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シャープが南箕輪村南部小学校で出前授業
総合家電メーカー・シャープは、南箕輪村の南部小学校で10日、地球環境についての出前授業を行いました。
10日は、6年1組がリサイクルと地球温暖化について学びました。
出前授業はシャープが子供たちに楽しく地球環境について学んでもらおうと全国の小学校で開いていて、10日は太陽光発電システムなどを取り扱うシャープの子会社から長岡宗さんと気象予報士の財目かおりさんが学校を訪れました。
長岡さんが、1家庭で1年間に出るごみの量を並べると地球1周分になると話すと、児童は驚いた様子でした。
実験では、身の回りに存在する空気と、二酸化炭素をそれぞれ密閉したものを電気で温め、温度の上がり方を調べました。
この結果、二酸化炭素の方が温度が高くなることがわかりました。
担任の宮原有美子教諭は、「子供たちが大人になった30年後、地球温暖化が進むと地球がどうなってしまうのか学んでもらえたら」と話していました。 -
作品展 上州からあかねと藍
障害を持つ人たちの作品などを並べた 上州からあかねと藍が伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。
群馬県にあるNPO法人工房あかねでは、障害者の芸術活動の支援を目的に、教室や展示会などを開いています。
会場には工房あかねの理事関礼子さんの藍染め作品と、工房の利用者約30人が制作した絵画など400点ほどが展示されています。
この作品は、統合失調症の画家が書いた油絵のキャンバス地を使い、健常者の布造形作家がバッグを制作しました。
藍染めでは、洋服やタペストリーの他、竹の皮を染めた作品が展示されています。
5日ほどかけて藍色に染めたものを使って工芸作家がコースターを制作しました。
作品展 上州からあかねと藍は12日木曜日まで、かんてんぱぱホールで開かれています。 -
池坊550年祭特別講座
華道の家元、池坊(いけのぼう)による550年祭特別講座が8日伊那市のいなっせで開かれました。
今年は池坊が歴史上の資料に記されて550年になります。
講座には、生け花を学ぶ人など320人ほどが訪れました。
講座では、京都にある池坊の研修学校の講師古川幸司さんが、11作品を実演しました。
その中の一つ、生花正風体とは、明治時代のはじめから伝わる庶民向けの伝統的な手法です。
古川さんは、「池坊の始まりは仏前に供える花だったが、時代と共に変化して生活に溶け込んでいった」と話していました。
池坊伊那支部では、「生け花は敷居が高いと思われがちたが、若い人に興味をもってもらえたら」と話していました。 -
児童が伊那まつりの歴史学ぶ
今年の伊那まつりに参加する伊那東小学校3年生の児童が9日伊那まつりの歴史について学びました。
伊那まつりについて学ぶ学習会は、祭りの歴史を知ってもらおうと、40回記念事業の一つとして伊那まつり実行委員会が開いたものです。
9日は祭りに参加する3年生の児童およそ100人が体育館に集まりドラゴン踊りの練習をしたほか講師の話を聞きました。
講師は、元伊那市役所職員として伊那まつりの企画や運営に携わった柘植晃さんが務めました。
柘植さんは、今から54年前の昭和33年に始まった勘太郎まつりが伊那まつりの前身になると話していました。
また勘太郎祭りは昭和18年にヒットした映画「伊那の勘太郎」にちなんだ祭りだと説明していました。
児童らは、伊那まつりの歴史について興味深げに話を聞いていました。
柘植さんは毎年、おはやし連として伊那まつりに参加していてこの日も児童とともにドラゴン踊りに合わせて鐘や太鼓を叩いていました。
40回の節目となる伊那まつりは8月4日と5日に開催されます。 -
女性の魅力 表現したい
箕輪町木下の洋画家向山和秋さんの個展が伊那市の伊那図書館で開かれています。
秋の中央アルプスを描いた240号の大作が目を引きます。
会場には、風景画と人物画25点が飾られています。
作品はすべて今年3月以降に書き上げた近作です。
瓦職人だった向山さんは、50歳から本格的に油絵をはじめました。
現在63歳です。
女性をモデルにした人物画に特に力を入れています。
似顔絵も得意とする向山さんは、これまで2万人を書いたということで、そのほとんどが女性。
