-
伊那おやこ劇場25周年記念
スペシャルおやこまつり親子で生の舞台を鑑賞する「伊那おやこ劇場」は、発足25周年を記念して5日、スペシャルおやこまつりを伊那商工会館で行いました。
大道芸などのステージがあり、多くの親子が訪れ楽しんでいました。
伊那おやこ劇場は、生の舞台を親子で楽しむ会員制の文化団体です。
年3、4回の例会で舞台を鑑賞するほか、キャンプや合宿をしています。
発足25周年を祝うとともに、地域の人達にも楽しんでもらいたいと今回、スペシャルおやこまつりを計画しました。
ステージでは、事前のワークショップで踊りを習った会員が、ソーラン節を発表する場面もありました。
会場には、工作や遊びのコーナーが設けられ、子どもたちが松ぼっくりのクリスマスツリーなどを作って楽しんでいました。 -
青少年支援センター 設置を
上伊那農業高校定時制跡地に青少年の自立を支える拠点をつくろうと活動している上伊那青少年支援センター設立プロジェクト会議は、5日伊那市の伊那図書館でシンポジウムを開きました。
上伊那地域で子どもたちに関わる活動をしている人や実際に悩みを抱える若者などが、支援センターの必要性を訴えました。
現在大学を休学している22歳の北原裕一さんは、「自分も居場所を見つけられないで悩んでいる。上農定時制がなくなるが、生きていく力を身に付ける場所、小さな希望をみつけられる場所として支援センターは必要」と話していました。
この日は、シンポジウムのほかに、定時制高校を題材にしたドキュメンタリー映画の上映もあり、参加者は、青少年を取り巻く環境や自立を支援するための方策などについて理解を深めていました。 -
伊那市民芸術文化祭始まる
市民が集う文化の祭典、伊那市民芸術文化祭が4日から、いなっせで始まりました。
市民芸術文化祭は、NPO法人伊那芸術文化協会が開いていて、今年で7回目です。
協会に所属する団体だけでなく、芸術文化活動を行っている市民団体や個人も参加しています。
舞台発表には、日本舞踊やダンス、バレエなどの各団体が出演しました。
4、5日の2日間で19のプログラムがあり、今日は11団体が日頃の練習の成果を披露していました。
展示部門は、絵画、手芸、生け花、写真などさまざまな作品が並びました。
展示は、いなっせの中で4会場に分かれていて、訪れた人たちはそれぞれの会場を移動して作品を眺めていました。
伊那市民芸術文化祭は5日まで、いなっせで開かれています。 -
古田人形芝居 定期公演
箕輪町の伝統芸能「古田人形芝居」の定期公演が4日、箕輪町文化センターで行われました。
定期公演は、上古田の伝統芸能「古田人形芝居」を多くの人に見てもらおうと毎年開かれているもので、会場にはおよそ400人が訪れました。
このうち、箕輪中学校の古田人形部は、浄瑠璃「生写 朝顔話」縲恟h屋の段縲怩繪奄オました。
これは、目の見えない娘と武士の切ない恋物語を描いたもので、途中、娘が琴を弾くシーンでは、生徒が三味線に合わせて器用に娘の手を動かしていました。
また、箕輪西小学校古田人形クラブは、生き別れになった親子の悲劇を描いた「傾城阿波鳴門」縲恟・迚フの段縲怩繪奄オました。
芝居を見たある男性は「年々レベルが上がっている。地域の伝統芸能をこれからも受け継いでいってほしい」と話していました。 -
いじめ根絶運動記念講演会
いじめ根絶運動に取り組んでいる伊那市の西箕輪中学校で2日、記念講演会が開かれました。
西箕輪中学校は3年前から、いじめ根絶運動に取り組んでいます。
今年1月には、いじめや差別のない学校を目指す人権宣言を採択しました。
この日は全校生徒が、いじめにより長男を亡くした須坂市の前島章良さんの話を聞きました。
前島さんが西箕輪中で講演するのは今回が3回目です。
前島さんは、「いじめは生きる勇気を着実に奪っていく。だから絶対悪。いじめてはいけない」と話しました。
講演会の中で生徒から、「友人など周りの人が関わって、いじめが解決した例はありますか」との質問がありました。
前島さんは、「周りの人が関わらないと、いじめはなかなか解決しない」と話し、「いじめに気付いた人が、勇気をもって『やめろよ』と言う、正義の告発をしてほしい」と訴えていました。 -
竜東保育園で木製おもちゃ お披露目
