日、駒ケ根市と伊南防犯連合会、駒ケ根警察署は市民に防犯を呼び掛けるパレードと街頭啓発活動を市内で行った。パトカーを先頭に「防犯パトロール中」のステッカーを貼った市の公用車など十数台が市役所を出発=写真。「車上狙いや振り込め詐欺などに気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら市街を走り、市民に防犯を呼び掛けた。
市内の大型店では警察官や防犯連合会の役員らが買い物客らにチラシを手渡して、犯罪の未然防止を訴えた。
市役所前で行った出発式で原寛恒助役は「小中学校の児童・生徒への通学路での声掛けや、民家への侵入などの犯罪を防ぐため、地域で一丸となって警戒に当たり、自分たちの手で地域を犯罪から守ろう」と参加者を激励した。 -
宮田村で地域安全運動の街頭啓発
全国地域安全運動にあわせて11日、宮田村内のスーパー店頭でも街頭啓発活動が行なわれた。防犯指導員や同女性部員が買い物客にチラシなどを配布。地域ぐるみで安全を守ろうと、協力を求めた。
指導員らでつくるホワイトエンジェルス隊が実施。急増している新手の犯罪に関心を高めてもらおうと、「オレオレ詐欺」や「架空請求」について書かれたチラシを配った。
買い物客らは快く呼びかけに応じ、配られたチラシに目を配っていた。 -
10月1日の交通死亡事故 現地診断検討会
10月1日に伊那市西箕輪羽広の市道で発生した交通死亡事故の現地診断・検討会が11日、現地などであった。市、伊那署、伊那市交通安全協会などの代表者約20人が参加。悲惨な事故が二度と発生しないよう現場を診断し、対策を検討した。
事故は午後2時00ころ、同所で軽4貨物自動車を運転していた近くに住む会社員・須藤礼潮愛さん(27)が、国道361号線方面から西側方向に進行中、道路右側にあった人家のコンクリート塀に衝突。市内の病院に搬送されたが午後4時05分、胸部圧迫で死亡した。
市道は幅員2・7メートルの直線道路で上り坂。アスファルトに舗装され、交通規制もなく、路面は乾燥していた。
車内からは買い物のレシートが発見され、昼食を買って職場に帰る途中で事故にあったものとみられる。
伊那署では現在、事故原因を調査中。血液検査の結果はまだだが、須藤さんの同僚によると酒は飲まない人だったとのこと。
場所を西箕輪支所に移しての検討会では、「事故は夜間ではなかったが、人家の協力を得てコンクリート塀に反射テープを張る」「交通安全の啓発を呼びかけるチラシを全戸に配布する」などの意見が上げられた。
また、南北の交通量が多く事故が発生する危険性があるとして、現場道路の西側交差点に、道路標示やカーブミラーなどの設置も検討した。
伊那署管内の交通死亡事故は今年で3件目。いずれも単独で路外逸脱の死亡事故が発生している。 -
権兵衛トンネル開通プレイベント みはらしファームで
来春の権兵衛トンネル開通を前に15、16日、関係市町村らでつくる権兵衛街道活性化協議会は、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、「権兵衛トンネル開通プレイベント伊那物産展」がある。
両日、自分たちで育てたリンゴの対面販売13日に伊那会場と木曽会場を結ぶ往復バス乗車券を午前8時から販売する(先着600人)。
物産展は、南箕輪村、長谷村、高遠町各市町村が、それぞれの特産品ブースを出店。伊那市などの地酒や郷土工芸、郷土食を扱う店も含め、26ブースが並ぶ。
また、木曽からバスで伊那側にくる人に、地元の郷土芸能を楽しんでもらおう窶狽ニ、伊那市の「羽広の獅子舞」「与地の伊那節」、南箕輪村の「大泉御岳山」、長谷村の「ざんざ節」のステージもある。
みはらしファームの「みはらしまつり」も合わせて開催し、恒例のスタンプラリー、リンゴの皮むき競争、子どももちつき大会など楽しいイベントもある。
午前9時縲恁゚後4時。
問い合わせは、みはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