南アルプスの風景画の中にも天女が横たわっています。
向山さんのライフワークは、天女。美しく内面の輝く女性を限りなく追及していきたいと話しています。
向山和秋さんの個展は、12日木曜まで伊那市の伊那図書館で開かれています。 -
昭和32年伊那中学校卒業生による作品展
昭和32年伊那中学校卒業生による作品展が、7日から伊那市のいなっせで始まりました。
会場には昭和32年の伊那中学校卒業生32人によるさまざまなジャンルの作品100点あまりが展示されています。
趣味で制作している作品の発表の場を設けようと卒業生有志が校章にちなんで峰かえでの会を結成し、3年前に1度展示会を開きました。
今回の展示会は、今年3月で全員が古希を迎えた記念として、卒業生有志5人が中心となって計画しました。
この作品は、ステンレス工芸で、有志の一人小坂洋一さんが作りました。
小坂さんは、三年前の第1回の展示会がきっかけで作品を作り始めました。
大勢の人が趣味で作った作品を批評しあったりすることで生きていく元気の源になったと話します。
昭和32年伊那中学校卒業生による第2回峰かえでの会作品展は9日月曜日までいなっせで開かれています。 -
吹上山野草クラブ 山野草展
伊那市西箕輪の吹上山野草クラブによる山野草展が7日と8日の二日間、吹上集会センターで開かれています。
会場にはおよそ100点の山野草が展示されていて、そのうち7割ほどがウチョウランです。
地域の有志10人で作る吹上山野草クラブは、24年前に結成され、毎年ウチョウランが咲く7月のはじめに展示会を開いています。
ウチョウランは山の湿った岩場に咲く蘭の一種で、メンバーが採取したものを球根で増やし、育てているということです。
今年は開花が2週間ほど遅れていて、まだ満開ではないということです。
吹上山野草クラブでは、「どの花もよく見ると形が違っているので、それぞれの形を楽しんでほしい」と話していました。
吹上山野草クラブの山野草展は、8日まで吹上集会センターで開かれています。 -
地域の地形を学ぶ
伊那市内の小学生が1泊2日の日程で南アルプスジオパークについて学ぶ「ジオキャンプ」が7日に行われました。
ジオキャンプは、南アルプスジオパークを活用して、地域の地形を学んでもらうとともに、友達づくりをしてもらおうと、伊那市公民館運営協議会が初めて開いたものです。
市内6つの小学校から18人が参加して、東春近小学校の北澤夏樹教諭から、中央構造線について説明を受けました。
最初に訪れた伊那市長谷の溝口露頭は、中央構造線の断層が目で見える場所で、北澤教諭は断層がどこを通っているのか説明していました。
断層がずれた時に、柔らかい石が生成されたと聞くと、子ども達は石を拾って柔らかさを確かめていました。
参加した子どもは「石が柔らかくてすごい」「地形が見えることがわかってうれしい」と話していました。
公民館の関係者は「地元に素晴らしい自然があることを知ってほしい」と話していました。
キャンプはあすまでで、この日は国立信州高遠青少年自然の家に泊り、キャンプファイヤーなどで交流を深めます。 -
信州大学で食育キャラバン隊が講座
南箕輪村の信州大学農学部で27日、伊那保健福祉事務所職員や栄養士などでつくる食育キャラバン隊が食育についての啓発活動を行いました。
この講座は伊那保健福祉事務所などが、食に関して学び、健康な食生活を実践してもらおうと開いたものです。
講座では、管理栄養士の酒井登実代さんが、何をどれだけ食べたらいいかを示している食事バランスガイドを使ってアドバイスしました。
学生たちは、料理の分類が書かれたカードを選び、自分の食事をチェックしていました。
信州大学では、4月にアンケートで学生の食生活について調査し、685人から回答がありました。
朝食を食べているかという質問に対し、食べないという回答が14%、時々食べるという回答が32%でした。
理由は、時間がないからが多いということです。
酒井さんは、「朝食を抜くと授業中に具合が悪くなる。主食・主菜・副菜をバランスよく食べることが大切」と指導しました。 -
信州伊那高遠の四季展にあわせ小中高校生の作品審査
伊那市高遠町の信州高遠美術館は、現在開催中の信州伊那高遠の四季展にあわせて、市内の小中高校生の作品の審査を5日行いました。
小学生の部で、最高賞となる金賞に選ばれたのは、長谷小学校3年の北島愛唯さんの作品です。体の動きや表情、躍動感などが評価されました。 -