木をつかった教育「木育」の一環で、伊那市が委託して作ったオリジナルのおもちゃが、2日竜東保育園でお披露目されました。
竜東保育園でお披露目されたのはこの木製のツリーです。
木の玉を転がして遊ぶ事ができ、園児たちは歓声を上げていました。
ツリーは、木を転がして遊ぶほか、クリスマスツリーとして活用したり、子どもたちの作品を飾る事ができます。
伊那市に委託され、おもちゃを製作したのは、ますみヶ丘の木工房・KUSAKABE代表の日下部 良也さんです。
ブナでつくられたおもちゃは枝を抜き差しする事で、形を変えることができます。
伊那市では、今年度、ツリーの製作や、おもちゃの購入などを試験的に行っていて、事業費は60万円です。
地元の木材の活用にもつなげたい考えで、市内の木工職人や建具組合などに製作を委託しています。
伊那市では、子ども達がおもちゃに興味を示したか、能力の発達につながったかなどを検証していきたいとしています。 -
学童クラブ 情報交換
学童クラブの情報交換を行う交流会が1日、伊那合同庁舎で開かれました。
交流会には、上伊那の学童クラブの指導員や行政担当者など53人が参加しました。
学童クラブは、仕事などで昼間保護者が家庭にいない小学生を、放課後や夏休みなどの長期休暇中にあずかります。
交流会では、4つのグループに分かれ、子供との接し方などのテーマに沿って情報交換しました。
子どもの褒め方、しかり方についてのテーマでは「同じ事を何度言っても伝わらない時はどうしたらいいか」などの質問や、「小さなことでもできた時には褒めるよう心がけている」などの意見が出ていました。
また、人気のあるレクリエーションをテーマにしたグループは、ジャンケンを使った遊びを紹介していました。
交流会を開いた伊那保健福祉事務所では、運営や指導に役立つ情報を共有する事で、指導員全体のスキルアップにつなげていきたい考えです。 -
子ども達が小惑星探査を体験
伊那市創造館で27日、星と宇宙の教室が開かれ、子ども達が小惑星探しを体験しました。
これは、創造館が伊那市と協力して行っている宇宙教育の一環で行われたもので、この日は小中学生15人が参加しました。
JAXA研究員で信州大学教授の中島厚さんが講師を務め、小惑星の探し方を説明しました。
伊那市高遠町の入笠山頂上付近にはJAXAの観測所があり、この日はそこで撮影された夜空の写真を使い、小惑星探しを体験しました。
子ども達は、中島さんの説明を受けながら小惑星探査ソフトを使って、未知の小惑星を探していました。
小惑星探査は、日本ではアマチュアしか行っておらず、アメリカでプロが小惑星探査を始めた2000年を境に日本での発見事例は少なくなっています。
中島さんは「小惑星の探査がどのように行われているか体験して、興味を持ってもらいたい」と話していました。
教室は28日にも開かれる予定で、「はやぶさ」の模型を使って講義が行われ、その様子はインターネット配信されることになっています。 -
長野県高等学校書道展
県内の高校生の書道作品が一堂に並ぶ、長野県高等学校書道展が、27日から伊那文化会館で始まりました。
会場には、県高校文化連盟書道専門部に所属する37校から出品された、およそ350点が並んでいます。
県高校書道展は、2年ごとに県内4地区が持ち回りで開いていて、今年は南信地区の伊那市で開かれました。
多くの作品は、名前の後に「臨」という文字が付けられています。
これは、過去に書かれた、名作と呼ばれる作品を模写した「臨書」と呼ばれるもので、書を学ぶ上では臨書を書くことが重要とされているということです。
またこのほか、書を石に掘って作る篆刻や創作作品など、個性豊かな作品が並んでいます。
ある関係者は「高校生ならではの、自由でエネルギーある筆遣いを見てもらいたい」と話していました。
長野県高等学校書道展は、28日まで伊那文化会館で開かれています。 -
東春近小学校 りんご収穫
伊那市の東春近小学校4年生は24日、りんごの収穫を体験しました。
この日は4年生61人が、東春近の農家伊藤一路さんの畑でりんごを収穫しました。
東春近小学校では、毎年4年生が伊藤さんの協力でりんご栽培について学習しています。
今年は、4月に摘花作業、9月に葉摘みをし、この日収穫となりました。
伊藤さんは、60年間りんごを育てているベテラン農家です。子供達に農家の苦労を知ってもらい物の尊さを学んでもらおうと17年前から指導をしています。