焼きいもほくほくだね
長谷村保育園で12日、焼きいも大会があり、園児たちは秋の味覚を楽しんだ。
サツマイモ掘りを体験させたいと、年中組に孫がいる農家の男性(70)=非持=が、9月下旬に園児を招待し、収穫した100キロを贈った。
イモは春日さんの提案で、ぬか焼きで味わった。園児たちは熱々のサツマイモをハンカチで持ち、「おいしい」とほお張った。
余ったイモは後日、さつま汁などにしても味わう。園の畑でも栽培している年長組は、来週中にも収穫する予定という。 -
自然エネルギー利用講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は8日、05年度ふるさと講座「防止」の第2回講演会「地球環境と自然エネルギーの有効利用」を中沢公民館で開いた。約40人が集まり、信州大工学部環境機能工学科教授の池田敏彦さんの講演を聞いた。
流体力学などが専門の池田さんは「現在使っている石油や石炭は無限ではない。あと100年もすれば枯渇する」とした上で「近い将来のクリーンエネルギーとして水車の利用が考えられる」と提案。池田教授は風車の技術を応用した水車の実験・開発を進めているが「今後さらに改良を重ね、家庭用電源として使えるよう実用化を図りたい」と話した。
同講座の第3回講演会は11月5日に赤穂公民館で開く予定。 -
赤中三六年会還暦記念式典
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年に卒業した同窓生でつくる「赤中三六年会」は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。全員で懐かしい校歌を歌って、はるか昔の中学生時代を思い返していた=写真。
実行委員会の林奉文会長はあいさつで「終戦の年に生まれ、経済繁栄や厳しい状況を経験しながら今日まで行き抜いてきた。還暦を迎え、定年退職する人、まだまだ仕事に打ち込む人とさまざまだが、人生の総仕上げに向けてこれからの第二の人生を生きよう」と呼び掛けた。
同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔が見られた。 -
中川村猟友会慰霊祭
中川村猟友会(小川竹三郎会長、33人)は10日、同村大草桃里の桑原会館で鳥獣供養の慰霊祭を行った。約20人の会員が慰霊碑の前で頭を垂れ、動物たちの霊を慰めた。
直会(なおらい)の席で小川会長は「猟期にはまだ1カ月あるが、有害鳥獣の駆除は6月から毎日曜日ごとに行ってきた。皆さんの協力に感謝する」とあいさつした。曽我逸郎村長は「私の家の田んぼにもイノシシが入って苦労したことがあり、猟友会にはお世話になっている。村としては、動物たちが里に下りて来なくても山で幸せに暮らしていけるような、人間と共存できる環境をつくっていくことが必要かもしれない」と述べた。 -
南アルプスふるさと祭りにぎやかに
長谷村の「第22回南アルプスふるさと祭り」(実行委員会主催)が10日、村総合グラウンドであった。雨降りで催し物が一部中止になったものの、ステージ発表や宝投げなどで「村」として最後の祭りを盛り上げた。
祭りには、村民と交流を深めている島根県隠岐郡海士町から「キンニャモニャ保存会」が駆けつけた。村に伝わる踊り「きんにょんにょ」がルーツとされる。恋物語で、両手にしゃもじを持ち、片足を上げてしゃもじをたたくなどユーモラスな踊り。村の「ざんざ節保存会」メンバーも一緒にステージに立ち、観客を巻き込みながら、にぎやかに踊った。
また「ざんざ節保存会」が「きんにょんにょ」を踊り「キンニャモニャ」との違いを楽しむこともできた。
会場には、マツタケや農産物の販売、日用品がそろったフリーマーケット、五平もちなどの飲食コーナー、子供広場などが設けられ、人だかりができていた。
来年3月の合併を控え、伊那市・高遠町から踊り連が参加する予定だったが、あいにくの雨で中止。子どもみこし、太鼓演奏もできなかった。