アール・ブリュット展 6日から
知的障害者などが独自の方法と発想で制作した芸術作品展、アール・ブリュット展が、6日から、伊那市の伊那文化会館で開かれます。
アール・ブリュットとは、フランス語で、「加工されていない生の芸術」という意味で、知的障害者など、正規の美術教育を受けていない人が、独自の方法と発想で制作した作品です。
フランスで開かれたアール・ブリュット・ジャポネ展に出品した作家を中心に、県内からの参加者10人を含む28人の作品268点が並んでいます。 -
志事道甲子園7日に開催
地域のキャリア教育をサポートしようと活動しているワンプラス。上伊那地域の有志10人ほどで組織しています。キャリア教育は、中学生や高校生が職場体験学習を通じて働くことへの関心や意欲を高めていこうというものです。
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箕輪写友会創立10周年記念写真展
箕輪町の写真愛好家で作る箕輪写友会の創立10周年記念写真展が町文化センターで開かれています。
会場には風景を中心に30点の写真が展示されています。
箕輪町の写真愛好家15人でつくる箕輪写友会は、今年で創立10年目を迎えました。
創立10周年にあわせて発行した記念写真集には、34点を掲載しました。
展示のサブタイトルとして代々使われている「四季彩々」をタイトルに、季節の順に並んだ写真を楽しむことができます。
箕輪写友会創立10周年記念写真展は、8日(日)まで開かれていて、写真集「四季彩々」は箕輪町図書館で見ることができます。 -
伊那まつりでの披露に向け孤軍高遠城練習
8月4日と5日に開催される伊那まつりでの披露に向け、舞踊「孤軍高遠城」の練習が3日、伊那市高遠町の高遠町総合福祉センターやますそで行われました。
練習をしているのは高遠町を中心に、地域の歴史文化を伝承しようと集まった有志27人です。
孤軍高遠城は武田信玄の5男・仁科五郎と織田軍との戦いを表現した舞です。
踊りを指導しているのは、市内で舞踊の教室を開いている重盛君子さんです。
今年の伊那まつりは、40回の記念ということで、孤軍高遠城の踊りが初めて披露されます。
参加者は、2年前から練習してきた成果が披露できると気合いが入ります。
重盛さんは、「伊那市の伊那節や長谷のざんざ節のように、孤軍高遠城を高遠の伝統にしていきたい」と話していました。
孤軍高遠城は、8月4日に行われる伊那まつりの市民踊りの日に、高遠小や高遠中の子どもたちと披露します。 -
「聖職の碑」34年ぶりに上映
今年は、小説家新田次郎の生誕100年にあたります。
1日は、その新田次郎原作の小説「聖職の碑」を基にした映画が34年ぶりに伊那旭座で上映されました。
昭和53年の公開以来、34年ぶりに聖職の碑が上映された伊那旭座。
あいにくの天候にもかかわらず、150人が人足を運びました。
館内には、映画をPRする当事のスチール写真やポスターが貼られ、ムードを盛り上げました。
山岳小説の第一人者としてしられる作家新田次郎は、1912年大正元年に生まれ、1980年昭和55年に亡くなっています。
小説「聖職の碑」の題材となったのは中箕輪尋常高等小学校、今の箕輪中学校の西駒ケ岳遭難事件です。
新田は、関係者からの聞き取りや現地調査など丹念に取材を重ねて、1976年に長編書き下ろし小説「聖職の碑」を発表。
1978年、昭和53年、東宝で映画化され、師弟愛、人間愛などが描かれています。
監督は森谷司郎。
鶴田浩二や岩下志麻、三浦友和、北大路欣也などの俳優に交じり、地元の中学生数人が生徒役で出演しています。
このほど亡くなった地井武男さんも引率教諭役として出演しています。
映画のクライマックスとなる遭難の場面では、訪れた人たちが息を呑んでスクリーンに集中していました。
1日は、映画の上映を前に東宝芸能株式会社の上川久重常務によるトークショーもありました。
イベントを特別協賛した長野日報社は、来年度建て替える中央アルプスの西駒山荘の建設費として伊那市に10万円を寄付しました。
新田次郎原作の映画「聖職の碑」は、20日まで、午前10時、午後1時、午後6時の3回伊那旭座で上映されています。
入場料は、大人が1,000円、小・中学生は、800円となっています。 -
地域の魅力 再発見!