児童らは、赤く艶のあるりんごを探して丁寧に収穫していました。
4年生は今後、りんご栽培について、種類や肥料、価格などより細かな学習をした後、伊藤さんを学校に招いてお礼の会を開くという事です。 -
田楽座前座長 松田満夫さんの講演会
伊那市富県の歌舞劇団・田楽座は、来年2月の伊那公演に向けた企画として、前代表の松田満夫さんの講演会を開きました。
21日は、伊那市創造館で講演会が開かれ、伊那公演をサポートする実行委員や、一般など40人ほどが会場を訪れました。
講演したのは、田楽座の前代表・松田満夫さんです。
田楽座は、今年創立46周年を迎えましたが、松田さんは、創立1年後に田楽座に入り、45年のキャリアを持ちます。
松田さんは、幼少時代から、唄と踊りを愛した人生を振り返りながら、田楽座の歴史について話しました。
田楽座が創立した、1960年代は高度成長期で、若者は次々に都会へ行き、古くからの伝統芸能が、廃れていったといいます。そんな中で、地域にのこる芸能が大切なものだと訴えていこうと活動してきたということです。
田楽座では、来年2月20日(日)に公演を予定しています。
今後も、こうした活動を通して、公演をPRしていくということです。 -
伊那技専 台湾生徒と交流
南箕輪村の伊那技術専門校の訓練生は、22日、台湾から修学旅行で県内を訪れている、国立秀水高工業職業学校の生徒と交流をしました。
国立秀水高級工業職業学校は日本の工業高校にあたります。
伊那技専を訪れたのは、機械科や建築科の生徒20人です。
長野県では、観光振興策の一つとして、海外からの修学旅行の受け入れを積極的に進めていています。
年間およそ1500人の受け入れをしていて、地元の高校などで交流が行われています。
今回は、「より専門的で実践的な現場を見たい」との台湾側からの要望を受け、初めて伊那技術専門校で交流が行われました。
午前中は体育館で歓迎式が行われ、互いの学校の代表者による挨拶や、記念品等の交換が行われました。
午後からは、技専の訓練生と一緒にハンダを使い、電子回路の組み立てをしました。
初めて電子回路の組み立てをする台湾の生徒もいて、技専の訓練生らは、部品の説明や道具の使い方など、ゼスチャーを織り交ぜながら教えていました。
伊那技専の訓練生は「言葉は通じないが、いい経験になた。」と話していました。
台湾の生徒は「実習の授業は新鮮だった」、「将来日本に来て、技術や文化を学びたい」などと話していました。
国立秀水高級工業職業学校の生徒達は、23日まで県内に滞在し、25日帰国する予定です。 -
子守唄のある地域に
子守唄を通して、親子の絆や子育てしやすい環境について考えるイベント「子守唄フォーラムin伊那」が21日、伊那市のいなっせで開かれました。
このイベントは、主婦や保健師、保育士などの住民有志で作る実行委員会が、子守唄をもう一度見直し、子育てについて提案していこうと開かれ、今年で2回目となります。
イベントには、およそ200人が集まり、いっしょに唄を歌ったり、子守唄をテーマにした話などに耳を傾けていました。
NPO法人日本子守唄協会の西舘好子さんは、「子守唄を歌う事により、子ども達は、母親のにおいや気配、安心感といった物を感じとり、信頼関係を築いていく大きな力がある」と話していました。
実行委員会の奥村伸枝さんは、「子守唄が、祖父母から孫、母から子へと唄われ、より一層、身近なものとなるような地域にしていきたい」と話していました。 -
三浦輝峰さん伊那市に絵画寄贈
伊那市出身の肖像画家、三浦輝峰さんが19日、伊那市に絵画を寄贈しました。
寄贈されたのは、油彩で描かれた100号の肖像画「ハープ奏者吉野直子」です。
地域の発展に尽くした人に贈られる伊那市善行功労賞を、11月3日に三浦さんが受賞し、それを記念して三浦さんが伊那市に寄贈したものです。
この画は、ハープ奏者吉野直子さんが1991年に伊那文化会館でコンサートを開いた際、描かれたものです。
寄贈された絵は、伊那市のいなっせ5階に展示されています。 -
2010ジャズフェスティバルin伊那
2010ジャズフェスティバルイン伊那が、20日、伊那市のいなっせで開かれました。