初めての前夜祭(9日)では、大花火大会を開催。みのわ手筒会の手筒花火と太鼓演奏の競演に加え、打ち上げやスターマインなど番付120の花火が夜空を彩った。 -
枯死したヒマラヤ杉を活用
伊那中学校の敷地内にあったヒマラヤ杉の並木。夏に伐採した木を記念に残そうと生徒たちが作品づくりに取り組んでいる。
ヒマラヤ杉は、55年度卒業生らが植樹したもの。日当たりが悪いなどの理由でせん定されたが、夏の暑さなどの影響で枯れ、6本が切り倒された。同校が現在地に移転したあとに植えられたもので、卒業生の思いが詰まっていることから、1年生がベンチ、2年生がペーパーウエートを作製。
10日午前中は、1年生約40人が集まってベンチ作りに当たった。
ベンチはヒマラヤ杉を長さ2メートル、幅30センチ、厚さ15センチに製材。生徒が一人ひとりはけで、長持ちするように防腐剤を塗った。
11日にも再度、防腐剤を塗り、脚4個をつけて組み立てる。今月中に校庭周辺に設置する予定で、木陰で休んだり、部活動の試合などの際に使う。
作業に当たった蟹沢幸彦君(13)は「先輩が植えた木だとは知らなかった。みんなに座ってもらいたい」と話していた。 -
南大東島 大東太鼓碧会からの手紙
伊那市滞在の際には大変お世話になりありがとうございました。言葉にならないほどの感謝の気持ちで一杯です。
私達碧会は、現在中学生以下で30名、卒業生は100名を超える数になっています。今回お世話になった(招待の)8人と、自費参加の2人のメンバーはとても楽しい6日間を送ることができました。南大東島にはない広大な自然、山、大東島では冬の水のように冷たい川。米やとうもろこしなどの美味しい食べ物。沖縄では味わえない祭りの雰囲気。そして初めて体験した音楽花火。そのほか多くの体験をすることができました。
何よりも驚いたのは、実行委員会をはじめ皆様の過剰ともいえる歓迎振りで、お礼の言葉もみつかりません。
今回の訪問で子供たちは、長野県が大好きになったようです。帰りの飛行機の中でも「飛行機が引き返してくれないかなあ」「また絶対行く」「オレも」「私も」と話しているを聞いて、とても楽しかった良く分かり、連れて行って良かったという気持ちでうれしくてたまりませんでした。
碧会の子供たちは、伊那の子供たちとの約束があるようですし、話によると、2月頃にも来島の予定があるようなので、今後の親睦も含めた交流ができればいいなと、今から楽しみです。
碧会は10月15日には東京代々木において国際和太鼓コンテストに出場することが決まっていて、8名のほかにあと6名が参加します。家族も多数応援に行く予定ですので、もし時間の都合があえば、是非、応援をお願いします。
何度も同じ言葉になりますが、小林(史麿)会長をはじめ実行委員会の皆様には言葉には言い表せないくらい、感謝の気持ちで一杯です。今回参加した全員が同じ気持ちだと思います。数カ月前からの準備、6日間のもてなし、そして温かい歓迎を本当にありがとうございました。(※文中一部略)
招聘実行委員会、伊那市の皆様
大東太鼓碧会(文、川満廣司) -
一般買い物客を交えての万引き防犯訓練
伊那署と伊那地区万引防止協議会は11日、管内の万引き防止モデル店に指定している市内西町の大型店「アピタ」で、「一般買い物客などを含めた参加型」の万引き防犯訓練を開いた。同協議会、伊那少年友の会、伊那エンジェルス隊など約50人が参加し、同店舗の管理体制を身をもって確認した。
訓練は「犯罪抑止等総合対策強調月間」(10月1窶・1日)と「全国地域安全運動」(10月11窶・0日)に併せて実施。県下では初の試みで、大型店の万引き事案に対する危機感、意識の向上を目的とする。
参加者の2人が犯人役夫婦を演じ、3階フロアの寝具売り場などから枕、パトカーの玩具、スリッパの3点を万引きする想定。残りのメンバーは一般客として、万引き現場を見守った。