伊那市東春近公民館主催の東春近ハイキングが24日に行われ、地元住民など120人が地域の魅力に触れました。
東春近ハイキングは、今回で32回目をかぞえる毎年恒例の行事です。
ウォーキングで健康増進を図るとともに、地域の魅力を再発見してもらおうと、東春近公民館が行っています。
毎回コースを変えて行われていて、今回は、原新田・榛原・車屋地籍を中心とした全長約10キロのコースを歩きました。
昔、二股の松があったという一本松では、原新田発祥の地と刻まれた石碑の前で、地域の古老、伊東友佐郎さんから当時の話を聞きました。
一本松の地名の由来となった二股の松は、昭和のはじめ頃、雷が落ちて焼けてしまったということです。
一帯は、地域の憩いの場所として、伊東さんらが整備し、冬はスケート場、春は花見が行われていたということです。
今回のハイキングでは、地域のこうした旧跡など10箇所を巡りました。
ある参加者は、「天候にも恵まれ、知らない歴史もわかりとても勉強になった」と話していました。 -
新山小でたなばたコンサート
伊那市の新山小学校で恒例のたなばたコンサートが29日に開かれ、体育館に澄んだ歌声が響いていました。
コンサートでは、各学年が、歌や楽器の演奏のほか、寸劇も織り交ぜながら工夫したステージ発表を行いました。
このうち1年生は、童謡やアニメソングなどを3人の少人数ながら多彩に演じていました。
コンサートには、交流のある高遠第4保育園の年長園児も招かれ、元気よく発表していました。
会場となった体育館には、保護者らが大勢訪れ、ビデオカメラに子どもの様子を収めていました。 -
南中生徒職業について学ぶ
南箕輪村の南箕輪中学校の2年生は、来週行われる職場体験を前に、28日社会人から働くことについて学びました。
働くこととはどんな事か、人は何のために働くのかを、人生の先輩から学ぼうと企画されたもので、今年2回目です。
来週、職場体験を控えた2年生150人ほどが話を聞きました。
講師に訪れたのは、村内でラーメン店「蒼空」を営む竹村 泰治さんと、陸上自衛隊・松本駐屯地に勤務する自衛官・今井紀子さんです。
体験談や、職業観などについて生徒が質問し、講師が答える形で進められました。
「大切にしているものは何ですか」という質問に対し、竹村さんは、「前向きに楽しんでラーメンを作ることと、人と人とのつながり。学生時代に部活で過ごした仲間が、今も助けてくれているので、皆さんも仲間を大切にしてください」と話していました。
今井さんは、「上司から言われた『ここで駄目だと妥協した人に人はついて来ない』という言葉を厳しい訓練などで思い出し、今も大切にしている」と紹介しました。
生徒からは「楽しいと感じることは」「年収はどれくらいか」などと次々に質問があがっていました。
ある生徒は、「これまで知らなかった自衛隊のことや、前向きに物事を考えることなどを学んだ。職場体験に生かしたい」と話していました。 -
日本墨絵会 15回目の記念作品展
日本墨絵会の15回目の記念作品展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
日本墨絵会は、飯田、伊那、諏訪、甲府など6つの地域に教室があり、約100人が会員となっています。
作品展は、会員の技術向上を目的に毎年開かれていて、今年は、121点が展示されています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での主な受賞作品は、●無鑑査推薦に箕輪町の赤羽玉珠さんの作品「プルメリア ハワイの花」●日本墨絵会会長賞に伊那市の伊藤百合子さんの作品「凛然」●入選に南箕輪村の田中美穂子さんの作品「伊吹山」となっています。