この日は、第一部で伊那中学校吹奏楽部や地元のアマチュアバンドなど3グループが、第二部で蓼科高校ジャズクラブとプロのジャズバンド「シロクマ楽団」が演奏を披露しました。
これは、ジャズに親しんでもらおうと、NPO法人クラシックワールドなどが去年から開いているものです。
伊那中学校吹奏楽部は、部のテーマソングにしている「sing・sing・sing」という曲を披露しました。
この他一部では、伊那市などで活動している4人組のバンドJ-plusがオリジナル曲を披露しました。
会場を訪れたある男性は「地元でジャズを聴く機会があまりないので、今日は楽しめた」と話していました。 -
伊那市西町のえびす講祭り 賑わう
商売繁盛や五穀豊穣をねがうえびす講祭りが19日、伊那市西町のえびす神社で行われました。
えびす講祭りは、神社ができた大正15年から続く恒例行事です。
毎年農作業が一段落するこの時期に行われるのがならわしです。
境内には屋台が並び、福引きなどで賑わっていました。
午後5時からは宝投げが行われ、訪れた人は手をのばして福を呼び込んでいました。 -
シルバーとフェルトのアクセサリー展
シルバーとフェルトのアクセサリー展が、伊那市西町のハルヒポタリースタジオで開かれています。
アクセサリー展は、地味な服装になりがちな冬に、アクセサリーを身につけて華やぐ装いを提案しています。
ハルヒポタリースタジオでは、作家とその作品を紹介する場として、定期的に展示会を開いています。
シルバーは、岐阜県の彫金作家竹野みゆきさんの作品です。
指輪やネックレスなどシンプルなデザインで、曲線を大事に作られているということです。
フェルトは、諏訪郡原村のフェルト作家友枝圭子さんの作品です。
ブローチや帽子など楽しさ、温かさを醸し出した作品ということです。
このアクセサリー展は24日(水)まで、ハルヒポタリースタジオで開かれています。 -
箕輪西小で古田人形クラブが発表
箕輪町の箕輪西小学校の古田人形クラブの子どもたちは、18日練習の成果を発表しました。
箕輪西小学校の古田人形クラブは、4年生から6年生までの17人が活動しています
平成4年に発足し、今年で19年目になります。
毎週水曜日に練習していて、その成果を、18日、朝は全校生徒の前で、午後は保護者の前で披露しました。
上演したのは「傾城(けいせい)阿波(あわの)鳴門(なると) 順礼歌(じゅんれいうた)の段(だん)」です。
これは、お家騒動にからみ離れ離れに暮らす親子の情を描いた作品です。
子供たちは、生き別れた母子の情愛を、人形で表現していました。
母の顔と右手を動かしているのは、クラブで唯一の6年生・上野 紅香(くれか)さんです。
箕輪西小の古田人形クラブは、12月4日(土)に開かれる古田人形芝居の定期公演にも出演する予定です。 -
小さな親切運動作文コンクール 美篶小5人入賞
小さな親切運動作文コンクールで、伊那市の美篶小学校の5年生5人が入賞しました。
15日は、学校に小さな親切運動上伊那支部の山田益支部長が訪れ、入賞した5人に賞状を手渡しました。
美篶小学校では、優秀賞に5年の三澤亨佳君が、金賞に中嶋夏樹君と伊東知樹君が、銀賞に村田奈々子さんと小松洸君が選ばれました。
優秀賞の三澤君は「父親が仕事の配達先で、お年寄り世帯の為に、雪かきをしている事を知り、自分でも何か出来る事をしていきたい」と話していました。 -
職場体験リスト作成へ
伊那市は地元企業の協力を得て、中学生の職場体験を受け入れてくれる企業のリストを作成します。
この日は、教育関係者や企業関係者でつくる伊那市キャリア教育推進委員会が開かれ、リストを作成することを確認しました。
職場体験は、キャリア教育の一環として行われているもので、働くことに対する生徒の意識を養うことなどを目的としています。
伊那市では、市内6校の中学校が毎年2年生を対象に職場体験を実施しています。
現在、受け入れ企業を各校で探してますが、企業の情報がないため、探すのが難しい状況です。
そこで、地元企業から職場体験の受け入れが可能かどうかの情報を寄せてもらい、リスト化することで、体験先を開拓し、スムーズに実施していきたいとしています。
今後は、企業から情報を募るほか、学校にもこれまでに受け入れ実績のある企業の情報を寄せてもらいます。
リストは、来年2月頃にとりまとめを行い、来年度の職場体験から活用していく予定です。 -