犯人夫婦は売り場を物色しながら商品をカートに入れたまま、エレベーターで屋上に移動。2人の不審な行動に気づいた職員が事務所に連絡し、状況を確認した保安委員が屋上へ逃げた犯人を呼び止め、万引きの犯行を防止した。
訓練後に参加者からアンケートを集計。「犯人役はもっと騒いだりしたほうが」「自分でも犯人役を演じ、万引きをする心境を体験したい」などの意見が多くあげられた。
伊那署管内の万引き事案は9月末現在、未成年の犯行が23件に比べ、成人の犯行は32件。60窶・0代の高齢者が多く、自分の食事をまかなう分だけの食料品を盗むケースが9割近くだという。 -
大宮五十鈴神社で新装後初の結婚式
約100年前に建てられたという旧拝殿の老朽化に伴って9月に拝殿が新築された駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)で8日、新装後初の結婚式が行われた。新郎の山本和重さん(35)=駒ケ根市赤穂中割=は「氏子でもあり、新しくなった拝殿で挙式をしたかった。木の香のする真新しい拝殿で気持ちも引き締まる」、新婦の美奈子さん(30)=旧姓久保・飯田市=は「私たちが最初とは知らなかった。すごく光栄です」と笑顔で話した。式に列席した親族らも拝殿を眺めて「新しくてきれいな所で式ができてめでたい」などと話していた。
同神社での挙式はこれまで「年に1件程度だった」(白鳥宮司)というが拝殿新装の効果か、同日午後にもう1組が挙式を行ったほか、10月中にさらに1組の挙式が予定されている。 -
殿村八幡宮例大祭
南箕輪村南殿の殿村八幡宮例大祭が9日あり、神事のほか子どもみこし、境内では奉納相撲大会や奉納弓道大会があった。
奉納弓道大会は今年8回目。境内にある弓道場で、村の弓道クラブ(唐木仁会長)の会員8人が参加し競った。クラブは10年ほど前に3年間開いた公民館教室の受講生で組織。普段は、境内のほか地域の道場で練習している。
奉納大会は、1人12射。真剣な眼差しで的を見つめ、二人が交互に弓を射った。
子どもみこしは北殿と南殿で各2連あり、子どもたちが威勢よくみこしを担いで区内を練り歩いた。 -
信州みのわ山野草クラブ展示会
信州みのわ山野草クラブ(白鳥征男会長)は9、10日、第5回秋の山野草展示会を箕輪町の木下公民館で開いている。会員23人が大事に育ててきた作品の中から秋を題材にしたものや斑(ふ)入り植物を中心に約250点を展示。愛好家や近隣住民らが関心を寄せ、じっくりと鑑賞している。
秋の展示会は昨年に続き2回目。寄せ植え、石付け、流木植え、コケダマ作品など、月1回の例会で勉強してきた作品を主に、野菊などの菊類やススキ、ホトトギス、ダイモンジソウ、シャジン、フジバカマ、リンドウなどのほか、葉が赤く紅葉し始めたハゼ、実を付けたウメモドキなど秋らしい植物が美しく並んでいる。
クラブ活動の一つ、自生地見学会で今年6月に訪れた北海道礼文島の写真展「花の浮島礼文島の旅」もある。「レブンアツモリソウの大群落など、きれいな花を皆さんに報告したい」と、初めて展示会と写真展を併せて開いた。
礼文島で、地元の神崎小学校で運動会準備のために刈っていたダルマソウをもらったことからお礼にナシやリンゴを学校に送り、学校から礼状が届くなど交流も生まれた。会場には学校の礼状も展示している。
時間は午前9時-午後4時。会員が持ち寄る余剰苗も即売する。 -
地球元気村から初のカップル誕生
8月下旬、伊那市の鳩吹公園を会場に開かれる「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)。元気村の活動をきっかけに、初めてのカップルが誕生した。
式を挙げたのは、会社員有賀嗣宜さん(31)=伊那市西春近、会社員伊藤美奈さん(30)=岡谷市=。
00年、実行委員として知り合い、仲間と一緒に全国各地で開かれる地球元気村に出かけるなどして交流を深めた。03年秋から交際を始め「言葉にしなくても、顔を合わせただけで分かり合える」という2人。