墨絵は、紙の白と墨の黒を活かして、墨の濃淡やぼかしを使って描きます。
会では、「心に感じたものを表現した作品を見て欲しい」と話していました。
日本墨絵会の15回記念作品展は、来月1日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。 -
西箕輪ふるさと講座 羽広獅子舞
伊那市西箕輪に伝わる、羽広の獅子舞について学ぶ「ふるさと講座」が23日、西箕輪公民館で開かれました。
ふるさと講座は、地域の歴史について理解を深めると共に、伝統の重さを改めて感じてもらおうと、伊那市公民会運営協議会が毎年2回、開いています。
今回の講座は、市の無形民俗文化財に指定されている羽広の獅子舞をテーマに開かれ、保存会のメンバーが舞を披露した他、歴史や踊りの特徴などを解説しました。
羽広の獅子舞は、江戸時代初期の1613年に、仲仙寺の再建を祝い、舞ったのが始まりと言われています。
以来、羽広では、毎年1月15日に近い日曜日に、雄獅子と雌獅子の舞合わせを仲仙寺で行っていて、来年は400年の節目迎えます。
羽広獅子舞保存会の城取誠さんは、「獅子の頭は、口で噛んで固定して舞う。一回踊ると、足腰の披露もあるが、顎が疲れて、体力を消耗する事が多かった」と話していました。
また、「雄獅子、雌獅子は地区で担当が決まっている。
互いに意識してきた事で、舞の技術や、地域の結束につながってきた」と話していました。 -
登山を前に西箕輪中で西駒山荘トイレ使用法説明会
6月26日からの西駒登山を前に、伊那市の西箕輪中学校で25日、トイレの使用方法についての説明会が開かれました。
西箕輪中学校では、毎年2年生が西駒ヶ岳登山を行っています。
25日は、西駒山荘でのトイレの使用方法について、山荘を管理する宮下拓也さんが説明しました。
宮下さんは「トイレが嫌だからといって水分を取るのを控えると、脱水状態になってとても危険。平地にあるような快適なトイレではないが、明るく清潔なので、気兼ねなく使ってください」と話していました。
登山を予定している中学校のうちトイレ休憩などで西駒山荘を利用するのは4校で、このうち西箕輪中学校だけが西駒山荘に宿泊することになっています。
宮下さんは「来年、山荘は改修されることになっているので、歴史ある石室に宿泊できるのはみなさんが最後です」と話していました。
西箕輪中学校の登山は、7月26日、27日の2日間行われます。 -
中国の修学旅行 初の受け入れ
伊那市は、外国人観光客を誘客するインバウンド推進事業として、中国の小学校の修学旅行の受け入れを26日初めて、伊那市の高遠小学校で行いました。
26日は、中国の小学3年生から6年生にあたる児童33人が高遠小学校を訪れ、5年生と交流しました。
伊那市では、国外に伊那市の魅力を発信していこうと、昨年度からインバウンド推進事業として中国の教育関係者の視察受け入れなどに取り組んでいて、26日はその成果として初めて中国の教育旅行団を受け入れました。
中国の小学生は、修学旅行として日本を訪れ、その一環で高遠小の児童と交流をしました。
25日は伊那市高遠町のさくらホテルに宿泊したということです。
児童たちは、習字や折り紙で日本の文化に触れました。
習字の授業では、一文字ずつ交代で「交流」という漢字を書いたり、自分の名前を書いた紙を交換していました。
折り紙では、手作りの袋に、一緒に作った折り紙を入れ、プレゼントしました。
7月には市内の中学校で中国の4つの中学校を受け入れることになっています。
伊那市では、中国と台湾を主なターゲットに、教育関係の他、一般の観光客へも誘客をアピールしていきたいとしています。 -