創立25周年記念 伊那フィル定期演奏会
創立25周年を記念した伊那フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会が14日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
演奏会では、アマチュアオーケストラに人気があるというベートーヴェンとチャイコフスキーそれぞれの交響曲第5番が演奏されました。
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は、伊那フィルが第1回定期演奏会で演奏した曲です。
団員にとって思い入れの深い曲ということで、熱の入った演奏を披露していました。
観客は、2つの交響曲に聞き入っていました。 -
箕輪北小児童が巣箱かけ
箕輪町の箕輪北小学校の5年生が11日、ながた自然公園で鳥の巣箱掛けをしました。
箕輪北小学校では、森や野鳥に関心を持ってもらおうと、毎年5年生が巣箱掛けをしています。
この日は、児童およそ70人が作業しました。
巣箱は、夏休み中に希望する児童が作ったものです。
地上から1・5メートルと3メートルの場所に、36個設置しました。
児童は、公園内を歩いて木を選び、鳥が入りやすいように巣箱の向きを考えながら、しっかりと木に縛り付けていました。
今回の巣箱は、穴の大きさからシジュウカラなどの巣作りを期待しているということです。 -
天野惣平さん作品展
伊那市高遠町在住の造形作家天野惣平さんの作品展が、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれています。
天野惣平さんは、伊那市高遠町芝平在住の造形家です。
毎年秋に、このギャラリーで展示を開いていて、20年ほどになります。
作品の材料は、かごを編む藤に銅版画で色を付けた和紙が巻きつけられたものを使っています。
天野さんが作る作品には、タイトルもテーマもありません。
天野さんは「作品を見るときに、言葉で考えるのではなく、心や体感でみてほしい」と話しています。
天野惣平展は16日(火)まで伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれています。 -
蟻塚城について学ぶシンポジウム
伊那市美篶笠原に存在したとされる、蟻塚城について学ぶシンポジウムが13日、笠原ふれあい交流センターで開かれました。
この日は、地域住民などおよそ60人が会場を訪れ、蟻塚城について知識を深めました。
蟻塚城はおよそ700年前、鎌倉時代から室町時代にかけて存在した城だと地域に伝えられています。
シンポジウムは、貴重な文化遺産について地域の人たちに知識を深めてもらおうと開かれました。
シンポジウムでは、長野県教育委員会の遠藤公洋さんが「蟻塚城のロマン」と題して講演しました。
遠藤さんは、城跡の形状や、周辺にあったとされる城や集落との位置関係を説明し「蟻塚城は、高遠城が織田勢に攻められた時代には存在していた可能性が認められる」と話していました。
また、辺りに深い堀がないことから「蟻塚城が、攻撃の拠点でもあった山岳寺院の可能性もある」と話していました。
遠藤さんは「伊那市は古文書に載っていないような文化財が数多く眠っている。豊かな歴史を感じてもらいたい」と話していました。
また、この後有識者によるパネルディスカッションも行われ、蟻塚城についての知識をさらに深めていました。 -
南部小と南箕輪小の児童が樹名板を設置
南箕輪村の小学生らが12日、大芝高原内の遊歩道周辺の樹木に木の説明などが書かれた樹名板を設置しました。
作業には、南部小学校2年生29人と南箕輪小学校2年生30人の、合わせて59人が参加しました。
樹名板の設置は、村の「村民参加で進めよう里の森育成推進事業」の一環で、小学生に森林体験をしてもらおうと行ったものです。
児童らは、10班に分かれ6種類ずつ樹名板を設置していきました。
信州大学農学部の学生や村の職員が指導にあたり、どんな実がなるかや、葉の形などを説明しました。
「村民参加で進めよう里の森育成推進事業」の総事業費はおよそ390万円で、そのうち262万円ほどが、県の支援金でまかなわれるということです。 -