「元気村がきっかけだったので、自然にふれあったり、いつもおいしい空気の中で暮らしたい」と口をそろえ、結婚後も元気村の実行委員として活動に参加するそうだ。
9日は鳩吹公園近くの山荘ミルクで挙式。
元気村の実行委員も多く出席し、新郎・新婦に内緒で、入場曲に地球元気村のテーマソングを用意。ギターなどの伴奏に合わせて歌い、2人の門出を祝った。
元気村は1泊2日のキャンプを基本に、さまざまな野外活動を通じて新たな自然観を養うもので、本年8回目。県内外から多くの親子らが訪れ、木工教室、野外生活技術習得講座、マウンテンバイクなど自然の中で思い切り遊んだ。 -
「ヒヤリ」地図で交通安全防止の意識向上
高齢者社会に伴い高齢者のかかわる事故が伊那署管内で多発している。同署と伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那交通安全協会は、参加体験型の交通安全教育の一環として、管内で初の試みとなる「ヒヤリ地図」の作成を各市町村各地区の高齢者クラブに呼びかける。
「ヒヤリ地図は」、身近な道路で・スヒヤリ・スと、感じた危険な場所を地図に記し、再認識させる目的。個々が、歩いていて自転車にヒヤリ、自転車に乗っていてヒヤリした道路窶狽ネどに応じた5種類のシールを張っていく。危険箇所を他人に伝え、周囲で話し合う機会を与える役割もある。
伊那市狐島の高齢者クラブ「狐島長寿会」(伊藤達会長)は伊那安協管轄の中で、いち早く地図の作成に取りかかる。5日の同会の高齢者交通安全教室の席上、同地区安協から指導を受け、メンバー15人がそれぞれシールを張った。15日のクラブ月例会では製作に残りのメンバーも加わり完成させる。
狐島長寿会は完成した地図を狐島第1公民館に張り出し、区民にもシールを張ってもらい、交通事故防止に役立てる考え。伊藤会長は「何となく歩いていてヒヤッとすることがあるが、地図作成し眺めることで危険な場所を再認識でき、交通事故防止にもつながる」と話す。
13日には、伊那市堺区の高齢者クラブでも地図の作成に取りかかる。
伊那署交通課の下里幸巳課長は「伊那署としてもヒヤリ地図作成の運動が管内に広がっていけば」と期待する。
6日現在、伊那署管内の交通事故470件のうち、高齢者がかかわる事故は全体の約27%を占める130件。前年同期と比べ、発生件数21件増、死者は1人増、けが人は19人増えている。 -
荒井神社奉納こども相撲にぎやかに
伊那市の荒井神社秋祭りに合わせて9日、第24回奉納子供相撲大会が神社境内であった。秋空の下、土俵には地区の小学生59人(男子44人、女子15人)が集まり、熱戦を繰り広げた。
大会は学年ごと男女別のトーナメント。まわしを巻いた小さな力士たちは、突っ張り、投げ、押し合いなど、迫力ある取り組みをみせた。詰めかけた地元住民からは拍手や声援があがった。
最後の取り組みは大6年男子の大一番。お互いが力と技を出し合い土俵ぎわまで攻防が続いたが、もつれ合いのすえ同体で外へ。・ス物言い・スがつき再試合となり、会場の熱気は最高潮に盛り上がった。
参加する児童は年々減少しているというものの、6年間出場した6年の男子3人、女子2人の計5人が表彰された。
秋祭りは10日にかけて、子どもみこし、大型獅子舞、長持ちが区内を練り歩き、境内では演芸大会などもある。
各学年ごと男女別で優勝した皆さんは次ぎの通り。
◆1年▼男子=古幡浩貴▼女子=手塚咲里奈◆2年▼男子=武田駿平▼女子=土田沙弥◆3年▼男子=埋橋啓▼女子=久保村萌之果◆4年▼男子=伊藤僚▼女子=小松美森◆5年▼男子=上條秀樹▼女子=武田夏実◆6年▼男子=小松大紀▼女子=森本若菜 -
親子で体験、工作に熱中
高遠町の国立信州高遠少年自然の家は10日まで、生活体験や創作活動、自然観察など、施設の活動を家族に開放する「自然の祭典」をしている。県内をはじめ、東京、神奈川、静岡、愛知など都県から募集人数を上回る65組235人が2泊3日の日程で参加している。