箕輪中学校生徒が松島保育園で交流
箕輪町の箕輪中学校の生徒は、家庭科の授業の一環として26日、近くの松島保育園を訪れ、園児と交流しました。
26日は、箕輪中学校の2年生38人が松島保育園を訪れ、4人ほどのグループに分かれ、年小から年長までの園児と交流しました。
箕輪中学校では、子供との接し方を学んでもらおうと、毎年家庭科の授業で保育園を訪れています。
生徒たちは、保育園児と一緒に運動遊びをしました。
一緒に準備体操をしたり、廊下で四つん這いなどのさまざまな歩き方をして遊びました。
参加したある生徒は、「友達と話すような言葉ではなく、わかりやすい言葉で接しないといけないので大変だった」と話していました。 -
伊那北保育園で交通安全教室
伊那市の伊那北保育園で22日、交通安全教室が開かれました。
教室は、小さいうちから交通安全について学んでもらおうと、伊那市北部安全協会が開いたものです。
22日は、未満児から年長園児までのおよそ90人が、交通安全についての話を聞きました。
このうち長野県交通安全教育支援センターの木下小由美さんは、道路の歩き方について、ぬいぐるみなどを使って分かりやすく紹介しました。
木下さんは「横断歩道を渡る時は、青になっても飛び出さないでください。渡る時も左右をみながらわたりましょう」と話していました。
伊那北保育園の伊藤ちと世園長は「正しい交通ルールを身に付け、事故から自分の身を守れるようになってほしい」と話していました。
伊那市内の保育園では、年2回交通安全教室が開かれます。 -
伊駒舞踊会が現代舞踊発表会
伊那市の伊駒寿宣さんが宗家家元をつとめる伊駒流舞踊会の現代舞踊発表会が24日伊那市の伊那文化会館で開かれました。
伊駒流舞踊会は、平成元年に伊駒寿宣さんが宗家家元になって、今年で24年目になります。
現代舞踊発表会は、2年に1度開かれていて、伊駒さんが指導している21の団体から今回は、70人が舞踊を披露しました。
伊駒流現代舞踊は、気持ちを形に表して演じる舞踊芝居で、一つの曲で男女役が別々の振り付けで踊るのは、全国的に見てもここだけだということです。
出演者たちは、演目に合わせた着物をまとい、小道具などを使いながら洗練された動きを披露していました。 -
文化祭にあわせ伊那北高OB作品飾る
伊那北高校の文化祭ペン祭にあわせたOB展、薫ヶ丘美術展が23日と24日の2日間、伊那北高校薫ヶ丘会館で開かれています。
会場には、伊那北OBで美術の世界で活躍するプロからアマチュアなどの芸術作品43点が飾られています。
油絵を中心に書や工芸作品、漫画もあります。
この作品展は、高校の文化祭にあわせOBたちが作品を持ち寄り多くの人に見てもらう機会にしようと、今回で14回目をかぞえます。
ペン祭OB展薫ヶ丘美術展は、23日と24日の2日間、伊那北高校薫ヶ丘会館で開かれています。 -
早稲田大学大学院生が中央構造線エリア見学
早稲田大学の大学院生が23日、「断層の解剖」をテーマに伊那市内の中央構造線エリアを見学しました。
伊那市を訪れているのは、早稲田大学で地質などについて学ぶ大学院生19人です。
早稲田大学教授で日本ジオパーク委員会委員の高木秀雄さんが、伊那市高遠町や長谷の中央構造線エリアを研究対象としていることから高木さんの教室の大学院生などが訪れたものです。
最初に訪れた伊那市高遠町の三峰川沿いでは、熱や圧力によって形が変わった「変成岩」と呼ばれる岩を調べていました。
高木さんは「この周辺では違う種類の変成岩が同じ場所から出ている。とても興味深い場所」と説明していました。
大学院生らは岩を砕いて、含まれている成分をルーペで調べていました。