南箕輪村で10年ぶり中学生模擬議会
南箕輪中学校の生徒が村議会を体験する、中学生模擬議会が10日、村役場議場で開かれました。
この日は南箕輪中3年の代表生徒7人が議員席に座り、唐木一直村長らに、質問や意見をぶつけました。
模擬議会は、中学生に村や議会に関心を持ってもらい、中学生の意見も村政運営に反映させようと10年ぶりに開かれました。
中学生たちは緊張した様子で、不法投棄の現状や、大芝高原の活用などについて質問していました。
飯塚由奈さんは、村のホームページをもっと若い人たちに見てもらう必要があるとして、大芝高原で使えるクーポンをホームページにのせるサービスを提供したらどうかと提案しました。
これに対して唐木一直村長は「ホームページの活用は課題となっている部分。参考にさせていただきたい」と答弁していました。
南箕輪村では今回の中学生の意見を、若い人たちの視点として、村政運営に役立てていきたいとしています。 -
伊那市美篶地区文化祭
伊那市美篶地区の文化祭が7日、美篶きらめき館で行われ、地域住民がステージ発表をしました。
ステージ発表では、公民館で活動している団体や個人など22組、延べ210人が日頃の成果を発表しました。
ステージ発表は、住民の発表の場をつくろうと、おととし22年ぶりに復活しました。
美篶地区伝統の獅子舞や、歌、踊りなど様々な発表が行われ訪れた人を楽しませていました。 -
高遠版「こちずぶらり」プロジェクト始動
伊那市の伊那図書館は、アメリカアップル社の携帯情報端末(iPad、iPhone)向けに、伊那市高遠町の古い地図を見ながら現在地を確認できるソフトで、新たな情報発信する準備を進めています。
ソフトは、京都府とソフトウエア開発会社と共同で開発を行い、来年の観桜期までに完成する予定です。
画面には映し出された古地図にはGPS機能を使い現在の位置を表示、また、地図上のマークを選択すると史跡などの説明や写真などが表示されます。
伊那図書館の平賀研也館長は「今回は、高遠町出身の画家池上秀畝の絵図を使用する。地図と、最新の携帯情報端末を使い、観光や教育など幅広い分野で活用できる新たな情報発信つなげたい」と話していました。
また、平賀館長は「ソフトには多くの人のアイデアを取り入れたい、12月4日には、昔の地図を使い、高遠城址公園周辺を散策するイベントを開くので多くの人に参加してほしい」と呼びかけていました。 -
中尾歌舞伎秋季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎秋季公演が7日、長谷の中尾座で行われました。
上演されたのは、「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」です。
4年ぶりに上演された演目で、源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復讐を描いています。
平家、源氏、安部一族、それぞれが婚姻により親族となっていますが、政治的な争いにより家族が崩壊する姿を描いた悲劇です。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争中に一時途絶えましたが、昭和61年に地域の若者が復活させました。
現在は春と秋の年2回、定期公演が行われ、伊那市の無形文化財に指定されています。
芝居の後半は、源義家と安部貞任、宗任の対決や旗を使って見えを切るなどの見せ場があり、会場から拍手が起きていました。 -
フェスティバル吟と舞
詩吟の楠洲流青年部によるフェスティバル吟と舞が3日夜、伊那市のいなっせで開かれました。
小学生から大人までが出演し、22のプログラムで詩吟と舞を披露しました。
このフェスティバルは今年で4年目です。
楠洲流青年部が、広く一般の人にも詩吟を知ってもらい、詩吟人口の底辺拡大につなげようと開いています。
今年は、会員のうち経験年数の浅い人から全国大会に出場している人まで、さまざまなレベルの人が出演しました。
出演者は、ステージで日頃の練習の成果を発揮し、熱心に吟じていました。
また詩舞と剣舞の発表もあり、詩吟に合わせて舞が披露されました。
フェスティバルでは、来場者が皆で詩吟に挑戦するコーナーもあり、会場全体で吟を詠じていました。