体験を通じて、自然への興味や関心を高め、親子のきずなを深める恒例事業。期間中は、遠足・ハイキング・森林浴、生活体験、野外伝承遊び、野外スポーツ、創作活動など8コース33項目から自由に選んで、体験することができる。
初日は悪天候のため、野外活動は中止となったが、信州名産のそば、おやき、五平もちづくりに挑戦したり、木工や押し花絵などオリジナルを製作する、ものづくり体験を楽しんだ。
竹笛づくりは、事前に用意された竹をナイフで削り、きれいな音色が出るように調整しながら製作。「昔を思い出して」子ども以上に夢中に取り組む親の姿もあった。
娘と夫婦で参加した男性(48)=東京都=は「自然とふれあえる環境が昔と比べて少なくなっているなか、子どもには自然に親しんでもらいたいとの思いがあって参加した。木々を使って、自分でつくることで、物を大切にするということも養えるし、参加してよかった」と話していた。 -
町内対抗マレットゴルフで親ぼく
高遠町公民館高遠分館(池上幸子分館長)は9日、健康維持と町民の親ぼくを目的に、町内対抗マレットゴルフ大会を東高遠の花の丘マレットゴルフ場で開いた。
各町内4人ずつでチームを編成、18ホールの総合得点で競った。参加者は「ナイスオン」と互いのプレーをたたえたり、難コースに苦戦したり一喜一憂しながら、秋空に快音を響かせた。
一昨年までの8年間は、綱引き大会をしていたが、「恒例となりすぎて参加者も減ってきたため」(池上分館長)、昨年、幅広い年齢層で楽しめるマレットゴルフに変更。今年は6チーム増え、13町内から21チーム約100人が参加した。 -
伊那市で冬桜咲く
伊那市上牧の平島千春さん宅で、冬桜が咲いている。8日の雨で散り始めたが、淡いピンク色の花が開く。
冬桜は1年に春と初冬の2回咲く。開花は9月末ごろで、例年より1カ月ほど早かったという。
妻の和子さん(71)は「花のつきがいつもの半分。一人で見ているともったいないような気がして」と話し、春とは違う桜の風情を楽しんでいた。 -
エンゼルトランペットの巨木
中川村葛島の北島靖生さん宅のトランペットが咲き始めた。現在花数は少ないが、10本余の株立ち。1階の屋根を越える巨木で、次々と咲き見事。
4年前から家の南側で、地植で栽培、冬は短く刈りこんで防寒した。昨年は囲い過ぎて、腐ったが、根は無事で、春から芽生え、どんどん成長した。
北島さんは「花の形の面白さ、色の良さ、木の大きさが魅力」と話している。 -
大芝高原まつりフォトコンテスト応募作品展
南箕輪村の大芝高原まつりフォトコンテスト応募作品展は14日まで、役場ロビーで開いている。祭りの熱気がよみがえる写真の数々が並んでいる。
第20回大芝高原まつり(8月21日)の写真を募集。応募は14人、38点。9月27日に選定会があった。
最優秀賞の大西廣文さん(飯島町)の作品「大芝ファンタジー」、部門賞4点、特別賞1点をはじめ、応募のあった全作品を展示している。
夜空に咲いた花火、名物たらいレース、熱気あるみこし、息の合った踊り、趣向を凝らしたパレードなど、祭りの一瞬、一瞬を切り取った写真に、庁舎を訪れた人々が関心を寄せている。 -
暴力追放・交通安全市民大会
「暴力追放・交通安全伊那市民大会」が8日、伊那市中央区の伊那市民会館であった。市議会議員や消防団員、伊那市防犯協会など約750人が参加し、「暴力と交通事故のない、平和で住みよい伊那市を築く」と大会宣言した。市暴力追放推進協議会と市交通安全協会連合会の主催。
毎年、交通事故が多発しているので、暴力追放市民大会と交通安全大会を併せて開催し2回目。
県警察本部組織犯罪対策課の宮澤賢一警視が「暴力団情勢と対応方法」、伊那署交通課の下里幸巳課長が「交通事故の現状と交通事故防止について」と題した講話のほか、伊那市防犯協会女性部のリフォーム詐欺、融資保証金詐欺への注意を呼びかける寸劇などもあった。
天候が悪く、市内パレードでの暴力追放・交通安全の呼びかけは中止。最後は「がんばろう三唱」と題して、「暴力団を怖れない」「金を出さない」「利用しない」と声を上げ、暴力団を追放する意識を高めた。