ある院生は「中央構造線上というこの場所ならではの地形を調査することができて良かった」と話していました。
高木さんは「このジオパークの中には5つの露頭がある。中央構造線を知る上でとても重要な場所」と話していました。
またこの日は、ジオパークの見所を高木さんから学ぼうと、地元のジオパークガイドも参加していました。
参加したあるガイドは「変成岩が見られる場所が意外なところにあることがわかった。ガイドをするための知識を広げられたと思う」と話していました。
南アルプスの世界自然遺産登録を目指す伊那市では「今回の早稲田大学だけでなく、学習の場として広く活用していけるよう取り組んでいきたい」としています。 -
長野県華道教育会伊那市部第14回華道展
長野県華道教育会伊那支部は、第14回華道展を23日と24日の二日間、伊那市のかんてんぱぱホールで開いています。
会場には69点の生け花が展示されていて、その中の13点は合作です。
上伊那の10の流派で組織する長野県華道教育会伊那支部は2年に一度華道展を開いています。
この作品は池坊の5人の合作です。
ササユリや松を使い、室町時代からの伝統的な生け方で、山の情景を表現しているということです。
伊那支部長の野溝淳子さんは、「それぞれの流派の個性を見て、生け花をやってみたいという気持ちになってもらえたら」と話していました。
野県華道教育会伊那支部第14回華道展は24日までかんてんぱぱホールで開かれています。 -
中村眞さん特別講演 父・喜平を語る
伊那市創造館で開かれている伊那市出身の彫刻家、中村喜平の特別展に合わせて、二男で日本画家の中村眞さんの特別講演会が23日に開かれました。
会場にはおよそ40人が集まり中村さんの話に耳を傾けました。
中村喜平は伊那市出身の彫刻家で、JR伊那市駅や駒ヶ根駅の前などに作品が飾られています。
二男の眞さんは、栃木県在住の65歳で、画家になる前は父の彫刻制作を手伝っていたということです。
中村さんは高校時代に父と交わした会話について「作品制作に終われピリピリしている時でも私の質問には答えてくれた。真剣に答えてくれた父の姿は、今でもよく覚えている」と話していました。
埼玉県川口市で喜平が作品作りをしていた当時のエピソードについて「当時は高速道路がなく、伊那市で個展を開くために8時間かかった。父とは車の中で喧嘩もしたが、運転中みかんを食べさせてくれるなど優しい一面もあった」と話していました。
中村さんは「直接言わなかったが、父は縁の下の力持ちの大切さを教えてくれた。私もその大切さを教えていきたいし、そういう人間になれるよう努力したい」と話していました。 -
弥生祭 今日から一般公開
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の文化祭、第53回弥生祭の一般公開が23日から始まりました。
今年の弥生祭のスローガンは去年の学校創立100周年の先へ向かっていこうと「ぶっとべ弥生!駆け抜けよう その先へ」です。
北側の教室棟壁面に展示されているモザイクアートは、アメリカのミュージシャン、レディーガガをモチーフに、全校生徒で7万6千枚ほどの折り紙を使って制作しました。
12月に修学旅行を控えている2年生は、旅行先となっている九州などをテーマに展示をしています。
このうちF組では、長崎や広島の被爆電車をダンボールで再現しました。
中に乗ることができ、人力で動きます。
C組では、長崎のうどんなどを提供していて、家族や同年代の若者でにぎわっていました。
第53回弥生祭の一般公開は、24日午後2時までで、吹奏楽や演劇などの発表が予定されています。